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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20090430(Thu)

[]銀行強盗ものゾンビ・ホラーはなかなかゾンビが出てこなかった!? 銀行強盗ものゾンビ・ホラーはなかなかゾンビが出てこなかった!?を含むブックマーク 銀行強盗ものゾンビ・ホラーはなかなかゾンビが出てこなかった!?のブックマークコメント

■バンク・オブ・ザ・デッド (監督:ボ・ウェッブ 2007年アメリカ映画)

バンク・オブ・ザ・デッド [DVD]

バンク・オブ・ザ・デッド [DVD]

チンピラ黒人の皆さんが銀行強盗やらかして篭城していたら警官の代わりにゾンビに包囲されてさあ大変、というC級ゾンビ映画だ!しかし低予算過ぎて舞台の銀行が全然銀行に見えないところが既に情け無さ過ぎるぞオイ!さらに映画が始まってからずーっと黒人の皆さんが銀行強盗計画したり襲撃したり人ぶっ殺したりで、ゾンビの皆さんが活躍し始めるのは最後の10分ぐらいだ!その間チンピラ同士の小競り合いだの仲違いだのどうでもいいようなドラマを見せられ、オジサンしばらく気が遠くなっちゃったぞ!あと銀行襲撃の計画をファミレスで立てるのはちょっと世の中ナメすぎてないかチンピラの皆さん!?

で、銀行に篭城して「どうすんだよあのゾンビ!?」とか慌てふためいていたチンピラの皆さんのところに「俺はゾンビ・ハンター、政府の特別機関の者だ!君たちを助けよう!」とか言いつつ一人の黒人男が参上するんだが、政府特命のゾンビ退治特殊機関なのにたった一人しかいない、というのはどうなのよ!政府も予算無かったのか!?はたまたFBIのX-FILE課みたいな窓際部署なのか?しかし「助ける」とか言っといてこの特別機関のオヤジ、こっそり銀行の裏扉開けてゾンビを中に入れ、強盗の連中を食わせちゃったりするんだが、「ゾンビをおびき寄せて一網打尽にする為だ!」とか訳の分からない事を言ってるんだよな!その挙げ句、侵入してきたゾンビに自分も食われてしまうマヌケぶりなんだが、いったいコイツ何がやりたかったんだよッ!?

ラストは銀行の中で生き残った数人の皆さんと100体は超えるゾンビの群れとの大乱戦になるんだが、ゾンビの皆さん弾丸一発とかナイフ一撃とかで簡単に死にすぎ!弱すぎ!生き残りの皆さんも全員無傷で、おいゾンビお前らやる気あんのか!?というショッカー戦闘員以下のザコ敵ぶり!で、ゾンビをみんな倒した銀行強盗と人質だった婦人警官、うふふあははと笑いながら朝日の中に消えていくんだが、おいおい強盗捕まえなくていいのかよ婦人警官!?

■Dead Heist Trailer

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[]ちょっと観てみたいが観るのが時間の無駄のような気がしてたまらないニューリリース・ゾンビバカホラー映画小特集! ちょっと観てみたいが観るのが時間の無駄のような気がしてたまらないニューリリース・ゾンビバカホラー映画小特集!を含むブックマーク ちょっと観てみたいが観るのが時間の無駄のような気がしてたまらないニューリリース・ゾンビバカホラー映画小特集!のブックマークコメント

■悪魔のゾンビ天国

悪魔のゾンビ天国 [DVD]

悪魔のゾンビ天国 [DVD]

舞台はメリーランドの田舎町。廃棄された酒樽を発見した酔っ払いのおっさん達は、町の人間に安く売りつけ大金を得る。しかし、その酒には軍の手により放射性廃棄物が誤って混入されていたのだった!酒を飲んだ人間は、緑色のゲロを吐きながら、凶暴なゾンビに変身。ゾンビと化した人間は街中へと溢れかえり、救援に駆けつけた軍隊と壮絶な戦いを迎える…『悪魔の毒々モンスター』シリーズのスタッフが贈る、究極のゲテモノ・ゾンビ・ムービー!

糞ド田舎の馬鹿でカッペでレッドネックな皆さんが放射能入りアルコール飲んで緑色のゲロ撒き散らしながらゾンビ化し、州兵を食い殺しまくるという、レザーフェイスもびっくりの愉快で陽気なバカホラー映画らしい!

■悪魔の毒々バーガー ~添加物100%~

スマイルBEST 悪魔の毒々バーガー ~添加物100%~ [DVD]

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とある田舎町に訪れたジェイソン(ビリー・ゼイン)、エイミー、モニカ(シャウナ・マクドナルド)、ブレイクの4人。地元の農場から直送されたばかりのビーフが自慢という店で食事をすることになったのだが、突然、、彼らの前でハンバーガーを食べた数人の客が暴れだし、客を襲い始めた。店はゾンビであふれ、ついにモニカも彼らの餌食に。次第に増えていくゾンビを前に彼らの運命は…。

ハンバーガー食ったらゾンビになった!?やっぱり添加物の影響でしょうか!?それとも生ゴミだのダンボールだのが入った中○製のやつだったんでしょうか!?そしてこの映画は食の安全を訴える社会派ゾンビ・ホラーなんでしょうか!?

■悪魔の毒々パーティ

スマイルBEST 悪魔の毒々パーティ [DVD]

スマイルBEST 悪魔の毒々パーティ [DVD]

モテない、サエない、イケてない男子4人組。恋焦がれた学園のアイドルチアリーダーをダメもとで、卒業パーティに誘うも、あえなく玉砕。悶々した気持ちを晴らすため、4人は墓地に肝試しに行くことに…。その墓地ではゾンビが大量発生!命からがらパーティ会場に逃げ込むが、獲物に飢えたゾンビたちは、若い男女の生肉を求めて、会場に襲い掛かり、大パニックに!!!

いや粗筋ではこう書いてるけどね。きっとバカダメブサ男4人組ってぇのは、パーティーに入れなかった腹いせにパーティー会場にゾンビを送り込んで、いけ好かない連中どもをゾンビの餌にしちまおうとしたんですよ!つまりは新手のスクール・シューターものだったってことなんですよ!イケてる連中なんざみんなぶっ殺せ!

jkjk 2009/04/30 13:47 この中でいちばんマシなのが毒々パーティかも っつーかドブで真珠探すような
もんですな

globalheadglobalhead 2009/04/30 21:14 ひょとしてjkさんなら全部観られているかもしれないとちょっと思った…。もう最初っから駄目駄目の臭いをプンプンさせてますが、何故だかついつい観ちゃうんですよねえこの辺の映画って。

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20090428(Tue)

[]バカでビンボだったから俺はいっぱい人殺ししちゃうんだぜ?〜映画『ハロウィン』 バカでビンボだったから俺はいっぱい人殺ししちゃうんだぜ?〜映画『ハロウィン』を含むブックマーク バカでビンボだったから俺はいっぱい人殺ししちゃうんだぜ?〜映画『ハロウィン』のブックマークコメント

■ハロウィン (監督・製作・脚本 : ロブ・ゾンビ 2007年アメリカ映画)

ハロウィン [DVD]

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1978年に公開されたオリジナル『ハロウィン』は監督ジョン・カーペンターの出世作と言われているらしいが、結構なカーペンター好きを自称しているオレなのにも拘らず、えーっと、観ておりません…。カーペンター映画はこれを含め『ダーク・スター』『要塞警察』の初期3作品だけ観ていないッス。スンマセン。罰として頭から蟹の足生やして台所裏をゴキブリと一緒にカサコソ蠢き回っときます。マジスンマセン。

さて今回の『ハロウィン』は監督ロブ・ゾンビによるリメイクなんだが、オレはこれまで『マーダー・ライドショー』、『デビルズ・リジェクト』と2本のロブ・ゾンビ映画を観ているけど、なんだか全然好きじゃないのよ。なーんて言うんですかねえ、作品それ自体は手堅く丁寧に作られ、ホラー映画への愛情も十分伝わってくる佳作だとは思うんだけど、この人ちょっと生真面目っていうか、いわゆる「ホラー映画的なもの」を綺麗にトレースして見せるオマージュの強さは異様にあるんだけど、ガチガチ過ぎて遊びの無い、なんだか窮屈なホラーを撮っちゃうんだよな。結局、フォロワーではあってもクリエイターではないような気がするのよ。ロックで言うとギターの完コピは超絶的だが自分のオリジナルは作れない、みたいな。だけど以前『 グラインドハウス』で監督したフェイク予告「ナチ親衛隊の狼女」は、かな〜りハッチャけた美味しい出来だったんで、ホントはこの人、こういった方面で撮ったほうが面白いものが出来るんじゃないのか?って思うんだけど。

さて映画の方なんだけど、ホワイト・トラッシュの家庭に生まれ荒廃した性格になってしまったマイケル少年が家族を惨殺した挙句精神病院に入れられるんだが、数年後そこを脱走して次々と人々を惨殺してゆく、てな話なんだけどね。サイテー貧困家庭→性格破綻→連続殺人、といった理由付けが説明的過ぎるように感じたがな。育ちが悪いからキチガイになるっていうものなんだかなあ。で、脱獄してからバカスカ殺しまくるんだが、なんで生き残った家族を狙うのかが良くわかんないし、マイケルことブギーマンはどうせ不死身だろうから何されたって屁でもないだろうし、こういった映画だから登場人物はどうせみんな殺られちゃうんだろ、とか思って観てると、なんだか全然緊張感が湧かないんだよな。という訳で今回のロブ・ゾンビ映画もオレにはスカでありました。

[]クリスマス・イブだってゆーのに駐車場で変態に追い回されてもーサイテー!〜映画『P2』 クリスマス・イブだってゆーのに駐車場で変態に追い回されてもーサイテー!〜映画『P2』を含むブックマーク クリスマス・イブだってゆーのに駐車場で変態に追い回されてもーサイテー!〜映画『P2』のブックマークコメント

■P2 (監督:フランク・カルフーン 2007年アメリカ映画)

P2 [DVD]

P2 [DVD]

クリスマス・イブのその日、残業で一番最後に退社する羽目になった主人公は、会社を出ようとしたその時、どこかの変態さんに拉致監禁される!会社の一室に閉じ込められた主人公は、その変態さんに「一緒にクリスマスパーチーしよーよーエヘヘ〜」などと言い寄られ、悪夢のようなクリスマス休暇を過ごすことになるのだが…というお話。ちなみに『P2』とは主人公が監禁される地下2階の駐車場のこと。

しかしこの変態さんのパンチがいまひとつ足りない。見た目があんまり変態ぽく無いのである。やはりこういう映画では、コギャルあたりに「キメえ」「ありえなくね?」と冷笑罵倒されるぐらいの強烈なスメルを醸し出すルックスじゃないと観客も乗ってこないんではないか。即ちこれでは「ああああこんなキモイ変態に拉致られるなんて最悪〜!」とか「おおおおサイテー野郎に美女が陵辱されるなんて昂奮するぜグヒヒ」とかいう興味を観客に想起させ難いんではないかと思う。やはりここは蛭子能収級のキモさを兼ね備えた男優でなければならなかったのではないか。…ってか蛭子さんだとコメディになっちゃうか…。

さらにこの変態さん、行動がなんとも抜けていて、主人公が逃げ出してもすぐ追うわけでもなく、それまでいたぶっていた死体の片付けとかしてんのね。で、暫く時間置いてから「どこいったんだ〜!?」とかやってるんだけど、これって変態さんが余裕ぶっこいてるわけじゃなくて、映画に動きを持たせる為、監禁→逃走→追跡のシチュエーションを作ろうとして、その理由付けに失敗しているだけのような気がしたな。こういうのも含めて全体的に展開の仕方がなんだか嘘っぽいというか無理があるのよ。

だいたいいくら地下駐車場とはいえ、外界と連絡が取れなくとも例えば非常ベル鳴らしたり、わざと火を出してスプリンクラーを作動させたりすれば警察や消防に繋がるだろうことは『ダイ・ハード』あたりでやってたことだし、あとレンタカー事務所に逃げ込んだ時は電話が駄目だったとしてもパソコンを使うという手もあったろうし、そんなこんなでなんとも詰めの甘い脚本だっていうのが露呈しちゃってるんだよなあ。そんな訳でちょっとヌル〜イホラー映画でありました。

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20090427(Mon)

[]"運なんかじゃない、運命なんだ" 一途なラブ・ストーリー、『スラムドッグ$ミリオネア』 "運なんかじゃない、運命なんだ" 一途なラブ・ストーリー、『スラムドッグ$ミリオネア』を含むブックマーク "運なんかじゃない、運命なんだ" 一途なラブ・ストーリー、『スラムドッグ$ミリオネア』のブックマークコメント

■スラムドッグ$ミリオネア (監督:ダニー・ボイル 2008年イギリス/アメリカ映画)

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■負け犬=スラムドッグの物語

これは運ではなく運命についての物語である。主人公ジャマールはインドの底辺社会で生まれ、満足な教育も受けられないまま過酷な少年時代を過ごしたのにも関わらず、人気番組「クイズ$ミリオネア」で前人未到の全問正解を成し遂げてゆく。

ジャマールはそれらの答えが「自らの人生の中にあった」と回想してゆくが、彼がこれまで過ごした幾ばくかの人生の中に、クイズ番組で求められるような広範で子細な情報と経験が含まれていたということでは無い。それは"たまたま運よくそうであった"ということでしか無い。勿論、ジャマール自身に強烈な感受性と学習能力があったからこそ、その経験から様々な情報を得ることができたということも言えるのだろうが、この物語は、そんな「経験から学べ」などという処世訓の物語なのでは無い。さらに言ってしまえば、「負け犬=スラムドッグだって、がんばれば人生に勝つことが出来るんだ」などという安っぽいサクセス・ストーリーなんかでも決して無い。それは、経験から学び、がんばって裏社会でのし上がっていった、ジャマールの兄の凄惨な最期からも分かることだろう。

なぜなら主人公ジャマールは、「自分は子供の頃から人が体験したことが無いようないろんな経験をしてきたから、この知識を元にクイズ番組に出て一丁稼いでやろう」という目的でクイズ番組に出場したわけではないからだ。ジャマールは何故このクイズ番組に出たのか。それは、「TVに出演すれば、愛するあの人がきっと見てくれると思っていたから」なのである。クイズ番組の出演は、手段であり、目的なのではない。即ちこの物語は、貧困から一発逆転して億万長者に成り上がる物語なのではなく、ひとつのシンプルで一途なラブ・ストーリーなのだ。

■不幸な生い立ち

主人公の貧しく不幸な生い立ちは、実は背景であり、それは主題ではない。映画は、クイズ番組で不正をしたと疑われた主人公の拘束から始まり、そこから過去を回想してゆくという形で様々なエピソードが語られるけれども、ここで語られる生々しい貧困と熾烈な現実は、どんな国であってもその発展途上の時期にはきっと存在したことであろう事実であり、インドの特殊な事情を説明したものではないのだ。

日本でも太平洋戦争終結後は、戦災孤児となった子供たちが浮浪児と呼ばれ愚連隊となり、徒党を組んで闇市を拠点に違法行為を繰り返していたという時期があった。また、何度も映画化されたチャールズ・ディケンズの「オリバー・ツイスト」は、19世紀イギリスの下層階級に生きる孤児が窃盗団になってしまう、という物語だった。ただ、「スラムドッグ$ミリオネア」がもし特殊なのだとすれば、それはインドの持つ強烈な混沌性とエキゾチズムが、映画に独特のテイストを生み出しているということだろう。

■それは、運命。

映画前半がクイズの問題が出されるたびにその答えと結び付けられて回想されるジャマールの過去、という構成になっているこの映画では、実はクイズ番組がジャマールの過去を語るための単なる装置になってしまい、それが全て正解に結びつくということの出来すぎ感は拭えない。だが、過去の物語から徐々に浮き上がってくるジャマールと少女ラティカとの出会いと別れを繰り返す悲恋のエピソードは、次第に求心力を持って物語の中心的主題となってゆく。"運よく"勝ち進んだジャマールの物語は、ジャマールとラティカの、"運命"の物語へと変わってゆくのである。

君と僕は、たまたま知り合っただけなのかもしれない。僕が君の事を忘れられないのは、それは恋というものがたいていはそんな風なものだからなのかもしれない。でも、何度も出会いながら、それでもいっしょにいられないのは、それは、ただ運が悪いからなのだろうか。それが、運命だからなのだろうか。違う。僕は、そんな運も運命も信じない。僕が信じる運命があるのだとしたら、それは、僕と君が、きっと出会うことの出来る未来だけだ。だから、僕はTVに出て、きっと君が見てくれるだろうことを信じている。そして、運命が、きっと自分の側にあることを信じている。

そして、電話のベルが鳴る。これこそが、きっと、ジャマールとラティカの、真実の運命だったのだ。

■スラムドッグ$ミリオネア 予告編

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■映画『スラムドッグ$ミリオネア』のサウンド・トラック

ところで、「トレイン・スポッティング」のダニー・ボイルらしく、映画のサントラが実に素晴らしい。サントラを手掛けたAR RAHMANはインド映画サントラ界の巨匠と呼ばれているらしいが、むせかえるようなバングラ・ビートとインド独特のメロディが強烈に耳にこびりつく。なにしろ映画の緊張感が全て昇華されるラストの曲「Jai Ho」がいい。映像と合わせ、まるで夢から覚めたような開放感に満ちていて胸が高鳴ること請け合いだ。これは劇場で是非見て欲しい。このサントラを自身のレーベル第1弾として発表し、共同で製作している女性シンガーM.I.A.のエスニック・サウンドがまたたまらない。

Slumdog Millionaire

Slumdog Millionaire

すいかすいか 2009/04/28 03:26 久々にゆっくりのぞいております。
シリツをなされたようですが、いまは落ち着かれているのでしょうか。
私もスラムドッグ〜をこの間みてきまして
フシギ感漂うストーリーと、なんともロマンティックなオチに良い気持ちになりました。
ガラにもなく「運命」であることに納得・興奮してしまいました。
サントラは絶対に買おうと思っていまする。

globalheadglobalhead 2009/04/28 10:02 こんにちは。シリツの痕がちょっと痒いオレであります。(しかしみんなシリツでちゃんと通じてるのが凄い)
スラムドッグは中盤まで「子供は放っておいても逞しく育つもんなんだねえ」などと思って観ていました。でも日本だと終戦当時の「蛍の墓」は子供たち死んじゃうんだよねえ。これもお国柄なんでしょうか。中盤からのラブストーリーの盛り上がり方はクイズ番組というシチュエーションが生きていて、とてもいいお話になりましたね。
サントラは映画観て早速買っちゃいましたよ!あれ以来ずっと「じゃいほぉ〜」状態です。勿論踊ってます。だからすいかさんも早くサントラ買ってお家で踊って下さい。

20090424(Fri)

[]アメコミ必殺仕置き人はいつもとりあえずニガミばしっていた!? アメコミ必殺仕置き人はいつもとりあえずニガミばしっていた!?を含むブックマーク アメコミ必殺仕置き人はいつもとりあえずニガミばしっていた!?のブックマークコメント

パニッシャー:ウォー・ゾーン (監督:レクシー・アレクサンダー 2008年アメリカ映画)

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「極悪人を仕置きするのはこの俺だ!法なんかいらねえ!俺が法律だ!」妻子を殺された恨みを晴らすため、マフィア皆殺しを誓った男パニッシャー!ヤツの通った後には死体しか残らない!殺せ殺せ!殺しまくれパニッシャー!…という映画である。「スパイダーマン」や「X‐メン」のマーベル・コミックが原作となっているが、多少コミックらしい演出もされているものの、基本的にはR-15指定のものごっついバイオレンス・スプラッター・ムービーとして完成している。

もう初っ端から撃ちまくり殺しまくりの大盤振る舞い、頭半分ぶっ飛ばし脳漿撒き散らすのは当たり前、マフィアと名が付けばババアでさえ容赦無くひねり殺し、ピョンピョン跳ねてウゼエやつはRPGで撃墜、特にオープニングの"シャンデリア逆さぶら下がり花びら大回転マシンガン乱射"の華麗さにはヤンヤヤンヤの大拍手、「いよっ!ぱにっしゃあっ!」「たまやぁ〜!かぎやぁ〜!」などと合いの手のひとつも入れたくなるほどであった。

敵役ジグソウの誕生のしかたもいい。パニッシャーさん(以下パニちゃん)にガラス瓶粉砕機に落とされた悪モンのオッサン、そのままガラス瓶と一緒にグルグルと粉砕されそうになるが間一髪で救出、しかしガラスの破片のせいで顔がグジャグジャになり、縫い目も生々しいジグザグの醜い傷跡が残ってしまったから名前が"ジグソウ"。だいたい「ガラスと一緒にグチャグチャ」というシチュエーションがあまりにも素敵過ぎる。で、このジグソウがキチガイの弟と一緒にパニちゃんを無きものにしようと暴れまわるのだ。

しかしパニちゃん、序盤で囮捜査官を誤殺してしまい、「俺はもうパニッシャー失格だあああ」とかウダウダウダウダしてみたり、囮捜査官の残された奥さんと子供の前でウジウジウジウジしてしまったりするのである。自分の家族を殺された恨みで復讐しているわけだから、こういった痛みには弱いのである。パニちゃんのこの辺の感情の陰影は悪くない。でも仲間から「いや、悪モン全滅させてから引退してもいいじゃん?」というアドバイスを受け、「うん、それもそうだな!」とすぐ気を取り直すパニちゃんだ。この切り替えの早さ、案外パニちゃんはポジティブ・シンキングな殺戮者なのかもしれない。

ただ中盤からは"残された奥さんと子供"をジグソウの襲撃から奪還したりまた奪い返されて人質にされたりの展開で、なんだかテンポがもたつくのだ。だいたいパニちゃんの「ここなら安全」なはずの隠れ家があっさり襲われすぎだし、襲ったジグソウもその隠れ家を燃やすなり破壊するなりすればいいものを手付かずにしておくから、パニちゃんまたここでしっかり装備整えちゃうし、シナリオの詰めが甘いんだよなあ。残忍なはずのジグソウ兄弟も、ジョーカーの狂気を狙ったのか後半ちょっとオチャラケ過ぎで、これがあんまり効果が出ていないので「単なる変な人」にしか見えなかったりする。

しかしクライマックスの100人はいようかという敵の刺客が立て篭もったホテルに討ち入りするシーンは頑張っていた。いったい小火器何挺持ってるんだ?って思うぐらいあとからあとから銃を繰り出し、鬼神の如く敵を粉砕してゆく様はまさしくターミネーター状態、タイトル「ウォーゾーン」そのままの活躍ぶりだ!でも最期もやっぱり人質を巡ってもたついた展開をするのが惜しいんだけど…。それにしてもパニちゃんを演じたレイ・スティーヴンソン、どことなくスティーブン・セガールに似ていなくもないルックスで、映画の間中「じつはこれセガール映画なんじゃないのか」などという妙な既視感に襲われていたオレであった。

■Punisher War Zone trailer #2

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20090423(Thu)

[]Halo Wars(ヘイローウォーズ) (Xbox360) Halo Wars(ヘイローウォーズ) (Xbox360)を含むブックマーク Halo Wars(ヘイローウォーズ) (Xbox360)のブックマークコメント

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Xboxキラータイトルである例の『Halo』のRTSである。RTSというのはリアル・タイム・ストラテジーのことだが、敵味方の軍隊に分かれリアルタイムで戦いの応酬をしながらマップ上の覇権を争う、といったゲームである。基本的なRTSのシステムはマップ内での資源採取と施設建設であり、それにより自軍ユニットを生産増強しながら策敵殲滅、ないし自軍の防衛を推し進めてゆくのである。資源と生産のバランス、生産ユニットの取捨選択、そして時々刻々と変化する戦況への臨機応変でスピーディーな判断と対応をすることが勝敗を握る鍵となるのである。このようにRTSは多分に戦略的であり知力を必要とするゲームだということができるだろう。

と言う訳なんだが、このRTS、オレは大の苦手なんである。そもそも「戦略」だの「知力」だのがこのオレにあるとでもいうのだろうか。いやない(反語)。そもそもオレという人間は基本的に直情型なので、肉弾と特攻を得意とするFPSのほうがやってて盛り上がるのである。同じ肉弾戦でも戦略性と鍛錬が多分に要求される格闘ゲームはペケであり、運動神経と動体視力が貧弱なるが故にレースゲームもペケであり、さらに知力が欠けている為パズルゲームもまともに出来ず、RPGは記憶力が無い為これも向かず、アクション・ゲームでさえ忍耐力と学習能力が皆無の為難易度が高いとあっという間に投げ出すという、もはや4重苦5重苦のゲーマーといえることができるのである。ってかオレ、ひょっとしてゲーム向いてないのか…。

さてそんなRTS不向きなオレではあるが、下手の横好きとでも言うのか、何作かの有名RTSはこっそりプレイしている。人にもよると思うがRTSの金字塔といえばやはりSFテイストの『スタークラフト』であろうか。オレはこれの一人モードをこっそりチート使いながらなんとかやっていた。あとファンタジー系RTS『ウォークラフト3』。これも、えーっと、チートでなんとかクリアを…。さらに『コマンド・アンド・コンカー』とか『スター・ウォーズ』とか映画にもなった『デューン/砂の惑星』だとか『ロード・オブ・ザ・リング』あたりの版権ものにもチャレンジしたが、どれもこれも序盤で挫折、オレがRTSをやった後にはぺんぺん草しか生えないという不毛ぶりなんである。

そこまでダサダサなのになぜRTSをついついやってしまうのか?というとやはり軍隊を率い歩兵から空母まで全てのユニットを操作しながら敵を打破したときの達成感だろう。あんまり達成したことないけど。そしてパソコンモニターの高解像度で再現された美麗なグラフィックのマップと、そこを動き回る緻密に動くユニットといった箱庭の中で再現されたひとつの世界を堪能する楽しさだろう。あんまり堪能する暇ないけど。そういったRTSならではの醍醐味があるからこそドン臭いくせして今でもなんとなくこのジャンルのゲームをなんとなく弄りたくなってくるのである。ちなみに、対人戦なんてこわくて出来ません…。

さてRTSといえばPCにおいてはキーボードとマウスを縦横無尽に使用してのプレイが主ではあるが、この『Halo Wars』、コンシューマー・ゲームのためコントローラーでRTSがなんとか出来るようにあれこれ考えられ工夫されている。ただどうしてもPCでのRTSのようには勝手のいい操作は無理であろうから、その辺は簡略化されていたり単純化されていたりするようだ。その為パソコンRTSを満喫しているようなプレイヤーには物足りなく感じることもあるかもしれないが、オレぐらいヌルイとそこそこ楽しめるような気もする。ただどうも、クイック・セーブ無いらしくて、プレイするのに躊躇してるんだよなあ…。

Halo Wars(ヘイロー ウォーズ)(初回限定版) - Xbox360

Halo Wars(ヘイロー ウォーズ)(初回限定版) - Xbox360

Halo Wars(ヘイロー ウォーズ)(通常版) - Xbox360

Halo Wars(ヘイロー ウォーズ)(通常版) - Xbox360

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20090422(Wed)

[]シリツしてきたのだ シリツしてきたのだを含むブックマーク シリツしてきたのだのブックマークコメント

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  • 以前もちょっと書いたが、ちょっと出物腫物があったのでシリツしてきた。シリツ初体験である。しかもあんまり病院行かないタチだし、行った先の大きな病院みたいなのも初めてだったので、緊張なんかより物珍しさの方が先に立って、いろいろ貴重な体験だった。
  • 貴重な体験なんて書いたが、オレぐらいの齢だとこれからは徐々にお世話になってゆくのだろうなあ、などという奇妙な感慨のようなものもあった。いくら元気ぶっても健康に気をつけていても、寄る年波には勝てはしない。それはどうしようもない事実で、「そういうものだ」としか言えないことでもある。
  • もうこの齢になると、若いもんのしていることより、年寄りのやっている事の方が気になる。それは、「あの人はあの齢でも随分丈夫だよなあ」とか「とても頭が明晰だよなあ」ということであり、「あんな丈夫そうな人でもこんな病気になってしまうんだ」とか、「あんな頭が明晰だった人でもやっぱり衰えてしまうんだ」ということであり、そして、「あんな人でも、やっぱり死んでしまうんだ」ということである。
  • それは、そういうものなのだ。
  • だから、もう、そういうことの、心の準備をし始める時期なんだよなあ、と思うのだ。
  • もうひとつ知って欲しいのは、オレが日ごろなんだか面白おかしそうに生きているのは、もう、これまで生きてきた時間より、これから生きる時間のほうが、どう考えたって短いからだ。
  • オレはこれまで生きてきた時間の多くを、あまりにも憂鬱で、あまりにも孤独で、あまりにも馬鹿げた事に腹を立て、あまりにもつまらない事を気にし過ぎ、その結果、あまりにもクソ下らない日々を過ごすことで費やしてしまった。だが、既にターニングポイントを過ぎたこの年齢になって、もうそんなことなぞに、かまけていたくないのだ。ワカモノたちよ、人生は、やはり、短いもんだと思うぞ。
  • かと言って、もちろん、今日明日から聖人君主になろうとは思わないし、なれはしないだろう。相変わらず「ゲロバカクソタコ!!」などと喚きながら人々に顰蹙を買いながら生きていくのだろう。そしてオレが嫌いなもんは相変わらず嫌いなままだろう。そこん所は大目に見てくれ。
  • とまあそんな訳で、オレはもうクソ下らない日々は終わりにすることにした。これからは、己の脳みそに沸くしょうもない愉悦を信じて、過ごすことにしよう。そう思って今こうして生き延びている。
  • …なんでこんな話になるんだ…。
  • 病院でのことを詳細に書くつもりはないが、シリツの間というのは何かと手持ち無沙汰で、すぐ終わるとは聞いていたが、進行状況も分かんないし、いつ終わんのかも分かんないし、なんとなく暇で「ネットやらせろ」とか思ってたオレはいろいろ間違ってるのであろうか。
  • それにしても医療の仕事に携わる多くの方には改めて感嘆したし感謝した一日だった。(←なかなかオレもしおらしいことを書く)
  • まあいい。取り合えず今日も元気だ。明日になれば酒も飲めるだろう。人生はやはり、楽しいものだと思う。
  • そういえばやっとバイオ5終わった…。病院行く前にずーっと部屋でやってたのだが、ハマり過ぎて時間に間に合わなくなり、タクシー飛ばしてしまったオレ…。そして、帰ってきてからまた再開、クリアすることとなったのである。つまり、ゲームの合間にシリツしたという…。

(※画像はOdilon Redon、「The Light of Day (Le Jour)」)

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/22 09:52 シリツ成功おめでとうございます!この成功はひとえにアタシのお陰です。シリツの話を聞いたその日から、アタシは武尊の山中に籠り、ひたすら成功を祈願しながら護摩を焚き、熱かったので滝に打たれ、火渡りをし、熱かったので滝に打たれ、断食、不眠、不臥で地酒を煽り、ラリッたまま瞑想に入りまた火渡り、と言う荒行と瞑想を繰り返す事ほぼ半日(主婦だから泊まりは無理、あと新幹線の都合上)、酒が抜けないまま帰路につき、「ヒャッホーーーーイ!天下とってやるーーー!」などと西武池袋線の中で叫び、終点の小手指で捕まり、結局派出所で一泊するはめになったこのアタシのお陰なのよ!

kechidakechida 2009/04/22 10:05 こんにちは。ルドンなんかも好きなんですね!
歳を重ねると「違いの分かる男」になれるのでそれはそれでいいです(ふもさんは私より先輩ですよね?)。私は、最近ラファエル前派〜アールヌーヴォーの象徴的というか印象主義的というかそんな感じの絵が好きです。20世紀の画家も、なんだかんだイギリス人が好きです。

globalheadglobalhead 2009/04/22 12:13 >レイジーさん
おおやはりレイジーのお陰だったか!YouTubeに「武尊山中にビッグフットの姿?」という未確認生物ビデオが投稿されていたんで、見てみたら「なんか見覚えがある…」と思っていた矢先だった!でもあれがレイジーだったなんて誰にも教えないから安心しろ!「知ってる人ですか」とか聞かれたら返答に困るし!しかしビデオでは「ちょこぱふぇちょこぱふぇ」と延々唱えている音声も入っていたが、相当腹が空いていただろうとはいえ、ちょっと邪念が入りすぎなんじゃないのか?派出所でも「ケーサツならカツ丼ぐらい食わせろ」とか喚いて暴れまわったそうじゃないか!やっぱり次回はダイエット断食が必要かもしれないな!そんなレイジーの為に今日からピザ食ってビール飲みながら"レイジーダイエット祈願"を敢行しようと思う!なあにせめてものお返しだ!と言う訳で今日からレイジーは白湯だけの生活という事で。

globalheadglobalhead 2009/04/22 12:14 >Kechidaさん
こんにちは、ありがとうございます。自分はルドンも含めダダとかシュールレアリズムな絵が好きでしたねえ。不気味で変な絵を観るとコーフンするタチなんですな。それにしても「違いの分かる男」というより「どっか間違った男」のセンが濃厚なんですが、取り合えずオッサンの図々しさで乗り切ろうかと思っております。

jkjk 2009/04/22 13:25 去年、しぬほど混んでる待合室でのご老体達の会話
『今日は○○さん来てないねぇえ』…『どっか具合でも悪いのかねぇ』

なんか間違ってんぞあんたら と軽い殺意がー

まぁ健康は何よりの財産ですね

globalheadglobalhead 2009/04/22 14:15 >jkさん
なんかもうコントですな。自分の行った病院はかなり大きなところだったんですが、予約オンリーで患者管理しているらしくあまり混んでいないのが助かりました。なにしろ物珍しくてあちこち見学したかったぐらいだったんですが、不謹慎かと思い止めました…。
頭の出来も収入もたいしたことは無いオレではありますが、取り合えずこの齢まで元気でいられたのは実は結構ありがたいことなんだなあ、とそんな風に感じる今日この頃です。

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20090421(Tue)

[]婆さんが毒々のトロマ映画はヨーロピアンなテイストだった!? 婆さんが毒々のトロマ映画はヨーロピアンなテイストだった!?を含むブックマーク 婆さんが毒々のトロマ映画はヨーロピアンなテイストだった!?のブックマークコメント

■悪魔の毒々おばあちゃん(監督:エマニュエル・ケルヴィン 1988年ベルギー/フランス/オランダ映画)

悪魔の毒々おばあちゃん [DVD]

悪魔の毒々おばあちゃん [DVD]

悪魔の毒々おばあちゃん!なあみんな、おばあちゃんは毒々だったんだぜ!?というラブリーかつプリチーなタイトルが既にハートを鷲掴みじゃないかベイベー!?なにしろ毒々っていうぐらいだから例のトロマなんだが、例のトロマのグジャドロゲログロバカアホタコカスなしょぼくてバッチイ特殊メイクとIQ低すぎて涙と鼻水と耳垂れまで出てきそうな安い物語展開を期待していつものピザとビール片手にぼんやり観る事にしたいつもぼんやりしているオレだ!

でまあお話なんだが二人の婆さんの誕生会に遺産目当ての親戚どもが集まり嘘くさいおべっかまみれのパーティーが始まったところに謎の小箱が届けられて開けた婆さん二人が悪魔に変身し親戚どもをなぶり殺しまくるという愉快で楽しいハートウォーミング・ストーリーなんだね!しかし観ていて気付いたんだがどうも町並みやセットが奥ゆかしく格調高くてなんだか下品で頭の弱いトロマっぽくないんだよな。

それでDVDのパッケージひっくり返してみたらこれベルギー/フランス/オランダの合作映画なんだよ。この雰囲気ってヨーロッパ映画のせいだったんだな。全くトロマのくせに生意気だ!このヨーロピアンな雰囲気がバカアホタコカスを身の上としたトロマ映画なのにこってりした味わいを醸し出してるんだな。ソ連映画『妖婆 死棺の呪い』や『ロマン・ポランスキーの吸血鬼』とかを思い出しちゃったよ。まあ内容はスッカスカだがな!

なにしろ取り合えず一番萌え要素が残存していたメイドの若いムスメを最初に殺しちゃったところが敗因だと思うよ!あのメイドが死んだ段階でオレは観る気が半減したもんな!オッサンやオバサンが死のうが生き残ろうがどうでもよかったもの!あと謎の小箱を送ったとかいうヤツがどうなったのかさっぱり分かんないんだけど、まあ多分ラストのほうは観ているオレがビール飲み過ぎてゲロゲロになってたから覚えてないだけかもな!

[]『ミスト』みたいなモンスター・パニック・ホラーはバカとダメ人間しか出てこない映画だった!? 『ミスト』みたいなモンスター・パニック・ホラーはバカとダメ人間しか出てこない映画だった!?を含むブックマーク 『ミスト』みたいなモンスター・パニック・ホラーはバカとダメ人間しか出てこない映画だった!?のブックマークコメント

■フィースト (監督:ジョン・ギャラガー 2006年アメリカ映画)

フィースト アンレイテッド・バージョン [DVD]

フィースト アンレイテッド・バージョン [DVD]

スゲエ!カスとダメ人間しか出てこないモンスター・パニック・ホラーだ!こいつらがしみったれたド田舎のしみったれた安酒場でしみったれた安酒あおりながらパンツについた小便のシミみたいなみみっちい欲望をチンカスのついた指でいじましく弄繰り回していたときのことさ!「怪物が出た!ドアと窓を封鎖しろ!」とか言いながら血飛沫を浴びた男が飛び込んできて《こいつはヒーローです》なーんてキャプションが画面に出て来るんだが、その後ドアを破って出てきた怪物にあっけなくひねり殺される!

その後2階の部屋でまごまごしていたガキを助けようとカス&ダメ人間達が向かうシーンでも、ガキはあっさり怪物の餌食だ!「こいつがヒロインなのか?」と思わされた女もとっとと死体に変わる!この辺の映画的常套句を完璧に無視した意外な展開が最初は小気味いい!でもテンポがいいのはここまでで、中盤からは安酒場を上行ったり下行ったりを繰り返すばかり、皮肉っぽい演出も段々と鬱陶しくなってくるし、怪物の造型もあんまり面白くないしそもそもこの化け物がなんなのかさっぱり説明されないし、段々とグダグダになってくるわけだな。

だいたいカスとバカしか出て来ないからこいつらが生きようが死のうが観ているもんとしてはどうでもよくなってくるんだよな。こいつらの人生に希望なんてこれまでもこれからも絶対縁がなかったわけだし、今更虫けらみたいに死んだって騒ぐことじゃねーだろ?ぐらいにしか思えなかったりすんのよ。まあ怪物に襲われて篭城するパニック・ホラーということではある意味『ミスト・裏版』ともいえる映画ではあるね!

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20090420(Mon)

[]赤壁の戦いはハンバーガー・ヒルだった!? 赤壁の戦いはハンバーガー・ヒルだった!?を含むブックマーク 赤壁の戦いはハンバーガー・ヒルだった!?のブックマークコメント

レッドクリフ Part II/未来への最終決戦 (監督:ジョン・ウー 2009年アメリカ・中国・日本・台湾・韓国合作映画)

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■愛とか勇気とか未来とかの映画だって話だよ!

レッドクリフ Part II」である。「未来への最終決戦」である。「1800年の時を超えて愛と勇気の伝説ここに完結」なのである。大昔の中国の話なのに"未来"とか言われても困るし、"愛と勇気の伝説"なんて言ってるが「戦争やって人をなぶり殺しにしまくるのをみんなでギャハハと笑いながら観る映画に愛と勇気はカンケーねーだろ」とは思ったけれども、まあエエベツクスとかテレァサとかが絡んでいるらしく、こんなのにいちいち目くじら立ててると精神衛生上良くないので見なかったことにするしかないのである。しかし映画が始まると監督のウーちゃんの「世界不況を乗り越えよう」だったか「鳩には餌をあげよう」だったかいうメッセージが出てきて、ウーちゃんなんか変なクサでもやってんのか?などと余計な心配までしてしまう。

という訳で始まり始まり〜ということなんだが、前作は初っ端からの戦闘の連続がそこそこ楽しめた映画だったのに、このPart2では"最終決戦"まで間を持たせなきゃならないせいか、前半がなんだかユルユルなんである。一応"最終決戦"までの下準備と裏工作と諜報戦ということなんだろうが、血みどろハラワタまみれの殲滅戦がこれから始まるというのにどうも緊張感が足らないのだ。疫病死体を使ったバイオハザード作戦はなかなか非道でよかったけれども、もっと黄色い膿だの緑色の吐瀉物だのに塗れた、赤い死斑が浮かびまくりのグジャドロ死体を出してもらいたかったのに、これでは単なる食中毒患者ではないか…とか言っているオレはそもそも観る映画を間違っていたのだろうか。

■映画のメインテーマは「団子ドカ食い」

あとウザかったのがイイモンの軍の(注:フモさんはこの映画で誰と誰が戦っているのかを覚えることを放棄しています)誰だかの妹と誰だかの女房の(注:フモさんはこの映画で登場人物の名前を覚えることを放棄しています)大活躍である。ワルモンの軍に忍び込んでスパイをしていた誰だかの妹は、ワルモン軍の「サッカーが上手いだけが取り得の頭が弱く純朴そうな田舎のイモ兄ちゃん」と"心の交流"をしてしまうんだが、これはもう後に「田舎のイモ兄ちゃん」は誰だかの妹の目の前で惨たらしく血の海に沈んでいくというフラグがミエミエで、かなり白けたのである。誰だかの女房もクライマックスにワルモン軍に一人で乗り込むが、ワルモンの大将を色仕掛けでたらし込み、ハメ狂っているところを喉首掻っ切るのかとワクワクしながら観ていたら、「戦争ハンターイ!」などと今更それ言うのかよという間抜けな平和主義ぶりを披露し、こいつこれでも軍人の妻かッ!?と憤懣遣るかたないオレだったのである。

中盤で最も笑わせてくれたのはイイモンの軍が冬至だからってんでみんなで団子食うシーンだな。部隊全員広場で整列している中で団子が配られるんだが、部隊の連中がみんなでよってたかって大将に団子を一個づつ分けていくんだよ。一個師団全員が一個づつ大将に分けてったら最終的にどんだけの数になるんだ!?と固唾を呑んで画面に見入っちまったよ!しかし大将の皿に団子が次々に分けられるシーンはあるけど、画面切り替わると皿の団子は増えてない!あーこれは大将、途中でもしゃもしゃ食いながら団子を貰ってたわけだな、とオレは理解したが、それにしたってたいした量だよな!まさか「レッドクリフ」観に行って大食いチャンピオン見せられるとは思わなかったよ!まあきっと「腹が減っては戦は出来ぬ」ってことなんだろうな!その後の大将の活躍ぶり見ればそれも納得だ!

■とりあえずぶっ殺しとけ。戦争だし。

で、映画はやっと戦闘開始となり、あたり全てが火の海血の海瓦礫の山死体の山となった頃でやっと眠りかけていた(ってかちょっと寝た)オレの目も覚めてきて、「キャッホウ!燃やしつくし殺しつくし奪いつくしの三光作戦こそが殲滅戦の基本!やれやれやってしまえ!」などと例によって頭のおかしいことをほざきながら膝を乗り出したわけだ。いやもう雨あられと降り注ぐ数万の弓矢、炎に包まれ藻屑と化す数千隻の敵戦艦、迫撃砲のように炸裂しあたりを燃やしつくす火の玉、重戦車のように鉄の盾で完全防御しながら突き進む兵隊たち、憤怒に燃えたイイモンの軍の獅子奮迅の白兵戦、その中でワルモン軍はB29による絨毯爆撃を受けたかのように全てを嘗め尽くす業火の中に沈んでゆくのである。この阿鼻叫喚の戦闘シーンが第2次大戦・ベトナム戦争映画に通じる殺戮のカタルシスに溢れていて楽しかった。…で、ええと、こいつらなんで戦ってたんだっけ?

前作「レッドクリフ Part1」レビュー

■映画『レッドクリフ PartII/未来への最終決戦』予告編

D

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/20 16:19 あはは、最後の一言に同感です。時代物の大スペクタクルや超娯楽大作は最近本当に観なくなっちゃったな…。昔は十戒とかベンハー等をそれなりに楽しめたんだけど。

globalheadglobalhead 2009/04/20 16:50 三国志に登場する人名地名固有名詞を一切使用せず「レッドクリフpart2」を語る、という大胆なココロミのレヴューだったことに気付いてもらえたでしょうか!?というか難しい漢字ばっかで入力すんのも嫌だったんだよッ!
今史劇やろうとするとリアル志向でちょっとキッツイ表現も多くなっちゃうだろうから、レイジーさんには辛いかもナア。十戒とベンハーではベンハーのほうが宗教くさい気がして、逆にファンタジーぽかった十戒の方が楽しめたな。

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20090419(Sun)

globalhead2009-04-19

[]アブサンはスンゴイ危ない酒だった!!! アブサンはスンゴイ危ない酒だった!!!を含むブックマーク アブサンはスンゴイ危ない酒だった!!!のブックマークコメント

  • 土曜日は「レッドクリフPartII」を観ようと有楽町へ。しかし劇場に到着すると今まで見た事も無いような長蛇の列。何が起こってるんだ?と思っていたら係員の人が「システムダウンで座席指定が出来なくなっております!」と叫んでいる。チケット取ってもまた劇場に並び直しになってしまうらしい。
  • こりゃダメだ、と別の劇場でやってる別の映画にしようと走ったら、そこもまた列列列。「レッドクリフPartII」の劇場はTOHO系列だったがここもそうで、どうやらTOHO系列の映画館は全てダメになってるようだ。なんだか映画観る気が無くなってしまい、相方と一緒に銀座でブラブラすることにした。
  • ということでまずエルメスのビルに入る。まあオレはいつも買い物といったらエルメスだがな…というのは勿論冗談で、メゾンエルメス8Fフォーラムでやっている「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー展」を相方が観たいと言っていたので付き合ったのだ。
  • 展示物は以下のような感じ:

「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」(2001 年制作)は、40のパートから成る楽曲のサウンド・インスタレーションです。会場に並べられた40個のスピーカーひとつひとつから、各パートを受け持つ歌い手の声が発せられ、観客は、それぞれの歌い手の間を自由に歩き回るような体験ができます。


「Night Canoeing ナイト・カヌーイング」(2004 年制作)は、一筋の光も入り込まないブラックボックスの中で映像を見る作品です。夜の闇の中、懐中電灯の灯りひとつで下る川の様子は、水の音やささやく声とともに周囲の気配を伺うかのように我々の感覚を際立たせてゆきます。


ジャネット・カーディフ & ジョージ・ビュレス・ミラー展

  • 「The Forty-Part Motet 40 声のモテット」は会場をぐるっと取り囲むスピーカーから、ソールズベリー大聖堂聖歌隊の「我、汝の他に望みなし」という聖歌が流れていたのだが、これが聴いている位置によって遠く近くさざなみのように歌声が響き、かなり圧巻だった。
  • 「Night Canoeing ナイト・カヌーイング」は暗闇に包まれた川をボートで進む映像が流れているのだが、オールを漕ぐ"ポチャンポチャン"という音と、細いライトの光がちらちらと霧に包まれた川面や対岸を照らす映像が延々続くだけ、という内容で、ある種催眠的な、というか眠くなる内容だった。
  • 怪しげな夜の川辺はなぜか映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を思い出させた。
  • エルメスを後にし、高級ブランドのイヤラシイ瘴気を払うためにユニクロとH&MとZARAという庶民アパレルを見て回るオレと相方。
  • その後ABCマートで靴を買って横浜に戻ることにする。横浜の映画館で明日のチケットを取って、行きつけのベルギービールと日本地ビールの店「横濱チアーズ」へ。
  • 例によってベルギービール三昧。アルコール度数10度もあるビールが美味かった。
  • さてここでオレはメニューからアブサンを見つけてしまう。ニガヨモギで作られたアルコール度数68度というとんでもない酒だ。これをマイナス16度に冷やしトロトロになったやつをショットグラスでいただく。エメラルド・グリーンの色が実に美しい。
  • そしてこれがほのかな甘みがあってとても美味い。しかも強いリキュールを飲んだときのスンゴイ高揚感が襲ってきて、スンゴイ気持ち良くなってしまう。
  • 後で調べたら「ニガヨモギの香味成分であるツヨンにより幻覚等の向精神作用が引き起こされるとされ」ているらしく、長らく発禁になっていた国もあったようだ*1
  • こりゃスンゴイとばかりもう一杯頼もうとしたら相方から中止命令が。「酔い潰れたら誰が面倒見ると思ってんの!」とお怒りである。
  • しかし相方がトイレに行ってる隙にもう一杯ゲット!
  • トイレから帰ってきた相方、「あーやっぱり頼んでる!ホントにもう!」と呆れ返りながら、なぜかオレからショットグラスを奪い2、3口ペロッと舐めてしまう。
  • 「大丈夫かオイ!」と言ってみたものの後の祭り。「美味しい美味しい」と言っていた相方だったが、それから異変が!
  • なんとその後、相方もオレと同様ハイになってしまい、ウキャキャキャとか笑い出したかと思うと、帰り道ずっとパタパタと両腕を羽ばたかせている!
  • 「鳥になってたの。グフフ」とは相方の後の弁。
  • まあ楽しかったからいいか、とその日は終わったのだが、さすがアブサン、やっぱり危ない酒である。また飲みに行こう…(「また私にも飲ませてね!」と相方もノリノリである…)。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/19 23:45 つ、ついに禁断の美酒に手をだしましたね…。きっといい絵が描けると思います。

globalheadglobalhead 2009/04/20 08:41 まさに禁断の美酒ですな。「ゴッホやピカソが愛飲した」という謳い文句も頷けます。ネット通販でも見つけましたが、自宅で飲むのはかなりヤヴァそうなので、お店でだけ、という事にしたいと思います。ってか今度レイジーも含めアブサン・ツアーを慣行してもいいかもね!?

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20090417(Fri)

[]WIRE09開催決定! WIRE09開催決定!を含むブックマーク WIRE09開催決定!のブックマークコメント

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8月29日(土)、場所はいつもの横浜アリーナ、18:00スタート!今年はやらないんじゃないか?という噂があったんですがこれで一安心!メンツは5月21日に決まるみたい。皆様お誘い合わせの上参加いたしましょう!わぃやぁ〜〜わぁあぁいゃあぁあぁ〜〜♪

WIRE09 OFFICIAL SITE

◆WIRE08で最後に「SEE YOU NEXT YEAR」が出なかった真相

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なんだ、このビデオ去年の10月にUPされてんじゃん…。今日までずっと「WIREはもうやらないのかなあ」とかやきもきしてたよ…。去年の「08」はミニマルもんのあまりの攻勢にイマイチだったけど、あれから鍛錬を積んで今ではミニマルもバリバリOK!でも今年の流行はもう変わってるんだろうねえ。個人的にはSINDENを呼んでもらいたいような気が。あとデトロイト系DJも希望。またJEFF MILLS来るかな?

Takkyu Ishino@WIRE08

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20090416(Thu)

globalhead2009-04-16

[]それは執事喫茶だった!? それは執事喫茶だった!?を含むブックマーク それは執事喫茶だった!?のブックマークコメント

オレの会社の若いヤツ、その髪型から「スダレくん」と呼ばれている I 君なんだが、仕事中の動きを何気なく見ていたら妙に立て膝のポーズが様になっている。羽のように軽やかに膝を折るその佇まいは実に優雅で、胸に強い情熱を秘めつつもどこか愛いの篭った感傷さえ感じさせるではないか。いうなれば脱構築されたドイツ・ロマン主義文学的な立て膝なのである(すいません書いているオレも意味分かりません)。

オレ「ううむ I 君。君の立て膝は妙にキマっているな。ある意味この市内一とも言えるぞ」
I 君「…あの、市内一ってかなり狭くないですか?」
オレ「いやいやそんなことはない。この立て膝のために毎日ヒンズースクワット1000回こなしているのか。さては幼少時からスパルタな親父から立て膝養成ギブスを無理矢理装着させられ、その因業な親父が天の星を指差して「見よ!あれが立て膝の星じゃ!」とか訳の分からない事を言ってるのを聞かされ、そして君の姉がその姿を木の陰から覗き見て涙を流している、とまあそういった情景が幼少時から君の家庭で展開していたと見たがどうだその通りだろ」
I 君「ええと、姉はいないしそもそも言ってる事が分からないんですが…」
オレ「ではなんだその優美な立て膝は!吐け!吐きやがれ!」
I 君「あ、いや、以前こんな仕事やってたことはありますよ」
オレ「なに!?」
I 君「ええとボク、昔執事喫茶に務めてたんですよ」
オレ「ええええええええッ!?」

そう。 I 君はなんと執事喫茶に執事な店員として勤めていたのだという。「じゃあ"お帰りなさいませお嬢様"とか言ってたのか!?」と訊いたら「違います。"お嬢様お帰りなさいませ"が正しいです」などと事も無げに言うではないか。勤め先は勿論筋金入りの腐女子たちが跳梁跋扈する池袋、そう、女オタクの聖地乙女ロードでも知られる(ってかオレあんまりよく知らないんだが)あの池袋である。

確かに I 君、イケメンとかそういうのとはちょっと違うがミョーになよっっとした優男で、後でこっそり事務所にいる女子に訊いたら「可愛い感じがする」というルックスなのである。それにしてもオレの後輩に執事喫茶勤務経験者がいるとは世の中分からないものである。まあ頭はスダレだしパッチンを常に4つも付けてるがな!だいたい執事でお嬢様でスダレでパッチンとはなんなんだよ最近の若い男はッ!男なら角刈りフンドシ!酒は大五郎の4リットルボトル!食いモンはカツ丼!スポーツ観戦は相撲!憧れの職業は自衛隊!読む本は風俗案内誌!とそう決まってるだろうが!みんなどいつもこいつもなよなよなよなよしやがって!などと憤懣遣るかたないこのオレなのであった。

[]そして"パッチン執事"に対抗してA君が立ち上がった そして"パッチン執事"に対抗してA君が立ち上がったを含むブックマーク そして"パッチン執事"に対抗してA君が立ち上がったのブックマークコメント

さてそんな執事喫茶男 I 君の出現に黙っていないのがオレの部下のA君である。いや、実は全然興味無さそうにあっち向いてたんだが、オレが無理矢理話題を振ったのである。

オレ「なあA君。たった今 I 君が執事喫茶に勤めていたという事実が判明した訳だが、実はA君も伝説の執事として執事界の帝王の名をほしいままにしていた、という噂を訊いたんだが」
A君「執事なんてやったことないですよ!ってか何で突然僕に振るんですか!」
オレ「隠さなくてもいい。しかし君の場合、執事を超えた執事、即ち"超執事"と呼ばれていた以上、通常の執事では考えられないモノスゴイ執事だった、と受け取っていいだろうか」
A君「訳分かんないですよ!」
オレ「例えば…裸体に腰ミノだけをまとい、部族の踊りを舞いながら職務を遂行する執事だったりとか…」
A君「なんなんですかそれは!」
オレ「週に1度主人に生贄を捧げるのが最も大切な任務だ」
A君「そんなことしてませんよ!」
オレ「主人に仇名す者は泥人形に針を突立て呪い殺すのだ」
A君「それどんな執事ですか!」
オレ「サバンナに猛獣狩りに出ると1週間帰ってこない執事だったのだ」
A君「いったいどこの話ですか!」
オレ「得意技は吹き矢。それも猛毒を塗った恐ろしい矢を放つのだ」
A君「それ執事でもなんでもないじゃないですか!」
オレ「恐ろしい…お前は本当に恐ろしい男だなAよ。確かにそれはモノスゴイ執事だった、と言わざるを得ないな」
A君「だから違うんだって!」

という訳でA君をさんざんからかったオレはその後も仕事中だというのにコピー用紙を丸めて吹き矢を製作、うんざりしながらデスクワークに戻ったA君の首筋にいきなり矢を放ち、滅茶苦茶激怒されたりとかしていたのであった。う〜ん、それにしても"超執事"…侮れない男だ…。

[rakuten:taps:10000347:detail]

すいか婆すいか婆 2009/04/16 18:10 ?君には隠された特技があったのですね。
メイド喫茶でノリノリで楽しんでるような男性を「○モイ・・・」だとか、
やりすぎてる萌えについて自分はあーいうのはパスだとか、思ったり言ってる私でございますが
執事喫茶は行ってみたいのでございます・・・・・・。
男性がキャバクラとかで営業トークにデレデレしてしまう気持ちがやっとビミョーに分かりました。
すみません。すみません。超すみません。(←誰に謝っているのか?)
スポーツ吹き矢なんちゅうものがあったのですね。けっこう高い!

hiromiceciliahiromicecilia 2009/04/16 20:23 リアル執事がいるんですね。今度不要になったら譲って下さいw。
>酒は大五郎の4リットルボトル
鬼ころしの紙パックじゃダメですか。

globalheadglobalhead 2009/04/16 22:27 >すいかさん
ほう。すいかさんも執事に給仕されたいお年頃ですか。
オレも周りに執事喫茶マニアの方を知ってますが楽しそうでありますよ。
取り合えず思い立ったら迷わずGO!であります。
それで人生がどのようになっても責任は持てませんが、意外と新しい世界が待ってるか、まあたいしたことないか、やってみてもいいのでは。
ちなみにオレも話のネタにメイド喫茶は行ったことがありますが、まあ、メイドやってるのはオレにとっちゃ子供ですからねえ。
もっと色っぽい所のほうがいいよなあ、とか思いましたが、実は色っぽいところは殆ど行ったことがありません。
しかしすいかさんは執事喫茶よりも意外とスポーツ吹き矢がはまったりして!?
それにしてもすいかバーて。

globalheadglobalhead 2009/04/16 22:30 >ヒロミさん
I君はコミケに自作本持ってくタイプの微オタなんですよ。しかも「黒執事」の2次創作だとか…。そのまんまやないかい。
ヒロミさんが必要ならいつでも宅急便で送っときますよ(ホントかよ)!
>鬼ころしの紙パック
うわあ、そっちのほうが漢らしい!

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20090415(Wed)

globalhead2009-04-15

[DIARY]パッチン男子を探せ! [DIARY]パッチン男子を探せ!を含むブックマーク [DIARY]パッチン男子を探せ!のブックマークコメント

今日、例のパッチン男子こと I 君はいつも4つしているパッチンを5つしていたことをこのオレが見逃すはずはなかった。「いつもより1個多いぞ。どうしたんだ」とオレが訊くと、遠い目をしながら「ええ…今朝は風が強かったもんですから…」と呟く I 君。パッチン生活もなにかと大変なのらしい。

そういえばこれまでメディアには「メガネ男子」だの「草食系男子」だの、あと「メンズナックル男子」だの「花より男子」などが登場し、ネットでもあれこれ取り沙汰されていたようだが、オレはここに「パッチン男子」を加えてはどうかと思う。日本中のパッチンが似合う素敵なパッチン男子を探し、そのおしゃまなパッチン振りを愛で、仕事用パッチンやプライベートパッチン、勝負パッチンや変わりパッチンなど各々の個性的なパッチンに注目し、日本に一大パッチン・ブームを興すことを提案したいのだがいかがであろう。

曰く【闇を切り裂く銀のパッチンが今オレの伝説を奏で始める】【気品溢れるシルバーのパッチンでパーティの場が君の独壇場に変わる】【パッチンがあればキミの額に彼女の視線集中】【激レアパッチンで周囲から一歩リードする】【ちょっとラグジョアリーな午後はゆったりパッチンでの〜びのび!】など、男性ファッション誌もこぞってパッチンを特集するだろう。またネットでも【パッチンを使った仕事の効率を上げる10の方法】【パッチンで非モテから開放された!】【パッチンで鬱は治る】【え!?まだ使ってないの!?パッチンで給料ラクラクUP術!】などパッチンによる様々なライフハック術が話題を呼ぶだろう。

さあ、君も今日からパッチン男子にならないか?(ま、実際の所どうでもいいんだが)

MEN'S KNUCKLE ( メンズナックル ) 2009年 05月号 [雑誌]

MEN'S KNUCKLE ( メンズナックル ) 2009年 05月号 [雑誌]

[]ハゲに前髪は存在するのか ハゲに前髪は存在するのかを含むブックマーク ハゲに前髪は存在するのかのブックマークコメント

オレの同僚に【う】という男がいる。彼は古くからオレの日記に登場しているので知っている方もおられるかと思うが、神輿担ぎで鍛えた肉体と密教僧の如きハゲ頭を持ち、そのいつもぬらぬらと淫靡に輝く頭頂部から「あぶらぼうず」「破戒僧」というニックネームをほしいままにしている男なのである。その相貌はお笑いユニット・キュートンのブリーフ一丁で踊ってるヤツをもっと凶悪にした感じだと思って頂いて差し支えない。

さてその【う】なのだが、いつもオレの日記を読んでもらっているようで、先日書いた「前髪パッチン」の件に激しく反応してきたのである。ハゲ頭だけに髪の話題には敏感この上ないのらしい。

【う】「読みましたよ日記。なんですか前髪パッチンって。そっちには随分ナンパな男がいるんですねえ」

実はオレと【う】は東京と横浜の別事務所で、この会話も電話で成されたものなのであるが、先日話題になった I 君のことはおぼろげにしか記憶にないのらしい。

オレ「そうだ。これからのワカモノはスダレ&パッチン。これを乗り越えられないオレとお前は既に先史時代の生き物なのだ。というか既に毛髪の存在しないお前にはガチで無理と決まっているがな」
【う】「相変わらず失礼だなー!オレにだって前髪はありますよ!だいたいこの頭剃ってるだけですよ!」
オレ「剃ってようが抜けていようがハゲはハゲ!ハゲに前髪も後ろ髪もあるものか!」
【う】「ありますってば!0.1ミリでも生えていればそれは前髪ですよ!」
オレ「いやちょっと待て。たとえそれが剃髪だとしても、そんなつるつる頭に前後の区別を付けねばならぬ道理はないわ!あったとしてもそれは前も後ろも無い、単なる"全体"だわ!」
【う】「違いますよ!毛が抜けて後頭部まで髪が後退した人は前髪が後頭部にあることになるじゃないですか!」
オレ「ハゲの前髪とは語義矛盾ではないのか!?」
【う】「前髪と後ろ髪と限りなくニアミスしている、それがハゲなんですよ」
オレ「ううむ、後ろにあっても前髪とはこれいかに!」
【う】「でも俺は剃ってるわけだから見えて無くても前髪はちゃんと額の上にあるってことじゃないですか」
オレ「確かにそうかも知れないがオレは納得できないぞ」
【う】「理屈は合ってるでしょ」
オレ「なんだか騙されているような気分だ」
【う】「だから俺には前髪あることを認めて下さいよ」
オレ「ううむ分かったオレの負けだ」
う】「で、この前髪にパッチンをしてですね…」
オレ「それは無理だっつーの!」

[rakuten:yumemiya:594680:detail]

paseyopaseyo 2009/04/15 12:51 いま思いついたんですが、バーコードのほうのすだれ頭ならおっさんでも可能ですね。いや、『誰が』とかじゃなく…。

globalheadglobalhead 2009/04/15 14:18 スダレたバーコード。尾羽打ち枯らした風情に侘び寂びを感じます。このスダレたバーコードにさらにパッチンを加味することによって哀愁を加速させるわけですな!まるでヒジキのように頭頂部をたゆたう痩せ細った毛髪を、プラスチック製の極彩色の花があしらわれたパッチンが彩るのです。どこか場末のネオン街を思わせる安っぽい原色とうらぶれた雰囲気。胸が張り裂けんばかりの心切ない情景がそこにあります。日常のさりげない一瞬をまるでドラマのように変身させるバーコード&パッチン。これからの壮年にお薦めです。
ってか言っとくけどオレの頭は"ちょっと"寂しいだけで決してハゲじゃないからなッ!!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/15 14:18 「この前髪者が!」ってセリフがあるくらいだから、成年(以上)男子は前髪を垂らすな!上げろ!切ってしまえ!ええいっ剃ってしまえ! んでもって、花飾り付きパッチン留めをセロテープで貼るとラブリーよ♪

globalheadglobalhead 2009/04/15 14:29 「前髪者」がググッても出てきません。でも昭和の生き字引であるレイジーが言うのだから本当にある言葉なのでしょう。"前髪垂らした半人前"みたいな意味でしょうか。子供は鼻を垂らし青年は髪を垂らし中年は腹肉を垂らし老年は涎を垂らす。こうしてみると人生は垂らすことによって成り立っているという事も出来るのではないでしょうか。だからなんだ?と聞かれてもオレも意味が分かりません。最近耳から脳みそが垂れてるような気がするからです。とりあえず花飾り付きパッチンを鼻の穴に留めて個性的なオシャレを目指すつもりです。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/15 15:55 ええと、時代劇のセリフで耳にしました。時代劇といっても「北京原人」程の時代ではありません。元服で男子は前髪を剃りサカヤキスタイルになるのです。あと、目指さなくてもフモさんは充分に個性的です。畏れ多いほど個性的です。

globalheadglobalhead 2009/04/15 16:36 いやー、個性っつてもレイジーさんも知ってるように、オレって髪の毛七三に分けたマリモ羊羹みたいなルックスのアブラ中年でしかないっすよ。ひとつ個性的だとすれば、人より鼻毛が長く、しかも伸びるのが恐ろしく早いってことですかね。あと部屋着が真っ赤なイモジャージなのも個性的かな?もう十分ジジイなのでこれからは目立たなく目立たなく生きたいです。そして世のワカモノタチから「ケッ、なんだジジイかよ」と鼻で笑われながら卑屈に過ごすんです。やっぱこれからは地味っすよ地味。

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20090414(Tue)

globalhead2009-04-14

[]それはスダレだった! それはスダレだった!を含むブックマーク それはスダレだった!のブックマークコメント

今ワカモノなオトコの子たちの間では瞼を隠さんばかりに前髪を垂らした「スダレヘアー」が流行っているようである。スダレの間からチラチラと現実を垣間見るが如きニヒルな雰囲気がいいのであろうか。髪の毛が目に入ると邪魔臭くてイラつくオレには絶対無理な髪型である。実際の所オレも前髪は長いほうではあるが、整髪料でガシガシに固め常におでこが出ている状態にしているんである。

さて、オレの職場の I 君がこのスダレヘアーの持ち主なのである。持ち主という言い方も変だが、兎に角あの髪型なんである。ワカモノのファッションにジジイが口出すのは野暮であろうとは思うが、オレは I 君に時々、それって前見えるのか?なんて訊いたりして五月蝿がられていたんである。やっぱり野暮なジジイなんである。しかし、野暮なジジイはオレだけではなかったらしく、 I 君のその髪型は彼の上司から注意を受け、ある日を境に I 君はスダレヘアーに髪留め、いわゆるパッチンというやつを留め、目に掛からないようにして仕事をすることになったのである。

う〜む、スダレヘアーはまだしも、パッチンもアリなのか。ここでオレの闘志がフツフツと湧いてきたのである。スダレヘアーはちょっと出来ないオレではあるが、パッチンで留めたスダレヘアーなら対抗できる、と思ったんである。若いヤツになんか負けて堪るもんかべらぼうめ!と思ったんである。

というわけでこの間、仕事をしている I 君の机に後ろから忍び寄り、「おい I 君。そのパッチンをオレにも貸してみやがれ」と耳元で呟いたオレなんである。そして「え?え?え?」とか訳が分からず当惑していた I 君の前髪からオレはパッチンをおもむろに取り上げ、この時のためにだらんと垂らして瞼を覆わせていた前髪にそのパッチンを装着したのである。

そう、その時オレはスダレヘアーにパッチンを噛ませたナウなヤングに生まれ変わったのだ。オレは今、夢にまで見た(見てないけど)スダレヘアー(含むパッチン)の覇者としてこの下界に降りてきたのである。どうだ、皆このオレ様のファッショナブルなスダレにひれ伏すがいいさ!

そう思い得意げに事務所を見回すと、前の席にいた女子社員に冷たく一言、「気持ち悪い」とマジ声で言われたオレである。やはり、現実の壁はどこまでも厚く、そしてジジイの仄かな憧れは、砂のように崩れ落ちて行く運命にあったのであった。ああ、かくも世は無情に満ちているのである。

[rakuten:dubian:791678:detail]

[]それは入れ歯だった!? それは入れ歯だった!?を含むブックマーク それは入れ歯だった!?のブックマークコメント

会社でドンキホーテ格安インスタントコーヒーの香りを楽しみながら部下に「この書類をシュレッダーにかけてくれたまえ」などと優雅に仕事に勤しんでいた時の事である。電話が鳴り同僚がそれに出ると「入れ歯!?入れ歯!?」などと連呼しているではないか。冗談好きの同僚が電話先の相手の言葉をわざと聞き間違って応答してるのかと思っていたら、「何、バス停に忘れた!?え!?ロッカー!?」などと話しがどんどん膨らんでいる。なんじゃろかいな、と聞いていたら、どうも冗談でもなんでもなく、軽作業をする為会社に通っているとあるおじいちゃんが、本当に自分の入れ歯をロッカーに忘れ、取りに戻るから少し遅くなる、という電話だったらしい。「いやー、あのおじいちゃん、時々トイレにも入れ歯忘れてくことがあるんだよー」と同僚。しかしそれにしても、入れ歯を忘れたのがロッカーとは…。ちなみにそのおじいちゃん、あとから聞いた所によると、「歯医者に行ったら入れ歯してない事に気付いた」との事。

[rakuten:santomi:733836:detail]

すいかすいか 2009/04/14 16:15 ひょー、イマドキの若い男はパッチンですか。考え付かない工夫ですね〜。
パッチンには、まさかキラキラの飾りとかついてないですよね?
数年前に亡くなった祖母は、ご飯を食べた後に「入れ歯が無い!」と気付いたりしてました。
よく食べられたなと思いました。

globalheadglobalhead 2009/04/14 21:35 ええ。イマドキの若年男子は指パッチンでありゴムパッチンな訳です。
つまりボール牧師匠でありコントゆーとぴあのギャグをこよなく愛するのが昨今の若者の流行なのですよ。
即ち口にゴムくわえて指パッチンするとたちまちワカモノたちの人気者ですが難易度が高い為に誰にでもお勧めできる技という訳ではありません。
そういえばオレも最近ご飯を食べた後に「まだご飯まだ食べてないよな?」と思ったりしますが、これはちょっとヤヴァイ兆候でしょうか。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/14 23:26 パッチン留めもいいけどパッツン前髪もお勧めよ♪

てか、私は男の生え際フェチでもあるので(額のね)、すだれは絶対に嫌だな。

paseyopaseyo 2009/04/14 23:45 女がうなじなら、男はMハゲですよねぇ。

globalheadglobalhead 2009/04/15 01:23 >レイジーさん
パッツン前髪とはバッテン荒川の類義語だと思って差し支えないでしょうか。
あと"生え際"とは髪がまだ豊富である年代の呼び方であり、齢を取るとそれは"抜け際""最前線""最終防衛ライン"などと呼び名が変わってきます。
はまちとぶりの違い、みたいなものと思って頂いて結構です。

globalheadglobalhead 2009/04/15 01:25 >ぱせよさん
惜しい!男はM字開脚だ!

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20090413(Mon)

[]『ザ・バンク−堕ちた巨像』は陰謀まみれの巨悪に立ち向かう熱血男の物語だった! 『ザ・バンク−堕ちた巨像』は陰謀まみれの巨悪に立ち向かう熱血男の物語だった!を含むブックマーク 『ザ・バンク−堕ちた巨像』は陰謀まみれの巨悪に立ち向かう熱血男の物語だった!のブックマークコメント

■ザ・バンク−堕ちた巨像 (監督:トム・ティクヴァ 2009年アメリカ/ドイツ/イギリス映画)

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世界を股に掛けて悪いことをするヤツラを執念に燃えた捜査官が追い詰めてゆく映画だよ!今回のワルモノはルクセンブルグの大銀行IBBCだ!武器売買の闇取引とかマネー・ロンダロングとか、なんかそーゆーことに関わる汚い陰謀を巡らし、都合の悪い相手は暗殺!抹殺!密殺!しまくり、警察やら政府やらともみぃ〜んなグルになって操作を妨害し、甘い汁をチュウチュウと吸いまくって私服を肥やす巨悪の権化なんだ!ゴンゲ〜!ゴ〜ン〜ゲ〜!!どのぐらい巨悪で権化かというと悪代官と越後屋ぐらい悪い巨悪で権化なんだ!でも小娘の帯グルグルとかは無いからそれは期待しないでね!

さてその巨悪で権化な連中を追い詰めるのがクライグ・オーウェン扮するインターポール捜査官サリンジャーナオミ・ワッツ演じる地方検事局員ホイットマンだ!この二人のキャラが立っていてなにしろよかったな!インターポール捜査官サリンジャーは常に憤怒の表情を浮かべ、地方検事局員ホイットマンは常に眉間に皺を寄せているんだ!悪いヤツラは許せないんだ!天に代って成敗しなきゃいけないんだ!月に代ってお仕置きしなけりゃいけないんだよッ!!そうさ最後に必ず正義は勝つんだ!そしてふたりは様々なイヤラシイ妨害や命の危険を乗り越えて巨悪な権化に迫っていくんだね!

最近観た映画の中では久々に興奮しまくった映画だよ!こりゃ面白かったよ!映画館を出た後に「スッゲー面白かった!スッゲー面白かった!」と連呼しまくって一緒に観に行った相方をウンザリさせていたよ!でもそんだけ面白かったんだよ!許せ相方!何が面白かったって、なにしろ世の中陰謀だらけの五里霧中で信じられるものなど何も無く、次々と仲間は倒れていき捜査中止命令まで出る中、孤軍奮闘しながら執念と信念で巨悪な権化を叩き潰そうとするその鋼の意思と正義への熱い想いだ!

あーオレこういうのって大好きみたいだけどこれって何だったっけ?と考えてみたら、これってかの『X-FILE』だったんだ!真実はそこにある!何も信じるな!魑魅魍魎渦巻く不気味な陰謀に己のみを信じ孤立無援のまま真実に肉薄してゆくフォックス・モルダーとダナ・スカリー捜査官のオカルト暗夜航路!あああ大好きだった『X-FILE』!だからこの『ザ・バンク−堕ちた巨像』を観ている最中もサリンジャーとホイットマンにモルダーとスカリーを重ね合わせ、「すかりぃ〜〜!」「もるだぁ〜〜!」と心の中でひとりコールアンドレスポンスを展開していたんだ!

映画的にもドイツ、イタリア、アメリカ、トルコを股に掛けたワールドワイドなロケーションが物語の規模の大きさを感じさせるし、緊張感溢れる暗殺シーンやド派手な銃撃シーンなど映画を盛り上げる要素も満載だ!勿論その銃撃戦は世界を裏で牛耳ろうとしている巨大企業のやり方としては目立ちすぎてありえなさそうだし、捜査の糸口となった暗殺者の行方が簡単に判明してしまう所なんかはいかにも”フィクション”って感じだけど、逆に企業犯罪という地味になりそうな題材を映画的ビジュアルで盛り上げようとした監督の思惑は間違い無かったと思うね!

■'The International' Trailer (High Quality)

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すいかすいか 2009/04/14 02:41 >地味になりそうな題材を映画的ビジュアルで盛り上げようとした
超ノーマークだったのですけど、この一文で観ること決定です。
といってもDVDまで待つつもりなんですが。←ショボくてすみません。(*_*)
映画館で観たほうが絶対いいに決まっているのですけど、今月は珍しく観にいきたいものが多いのです。

globalheadglobalhead 2009/04/14 09:40 どうもです。オレなりに男の魂に火が付く映画でしたよ。なんかオレはこういう「世の中陰謀まみれなんだああああ」というパラノイアックなお話が好きみたいですねえ。DVD出たら観てみてください〜。ただ、主演男優の顔が暑苦しいといった部分で感想が左右されるかもしれませんが!(オレは好きなんですが)

すいかすいか 2009/04/14 16:01 ナオミ・ワッツの顔で緩和されそうです。
そのへん計算したのでしょうか。
地味そうな題材なのに、フモさんのホットな文章で観たくなった人は他にもいそう。
女の魂にも火がついちゃうかもしれません。

globalheadglobalhead 2009/04/14 21:21 ホットというか勢いで書いて誤魔化しているのが真相であります。
よく見ると語尾に全部「!」って付いてますがこれ付けとけばなんか凄い事になってるのではないかと錯覚を与えるのが手なんですな。
しかし結果的に暑苦しい文章になっているのも確かですがこれは主演のクライグ・オーウェンへのエールだということにしておいてください。
まあどっちにしろ誰かに興味を与えることが出来たなら嬉しいものです。

20090410(Fri)

[] クドゥロとかフィジェット・ハウスとかバイリ・ファンキとかなんかその辺がスゴイ。  クドゥロとかフィジェット・ハウスとかバイリ・ファンキとかなんかその辺がスゴイ。を含むブックマーク  クドゥロとかフィジェット・ハウスとかバイリ・ファンキとかなんかその辺がスゴイ。のブックマークコメント

■Black Diamond / Buraka Som Sistema

Black Diamond

Black Diamond

今オレがはまってるのがこのブラカ・ソム・システマ、なんだかもうジャンク・フードみたいにチープで下品で猥雑でパワフルで、頭悪そうな臭いがプンプンする、とても素晴らしいダンス・ミュージック・ユニットであります。

なんでもアフリカ・アンゴラ生まれポルトガル経由のゲットー・ダンス・ミュージック「クドゥロ」というのが元になっているらしく、それにレゲエ・ダンスホールやヒップ・ホップ、アフリカン・リズム、エトセトラエトセトラが融合し、それにユンケル黄帝液をタンクローリー1台分ぶちまけたような、ビンビンな異種交配雑種雑食雑婚闇鍋キメラ音楽として宇宙からやってきた巨大アメーバ怪獣みたいにガオガオと暴れ狂っているのであります。

なにしろアフリカあたりと思われる訳の分かんない言語を連発するボーカルがいい!「アキアキアキアキ!」とか「ウェゲウェゲウェゲ!」とか「ハゥッ!ハゥッ!ハゥッ!」とか、もはや宇宙怪獣の咆哮のような異星人の地球侵略のような怪しさ100%の声の響きが素敵過ぎる!

この雑駁な「何でもアリ感」が土石流のように全てをリズムの坩堝に巻き込み、ジャンルがどうとか音楽性がこうとかいう面倒臭いオハナシをジューサーミキサーにぶっかけたみたいにどうでもいいもんに変えてしまいます。

世界は一家で人類は皆兄弟だなんてデタラメな言葉は誰も信じないでしょうが実はこのアメーバ怪獣ブラカ・ソム・システマに吸収され融合されグジャグジャに交じり合ってどれがどれなんて訳が分かんなくなったら案外その時平和なんてもんがくるのかなあなんて変なことを考えましたがその時人間は誰も人間じゃなくなってるんでしょうねえゲヒヒヒヒ。

◆AQUI PARA VOCES - BURAKA SOM SISTEMA FEAT DEIZE TIGRONA

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◆Buraka Som Sistema - Sound of Kuduro

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◆Buraka Som Sistema - Kalemba (wegue wegue) OFFICIAL VIDEO

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■Bonde do Role With Lasers / Bonde Do Rolê

ボンヂ・ド・ホレ・ウィズ・レイザーズ

ボンヂ・ド・ホレ・ウィズ・レイザーズ

こちらはブラジル出身のボンヂ・ド・ホレ。ブラジル産ストリート・ダンス・ミュージック、バイリ・ファンキをよりポップにしたバンド…だそうです。このバンドもあれこれの音楽ジャンルをメタクタに混ぜご飯状態にした、音楽の石焼きビビンバみたいなバンドであります。なんかメタルなギターまで入ってるし。そんなことより特筆すべきなのは全員頭悪そうでビンボ臭いことでしょう。勢いだけで作ったらなんだか出来上がっちゃった!という適当さがいい味出してます。

◆Bonde Do Role - Solta O Frango

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◆Bonde Do Role - 'Office Boy'

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■Decent Work for Decent pay / Diplo

Decent Work for Decent pay [ボーナスMP3付き] (BDCD125)

Decent Work for Decent pay [ボーナスMP3付き] (BDCD125)

M.I.Aやボンヂ・ド・ホレを見出し、バイリ・ファンキ系ブラジル・ゲットー・ミュージックや辺境サウンドをクラブに持ち込み、フィジェット・ハウス系もしっかり押さえてますよ?というのがフィラデルフィア出身のDJ/プロデューサー、ディプロ。このアルバムではこれまでディプロがプロデュースやミックスを務めたバイリ・ファンキ・辺境サウンドを集めたコンピレーションで、第3世界なエレクトロ・ヒップホップの下品な音が楽しいCDになっております。

◆Diplo - Wes (Remix) Video

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M.I.A. PAPER PLANES

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■Beeper / Count & Sinden

Beeper

Beeper

■Hardcore Girls / Count & Sinden

Hardcore Girls [Analog]

Hardcore Girls [Analog]

そしてフィジェット・ハウスといえばこの人シンデン。フィジェット・ハウスはこのシンデンの『Fabriclive 43』で初めて触れたんですが、やはりあのインパクトは凄かった。カウント&シンデン名義のこの2枚のシングルは、ぶっといシンセベースでブイブイ言わせグイグイ突き上げてくる下世話なサウンドが楽しいです。

◆The Count & Sinden - Beeper (featuring Kid Sister)

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◆The Count & Sinden - Hardcore Girls (feat. Rye Rye)

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Fabriclive43 - Switch and Sinden: Mixed By Switch & Sinden

Fabriclive43 - Switch and Sinden: Mixed By Switch & Sinden

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20090409(Thu)

[]最近聴いたCDなどなど  最近聴いたCDなどなど を含むブックマーク 最近聴いたCDなどなど のブックマークコメント

■Growls Garden / Clark

Growls Garden (WAP272CD)

Growls Garden (WAP272CD)

Aphex Twinを思わせる鋭角的なリズムと憂いのこもったメロディはAphex Twinフォロワーだからということなのだろうが、リリースしなくなったAphex Twinを待っているのならばまだ若くて活きのいいアグレッシブさを兼ね備えたClarkのこの新作EPを聴いていても十分かもしれない。試聴

■Away From The Sea / Yuksek

Away From the Sea

Away From the Sea

フレンチ・エレクトロはディスコやロックやパンクやポップのごたまぜ感が下世話で楽しいが、このYuksekもそのひとり。それにしてもフランス系のテクノDJを聴いても思ったが、フランス人は腰が強くて粘っこい。この『Away From The Sea 』でも粘っこいビートが粘っこく畳み掛け、さすがラテン系!と妙に感心してしまった。試聴

■Reincarnations: The Remix Chapter 2001-2009 / DJ KOZE/VARIOUS

Reincarnations: Remix Chapter 2001 - 2009

Reincarnations: Remix Chapter 2001 - 2009

DJ KOZEというとなぜかKompaktのイメージがあるのだが、やはり聴いていてドイツだな〜と思う端整さがMIXに現れているのかな。このアルバムはこれまでアナログでしか聴けなかったDJ KOZEの8年間に渡るRemix音源を集めたもの。ヨーロッパでも名うてのDJとはいえ、この人の音って優しくて暖かい雰囲気が常にあって、全体的に明るいところなんかも本人の人柄だったりするんだろうな。試聴

■Take My Breath Away / GUI BORATTO

Take My Breath Away (import)

Take My Breath Away (import)

この人もKompaktのイメージが強いんだけれど、実際はブラジル出身のDJらしい。DJ KOZEと同様、端整でほのかな温もりや明るさを感じさせるテクノ・ミュージックを奏でている。特にM5のヴォーカル曲「No Turning Back」なんて実に切ないじゃないか。美しくバランスの良いアルバムに仕上がっているように思う。試聴

■Fabric 45 / OMAR S

Fabric 45

Fabric 45

デトロイトのアンダーグラウンド・テクノ・シーンで活躍しているOMAR S、Fabricの新しいDJMixアルバムではなんと全曲自らの曲で構成している。この辺、多分かなり我の強い人と見たが…。アルバムは音的にはテクノ曲もあるが、中盤ではハウスぽい曲もMixしている。しかし全体的に淡白すぎる音かなあ。試聴

■Balance 014 / Joris Voorn

Balance 014 (Dig)

Balance 014 (Dig)

オランダを拠点に活躍するDJ、Joris Voorn の新しいMixアルバムはCD2枚組、なんと100曲以上の曲を解体・再構築し、28のパートに分けて構成されている。こういった試みは過去にもRICHIE HAWTINの『DE9』やJeff Millsのプレイなどでもみられたが、このJoris VoornのMixは実に美しくクールにまとめられている。CD2あたりはミディアム・テンポで静か目の曲が多く、フロア向けの音を期待していた方にはちょっと物足りなく感じるかもしれない。試聴

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20090408(Wed)

[]メイプルソープとコレクター (監督 : ジェームズ・クランプ 2007年アメリカ/スイス映画) メイプルソープとコレクター (監督 : ジェームズ・クランプ 2007年アメリカ/スイス映画)を含むブックマーク メイプルソープとコレクター (監督 : ジェームズ・クランプ 2007年アメリカ/スイス映画)のブックマークコメント

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フォトグラファー、ロバート・メイプルソープの名は、彼の撮った非常にビビッドでエロティックな一連の花の写真を観て知った。それら花の作品はメイプルソープの晩年のもので、実は彼の作品の多くは性器まで露にしたメール・ヌードや女性ボディ・ビルダー、SMチックな緊縛写真など、エキセントリックで過激なものが殆どである。しかし肉体を一つのマッスとして捉えたそれらの写真はどれも硬質な緊張感を湛え、単なるポルノグラフィを超えた一級の美術作品として完成していた。メイプルソープはバイセクシャルの写真家として知られ、HIVにより42歳という若さで命を落としたが、そのセンセーショナルな人生は、どこか生き急いだ、という印象さえある。

このドキュメンタリー映画『メイプルソープとコレクター』は、最初そんなメイプルソープの半生を描いたものかと思い観に行ったのだが、実際は、彼を見出し才能を開花させた不世出のコレクターでありキュレーター、サム・ワグスタッフを中心に語られることになる。ワグスタッフは"写真"というものの芸術的価値を早くに気付き、当時芸術としてあまり認めてられていなかった"写真"というものをファイン・アートとして世間に認知させた男でもあったのらしい。そういったあまり知られていない芸術史の一端を垣間見られるといった意味でも興味深い映画であったと言える。

ワグスタッフは裕福な名家の生まれであり、成功したキュレーターであり、均整の取れた肉体を持つハンサムな男であったが、それと同時にゲイでもあった。その彼がメイプルソープと出会い、メイプルソープのパトロンであると同時にパートナーになることによって、自らの隠された官能に忠実に生きるようになるのだ。メイプルソープのワーキング・クラスから叩き上げた貪欲さと上昇志向、そしてダイヤの原石のような秘められた才能の輝きは、ワグスタッフにとって、己のネガでありポジであるように感じたに違いない。周囲では「メイプルソープはワグスタッフを単なる金づるとして利用した」という評価もあるが、それを許したのはワグスタッフであり、25歳も離れた愛する若者への、精一杯の愛情表現だったのだろう。そしてメイプルソープは、若さゆえの不器用さと無頓着さから、そういった形でしかワグスタッフの愛を受け入れられなかったのではないか。

そしてもう一人の人物が、メイプルソープが駆け出しの頃から親密な交際関係にあった、ニューヨーク・アンダーグラウンド・パンクの女王、パティ・スミスである。この映画では当時の関係者たちの多くのインタビューが流されるが、ワグスタッフともメイプルソープともプライベートで関係のあったパティ・スミスの証言が最も愛情に溢れ、そして二人への深い理解に満ちていた。なにしろこのパティ・スミスが、還暦を迎えるような年齢とはとても思えないほどキュートであり、別の意味で映画の見所になっている。ただ、この映画はドキュメンタリーである為にある種の"固さ"があり、これを脚色したドラマとして見せたなら、下世話ではあるけれどアートの世界に生きるゲイとそのパートナーの愛の物語として完成していたかもしれない。

■Black White and Gray Trailer

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メイプルソープ

メイプルソープ

Mapplethorpe

Mapplethorpe

Flowers

Flowers

※以下にメイプルソープのセルフ・ポートレートをはじめワグスタッフ、パティ・スミスのポートレート、その他メイプルソープの作品をちょっと載せておきます。興味のある方は【続きを読む】からどうぞ。

続きを読む

20090407(Tue)

[]ノイズ/インダストリアル・ミュージックの世界 ノイズ/インダストリアル・ミュージックの世界を含むブックマーク ノイズ/インダストリアル・ミュージックの世界のブックマークコメント

70年代後期から始まったパンク・ムーブメントが終息した後に訪れたニュー・ウェーブ・ムーブメントは、パンク・ミュージックが破壊した既存の音楽テーゼを再構築する形で興された。当時20代だったオレもニュー・ウェーブ・ロックの洗礼を受けまくった口で、ラフ・トレード、ファクトリー、4ADチェリー・レッドなど様々なインディペンデント・レーベルの音源を聴き漁ったものである。しかし一口に"ニュー・ウェーブ"と言っても、その中の音楽的傾向はエレ・ポップやゴシック、スカやネオ・アコースティック等多岐に渡る。オレもあれこれ聴いていたが、その中でもとりわけ異彩を放っていたのはノイズ・ミュージックとかインダストリアル・ミュージックと呼ばれる実験音楽的な音源だった。

インダストリアル・ミュージックとは「工業生産される大衆音楽」へのアンチテーゼとして命名されたジャンルであるらしいが、多くは電子楽器が用いられ、テープ録音されたノイズや環境音をコラージュ・モンタージュし、ひたすら非人間的で機械的なリズムやメロディを生み出していた音楽だった。当時上京したてのオレは、東京の高層ビルやどこまでも延びるハイウェイを眺めながら、ウォークマンでこれらインダストリアル・ミュージックを大音量で聴いていたのを覚えている。

今回はその当時オレが聴いていたインダストリアル・ミュージック系の音源を幾つか紹介するが、あくまでオレがよく聴いていていた音なので、インダストリアル・ミュージックを網羅的に紹介しているものではない。また、それってインダストリアル・ミュージックじゃないんじゃない?というのもあるかと思うが、その辺は気分ということで見逃しておいてほしい。

Cabaret Voltaire (キャバレー・ヴォルテール

インダストリアル・ミュージックで最も気に入っていたのがこのキャバレー・ヴォルテール。実はライブ・アルバム『Hi!』になった新宿ツバキハウスのライブ、オレ観に行ってました。ダダイズムがどうとかイギリス工業都市シェフィールドで生まれた工業音楽とかいろいろ言われてはいるが、ノイズをここまでドライブ感溢れる音に仕上げた才能は、後のテクノ・ミュージックに繋がる部分が多いと思う。

■"Eastern Mantra" by Cabaret Voltaire (1980)

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Three Mantras

Three Mantras

◆throbbing gristle (スロッビング・グリッスル

死とナチズムの匂いを濃厚に漂わせた曲タイトル、暴力的で呪術的なライブ・パフォーマンス、このスロッビング・グリッスルは分かりやすく言えばインダストリアル・ミュージックのオカルト担当ということが出来る…なんて書くとファンの人に怒られるか。ひたすら鬱展開の暗黒ノイズはインダストリアル・ミュージックの帝王と言っていいだろう。ステージ・パフォーマンスの過激さも伝説となっており、Vo.のジェネシス・P・オリッジは唄いながらチンコに針を刺していくなんてパフォーマンスをやった挙げ句病院送りになったという。ちなみにバンド名は「チンコビンビン」という意味。ところで下のビデオ・クリップの『discipline』だが、これって「修行するぞ修行するぞ思いっきりハードに修行するぞ」って意味なのか?

■throbbing gristle - discipline

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Heathen Earth

Heathen Earth

Psychic TV (サイキックTV

サイキックTVスロッビング・グリッスル分裂後に出来たユニット。実は音的にはそれほど好きではなかったのだが、オカルト度は100%増しになっており、昔出たアルバムには「人間の大腿骨を使って作った音楽」なんてのも収められていた。ここではサイキックTVの演奏曲ではなく、メンバーのジェネシス・P・オリッジが関わったビデオ作品『Thank You Dad / Jim Jones』を紹介。そう、あのガイアナ寺院のジム・ジョ−ンズの演説映像などをコラージュして製作された作品なのである。映像は汚いが貴重なものだと思う。「Part 4」あたりでサイキックTVの音が流れている。詳しくはここで。

■Thank You Dad / Jim Jones - Part 1 of 4

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Thank You Dad / Jim Jones - Part 2 of 4

Thank You Dad / Jim Jones - Part 3 of 4

Thank You Dad / Jim Jones - Part 4 of 4

Force the Hand of Chance (Reis) (Dig)

Force the Hand of Chance (Reis) (Dig)

◆The Flying Lizards(フライング・リザーズ)

こちらはもうちょっと可愛く、食器や段ボールや楽器を叩いた音で音楽作っちゃいました〜というフライング・リザーズ。インダストリアル・ミュージックというのではなく、まさに実験音楽的な音のだが、実はこのフライング・リザーズの中の人であるデヴィッド・カニンガムが、全く楽器が弾けなかったから、というのがその理由であった。しかし楽器弾けなくてもここまで面白い音楽が作れるということが、当時のニュー・ウェ−ブ・ファンの度肝を抜き、そして喝采を得たのであった。

■Money (That's What I Want) The Flying Lizards

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ミュージック・ファクトリー

ミュージック・ファクトリー

◆Einstürzende Neubauten(アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン

もっとノイズを!ということで結成された(?)ドイツのアインシュテュルツェンデ・ノイバウテン。バンド名は「崩壊する現代建築」という意味らしい。ドリルやハンマーなどの建設器機を使用した無機的で暴力的な音はライブでも再現され、ライブ会場を破壊して出入り禁止になったという伝説まであるが真偽の程は定かではない。

■Einsturzende Neubauten - early live clip

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ハルバー・メンシュ(半分人間)

ハルバー・メンシュ(半分人間)

◆Suicide (スーサイド)

NYを活動拠点としたスーサイドはボーカル担当とリズム・ボックス/キーボード担当の二人だけのユニットであり、インダストリアル・ミュージックというのとはちょっと違うが、無機的で単調な音の繰り返しの中から生まれるニヒリズム、といった点で共通しているように思う。あと妙なロカビリー風味が変でいい。初期の頃はカセット・デッキの音だけ流してボーカルがそれに乗って床のた打ち回り絶叫しているだけのユニットだったという話もある。

■Suicide - Ghost Rider

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Suicide (First Album)

Suicide (First Album)

◆Deutsch-Amerikanische Freundschaft (ドイチュ-アメリカニシェ・フロイントシャフト)

通称D.A.F.。この長ったらしい名前は「独米友好」という意味だが、旧東ドイツの独ソ友好協会とドイツ赤軍(RAF)のもじりらしい。ぶっといエレクトロ・ビートに乗ってドイツ語ががなりたてられる様は実にナチス・ドイツを髣髴させてくれて楽しいが、ネオナチとかそういうのでは全くありません。ビデオ・クリップのタイトルは「ムッソリーニで踊れ!」という意味。いやだからネオナチじゃないんだってば。

DAF "Der Mussolini" (Tanz den Mussolini)

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Die Kleinen Und Die Bosen (Reis)

Die Kleinen Und Die Bosen (Reis)

さて、こんなインダストリアル・ミュージックを自分でも作ってみたいという人の為に、建設機械音を手軽に組み立てて音楽に出来るサイトがぱせよさんのところに紹介されていたのでやってみたい方はドウゾ。

その名も『BUILDUP!』。3Kと名高い建設業界のイメージアップを狙ったのか、作っているのは日本建設業団体連合会。キャッチフレーズは『建てノリ』である。頑張ってんなぁ、日建連‥‥。

建設事例の紹介では、共同溝やらボスポラス海峡横断鉄道トンネルやら首都圏外郭放水路など、普段は見ることのできない巨大プロジェクト内部の写真が公開されている。やっているのが大手ゼネコン団体だけあって、スケールがデカい。立坑すげぇ。贅沢を言えば、もっと大きな画像で見たい。

他に現場作業員のブログとかいろいろあるんだが、その中に建設機械っぽいイメージのサンプリング音を組み合わせて、オリジナルサウンドを作ろうというコンテンツがあったので、私も調子に乗って作ってみた。

とは云ふもの丶お前ではなし/音楽の本能

『BUILDUP!』HP 

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20090406(Mon)

[]そこは坊主が酒を出す坊主のバーだった!? そこは坊主が酒を出す坊主のバーだった!?を含むブックマーク そこは坊主が酒を出す坊主のバーだった!?のブックマークコメント

“「夜のとばりに南無阿弥陀仏」。仏教をコンセプトに据えた癒し系バーは、個性派店の多い中野ブロードウェイ辺りでも異彩を放つ「現代の駆け込み寺」!!”

昨日の続きです。ジンギスカンでお腹一杯になった我々【怪しいはてダ隊】は、続いてジンギスカン屋のすぐ近くにある『坊主バー』という名前の怪しいバーに潜入。この『坊主バー』ではレイジーさんが途中から参加してくれました。

お店の入り口にはお地蔵様が飾られ、さらにドアには「南無阿弥陀仏」の文字が!

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ここはなんと浄土系宗派の本物のお坊さんがやっているバーなんです。「坊主バー」のマスター、真宗大谷派の釈源光さん。

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スタッフで新義真言宗の沙門さん。お二人とも快く撮影に応じてもらえました。ありがとうございます。

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お店で出すメニューのネーミングも凝っていて、「愛別離苦」「極楽浄土」「色即是空」「涅槃寂静」「エロ坊主」なんて名前のカクテルがあったりします。面白そうなので皆でそれぞれ頼んで飲んでみました。マドラー置きが独鈷杵というのがシブイ…。

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お店には曼荼羅図や阿弥陀如来像が飾ってあったりもしますが、70年代の日本のロックバンド「頭脳警察」のCDがあったり、モニターにはマスターがお気に入りだというパフュームのPVが流れていたり、あとマンガの「聖☆おにいさん」や「ファンシー・ダンス」作者の色紙も飾ってあったらしく、サブカルな雰囲気が立ち込めております。

途中マスターの釈さんやスタッフの沙門さんから、お店を始めた理由や仏教との係わりなどを説明していただき、とても面白いバー体験となりました。しかしそんなありがたいお話を聞かされつつ、我々はてダ隊はひたすら罰当たりに杯を重ねて夜は更けてゆくのでありました…。

◆中野・坊主バー (ボウズバー)

〒164-0001 東京都中野区中野 5-55-6(ワールド会館2F)
Tel:03-3385-5530

お店の紹介ページ

◆坊主バー潜入ビデオ

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[]それはおしっぺだった それはおしっぺだったを含むブックマーク それはおしっぺだったのブックマークコメント

今日は会社休んで珍しく病院に診察しに行ったオレである。これは自慢だが、オレは今年で齢47歳になれども、これまで風邪以外はたいした病気をしたことが無く、せいぜい飲みすぎで胃が痛いとかネットのバカサイト見すぎて頭痛がしたりとか程度で、歯医者には「その齢にしては丈夫な歯ですな」などと言われ、腰痛肩凝りなどに悩まされることなどちいとも無く、人間ドックでも肝臓がちょいと弱ってる以外はこれといった内臓疾患がみられる事が無く、ちょっぴり太り気味なことを(ちょっぴりだってば!)抜かせば、なんだか随分と健康な人間なのである。精神状態も多少気が狂っている程度の些細なものだし、ただ一つ致命的に悪いところといえば、それは頭ぐらいだろう。多分人間が原始的に出来ているのに違いない。ウガッ!ウガッ!

そんなオレだから病院といえば2、3年前フランスパン丸齧りして取れちゃった差し歯をも一度くっつけて貰った以外は行った事さえなかったのだ。そんなオレにいったい何が起こったのかというと、簡単に言えばオデキみたいなもの、医学的に言うとアテローマとかいうやつのせいである。しかも今回はなんと手術付きだ!オレが医者に手術しやがれとねじ込んだのだ!ヤッホウ!このオレの真珠のような素肌にいやらしい金属の歯がめり込むのだ!これでオレも晴れてスプラッタ・マニアの面目約如である。血!肉体損壊!ケロイド!後にその傷跡は何かと尋ねられたら遠い目をして「あれは地獄のような戦場だった…」と大法螺吹くことにしているのである。今から楽しみである。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/04/06 22:10 お誘い頂きありがとうございました。久しぶりに皆様の顔を見て、何だか物凄くホッとしました。
暫く逢わないでいると、手は震え、脂汗が湧き、思考は停止し、「お願い!何でもするから!何でもするから怪しいのを、怪しいのをちょうだい!お、お金なら…!」って、禁断症状がでるようになってしまった私の体が憎い!(笑)
しかしフモさんは若いですよね。何か常人とは違う血が流れているんだと思います。

パセヨさんの日記が携帯の容量オーバーでコメント書けないので此方に書いちゃおう。『なんか色っぽくなってたぞ!』

paseyopaseyo 2009/04/06 22:38 気付いててくれたのね。嬉しいわ、レイジーさん! だって今回はレイジーさんに会えるって判ってたから、頭のてっぺんからつま先まで磨き上げていったんだもの…!(じっと目を見つめる)

globalheadglobalhead 2009/04/07 09:45 >レイジーさん
いやーレイジーさんは影のはてダ隊長ですから!「裏バン」ならぬ「裏はて」ですな。レイジーさんが来ることで一触即発の緊張感が高まり場が引き締まるんですな。来てくれてありがとうございます。オレも久しぶりに顔が見れて嬉しかったですよ。あと「若い」とは言われますが最近若いモンの言ってる事や趣味嗜好がさっぱり分からなくなったので、これからはガンガンに分からず屋の年寄りをやって行くつもりであります。

>ぱせよさん
昔から色っぽかったぞ!ぐはは!

kogumariankogumarian 2009/04/07 20:48 アテローマの話、今度詳しく教えてください。
私のもそうかも…ガングリオンだと思って放置してたんですがでかくなってきたんでなんとかしたいんですよね。ちなみにガングリオンで癌研病院に行った過去があります。ガングリオン体質みたいです。

globalheadglobalhead 2009/04/07 21:32 ガングリオンというのもなにかと大変なようですな。自分は疾病関係の話を日記であまり書かないようにしているので、そのうちはてダでお会いした時ぐらいにこっそり教えてあげましょう!

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20090405(Sun)

[]それはお花見であった! それはお花見であった!を含むブックマーク それはお花見であった!のブックマークコメント

昨日は新宿御苑までお花見に行ってきました。予定が立て込んでいた中だったので1時間程度の駆け足なお花見でしたが、初めて入った新宿御苑と満開の桜と満杯の花見客を堪能してまいりましたよ。お花見の時期の新宿御苑は相当混むという話だったのですが、まあそれもいいだろうと比較的空いているらしい千駄ヶ谷口から入園。人を掻き分けながらいろんな種類の桜を眺めてきました。新宿口に近づくにつれ人は増えてゆき、まさに芋でも洗うが如き様相を呈してきて、あたりは酒臭い臭いでムンムン、これが聞きしに勝る東京の花見なのだなあ、と変な意味で感心しておりました。

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他にも何枚か写真を撮ったので「続きを読む」に畳んでおきます。

続きを読む

[]そしてはてダ隊恒例の飲み会が開催された! そしてはてダ隊恒例の飲み会が開催された!を含むブックマーク そしてはてダ隊恒例の飲み会が開催された!のブックマークコメント

お花見を済ませ中野に移動、《怪しいはてダ隊》恒例の飲み会に参加してきました。この日の参加者はオレと灸洞さん、ヘデクさん、ぱせよさんの4人。場所は「炭焼きジンギスカン 神居古潭(カムイコタン)」という所です。ラムとマトンの中間の「ホゲット」という羊肉があるらしいのですが、北海道生まれのオレも知らない肉で楽しみにしていました。食べてみたら脂分が少なく臭みも無い、よくある羊肉のイメージとはちょっと違ったお肉でしたね。

そしてバリバリとジンギスカンを食い、ジュウジュウとモヤシを焦がし、ガブガブとビールを飲み、怪しい話題でグフフと盛り上がり、その日の夜も更けていきました。ジンギスカンの後は「坊主バー」というこれまた怪しいバーに入ったんですが、続きはまた明日ということで。

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◆炭焼きジンギスカン 神居古潭(カムイコタン)

東京都中野区中野5−55−9 1・2F
Tel:03-3385-0371
ホームページ

kogumariankogumarian 2009/04/06 20:21 「ホゲット」食べたかったです。素敵な黄色いジャケットのフモさんも見たかったですー。
参加できなくなりすみませんでした。

globalheadglobalhead 2009/04/06 21:50 実はね。慣れなのか普通にラム肉を美味いと思って食っている者としては、ホゲットって羊肉としては異質な感じがしましたね。
食感と味は牛カルビ肉とラムの中間なんですよ。並は脂身は殆どありません。逆にちょっと脂身のあった上のほうが美味かった。
調べたら羊肉というのは殆ど輸入で、ホゲット肉はあったとしてもマトンに混ぜられるのだとか。そして多分このお店はホゲット肉を国産契約
しているかなにかなんでしょうね。ホゲットでググッてもこのお店しか出てこないんですよ。これってある意味すごいことですよね。
オレは昔村上春樹の「羊をめぐる冒険」にかなりはまったことがあったんですが、その中で、日本には実はそんなに羊飼ってないってことを知って
じゃあオレが実家で毎週うめえうめえと食っていた羊肉って(実家は毎週ジンギスカン!)国産じゃなかったの?とかいろいろ思ってたんですよ。
そんなこんなで、味がどうとか言う以前に、食材のルーツを考えるという意味で面白いオフになりました。
あと、行者ニンニクって北海道のオレでさえ見たことがありません。ただ、一緒だった北海道生まれのヘデクさんは知ってたので、これは商品化される年代が違ったのかな、と思ってます。
それにしても今回はえいみさんとドラドラさんが急遽不参加だったので、もう一度リベンジしてもいいかもしれませんね。
あと、あの、黄色いジャケットって着てなかったのですが、それはいったいどこからの情報を…。

kogumariankogumarian 2009/04/06 23:51 あーなんかわかる気がします。私もいわゆるロール肉でもおいしいと思うんですよ>羊肉。
しかし、ホゲットの独占ルートがあってソコで食べたというのはホントすごいことですね!
北海道で食べてたラムはやはり北海道の羊ちゃんなのでは…?海を渡ってよその国からきたら高くなってしまう気が…。
カムイコタンにも未練たらたらですが、信濃町の「森のビアガーデン」はジンギスカンのビアガーデンなのでみなさんで行ってみたいかも…と思いました。こちらはロール肉ですがビール飲み放題もあったので。
黄色いジャケットは写真がありましたよ↑。

globalheadglobalhead 2009/04/07 09:52 ああああ!こんなところに黄色いジャケットが!こっそり写真を隠しておいたもんだから自分でも忘れていた!いやー、照れ臭かったから分かんないようにしてあったんですが、見る人が見るとばれるもんですねー(おいおい)。
調べたら国産羊肉は流通量の1%程度で、それもホテルとかにしか流通していないらしいです。北海道にさえ出回らないんだって。でもオレがむか〜し実家で食べてたマトンは案外国産だったかもしれないですね。
ビアガーデンいいっすね!夏にはビアガーデンを企画してみたいですね。そのときはまた是非参加されて下さいね。

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20090403(Fri)

[]スプーク・カントリー / ウィリアム・ギブソン スプーク・カントリー / ウィリアム・ギブソンを含むブックマーク スプーク・カントリー / ウィリアム・ギブソンのブックマークコメント

ウィリアム・ギブソン新作、『スプーク・カントリー』。この物語では、三人の登場人物の行動をカットバックさせながら物語が進行してゆく。一人はフリーのジャーナリスト、ホリス・ヘンリー。元ロック・ヴォーカリストだった彼女は広告業界の大物ビゲンドに"臨場感アート"の取材を依頼され、作品のテクニカル・エンジニアであるボビー・チョンボーを探すが、彼は謎の多い男だった。二人目は中国系キューバ移民のチトー。彼はかつて諜報部員だったと一族で噂されている奇妙な老人に、ある不可解な仕事を頼まれることになる。三人目は薬物中毒者のミルグリム。政府の捜査官らしき男ブラウンに拘束され、強制的に捜査の協力をさせられていた彼は、ブラウンの標的である男を監視するように命ぜられる。そしてこの三人の行動と視点が絡み合い、物語に徐々に浮かび上がってくるのは、船詰みされたまま公海上をいつ到着するともなく彷徨う謎のコンテナの存在であった。

スプーク・カントリー。"SPOOK"の訳語は幽霊、変人、スパイ、蔑称として黒人などがあるようだが、実態の無いもの、影に隠れたもの、または隠されたもの、といったニュアンスということになるだろうか。即ちこのタイトルに込められた意味は、実態の無いものが闊歩する国、背後に隠されたものが跋扈する国、というふうに捉えることが出来るかも知れない。

このタイトルが表すように、物語には様々な"SPOOK"なるものがひしめいている。例えば登場人物。広告業界の大物ビゲンド、彼は強力な実業家であるがその存在と行動は謎めいており、広告業界という業態そのものもある種実態の無い夢=SPOOKを生産しているようなものだ。天才ハッカー、ボビー・チョンボー。彼の作る"臨場感アート"はヘッドセットの裏に踊る幻影=SPOOKだ。彼が利用するGPS=全地球位置把握システムのグリッドは、現実世界に重ねあわされた電子的座標=SPOOKにすぎない。中国系キューバ移民のチトー。エスニックであり移民である彼は、アメリカという多民族社会においてもマイノリティという事が出来る。そして社会とは半ば乖離した彼の一族の生活様式は、親密であると同時に排他的であり、アメリカ社会にとってSPOOKな位置にある。チトーに仕事を依頼する老人は元諜報部員であり、SPOOKそのものの存在である。

薬物中毒者のミルグリム。彼は社会からドロップアウトしたアウトサイダーといった意味でSPOOKだ。しかし彼はヴォラピュク語なる人工語を操ることが出来る。人工語、この文化歴史的に後ろ盾の無い言語は、一つの観念的な記号、SPOOKなる記号という事が出来まいか。このミルグリムを拘束する所属組織不明の男ブラウン。彼もまたもう一人のSPOOKという事が出来る。ではジャーナリストであり元ロック・ヴォーカリストだったホリスはどうだろう。彼女はバンド解散後も、消滅したそのバンドの幻影にまといつかれているといった意味では、ある種のSPOOKであるのかもしれない。そして彼らが望むと望まざるを係わらず追い続け、物語の終局に出会う謎のコンテナ。公海上をさまよえるオランダ人の如く放浪し、その所属も内容も、漂泊する目的も定かにされないそれこそSPOOKな存在であるこのコンテナは、実は、その正体自体が、政治的社会的に、そもそもSPOOKなものが積み込まれていることが最後に明かされるのだ。

実態のある世界、物事の理が確固として存在していると一見思われているこの現実世界。しかし、この世界の裏側では、知られざるSPOOKなるものが蠢き、それをSPOOKなる人々が何らかの駆け引きで持って操作し、または対抗しながら殲滅せんと行動する。しかし実態のある世界の陰であるそれらが、逆に実態のある世界に影を投げ掛ける。実態の無いもの、隠されたもの同士の世界の裏側での対立という事であれば、例えば東西冷戦における諜報戦を描いたジョン・ル・カレの『鏡の国の戦争』を筆頭に、国家間の水面下の抗争を描写するエスピオナージュ小説がかつてそのテーマを得意としていた。

しかしこの『スプーク・カントリー』では、旧弊な政治体制の中で肥大した"影なるもの"と、パラダイム・シフト化しつつある世界の中で新たに存在し始めた、オルタナティヴな価値観を持ったもの同士が相対することになる。911テロから変化した新たな世界秩序は、国家といった巨大かつ排他的なツリー状のシステムと、"中心も始まりも終わりもなく、多方に錯綜するノマド的なリゾーム*1"としてのシステムが対抗する世界なのかもしれない。それは一方の極にテロリズムが存在し、もう一方の極に『スプーク・カントリー』に登場するようなオルタナティヴな思考を持った新しい世代が存在し、旧来のシステムと拮抗してゆくという世界なのだろう。

ただ作品としてみるならば、ギブソンお得意のガジェットとサブカルチャー・テキスト、さらにテクニカル・タームの氾濫が文章を相当とっつき難いものにしており、浅倉久志氏の訳文で持ってしてもそれは払拭されているとは言い難い。十分サスペンスフルに出来得る題材ではあるが、これもギブソン流のクールでペダンチックな文体がブレーキを掛け、フィクションとしての醍醐味の乏しい作品に仕上がってしまっている。お陰でなかなか読み進めることが出来ず、途中で他の本に何度も浮気をした挙句、読了まで2ヶ月あまり掛かる結果となってしまった。言ってしまえばエンターティメントを楽しむというよりもギブソンのテキストを読み解くといった作業を強いられる読書体験のなったように思える。

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20090402(Thu)

[]Yes / Pet Shop Boys Yes / Pet Shop Boysを含むブックマーク Yes / Pet Shop Boysのブックマークコメント

イエス

イエス

1986年発売のデビュー・アルバム『Please』以来ずぅ〜〜っとオレのお気に入りであるペット・ショップ・ボーイズの新作『Yes』、早速買ってきてずっと聴いている。もう20年もファンやってるのかオレ。今でも「West End Girls」とか「Paninaro」とか聴くと鳥肌立つもんなあ。多くは書かないがPSBと、あとニュー・オーダーあたりは、20代の頃のオレのメンタリティの相当の部分を支配していたバンド・ユニットだった。言うなればオレの20代の頃の高揚と憂鬱は、そして若気の至りの虚無感は、殆どPSBとニュー・オーダーの曲の中に体現されていた気さえする。

さてPSBの新作に話を戻すと、このアルバム『Yes』は日本では初回限定生産の2枚組も出ており、これは2枚目にオリジナル曲のリミックス・バージョンが収められている。オリジナル・アルバムとしては2006年発売の前作『Fundamental』から3年振りのアルバムとなるらしいが、『Fundamental』が割とヘヴィーで暗めな展開だったのに対し、この『Yes』は明るく軽やかな曲調のものが多い。アルバムとしては1990年発売の『Behaviour』と雰囲気が似ているが、あれほどメランコリックではない。PSBの面々もデビューしてから30年弱経っているから、2002年発売の『Release』あたりから随分と枯れたエレ・ポップ・バンドとして侘び寂びなポップ・ソングをリリースしているけど、クオリティは相変わらず滅茶苦茶高い。最近リリースされたアルバムの中では段違いに良く出来たアルバムだと思う。

シングル・カットされた1曲目の「Love etc.」はトン・タカ・トン・タカいうリズムが可愛らしい曲。PSBの初期ヒット曲「Opportunities (Let's Make Lots of Money)」は「俺には頭脳があり、お前にはルックスがある、さあたっぷり金を儲けようぜ」という歌詞の歌だったけど、この曲では「金持ちにもスターにもならなくていい、君にはもっと必要なものがある」と歌われる。あー、やっぱり齢とって枯れてきてるよなあ。

ギターに元ザ・スミスのジョニー・マーが参加した3曲目「Did You See Me Coming?」は多分次のシングル・カットになるんじゃないかと思わせるような明るく軽やかでハッピーな曲。そして切なくてロマンチック。ああ、ポップ・ソングってこういうのを言うんだろ。サビは「僕がその気になるのがわかってたの?」って歌われるけど、おいおい、なんだこの初々しい感情は。8曲目「King Of Rome」はアルバム『Behaviour』の「My October Symphony」を髣髴させる淡々としているがどこか力強く美しい曲。なんってんですかねえ、流れる雲を見ているような、そんな気分になる曲でありますよ。

そんなこんなで、リミックス・バージョンCD、さらに「Love etc.」のリミックス曲入りシングルなどをかっちり取り揃えてPSBしまくっている毎日であります。

試聴

Pet Shop Boys - Love Etc. (HD)

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Love etc

Love etc

Love etc

Love etc

[]ヘルシング(10) / 平野 耕太 ヘルシング(10) / 平野 耕太を含むブックマーク ヘルシング(10) / 平野 耕太のブックマークコメント

HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)

HELLSING 10 (ヤングキングコミックス)

ヘルシング完結である。というわけで単行本を手にとって読み始めたのだが、前髪パッツンの見慣れない少女や華奢な体つきの少年がなんか戦ったり啖呵きったりしている。これ誰?と思ったオレは前回までの物語をすっかり忘れていたのであった。あとネコミミのアレがむにょむにょするとああいうことになる、というのがいったいいつ伏線張られてたのかさえ覚えていないのでクライマックスは果てしなく???であった。スマン。本当にスマン。そんだけ分かってないクセして「割とあっさりした終わり方だったね」なんて思ったオレを許してくれ。スマン。本当にスマン。

paseyopaseyo 2009/04/02 12:52 Love Etc.が耳について離れません。そしてPVもみょ〜に目に焼きついて困ります。見事な頭ん中ぐるぐるソングですね。PSBって前からそんな気がしてましたけど。

globalheadglobalhead 2009/04/02 19:12 やる気があるんだか無いんだかよく分からないリズムが最高ですな。あの脱力振りはやっぱり齢とって枯れて来た証拠でしょう。
マリオを悪夢化したようなPVも不気味で楽しいです。ぽよんぽよん飛んでるニールも変ですが、時々出てくる羽生やしたクリスがまた気色悪いです。
しかし以前からPSBの二人はセンスがありすぎて逆にミョ〜なPVを作ることが多いので、案外昔からああだったとも言えるかもしれません。

jkjk 2009/04/02 23:19 ドニー・ダーコで使われてたカバーバージョンのMAD WORLDのアレンジもかなりツボです。

globalheadglobalhead 2009/04/03 00:47 ドニー・ダーコは観てましたがすっかり忘れてたので調べてみました。
この映画で使われていたのはGary JulesのアレンジでオリジナルはTears for Fearsのもののようですね。
PVもありましたが音も映像もなかなかでしたよ。
http://www.youtube.com/watch?v=4N3N1MlvVc4
映画の映像を使ったものはこれ。
http://www.youtube.com/watch?v=5MyMOi4LEr4
なおこれらのPVはここのHPで見つけました。
http://desakalapatra.blog50.fc2.com/blog-entry-433.html

jkjk 2009/04/03 02:54 あ〜っ ものすごく勝手に記憶が編集されてました・・・

穴があったら地雷を埋めたい

globalheadglobalhead 2009/04/03 09:05 そういうこともありますよ!オレなんか齢なんで物忘れがひどくて、パソコンが無いと記憶が補完できません。

しかし「穴があったら地雷を埋めたい」って、それは道連れにしちゃるぜ、って事ですか!?

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20090401(Wed)

[]F.E.A.R.2 : Project Origin (Windows) F.E.A.R.2 : Project Origin (Windows)を含むブックマーク F.E.A.R.2 : Project Origin (Windows)のブックマークコメント

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ミリタリー・ホラー系FPSF.E.A.R.』から4年振りの続篇。前作『F.E.A.R.』では軍関係の研究組織アーカムテクノロジー(ATC)が開発したクローン兵団の反乱を制圧する為に急行した特殊部隊F.E.A.R.*1の隊員が体験する恐るべき霊現象を描いたFPSゲームであったが、今作でも激しい銃撃戦の合間に不気味な霊の姿がいきなり現れて、ひたすらビビらされるゲームとなっている。

それにしても前作はゲームプレイに相当高いPCスペックを要求され、当時持っていたPCでは殆ど動かなかった、なんて思い出があるな。あと迷路のようになった暗くて寂しい屋内を延々敵を倒しながら進んでゆくという閉所恐怖症になりそうなゲームでもあったな。

で、恐怖描写なんだが、これが突然視界がちらちら揺れて不気味な人影がいきなり目の前に現れたと思ったら「うがががが」とか言って掴みかかってきたり、きっとあの世だと思われる変な色をした変な世界にとりこまれてそこで赤い服を着た小さな女の子が悲しそうにうつむいていたり、こと霊現象に関してはホラーというよりは"怪談"といった感じの演出なのだ。

あと例によってそこらじゅう血だらけ死体だらけ。銃で撃った敵は派手に血飛沫上げてバラバラになってくれるところがとっても嬉しい。さらにゲームではいわゆるモビルスーツとの戦闘、さらに自らもモビルスーツに搭乗してゲームを進める場面がある。敵にするとかなりの強敵だが、自分が乗ると殆ど無敵状態、ガッコーンガッコーンと音をさせながら前進しモニタ越しに敵を蹴散らすのはかなり楽しい。

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このようにFPSのぶっ殺しの爽快感にホラー演出を加味したところが新しいテイストのゲームになっている。ただ、こちらはをバリバリ撃ちまくって敵を血の海に沈めるのを楽しみにしながらゲームをやっているというのに、ホラー演出が入るとテンポが落ちてしまうところが逆に鬱陶しかったりする。まあホラー要素が無かったら普通のFPSになっちゃうんだけどね。

あとこれはオレが英語が全然ダメなせいなんだが、ストーリーの意味が全く分からない!前作のクローン兵の反乱だの霊の出現の理由だのはこの文章書くために今さっき調べて分かったぐらいで、ということは、前作はストーリーチンプンカンプンのままクリアしたということだな!今回もなんで戦闘が継続しているのかやっぱり分かってない!ただまあ完成度はかなり高く出来ており、敵をバリバリぶっ殺して霊が飛び出てびっくりさせてくれればそれでおもしれえや!というゲームに仕上がっているな!

■Project Origin (F.E.A.R. 2) Trailer

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*1:First Encounter Assault Recon=第一種遭遇強襲偵察部隊