Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20090731(Fri)

[]人間狩り / フィリップ・K・ディック 人間狩り / フィリップ・K・ディックを含むブックマーク 人間狩り / フィリップ・K・ディックのブックマークコメント

論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】シリーズ、最後に読んだのは第1巻にあたるこのフィリップ・K・ディック『人間狩り』。実はこの『人間狩り』、収録作品数は多少違うとはいえ、同じ仁賀克雄氏の選・訳で以前にも集英社や筑摩書房から出版されており、随分前になるが自分も読んでいた。だからまた買い直すのもどうかと思い最初渋っていたのだが、全集コンプリートというマニアックな理由から手にしてみることにしたのだ。するとこれが大正解だったようで、大昔散々読んでいたはずのディック短篇が今読んでも驚くほど面白いのである。

ディックの初期短編に傑作が多いというのはよく言われていることであり、むしろ後期の有名な長編作品などよりも奇想/センス・オブ・ワンダーが優れているといった声さえある。確かにこの『人間狩り』に収められている諸作品にも、不気味でグロテスクなアイディアが数多く詰め込まれ、決して古さを感じさせない。

ここでまた勿体ぶったディック論を展開する気は無いが、これらの諸作品に共通するのは、ホラー小説でよく用いられるような"不安感"なのではないかと思う。ディック作品に多く見られる現実感や自己認識の不安定性は、精神分析的に解読しようとするなら幾らでも理屈をつけられるのだけれども、まず小説の題材として実に巧みに読むものを引きずり込む要素であるといえないだろうか。ホラー小説であれば超自然現象を用いてこの"不安感"を表現するところを、ディック小説ではテクノロジーを用いて表現するのだ。

例えばディック小説で何度も何度も展開されるモチーフである"核の冬"への恐怖は、なにもイデオロギッシュな批評がそこに込められている訳ではなく、単に「未来が怖い」「今この時でさえ不確かである」といった"不安感"の、分かりやすいヴィジョンとして提示されたものなのではないだろうか。ディックはそういった"不安感"をSF作品の中で巧みに描写することに長けていた作家であり、だからこそSF界でも特異な作家であったと同時に、この今も高く評価される作家足り得たのだろう。

収録作品を紹介してみる。「パパふたり」は父親がボディ・スナッチャーされたことを知る少年の恐怖を描く。「ハンギング・ストレンジャー」では"自分だけが異星人の侵略の事実を知っている"というインベーダー・テーマの古典だろう。「爬行動物」は放射能の影響でミミズのような形の子供ばかりが生まれる未来の話。これは本当に生理的な嫌悪に訴える不気味な話だった。「よいカモ」では宇宙の超存在にストーキングされる男のパラノイアックな逃避行が描かれる。「おせっかいやき」はタイムマシン旅行をする度に未来が破滅的に変化してゆく原因を調査する男の話。これもラストが絶望的。「ナニー」はホームヘルパー・ロボットが夜な夜な野犬のように争いあう奇妙な話。

映画化もされた「偽者」は説明するまでも無くディック短編の金字塔だろう。異星人自爆テロリストに間違えられた男の恐怖に満ちた逃避行を描いたこの物語は、自分も小学生の頃子供向けのSF短編集で読んでそのあまりに暗いラストに慄然とした覚えがある。

「火星探査船」はオチがすぐ予想がつくのだけれども、過去にも未来にも破滅しか存在しない、というディックらしいペシミズムが生きる一作。「サーヴィス訪問」は未来から間違ってやってきてしまった"スウィブル"なるものの修理人から未来テクノロジーを奪おうと企てた人間たちがラストで"スウィブル"の恐るべき正体を知る、というもの。未知のガジェットの正体が次第に明らかになってゆく、というテーマは長編『ユービック』とも共通しているかもしれない。「展示品」は過去の世界に取り込まれた男を描くが、ラストのハンマーで殴られたようなオチはディックが決してジャック・フイニィではないということを思い知らされる。

ラスト、映画化された「人間狩り」も秀逸な作品だ。米ソの全面核戦争で荒廃した世界はソ連が圧倒的な軍事力でリードしていたが、アメリカの開発した自動殺戮機械"クロウ"はそれを覆す兆しを見せていた。しかしロボット自動開発工場は、それを上回る人間型ロボットを製作し、人類全てを根絶やしにしようとしていた…。粗筋を書いたらこれ、まるで「ターミネーター」じゃん!ディック一流の"本物・偽物"テーマの緊張溢れる作品だ。

しかし、こう書いてみて思ったが、ディックってとことんペシミズムの作家だったんだなあ…。

[]【論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】全10巻読了 【論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】全10巻読了を含むブックマーク 【論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】全10巻読了のブックマークコメント

というわけで2ヶ月ほど掛けて【論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】全10巻を読了した。オレはもともと読むのが遅い人間なので、本をよく読む方なら全部読むのに1週間も掛からないだろうな。最初にも書いたが早川異色作家短編集や河出書房奇想コレクションなどとはまた雰囲気の違う短編集を読むことが出来て面白かった。こういった翻訳物のラインナップは論創社独特のスタイルらしく、"論創社は小出版なので、版権があるものはコストがきつく、まずは著作権が切れているものを選び、そしてあまり知られていないもの、戦前有名だったけれども今では忘れられているような作家を中心にセレクト"した結果のようだ*1。新しすぎず古すぎず、決して派手ではないが読むと十分楽しめるものを出版して行こう、というスタイルはとても好感が持てた。また何か機会があればこの出版社の本に触れてみたいと思う。

ではざっと【論創社ダーク・ファンタジー・コレクション】全10巻の星取表などを。やはりP・K・ディックは抜きん出ているな。

人間狩り (ダーク・ファンタジー・コレクション)フィリップ・K・ディック ★★★★★

不思議の森のアリス (ダーク・ファンタジー・コレクション2)/リチャード・マシスン ★★★

タイムマシンの殺人 (ダーク・ファンタジー・コレクション)/アントニー・バウチャー ★

グランダンの怪奇事件簿 (ダーク・ファンタジー・コレクション)/シーバリー・クイン ★★

漆黒の霊魂 (ダーク・ファンタジー・コレクション)オーガスト・ダーレス編 ★★★

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)/ヘンリー・スレッサー ★★★

残酷な童話 (ダーク・ファンタジー・コレクション)/チャールズ・ボウモント ★★★★

終わらない悪夢 (ダーク・ファンタジー・コレクション)/ハーバート・ヴァン・サール編 ★★★★

シャンブロウ (ダーク・ファンタジー・コレクション)/C・L・ムーア ★★★★★

髑髏 (ダーク・ファンタジー・コレクション)フィリップ・K・ディック ★★★★

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20090730(Thu)

[]DVDダラ観日記〜『ワールド・オブ・ライズ』『ヒットマン』 DVDダラ観日記〜『ワールド・オブ・ライズ』『ヒットマン』を含むブックマーク DVDダラ観日記〜『ワールド・オブ・ライズ』『ヒットマン』のブックマークコメント

ワールド・オブ・ライズ (監督:リドリー・スコット 2008年アメリカ映画)

ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD]

ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD]

中東を舞台に危険な任務を遂行する「現場」のCIA工作員と、安全なアメリカ本国であれこれ無茶を指図する「事務所」のCIA上官を対比させたスパイ・ドラマ。まあ「現場」のブルーカラーと「事務所」のスーツ族の対立というのはどこの企業でもありそうな話で、これが弾薬爆炎撒き散らしながら国際規模で展開されていると思えばいいんですな。派遣されている現地の人間に気遣いしながら危ない橋ばっかり渡らされている「現場」の職員は、功利主義的で計算づくの「事務所」の上司に不満たらたらなんですが、"組織"の為なら仕方あんめえと汲々と仕事をするわけです。しかし最期に頼りになるのは一緒に苦楽を共にした現地の人間だったというお話です。単純に言えばそんなことではないかと。

あと、戦争というのもひとつのコミュニケーションだという言い方もあって、侵略にしろ制裁にしろ防衛的攻撃にしろ他国の風土や文化を学ぶというのは戦略的に有効な方法であるにせよ、アメリカ的なマキャベリズムは機械的な拡大主義を繰り返すだけで他国の、特にこの映画にあるような中東の有り様を尊重し学習するということが出来ない、そういった尊大さを皮肉った作品だということも出来るでしょう。クーラーの効いた安全なオフィスで「中東って最低だよな」とうそぶくCIA上司と、死の危険と隣り合わせの中東の町を疾走しながらそれでも中東を愛してしまう主人公のCIA職員の対比にそれが表れていると思います。

■ヒットマン (監督:ザヴィエ・ジャン 2007年アメリカ映画)

ハゲ坊主で後頭部にバーコードを刺青した凄腕暗殺者が、ロシア大統領暗殺指令をきっかけに自らを生み出した謎の組織に追われる羽目になる…というアクション映画。人気ゲームの映画化で、そのせいもあってかリアルなサスペンス・ドラマというよりはゲームっぽい単純明快さと漫画的なカリカチュアライズ振りがポイントなんですが、この辺は好き嫌いが分かれるかもしれないけれどもオレはかなり面白く観れました。

クールで寡黙、沈着冷静で正確無比、素手でも銃でも最強の暗殺者が主人公なんだけど、ドバドバ敵をぶっ殺しながらも表情一つ変えず汗一つかかない様はさながらターミネーターの如き不死身の殺人マシーン!しかし人間としてのアイデンティティを喪失した悲壮感と孤独感もどことなく漂わせ、決してぶち壊し屋のゴリラや冷酷な殺人者という訳ではない。そんな暗殺者の彼は暗殺指令を拒否して助けた売春婦と少しづつ心を通わせてゆくんですが、最後まで決してロマンスにならない甘さの無さもハードボイルドでいい。

そうは言いつつ細かい心理描写が描かれる映画ではなく基本ドンパチなんですが、こういった内面とかどうでもいいような超人的な主人公がコミック・ヒーローのように暴れ回るすっきり爽快B級アクションってことでいいんではないかと。だから暗殺者のクセに目立つし派手に殺しまわりまくりなんだけれども、納得して観るならかなり楽しめると思いますよ。レンタルして観たけどDVD欲しくなってしまった。

すいかすいか 2009/07/31 10:16 タイムリーなことにワールド・オブ・ライズを3日前に観たのですよ。
感想でも書いてみようかと思ったらこちらの物凄く的を得た記事を読み、
ディカプリオってアカデミー賞取りそうな演技をするのに取れないのは運が悪いのか?と思い、
ラッセル・クロウはどれほどナイスな演技をしようが私は生理的にダメと思い、
(ー_ー: 基本的にオヤジ好きなのに・・・パス!)
あと、ハニ役の俳優の体の線を見てなんてスーツをステキに着る男性だとウットリしてた自分が、、、
アホーだなと思いました。

globalheadglobalhead 2009/07/31 10:40 おお、すいかさんも観られましたか。ディカプリオっていい男俳優から脱しようとしてるのか髭モジャとか小汚い格好とかビミョーな役とかすすんでやってますよねえ。なにかと大変です。
ラッセル・クロウは「L.A.コンフィデンシャル」や「グラディエーター」がかなり良かったんでオレは結構好きな俳優なんですよ。この映画では役作りの為に監督に太らされたんだって。
ハニ役は…誰なのか思い出せない…。
それにしても最近はリドリー・スコットの監督って言われてもあんまり観なくなっちゃったなあ。

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20090729(Wed)

globalhead2009-07-29

[]それは同時多発だった それは同時多発だったを含むブックマーク それは同時多発だったのブックマークコメント

オレの職場のA君が髪を切ってきたのである。いや、それだけならたいした話では無いのだが、事務所の I 君、K1号君、K2号君も同じ日に髪を切ってきているではないか。事務所の若手4人が同時に髪を切って来る。これは何か怪しい事実が背後に隠されているのではないか、と剃刀のように鋭利な勘を持ち合わせているオレはそう睨んだのである。

「Aよ。男4人、同時に髪を切るとはいったいどういうことなんだ」
「いやあ、たまたまですよ」
「偶然だと言い張るのか。そんな見え透いた嘘っ八がこのオレに通用するとでも思っているのか」
「だからたまたまだって言ってるじゃないですか」
「いいやオレには分かっているぞ。さてはお前ら、一緒に待ち合わせして髪を切りに行ったんだな。いい齢した男4人、随分と仲良しさんじゃないか」
「行ってませんよ!?」
「そしてお互い「今度この髪型にしなよ!」だの「この髪型が似合うよ!」だのと和気藹々と髪を切ったんだな。どうだそうなんだろ白状しろ」
「なんですかそれ!?」
「いや、実はお前ら、誰かの家に集まってお互い髪の切りっこをしたんだな!?「うわー切り過ぎちゃった!」だの「うわーそうじゃないよう」だのと和気藹々と髪の切りっこをしたんだな!?どうだそうなんだろ白状しやがれ!」
「わけわかんないっすよ!?」
「そして髪を切りあったあとはみんなで部屋でゴロゴロしながらコーラ飲んだりポテチ食ったりしながらワンピースの回し読みとかしてじゃれてたんだろ!?」
「それ思いっきりキモイっすよ!」
「それはオレの言葉だ!」
「勘弁して下さいよ!」
「お前らだけで楽しそうにしやがって!よくもオレを仲間ハズレにしたな!オレだって若いもんと一緒に髪の毛の切りっこしたかったんだ!」
「…はあ?」
「…え?」

[]エヴァケータイを買った!(…後輩が) エヴァケータイを買った!(…後輩が)を含むブックマーク エヴァケータイを買った!(…後輩が)のブックマークコメント

エヴァケータイを買ったんですよ。会社の後輩が。買ったのは以前「執事喫茶出身」と紹介しコミケなんかにも通ってる I 君。早速見せてもらい、写真バシバシ撮らさせてもらいました。ただ人のケータイ弄るのはちょっとアレなんで、どんな動作をするのかはよくわかんないんですけどね。あ、着信音はエヴァな音でしたよ。

この【エヴァ携帯 ドコモ SH-06A NERV】、一括購入価格が97440円とかどこかのサイトで書いていたので、まあ10万円前後はするもんみたいです。いやあ、タケエなあ。10万円のケータイはちょっといらないなあ。でも安かったら持ってみたかったかもなあ。だいたい10万のケータイは落としたら目の前真っ暗になりそうだなあ。

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限定販売だった為に入手し難かったらしく予約は結構大変だったようですが、オークションとかでは値段上がってんのかなあと思って調べたら、エヴァ携帯オークションサイトなんて所を見ると意外と皆さん冷静に値段付けてるような気が。いわゆる"転売厨涙目"ってヤツでしょうか。気分のいい話ですね。

エヴァンゲリオン携帯・ドコモHP

ついにベールを脱いだ「エヴァケータイ」こと「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 NERV特別仕様ケータイ」を高解像度写真付きで紹介:GIGAZINE

すいかすいか 2009/07/30 20:17 エヴァ携帯、羨ましい。。エヴァな音って、ど、どーいう??
>"転売厨涙目"ってヤツでしょうか。気分のいい話ですね。
たいへんキブンのいい話ですね!

globalheadglobalhead 2009/07/31 08:26 エヴァな音。確かにいったいなんだ?という感じですがオレも音聴いて「おーエヴァだー」と思ったっきりどんな音だか忘れてしまったのでなんとも言いようがありません…。どうもすいません…。
転売関係は限定モノのDollを購入したいときなんかに必ずいるんですよねー。「こいつなんで何体も持ってんの?」って感じで。そのせいであんまりいい目では見ていません。

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20090728(Tue)

[]地球の運命知っとるケ!?〜映画『ノウイング』 地球の運命知っとるケ!?〜映画『ノウイング』を含むブックマーク 地球の運命知っとるケ!?〜映画『ノウイング』のブックマークコメント

■ノウイング (監督:アレックス・プロヤス 2009年アメリカ映画)

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アカシックレコード」って知っとるケ!?

アカシックレコード (Akashic Records) は、宇宙や人類の過去から未来までの歴史全てが、データバンク的に記されているという一種の記録をさす概念。多くの場合、宇宙空間それ自体にその(一種の)記録がなされると考えられており、アカシャ (akasha) とはサンスクリットで「虚空」、「空間」を意味する。神智学(あるいは人智学)やリーディングの伝統(チャネリング)などでは精神的に目覚めた人は、この記録から、意のままに過去や未来の情報を引き出すことができるようになり、そして自己の人生の意義や存在の理由がわかるとされる。多くの預言者や神秘家がこれにアクセスし、予言として世に伝えてきたとされている。

Wikipedia:アカシックレコード

「聖書の暗号」って知っとるケ!?

ニュートンが死の直前まで研究した「聖書」に秘められた謎。ヘブライ語30万4805字に人類の来し方行く末は暗号として封印されているという謎をコンピュータを駆使し、ようやく白日の下に晒された3000年前の予言。ケネディ暗殺、ホロコースト、天変地異等、的中した事実は数知れず、そして新たに浮かび上がった「World Wide」の不気味な文字。奇跡か偶然か、全世界で轟然たる反響を呼んだ問題作。

聖書の暗号 (新潮文庫)

「アガスティアの葉」って知っとるケ!?

アガスティアの葉は南インドに伝わる葉で、その昔、聖者アガスティアがこの世の人々の未来を予言し、それをpalmyra(パルメーラ)の葉に書き取ったものだといわれています。 一人一人の葉は指紋で識別できるようになっていて、葉にはその人の一生について細かく書かれていると説明されています。聖者アガスティアは葉を見に来る人の数も予言し、その人数分だけ葉が保管されているとも伝えられています。

アガスティアの葉は本物だろうか

ラプラスの悪魔」って知っとるケ!?

世界に存在する全ての原子の位置と運動量を知ることができるような知性が、もしも仮に存在すると仮定すれば(ひとつの仮定)、その存在は、古典物理学を用いれば、これらの原子の時間発展を計算することができるだろうから(別の仮定)、その先の世界がどのようになるかを完全に知ることができるだろう、と考えたのである。この架空の超越的な存在の概念を、ラプラス自身はただ「知性」と呼んでいたのだが、後にそれをデュ・ボワ=レーモンが「ラプラスの魔」と呼び始め、その名称が広まることになった。

Wikipedia:ラプラスの悪魔

『ノウイング』である。どっかのガキがタイムカプセルに入れたわけ分からん数字だらけの紙切れを50年後に発見した博士が解読してみたら「これは世界中で起こった大事故と死者の数を予言してる!?」ということが分かり、さらにこれから起こる大惨事の日にちまで分かってしまい大騒ぎさ!という映画である。まあしかし「数字が未来を予言しているんだあああ」というこの映画、言ってしまえばオカルトでありあっちの世界であり学研の雑誌『ムー』であり『MMR マガジンミステリー調査班』であり電波系の映画であるという事が出来るかもしれない。で、オレはこの手の胡散臭い話が大好きだったりするのである。

映画の方はお話がどうとかミステリーの真偽がどうとか言うものではなく、CGでガッチリ作られた大規模なディザスター描写の迫力を楽しめればそれで良いんではないかと思う。しかし"あんな人たち"が出てきてクライマックスはそこまでやっちゃうのかよ!と言いたくなるほどあんなことやこんなことになってオチはアレかよ!というどこまでも"トンデモ"の中の"トンデモ"を突き詰めた姿勢は潔いほどである。いやあ突き抜けてるなあ。なんかとんでもない宗教でも入っちゃったのかしらんこの監督。でも楽しかったからまあいいや!

この映画の監督アレックス・プロヤスは『クロウ/飛翔伝説』というゴス風味満載の大傑作を作っており、その後の『ダークシティ』はシュールな虚構性が実によく出来た佳作だった。しかし『アイ,ロボット』はSFセンスがイマイチであんまり好きじゃなかったな。『スピリッツ・オブ・ジ・エア』は見てないっす。こうして並べてみると内面とか精神とかちょっとスピリチュアル掛かった世界を描かせると巧いのかもしれないねこの監督は。この『ノウイング』もそっち系の世界を派手な特撮を絡めることで面白くしたんじゃないかな。

○おまけ:大予言データベース

■ノウイング 予告編

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20090727(Mon)

[]エプロンワンピースのmomokoなの〜momoko DOLL ナチュラルデイズ エプロンワンピースのmomokoなの〜momoko DOLL ナチュラルデイズを含むブックマーク エプロンワンピースのmomokoなの〜momoko DOLL ナチュラルデイズのブックマークコメント

またmomoko DOLL写真で恐縮である。今回のmomokoさんのお名前は「ナチュラルデイズ」さんである。自然な日々である。毎日あれこれ自然なんである。毎日いつも不自然でありケミカルであるオレとしてはあやかりたいものである。しかし山田花子の如き天然である、ということも言えるかもしれない。毎日があれこれ天然なmomokoさんは天然であるがゆえに周りにあれこれ呆れられたり迷惑掛けたりしているのであろうか。皆が笑ってるう〜お日様も笑ってるう〜なのであろうか。お魚咥えて町まで出掛けたら財布を忘れて陽気なmomokoさんなのであろうか。そして勿論ルールルルルッルーであり今日も良い天気なのであろうか。即ちこんなあどけない顔しておいてちょっぴりクレイジーでありアバンギャルドであるmomokoさんなのであろうか。人は見た目だけではなかなか分からない、という良い例であるという事が出来るかもしれない。

■momoko DOLL ナチュラルデイズ

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momoko DOLL ナチュラルデイズ

momoko DOLL ナチュラルデイズ

jkjk 2009/07/27 19:04 この前、大阪行った時に現地オタ集団の案内でドール専門店も行きましたが、圧倒されましたね〜世界観の作り込みの凄さに。ソファまで数種ラインナップされてるしー。しかし、結構場所食うと思うのですが、どうやって同居っつーか陳列してんでしょか?

すいかすいか 2009/07/27 22:45 おお。まさかこのmomokoたんと思いませんでした。
選ぶときはどういう感覚なんでしょうか?
直感だとか、手持ちとカブらないようにだとか、いろいろあると思うんですけど
ちょっと気になる・・・!!
ところで具ナシのスパゲティって味付けはどうしてます?
こちらは具ナシうどん・具ナシそうめん・具ナシひやむぎ・白ご飯に飽きまして、
今日などは家族の食べ残しのポップコーンでしのいだのですが腹持ちしないのでダメと思いました。

希望の光希望の光 2009/07/28 00:27 そしてナチュラルに脱がすんですか?

ymikanymikan 2009/07/28 01:26 momokoずっと楽しみにしてました!自然派momokoもかわいいです。
わたしも明日は、自然派着たいなあ、とかって乙女心をくすぐる
フモさん(そしてmomokoたち)は、すごいと思います。
以前から、フモさんのmomoko写真を見ると、この服着たい!ってよく思って、
次の日のコーディネート考えたりしてました。

ところで、自分を乙女なんて言って、なんかすみません。

globalheadglobalhead 2009/07/28 01:27 >jkさん
結構奥深い世界なんですよDoll系は。自分でカスタマイズとかアウトフィット作れて一人前ですしね(オレは出来ないけど)。
それと大人のホビーなんで本気出すと割りとお金掛かります…。
買ってすぐのオニンギョは箱から出して飾ったりもしますが、古いものは箱に入れたまま積んであります。
以前はフィギュア(スポーンとかね)なんかもやってたからそのテの人形で部屋中箱だらけです。

globalheadglobalhead 2009/07/28 01:41 >すいかさん
昔はmomokoも出たら片っ端から買ってましたが最近は資金と置き場所に困りなるべく選ぶようにしてます。
基本的にアダルチーだったりゴージャスだったりファッショナブル過ぎたりフェミニン過ぎるものは買わないですね。
momokoは普通っぽい女の子(でもこういう女の子は実はいないんだが)というコンセプトのリアルさが面白くて買い始めたんですが、今でもカジュアルウェアや普段着っぽい服装のものに惹かれますね。あとブロンドに弱い…。
しかしこうやって改まって書くと益々変態ぽいなあオレ。実は職場でも数名オレのこの趣味を知ってるヤツがいます。
具無しスパは瓶詰めで売ってるトマトソースだけ!とかペペロンチーノを作ったりとかしております。すいかさんの所の具無しレシピ(レシピと言っていいのだろうか)も楽しく拝見しております。

globalheadglobalhead 2009/07/28 01:42 >希望くん
脱がすならリアルな女子のほうが良いに決まってるだろうが。

globalheadglobalhead 2009/07/28 01:55 >蜜柑さん
いつも楽しみにしてもらってありがとうございます。昔は結構力入れて写真撮ってたんですが、力入れすぎて撮るのしんどくなっちゃったんですよ。
撮影に1、2時間掛けますが写真の腕が悪い(大体が暗かったりボケたりしています)のでフォトショで編集やら修正やらでまた1、2時間掛かるんです。殆ど一日仕事なんですよ〜。
気に入らないとまた別の日に撮り直ししたりとか、でも出来上がりはこのレベルですからねー。もっと凄いオニンギョ写真撮る人とかいますから、比べると少しメゲます。
でもまあそれでも何人か楽しんでくれてる人もいるみたいだし、このぐらいでいいかあ、と思うことにしています。
こんなのでも参考になったり喜んでもらえるのはとても嬉しいです。あともう一人分撮ってあるのでお楽しみに。
あと乙女関係は自己申告で十分だと思うのでどんどん自己申告しちゃってください!

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20090726(Sun)

[]焼いたお肉様三昧だったッ!! 焼いたお肉様三昧だったッ!!を含むブックマーク 焼いたお肉様三昧だったッ!!のブックマークコメント

「ボーナスも出たし臨時収入もあったので焼きお肉様でも食いに行こうぜそしてどうせ食うんなら高いお肉様食おうぜグフフ」とオレは相方を誘ったのである。という訳で土曜日、オレは朝から何も胃に入れず、ひたすらお肉様を焼いて食うことだけを一日の目標として過ごしたのだ。全くいったいどこの欠食児童かっちゅうねんである。

さて夕方となり、焼きお肉様食うなら川崎だろ、そしてコリアンタウンだろ、ということでオレと相方はバスに乗り、ネットで探した目的の店へと向かったのだ。そのお店は「川崎コリアンタウンで老舗の味を守り続けて44年」という「ニュー桜苑」である。

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席に案内され既に「肉だ肉だ肉を食うんだ」と鼻息荒くしていたオレは早速「数々の賞に輝く日本の名牛」である岩手前沢牛カルビを始め、特上タン・上ハラミ・上ロース・上角肉塩焼などを矢継ぎ早に注文、じゅうじゅう焼いてはハムハム食いのビールゴキュゴキュブッハーうめええ!!を猿の如く延々と繰り返したのだ。

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しかし腹もくちてきて、マッコリなんぞを呑みながら相方と話したんだが、霜降りの高級お肉様よりも脂肪の少ないお肉様のほうが馴染むというか美味しく食べられるんだよな。霜降りもドン!と一皿注文して食べるんならいいけどこれだけだと飽きてしまう。やっぱり歳取ると脂の多いのが食べられなくなってくるもんだねえ、と相方と頷き合うのであった。だってさあ、高いカルビよりも安いホルモンのほうが美味しく感じたんだもの。

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というわけで豆腐のチゲとニラチジミで〆てこの日コリアンタウンを後にしてきたオレたちなのであった。しかしコリアンタウン、また来るぜ!

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■焼肉 ニュー桜苑

神奈川県川崎市川崎区桜本1−1−13
電話 044-277-9132
HP:http://www.sakuraen.co.jp/

kechidakechida 2009/07/26 23:23 こんばんは。おいしそう! ジュルジュル。。。
なんだか『孤独のグルメ』を思い出しました。
(あれは「ナンテンカク」という店のようですが)

shidehirashidehira 2009/07/27 00:06 過度な脂がやだとなってきたら
是非
http://www.gozouroppu.co.jp/horumon.html
の特選カクマクをくってほしい。
東京でたべると高いみたいやけど。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/07/27 02:11 私、川崎に行ったことがありません…。街の雰囲気が全く想像できないです。コリアンタウンがあるんですね。

globalheadglobalhead 2009/07/27 08:38 >kechidaさん
夏は焼肉で乗り切るんですよ!ってか春夏秋冬食ってるけど!でももう脂がもたれる齢になってきました…。

>椣平さん
カクマクってなんじゃろ、と思ったらハラミなんですね。カルビよか脂が少なくていいかも。東京のハラミも値段はピンキリです。

>レイジーさん
昔はバリバリに工業地域でトルコと焼肉屋がボコボコ建ってましたね川崎。基本的には労務者の町だったんだと思います。コリアンタウンがあるくらいだからあちらからも大量に労働者が来ていたんでしょう。このコリアンタウンの辺りはセメント通りなんて呼ばれてるらしく、その辺に名残があるかも。

globalheadglobalhead 2009/07/27 10:31 しかし贅沢したんで今日からまた耐乏生活であり具の無いスパゲッティをすする日々が暫く続くであろうオレなのであった…。

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20090724(Fri)

[]サイモン・ペグのコメディ映画はまたもやダメダメ男が主人公だった!? サイモン・ペグのコメディ映画はまたもやダメダメ男が主人公だった!?を含むブックマーク サイモン・ペグのコメディ映画はまたもやダメダメ男が主人公だった!?のブックマークコメント

■ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ (監督:デヴィッド・シュワイマー 2007年アメリカ・イギリス映画)

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最近のオレのお気に入り俳優はサイモン・ペグである。『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』も勿論よかったが、やはりTVコメディ『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』が最高だった。なんかこう、グダグダでダラダラな生活しながらアホアホなことばっかりやってる連中のコメディ・ドラマなんですけどね、笑いながらなんだか親近感が沸いてくるんだよなあ。最近では『スタートレック』でスコット機関主任役を演じていたんだが、あまたのSFオタク注目のこの映画でバカアホ・シーンを独り占めにし、トレッキーたちを恐怖のズンドコに陥れたという怪演ぶりであった。なんかこう、脱力系の演技が素晴らしいですね、サイモン・ペグは。

さてこの『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』、主人公デニスは『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』と全く同じフラレ駄目男なんである。出来ちゃった婚の結婚式のその日に「現実なんか見たくないんだぁあぁ〜〜〜!」とばかりに花嫁リビー(タンディ・ニュートン)の目前で逃亡、それから5年後、下着売り場警備員のしがない毎日を過ごしていたが、実は未だにリビーには未練たらたら。しかしそんなデニスに強力なライバル出現、その男ウィット(ハンク・アザリア)は金持ちでスポーツマンの気取ったいけ好かない野郎だが、リビーはすっかり彼に御執心だ。そしてある日ウィットがマラソン大会に出場するのを聞きつけ、デニスは自分もその大会に出場して、リビーの関心を引こうとするのだが、いかんせんデニスはだらしなく腹の出たメダボ体型…。さて、デニスは大会までにまともにマラソンすることが出来るようになるのか!?というお話。

いやもう初っ端から妊娠中の花嫁を棄てて逃走するという鬼畜振りを大胆にアピール、そんな仕打ちをしておきながら何年経っても彼女のことが忘れられないとは、ダメダメ男ここに極まれりのデニスさんである。おまけに家賃もまともに払えないしがない下着売り場警備員稼業、そして不摂生ですっかりボテボテのメタボ体型、まさに負け犬そのものの男なわけだ。この"負け犬""情けないダメダメ男"というキーワードは最近のアメリカのコメディ映画でもよく見かけるけれど、やっぱりねえ、痩せ我慢してカッコつけたりヤサ男演じたり、そういう無理して作った幻想に男はもう嫌気が差したって事かもしれないねえ。現実なんてそんな格好のいいもんじゃないし、情けなかったり惨めだったりすることのほうが多いし、そういう世の殆どの男が抱えているようなリアリティの部分から、男ってどう生きりゃあいいの?というのを問いかけようとすんのが昨今のコメディ映画のブームなんじゃないかな。

だからその対極にいるのがデニスの恋敵ウィットなわけなのよ。仕事バリバリ出来そうだし金持ってるしスポーツマンだし性格大人だし、確かに言うことのない実に女子にモテそうなできた男だけど、ダメ男から見るならなんて嘘臭い男だ!となるわけよ。こいつ絶対2、3人埋めてるよな!という風に思うわけよ。まあ負け犬の遠吠えと言っちゃあそれまでだが、男のハリボテ着ているようなこんな男はやっぱりワザとらしく見えるんだよな。まあ、じゃあダメ男とモテ男とどっちに生まれたい?と聞かれたら迷わずモテ男!と答えるけどね!でもダメ男に生まれちゃったんだからしゃあねえじゃねえかよ!でもダメ男だからそれでいいって言ってるわけじゃない。それはダメ男にはダメ男なりの戦いがあるってことなんだよ!

"負け犬"や"情けないダメダメ男"を主人公を描いたこれらの映画っていうのは、「でもいつまでも負け犬でもダメ男でもないんだ」っていうのを最後に描いているのね。だからこの映画『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』でも、最後はやっぱり主人公デニスが負け犬返上を賭けてダメ男の最後の大博打に出るわけだよ。それがマラソン大会で完走することであり、一度は裏切ってしまった彼女を再び自分に振り向かせようという試みなわけなんだ。マラソンで勝ったぐらいで女子の心を取り戻そうなんて、随分単純な思い込みなんだけど、それは主人公も最後に気付いて、そんな目的なんかよりも、今までダメだった自分に勝ちたい!と言って走るわけなんだ!だからクライマックスのマラソン大会でのドラマはちょっと出来すぎな気がするけれど、自分自身という敗者復活戦にビリッケツになりながら這いずってゆく主人公の姿はやっぱり胸が熱くなるな!そう、今はダメで負け犬かもしれないけど、明日はきっと勝つんだよ!

■Run Fatboy Run Trailer

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20090723(Thu)

[]最期の言葉 / ヘンリー・スレッサー 最期の言葉 / ヘンリー・スレッサーを含むブックマーク 最期の言葉 / ヘンリー・スレッサーのブックマークコメント

論創社ダーク・ファンタジー・コレクション》第6巻はヘンリー・スレッサーのショート・ショート・ミステリ集。ヘンリー・スレッサーのいかにもNY生まれといった都会的でピリッと小粋な作風は、O・ヘンリーや星新一あたりの系譜に連なるものがあるだろう。シンプルで嫌味が無く洒落ていて、水をふくむみたいさらっと読めるところがいい。ちなみに"ダーク・ファンタジー・コレクション"の一冊であるのに全然ダークでもファンタジーでもないのは御愛嬌。むしろ、この選集の一冊だったからこそこうして馴染みの薄かった作家の作品を読むことができるのが嬉しい。

作品を幾つか紹介してみる。まず「被害者は誰だ」は妻の嫌な部分をメモに書き出しいつか殺人を…と思っていた男がある日発見したものとは。にやりとさせられるラスト。「大佐の家」は老境を向かた一人住まいの大佐とその召使との心温まるお話。「最期の言葉」では自殺を決意し睡眠薬を飲んだ男が妻に電話で"最後の言葉"伝えようとするが…というもの。オチがいい。「恐喝者」は家柄を理由に婚約破棄された娘の為に母親がある計略をする。「七年遅れの死」では保険金詐欺を働く為死亡に見せかけ南米に7年間隠れ住んでいた男がいよいよ保険金の下りる日に妻に連絡する。ロアルド・ダール風のじとっと暗い作品。「拝啓、ミセス・フェンウィック」は書簡形式のミステリ。製品のクレームを処理していた男が手紙の主の人妻と次第に親しくなって…という話。「私の秘密」は人気TV番組"私の秘密"に「自分は殺人者だ」と告げる男から出演依頼があり、出演者と警察とが虚々実々の駆け引きをする。

さらにこのヘンリー・スレッサーは、知る人ぞ知る日本映画『快盗ルビイ』(1988)の原作者でもある。和田誠監督・小泉今日子主演で製作されたこの映画についてはご存知の方もいらっしゃるかもしれない。映画と違って原作では"ルビイ"は青年であり、この短編集の中でも4作のルビイ・シリーズを読むことが出来る。何かあるとすぐに他愛のない"完全犯罪"を思いつき、そんな己の才能に酔っては昂奮している青年ルビイ・マーチンスンと、そんな彼に振り回され、結局はいつも実行犯をやらされる破目になる臆病者の友人とのドタバタ・ミステリは、どこか微笑ましくて牧歌的な味わいがある。

[]タイムマシンの殺人 / アントニー バウチャー タイムマシンの殺人 / アントニー バウチャーを含むブックマーク タイムマシンの殺人 / アントニー バウチャーのブックマークコメント

論創社ダーク・ファンタジー・コレクション》第3巻はSF・ミステリの評論や新人発掘で有名だったというアントニー・バウチャー。ただ、自分は名前を聞くのは初めて。全体的に見ると評論家の書いた小説作品の悲しさか、小ぶりで地味、こう書くのもなんだが殆どが凡作だったなあ。発表年代から考えれば古いのも当たり前なんだが、古き善きというより単に古臭い…。表題作「タイムマシンの殺人」からしてそうなんだけど、SFともミステリともとれるが結局は中途半端な作品ばかりだしホラーや"奇妙な味"風味の作品もアイディアに膨らみがなくてちょっと退屈。

そんな中で割と面白かったのは一日にひとつ罪を働かないと魂を奪われる、という呪いを掛けられた男と悪魔との物語「悪魔の陥穽」。最初は嫌々ながら軽犯罪っぽいことを犯していた主人公はそれにも罪悪感を覚え、悪魔を出し抜こうと"罪とは何か?"についての解釈を巡らせる…というもの。

「スナルバグ」は大金を手にしたいが為に悪魔を呼び出し明日の朝刊を手に入れた男の物語。しかし折角手に入れた新聞も悪魔も何の役にも立たず、結局八方ふさがりの男はあることを思いつくが…。

「たぐいなき人狼」はタイトル通り狼男のお話なのだが、これが狼男のくせに善人(?)であり、さらに他人に呪文を唱えてもらわなければ狼から人間に戻れないという設定がコミカルさ生み、後半は派手なアクションまで登場して思いもよらない展開をみせる。

この「悪魔の陥穽」と「たぐいなき人狼」の両作品に登場する魔術師オジマンディアスがなかなかキャラが立っており、さらに魔術師のくせに両作品では最期には何の役にも立っていないというところが楽しい。このオジマンディアスでシリーズでも作ってくれればよかったかもしれないな。

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20090722(Wed)

[]黒いコートのmomokoなの〜momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver. 黒いコートのmomokoなの〜momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.を含むブックマーク 黒いコートのmomokoなの〜momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.のブックマークコメント

久々のmomoko写真である。最後にmomoko写真をUPしたのは去年の12月だから、半年以上間が空いたわけなのである。その間momoko人形を買ってなかった訳ではないのだが、撮影する暇がなくて放っぽらかしておいたんである。写真はセッティングだのフォトレタッチだので意外と時間を食うのだ。おまけにここん所リア充しまくってたからな。でまあやっと写真撮る気になり、現在新人(?)3人いるうちの1人を紹介するわけだが、なにしろ購入したのが3月なのでコート姿のmomokoなのである。しかも真っ黒である。すっかり夏本番になったこの時期に真っ黒いコート姿のオニンギョを紹介するのはちと気が引けるが、そういった事情なのでご了承願いたい。ちなみにこの「MISS WEEKDAY」、実は白いコートのバージョンも存在しているのだが、白いコートのmomokoって1人持ってるのでこちらの黒コートバージョンを購入したのであった。季節は外したけれどもなかなかシックなのではないだろうか。

ところで最近オレの日記を読み始めた数少ない方は今ひょっとして「着せ替え人形の趣味あるんっすかあ」と驚愕されているかもしれないが実はそうなのである。このmomokoDOLL蒐集の趣味は既に3,4年続いており、その数は優に20体を超え、オレの部屋はこんなキャワイイ女の子人形が所狭しと溢れ返っているのである。着せ替えもきちんとしてるぜ。撮影前には人形専用の櫛で髪の毛を梳かしてやってるんだぜ。まあヒトによってはアブナイと思われるかもしれないが、とりあえずオレにはこういう趣味もあったりするんである。そこんとこヨロシク。撮り溜めした3体のうちあと2体も適当な頃に更新すろから、震えて待つがいいさ!(待たなくてもいいけど)

■momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.

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momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.

momoko DOLL MISS WEEKDAY BITTER ver.

momoko DOLL MISS WEEKDAY

momoko DOLL MISS WEEKDAY

すいかすいか 2009/07/23 01:33 私はアブナイと思いま・・・せん・・・よ・・!ゴホ、ゴホッ。
ふたりのmomokoたん登場を震えながら待っています。

globalheadglobalhead 2009/07/23 08:43 表に出しませんでしたが地道に買ってました。あとの二人がまたキャワイイ子で…グフフ。来週ぐらいに更新しますので思い出したら見てあげて下さいブルブル。

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20090721(Tue)

[]「わしたちに明日はないんじゃっ!」合計年齢151歳の夫婦強盗!〜映画『人生に乾杯!』 「わしたちに明日はないんじゃっ!」合計年齢151歳の夫婦強盗!〜映画『人生に乾杯!』を含むブックマーク 「わしたちに明日はないんじゃっ!」合計年齢151歳の夫婦強盗!〜映画『人生に乾杯!』のブックマークコメント

■人生に乾杯! (監督:ガーボル・ロホニ 2007年ハンガリー映画)

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■わしたちに明日はないんじゃっ!

81歳の爺さんと70歳の婆さんが「わしたちに明日はないんじゃっ!」とばかりに手に手をとって銀行強盗しまくる映画だ!合計年齢151歳!拳銃握って夫唱婦随!アメリカ大恐慌時代のカップル強盗、ボニーとクライドの生涯を映画化した作品名は『俺たちに明日はない』だったが、この爺婆強盗は齢も齢だけにマジ明日が無い!

クソみたいな政治家は年寄りに優しくない政治ばかりぶっこいてまともに年金もよこしゃしないし、こちとら累の及ぶ子供も親戚もいないわけだし、女房も自分も体はガタガタ、どうせこのまま生きてたっていいことなんか何も無い!どうせお呼びも近いんだからここはドカンと人生最後のでっかい花火上げようぜ!?さあハジけるんだ!盗るもんしっかり奪い取り、ガハハと笑ってあの世に行こう!わしたちの人生に乾杯!…というパンクな爺婆が主人公の映画、それがこの『人生に乾杯!』なんだぜ!?

■アナーキー・イン・ハンガリー!

…さてこうは書いてみたものの、この映画、犯罪映画に全然見えないから不思議である。貧しさから止むに止まれずイケナイことをしてしまったお年寄り、といった物語ではあるが、それはこの映画の製作国であるハンガリーの社会的状況もあるのだろう。舞台になったハンガリーは第2次大戦後ソ連に占領され、ソ連の衛星国として共産主義体制の下にあったが、1989年に民主主義国家となった。だが根深く残る官僚主義と資本主義経済移行の遅れからその経済状態は決して良好のものとはいえないらしく、この映画でも携帯電話さえ出てこなければ現代の物語とは思えないような貧しく古色蒼然とした町並みや人々の姿を垣間見ることができる。

その行政のダメさは、強盗を犯した二人を追う警官たちのグダグダぶりからも伝わってくるし、その貧しさは、その警官たちがいつも安っぽいジャージやジーンズばかり身に着けていることからも伺える。体制側の末端がコレだから上のほうも推して知るべしである。だから映画の主人公である老人夫婦は、年金支給さえまともにできないダメな国家体制に耐え兼ねて銀行強盗を起こしたともいえるんだけれども、しかし犯罪映画によくあるようなギラギラとした殺伐さや腹に据えかねるような不満や不幸の先にある暴発、みたいなものがそこには皆無なのである。貧窮から巻き起こった騒動とはいえ、悲惨さ暗さは微塵も無い。むしろお上のやる事なんざ当てになんかできないから自分のことは自分でやってしまおう、という逞しさまで感じてしまう。

■年寄りだってやるときゃやるんじゃ!

じゃあ犯罪映画じゃなくてなんの映画かというとやっぱりこれは老人が人生の最後の締めくくりを巡って冒険をする人間ドラマなんだろうな、と思う。クリント・イーストウッド主演で今年公開された名作『グラン・トリノ』が犯罪映画ではなくれっきとした人間ドラマだったようにだ。あの映画も老境を迎え死を間近にした老人が人生の締めくくりとして人としての尊厳を示そうとする映画だった。そしてこの『人生に乾杯!』は、一組の夫婦が「わしらの人生ってなんだったんじゃろう?」とお互いをもう一度見つめあい、人生が決してみじめなだけのものじゃなかった、と確認しようとする物語だったんじゃないのか。それは冒頭の、若かりし頃の二人の出会い、そしてクライマックスの、二人が出会うきっかけとなったダイヤのイヤリングを巡るシークエンスからもわかるだろう。逃避行の果てが、幼くして亡くなった自らの息子の墓のそばだった、というのも、この夫婦がもう一度人生を追体験しようとしていたように見えて感慨深い。

先に挙げた『グラン・トリノ』もそうだったけれども、そういえば今年の春に観た『ホルテンさんのはじめての冒険』(オレの書いたレビューはここで)も、老人があることをきっかけに自分の人生を見つめ直す物語だった。人はどうしたって老いる運命にあり、そして死ぬまでは老いたまま生き永らえなければならない。若かりし頃の瑞々しい情動や輝きはとうに失せ、頭も体も言うことを聞かず、世間には置いてけぼりにされる。そこにはただ生きているという以外に何も無いみじめさだけが残るような人生だけが待っているのだろうか。経験を積み重ね豊かな知見を得、充実へと結実するように見えて、老いというのはやはり残酷なものだ。そんななかで人はどう人生の意味を見つけようとするのか。映画『人生に乾杯!』はそういった、必ず老いてゆく人というものの行く末を考えていこうとする作品のひとつなのだろう。しかし銀行強盗までしちゃってるのになんだかほのぼのとして可愛い年寄りたちを描いたコメディ映画なのだ。そうか、これが年寄りの余裕ってヤツなのか。

■『人生に乾杯!』予告編

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20090717(Fri)

[]最近聴いたCD / レゲエにダブにダブ・ステップ 最近聴いたCD / レゲエにダブにダブ・ステップを含むブックマーク 最近聴いたCD / レゲエにダブにダブ・ステップのブックマークコメント

■Reggae Anthology - Joe Gibbs: Scorchers From The Early Years (1967-73) / V.A.

Scorchers From the Early Years 1967-73 (Bril)

Scorchers From the Early Years 1967-73 (Bril)

去年よく聴いたレゲエ・アルバムはワッキーズもの、デニス・ボーヴェル、そしてこのジョー・ギブス関連だったな。ジョー・ギブスは70〜80年代に大活躍したジャマイカの名レゲエ・プロデューサーであったが去年他界。そしてそのギブスの足跡を記したコンピレーションが多数リリースされたけれど、このアルバムはギブス20代最初期ともいえる60年代末〜70年代初期の音源をCD2枚組全40曲ドドド〜ンと収録。プロデュースにリー・ペリーやナイニー・ジ・オブザーヴァーらも参加しているとか。音的にはロック・ステディ〜アーリー・レゲエの甘酸っぱい懐かしいサウンドです。

■Return from Planet Dub / Dubblestandart, Lee "Scratch" Perry & Ari Up

Return From Planet Dub

Return From Planet Dub

このDUBBLESTANDART、オーストリアのダブ・バンドということらしいが名前を聞いたのは初めて。その彼らにリー・ペリー大統領と80年代女性ポストパンク・ダブ・グループ「スリッツ」のリーダーでありエイドリアン・シャーウッドとも親交が深かったアリ・アップ嬢が絡んで完成したのがこのアルバムである。そして何故かデビッド・リンチまでが語りで1曲参加している。そしてその音はヨーロピアン・ダブらしいダークでウェット、メタリックでソリッドな実に先鋭的なサウンドとして仕上がっているのだ。これはかっこいいぞ。ジャマイカン・ダブの苦手な人でも聴けるんじゃないかな。 試聴 

■Dubsetter / Lee "Scratch" Perry & Adrian Sherwood

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リー・ペリーエイドリアン・シャーウッドがタッグを組んで作られたダブ・アルバム。もともとはこのタッグによるアルバム『The Mighty Upsetter』をダブ化したものなんだが、オリジナル音源のトラックを抜き差しエフェクターを掛ける通常のダブの手法でつくられたものではなく、新たにミュージシャンを集めて様々な楽器パートを加えられた、いわゆる"別バージョン"的な体裁になっているのらしい。実はオリジナルを聴いてないので実際どこまでミックスの変化があるのかは分からないんだが。ただ、楽曲的にはリー・ペリーがこれまでリリースしてきた音源の幾つかを再構成しエイドリアン・シャーウッドとリ・プロデュースしたという形になっており、あ、この曲は…などとあれこれ思い出させるのが楽しかった。 試聴 

■Tectonic Plates Vol 2 / V.A.

Tectonic Plates 2

Tectonic Plates 2

ダブ・ステップDJ、Pinchの主催する『Tectonic』レーベルからリリースされたダブ・ステップ・コンピレーション2枚組。1枚がノンミックス、もう一枚はミックスもの。『Tectonic』はイギリス・ブリストルを拠点とするレーベルだが、ブリストルといえばこれまでマッシヴ・アタック、トリッキィー、ポーティスヘッドなど、暗く重くどんよりとした、トリップ・ホップと呼ばれるジャンルの音を出すバンドを多く輩出した土地。それだけに、このアルバム『Tectonic Plates Vol 2』からもダークでメロウなダブ・ステップの音が響いてくる。本家であるダブ・ミュージックのような破壊力は無いにしろ、ひんやりとしたその音は奇妙な鎮静効果を持っている。 試聴 

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20090716(Thu)

[]DVDダラ観日記〜『バンク・ジョブ』『フェイクシティ ある男のルール』 DVDダラ観日記〜『バンク・ジョブ』『フェイクシティ ある男のルール』を含むブックマーク DVDダラ観日記〜『バンク・ジョブ』『フェイクシティ ある男のルール』のブックマークコメント

■バンク・ジョブ (監督:ロジャー・ドナルドソン 2008年イギリス映画)

バンク・ジョブ デラックス版 [DVD]

バンク・ジョブ デラックス版 [DVD]

これは映画館で観なかったのが悔やまれるぐらいに面白かった。食いつめ者の連中が貸金庫に押し入るが、手にしたのは現金宝石だけではなく、マフィアが汚職警官に渡した賄賂の帳簿、麻薬ディーラーがユスリの為に撮った王室や政府高官のスキャンダル写真など、アブナ過ぎるブツも含まれていた!銀行強盗団を追う警察、マフィア、政府諜報組織、そして政府高官や汚職警官までも巻き込んで、泥沼の追跡劇が始まる!という物語なんだが、これ、1971年ロンドンで実際に起こった事件なのらしい。公に出来ないホントにヤヴァイことがあったのか、その後国家機密扱いになってしまった事件で、映画ではそこに脚色を織り交ぜて物語を語っている。

なにしろ基本的に悪党しか出てこないというお話が面白い。こういった物語では悪党同士の虚々実々の駆け引きや騙し合いが描かれ、案外血腥くて後味の悪い物語になってしまうんだが、この映画では主人公である銀行強盗犯たちにイギリス映画らしい泥臭い生活感があり感情移入しやすいのと、そしてなんといっても主役のジェイソン・ステイサムのいつものむさ苦しい顔がカッコよくて、小悪党対大悪党の戦いの小悪党側をついつい応援したくなるのだ。追い詰められた銀行強盗犯たちが最期に逆襲に転じ、大悪党らを潰し合いさせるクライマックスも鮮やかで小気味いい。良作です。


■フェイクシティ ある男のルール (監督:デヴィッド・エアー 2008年アメリカ映画)

正義の為には手段を選ばないダーティー刑事が、ある殺人事件を追う内に巨大な陰謀に巻き込まれてゆく…というクライム・アクション。まあこの手の物語は巨悪の根源が誰なのか、なんとなく予想が付いちゃうのがちと難点かな。あと正義に燃えるあまり荒っぽいことしちゃう刑事、というのも少々時代がかってるような気もする。それに今更組織は腐りきってるッ!とか言われてもそんなもんじゃない?とか思っちゃうし。

昔からこういった刑事物語ってサラリーマン・ストーリーの変形だと思ってるんですよ。犯罪を追う刑事、というのは観る者のそれぞれの、自らの職務への義務感や責任感や熱意なんかの表れで、そして犯罪や事件というのは自分が直面する困難な(またはいつもの)職務、ということなんじゃないのかな。で、事件解決が困難に満ちているほど、それを解決する為の努力や解決する達成感は大きいわけですから、そんなところに観ている人は自分の仕事というものを重ね合わせてカタルシスを覚えるんじゃないのかな、と。だからとことん正義を追う熱血警官好きの人も仕事では熱血なんだろうなあとか思っちゃいますが、オレは基本インチキなので熱血見てもあんまりピンとこないというか。でも『ザ・バンク』は面白かったが、あれは仕事、というよりシステムそのものと戦っているのがオレには面白かったのかも。

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20090715(Wed)

[]終わらない悪夢 / ハーバート・ヴァン・サール編 終わらない悪夢 / ハーバート・ヴァン・サール編を含むブックマーク 終わらない悪夢 / ハーバート・ヴァン・サール編のブックマークコメント

《ダーク・ファンタジー・コレクション》第8巻はイギリスのアンソロジスト、ハーバート・ヴァン・サールが編纂したホラー・アンソロジー。不勉強ながらこの編者の名前は初めて聞くのだが、イギリスを代表するホラー・アンソロジストであったらしい。収録された作品の作者はジョン・コリア以外馴染みが薄く、経歴不詳の作家作品もちらほらあったりする。

しかし何よりこのアンソロジーがユニークなのは、なんとあのビートルズジョン・レノンが残したホラー短篇が収められているという事だろう。『蝿のいない日』と名付けられたそのショート・ショートは、ホラーというよりもモンティ・パイソンの英国らしいシュールなマッドさを湛えた作品で、どこかマザーグース的な味わいさえある。作品の完成度がどうという作品でもないのだが、レノンがこのようなお話を書いていたという珍しさだけでも貴重であろうと思う。

その他の作品もイギリスらしいどんよりとした暗さや閉塞感を醸し出しているホラー作品が多く、全体的にレベルの高いセレクトになっている。幾つか記憶に残った作品を挙げてみよう。

なにしろアンソロジー・タイトルにもなったオープニングを飾る作品、ロマン・ガリ『終わらない悪夢』が強烈だ。ナチスのホロコーストを生き延び、戦後南米で暮らすユダヤ人主人公はある日かつての友人と再会するが、その友人はナチスの拷問によりすっかり精神を病んでいた…というものなのだが、タイトル通り"終わらない悪夢"としか言いようの無い重苦しいラストは、単なるホラーにとどまらないホロコースト・スリラーとして秀逸な出来栄えを見せている。

ベイジル・コパー『レンズの中の迷宮』はエッシャー世界に取り込まれてしまったかのようなシュールなラスト。アドービ・ジェイムズ『人形使い』は"生きているかのように動き喋る人形"というホラーでありがちなテーマが、最後の最後で驚愕の大どんでん返しを見せる。 ジョン・D・キーフォーバー『冷たい手を重ねて』の悪女とそれに魅入られた男達が辿る淫蕩な地獄への道は、どこかセクシャル・サスペンスとでも呼びたくなるようなフェティシズム感溢れる大人っぽさを漂わせる。

H・A・マンフッド『うなる鞭』では陰険で酷薄な犬サーカス調教師が復讐に遭う話だが、どこか厚く塗り重ねられた油彩の活人画を観ている様なこってりした独特な雰囲気が面白い。 ウォルター・ウィンウォード『悪魔の舌への帰還』はかつて殺人があった岩山とそれに取り憑かれた男の話だが、どことなくラブクラフトを思わせる陰鬱さを湛えている。 リチャード・スタップリイ『基地』は理由も分からず謎の組織に拘束され「実験体9号」と呼ばれて監禁される男の不条理なサスペンス。どことなく「プリズナーNO.6」を思わせる1作。

そしてアドービ・ジェイムズ『暗闇に続く道』では囚人移送中に警官を殺し逃亡した男が主人公となる。荒野を彷徨うその男が出遭ったのは一人の司祭、そして馬を駆る美しい女。彼らはいったい何者であり、そして男には何が待っているのか。異界めいたテキサスの荒野の闇に飲み込まれてゆく恐怖がひたひたと迫ってくる逸品。

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20090714(Tue)

[]映画『モンスターVSエイリアン』はたくさん飛び出していた! 映画『モンスターVSエイリアン』はたくさん飛び出していた!を含むブックマーク 映画『モンスターVSエイリアン』はたくさん飛び出していた!のブックマークコメント

■モンスターVSエイリアン (監督:ボブ・レターマン、コンラッド・ヴァーノン 2009年アメリカ映画)

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■VSなんだッ!

フレディVSジェイソン』、『エイリアンVSプレデター』、『ストリッパーVSゾンビ』、『サンダ対ガイラ』、『片腕ドラゴン対空飛ぶギロチン』、『マジンガーZ対暗黒大将軍』など、映画の世界には歴史に残る名試合が数々残されているが、新たにそこに名前を連ねようと登場したのがこの映画、『モンスターVSエイリアン』である。巨大女、ゴキブリ男、半魚人、スライム生物、芋虫大怪獣ら恐怖…というよりおちゃらけモンスターと相対するは、宇宙の彼方からUFOに乗って地球を侵略しにやってきたイカ型(?)エイリアンとそのしもべ、巨大ロボット兵器。さて、おちゃらけモンスター軍団は地球を守ることが出来るのか!?というかそもそもこいつら大丈夫なのか!?人類の命運を賭けた戦いが今始まるッ!?…というCGアニメ映画である。

■立体が好きなんだッ!

さてこの『モンスターVSエイリアン』、オレは3D上映版を見てきた。3D。ステレオである。立体である。飛び出すんである。"呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン"の「ハクション大魔王」の昔から飛び出すものの大好きなオレは、幼少時は「飛び出す絵本」で情操教育を受け、ステレオシールや赤青メガネの立体画像で心ときめかせ、レーザーホログラフィを初めて見た時はオシッコちびらせそうになり、立体視絵本は一度眺め始めると1時間も2時間も心が夢の世界に漂ってしまい(すいませんちょっと誇張あります)、「やっぱ3次元だろ!」という確信はその後フィギュア集めにまで及んだ大の立体好きなのである。

そんなオレなのだが映画の3D、というのはこれまでちらほらと上映されてきていたのに、観る機会が全然無かったのである。というか3D映画を観るのは大昔子供の頃、赤青メガネで観た『飛び出す冒険映画 赤影』(1969年)以来だったかもしれない。この『飛び出す冒険映画 赤影』、TV特撮ドラマ『仮面の忍者赤影』(1967〜1968年)の映画版なのだが、映画の殆どのシーンは普通の2Dで、立体パートになると赤影が出てきて「立体メガネをかけよう!」とか呼びかけ、そこで映画を観ている客席のちびっ子たちはそそくさと赤青メガネをかけて、立体パートを観ることになるというせわしない造りになっていたのだ。立体パートは楽しかったけれど、全篇立体だと思って観に行ったオレはちょっと欲求不満気味であった。

■お値段は高いんだッ!

さて世は変わり、『モンスターVSエイリアン』を観ることでこのオレもやっと赤青メガネではない今風なデジタル3D映画を楽しむ事が出来るようになったというわけである。しかし…映画のチケット・カウンターで『モンスターVSエイリアン』の前売り券を出し「3Dだ3Dだオレに3Dを見せやがれ」と勇んでカウンターの兄ちゃんに申し上げたところ、「3D上映は料金2000円ですので1300円の前売り券との差額で700円を頂くことになりますが」とおっしゃるではないか。にゅあにぃいぃ?3Dは特別料金なのぉ?まあ調べていけば分かったことだろうし、3Dが観られるんなら仕方あんめえ、ということで差額払って入場券をもぎ取ってきたオレであるが、なんでそんな高くなるの?と少々疑問だったことも確かだ。

で、後から調べたらテクノロジーの粋を集めたデジタル3Dは上映に結構手間隙が掛かっているのらしい。

デジタル3Dでは、フィルム映写機では無くデジタルプロジェクターを用いて左目・右目のデータを1フレームにつき各3回(合計6回)を投影します。通常、映画は1秒間24フレームですが、デジタル3Dでは1秒間になんと合計144フレームでスクリーンに投影されます。(中略)デジタル3Dを上映する劇場は、劇場内のスクリーンを従来のホワイトスクリーンからデジタル3D専用のシルバースクリーンに張り替え、プロジェクターには専用レンズ(Z-Screenレンズ)を設置します。

http://www.warnermycal.com/3d/pc/

…ということらしいのだが、こうなると映画を鑑賞しに行く、では無く、遊園地のアトラクションを楽しむ、ぐらいの気持ちでいたほうが値段的に納得できるかもしれない。

■それは飛び出していたッ!

そういうわけで『モンスターVSエイリアン』、飛び出してました。飛び出しまくってました!最初なんか「おおお!」「うええ!」「ぐははは!」と座席で呻きまくりのオレでした!そーゆー所はホントに楽しかった!まあ立体メガネは重いしデカイし頭にうまくはまんなくて肩凝っちゃうし若干スモーク気味なのでスクリーンはなんだか暗いしで、いいことばかりでもないんだけれども、それもこれも立体の為なら我慢できましたよ!結局映画の間中ずぅーーーっとメガネのつるを両手で押さえて観てましたけど!

ただし内容はえーっと、かなーり大味です!主役モンスターキャラの60年代70年代B級SF映画へのオマージュから始まって、『博士の異常な愛情』、『未知との遭遇』、『スター・ウォーズ』、『インデペンデンス・デイ』、『Xファイル』など有名作品も堂々とかっぱらい、その他にも細かいくすぐりはいろいろあるんだけど、3Dの3D振りを確認するのに忙しくてあんまり頭に入んなかった!でもそれはそれでいいのかも!だって3Dありきだったからね!…って3Dじゃない劇場で観た方はどうなのかは分かりませんが…。

※3Dメガネをかけてご満悦のオレと相方。バカップル認定。

f:id:globalhead:20090712172818j:image

■『モンスターVSエイリアン』予告編

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doradora0511doradora0511 2009/07/14 17:20 >3D上映は料金2000円ですので1300円の前売り券との差額で700円を頂くことになりますが
おかしくないですか?元々、1800円のチケットを1300円で買ったんですよね?
という事は、前売り券は、1800円の価値があるんですよね?
そうしたら、差額は200円じゃないですか?
違うのかな?
細かい話ですいません。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/07/14 18:48 ワ〜〜イ!バカップルバカップルゥ〜!♪

globalheadglobalhead 2009/07/14 20:49 >ドラドラさん
そんなようなことも聞いたんだけど、要するに"割引無し"ということみたい。

globalheadglobalhead 2009/07/14 20:49 >レイジーさん
いえぃいえぃいえぃ〜!!

sasqpsasqp 2009/07/15 01:54 今日「男一人」(笑)で、3D初体験で観てきました。いやぁ飛び出してましたね〜。3Dメガネはノーマル眼鏡の上からかけることがあまり考慮されてないのも難でしたが、あれだけ、飛び出してくれると補って余りありますね〜3Dは大いに楽しめました。でも、やっぱりラブラブカップルで観た人達の楽しめようには全然及ばないでしょう!

globalheadglobalhead 2009/07/15 09:30 飛び出しまくりでしたね〜。2年ほど前ロバート・ゼメキス監督の「ベオウルフ」も3Dでやってたんですが、こんなんだったらあれも観に行けばよかったな〜と後で思いました。ドリームワークス・アニメーションでは今後全ての作品を3Dにするんだとか。どっちにしろ3Dメガネはちょっと改良してもらいたいですね。あとIMAXもまだ体験したことが無いので(「トランスフォーマー・リベンジ」はこれでやってた劇場があった)今度観てみたいんですが、次回はハリポタだからスルーかな…。

HelloTaroHelloTaro 2009/07/15 13:00 そういえば川崎のデジタルIMAXオープン前日の関係者枠で「トランスフォーマー・リベンジ」入場させていただいたのですが。立体映像のデモストレーションと予告編も鑑賞しまして。アナログ式IMAXの3Dとは比較にならないほど飛び出る立体でした。もし3Dというテーマならば、ハリポタでも見る価値あるかもしれません。

globalheadglobalhead 2009/07/15 18:28 関係者枠!あやかりたいものです…。「トランスフォーマー・リベンジ」IMAX版も観たかったんですがやっぱり最初料金で引っ掛かっちゃいまして普通の上映を観てお茶を濁しちゃいました。しかしその後IMAX版のリポートをあちこちで読んで観とけばよかったかなあと…。あとでハリポタは仮想敵なので(なんだそれ)ぐっとこらえている最中です。

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20090713(Mon)

[]"困った女"って言ってる男はたいがい"困った男"だった!?〜映画『ライラにお手あげ』 "困った女"って言ってる男はたいがい"困った男"だった!?〜映画『ライラにお手あげ』を含むブックマーク "困った女"って言ってる男はたいがい"困った男"だった!?〜映画『ライラにお手あげ』のブックマークコメント

■ライラにお手あげ (監督:ピーター・ファレリー/ボビー・ファレリー 2008年アメリカ映画)

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トロピック・サンダー/史上最低の作戦』のベン・スティラー主演、『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟監督による男の婚活コメディ。

主人公はしがない40男エディ(ベン・スティラー)。5年も付き合った彼女からフラれ、その彼女の結婚式招待に応じてノコノコ出掛けて自分で自分の傷口を大きくして帰ってくるというお人よし野郎である。「ああ、結婚したい…」そんなエディとひょんなことから知り合ったライラ(マリン・アッカーマン)にエディは一目惚れ、この機を逃すまじと短期間で結婚にこぎ着ける。しかし、ハネムーンに出掛けたエディは、ライラがとんでもない女であることを知る。「オ、俺って早まっちゃったのか!?」苦悩するエディだったが、ハネムーン先で知り合った一人の女性アマンダ(ミシェル・モナハン)に、エディは心慰められてゆく。「ううん…こっちの女の子の方が素敵じゃないか…」揺れに揺れるエディの心、さて、エディとライラ、アマンダの未来はいかに?というお話である。

結婚に焦って相手のこともよく知らないままゴールインしてしまった男の悲喜劇を描いた映画である。「成田離婚」なんてェ言葉が昔あったように、「新婚旅行してみたら相手に幻滅した!」というのは有り得る事なんだろうが、いくら結婚した相手がとんでもない女だからといって、ハネムーン先で早速別の女を口説き始めるというのも随分大胆なエディさんである。結婚願望という抑圧から解放され、やっと本来の自分を取り戻してリラックスしてみたら、以前よりもずっと自然に女を口説けるようになった、ということであろうか。奥手*1のように見えて実はなかなかイケイケなエディさんである。これが人としてどうか?ということは置いといて(ま、置いちゃいけないんだろうけどさ)、もしも今の女を捨てて次の女に走りたい!走りたいったら走らせて!というのなら、相手の女の連絡先聞いといて、ハネムーンが終わった後こっそり会うという手もあるだろうに、今の女房の目の前で別の女に突っ走るとは、単に戦略性のないマヌケであると言われてもしょうがない。ま、だからこそコメディなんだけどね!

しかし"とんでもない女"として描かれるライラだが、人の道にもとるサイテー女というわけでもなんでもなく、ちょっとウザイことは確かだろうけれども、言ってみれば好みというか相性の問題でしかなく、実のところそれほど"とんでもない女"でもないのである。しかもウザイなりに結婚したばかりのエディにぞっこんであり、なかなか可愛いところを見せたりして、それでエディが優柔不断になってしまう部分もあるのだが、コメディ映画として見せるならやはり同情も感情移入もできないアホアホ女として描いたほうがまだすっきりしたのではないだろうか。エディ・マーフィーの恐妻映画『マッド・ファット・ワイフ』の奥さんなんて、単なるバケモンだったもんなあ。だからこの描き方だと逆にエディのほうが人の道にもとり同情できない男になってしまい、こんな男が「なんて困った女だ!」とわめいて見せても、あんたのほうが困った男じゃないかよ!と思えてしまうのだ。

そういった部分で、いわゆるラブ・コメディとして観ようとすると、エディのあまりにもな自分勝手さに楽しめないのだが、ベン・スティラーのコメディアンぶりを楽しもうとするならそれなりに見所がある。特に後半、ライラにもアマンダにも愛想を付かされ、ハネムーン先のメキシコにパスポート無しで置き去りにされたエディが、不法移民と一緒にアメリカに密入国しようとするくだりはあまりにもナンセンスで爆笑した。言ってみればこのナンセンスさが足りないばかりにどうにも煮え切らない映画として仕上がったとも考えられ、ファレリー兄弟の神通力ももう枯れ果てたかな、という感想である。メキシコでエディとアマンダが再び巡り合うラストの苦い皮肉はいい。

■The Heartbreak Kid Trailer

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ライラにお手あげ スペシャル・エディション [DVD]

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*1:全然関係ないんですけど"奥手"って"晩生"とか"晩稲"って漢字もあるんですね

parfum30parfum30 2009/07/14 00:15 これもジャケットから伝わってきたわけですか?

globalheadglobalhead 2009/07/14 01:05 わはは、これはちゃんと観た!

20090712(Sun)

globalhead2009-07-12

[]ワッシュさん提供:あの男が帰ってきたッ!?夜の新宿に「カ…カテエ…!」の叫びが飛び交うオフ!! ワッシュさん提供:あの男が帰ってきたッ!?夜の新宿に「カ…カテエ…!」の叫びが飛び交うオフ!!を含むブックマーク ワッシュさん提供:あの男が帰ってきたッ!?夜の新宿に「カ…カテエ…!」の叫びが飛び交うオフ!!のブックマークコメント

「カ…カテエ…!」オレはその日仙台からはるばるやって来た広域ブログ団『男の魂に火をつけろ組』の首領、id:washburn1975ことドン・ワッシュ氏を迎えるために新宿の高層ビル街へと赴いたのである。そう、言うまでも無くドン・ワッシュ氏ははてなダイアリーを席巻する男の為の男のブログ、『男の魂に火をつけろ!』の首謀者であり、本年度のナンバーワン・ネット流行語、「カ…カテエ…!」を世に広めた人物でもあるのだ。

高層ビルの最上階にしつらえられた会場には既にドン・ワッシュ氏が到着しており、ドン自ら我々『男の魂に火をつけろ組』幹部の到着をいまや遅しと待ちかねていた。

「カ…カテエ…!」オレはドン・ワッシュ氏の姿をみとめると、『男の魂に火をつけろ組』式の挨拶でワッシュ氏に頭を下げた。

「おおフモさん。カ…カテエ…!」剃髪に黒々とした顎鬚をたくわえ、スモークのサングラスの下から狼のような鋭い目つきを光らせながらワッシュ氏はオレにそう返した。

ワッシュ氏は身長2メートル、体重120キロ、柔道、空手、モンゴル相撲、その他様々な格闘技で鍛えた強靭な肉体を持った男であり、野獣のようなその肉体を純白のダブルのスーツ、黒シャツ、血のような赤いネクタイ、そしてワッシュ氏が以前素手で殴り殺した牛の皮革を使用した靴で身を包む洒落者でもあるのだ。

「ようこそ。それでは会場へどうぞ」ワッシュ氏はその巨体をまるで重力なぞ存在しないかのようにふわりと翻し、オレを案内した。

緊張しながら席に着いていたオレの後から、他の幹部たちも続々と到着していった。

「押忍!カ…カテエ…!

「ワッシュさんはじめまして!カ…カテエ…!

「ただ今到着しました!カ…カテエ…!

「久しぶりであります!カ…カテエ…!

「ウフフ、ワッシュさん…また男を上げたわね…。カ…カテエ…!

「遅れてすいません!カ…カテエ…!

シャンデリアの下がる豪奢な会場に、「カ…カテエ…!」の声が飛び交う。そう、これが、これこそが、『男の魂に火をつけろ組』の会合なのである。

幹部たちが揃い、ドン・ワッシュ氏がゆっくりと立ち上がると、この日のために用意されたクリュッグ・コレクションのグレートヴィンテージ・シャンペンが注がれたグラスを高々と持ち上げ、『男の魂に火をつけろ組』関東大幹部祝賀会の開催を高らかに告げた。

「皆さん。本日はこの日のためにお集まりいただいて本当にありがとう。我々『男の魂に火をつけろ組』の未来永劫の繁栄を祈って。カ…カテエ…!!

「カ…カテエ…!!」乾杯の音頭に唱和する我々幹部。

そして関東最大の広域ブログ組織、『男の魂に火をつけろ組』の祝賀会は賑々しく執り行われたというわけなのである。その話題はエヴァ、プロレス、映画、銃器、ブログ等様々なジャンルに及び、未来の『男の魂に火をつけろ組』発展の為の議論が熱く熱く成されたのであったが、ここでその詳細を記すことは止めておくことにしよう。

やがて閉会の時間となり、惜しまれながら会は終了となり、我々幹部はドン・ワッシュが乗り込むリムジンを見送りながら、深く深く頭を垂れるのであった。

「ドン・ワッシュ万歳!カ…カテエ…!

「カ…カテエ…!!」

こうして新宿の夜は更けて行ったのである。


※カテエ はてなキーワードより)

新日本プロレス、WJプロレスなどにフロントとして参加した永島勝司の名台詞。
(考え方が)「固い」の意味。原田久仁信の漫画「劇画「地獄のど真ん中」」(ムック「プロレス『地獄変』」収録)に登場した。同漫画の原作は永島著「地獄のアングル」。
WJで、耳目を集める大胆な”アングル”を仕掛けようとした永島の意見を、奇をてらったプロレスを嫌う長州力が拒否。
その発想の古さと融通のきかなさを、永島が評しこの言葉となった。

ghomaghoma 2009/07/12 20:28 わっしゅさんほどの偉丈夫はなかなかいらっしゃいませんね!非常に有意義な会合でありました。

globalheadglobalhead 2009/07/12 20:43 そしてただ強いだけでなくその中に豊かな知性と優しさを秘めている。一生ドン・ワッシュについてゆこう、そう思わせるひと時でした!

washburn1975washburn1975 2009/07/12 21:28 いくら誉められても、それで増長するほど愚かではないのが、このドンである。だから安心してついてくればよいのである。

(カ…カテエ…まるで溶岩石のように凝り固まったワッシュのアタマ!)

ghomaghoma 2009/07/12 22:14 実はカテエがわかりません。ちょっと検索してきます。

globalheadglobalhead 2009/07/13 10:55 >ワッシュさん
ふざけた日記書いちゃってごめんなさい!詳しく書けないあんなスゴイ話やこんなコワイ話が飛び出していたので自粛した結果と思ってあげて下さい!
それにしても遠路はるばるご苦労様でした。当日はありがとうございます。でも2年ぶりくらいなのに久しぶり、って感じがしなかったのはいつも日記を拝見してるからなんでしょうかね。またお会いしましょう、今度はワッシュさんのお膝元もいいかもしれませんね。それではカ…カテエ…!(用法を間違えまくり)

globalheadglobalhead 2009/07/13 10:55 >ゴマさん
カ…カテエ…!溶岩石のように凝り固まったオレの偏屈!…といった形が本来の使い方なんでしょうね。はてなキーワードをエントリに併記しておきましたよ。

ghomaghoma 2009/07/13 12:13 あっありがとうございます!

globalheadglobalhead 2009/07/13 13:32 どういたしまして〜。

parfum30parfum30 2009/07/14 00:14 お疲れ様でした。電車は間に合いましたか?ドン・ワッシュ氏にちょっと気後れしてしまいましたよ。

globalheadglobalhead 2009/07/14 09:14 お疲れ様です!電車はなんとか間に合いました。久しぶりの姫さんが元気そうだったんでよかったな。またどこか何かでお会いしましょう!そしてこんな場を作ってくれたドン・ワッシュ氏に感謝!

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20090711(Sat)

globalhead2009-07-11

[]いろいろはいろいろだった いろいろはいろいろだったを含むブックマーク いろいろはいろいろだったのブックマークコメント

  • 最近は鍵無くしたり4千円分の金券間違って捨てちゃったり時計落としたり靴盗まれたりと、結構しょんぼりなことが続いたオレである。
  • 何かよくない波動に攻撃されているのだろうか。
  • 電波が!電波がボクを襲ってくるよ!
  • だから今全身にアルミホイルを巻いて電波を跳ね返してるんだよ!もう電波には負けないよ!
  • (…言っとくが冗談だからな)
  • 鍵は2日後部屋で見つかった。
  • 4千円分の金券、というのは、使用期限の日にちが過ぎていたので捨ててしまったのだが、後で調べたら使用期限年数が来年までだったことが判明…。慌ててゴミ箱を探すも既に清掃車行きになっておった。
  • 時計は電車で無くしたのだが、駅に翌日電話しても発見されず。しかし3日後に電話したら見つかったことが判明。こういうのって時間が掛かるのね。でも、3日目を過ぎると警察の管轄になって持って行かれるらしく、ギリギリではあった。警察管轄になると、取りに行くのが駅よりも面倒になるからね。
  • しかし時計が出てこなかったときのことも考えて、次にどんな時計を買うかもあれこれ計画を練っていたのである。結果的に買うことはなくなってしまったが、案外これはこれで楽しかった。
  • 靴は出てこんだろうなあと思い、同じ形のを1足買い直した。それなりに探して買った靴だったから、割と愛着があったのだ。もう一足のは製品数の少ない靴だったから、同じものはもう売ってないだろうなあ。
  • 話変わって、パソコンのキーボードとマウスを新調した。3年位使ってたがどうも最近挙動がおかしかったのである。
  • 使ってみたが、やっぱり新品はいいわ!
  • キーボードはワイヤレスのものを買った。ワイヤレスにこだわりがあったわけではないが、こちらのほうがキータッチがよかったのだ。
  • マウスはゲーム仕様の高感度マウスを買った。カーソル移動速度をマウスから3段階に切り替えられたりする。これ、普通にパソコン使っている時には無用かもしれないが、FPSでスナイパーモードに入っている時なんかは使えそうだ。
  • そして早速ニューマウスでパソゲーFPSをプレイ。す、すると確かに銃の照準を合わす時の動きがとても確実になった!グリップ感とホールド感があるとでもいうんですかね。手先の細かな動きを読み込み動きが実に正確かつダイレクトに反映される高レスポンス。いったい今まではなんだったんだ!?たかがマウスと思っていたがここまで違うものなのである。さすがゲーム仕様マウスである。
  • ただ今まで使っていた5つボタンマウスよりも両脇の4、5番目のマウスボタンが小さくて、ここに結構ジョブを割り振っていたオレとしてはかなり使い難い。マウス挙動がいいだけにちょっと残念。
  • 調子に乗ってマウスパッドまで買い換えた
  • ついでにパソコンもモニターも買い換えたいなあああああ!(山に向かって叫ぶ)
マイクロソフト ゲーミング マウス SideWinder X3 Mouse UUC-00007

マイクロソフト ゲーミング マウス SideWinder X3 Mouse UUC-00007

すいかすいか 2009/07/12 00:42 人生、、、いろいろですね。
ワイヤレスのキーボードがあることを知らなかったのですが、
知らなかったということに驚いています。ほしい!
先日のコメントはこちらのほうもよく調べずにいて失礼しました。
(が、コメント後に調べたら私も同一人物と思ってしまうようなページに行き着きましたよ。)
茨○の玉の輿にのりたいヤンキーギャルのDVDをレンタルしに行ったら無かったです。
他のは2本ずつくらい置いてましたが。

HelloTaroHelloTaro 2009/07/12 01:01 こんばんは。
時計見つかって安心しました!!
また!!

globalheadglobalhead 2009/07/12 08:32 >すいかさん
割と平穏にこともなげに生きているほうなので、こういったアクシデントって珍しいんですよ。最近忘れ物とかも増えてきたしトシなんかなあ…。
ワイヤレスのマウスなんかもあるから探してみてくださいよ。"先日のコメント"ですがまあよく調べなかったオレもオレなのでお気になさらずに。
「茨○の玉の輿」は強烈でしたね。実はあの粗筋のチンプンカンプンさに爆笑して今回のしょうもないエントリ作ったぐらいなんです。
観もしないであれこれ書くのは失礼な話だと重々承知して書きましたが、すいかさんみたいに興味を持ってくれる方がいるなら悪くなかったかと。
他の方のタレコミだと、どうやら「デコトラギャル奈美」がお薦めのようですよ!

globalheadglobalhead 2009/07/12 08:34 >HelloTaroさん
ご心配おかけしました。いやー見つかってよかったです。しかしまた鍵無くしました…。
機会があったらまた飲みに行きましょう!

ghomaghoma 2009/07/12 10:20 保険証をなくしたおいらが通ります。多分家の中のどっかだと思うんだけどなあ。

globalheadglobalhead 2009/07/12 15:09 先日はお疲れ様です!
オレの鍵、やっぱり部屋から出てきました…。持って出たと思ったのになあ。段々物忘れが頻繁に…。
ゴマさんの保険証も多分お部屋なんでしょうが、探しても出ないときは暫く忘れた振りしてる出てくるかも。または永遠に忘れたままかも。

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20090710(Fri)

[]ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その3) ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その3)を含むブックマーク ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その3)のブックマークコメント

■芸者vs忍者

芸者vs忍者 デラックス版 [DVD]

芸者vs忍者 デラックス版 [DVD]

密かに守り継がれる剣の継承者である艶やかな芸者・琴乃は、父の命を奪った兵衛を追っていた。仇討ちを果たすために旅に出た琴乃は、女忍者や数々の刺客たちに行く手をふさがれる。そして厳しい闘いの果て遂に兵衛と対峙した琴乃は、兵衛から信じがたい話を聞く…。 主演は、2000人のアクション女優オーディションで実力が認められた新人・佃井皆美。女忍者役を「忍風戦隊ハリケンジャー」などでアクションに定評のある長澤奈央が演じていることでも話題!

「芸者vs忍者」。もう付け加えるモノなど何も無い簡潔なタイトルである。どんな話なのか粗筋など読むまでも無く一目瞭然である。このタイトルを見て「旧ユーゴスラヴィア内戦の戦渦に巻き込まれ敵味方として離れ離れになった愛し合う男女の奇跡的な出会い…愛と感動の問題作"芸者vs忍者"」などと想像する人間は誰もいないだろう。いたとしたら頭がちょっとナニな人である。ちょっと面白いがやっぱりナニなんだと思う。しかしもしも本当にそんな内容だったらどうしよう。セルビア人の芸者、そしてクロアチア人の忍者。愛し合う二人はボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の勃発により敵味方に引き裂かれ、傷ついてゆくのだ…っていったいどんな話やねん。

■残酷飯店

残酷飯店 [DVD]

残酷飯店 [DVD]

男だけが美味しいと唸る餃子が評判の桃源飯店。しかしこの店には餃子の味に隠された秘密を探る人々が 店の周辺で次々と消えてゆくという不気味な噂がたっていた。警察の捜査が進んでいくが、店主である リン(みひろ)には怪しい影が見当たらない。噂を嗅ぎつけた様々な人物が1つの餃子の秘密を巡って 壮絶な殺人事件に発展していき…究極の味と呼ばれた桃源餃子の真実が遂に暴かれる――――!

エロタレントみひろ主演のホラームービー!ええと実はオレもみひろのエロDVDは2本ほど持っててげほんげほん。しかし"男だけが美味しいと唸る餃子"というのはいったいどのようなものなんでしょうね。それはつまり、女体のある部分を餃子製造機として利用しそこにパックンパックンと餃子を挟むことによって製作されているお下劣至極の餃子であると想像したオレは既にサイテー野郎ですか。そしてそれがみひろ製作の餃子であるのなら確かに美味いと唸りたくなる気持ちも分からないでもない!

■秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ イン ストリップロワイヤル

“かでなれおん”ד森下悠里”の2人の人気アイドルが、はち切れんばかりのダイナマイトボディと本気の演技で魅せるエロティック・コメディ!怪事件を解決するため、選りすぐりの美女から選ばれた秘密潜入捜査官、通称「ワイルドキャッツ」。数々の難事件を解決してきた名コンビ・ハニーとバニーは、持ち前の美貌を武器にアイドルとして次なる事件の潜入捜査をするが…。

既に“かでなれおん”がさっぱり分からない。"派手なのれん"と何が違うというのか。"嘉手納におらん"とどう違うのか。"そげな御無体"といったいどう違うというのか。それも分からぬオレに「はち切れんばかりのダイナマイトボディ」などと言われても!言われても!そして別にいちいちはち切れてくれなくてもいいのである。ダイナマイトじゃなくてもいいのである。家庭用花火ぐらいがお手頃なのである。しかしこれが線香花火ボディとかだとちょっとそれも悲しいのである。かといって打ち上げ花火ボディとか爆竹ボディとか言われてもなんだか妙な気がするのである。男心は難しいのである。

■デコトラ・ギャル奈美

伝説のトラック野郎としてならした、亡き父のデコトラを受け継いだ奈美(吉沢明歩)。気風のよさと確かな腕前で、荷主たちにも大人気の奈美の元に、新しい相棒として加わったのが、桃香(今野梨乃)だった。トラッカー相手に身体を売って生きてきた桃香の「まじめに生きたい!」という一途な気持ちにほだされて始まった凸凹コンビだったが、ある日思いもよらない事件に巻き込まれてしまい・・・涙と笑い、アクション満載の、吉沢明歩・女優開眼!これが代表作!!

デコトラ・ギャル!ガテン系等ある種の職種の人々にはニーズがありそうなジャンルのような気がするのは確かだ。いや実はオレもガテンな女子は嫌いではない。しかも女子の細腕でゴツいデコトラをギュインギュイン転がしているのを想像したら…あうん素敵…。で、いつもは女らしくしようと努めているんだけれども、時々男言葉が飛び出しちゃうのな!気持ちはさっぱりしているんだけど情にもろいところがあったりするんだよ!そうだよきっとそうだよ!なんかオレの中で今『デコトラ・ギャル奈美』の株が妄想だけで上がりまくっているんだがこれでいいのか!?ちなみにトラック女子の映画はこの他に「ヤンママトラッカー」というシリーズがあったぞ!ヤンママ、というのもまたある種の嗜好の人々のニーズがありそうだな!(「ヤンママトラッカー 飛龍伝」「新ヤンママトラッカー~涙街道・爆走かぐや姫」「新・ヤンママトラッカー~激突!夢街道」「新・ヤンママトラッカー~ケイVS美咲 宿命の対決編」)

■ヤンキー女子高生~茨城最強伝説~

ヤンキー女子高生~茨城最強伝説~ [DVD]

ヤンキー女子高生~茨城最強伝説~ [DVD]

茨城ヤンキー界のトップになった海久(Rio)だったが、全財産をだまし取られた父親のためにヤンキーを卒業して、いとこの一重(藍山みなみ)が通う進学校に転校、玉の輿を目指す。だが、海久は態度を改めるどころか、80年代のスケバンの制服で登校したり、先生にツバを吐いたり、素行劣悪・・・そんな時、一重が行方不明に!

いやー、粗筋をよっく読んでもらいたい。分かりました?粗筋が既に意味不明ですよね?もうね、「茨城ヤンキー界のトップ」というところから既に香ばしい匂いをプンプンさせているよね?で、親父が財産無くした為になんとかしようと進学校に転校、とか言ってるけど、そもそも進学校に転校できるお金があったのかよ!?それよりも「茨城ヤンキー界のトップ」は進学校に転校できるほど成績よかったのかよ!?だいたい「玉の輿を目指す」為に転校って意味がワカンネーんだよッ!「茨城ヤンキー界のトップ」の力を使ってカツアゲその他違法行為を部下にやらせて金稼いだほうが早くね?しかも自分で玉の輿目指して転入した学校でまたもや素行不良とかって、いったいナニやりたいんだコイツ?それともこれがやっぱり「茨城ヤンキー界」クオリティなのか!?80年代のスケバン制服ってますます意味ワカンネーし!こいつ単に滅茶苦茶なだけじゃねーかよ!で、いとこの女子高生が行方不明だという展開らしいが…はっきり言ってコレ、主人公のヤンキー女が香港に売り飛ばしたというオチだと見たな。

sasqpsasqp 2009/07/12 02:15 フモさん、こんばんは。
城定秀夫監督・吉沢明歩主演『デコトラ・ギャル奈美』は本気でいいですよ。お薦めです。低予算でデジカム撮影のエロVシネですが、これは紛れもなく映画です。

globalheadglobalhead 2009/07/12 08:23 sasapさんこんにちは。sasapさんからコメント頂けてうれしいです。『デコトラ・ギャル奈美』、Twitterでも絶賛されてましたね。確かに粗筋だけ読んでも悪くなさそうだったし、今回あれこれ書いた中では結構他の方もアマゾンリンクさせてた作品なんですよ。ただウチの近所のダメダメレンタル屋に置いてあるかどうかです…。

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20090709(Thu)

[]ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その2) ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その2)を含むブックマーク ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その2)のブックマークコメント

■カクトウ便 Battle Run XX

カクトウ便 Battle Run XX [DVD]

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ジャーナリスト志望の大学生アカネ(小阪由佳)は追われていた。ある議員の悪事を立証できる証拠書類を持っていたからだ。そんな時、「カクトウ便」という、どんな“ワケあり”な荷物も届けてくれる「裏の宅配便」に助けを求める。しかしそこに現れたのは、女子高生ゆき(甲斐麻美)だった。この証拠書類をめぐり、陰の黒服軍団と「カクトウ便」たちによる壮絶な攻防戦が始まる・・。はたして証拠書類は法廷に無事届くのか。

「カクトウ便」。いわゆるジェイソン・ステイサム主演『トランスポーター』シリーズの日本版ということなのか。しかしワケあり荷物を届ければいいのであるから何も格闘しなくともよさげなもんではないのか。というかこの映画、実は常日頃宅配便業務で額に汗する宅配便業者の皆さんにエールを送るため作られた作品なのではないか。ちなみに"宅急便"はクロネコヤマトの商標登録であり他の業者は使えず一般の業者は"宅配便"なのである。

■カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会

カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会 [DVD]

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愛するアイドルを守れ!アキバ系オタクが闘う<純愛アクション> 「カクトウ便」の活躍を描いたシリーズ第2弾。仕事では最強ともいわれる「カクトウ便」のメンバー遠藤。実は、普段の彼は、アイドル風花(木口亜矢)のオッカケだった。ある日、風花がアイドル活動に嫌気がさし、自作自演の失踪劇を演じる。ただ、それは人肉を愛好する変態集団によって仕組まれた、アイドル殺害計画のシナリオだった・・。忍び寄る魔の手から風花を救うため、アキバ系オタクの<純愛アクション>が炸裂する!

「アキバ系オタクが闘う<純愛アクション>」。しかしアキバ系ではないオタクとはどのような系なのであろうか。家系オタクとか消化器系オタクとか銀河系オタクとかなのであろうか。そしてそれぞれの系同士に紛争が勃発、ここに血で血を洗う一大オタク戦争が始まるとでも言うのであろうか。家系オタクのこってりラーメン攻撃をからくもかわした消化器系オタクの前に真なる敵、銀河系オタクが立ちはだかる…なんと壮絶で奇想天外な戦いになることであろう…。ってかなんで戦わなきゃならんのかはさっぱり分からんが。

■カクトウ便 そして、世界の終わり

カクトウ便 そして、世界の終わり [DVD]

カクトウ便 そして、世界の終わり [DVD]

今度は世界を救え!「カクトウ便」vs 恐怖のゾンビ集団 「カクトウ便」リーダーの女子高生ゆき(甲斐麻美)と、元傭兵で「カクトウ便」メンバー・藤岡の下に、ひとりの女性・玲(次原かな)が現れる。「カクトウ便」のメンバーに加えてほしいと懇願する彼女を最初は断る藤岡だが、訓練の日々を重ねるうち、彼女と心を通わせるようになる。玲の初任務が下されるが、配達物のフロッピーディスクには、人類存続を脅かす巨大な陰謀が隠されていた!ふたりの愛と力は、世界を救えるのか。

しかし人類の存亡を脅かすようなデータを、いくら腕利きだからと言って宅配便ごときにまかせるほうもどうかしていると思うが。だいたいそんなデータがフロッピーに入っているというのも随分安い世界の危機のような気がしてならない。さらにそんな恐ろしい任務をぽっと出の新人に任すなよカクトウ便!そしてお約束のゾンビ軍団登場か!?こうもバンバンゾンビばかり頻繁に使ってるとゾンビの連中もそろそろ労働組合必要になってくるかも知れんな。あとゾンビ・プロダクション作って効率のいいマネージメントに勤めたりとかな、昨今のゾンビもいろいろ忙しいのである。

お姉チャンバラ THE MOVIE

お姉チャンバラ THE MOVIE デラックス版 [DVD]

お姉チャンバラ THE MOVIE デラックス版 [DVD]

西暦20XX年。ある企業が謎の科学者・杉田による死人蘇生術を開発したために、街にはゾンビが跋扈。世界は狂乱に満ちていた。そんな荒廃した世界を、日本刀を片手にビキニ姿で旅する彩は、次々とゾンビを倒しながら、父を殺した腹違いの妹・咲に復讐すべくその行方を追っていた。彩にお供するのは,妹を杉田に誘拐された勝治。ある日二人は、娘をゾンビに殺され、杉田への復讐に燃えるレイコと遭遇。彼女の口から、咲が杉田のもとにいることを知り、3人は杉田の研究所を目指すが、彼らの前には多くの苦難の道が待ち受けていた…。

お姉チャンバラ THE MOVIE vorteX デラックス版

不老不死の薬を研究中に生み出されたゾンビが世界中にはびこり、この世が終わりを迎えようとしている近未来。宿命の姉妹対決を乗り越え、ゾンビの生みの親・科学者の杉田を倒した彩と咲に、新たな試練が襲いかかる!忌血を宿す最強の異母姉妹の前に立ちはだかった最強の敵、その名は卑弥虚(ひみこ)。ゾンビ軍団を率いるこの老女の目的は? 彩と咲に近づくミザリーと名乗る女の正体は? 謎の少女ケイが秘めた力とは? 再び引き裂かれる、彩と咲の姉妹の絆…。果たして彩は卑弥虚を倒し、人類を救えるのか!?

えーっと実は『お姉チャンバラ』というゲーム・ソフトがあってですねえ。カウボーイハットにビキニ姿の半裸のねーちゃんが日本刀片手にゾンビの群れをバッタバッタとなぎ倒してゆくというゲームなんですが、どれもこれもまるで必然性がない組み合わせだよな!?意味がわかんないよな普通!?でもこのゲーム、持ってました。結構面白かったよ!さてこの『お姉チャンバラ THE MOVIE』とその続篇は勿論このゲームの映画化なのである。もともとがイロモノでしかないゲームをどう料理したってイロモノだろ!?これってスーパーマリオ・ブラザースの映画化作品『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』ぐらい地雷だろ!?むしろ地雷を身にまとってるだろ!?即ち全身総地雷状態だろ!?スーパーマリオの映画、意味も無くマリオとルイージがピョンピョン跳んでたぞ!デニス・ホッパーがクッパってどうやねん?ってかこのマリオ映画を公開初日第1回目に観に行ったオレ自体いったいどうなってるんだよ!?(ってか『お姉チャンバラ』となんもカンケーねーじゃん…)

SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ【CEROレーティング「Z」】 SIMPLE2000シリーズ Vol.90 THE お姉チャンバラ2 お姉チャンバラ vorteX ~忌血を継ぐ者たち~ Xbox 360 プラチナコレクション【CEROレーティング「Z」】 お姉チャンバラ Revolution 特典 サントラCD付き - Wii

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20090708(Wed)

[]ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その1) ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その1)を含むブックマーク ギャル・ホラー&アクション・ムービー百花繚乱!(その1)のブックマークコメント

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]

片腕マシンガール【初回限定生産 】 [DVD2枚組 ]

去年観た『片腕マシンガール』はすこぶる面白かったのだが、こういった"ギャル・ホラー&アクション・ムービー"というジャンルのものは以前から結構作られていたようである。そしてどれも『片腕マシンガール』程度には頭の悪そうな映画であろうことは確かである。今回はオレがアマゾンでブラブラしながら見つけたそんな"ギャル・ホラー&アクション・ムービー"を並べて、観てもいないのに勝手に突っ込みを入れてヒンシュクをかってみようかと思う。ちなみに内容が無いのにも係わらずなんと3回連続だ!「無意味な文章は1回でもこりごりだ」とか言わず読んでおくんなさいよ!たのんますよそこんところ!

■女子競泳反乱軍

水泳選手権を目前に控えた女子校の競泳部。転入してきたアキ(範田紗々)は知り合ったサヤカ(日高ゆりあ)に入部を勧められるが、校内では謎のウイルスが蔓延し、予防接種を受けた生徒と教師が次々にゾンビ化する事態が発生していた。事件に気付いたアキは呟く…「奴の仕業だ。」次第に明かされていくアキの忌まわしい過去、サヤカの正体、女子校を襲う惨劇に立ち向かう競泳部員達の壮絶なバトルが今、始まる

"女子競泳"で"反乱軍"。しかもなんとゾンビ映画。DVDジャケットはスク水に電ノコ!スク水姿でゾンビ切り刻んで血まみれ女子ですか。なんかやりたいことばっかりやり過ぎなんじゃないのかコレ!?「ボクちん、スク水もゾンビも大好きだから一緒にすればもっと楽しい映画が出来るよウフフ」という思い付きだけで作っただろコレ!?それってちょっと安易過ぎるんじゃないかオイ!?ま、必然性なんかハナからないだろ、というのは見るまでも無く分かる映画だがな!でもなんだか楽しそうだな。そして"スク水とゾンビ"と聞くとなんだかいてもたってもいられずこっそり観たくなっている自分が悲しい…。

■新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳

新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳 [DVD]

新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳 [DVD]

昭和13年、岡山県津山で一人の青年がたった二時間で村人30人を殺害した「津山30人殺し」-。横溝正史の傑作ミステリー「八つ墓村」のモデルともなった実際の事件を下敷きに、ある殺人鬼が津山30人殺しを上回る大量殺人を計画、無人島に拉致した人々を殺害。その殺人鬼に挑む拳法の達人の少女と、それを助ける化け猫が活躍する!!

あの京極夏彦が語りと音響で参加しているという作品らしい。しかし"裸女大虐殺"だの"化け猫魔界少女拳"だのとスゲえタイトルだなオイ。だいたいDVDジャケットの「コスプレ残虐ホラー大絵巻!」というキャプションで既に自分の中のいろんなものが萎えて行く様な気がするぞ!もうタイトルとパッケージ写真だけでボクちんお腹一杯だよう!

■新怪談必殺地獄少女拳 吸血ゾンビと妖怪くノ一大戦争

くノ一、妖魔退治人、日本妖怪たちの連合軍対ドラキュラ率いる西洋妖怪軍団!『新怪談必殺地獄少女拳 吸血ゾンビと妖怪くノ一大戦争』ゾンビたちによって徳川幕府は崩壊寸前。その危機を果たして救れるのか! ナレーション、音効、編集を京極夏彦が担当。

またもや京極さん参加である。こういうアホな低予算映画が大好きなんだろうなあ…。タイトルが例によってありったけにゴチャゴチャ詰め込んでいるが、これって西洋吸血妖怪vs日本ネイティブ妖怪の戦いを描いた1968年の大映映画「妖怪大戦争」へのオマージュである、っていう思い付きは京極さん参加なら案外当たってるかもしれないな!あの映画観た時怖くて熱出したオレだが、この映画を観たら別の意味で具合が悪くなりそうだ!

■最強兵器女子高生RIKA

2年前、家出したおじいちゃんに会いに、学校をサボって電車に飛び乗ったリカ(工藤里紗)。しかし、たどり着いた街は、ゾンビたちがうごめく最悪の場所だった。わけもわからず、なんとかゾンビ軍団から脱け出し、おじいちゃんの別荘に到着したリカだが、そこでも次々とゾンビの群れが現われ・・・・そして、遂にゾンビに襲われたリカに祖父の天才外科医・隆平(きくち英一)は、ある“手術”を行う。果たしてリカは、ユウジ(河合龍之介)や崇(山本剛史)たちと一緒に、この危機を脱出できるのか!?

おじいちゃんに会いにふらりと電車に飛び乗ったアタシなの。ちょっとしたプチ旅行?って感じ?そしたら愉快で茶目っ気たっぷりのゾンビたちがはらわた垂らしながら駅でアタシをお迎えしてくれたの!もちろんすたこらさっさっさーのさーで逃げ出したわ!そしておじいちゃんにやっと会えたと思ったら、おじいちゃんてば基地外だから、いきなりアタシを改造しちゃったの!今やアタシは最強兵器女子高生RIKAなのよ!ホラこんなところからあんなものやこんなものがビロビロリーンって出てくるのよ!ウフ!…という映画であるらしい。

■Neo Actionシリーズ THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間

Neo Actionシリーズ THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間 [DVD]

Neo Actionシリーズ THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間 [DVD]

ごく普通の女子高生の星野愛(清水由紀)は、下校途中に何者かに連れ去られる。愛が目覚めるとそこは、悪の化身ブラックマリア(佐藤藍子)率いる悪の秘密組織ジョーカーのアジトだった。運よく担任の青山(きだつよし)に助けられ脱出する愛だったが、ジョーカーに手術され改造人間になっていたのだった。ジョーカーの追っ手に追われる愛は、親友の片桐由美(中村静香)に悩みを相談するも、その由美も改造人間で、ジョーカーへ忠誠を誓うように洗脳されていた。戸惑う愛に容赦なく攻撃を仕掛ける由美。新たな最強の敵も現れる。最大のピンチに愛は、青山から受け取った強化服を装着してTHE MASKED GIRLとなって悪に立ち向かうのだった。

またもやジョシコーセー改造である。時代は今改造ジョシコーセーなのであろうか。ジョシコーセーを改造してこそ通、と呼ばれるのであろうか。しかし折角ジョシコーセーを改造するというのに、何も仮面ライダーの物真似をさせる事など無いではないか。ジョシコーセーにはジョシコーセーなりの改造ポイントがあるはずではないか。そう、それは勿論あんな所やこんな所をあんなふうにしたりこんなふうにしたりするわけだよ!こんな所なんかオジサンこんなふうにしちゃうぞ!どうだ参ったか!いやしかしこんなになっちゃったら成人指定も無理かもなあ…ああオレいったいどうしたらいいんだよ!…などと妄想が果てしなく膨らむジョシコーセー改造人間だ!ちなみに監督の金子功は元ピンクハウスのデザイナーだ!

すいかすいか 2009/07/08 16:39 ぶはっ。
どれもこれも濃いですが、ストーリーだけ見るとスク水のやつが凝っていそうな?
てんこ盛りすぎというか、これといって面白い連載はないのに付録は超豪勢な子供の雑誌みたいな!
が、金子功監督のがどんなものか気になります。
なぜピンクハウスの人がこういうことに?少女趣味に飽きたんですかね。
とにかくスゴイが観るとなると、で、できない・・・。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2009/07/08 21:50 ん?同姓同名の別人じゃないの…? あの金子さんなの?

globalheadglobalhead 2009/07/09 00:16 >すいかさん、レイジーさん
いかん、金子某はやはり同姓同名のようであった。削除線引いておきますので関係者の皆さんにはまことに失礼いたしました!

globalheadglobalhead 2009/07/09 01:22 「男子ふんどし反乱軍」というのを考えたがどうであろう…ガチムチのふんどし男たちが電ノコを持ってゾンビと戦うわけだよ…。

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20090707(Tue)

[]ヱヴァ新作『破』はいろいろ破壊されてて楽しい展開だった! ヱヴァ新作『破』はいろいろ破壊されてて楽しい展開だった!を含むブックマーク ヱヴァ新作『破』はいろいろ破壊されてて楽しい展開だった!のブックマークコメント

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (監督:庵野秀明(総監督)、摩砂雪、鶴巻和哉 2009年日本映画)

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■オレと『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の1作目、『序』が製作発表された時は「まだエヴァで金儲けする気なのかよ」と思い、実はそれほど食指が動かなかったのである。まあこちとらTV版も旧映画版も散々観尽して、DVDボックスセットまで買った身だから、それなりにエヴァンゲリオンというアニメ作品には愛着もあったのだが、とりあえず自分の中ではあれはあれで終わったことになっていたのだ。だからなにを今更、という気もしないではなかったものの、かつてファンだった身の悲しさ、とりあえず怖いもの観たさ半分猜疑心半分で観に行ったのである。

すると、これが結構良かった。頑張ったじゃん、ぐらいは思った。TV版公開当事よりはCG技術も発達し、あの時やりたかった事を今やっと出来たのだろう、いわゆる"デラックス版・エヴァ"と呼んでいいぐらいには出来がよかった。あと、商売はもちろんあるのだろうけれども、それだけには終わらない魂こもった造りにはなっていた。庵野という監督はこういう部分では日和ったり妥協したりはしないということも十分に伝わった。だけれども、登場人物たちが1995年のTV公開時と同じエモーションなりパッションで動いている様はやはり食傷したし白けたりもした。だいたい観ているこっちはすっかりいい歳のクソジジイである。少年少女のトラウマだのコンプレックスだのジレンマだのに付き合うにはトウが立ちすぎているのだ。

■オレと『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

そう思いつつ、『序』のラストに現れた『破』の予告編。こ、これはなんなんだあ〜〜ッ!?見知ったはずのTV版とはかけ離れた映像の数々がそこに展開されているではないか。つまり『序』は結局エピローグに過ぎなかったのである。新劇場版の本質は、この『破』から語られることになるのだ。それがやっと分かり、実に楽しみに待っていた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』だったのである。しかも劇場公開され、各ブログでは絶賛の嵐、なんか盛り上がりがすごいじゃないですか(←正しくない言葉の使い方の例)

というわけで『破』の話になるのだが、ストーリーそのものについてはあれこれ言うのはよそう。やはり観てのお楽しみ、と言ったほうがいいだろう。確かに、重要なシーンで流される感傷的な歌には辟易したし、TV版から引き継いだ主要登場人物たちのトラウマだのコンプレックスだのジレンマだのには今更感がつきまとっていて、そこん所は観ていてっじれったくなってくるのだが、それが中盤あたりから少しづつお互いが心を繋ぎ合わそうと努力する空気になってくる部分は、これはやはり新劇場版ならではの展開なのではないか。特にあのバカシンジが、男を見せるのだ!もう旧劇場版の「こんにゃく野郎」なんかではないのだ!これは多分TV放送版製作時の監督・庵野の心情が、年代を経て大きく様変わりしたからではないのか。ってか、きっついスケジュールでヘロヘロになって作ってた当時と環境が変わったということなのかもしれないけど。

■オレと真希波・マリ・イラストリアス

そしてこの『破』で最も旧作の雰囲気をいい意味で壊してくれているのが、新キャラクター、真希波・マリ・イラストリアスの登場である。最初は「なんなんだこいつ?」ぐらいに思ってたのだが、物語に絡んでくるにつれ、ウダウダグズグズキリキリと精神衰弱しまくっている旧作からのキャラに比べ、格段に行動力実行力決断力の強力な、《迷いの無い》キャラとして描かれるのである。この少女の内面などは大して描かれないし、そもそも内面などと言うものが存在するのかどうかすらも分からないが、しかし、内面が内面が、過去が過去が、とブツブツ呻いていた他の登場人物なんかよりも、圧倒的に"今、この時"を生きることを謳歌しているキャラなのではないか。そして彼女の生きることとは"戦うこと"であり、その戦うことに何一つ理由を必要としていないのだ。即ち彼女は、生きることにぐだぐだ理屈なんかつけないのだ。これはエヴァ世界には存在しなかったキャラだ。

言ってしまえば実に漫画的であり分かりやすく単純なキャラ、アニメアニメしたキャラなんだということも出来るのかもしれないが、物語の中で既に性格の確立してしまった他のキャラは、だいたい落し所が予想できそうではあるのに、この真希波・マリ・イラストリアスだけはどこまでも未知数であり謎もまた多いのである。この彼女の登場こそが『破』の『破』たる所以ではないのか。この『破』においてシンジもレイもアスカもあんなことやこんなことになっているのだが、次回作『急』…ならぬ『Q*1』ではいったいどんな活躍をするのか、そして既存キャラとどう関わってゆくのかが一番楽しみなのが彼女なのだ。オレなんかこの真希波のフィギュアが欲しくてヤングエース買っちゃったぐらいである。他のキャラはもうどうでもいい。真希波・マリ・イラストリアスたんが大活躍する予定(?)である次回作が待ち遠しい。

■これが真希波・マリ・イラストリアスたんだ!赤いメガネがラブリー…ッ!

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 予告編

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ヤングエース Vol.1 2009年8月号 [雑誌]

ヤングエース Vol.1 2009年8月号 [雑誌]

*1:ってかこの新劇場版、序・破・急の3部作だって最初聞いてたけどいつから4部作になったんだ?と思って調べたら次回作『Q』と最期のもう1作が同時上映っていう予定らしいのね。ふーん…。

すいかすいか 2009/07/07 13:59 わたしゃ、3部作までDVDが出てから一気に観ようと思ってます。
最近アニメを1週ごとに観ると、乗り切れずに挫折しそうなのです。それかホントに挫折・・・。
一気観だとストーリーに入り込みやすいので待ちます。
好きな作品ですので面白く観たいっすよ。
テレビ版を観た当時は子供達のほうに年齢が近くて、特にアスカに泣けたのですが
ミサト・リツコの年を追いこしてからテレビ版を観ると
アスカがすごく子供に思えて、自分が婆になったのを感じました。
で、昔は良さがわからなかったレイに泣けたが、以前も今もこんにゃく野郎シンジがニガテ。
そのシンジに変化があるなんて。ひょー。
新キャラのメガネ娘は顔が童顔でなくてイイですね。精神的に強そうなのも好みかも。
自分が図太くなると、キャラも図太いのが好みなるのかも。
声が坂本真綾だそうで、それも嬉しいです。
真希波フィギュアの出来はどうですか?良いです?

先日は楽しまれたようですが、スニーカー盗難と時計紛失は悔しいですね。
スニーカーって自分ちの玄関で盗られるって、なんと珍な。

jkjk 2009/07/07 15:20 は〜

ネタバレあったらどーしよ ドキドキしました。 メガネ萌えとかあんまし無い筈ですが、ハイジをピシピシ虐めてたセンセーみたいなザーマス眼鏡にはドキドキしまース。 で、ヤングエースおまけの出来はいかがなもんでした?

椣平・ムワカ椣平・ムワカ 2009/07/07 16:06 >ヤングエース買っちゃった
うちにも一冊あるよ。
買ったのは海苔ちゃんではないよ。
フィギュア箱開けてないよ。


THXで鳴り響くピンキラでおかしくなったようです。

globalheadglobalhead 2009/07/07 20:50 >すいかさん
3部作(というか4部作になるらしい)全部のDVDが出てからだとすると多分3年後ぐらいになるかと思いますがそれまで我慢だ!
すいかさんもエヴァ世代だったんですねー。しかし登場人物の年齢を追い越してしまうのって確かに複雑な気持ちになるよな。
オレなんかだと、夭折したロック・ミュージシャンの年齢を追い越すと複雑な気持ちになります…。
メガネっこは顔に似合わず結構ギラギラしてますよ。「やってやるぜ!」てな感じ。
フィギュアのほうはポーズが直立不動なんでイマイチですが、割と気に入ってます。
今パソコンの前に立ってますよ。
時計は本日駅で見つかりまして救出してきました。
スニーカーは高いものではなかったんですが、お気に入りだったのでホント残念です。
これは昨日持ってたのと同じヤツを1足昨日買って参りました。
ご心配していただいて恐縮です。

globalheadglobalhead 2009/07/07 20:54 >jkさん
この『破』、ネットではかなりネタバレにピリピリしている雰囲気だったんで、今回の日記ではバレずにかつ魅力を伝えるような書き方にしようと思いました。
オレもメガネ萌えとかはないんですが、あのキャラたちの中では個性が出ていいんではないかと。
でも実言うと赤縁メガネの女子って結構好きなんですよ。
ヤングエースのおまけは前述の通りです。
しかしこの間これ買って持ってたときに、買い物したら財布と一緒に鞄から飛び出しちゃって、店員さんに拾ってもらったのがチョイ恥ずかしかった…。

globalheadglobalhead 2009/07/07 20:57 >椣平・ムワカさん
ほう。椣平さんが買ったのね?買ったんでしょ?ちゃんと認めなさいよ?
そしてあの蔵書の上に飾るんでしょ?そうでしょ?ちゃんと認めなさいよ?

希望の光希望の光 2009/07/07 22:58 アスカが・・・

globalheadglobalhead 2009/07/07 23:04 見たんか?見たんか?アスカがあんなことやこんなことになっておったな!しかしさては希望くんはアスカ派だったのだな!?とりあえず『Q』を待とうな?な?

shidehirashidehira 2009/07/07 23:07 あああ認めるよ!!!
でも飾ってる場所は違うよ。
>店員さんに
>チョイ恥ずかしかった…。
近所の本屋で買ったら、店員さんが新入りの
方でエッラい丁寧に"ありがとうございます"
と言われて・・・

globalheadglobalhead 2009/07/07 23:14 >椣平さん
ってことは枕元か…意外とやるときはやる男だね椣平さん…。

灸洞灸洞 2009/07/08 01:38 観てきました。ドロドロした毒気がずいぶん抜けて、痛快活劇作品になってる感じで良かったです。
ネタバレになるから小ネタについては書きませんが、いろいろツボに入りました。
予告編のアスカ!次回作がまた楽しみです。

globalheadglobalhead 2009/07/08 09:29 灸洞さんも観ましたか!オレの日記何気にエヴァ人口多いな!?
あの神経衰弱振りとウツ展開が元エヴァの基本テーマでしたが、何回もやられるとなんだかよくなりたくない病人見ているみたいでイラついてくるんですよね。いわゆるセカイ系の展開も今更だし。そういった意味では今回の痛快活劇作品路線は大正解だったと思う。
いやーそれにしても予告編のアスカ!

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20090706(Mon)

globalhead2009-07-06

[]盗難!逗子オフ!紛失!二日酔い! 盗難!逗子オフ!紛失!二日酔い!を含むブックマーク 盗難!逗子オフ!紛失!二日酔い!のブックマークコメント

  • 土曜日ははてなダイアリーでお世話になっているid:HelloTaroさんのお招きで相方さんと二人逗子のご自宅へお伺いしに行くことになった。
  • しかし、さて出かけようというときになって玄関をふと見ると買ったばかりのスニーカー2足が消えている。
  • この日換気の為に玄関を開けておいたせいで誰かが玄関先に忍び込み置いてあった靴を盗んでいったのだ。
  • とりあえずお巡りさんを呼び小一時間かけて被害届を作成し、時間も押していたのでそのまま出かけることにする。
  • 相方さんと合流しHelloTaroさんの待つ逗子駅へ。お会いしたHelloTaroさんはお髭の素敵な優しいパパさんみたいな方だったよ!
  • そしてHelloTaroさんの小粋な赤い車に乗って逗子の町をぐるりとドライブ。市場で魚を買い山の上の公園で逗子の町と海の全景を楽しむ。
  • その後HelloTaroさんちにおあがりし、奥さんにご挨拶。みんなであれやこれや話をしながらHelloTaroさんちの家庭菜園で採れた野菜や先程買ってきた新鮮な魚介をつまみに呑んだり食べたり。
  • HelloTaroさんちの真空管アンプでテクノ・ミュージックをでっかい音で聴かせて貰ったよ!
  • そこでオレがお土産で買ってきた怪しいテキーラ登場。ライムとお塩で呑むやりかたを伝授すると、HelloTaroさんご夫婦もオレと相方さんも「これはうめいこれはうめい」と強いテキーラをこれでもかとばかりにゴクリゴクリ。
  • さて日も暮れてなんだか盛り上がってきて「夜の逗子海岸を散歩しましょう!」と提案するHelloTaroさんの後について表に出る一行。
  • 夜の逗子海岸は程よく爽やかで潮風を浴びながら波打ち際をアハハオホホとそぞろ歩くのは実に楽しかった。「なんだか夏休みみたいだねえ」とは相方さんの弁。
  • 海岸に建っているちっちゃなバーでまたちょいと呑み、しばし語らった後いい時間になったので再会を約束しながらHelloTaroさんご夫婦とお別れ。
  • いやー「おうちで呑みましょう!」という図々しい提案をお受けしてくださってありがとうございましたHelloTaroさん!ご馳走様でしたHelloTaro奥さん!
  • さてへべれけに酔っ払って電車に乗り込んだオレと相方さんだったが、電車から降りると腕時計を落としていることに気付き激しく落ち込むオレ。
  • 一日の内にあれこれありすぎだよッ!
  • 駅に電話してもまだ出て来ていない…。結構お気に入りの時計だったのでとってもしょんぼり。
  • そして日曜日。呑みすぎが祟って殆ど一日床に臥せっていたオレ。お昼には回復したが体が疲れていたのか夜も早く眠っちゃいました。
  • というわけでオレと相方さんをお家に招待してくれる方随時募集中!怪しい酒持ってきます!(悪乗りもいい加減にしろオレ)

washburn1975washburn1975 2009/07/08 00:21 そのうち仙台方面にお越しになる場合は、ぜひうちにもお立ち寄りください。
手作りケーキでおもてなしいたします。

globalheadglobalhead 2009/07/08 00:50 イクイク!ワッシュさんところは絶対行く!そしてワッシュさんに怪しい酒飲ませて「ビーストモード・ワッシュ」を堪能する予定!ってかその前にオレがなる可能性に100万ジンバブエドル!

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20090703(Fri)

[]最近聴いたCD / Laurent Garnier、Plantery Assault Systems、Omar-S、Ken IshiiRicardo Villalobos 最近聴いたCD / Laurent Garnier、Plantery Assault Systems、Omar-S、Ken Ishii、Ricardo Villalobosを含むブックマーク 最近聴いたCD / Laurent Garnier、Plantery Assault Systems、Omar-S、Ken Ishii、Ricardo Villalobosのブックマークコメント

■Laboratoire Mix / Laurent Garnier

Laurent Garnier Laboratoir

Laurent Garnier Laboratoir

1996年にリリースされたローラン・ガルニエの2枚組DJ-MIX。CDはインデックス処理されておらず、CD1枚にMIXされた20あまりのトラックが1つの楽曲のように収録されている。ガルニエが1994年リリースした「X-Mix-2」がそうであったように、ただ1曲1曲を繋いだのではなく、MIXによって形作られるクラブ空間というものを再現したかったのだろう。内容はまさにガルニエと言えそうなデトロイト・テクノ愛に満ちた怒涛のMIX!これは泣けるぞ!CD1のクライマックスがUnderground Resistanceの「Amazon」とAux 88の「Bytes 2」、さらにCD2クライマックスはRhythim Is Rhythimの「Beyond The Dance」で盛り上がりまくるのだ。ちなみにこのCD、発売時期に購入していたのだが何故か紛失、最近になって中古を探して見つけたものだった。内容をきちんと覚えていなかったので新鮮な気持ちで聴く事が出来た。 試聴

■Tales of a Kleptomaniac / Laurent Garnier

Tales of a Kleptomaniac

Tales of a Kleptomaniac

以前紹介したローラン・ガルニエのニュー・アルバム『Tales of a Kleptomaniac』なんだが、実はCDをPCに突っ込むとガルニエのサイトに飛び、そこから55分間にわたるアルバム未収録曲全17曲が無料でD/Lできるのだ。アルバム・ジャケットをよく見ると確かにそんなことが書いたシールが貼ってあったけど今まで気が付かなかった…。しかしこれはお得だね!曲の内容は彼のアルバム『The Cloud Making Machine』に通じる暗くどんよりとしたアンビエントなのだけれど聴く価値はあると思うね。あとここのガルニエのインタビューがカッコよかった。

■Temporary Suspension / Plantery Assault Systems

Temporary Suspension

Temporary Suspension

ルーク・スレイターの別名プロジェクト、プラネタリー・アサルト・システムズのニューアルバムだ!なんだか久々にゴリゴリ押してくるハードミニマル聴いたような気分。確かに以前のテクノってこういうのが多かったんだけれど、テクノも段々批評され進化してくうちに、こういう音は過去形にされてきたような気がするんだよな。でもそれが一巡して、こういうゴリゴリの音ってやっぱりいいじゃん!という雰囲気になってきた。オレもこの流れは大歓迎。あとあんまり暗くないのがいい。 試聴

■Just Ask The Lonely / Omar-S

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以前このOmar-Sの『Fabric 45: Detroit』を聴いた時は「なんだか地味だなあ」と思って最初あんまり聴いてなかったんですよ。でも時間を置いてから引っ張り出して聴いてみたら、派手さはないけれどしっとりしたいい感じのデトロイト・ハウスだということに気が付いてその後はヘビーローテーション。いやあ、初見だけでは分からない音ってあるもんなんですよね。さてこの『Just Ask The Lonely』は永らくなかなか手に入らなかったOmer-Sのファースト・アルバムの復刻だそうです。『Fabric 45: Detroit』同様落ち着いたしっとりした音からじわじわと沸いてくるグルーヴが心地よいアンダーグラウンド・ハウス・アルバムになっています。 試聴

■WARRIOR ON THE DECKS 〜PLAY, PAUSE AND PLAY 2〜 / Ken Ishii

日本を代表するテクノ・クリエイター、ケン・イシイのデビュー15周年を記念して企画されたMixCD。いやーケン・イシイももう15周年ですか。アニメーター森本晃司がジャケットのアートワークとPVを手掛けた1stアルバム『ジェリートーンズ』からそんなになるんですねえ。実を言うとケン・イシイって変拍子が多くてダンス・ミュージックとしてはちょっと乗れない部分があったんですが、フロアで観る彼のプレイは端整かつクリアーな音を出していて実にカッコイイんですよ。そしてこの『WARRIOR ON THE DECKS』もフロアでのプレイ同様、クリアーでキラキラと輝くようなアッパーなテクノ・チューンをプレイしております。ちょっと音が厚めなのが好みが分かれるところか。 試聴

■Alcachofa / Ricardo Villalobos

ALCACHOFA (輸入盤)

ALCACHOFA (輸入盤)

「リカルド・ヴィラロボスをちゃんと聴いてみよう」と思い立ち、彼の旧作をちまちま集めてきたのだけれど、とりあえず今回で打ち止め。以前も書いたけれどやはりこの人はエフェックス・ツインのようなとても求道的なエレクトロニカを作り続けてきた人だなあ、とこのアルバムでも思った。アメーバのようにグニグニと変わる音の表情は彼のインスピレーションの豊富さを表しているんだと思う。2003年にリリースされたこの『Alcachofa』はこれまで聴いた中では一番リラックスして製作されたアルバムなんじゃないだろうか。クリック・ハウスの雄と呼ばれるヴィラロボスだが、確かにこのアルバムだけを聴いてもそれだけでは止まらない豊かな才能を感じさせる。 試聴

HelloTaroHelloTaro 2009/07/05 22:18 先日はどうもでした。非常に楽しかったのですが、いただいたテキーラ(と塩ライムの飲み方)が美味しすぎて、海辺あたりから記憶が曖昧になってしまいまして。失礼が無かったか心配しております。
これに懲りずにまた遊んでください。それでは!!

globalheadglobalhead 2009/07/06 09:00 こんにちは、土曜日は車であちこち見せてもらった挙げ句ご自宅まで招待してもらいあれこれご馳走になり大変ありがとうございました!ってかそうしようって言ったのはオレなんですけど!料理もお酒もお話も音楽も夜の海岸もとてもよかったです!このような図々しい人間ですがまたどっかで呑みましょう!奥様にヨロシクです!

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20090702(Thu)

globalhead2009-07-02

[]そんな毎日だった そんな毎日だったを含むブックマーク そんな毎日だったのブックマークコメント

  • ネタも無いので日記を書くことにするがそもそもこの日記はもともと日記なのでネタが無いから日記を書くというのも考えてみればよく分からない話である。
  • あとネタが無い事をネタにするのはどうにもみっともない事なので禁じ手にしたいのだが今この日記を書いている自分にとっての最重要項目は"ネタが無い"ということである以上それを書かないでいるという事は自分を偽っているような気さえしてやはり書いてしまうのだという魂の叫び。
  • いや別に叫んでないけど。
  • オレの勤めている会社が7月1日をもって別会社と合併となり先日はその祝賀会に参加するため1年数ヶ月ぶりに背広というものを着て出かけたのである。
  • オレはいつもは私服通勤なのな。以前も日記に書いたことがあるけど、夏場でも背広&ネクタイ着用という仕事は絶対出来ないだろうナアと思って背広着なくていい職種を選んだオレなんである。あと通勤時間が短い場所というのも基準だったな。
  • オレはこういうことで自分の人生を決めてしまう人間なのである。
  • さてその滅多に着ない一張羅の背広に祝賀会場で早速食べこぼしの染みを作ってしまうオレであった。迂闊であると同時に食べこぼしが出来るほど激しく料理を食いまくっていたという意地汚いオレの姿を想像することができるであろう。
  • 料理は立食であったがあとで同僚に聞いたら「FUMOさん皿片手に会場徘徊しまくってましたよ」ということであった。餌を求めてうろちょろする動物のようであったことであろう。オレがどんだけ食い意地が張っているのかが伺える心温まる逸話ということができよう。
  • 人間食ってナンボなんだよッ!
  • その後会場を抜け出し相方さんと落ち合う。「珍しく背広を着たカッコイイオレを見てくれ!」という目論見だったのであるが、相方さんの感想は「ふーん」であった…。
  • 「やさぐれてやる!やさぐれてやる!」オレは梅雨時のどんよりと曇った夜の空に叫んだ。
  • 「はいはい。わかったからわかったから」相方さんは興味無さそうにそう呟いた。
  • そして今日は呑みすぎたのかなんだかやる気が無くて、出勤したのはいいが駅から出ると会社とは反対方向に歩いてみるオレである。やはりちょっぴりやさぐれているらしい本当はナイーブでデリケートなオレ様なのであった。

[]驚愕!戦慄!オレの背広(染み付き)写真大公開! 驚愕!戦慄!オレの背広(染み付き)写真大公開!を含むブックマーク 驚愕!戦慄!オレの背広(染み付き)写真大公開!のブックマークコメント

といわけでアガサさんからリクエストのあったオレの背広写真である。しかし大々的に公開するのもナニなので《続きを読む》に隠しておいた。どうしても観たくて堪らない!という方だけ観てみるがいいさ!

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アガサアガサ 2009/07/02 12:33 FUMOさん、こんにちは!
スーツは日本の、いや、世界の宝だと思いますよ!
ていうか、勿体無いのでその背広画像を載せて頂けないでしょうか。
誠心誠意褒めちぎらせて頂きますので><

なにはともあれ、お疲れ様でした!

globalheadglobalhead 2009/07/02 22:36 アガサさんこんにちは。コメントありがとやんす!
リクエストにお応えして背広画像をUPしておきました!
いや〜あんまりたいしたもんじゃないので見てもがっかりしないで下さいね!

paseyopaseyo 2009/07/02 22:52 きゃーステキ過ぎてシビれるぅ! あぁん、うっとりしちゃうわ〜、もうどうにでもして…!

※できるだけ桃色の声で脳内再生してください。

希望の光希望の光 2009/07/02 23:34 やっぱり、パンツにもこういう染みが出来るんですか?

相方X(えっくす)相方X(えっくす) 2009/07/03 00:05 >paseyoさん
こらこらーそんなに本当のこと言うと照れちゃうぞー

globalheadglobalhead 2009/07/03 00:06 >希望くん
パンツの場合、染みよりもむしろミソ線のほうが重要課題だと思うミソ線派のオレだ。

アガサアガサ 2009/07/03 11:33 FUMOさん、わたくしめの様なモノのリクエストに応えて下さり、誠に恐縮至極でございます!
そうそう、やっぱりねぇ、スーツはいいですよねぇ。 
この繊維の折り重なり具合が繊細なタッチで・・ってね! 違いますよね!
スーツ写真って、そうじゃないですよね!ね!
でも、わざわざ載せて下さって、どうもありがとうございました^^;
染み、キレイに落ちるといいですね!

globalheadglobalhead 2009/07/03 11:54 わはは、すまんすまん、シャレだと思って許しておくれ。まあ現物は50に近い単なる汚いメタボ親父なので観てもたいして面白いもんじゃありませんってば。あえて言うなら鼻毛がチャームポイント、といった所でしょうか。
背広はクリーニング出しときます。しかし写真よく見るともっと昔の食べこぼしの跡もあるんだよなあ…洋服食べこぼしだらけってオレいったいどんな大人なんだか…。

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20090701(Wed)

[]B砂漠の40日間 / メビウス B砂漠の40日間 / メビウスを含むブックマーク B砂漠の40日間 / メビウスのブックマークコメント

B砂漠の40日間

B砂漠の40日間

40 days dans le desert/ 40 Days in the Desert

40 days dans le desert/ 40 Days in the Desert

世界中に影響を与えたフランスの漫画家「メビウス」の最高傑作、日本版が発売!

「これは私の作品の中で、最も新しいものでありながら、最も懐かしいものである」 メビウス

この作品は、60歳を過ぎたメビウスが、ラフスケッチや下描きをせずに一発描きで、しかも修正ひとつ入れずに仕上げた、奇跡の絵物語である。砂漠で瞑想する男の前に現れる無数の神秘的イメージ。天使や髑髏、宇宙的生命体から不思議動物まで、夢幻の光景を筆のおもむくまま、自由に描ききった、まさに「神の業」!

メビウスといえばフランスのコミック・アート、"バンドデシネ"の神格的な存在であり、漫画家・大友克洋に多大な影響を与え、『エイリアン』『トロン』『フィフス・エレメント』などのSF映画にデザイン参加しているコミック・アート作家だ。この最新メビウス画集『B砂漠の40日間』はそのメビウスが自由な着想のもと、下書き無し修正無しで描き上げた、渾身の作品集である。

過去とも未来とも、どこの宇宙のどこの惑星とも知れぬ砂漠世界。そこで瞑想する一人の男を中心に、幻想的な光景が現れては消えてゆく。時間は止まり、時間は流れ、全ての事象は雲のように形を変え、霊魂のように宙に浮かぶ。作品は全て白黒の描線のみで描かれ、台詞も説明も無く、物語らしい物語も無い。名付けることのできないイメージが淡々と焼き付けられた作品集、それがこの『B砂漠の40日間』である。

ただ価格が日本版だと5000円もするんでちょっと敷居が高いかな。輸入版だと3000円ぐらいなんだけどね。オレは勢いでついつい日本版を買ってしまいました。

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[]メビウスと宮崎駿 メビウスと宮崎駿を含むブックマーク メビウスと宮崎駿のブックマークコメント

日本のメビウス・ファン・サイト「メビウス・ラビリンス」さん(現在更新停止中)のところによると、メビウスと宮崎駿とは大変親交が深く互いにリスペクトし合っている間柄であり、メビウスは実の娘に「ナウシカ」という名前までつけているのだとか。

ちなみにここではメビウスの描いた「ナウシカ」と、

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宮崎駿の描いたメビウス・キャラ「Arzak」を観ることができる。

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