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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20100226(Fri)

[]地獄だ!地獄だ!楽しいなあ!〜ゲーム『ダンテズ・インフェルノ〜神曲 地獄編〜』 地獄だ!地獄だ!楽しいなあ!〜ゲーム『ダンテズ・インフェルノ〜神曲 地獄編〜』を含むブックマーク 地獄だ!地獄だ!楽しいなあ!〜ゲーム『ダンテズ・インフェルノ〜神曲 地獄編〜』のブックマークコメント

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「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」〜ダンテ『神曲 地獄編』

イタリア中世の詩人・政治家、ダンテ・アリギエーリによって書かれた有名な詩篇『神曲・地獄編』、この文学の薫り高き原作(読んだこと無いけど)を「地獄の魑魅魍魎どもをぶっ殺して掻っ捌いて肉塊に変える!」という愉快痛快・醜悪怪奇なアクション・ゲームとして蘇らせたゲーム、それがこの『ダンテズ・インフェルノ〜神曲地獄篇』だよ!

ゲームは十字軍の騎士ダンテとなり地獄に落ちた最愛の女性ベアトリーチェを追って自らも地獄の門をくぐるというものなんだ!ダンテを待つ地獄界は辺獄、愛欲、貪食、貪欲、憤怒、異端、暴力、悪意、裏切の地獄の9圏に分かれ、それぞれの特徴を兼ね備えたおぞましいデザインのゲーム・ステージとなる!ダンテは死神の鎌と聖なる十字架を手に悪逆と神聖の技を駆使しながら地獄のバケモノどもを血まみれの肉塊へと変えてゆくんだよ!ああ、地獄は楽しいなあ!

なにしろ地獄が舞台なだけにステージやクリーチャー・デザインがヒエロニムス・ボスが描く地獄以上にグヂャグヂャのドロドロのゲロゲロのグログロ、気色悪いことこの上ないんだ!《愛欲》のステージなんて女亡者が股間からビロビロの肉塊を放って襲いかかる!う〜んオゲレツ!しかもどのステージでも地獄に落とされた亡者どもがあちこちの壁にみっしり埋め込まれ、もがき苦しみながら「ひいいい」とか「助けてくれえええ」とか苦痛と絶望の声をあげたりしているんだね!ああ、地獄って楽しいなあ!

おまけにムービー・シーンが入るたびダンテが現世でいかに深い罪業を犯したかを糾弾し、一族郎党が非業の死を遂げたのもみんなお前のせいなんだああああ!とダンテを責め苛むんだよね!これぞ地獄の責苦!むごいのう!むごいのう!それとダウンロードコンテンツでこのゲームの経験値にあたる《魂》を購入することが出来る!まさに地獄の沙汰も金次第!こんなふうにどこもかしこも地獄三昧、地獄だらけの楽しい地獄ゲームだよ!いやあ、地獄って楽しいなあ!

ただヌルゲーマーのオレには難易度が結構きつくて、「もうやってらんね!」と投げ出しそうになったことがかなりあるな!同じステージを何度も何度も繰り返させられるのは賽の河原の地獄の鬼が積み石崩す様か、はたまたシジフォスの地獄かっていうぐらいなんだ!いや〜プレイヤーにとっても地獄のようなゲームって訳なんだね!キャラクターデザインは映画「ヘルボーイ」「アバター」などで知られるウェイン・バーロウが手がけていて、映画ファンも要チェックだよ!あああ、地獄って本当に楽しいなあああああ!!

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ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~ - PS3

ダンテズ・インフェルノ ~神曲 地獄篇~ - PS3

神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)

神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)

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20100225(Thu)

[MOVIE]レイ・ハリーハウゼンDVDを買い漁った! [MOVIE]レイ・ハリーハウゼンDVDを買い漁った!を含むブックマーク [MOVIE]レイ・ハリーハウゼンDVDを買い漁った!のブックマークコメント

今Amazonで「DVDどれでも3枚で3000円フェア」というのをやってるんですが、調子に乗ってオレも大量にDVD買ってしまいました。それもストップモーション・アニメーションの巨匠、レイ・ハリーハウゼン映画のものばかり5枚(残り1枚何買ったかは秘密)。

シンドバッド 7回目の航海 [DVD]

シンドバッド 7回目の航海 [DVD]

シンドバッド 虎の目大冒険 [DVD]

シンドバッド 虎の目大冒険 [DVD]

シンドバッド 黄金の航海 [DVD]

シンドバッド 黄金の航海 [DVD]

アルゴ探検隊の大冒険 [DVD]

アルゴ探検隊の大冒険 [DVD]

タイタンの戦い 特別版 [DVD]

タイタンの戦い 特別版 [DVD]

ハリーハウゼン映画は子供の頃TVでよくやっていて結構見てましたがやっぱり楽しかったですね。『アルゴ探検隊の冒険』が一番放送が多くて、これも放送するたびに観ていました。逆に観ているとばっかり思っていた『シンドバッド7回目の航海』は、DVD観てみたらどうも初めて観る映画だったようです。

ハリーハウゼン映画は決して子供だましなものではなく、今こうしてオッサンになってから観ても新たな発見があったりします。ストップモーション・アニメの素晴らしさのみならず、あのエキゾチズム溢れる異国描写と幻想的な神話世界の光景は、むしろ大人になってからこそ楽しめる非現実の空想世界だといえるかもしれません。DVDはそれぞれハリーハウゼンのインタビューなどの特典も付いていて、当時の特撮映画の苦労話を聞くのも楽しかったなあ。

それと、今はDVDからブルーレイディスクへの過渡期でこういった安売りがされているのかもしれないけど、値段的にこのぐらいの安さのソフトだったらあえて揃えられるっていう魅力もありましたね。ハリーハウゼンのDVDが出ているのは知ってたけど数万円出して揃えるっていうのもキツイし、かといってブルーレイだともっとお高い値段になっちゃうだろうし、と思ってたんですが、いい機会でした。おまけにオレ、まだブラウン管TVで観てるんで高解像度ソフトの恩恵受けられないんですよー。くそう欲しいなあ大型液晶TV…。

■The Ray Harryhausen Creature List

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レイ・ハリーハウゼン大全

レイ・ハリーハウゼン大全

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20100224(Wed)

[]セルビア産ゾンビ映画『ゾーン・オブ・ザ・デッド』はなかなかに珍品だったぞ セルビア産ゾンビ映画『ゾーン・オブ・ザ・デッド』はなかなかに珍品だったぞを含むブックマーク セルビア産ゾンビ映画『ゾーン・オブ・ザ・デッド』はなかなかに珍品だったぞのブックマークコメント

■ゾーン・オブ・ザ・デッド (監督:ミラン・コニェヴィッチ&ミラン・トドロヴィッチ 2009年イタリア・スペイン・セルビア映画)

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珍しいセルビア産のゾンビ映画です。政府が極秘にナニしていた緑色のガスがソレして町中みんなゾンビになっちゃったよ!というよくあるアレなストーリーです。なんだかシャチホコばった演出やクサイ台詞、華の無い出演者、ちょっとダレちゃうシナリオなどセルビア・ローカルなB級臭満載なんですが、逆にこのセルビア、というロケーションがイイ味を出していて見た目的に新鮮でしたね。セルビア俳優の濃いい顔がまた味わい深いです。物語冒頭の「NATOと合同演習中」という設定も東欧のきな臭さを感じさせます。

ゾンビ設定に独自路線を打ち出しているところも面白い。ガスによる第1次感染者は俊敏でリーダー格、噛まれてゾンビになった第2時感染者は動きの遅いノーマル・ゾンビなんです。さらに第1次感染者の命令を待つため休眠する第2次感染者ゾンビ、というのも不気味でイイ。この辺はキングのホラー小説『セル』を思い出しました。

そこここにロメロ・オマージュがまぶされているのもファンには楽しめるでしょう。『クレイジーズ』を思わせるガスマスク+白の防護服もいいし、「どこに行こう?」「ショッピング・モールに立て篭もるというのはどうだ?」とか「地獄が一杯となった時、死者が地上を歩きだす」なんていう会話にはニヤリとさせられるでしょう。変なランボー野郎が活躍したり、"二挺拳銃横っ飛びぶっ放し"という笑わせるアクションなんかも微妙に珍味で嫌いじゃなかった。

それと『ゾンビ』でSWAT隊員を演じたケン・フォリーが堂々主演を張ってるところも嬉しいですね。まあ昔はこんな精悍だったのが

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こんなになってますが。そうだよなー『ゾンビ』ってもう30年以上の映画なんだモンなあ。

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●(おまけ)みんなで楽しくゾンビ映画を観よう!

まあ大人数でゾンビ映画を観る事があるかどうかは別として、ゾンビ映画を観ながらゲームをしよう!という提案です。
・まだ誰も観たことが無いようなゾンビ映画を用意する。ゾンビ映画はB級作品がゴマンと存在するから用意には困らないと思う。
・主要な登場人物が出揃ったら「最後まで生き残る人物」と「ゾンビ化して仲間にブチ殺される人物」を予想する。
・映画を観る。
・勝った人はみんなにゾンビっぽく甘噛みされる。
・「甘噛みしたいからわざと負ける」という手もアリ。
・正解者が多数の場合・無しの場合はみんなで甘噛みしあう。
・基本は甘噛み。
・オプションとして、「一番面白く殺されたヤツ・殺したヤツ」をみんなで決めるというのも楽しい。
・その時もとりあえず甘噛みし合う。

■ゾーン・オブ・ザ・デッド 予告編

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ゾーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

ゾーン・オブ・ザ・デッド [DVD]

梅松竹子梅松竹子 2010/02/25 00:23 見た目的に新鮮だとかゾンビ設定に独自路線を打ち出しているとかいう文に1人、ウケてます。
どんだけ観てるんだと思って。
ココはカテゴリにゾンビっていうのがあってもいいくらい、ゾンビが登場しますよね。

globalheadglobalhead 2010/02/25 09:55 ゾンビ映画もアホほど数があり、殆ど似通ったシチュエーションでお話が展開するもんですからどこかでアイディアを出して差別化を図らないと見向きもされないんですな。そしてファンにとってはその差別化された特長を楽しむのが醍醐味だったりします。
まあある種の音楽ジャンルが「これってどれ聴いてもいっしょじゃん?」と他人が思うところをファンは「ここがこう違うんだよ!」と事細かに区別していかに新しいか古いかを好きか嫌いかを語りたがるのと似てますな、ゾンビ映画というのは。
あとなんでこんなにゾンビ映画が作られているのかというと、たぶん作りやすいんでしょうな。予算とか手間とかシナリオとかの面で。だからこそのアイディア勝負となるわけなんでしょう。

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20100223(Tue)

[]蔦がキュルキュルいって襲ってくる!?〜映画『パラサイト・バイティング 食人草』 蔦がキュルキュルいって襲ってくる!?〜映画『パラサイト・バイティング 食人草』を含むブックマーク 蔦がキュルキュルいって襲ってくる!?〜映画『パラサイト・バイティング 食人草』のブックマークコメント

パラサイト・バイティング 食人草 (監督:カーター・スミス 2008年アメリカ映画)

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メキシコくんだりまでバカンスしに来たボンクラ男女御一行様がヘラヘラと謎の遺跡に入って行ったら気色の悪い怪奇植物に襲われてさあ大変!おまけに言葉も通じない見るからに意固地そうな原住民の皆様が遺跡の周りを取り囲みここから逃すまじと銃を片手に張り切っちゃってるという四面楚歌状態!ヤダもー信じらんなーい!とボンクラ男女御一行様は大パニックだ!さあボンクラたちはここから生きて出られるのか!?という心温まるゲロゲロホラーだよ!

まあ密林でキュルキュルと蔦を伸ばし侵入者の足に絡みついてどこぞの暗がりに引っ張り込む、とかいう殺人植物なんてぇのは昔から暗黒大陸冒険活劇なんぞによく出てきたもんだが、これまではあくまで脇役だったのが今回堂々の主役となったわけだな!良かったね殺人蔦さん!さらにこの殺人蔦に咲く花が音とか声を真似してピーチクパーチクさえずるという結構器用なことを仕出かすんだ!さえずるっちゅうぐらいだから最近流行りのツイッター蔦ということも出来るかな!?ツイッターユーザーの方はTLに「きゅるきゅる」とかいう怪しいポストがあったら気をつけよう!机の下から蔦が伸びてくるかもよ!?

しかし思うんだがこんな植物が今まで発見されずに残ってるなんてどうにも信じられないし、聖地だかなんだか知らないけどウザッてぇ生き物なのは確かなんだから原住民の皆様はンなもんさっさと焼き払っとけばよかったじゃねえかよお!バカなの?アホなの?死ぬの?あと植物に触れたものは寄生されたとみなして身内のガキであろうとも撃ち殺してた非情な原住民の皆様だけど、ボンクラ御一行様はこれを利用して植物をポンポン原住民の皆様に投げつけ相撃ちさせて全滅を狙うとか思いつかなかったのかしらん!?

それと「恐怖の肉食殺人植物!」とか言ってるくせにこれに直接殺された奴は実は誰一人としていないのよ!冒頭の犠牲者はそうなのかもしれないけど、ボンクラ御一行様に限って言えば穴蔵に落ちたり寄生されて頭がおかしくなったり間違って仲間刺しちゃったりと、たいがいは勝手に自滅しているだけなんだよ!なんだよ話のわりにたいして活躍してないじゃん殺人蔦くんよお!そもそもボンクラ御一行は自滅するだけあってドンクセエ連中ばっかりで、観ていてオジサンいらいらしちゃったよ!画面も殆ど遺跡の周りから動かないし、ちょっくら退屈したオレだったよ!あれ、今ツイッター見たらなんか「きゅるきゅる」とか書いてあるけど…ん?なにこれ?ん?

…ウワァーーーーッ!!!!

パラサイト・バイティング 食人草 予告編

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jkjk 2010/02/24 01:30 コンタクトでのジョディフォスターの少女時代とかドニーダーコでの美少女っぷりにゾッコンだった
シエンナ・ミラーがぷりぷりに成長してて悶絶・・・

ラブリーボーンの主役の子もコッチ方面に成長しちゃうとオッサンは悲しいぞー と

globalheadglobalhead 2010/02/24 09:54 ちょっぴりロリーなjkさんですな。いえいえこのオレもタクシードライバーの時のジョディちゃんにメロメロな口でありました。同い年なんですけどな。ラブリーボーンのシアーシャ・ローナンたんもこれから成長してブイブイ言わせることになるかもしれませんな。油断禁物股間にイチモツであります。

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20100222(Mon)

[]「 海 に 行 け ば よ か っ た … 」〜映画『処刑山 デッド卍スノウ』 「 海 に 行 け ば よ か っ た … 」〜映画『処刑山 デッド卍スノウ』を含むブックマーク 「 海 に 行 け ば よ か っ た … 」〜映画『処刑山 デッド卍スノウ』のブックマークコメント

■処刑山 デッド卍スノウ (監督:トミー・ウィルコラ 2007年ノルウェー映画)

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海に行けばよかった…浜辺でキャッキャと騒げるし!
海に行けばよかった…水着のネーチャンを拝めるし!
海に行けばよかった…海パン一丁でなんとかなるし!
海に行けばよかった…雪山みたいに寒くねーし!
海に行けばよかった…ナチスのゾンビに齧り殺されたりしねーし!

『処刑山 デッド卍スノウ』である。雪山にウィンター・スポーツなどというクソ小じゃれた遊びをコマしに行ったボンクラ男女の皆さんが雪山に眠るナチスのゾンビにハラワタ掻き出され齧り殺されるという愉快痛快大爆笑ムービーである。ナチスもたまには粋なことやるじゃん?と認識を新たにした作品だ。以前『イングロリアス・バスターズ』を鑑賞した時「いいナチスは死んだナチスだ」としみじみ思ったオレであるが、この『処刑山 デッド卍スノウ』においては「死んだナチスは死んでもオモロ」ということが出来るかもしれない。死んでなおジークハイル魂を忘れてないんだね!でも銃撃つことは忘れてるところが流石にマヌケだ!

物語はゾンビ映画の基本を踏襲しつつも、この映画ならではのゾンビ演出が成されていて楽しめる。登場するゾンビはかつてこのノルウェーの地で悪逆非道の限りを尽くし住民から金品を巻き上げ逃走したドイツ軍兵士であり、死してなお奪った金品を守り続ける、という設定だ。なんでゾンビになっちゃったのかは一言も説明されて無いけどね!まあいわゆる貧欲の悪霊ってことなんだろうな。全員ドイツ軍服のゾンビっていうのは悪辣さがいや増して楽しいし、指揮官の命令で一丸となって襲ってくるゾンビ、ちゅうのも目新しいわな。それにこいつら最近のゾンビ映画みたく走って追いかけてくるだけじゃなくなんとぶん殴ってきたりするんだ!肩で息したりとかどんだけやる気満々なゾンビやねん!

さらにこの作品を愉快にしているのが中盤からの徹底的なブラック・ユーモア演出だ。恐怖(ないし暴力)と笑いは紙一重である、ということをよく分かっている人が書いたシナリオだなあ、と頷かせる。血と臓物と切り株にまみれつつもアホアホなシチュエーションに持っていく馬鹿馬鹿しさはかつてのライミ映画を髣髴させるだろう。この演出の冴え一本をとってもこの映画はホラーファンにとって"買い"であると思う。例えば登場人物の一人の「俺、ユダヤ系だからナチのゾンビは俺を齧って仲間にしようとは思わないんじゃね?」なんて台詞が実に楽しかったりする。東京でもレイトショー公開のみでもう上映も終わっちゃうけど、DVDとか出たら要チェックっすよ。

それにしても雪山を惨劇の舞台にしたこの映画、キャッチ・コピーが「海に行けばよかった…」だなんて全くどんだけ無駄にセンスいいんだオイ、と腹抱えて笑わせてくれる作品でもある。実は劇中でもゾンビに取り囲まれた主演者の一人がこの台詞を呟いており(字幕段階での意訳なのかもしれないが)、ここで劇場のあちこちで笑いが起こったことも御報告しておきたい。この「海に行けばよかった」というあまりにネタ過ぎるコピーに関してはトップダラー禍津さんの所の「『処刑山/デッド卍スノウ』のキャッチコピーが凄すぎる件」でとっても秀逸なエントリが読めるので皆さん是非御覧になってください。ちなみにこの映画、バンクーバー・オリンピックには協賛していません。

■処刑山 デッド卍スノウ 予告編

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20100220(Sat)

[]最近聴いたCD / Anthony Shake Shakir、Derrick MayMassive Attackなどなど 最近聴いたCD / Anthony Shake Shakir、Derrick May、Massive Attackなどなどを含むブックマーク 最近聴いたCD / Anthony Shake Shakir、Derrick May、Massive Attackなどなどのブックマークコメント

■Frictionalism 1994-2009 / Anthony Shake Shakir

Frictionalism 1994-2009

Frictionalism 1994-2009

Anthony Shake Shakir、デトオタに生まれてよかった!と思わせる良作デトロイト・テクノ3枚組です。とは言いつつ、このAnthony Shake Shakir、実は全く知らない人だったんですが、調べると「Derrick MayCarl Craigなど数々の有名アーティストのエンジニアを務めたデトロイト・テクノの影の立役者*1」なんだとか。アナログ盤のリリースばかりなのでオレのようなCDオンリーの人間のアンテナには捕まらないんだろうなあ。長く活動している人のようですが、オレには誰かのMixCDで耳にした事がある音源が2、3曲あったぐらいです。いやあしかし、掘り起こせば掘り起こすほど名盤の出てくるデトロイトって、昔のブルーノートみたい…。ちなみに世界1000SET限定らしいですが、オレのシリアルナンバーは750番、探せばまだ手に入るような気がしますが、そもそもテクノのマーケットってこんなもんなのかしらん。 《試聴》

■Heart Beat Presents Mixed By Derrick May

Heart Beat Presents Mixed By Derrick May(TRANSMAT from DETROIT)× Air(DAIKANYAMA TOKYO)

Heart Beat Presents Mixed By Derrick May(TRANSMAT from DETROIT)× Air(DAIKANYAMA TOKYO)

誰もが知ってるDerrick May、そして新譜などもう誰も期待していないDerrick May、その彼の久方ぶりのDJ-Mixです。そういえば、オレが初めてテクノ・ミュージックを意識して聴き始めたのはDerrick Mayからだし、初めて観に行ったテクノDJもDerrick Mayだし(それも大昔、今あるクラブじゃなくてライブハウスみたいなところ。主催者の仕切りが悪くてAM3時でDJはおしまい。深夜の渋谷に放り出されて大いに困った記憶がある)、嫌いなわけはないんですが、このMixCDはなんだかあんまりノレなかったなあ。むしろPodcastで聴けたフランソワ・KとのコラボCosmic Twinsのほうが好きだしおまけに無料で聴けたからよかったんだが。 《試聴》

■Heligoland / Massive Attack

マッシヴ・アタック7年ぶりのニュー・アルバムということでデビュー1作目からずっとファンだったオレは勇んで手にいれたんですが、これがなーんかあんまり面白くないんだよな。音的には新しいこともやっているようなんですが、ズブズブと情念が踊るこれまでの彼らの音と比べると、妙に小ざっぱりというか漂白されたような音で、聴いてて心に響くものがない。かつてはブリストル・サウンドの雄と呼ばれていた彼らだけれども、今これがブリストルな音だと言えるのはダブステップなんかやってる連中の音なんじゃないだろうか。なんか普通のロック・ミュージックみたいなのがつまらなく感じさせたのかも。 《試聴》

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20100219(Fri)

[]ランズデールの多彩でパワフルな作風を楽しめる『ババ・ホ・テップ』はとっても素晴らしい短編集だからあんたは読みなさい! ランズデールの多彩でパワフルな作風を楽しめる『ババ・ホ・テップ』はとっても素晴らしい短編集だからあんたは読みなさい!を含むブックマーク ランズデールの多彩でパワフルな作風を楽しめる『ババ・ホ・テップ』はとっても素晴らしい短編集だからあんたは読みなさい!のブックマークコメント

■ババ・ホ・テップ (現代短篇の名手たち4) / ジョー・R・ランズデール

落ちこぼれ白人ハッブとゲイ黒人レナードが下ネタを連発しながら悪い奴らを叩きのめす《ハップとレナード》シリーズで人気を誇るジョー・R・ランズデールの日本独自編集短篇集。なにしろオレはこの《ハップとレナード》シリーズが大好きで、その絶妙な下ネタ遣いの鮮やかさに読んでていつも睾丸がきゅうううとなるほどである。今作はその《ハップとレナード》シリーズ短篇2話を含むものだが、このシリーズのみならずランズデールがいかに多彩で巧みなストーリーテラーであるかを思い知らせる非常に優れた作品の詰まった短編集になっている。幾つかの短篇を紹介したい。

■「ステッピン・アウト、一九六八年の夏」

なにしろこの短篇が笑っちゃうほど凄かった。ドーテー君3人が女を買いに行く話なんだけど、そこで描かれるのはバカ、イナカ、ビンボーの香ばしい三題噺に暴力の血生臭い調味料をたっぷりぶっ掛けた「メッチャ悲惨な話」。それこそ坂道を転げ落ちるようにどんどんドツボにはまって行くヒデエ物語なんだが、可哀想なんだけどやっぱり笑ってしまう。よくもまあこんな話を考え付くなあ、と思ったら作者があちこちで聞いた話を元にして書いたものらしい。下手に頭で作るよりも訳の分からない現実の方が強烈ってことなんだろう。

■「草刈り機を持つ男」

ある日隣の庭の芝刈りを請け負ったと言う盲人が家を訪ねてくるのだが、快く応対していたつもりがどんどん裏目に出て嫌な方向へ嫌な方向へと話が進んでしまう…という、読んでいるこっちまでどんよりと不快な気分がつのっていくイヤッたらしい物語。自分の立場をかさに着て話を次々にねじ曲げていく盲人のタチの悪さが凄い。主人公も途中から何かおかしいと思い攻勢に出るが時既に遅し、蜘蛛の巣にかかった蝿みたいにどんどん悪夢のような状況にからめ取られてゆく。いやあこれもヒデエ話だなあ。

■「審判の日」

これも凄かった。1900年、アメリカ・テキサスの大都市を完膚無きまでに叩き潰した未曾有のハリケーン襲来があった。この史実を背景に、嵐の中因縁の対決をすることになった二人のボクサーを描く短篇。しかし短篇とは思えないほど異様に濃縮された物語だ。人種差別がまだ当然だった時代、黒人チャンピオンの存在を面白く思わない興業主に「ヤツをリングで殺せ」と命令されやってきた白人ボクサー、この男の肉食獣の如き凶暴さと冷酷さがひたすら芳しい。そのしたたる汗と体臭の獣じみた饐えた臭いが活字から漂ってきそうだ。そして試合と合わせたかのように上陸したハリケーンが街の全てを蹂躙し阿鼻叫喚の地獄がそこに口を開ける。まるで神話を読まされているような男汁炸裂の壮絶な物語。

■「ババ・ホ・テップ(プレスリーVSミイラ男)」

これがまた素晴らしい。のっけから魂にジンジン来る言葉がイカしたロック・ミュージックのようにギュインギュイン連発されてゆくのだ。

エルヴィスは夢のなかで自分のペニスを取り出し、亀頭の腫れ物にまた膿がたまってないか確かめていた。もしたまっていたら別れた妻にちなんでその腫れ物にプリシラという名前をつけ、マスターベーションでそれを吹っ飛ばすつもりだった。そう思うこと自体が好きだった。夢というのはそんなふうに思わせてくれるものだ。ほんとうのところは、もう何年も勃起していない。 (P429)

とどのつまり、ほんとうのところ人生には、飯を食うこととクソをすることとセックスをすること以外に何かあるだろうか? (P432)

これよ。これですよ。老人ホームで死を待つばかりのエルヴィス・プレスリー(自称)とジョン・F・ケネディ(自称)が魂を食らうミイラ男と戦うというその粗筋からは、単に荒唐無稽なバカ話にしか思えないかもしれない。しかしその文章からは人生の哀歓と虚無、そして尊厳ある生、尊厳ある死とは何かを読み取ることが出来るんだ。ランズデールはどこまでも下品で俗な表現を連発しながら、その中に気高い聖性を表出させる。これがランズデール小説の醍醐味なんだよな。『プレスリーVSミイラ男』というタイトルで映画化もされており、この映画化作品も傑作だ(拙レビューはこちらでドウゾ

非常に濃厚な作風の4作を紹介したけど、他にも軽妙洒脱な軽く読める作品も収められておりバランスもいい。取り合えず最近読んだ数少ない本の中でもピカイチの出来じゃないかな。これは是非お薦めしたい短編集です。

プレスリーVSミイラ男 [DVD]

プレスリーVSミイラ男 [DVD]

20100218(Thu)

[][]ビートたけしのお笑いDVD観たりCD聴いたりしてました ビートたけしのお笑いDVD観たりCD聴いたりしてましたを含むブックマーク ビートたけしのお笑いDVD観たりCD聴いたりしてましたのブックマークコメント

■タケちゃんの思わず笑ってしまいました DVD-BOX

タケちゃんの思わず笑ってしまいました DVD-BOX

タケちゃんの思わず笑ってしまいました DVD-BOX

大昔、現実に負け続けいじけた毎日ばかり送っていたオレは、週末放送されるビートたけしの番組を観ることだけが救いだった。*1そんなたけし好きのはずなオレであったが、このDVDがリリースされると知ったときは「これ何の番組だったっけ?」と暫く考え込んでしまったのである。そして確かめてみるためにDVD購入、視聴してみたら「ああ観てた観てたこれ!」とやっとあれこれ思い出したのだ。ファン失格である。

きちんと調べてみたら、『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』は1983年から1987年にかけて断続的に放送されていたバラエティ番組で、大体半年に1回の割合で全9回放送されていたようだ。丁度『オレたちひょうきん族』全盛の時代であり、スタッフも『ひょうきん族』から集まっていたらしい。他のたけし出演番組と比べ、100%ビートたけしを堪能することの出来る、たけしファン悶絶の番組だったのだ。

内容は殆どがコントで占められているのだが、なかでも"わざとらしくないドラマ”「典型的ホームドラマ 幸せ家族」や「タケちゃんの無声映画 逃げる」あたりには、まだ映画監督としてデビューする前であったたけしの、映像に対する批評的なスタンス、スラップスティック喜劇というものへの愛情が伺われはしないか。今観るとテンポが緩かったりベタベタなコントも多いが、この辺も時代の空気だと思ってみれば案外と楽しめる。

そんなことより一番懐かしかったのは「タケちゃんとすばらしき仲間達」で登場する犬田ワンとか猫田ニャアとか牛田モウなどの、たけし扮する動物キャラだ。あれ、ホンットバカバカしくて、オレ大好きだったなあ。蛙田ゲーロって、なんなんだこの名前。それと映画『戦場のメリークリスマス』公開時だったらしく坂本龍一大島渚が出演し、コントを演じている映像などもあって楽しい。

Wikipedia:タケちゃんの思わず笑ってしまいました

『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』動画

■ゴールデン☆ベスト ビートたけし ビクター・シングルス&アルバム・セレクション / ビートたけし

昔からビートたけしがCDを出していたのは知っていたが、いくらたけしのものとはいえ、こんなものはあくまでも芸能人の営業と余技で、音楽として聴くもんじゃねえよなあと思っていて、決して手は出さなかったんだが、『タケちゃんの思わず笑ってしまいました』DVDを買っちゃった勢いでついついベスト盤CDを購入、そして、これがなんと、予想を大きく裏切り素晴らしい出来だった。

好みの音のタイプではないので何回も聴くというものではないけれど、聴いていてふっとハマるものがあるんだよな。たけしの歌声が、いいんだよ。昔の歌謡曲みたいなアレンジはやっぱり酷いし、決して上手い唄な訳じゃないが、余計な虚飾や力みがなくて、真っ直ぐ入ってくるんだ。歌い方が、歌謡曲や演歌の歌い方じゃないんだよね。やっぱりたけしはロックなんだよ。奇妙に達観したような歌詞も、たけしのイメージに合っていて、無理が無い。あと、やっぱり、なんだか知ってる曲が多いのね。なんだかんだ言って、ホントはたけしの歌声が昔から好きで、TVで流れいたら、耳を凝らして聴いていたと思うんだ。

収録内容は、谷川俊太郎作詞&坂本龍一作曲の「TAKESHIの、たかをくくろうか」や、玉置浩二が作曲した「嘲笑」「風の街のジュウちゃん」、サエキけんぞう作詞による“トビ木村と足手まとい ア〜ンド ビートたけし”のナンバー「修善寺で別れた大宮の女」「大宮で別れた修善寺の女」、泉谷しげるが作曲した「夜につまずき」、頭脳警察PANTAによる「BE COOL」など全40曲。ボーナストラックとしてテクノポップの名曲と名高い、遠藤賢司が作曲したツービートの代表曲「俺は絶対テクニシャン」も収録される。

お笑いナタリー:たけし、とんねるず、邦子、野沢の名作初期音源一挙CD化

大好きだったTVバラエティ『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に使われていた曲も多くて、これも楽しかったな。『浦安フラワー商店街コイコイ音頭』とかも入ってるんだぜ。行ったなー浦安フラワー商店街!

*1:付け加えるなら当時まだ週刊誌に連載中だった大友克洋の『AKIRA』と山岸凉子の『日出処の天子』の続きを読むことも救いだった。お笑いと漫画に救われる、というオレもナニかもしれないが、案外人生とはこういう他愛の無いものによって支えられているものなのではないかと思う

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20100217(Wed)

[]コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2 コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2を含むブックマーク コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2のブックマークコメント

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2016年という近未来を舞台にしたミリタリーFPS、『Call of Duty :Modern Warfare 2(CoD:MW2)』であります。中東・東欧など世界各地を股に掛けロシア超国家主義者のテロリストとアメリカ海軍・イギリスSASとの熾烈な戦いを描いたこのゲームは、現実の世界で行われうる現代戦を生々しく再現し、その緻密に作られた映像とリアルなストーリー、緊迫感溢れるゲーム内容で多くのファンの支持を得、前作『CoD:MW』の全プラットフォーム販売本数が1300万本、この『CoD:MW2』では販売初日に700万本を売り上げたというモンスター・FPSゲームなんですな。

第2時世界大戦を舞台にした『Call of Duty』シリーズは1作目からちょくちょくプレイしていたんですが、これまでの路線を変更し近未来戦を描いた『CoD:MW』はやはり相当エキサイティングなゲームに仕上がっていましたな。戦略核投下で米兵死者3万人、プレイヤーはその兵士の一人となって立ち上るキノコ雲を見つめる、なんていう凄まじいシナリオだったのであります。現実の武器を微妙に近未来仕様にした装備もサイバーチックでワクワクさせられました。

さてこの『CoD:MW2』、PC日本語版を12月末の発売日に手にいれたんですが、あれこれ終わらせるゲームが他にあり、ついこの間やっとPCにインストール、プレイすることができました。初っ端からアフガニスタンで撃ち合いするわカザフスタンの雪山でアイス・ピッケル振ったりスノーモービル乗ったりするわロシアの空港でフロアの市民皆殺しにするわリオデジャネイロでテロ犯追っかけるわと大忙しであります。このゲームはシーンごとに主観となる人物が変わって行くのでこんなふうに慌ただしいんですな。

世界中のあちこちの場所へ次々と切り替わる視点がスピーディーな展開を生むのでしょうが、こんなふうに慌ただしくて落ち着かない気持ちにさせるのも確かなんですな。またそれぞれのマップもあんまり広くないので、すぐ終わってしまうのも難点です。ステージごとの緊張感は保たれているので呆気無く終るということはないのですが、ゲーム中は銃撃戦で忙しくて、息を飲むほどリアルに作られた風景をゆっり眺め回すことができないのが本当に勿体無いんです。どこかに気が抜けるポイントを作ってもらって、『CoD:MW2』の世界にずっぽりはまっていたい、とプレイ中によく思いますね。

この間やったPS3のアクション・ゲーム『アンチャーテッド』でも思いましたが、今やゲームは”映画的な演出”を目指すことから、”映画的な演出を超えたゲーム演出”へと進化しています。もはや映画と肩を並べるかそれ以上のジャンルだと思うのです。この『CoD:MW2』もその優れた演出力はひしひしと感じることのできる良作だと思います。しかし非常に完成度は高いのに、いかんせん前作『CoD:MW』の衝撃があまりにも強かったので、進化している部分はあるのに「前作と変わらない」と感じてしまうのがちと残念でありますな。それとこういったリアル系のミリタリーFPSはどうしても殺伐とした雰囲気を孕んでしまい、ずっとやってるともう少し非現実的なSFやホラーやファンタジー風味のゲームをやりたくなってくるのが玉に瑕かもしれませぬ。

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コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 - PS3

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 - PS3

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 - Xbox360

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 - Xbox360

コールオブデューティー モダン・ウォーフェア2

コールオブデューティー モダン・ウォーフェア2

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20100216(Tue)

[]バレンタイン・デーに『シャイニング』のあの人がやってきたッ!? バレンタイン・デーに『シャイニング』のあの人がやってきたッ!?を含むブックマーク バレンタイン・デーに『シャイニング』のあの人がやってきたッ!?のブックマークコメント

先日のバレンタイン・デーのことである。オレの相方さんが意味ありげな様子で「プ・レ・ゼ・ン・ト」とか言いつつ大きな箱をオレに差し出すではないか。ほほうこれが世に聞くバレンタイン・デーの贈り物というやつかのうフムフム、と莞爾と笑みを浮かべながらオレはそれを頂戴し、礼を言う間も有らばこそ、その場でその箱を開けてみたのだ。

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するとどうだ!箱の中からどこかで見たことがある人の顔が現れたではないか!

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「ウェンディー!ただいま!」

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そう、それは相方さんの手編みによる『シャイニング』セーターだったのだ!

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「お客様だよ!」

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背中にはワーナーブラザースのロゴ入り!

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これは嬉しい!早速着てみよう!と勇んで袖を通したオレであったが…。

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「なんか、サイズデカくない?」
「それでいいの。往時のヨージヤマモトやコムデギャルソンのようなアバンギャルドにデザインされたシルエットなの」
「…そうなんですか?」
「そう」
「…は、ハイ…」

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(とりあえず気を取り直し)上着を合わせるとこりゃまたオサレだね!

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相方さんにも着せてみた!
「お前のほうが似合ってね?」
「じゃあ返しなさいよ」
「あ、いや、有り難く頂戴します…」

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そして『シャイニング』セーターを着てお出かけ!
マックでジャックにNYバーガーを食わせてみるオレであった。

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ちゃんとチョコとチョコビールも貰ったんだよ!相方さんありがとう!

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レッドラァ〜〜ム!!

追記:「スティーブン・キング研究序説」さまのところでこのセーターを紹介していただきました。ありがとうございます。

シャイニング [Blu-ray]

シャイニング [Blu-ray]

tkrtkr 2010/02/16 22:20 はじめまして、こんにちは「スティーヴン・キング研究序説」のtkrと申します。シャイニング・セーターの出来に超驚いています。つきましては、わたしのブログで紹介させていただきたいと思います。無断で恐縮ですが、セーターの画像も転載させて下さい。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

globalheadglobalhead 2010/02/16 22:33 おおおtkrさん、はじめましてと言いつつ実はオレ、昔っから凄いスティーブン・キングのファンなもんですから、tkrさんの「スティーヴン・キング研究序説」はアンテナに入れてずっと前から読んでたんですよ!コメント貰えて本当に嬉しいです!画像はどんどん使っちゃってください!全然迷惑じゃないです!相方もきっと喜びます!tkrさんのサイトに来られるファンの皆さんもきっと楽しんでもらえることでしょう!

tkrtkr 2010/02/17 09:52 喜んでいただけとようで、わたしも嬉しいです。
早速ブログで紹介させていただきました。

ところで、上着を合わせた写真は、ドアのすきまを上着で表現している、と言う解釈でよろしいですよね。
それでは、これからもよろしくお願いします。

globalheadglobalhead 2010/02/17 11:09 御紹介ありがとうございます。そうそう、上着の写真はそういう目論見でした!あとハンバーガーはジャックが持って食べていると解釈しておいて下さい。
またよろしくお願いします。

梅松竹子梅松竹子 2010/02/17 19:33 すげえええーーーーーーです!oh〜
デザインとこれが手で編めたということが!!(@_@)

globalheadglobalhead 2010/02/17 20:48 みんな手先の器用な相方さんの賜物であります。ホラー映画のデザインっていうのも茶目っ気あっていいですな!

103103 2010/02/18 12:21 「tkrさんのサイトに来られるファンの皆さん」のうちの一人です。
ウチのカミさんは裁縫というか、ボタン付けなど含めて全般的に苦手なので、こんなすばらしいセーターを作ってくださる相方さんがいらっしゃることが、まずなによりうらやましいです(笑)。
そして、DVDのパッケージにあまりにも酷似しているセーター、着ているところを見てみたい!街中で見かけたら思わず声をかけてしまいそうです・・・

globalheadglobalhead 2010/02/18 18:42 コメントありがとうございます。相方さん工作好きなんですよ。以前はヘビ柄iPodケースや銀細工ストラップなんかを作って貰ったことがありました。そういえば部屋にある家具なんかも結構作ってるなあ…。確かに凄いや。
もしも街中でシャイニング・セーター着て怪しく歩いているオッサンを見たらオレですので是非声を掛けてあげてください。

20100215(Mon)

[]映画『インビクタス/負けざる者たち』は《正しさ》についての映画だった。 映画『インビクタス/負けざる者たち』は《正しさ》についての映画だった。を含むブックマーク 映画『インビクタス/負けざる者たち』は《正しさ》についての映画だった。のブックマークコメント

インビクタス/負けざる者たち (監督:クリント・イーストウッド 2009年アメリカ映画)

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■オレとクリント・イーストウッド

クリント・イーストウッドの監督により製作され去年上映された『グラン・トリノ』と『チェンジリング』は相当よく出来た面白い映画で、イーストウッドスゲエよ!あんた天才だよ!とその底力を見せ付けられる思いだった。もちろん世間での評判も高く、イーストウッドといえばもはや名監督と言ってもいいぐらいなのであろうが、実はオレ、この人の映画ってあんまり観たことがないのだ。俳優としても有名だし、評価の高い映画を撮っていたのは知っていたけど、今まで全然興味が湧かない人だったのである。俳優として出演した作品では『ダーティハリー』シリーズとあと2、3本観たきりだし(何故か『白い肌の異常な夜』とか『恐怖のメロディ』とか)、監督作品はほぼ壊滅的といっていいほど観ていない。なんかこう、オレの趣味と合わないんだよな。映画に限らず、小説や音楽なんかでも、世間一般の評価は高いけど全く興味の湧かない人というのは存在するが、オレにとってイーストウッドとはそういう範疇の人だったのだ。

だから、というわけでもないが、『グラン・トリノ』も『チェンジリング』も本当にいい映画だったけど、2009年のベスト10を作ってみたら、やっぱり入らないし、入れなかったのだ。凄いいい映画だ!というのと、凄い好きな映画だ!というのは微妙に異なっていて、個人的なベスト10に入れようとすると、オレのカラーからなんだか外れてしまうのだ。まあオレのカラーなんぞ世間の人にはどうでもいい話だし、たいしたもんでもないのだが、例えば『ドゥームズ・デイ』や『アドレナリン2』だったら「これは何が何でも入れるべきだろ!」と鼻息荒くして思うけれど、『グラン・トリノ』だったら「とても完成度の高い映画だったし映画ファンの端くれとして評価している所を見せねばマズイですよね?」となんだか客観的に考えてしまうのである。つまり直情的にオレの脳髄に入ってくるものと、頭で考えてどうとかいうのは別だってことなんだろうな。なんだか屁理屈をグダグダと書いてすまんが。

マンデラさんはやり手だった!?

というわけで『インビクタス/負けざる者たち』である。南アフリカでネルソン・マンデラでラグビーの話らしい。いやーオレ、観に行くまでずーっとサッカーの話だと思ってました!スポーツ苦手なんでよく判ってないんです!すいません!で、映画が始まってずっと観ていてけど、これ、ラグビーの話というより、ネルソン・マンデラはスゲエよ!という話だということがわかりました!自国の弱小ラグビー・チームをマンデラ大統領が叱咤激励鞭撻鼓舞してワールド・カップで大勝利させる、というお話なんだよな。スポーツ映画ではよくあるパターンだが、これ、本当の話だというからやっぱり凄い。やる気のない部下をやる気にさせて売り上げ増進とか狙ってる経営者とか管理職の方なんかは会社にひとりマンデラさんが欲しくなっちゃうんじゃないかと思ったぐらいである。しかもその励まし方というのが「俺がムショに入ってた頃にこんなことがあってな…」などと聞く者にとって問答無用な凄みのあるリアル体験を聞かせるもんだからひとたまりもない!この映画を観てイニシャチヴとは何かを学びたい人はまず刑務所に入ることを考えてもいいのではないだろうか(違う)。

で、この『インビクタス』と『グラン・トリノ』と『チェンジリング』を続けて観て、イーストウッドという人は、少なくとも近作において、《正しいということは何か》をテーマにして映画を撮っている人なんじゃないかしらん、と思ったのだ。それは人として、であると同時に、アメリカという国の、《正しいということは何か》ということだ。『インビクタス』は南アが舞台だけれども、指導者の持つイニシャチヴの資質、という点において、アメリカ政治のあり方、ということに読み替え可能だろう。イーストウッドは、長く共和党支持者であることが知られており、先の大統領選挙でも民主党オバマではなく共和党マケインへ投票していたということだが、『インビクタス』で描かれるマンデラが「物事は変わってくのだ」といったニュアンスの言葉を多く発していたのを観ても判るように、今回の大統領選で勝利したオバマに対しこの映画でなにがしかの思いを込めていたのではないか、と取ることも出来るのではないか。

■正しいこととか、なんとかかんとか。

それはそれとして、オレがイーストウッドが苦手だったのは、この《正しいということは何か》というテーマにひとつの原因があったからなのではないかとも思ったのだ。なんかこう人間としてヒネた生き方をしてしまっているオレにとって、真正とか公正とか公明正大とかは割りと苦手な話なんである。これに倫理とか道義とか正義とか加わるともう目が当てられない。だいたいあの名作『ダークナイト』でさえ「正義とは何か」なんてやられたばっかりに「ウッゼー映画」と思ったような人間なのである。なんであの時バッドポッドでジョーカー轢き殺さなかったんだよバットマンよおおツメがアメーんだよオメーはよおおお!と逆上したぐらいなのである。エログロバカ映画観て「ヒャッハー!」と躍り上がるような人間なのだ。そんなだからイーストウッド映画がこれまで苦手だったのかもしれない。今度はイーストウッドにエログロバカ映画を撮ってもらいたいものだが、まあ、アリエネーだろーな!そうはいいつつ『インビクタス』、いい映画だったよ。

インビクタス/負けざる者たち 予告編

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20100212(Fri)

[]「死後の世界は存在する!」あの世の丹波哲郎センセもご推薦!?映画『ラブリーボーン』 「死後の世界は存在する!」あの世の丹波哲郎センセもご推薦!?映画『ラブリーボーン』を含むブックマーク 「死後の世界は存在する!」あの世の丹波哲郎センセもご推薦!?映画『ラブリーボーン』のブックマークコメント

■ラブリーボーン (監督:ピーター・ジャクソン 2009年ニュージーランド/アメリカ映画)

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■ピージャク映画の新作

言うまでも無く『ロード・オブ・ザ・リング』の監督としてその名を世に知らしめたピーター・ジャクソンの新作映画であります。ただ、この人、『LOTR』の成功はあったけれども、その容貌と同じくパワフル、悪く言えば暑苦しい演出を好む人なんだと思う。『LOTR』自体はその暑苦しさゆえの演出の濃さが、長大な原作を3部作という形に濃縮する、という方向に結実して効を奏し、大成功を収めたわけなんですが、『LOTR』後の監督作品『キングコング』は、主演のジャック・ブラックの顔から秘境の原住民からコングの体毛まで、なにからなにまで暑苦しく描かれていて、それが3時間もの長さで続き、見ている最中胸焼けのあまり「おーいだれか制酸剤持ってこーい!」と言いたくなりましたわ。

初期のホラー作品『バッド・テイスト』あたりも、ホラー描写云々以前に「いやーなんだか濃いいなあ」とその悪乗り具合に感心したものです(残念ながら『ブレイン・デッド』は未見)。さらにタイトルから文芸作を思わせる『乙女の祈り』にしたって、乙女の空想が妖しく美しく描かれる映画と思いきや、「妄想どっかーん!あひゃひゃひゃひゃ」とばかりに腐女子の原点みたいな女子二人が歯止めの利かない妄想の暴走をみせる、という、耽美というよりは珍味、といっていい映画でありました。だから逆にこの新作『ラブリーボーン』は、"感動の名作"の皮を被っておいて、どんだけピージャクの暑苦しさが発揮されているのか、妙な所が楽しみで観に行ったんですよね。

■『ラブリーボーン』と『乙女の祈り』

物語は14歳の少女スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)が暴漢に襲われ痛ましい死を迎えるところから始まります。スージーは霊となり現世と天国の境界の世界に留まり、悲しみに暮れる家族や自分を殺めた殺人犯の行方を見つめるのです。”境界”の幻想的な映像や、家族を亡くした家庭の崩壊と再生、そして犯人探しの緊張感溢れる描写が描かれてゆき、ラストは救済と癒しに満ちた大団円を迎えるんですな。クライマックスへとひた走る物語の盛り上がり方はさすがピーター・ジャクソンと思わせる怒涛の展開で、オレみたいに「死後の世界とか信じてねーし湿っぽい話とかキライなんだよな」なんてスカしたことを言いたがる人間でも納得できる出来になっています。

それにしてもピージャクはなんでこんな「死後の世界」を描きたかったんでしょうか。実はコレ、妄想が暴走する『乙女の祈り』の裏版じゃないのかとオレは思うんですな。思春期の二人の少女が二人だけの妄想の世界を構築し、それが狂気を孕みながらどんどんと増殖してゆき、終いには二人を認めようとしない大人を惨殺してしまうという、実話を元にしたこの『乙女の祈り』の見所となるのは、なんといっても百花繚乱と咲き乱れる美しくもまたグロテスクな少女二人の妄想の映像化です。自らもまた暑苦しい妄想に満ち満ちたピージャクは、「妄想の暴走」というその一点にシンパシーを覚え、この題材を作品として撮り上げたのではないでしょうか。

■妄想の暴走

翻ってこの『ラブリーボーン』では、現実の世界とは別に、スージーがさまよう"境界"の世界がもうひとつの舞台となります。天国に限りなく近いその場所の映像は、幻想的でひたすら眩く美しく描かれ、この映画のファンタジー風味を盛り上げています。"死後の世界"が実在するのかどうかを知る術はないし、”見た”という人がいたとしても、それが本当かどうかは分かりません。それは想像するしかないわけです。そこでピージャクです。ピージャクはこの映画の原作なり脚本なりに触れて、まずこの”死後の世界”を映像化してみせることに興味が湧いたんではないでしょうか。

ピージャクにとって、本当は、"死後の世界"の存在とか、家族を亡くした悲しみとか、闇を徘徊する凶悪な殺人者とか、割とどうでもよかったのではないか。それよりも、ただただファンタジックに花開く”死後の世界”を映像化してみたい。そう思ったとき、ピージャクはきっと「これはいける!」と感じたんじゃないのか。映画『ラブリーボーン』は、意外とそうやって製作されたんじゃないかと思うんですよ。ピージャクの作家性というのは、まさにこの「妄想の暴走」により発揮されるものだからです。そして暴走しているからこそピージャクの映画は、濃厚で暑苦しく、そしてエキサイティングなんです。

蛇足ですが、映画のサウンド・トラックをなんとあのブライアン・イーノが手掛けています。冒頭一発『ミュージック・フォー・エアポート』が流れたときは思わずニヤニヤしてしまいましたが、映画BGM向きのアンビエント・ミュージックのみならず、初期のポップな楽曲からもボーカル抜きで何曲かセレクトされています。だから実は「これ何の曲だっけ」と考えてばかりいて物語になかなかノレなかったりして…。エンド・クレジットの曲は知らないけど、あのギターはきっとロバート・フリップだと思うんだがなあ。ちなみに、サウンド・トラックは発売されていないようですね。

■ラブリーボーン 予告編

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乙女の祈り [DVD]

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Music for Airports

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azecchiazecchi 2010/02/13 14:06 僕も昨日観ました(家で、ですが)。
フモさんの言うとおり、濃い作品でしたね。
評価はし辛いですが、味があるというか、ありすぎるというか、記憶に残る作品であることは確かですね。僕は好きです。

globalheadglobalhead 2010/02/13 14:21 「死後の世界なんかないし」とか思って観ると白けるんですが、あの世のシーン全部が家族の「こんなふうに迷ってるんじゃないのだろうか、天国にいけないんだろうか」という妄想だと思って観る事も出来るんですね。本当に救われなければならないのは既に死んだ者ではなく残された者ですから。クライマックスの金庫の展開は圧巻でした。

20100210(Wed)

[]ギレルモ・デル・トロの初期作品、『デビルズ・バックボーン』 ギレルモ・デル・トロの初期作品、『デビルズ・バックボーン』を含むブックマーク ギレルモ・デル・トロの初期作品、『デビルズ・バックボーン』のブックマークコメント

■デビルズ・バックボーン (監督:ギレルモ・デル・トロ 2001年スペイン・メキシコ映画)

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ヘルボーイ』(2004)、『パンズ・ラビリンス』(2006)を手掛け今やすっかり売れっ子監督のギレルモ・デル・トロ、その彼がハリウッド・デビューする直前の2001年に製作したホラー・ミステリーです。

1930年代末、内戦が続いたスペインの片田舎に建つある孤児院が舞台。ここに一人の少年が入所しますが、この孤児院には幽霊が現れるという噂があり…というお話なんですが、ホラー・テイストはあるものの、どちらかというと子供たちの心の交流やそれを取り巻く人々、そして内戦により荒んだ人間達の暗い情念がテーマになっています。だから『デビルズ・バックボーン』という物々しいタイトルとは裏腹に、ホラーの味付けをしつつも内戦当時のスペインにおける人々の心の有様を中心に描いた物語になっているんですね。

内戦中のスペインが舞台ということから『パンズ・ラビリンス』を彷彿させますし、孤児院を巡る幽霊物語だというのはデル・トロが製作しファン・アントニオ・バヨナが監督したホラー・ファンタジー『永遠のこどもたち』を思い出させます。即ちこの『デビルズ・バックボーン』はファンタジー抜きの『パンズ・ラビリンス』の世界で『永遠のこどもたち』のような幽霊話が展開される、ということが出来るかもしれません。そしてこれらの作品と同じように、『デビルズ・バックボーン』では子供たちが残酷な現実に弄ばれ、その中で現世と幽界の狭間を覗き見る様を、豊かな情感で持って描き出しています。

スペインの強烈な太陽とその眩い光は、同時にどこまでも黒々とした影を生み出し、それはそのままこの映画で描き出される生の光に対する死の闇のコントラストに通じるものがあります。デル・トロの生まれたメキシコも、やはり同じように光と闇のコントラストが強烈な風土であると言えるでしょう。彼の作品の多くに存在するこの闇の濃さと深さ、「死/異界」に拘る彼の映画テーマは、こういった背景にあるのではないでしょうか。映画『デビルズ・バックボーン』は、デル・トロ作品としてはいささか地味なものがあるかもしれませんが、彼の作品世界を理解するうえで格好のテキストになる作品だと言えるかもしれません。

●デビルズ・バックボーン 予告編

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デビルズ・バックボーン スペシャル・エディション [DVD]

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ヘルボーイ [DVD]

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パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

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永遠のこどもたち デラックス版 [DVD]

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20100209(Tue)

[]ゾンビホラー『ゾンゲリア』はサンゲリアでもサンガリアでもサングリアでもなかった!? ゾンビホラー『ゾンゲリア』はサンゲリアでもサンガリアでもサングリアでもなかった!?を含むブックマーク ゾンビホラー『ゾンゲリア』はサンゲリアでもサンガリアでもサングリアでもなかった!?のブックマークコメント

ゾンゲリア (監督:G・Aシャーマン 1981年アメリカ映画)

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ホラー映画が好きそうなことをいつも言ってるオレですが、意外と観ていない作品も多いんですよ。このゾンゲリアもそれで、この間やっとDVDを借りて観たんです。そうしたら、なーんか聞いた話と違うんですよね。あんまりゾンビゾンビしてないし血の量も少ないし。と思ってたら、どうもオレ、サンゲリアと勘違いしてたみたいなんですね。

サンゲリア パーフェクト・コレクション [DVD]

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実は『サンゲリア』のほうも観ていないんですが。あとサンガリアとか

『サングリア』というのもあったけどあれってどんなゾンビ映画だったっけ…。

(しかしとっくの昔に誰かがネタにしてるんだろうなこんなの)

ゾンビゾンビしてない、と書きましたが、確かにロメロ映画っぽいハラワタはみ出させ青白い顔した歩く死体がウガーッとか呻きながら齧り付いてきたりはしないんです。しかし、冒頭から謎の殺人者集団が一人また一人と町にやってきた旅行者を血祭りにあげてゆく展開はなかなかミステリアスでいいんですね。この殺人者集団が、どう見ても町のそのへんのオッサンオバサンというところがなにかカルト教団ぽくて不気味で、その想像とは違う展開に「これはゾンビ映画と見せかけた『2000人の狂人』路線なのか?」と逆に興味をそそられました。オレはゴア帝王・ハーシェル・ゴードン・ルイスの手掛けた『2000人の狂人』自体は実は見ていないんですが、これのリメイク版でありロバート・イングランドが主演した『2001人の狂宴』のほうは観てたんですよ。これ、村にやってきた旅人を村民の皆さんがよってたかって嬲り殺す、というお話なんですね。

物語はこの謎の殺人者カルトと、"町で暮らすある人物が実は既に死者かもしれない"という謎を追う警官を主人公に進んでいきます。ゾンビ映画的な定石を外しながらも、最後まで観るときちんとゾンビ映画で、ショッキング・シーンばかりではなくしっかりしたホラー・ストーリーが物語られています。ただ最近のホラーを見慣れちゃってるとオーソドクス過ぎてちょっと地味に思えちゃうかな。ちなみにこの映画、先頃急逝した『エイリアン』脚本家ダン・オバノンの脚本によるものです。『ZOMBIO/死霊のしたたり』と通じる部分もあり、一味違うゾンビ映画として楽しめるかもしれません。

ゾンゲリア 予告編

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ゾンゲリア [DVD]

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2001人の狂宴 [DVD]

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20100208(Mon)

[]ジョージ・A・ロメロ初期の傑作パニック映画『ザ・クレイジーズジョージ・A・ロメロ初期の傑作パニック映画『ザ・クレイジーズ』を含むブックマーク ジョージ・A・ロメロ初期の傑作パニック映画『ザ・クレイジーズ』のブックマークコメント

ザ・クレイジーズ (監督:ジョージ・A・ロメロ 1973年アメリカ映画)

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ホラー映画の金字塔『ゾンビ』を生み出したジョージ・A・ロメロが、『ゾンビ』より以前に製作したパニック映画である。軍が極秘裏に製造した人を狂気に至らしめる細菌兵器が小さな町に漏洩し、これを封鎖するために派遣された軍と、パニックとウィルスの両方に侵されてゆく一般市民が戦闘を繰り広げ、町は殺戮の荒野と化してゆく。

今でこそ『アウトブレイク』や『28日後…』でお馴染みの細菌パニック映画と言えることもできるが、『ザ・クレイジーズ』の作品的アプローチが独特なのは、強権的で冷酷無比な軍・国家機関に一方的に蹂躙され殺戮されるか弱い一般市民、という図式がこの映画では成立しておらず、軍部もまた市民と同じように混乱しており、武器を持った市民にやすやすと、それも大量に兵士が殺されてゆく、という状況だろう。

つまりこれは細菌によるパニックや権力のもたらす見境無い暴力の恐怖を描いた作品ではなく、軍も市民たちも訳も分からずに殺し合いを繰り広げなければならない、その薄ら寒い狂気と理不尽な死、そしてただただ混乱した世界を描き出そうとした物語だということなのだ。

そしてこのような死と狂気の覆った世界なのにも関わらず、映画は奇妙に気の抜けた音楽が流れ、軍隊は民兵以下の戦闘しか見せず、アクション・シーンは単なるお座なりで、細菌感染した狂人たちは暴れるわけでもなく惚けた顔でうわ言を繰り返す。これらが弛緩した間を生み出し、ただ混沌だけが支配する世界を描いてゆくのだ。低予算映画らしいショボさは拭いきれ無いが、しかしロメロ一級の演出とシナリオが冴え渡る作品だと言っていいだろう。

なおこの作品は一般には販売しておらず、アマゾンなどでも手にいれることが出来ない。Webサイトallcinema ONLINEでお馴染みのStingleyが商品化し通販している。興味のある方はこちらを覗いてみるといいだろう。

ザ・クレイジーズ 予告編

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20100206(Sat)

[]最近読んだコミックなどなど 最近読んだコミックなどなどを含むブックマーク 最近読んだコミックなどなどのブックマークコメント

■チャンネルはそのまま!(2) / 佐々木倫子

チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)

チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)

考えてみると佐々木倫子のマンガって『動物のお医者さん』にしても『おたんこナース』にしても『Heaven?』にしても"職業マンガ"なんですね。詳細にリサーチされたそれぞれの職業の内情はとてもリアリティがありますが、しかしそれを佐々木倫子描く独特のほんにゃらキャラが強引にねじ伏せて、ありがちなドキュメンタリー・リポートにしていないところがこの人の作品の面白みだと思います。

この『チャンネルはそのまま!』はTV局を舞台にした作品なんですが、舞台が北海道ローカル局ということで、関東大手のTV局だったら生々しい熾烈なビジネス競争を展開しているであろう部分をうまく外していますね。ただもともとオレがあんまりTV観ないのと、このご時世にメディア不況やネットの存在をあまり意識していない描かれ方をしているTV局ってやっぱりちょっと呑気すぎないかなあという気がして、これまでの作品と比べたらちょびっとノレないところがあるんだよなあ。

水木しげるの遠野物語 / 水木しげる

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

水木しげるの遠野物語 (ビッグコミックススペシャル)

柳田國男が編纂した民間伝承集『遠野物語』をゲッゲッゲゲゲのゲーの水木しげるが漫画化したものである。「遠野物語」発刊100周年を記念して行われている事業の一環なのらしい。

"遠野"とは「トー」、即ち「湖」を指すアイヌ語に由来しているという。盆地である遠野が太古、湖だと信じられていたかららしい。北海道のみならず東北にはアイヌ語由来の地名が多数存在していることからもわかるように、古代、東北には"蝦夷"と呼ばれる人々が居住していた。この「遠野物語」で描かれる妖しく不思議な物語の数々にも、彼ら"まつろわぬ民"の姿がうっすらと透けて見え、当時遠野に住んでいた人々が、彼らの存在、または伝説にどのような恐れと畏敬の念を抱いて接していたのかを窺い知ることができる。

岩手県遠野は決して遠い場所ではないが、遥かな時空の距離感にふと遠い気持ちなる作品だった。なんだか遠野に行ってみたくなったな。

■ジャバウォッキー(7) / 久正人

ジャバウォッキー(7) <完> (マガジンZKC)

ジャバウォッキー(7) <完> (マガジンZKC)

知能を持ち2足歩行で歩き、古代より密かに歴史の影で生き永らえてきた恐竜人類たち。彼らは地上の覇権を取り戻すため人類に戦いを挑むが、それを阻止しようとする恐竜人類もまた存在した。歴史上の人物・事件を巧みに織り込みながら、マイク・ミニョーラを思わせるポップでソリッドな描線で描いた伝奇アクション、それが『ジャバウォッキー』である。この第7巻は一応の終章となるようで、とりあえず大団円を迎えるが、この実にユニークなグラフィックを観られなくなるのはちょっと寂しいなあ。久正人氏の再登場を首を長くして待ってます。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/02/07 23:29 チャンネル 2がでたんですね。取りあえず買わなきゃ!佐々木倫子さんの本は全部持っているけど、確かにこれが一番魅力的ではないかもしれません。2が出る事すら忘れていたから。

globalheadglobalhead 2010/02/08 00:10 あのしょうもないミステリ原作だった「月館の殺人」でさえ「佐々木倫子、きっとこれ原作ねじ伏せてるなあ」とある程度面白く読めたのに、この「チャンネル」は妙な違和感があるんですよ。やっぱり舞台が好きじゃないせいなのかなあ。

梅松竹子梅松竹子 2010/02/12 17:35 わ、2巻が出てたんだ。
このローカル局ノリに関東とかにお住まいの方は楽しめるんだろうかと思っていたんですが、フモさんが違和感があるというのがナルホドと思いました。
私はローカル局観てますんで違和感はないです。(笑)
佐々木倫子のまんがって3巻・4巻あたりからノッてくるかんじがいつもするのですが、これはどうなのかなあと思っています。
動物のお医者さんとかの昔のヒット作のほうが脂がのってたような。
動物のお医者さんはシーンや展開・おおかたのセリフもはっきり頭にこびりついてるのにチャンネルのは覚えられないです。
単に私が年かな。

globalheadglobalhead 2010/02/12 19:32 あーやっぱこれからノッてくるのかな。そういえば北海道のTV番組といえば「水曜どうでしょう」なんて妙にのんびりして気持ちよかったりしますね。あの絶妙の空気感は大手TV局には出せない味だろうなあ。この漫画でもそういったローカル局独特の面白さはけっこう描かれているような気もしますが、あんまりノレないのは田舎なのにスマートに描かれすぎてるからかもしれないなあ、と元道民としてちと思いました。

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20100205(Fri)

[]映画『フローズン・リバー』はハードボイルド主婦の物語だった! 映画『フローズン・リバー』はハードボイルド主婦の物語だった!を含むブックマーク 映画『フローズン・リバー』はハードボイルド主婦の物語だった!のブックマークコメント

フローズン・リバー (監督:コートニー・ハント 2008年アメリカ映画)

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雪に閉ざされたアメリカ・カナダ国境を舞台に、シングルマザー二人が極貧の生活から抜け出すため密輸ビジネスに手を染めちゃう、というハードボイルド主婦ストーリーだぜ!そして先のサンダンス映画祭で審査委員長のタランティーノが絶賛したという曰く付きの映画なんだ。

主婦の一人、白人女のレイ(メリッサ・レオ)はギャンブル狂いの夫に生活費も新居購入費用も持ち出されたまま蒸発され、二人の子供を抱えて大わらわだった。彼女はあるきっかけから先住民モホーク族の女ライラ(ミスティ・アパーム)と知り合うが、ライラもまた夫を亡くし子供を義理の母に奪われ、貧しい生活を余儀なくされていた女だった。そして二人はマフィアの手を介し、治外法権となっているモホーク族居留地を隠れ蓑に、密輸と密入国に手を貸すこととなってゆく。カナダとアメリカの国境となっている凍った川、ここを命懸けで渡りながら…。

どこまでも雪と氷で覆われた国境の町の様子がまず陰鬱だ。主人公となる二人の女の貧苦がまた見ていて寒々しい気持ちにさせるんだ。レイは子供に食べさせるものがポップコーンしかなく、借金取りは今日も不機嫌な顔してやってくるんだ。一方ライラは教育も低く、手狭なトレイラーハウスで一人暮らしている。二人は切羽詰って犯罪に手を出すことになるが、そのおおもとには貧困と先住民族の社会的待遇の低さがあったりするんだよな。そして二人は「みんなビンボが悪いのよ!」とばかり犯罪に走っちゃうわけだよ。

この映画で面白いは、アメリカ・カナダ国境にある先住民居留地、そしてそこで暮らす先住民たちの生活を描いたところだろうな。最初にも書いたけど居留地は自治区であるために治外法権になっていて、アメリカで禁止されているカジノ賭博*1が堂々と行われていたりするんだね。そういやTVドラマ『ツイン・ピークス』でもカナダ国境のカジノが出て来たけど、そういうことだったんだな。こういったカジノを経営させることで収入の少ない先住民の生活を向上させようという目的もあるらしいが、同時に治安の乱れも発生してしまうんだね。

映画はこういった社会問題を軸に描かれるが、基本はやっぱり主婦二人のギリギリのハードボイルド・ドラマなんだ。だいたい冒頭から主人公レイは車をかっぱらったライラにブチ切れてズドンと一発銃をぶっぱなすという、やる気満々のビッチぶりを見せるけど、旦那は逃げるわ金はないわ子供にメシ食わせにゃならんわで、もう世の中なんもかんもファッキンな訳なんだよな!なりふり構ってなんかいられないんだよ!ライラはライラで、自分の子供を取り戻すことができないという絶望の中で生きている。そして二人は犯罪を犯すが、それもひとえに子供を思う母親の気持ちからなんだ。派手なアクションやサスペンスは無いんだが、追い詰められた母親たちの辛さ切なさがヒリヒリと伝わってくる映画だったな。

フローズン・リバー 予告編

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*1:ネバダ州とニュージャージー州は除く

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20100204(Thu)

[]凄いぜ凄いぜ花沢健吾の『アイアムアヒーロー』が凄すぎるぜ! 凄いぜ凄いぜ花沢健吾の『アイアムアヒーロー』が凄すぎるぜ!を含むブックマーク 凄いぜ凄いぜ花沢健吾の『アイアムアヒーロー』が凄すぎるぜ!のブックマークコメント

アイアムアヒーロー(1) (2) / 花沢健吾

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)

アイアムアヒーロー 2 (ビッグコミックス)

うわああああああ!なーんじゃこりゃ!なーんじゃこりゃ!メチャクチャスゲエマンガだぞこりゃ!今まで知らなかったのが恥ずかしいぐらいだぞオイ!もうビックリですよキョーガクですよキョーガクったって共学じゃなくて驚愕ですよ!読んでない人はさっさと読むといいんだよ!そして恐るべき展開に鼻水オシッコ垂らしまくってのたうちまわりやがるといいんですよ!

…とまああまりの興奮に我を忘れて逆上しまくるぐらい凄まじいマンガでありますよ!いや最初はタイトルとかコミックの表紙とかから「なんか、ウックツしたワカイモンがボーハツするとかいうお話なんじゃない?セーシュンのサテツってやつ?でももうオジサンそういうの関係ないし?」とかすっかりナメてたんですよ。で、読み始めると、やっぱ冴えないワカイモンが出てきて、漫画家のアシとかやって、ウックツしてて、グダグダ言ってるんですよ。なーんだ思ったとおりのマンガじゃねーの、まあでも語り口はなかなか手馴れているから悪くないんじゃない?とか上から目線で御鑑賞あそばしていたオレなんですよ。

しかーし!1巻目の真ん中あたりで「ん?」ということが起こるんですね。あまりにあまりなんで、主人公の妄想だろ?こいつもとから妄想強そうなヤツだし?なーんて、描かれた現実を受け入れられない自分がいるんですよ。そして1巻目ラスト!「うああああなにこれなんなのどうなってんの!?」という状況で幕を引くんですね!

それから続く第2巻。地獄の釜の蓋が開きます。死!恐怖!破壊!破滅!2巻目を読み切った後、オレは凄まじい現実崩壊感覚にしばらく呆然としてしまいましたよ!!

要するに、1巻目まるまる1冊費やして描かれたひたすらベタでショーもない日常の描写は、全てこの大破滅を準備するための壮大な下地でしか無かったんですな!なにこの物凄い構成力!身近で些末な現実の出来事を積み上げるだけ積み上げ、頃合を見計らってサッ!と足元をすくい、とんでもないカタストロフを演出するこの構成、オレはスティーウン・キングの作品を思い浮かべましたよ。それも初期の大傑作、『呪われた町』を髣髴とさせる秀逸なホラーですよ!そう、このマンガは近年稀に見る超弩級の傑作ホラーなんですよ!とりあえず世界の破滅!切り株!ホラー!そしてロメロ!の好きな人間は親を売ってでも買って読みなさい!そしてこの2巻目でもまだまだ序章です!この先いったいどんな苦痛と絶望と虚無が待っているのか!?口から涎たらして楽しみにしているオレであります!ヒャッハーッ!!

jkjk 2010/02/04 23:59 『ルサンチマン』もすんげーよかったっス! ってか、もう少し単行本が出てからまとめて買うぞリストなのでコレは未読だったりなんですけど・・・

globalheadglobalhead 2010/02/05 09:07 週刊漫画誌は読んでないし、最近の漫画家は実はよく知らなかったりするもんですから、花沢健吾自体読むの初めてだったんですよ。たまにきちんと流行りを押さえるのも大事なあとちょっと思いました。
このマンガ、かなり「次はどうなるの!?」という気持ちにさせますから、完結してからまとめ読みするのもありかもですね。でももう読んじゃいましょう!そうして一緒に「うぎゃああああ」と悶絶しまくりましょう!

jkjk 2010/02/05 23:20 なはは ポチっとAMAZONでカートに入れちゃいました。 微々たるもんですが、あふぇりえいとぉ〜

globalheadglobalhead 2010/02/06 13:59 お買い上げありがとうございます〜

20100203(Wed)

[]オレとパブリック・イメージ・リミテッド オレとパブリック・イメージ・リミテッドを含むブックマーク オレとパブリック・イメージ・リミテッドのブックマークコメント

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■オレと『メタルボックス

Metal Box (Vinyl Replica Edition)

Metal Box (Vinyl Replica Edition)

パブリック・イメージ・リミテッド(PIL)の『Metal Box』といえばオレのようなニューウェーブ世代にとっては説明する必要の無い神アルバム中の神アルバムでしてな。オレもコーコーセーの頃は毎日大音量でぶっかけていたものです。あまりの音量に部屋にあった風船がパンッ!と割れた事もありましたよ。パンク+ダブの手法で作られていたんですが、フリーキーなギター、中東風のヴォーカルと合わせ、スピーカーのコーンが破れるんじゃねえかと思っちゃうようなベースの重低音ぶりが凄かった。この組み合わせが当時は相当"新しかった"んですよね。なにしろPILの『Metal Box』は当時のオレの音楽好きの仲間はみんな聴いてましたね。

そしてなによりこのアルバムを特長づけていたのは、12インチ3枚組のアナログ盤がまあるい金属缶に入れられてリリースされていた、と言うことでしたな。だからこそ、アルバムのタイトルは『Metal Box』となっているわけです。しかしこの仕様はイギリス本国だけで、日本では2枚組で普通の紙ジャケで発売、その為マニアックな人達はこぞって缶入り輸入盤を手に入れようと躍起になり、お陰でオリジナル盤はプレミア価格がついちゃってコーコーセーのオレなんかにはとても手の出るモンんじゃなかった。

さて今回、リリース30周年ってことでデジタル・リマスターされオリジナルと同じ3枚組のCDということで再発売されたんですが、CDサイズに小さくなったものの当時の缶ケースのレプリカがジャケットに使用されておリ、これこそ紛う事無く『Metal Box』!当時缶入りを買えなかった怨みを晴らすべく、ついつい購入してしまいました。まあ名盤とはいえ今更30年前のアルバムを聴きたいとは思わなかったんですけどね。こういう暗さや重さって、今のオレはもう必要ないし。

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■オレとセックス・ピストルズ

●Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols

セックス・ピストルズのデビュー・アルバム『Never Mind the Bollocks Here's the Sex Pistols』を初めて聴いたのはオレが中学3年の時でしたかね。当時ハード・ロックを聴いていた友人が「これが今一番新しいらしい」と言って聴かせてくれましたが、イエスやピンク・フロイドみたいなプログレを聴いていたオレには「随分キンキンした金属的な音だな」と思え、それほど面白くありませんでした。しかしその後じわじわとパンク/ニュー・ウェーブ系の音が流行り始め、それらの音に耳が慣れてきた頃にピストルズにもう一度触れて、これはカッコイイ、と思えるようになってきたわけです。あの頃はパンク系というとストラングラーズとかスージー&ザ・バンシーズあたりが好きでよく聴いていましたね。

■パブリック・イメージ!

●Public Image

Public Image

Public Image

●Second Edition

Second Edition

Second Edition

セックス・ピストルズ解散後ジョニー・ロットンジョン・ライドンと名前を改め、バンド"パブリック・イメージ・リミテッド"を結成します。このPILの1stアルバム『パブリック・イメージ』を聴いたのは『Metal Box』(2枚組紙ジャケット版は『Second Edition』というタイトルでしたが)が出た後に「PILってなんかスゲエ」と思って遡って聴いたような気がします。アフター・パンクを模索する姿勢がとても伝わってくるアルバムでした。

●The Flowers of Romance

Flowers of Romance

Flowers of Romance

PILの3rdアルバム『The Flowers of Romance』はオレが19になった頃にリリースされたのかな。ちょうど上京したての頃で、まだ馴染めない東京のコンクリートとアスファルトだらけの索漠とした風景にこの音はなんだかフィットしました。

●Paris au Printemps

Paris in the Spring

Paris in the Spring

PILのパリ・ライブ。ライブの最中、騒ぐ観客に低い声で「しゃらぁーっぷ」と釘を刺すジョン・ライドンがカッコよかった。

●Live in Tokyo

Live in Tokyo

Live in Tokyo

PILライブ・イン・トーキョー。新宿さくらや前で撮ったジャケット写真が面白かった。ここで収められた公演かどうかは忘れたんですが、PILのライブは一度行ったことがあります。場所は中野サンプラザの2階席だったかな。このアルバムもそうだったけどセックス・ピストルズの曲もやっていて、ファン・サービスとしてはありがたいのかもしれませんが、なんだか初期のとんがっていたPILとイメージが違ってきていて、あんまり好きじゃなかったな。

●Compact Disc

Compact Disc

Compact Disc

で、この4枚目ですっかり単なるハード・ロックになってしまい、音的に興味が薄れてきて、このアルバムを最後にPILは聴かなくなってしまいましたね。

●The Greatest Hits, So Far

Greatest Hits So Far

Greatest Hits So Far

ベスト・アルバムも出てるけどPILは2ndと3rdを聴いておけばいいと思うなあ。

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20100202(Tue)

[]ボーダーランズ ボーダーランズを含むブックマーク ボーダーランズのブックマークコメント

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遠い未来、銀河辺境の惑星パンドラが舞台のアクションRPGです。人類は鉱物資源採掘のためにこの惑星に入植するのですが、そこではエイリアン達が待ち構えていた…とここまで書いて気づいたけど、おいおいこれ映画『アバター』じゃねえかよ!?惑星の名前まで一緒だよ!…ただ『アバター』とこのゲームが違うのは、惑星パンドラは殆どが荒地のような惑星なんですね。ここでプレイヤーは賞金稼ぎとなり、ならず者やエイリアン、凶暴なモンスターと戦うわけなんですが、ピーカンの空の下、岩だらけの荒野で銃を片手に戦う主人公、というこのシチュエーション、まんま西部劇なんですね。

ゲームは4人のそれぞれ能力の異なるキャラを選びプレイすることになりますが(オンラインでは4人CO-OP可能)、アクションRPGと謳われているだけあって経験値とスキルアップの概念があり、手に入れたゴールドを使ってアイテムの購入、強化などをすることができます。

アクションRPGということで『Fallout3』あたりと比べられがちな本作ですが、『Fallout3』よりはFPS寄りのゲームになっていてややこしいストーリーを気にする必要がありません。オレストーリーややこしいのって苦手なんですよねえ。ゲーム世界の感触は殺伐としながらもどことなくのんびりしていて、意外とその雰囲気がよかったりします。トゥーン・シェイディングで描かれた画像もコミックっぽくて面白い味わいです。

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Borderlands (輸入版:北米・アジア) - PS3

Borderlands (輸入版:北米・アジア) - PS3

Borderlands(ボーダーランズ) - Xbox360

Borderlands(ボーダーランズ) - Xbox360

ボーダーランズ 【日本語マニュアル付英語版】

ボーダーランズ 【日本語マニュアル付英語版】

[]鉄拳6 鉄拳6を含むブックマーク 鉄拳6のブックマークコメント

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そういえば発売日に買ったものの全然やってない…。なんだかどんどんチャラくてチャチくなっているような気がするけど気のせいなのだろうか。前作『鉄拳5』も殆ど手を付けなかったし、もうオレこのジャンルはいいかなあ。

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鉄拳6(通常版)(特典無し) - PS3

鉄拳6(通常版)(特典無し) - PS3

鉄拳6(通常版) - Xbox360

鉄拳6(通常版) - Xbox360

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20100201(Mon)

[]映画『Dr.パルナサスの鏡』はロンパールームだった!? 映画『Dr.パルナサスの鏡』はロンパールームだった!?を含むブックマーク 映画『Dr.パルナサスの鏡』はロンパールームだった!?のブックマークコメント

Dr.パルナサスの鏡 (監督:テリー・ギリアム 2009年イギリス・フランス映画)

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Dr.パルナサスの鏡』製作中、主演のヒース・レジャーが急逝し、困窮極まったテリー・ギリアムは鏡にお伺いを立てることにしたのである。

「鏡よ鏡よ鏡さん、皆に会わせてくださいな〜そ〜っと会わせてくださいな!
あら!あなたはジョニー・デップちゃん!デップって言ってもクリーム状のソースじゃないから要注意ね!
あら!そこにいるのはジュード・ロウちゃん!ら〜ら〜ら〜らららっら〜ヘ〜イジュ〜〜〜ド!
そしてそこにいるのはコリン・ファレルちゃん!お目目の上になんで毛虫飼ってるの!?」

…こうして鏡のお導きによりヒース・レジャーの代役俳優3人が集結し、かくして『Dr.パルナサスの鏡』は目出度く完成したのであった…。

テリー・ギリアムの撮る映画といえば猥雑でキッチュなガジェットがこれでもかと画面を覆いつくす映像派の監督というイメージが強く、そのデザイン性に驚かされる反面、随分ガチャガチャしているよなあ、というのが正直な感想だ。同じように凝った美術を駆使するティム・バートンがそれなりに洗練されよくまとまったセンスを持っているのに比べ、ギリアムの描く映像は灰汁が強く毒もふんだんに含まれる。その趣味が大いに生かされた『バロン』や『バンデットQ』あたりがギリアム作品の真骨頂ということが出来るのだろうが、個人的にはギリアム趣味の押さえ気味だった『12モンキーズ』や『フィッシャー・キング』のほうがまとまりがよくて好きな作品だったりする。根強い人気のある『未来世紀ブラジル』は全体的に未整理な感触があるし、『ローズ・イン・タイドランド』や『ラスベガスをやっつけろ』などは毒が強すぎてオレはあまり好きではなかった。この人の作品にはどうもムラが多いような気がするが、意外と本人もムラッ気な人なのかもしれない。

この『Dr.パルナサスの鏡』も良い意味でも悪い意味でも実にギリアムらしい映画だといえる。ロンドンの町を巡る旅芸人パルナサス博士(クリストファー・プラマー)とその一座の物語なのだが、その演目のひとつである「イマジナリウム」の鏡は、その中に入った者の願望の世界を見せる、という不思議なものであった。この鏡の中で繰り広げられる映像ファンタジーと共に、パルナサス博士と悪魔のニック(トム・ウェイツ)との千年に渡って行われてきたある"賭け"の秘密が物語の主題となる。鏡の中のファンタジー世界はギリアム版『アリス・イン・ワンダーランド』といった所だが、さすがにイイ感じで毒が振りまかれており、期待通りの映像を見せる。

だが、この鏡がなんなのか?が今ひとつよく判らない上に、Dr.パルナサスが永遠の命を得ながら何故不思議な鏡を持って旅芸人をして彷徨っているのかが判らなかったりする。ひとつの寓話として捉えればいいのだろうが、寓意として受け止めるべきものが、なにしろギリアムらしくとっ散らかっている為に、伝わり難いのだ。そして登場人物たちの行動も、あたかもギリアムの作品そのもののようにムラッ気に満ち、捉えどころが無かったり説明不足だったり映画の流れとしては無駄に感じる演出があったりする。映画としての完成度は決して低くはないのだが、描かれる様々なもののバランスが悪く、それらの枝葉を刈り込むことをせずに、やはり今回もギリアムらしい未整理な作品だという気がしてしまう。だがこれはギリアムのいつも爆走してしまう情熱の、その暴走ぶりなのだと言えない事も無く、またまたギリアムらしいとも思えてしまう。災難の多い監督だという話だが、この人自身が災難を呼んじゃうんだろうなあ。才能があるのに難儀してしまう、つくづく因業な監督であることを再認識してしまう作品であった。

Dr.パルナサスの鏡 予告編

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