蔦がキュルキュルいって襲ってくる!?〜映画『パラサイト・バイティング 食人草』

パラサイト・バイティング 食人草 (監督:カーター・スミス 2008年アメリカ映画)


メキシコくんだりまでバカンスしに来たボンクラ男女御一行様がヘラヘラと謎の遺跡に入って行ったら気色の悪い怪奇植物に襲われてさあ大変!おまけに言葉も通じない見るからに意固地そうな原住民の皆様が遺跡の周りを取り囲みここから逃すまじと銃を片手に張り切っちゃってるという四面楚歌状態!ヤダもー信じらんなーい!とボンクラ男女御一行様は大パニックだ!さあボンクラたちはここから生きて出られるのか!?という心温まるゲロゲロホラーだよ!

まあ密林でキュルキュルと蔦を伸ばし侵入者の足に絡みついてどこぞの暗がりに引っ張り込む、とかいう殺人植物なんてぇのは昔から暗黒大陸冒険活劇なんぞによく出てきたもんだが、これまではあくまで脇役だったのが今回堂々の主役となったわけだな!良かったね殺人蔦さん!さらにこの殺人蔦に咲く花が音とか声を真似してピーチクパーチクさえずるという結構器用なことを仕出かすんだ!さえずるっちゅうぐらいだから最近流行りのツイッター蔦ということも出来るかな!?ツイッターユーザーの方はTLに「きゅるきゅる」とかいう怪しいポストがあったら気をつけよう!机の下から蔦が伸びてくるかもよ!?

しかし思うんだがこんな植物が今まで発見されずに残ってるなんてどうにも信じられないし、聖地だかなんだか知らないけどウザッてぇ生き物なのは確かなんだから原住民の皆様はンなもんさっさと焼き払っとけばよかったじゃねえかよお!バカなの?アホなの?死ぬの?あと植物に触れたものは寄生されたとみなして身内のガキであろうとも撃ち殺してた非情な原住民の皆様だけど、ボンクラ御一行様はこれを利用して植物をポンポン原住民の皆様に投げつけ相撃ちさせて全滅を狙うとか思いつかなかったのかしらん!?

それと「恐怖の肉食殺人植物!」とか言ってるくせにこれに直接殺された奴は実は誰一人としていないのよ!冒頭の犠牲者はそうなのかもしれないけど、ボンクラ御一行様に限って言えば穴蔵に落ちたり寄生されて頭がおかしくなったり間違って仲間刺しちゃったりと、たいがいは勝手に自滅しているだけなんだよ!なんだよ話のわりにたいして活躍してないじゃん殺人蔦くんよお!そもそもボンクラ御一行は自滅するだけあってドンクセエ連中ばっかりで、観ていてオジサンいらいらしちゃったよ!画面も殆ど遺跡の周りから動かないし、ちょっくら退屈したオレだったよ!あれ、今ツイッター見たらなんか「きゅるきゅる」とか書いてあるけど…ん?なにこれ?ん?
…ウワァーーーーッ!!!!