Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20100430(Fri)

[]『月に囚われた男』はSFの本道を行く佳作SF映画だった 『月に囚われた男』はSFの本道を行く佳作SF映画だったを含むブックマーク 『月に囚われた男』はSFの本道を行く佳作SF映画だったのブックマークコメント

月に囚われた男 (監督:ダンカン・ジョーンズ 2009年イギリス映画)

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■そこは月世界

"月を舞台にしたSF"というとそれはもう山ほど存在するだろう。小説ではジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』、H・G・ウェルズの『月世界最初の人間』、ジョン・キャンベルJr.の『月は地獄だ!』、A・C・クラークの『渇きの海』、ロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』などがあるし、映像作品としてはこれも古典中の古典であるメリエスの映画『月世界旅行』があるが、個人的にはSFTVドラマ『謎の円盤UFO』のムーン・ベースが記憶に強烈に焼きついている。コミックではこれも個人的には手塚治虫のスペースオペラ『ノーマン』やSF短篇集『ザ・クレーター』が特に思い出深い。こんな具合に月は人類にとって最も身近な異世界であり想像力を刺激する舞台として物語の中に取り上げられてきた。

2009年イギリス製作の映画、『月に囚われた男』もその中に新たに加えられるであろう"月を舞台にしたSF"物語だ。近未来、人類は資源採掘のために月面に基地を置いていた。3年の契約でたった一人でこの基地を管理する男サム(サム・ロックウェル)は任期の満了を心待ちにしていた。故郷である地球に愛する妻と子を残してきているからだ。しかし通信塔は故障したままで、家族ともまともに連絡を取り合うことができない。そんなサムの唯一の話し相手は人工知能だけだ。そんなある日、サムはおかしな幻覚に悩まされはじめ、遂に月面車で事故を起こすが…というのがこの物語の発端である。

デヴィッド・ボウイの『地球に落ちてきた男』

最初の映画イメージはなにしろ『2001年宇宙の旅』だろう。静寂に包まれた宇宙空間、白く冷たい月面基地、宇宙での孤独な生活、そして人工知能との会話。ただしこの人工知能は叛乱を起こしたりすることなく主人公のよき理解者として活躍する。基地での家庭菜園は『サイレント・ランニング』か。主人公の生活感溢れる様子は『エイリアン』の宇宙船クルーのようだ。そしてこの後に起こる事件は『ブレードランナー』における”自己とは何か?記憶とは何か?”というひどく哲学的な問いを観るものに投げかける。こうして有名作を並べてみただけでも映画『月に囚われた男』は優れたSF映画を教師にした優等生のような作品に思えてくる。さらにそれが製作費500万ドル、撮影期間33日という、SFインディー映画『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』のような低予算映画として完成している所がまた小気味いい。

しかしオレはこの映画をデヴィッド・ボウイの『地球に落ちてきた男』の月バージョンだったのではないかと勝手に解釈することにしたのだ。そう、なんとこのダンカン・ジョーンズ監督、神ロック・アーティスト、デヴィッド・ボウイの実の息子なのである。「恥ずかしくて父の映画は観たことがない」と言っている監督ジョーンズだが、多分『ラビリンス』の自来也みたいな頭したボウイ父さんがあまりにも恥ずかしい格好なので見られない、と言っているだけなのだろう。やはりこの映画を観ると、かつてボウイが「スペース・オディティ」を歌ったSFマインドが息子にもしっかり根づいていると思えるからだ…なーんて、もちろんこじつけでしか無いのだけれど、かつてのボウイ・ファンのオレとしては、その息子の成長を色眼鏡なしで見ることなんか出来ない相談じゃないか。

そう、デヴィッド・ボウイの『地球に落ちてきた男』という映画は、資源を得るため地球にやってきた異星人が、自らのアイデンティティを剥奪され、家族のいる故郷の星に帰ることもできなくなってしまうという、圧倒的な孤独と悲哀を描いた映画だったではないか。こうしたアウトラインやテーマを抜き出してみると、やはり『月に囚われた男』と『地球に落ちてきた男』は奇妙な相似形を描いていることに気付かされるのだ。ジョーンズ監督が実際『地球に落ちてきた男』を観たかどうかは別として、作品テーマの根幹となるものが似かよう、という部分にやはりどうしても”同じ血”を感じるのだ…ってやっぱりこじつけだろうか?

■オーソドクスかつコアなSF映画

作品的には70年代SF映画を思わせる非常にオーソドクスかつ古典的な作りであり、派手な演出も無くある意味正攻法過ぎるように感じる部分もあるが、低予算ながら愛情がひしひしと感じられる特撮からは、ひとりのSFファンとしてとても和むものを感じた。そして映画で描かれるテーマは純SF的なものであり、よくあるSF映画が現実でもありうる事件やシチュエーションをSF的状況に移し変えただけ、というものとは一線を画している。それにしてもこれが新進気鋭監督の撮った処女作であると考えると、これからの成長がとても期待できるではないか。『第9地区』の監督ニール・ブロムカンプと合わせ、将来の楽しみな若い監督がまた一人増えたかと思うと、こうしてどんどん世の中は世代交代してゆくのだなあ、と妙な感慨を抱いた。

蛇足だが劇中で地球にコンテナを打ち上げていた装置は「マスドライバー」と呼ばれる一種のカタパルト装置だ。人間を乗せて射出させるのはどうかと思うし、それを地球でどう受け取るのかは描かれていないが、多分強化繊維の網で作られたマスキャッチャーを使って大気圏外でコンテナを捕捉し、それを宇宙コロニーで備蓄するか軌道エレベーターで地上に下ろすなどがされるのだろう。

マスドライバー(Mass driver)とは、惑星の衛星軌道上や衛星の周回軌道上に物資輸送を大量輸送に向くよう効率良く行うための装置/設備/施設で、地上から第一宇宙速度にまで加速したコンテナなどを「放り上げる」物である。この装置は実用化に向けて様々な研究もなされており、宇宙を舞台としたSF作品にしばしば登場する(大規模なカタパルトとも言える)。

Wikipedia:マスドライバー

月に囚われた男 予告編

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スペース・オディティ

スペース・オディティ

20100428(Wed)

[]迫り来る《 垂 れ 乳 》の恐怖!?〜映画『REC/レック2』 迫り来る《 垂 れ 乳 》の恐怖!?〜映画『REC/レック2』を含むブックマーク 迫り来る《 垂 れ 乳 》の恐怖!?〜映画『REC/レック2』のブックマークコメント

■REC/レック2 (監督:ジャウマ・バラゲロ、パコ・プラサ 2009年スペイン映画)

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謎のウィルスでゾンビ状態になった住民たちがとぐろを巻いているアパートメントに、鴨葱状態で入り込んだTVクルーその他ご一行様を待ち構える阿鼻叫喚を描いたホラー映画『REC/レック』の続編であります。今回もブレアなんちゃらとかクローバーなんちゃらでちょっぴり脚光を浴びたPOV方式で撮られており、ブレブレの画像が物語内容とは別の意味でキモチワルくさせるという卑怯な手を使った作品となっております。しかしPOVってやっぱりあんまり流行らなかったですねえ。カメラ持ってる必然性をひねり出さなきゃならないのが難なんだよなあ。『第9地区』みたいな部分POVっていうのが一番破綻が少なくて有効かな。ちなみに『REC/レック』の1作目はこのPOV方式が結構成功していたと思いますし、POVだからこその怖さというのもしっかり際立っていて面白い映画に仕上がっておりましたよ。なにしろクライマックスは劇場で「うぎゃっ!」とか喚いて座席から飛び上がったぐらいだもんオレ!

というわけで『REC/レック2』ですが、前作のラストから物語は始まるわけなんですな。のっけからゴツイ装備にアサルトライフル抱えた警官隊の皆さまが感染者がいる隔離アパートに乗り込んでいきますが、これ観てオレは「おお!1作目が『エイリアン』だとするとこれは『エイリアン2』という訳だな!今度は戦争だ!やれやれやっちまえ!キモい感染者の皆さまをミンチの山にしちまえ!権力と力こそが正義なんだぁあぁ〜〜!」などとアタマノオカシイ興奮の仕方をして一時どうなるかと思いましたが、やれアパートに乗り込んでみるとこいつら警官隊の皆さまときた日にゃあ口ほどにもないヘッポコ振りで、案の定というかやっぱりというかお約束通りに感染者の皆さまの餌食になってしまうのです。だいたいあの銃の構え方、チーム行動の仕方ときたら観てられないよ!お前ら殺す気あるのかよ!それが殺すときの顔なのかよ!ジジイのファックの方がまだ気合いが入ってるよ! 一回ハートマン軍曹の所に行って鍛えなおせ!と憤懣遣るかたないオレだったのでありますよ。

あとこのヘッポコ警官隊の皆さまには保険局の職員と称する謎の同行者が付いていたのですが、なんとこいつの正体が実は神父で、「このアパートの感染者は実は感染じゃなくて悪魔に取り付かれたんだぁあぁ〜〜〜ッ!!」と衝撃の事実を明かすわけですね!なんなのこの『デモンズ2』展開!?んで、「最初の感染者だった少女の血さえあれば解毒剤が作れるのじゃあああ!この血が採れるまであんたら出られないから。これはバチカンが言ってるんで絶対です。そこんとこヨロシク」なんぞと突然強権発動、警官隊の皆さまはなんだか判んないけどこいつに丸め込まれて「やだようもう出たいよう」とかブーたれながら嫌々アパートを捜索し始めるというわけなんです。しかしさあ、「悪魔が憑依した!」とか言いながら「解毒剤を作る!」って、悪魔なのか病気なのかいったいどっちなんだよはっきりしやがれこの糞ジーザスの下僕がよおおおおお!?バックがでかいからってオメーが偉い訳じゃないんだぞオイ!?

というわけでイカレた神父と腰抜け警官が暗いアパートを行ったり来たりして、なんかドリフの大爆笑」を観ている気にさせられますが、ここで前作のラストであんなことやこんなことになったあの人が出てきてやっと安心させられます。やっぱホラーには綺麗どころが必要ですしねえ。そしてあんなことやこんなことがあった後に、今回の大騒動の親玉と目される「最初の感染者だった少女」が登場であります!しかしこれがもう年数経ってるんで少女じゃなくてほとんど老婆なんですな!そしてこのババアっちゅうのがなんとセミヌードなんっすよ!なにしろセミヌードですから垂れ下がった乳をブラブラさせて現れるわけなんですよ!ヒエエエエエエエエエエエエエエエ!!いやー、オレも今まで飽きるほど凄惨かつグロテスクなスプラッタホラー観てきましたが、この干したカンピョウみたいなシワシワダラーンな垂れ乳ほど恐怖を感じたことは、いまだかつて無い!あれこれ文句もあるホラー映画『REC/レック2』ですが、ことこの《垂れ乳の恐怖》に関しては凡百のホラーを軽く凌駕している、と思うわけでアリマス!いやあ、ホンットに怖いんっすよ、まさにホラーですよあのしわしわの垂れたお乳は!?

■REC/レック2 予告編

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REC/レック 2 (Blu-ray Disc)

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REC/レック 2 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/04/28 20:09 なんだかわかんないけど、なんかムカつく。

globalheadglobalhead 2010/04/28 20:16 レイジーさんは隠れ巨乳だから大丈夫だと思います。何が大丈夫なのかは分かりませんが多分大丈夫です。

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20100427(Tue)

[]死のピタゴラ装置がやってきた!〜映画『ファイナル・デッドサーキット』 死のピタゴラ装置がやってきた!〜映画『ファイナル・デッドサーキット』を含むブックマーク 死のピタゴラ装置がやってきた!〜映画『ファイナル・デッドサーキット』のブックマークコメント

■ファイナル・デッドサーキット (監督:デヴィッド・R・エリス 2009年アメリカ映画)

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自分が今いる場所で大事故が起こり自分を含む多数の死者が出るという白日夢を見てしまい、気色悪くなって逃げ出したら本当に大事故発生!命が助かって運がいいね♪と安心していたら一緒に逃げ出し命の助かった連中が順番に死んでゆく!イヤ〜ン、これって決められた死の運命なの!?という『ファイナル』シリーズ最新作である。ファイナル・シリーズと言っても勿論あの大作ゲーム、ファイナル・ファンタジーとは露ほども関係無いので要注意である。

これまで『ファイナル・デスティネーション』『デッドコースター』『ファイナル・デッドコースター』と作られ、今作で4作目になるこの映画、劇場上映では3Dだったのらしい。生首やはらわたや血飛沫がボコボコボコボコ目の前に飛んでくるさぞや楽しい3D上映だったのであろうがとりあえずオレはレンタルDVDで鑑賞である。セルDVDでは立体メガネ付きの3Dバージョンも発売されているので気になる方はそちらをどうぞ。それと劇場公開時、吹き替え版のみの上映だったらしいが、この吹き替えが相当酷いものであったらしく、巡回先の映画ブログの皆さんの記事を読むとその惨状がありありと伝わってくるのだが、そういう別の意味での怖いもの観たさがある方もチャレンジしてみるといいかも(?)。ちなみにオレは字幕で観ましたが!

で、サーキット場事故が発端となる今回の『ファイナル・デッドサーキット』、製作者側もダレてきたのかいささか緊張感が足りなかったし、展開もこれまでとたいして変わり映えが無く、CG扱いの粗さも目立ったとはいえ、これはこれでそれほど退屈せず観ることが出来た。ホラー・シリーズによくある偉大なるマンネリズムとでもいうやつか。なにしろこの『ファイナル』シリーズのウリは"風が吹けば桶屋が儲かる"そのままに、日常に溢れるありとあらゆるありふれたものが次々と連鎖反応を起こし、最終的に登場人物を惨たらしい死に至らしめるという、《死を呼ぶピタゴラ装置》状態を描く部分が実に楽しいのだ(こういうのを「ルーブ・ゴールドバーグ・マシン」というのらしい)。

この死のからくりが動き出した時に、どれがどれと繋がるかを眺めている時のワクワク感はこの作品ならではと言っていい。死のからくりが見事最後まで到達し、哀れな犠牲者が血飛沫を上げて絶命するシーンでは思わず「ひゃっほうっ!」と喝采したくなるほどである。ありえない連鎖で死が起こる、その”ありえない”はずである死の滑稽さと非現実感がとても愉快なのだ。だがしかし、現実の事故や死も、意外とこういう"ありえない"ことで起こってしまっていたりもするわけで、そういった死の理不尽さ、馬鹿馬鹿しさを描いているといった点で、ユニークなシリーズであると言うこともできる。なんで白日夢で事故を予知しちゃうのかはいつまでたってもわからないのだが。

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20100426(Mon)

[]最近聴いたCD / Scuba、Bob Sinclar、Brownswood Bubblers、SadeJeff MillsLouie Vega、などなど 最近聴いたCD / Scuba、Bob Sinclar、Brownswood Bubblers、Sade、Jeff Mills、Louie Vega、などなどを含むブックマーク 最近聴いたCD / Scuba、Bob Sinclar、Brownswood Bubblers、Sade、Jeff Mills、Louie Vega、などなどのブックマークコメント

■Triangulation / Scuba

TRIANGULATION (輸入盤)

TRIANGULATION (輸入盤)

このあいだ聴いたScubaのDJ-Mix『Sub:Stance』もダブステップ+テクノな音で相当よかったんだけれども、そのScubaの2ndアルバム『Triangulation』もかなりの好盤だ。テクノな質感の音に被さる思いっきりブーストしたダブ・ベース、どこまでもメランコリックなメロディ、例えるなら夜の闇の中、コンクリートの上に舞う細雪のように暗く硬質でひんやりとした音とでもいうのだろうか。Scubaは1stアルバムの頃から突出した音を聴かせていたが、この2ndではさらに完成されてきたといっていい。 《試聴》

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■Made In Jamaica / Bob Sinclar

Made in Jamaica

Made in Jamaica

うほっ!フランスの伊達男DJ、Bob Sinclarが世界に名だたるレゲエ・リズム・セクション、Sly&Robbieと組んで自分の曲をレゲエ・アレンジ!これ、一聴して元がクラブディスコ・ミュージックだったなんて全然分かんないくらいきっちりベタなレゲエ・ミュージックに仕上がっております。Sly&Robbieなんで音は保証できるでしょう。夏になったらガンガン聴こう! 《試聴》
(↓)レコーディング風景などを含めたドキョメント。

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アルバムと全然関係ないんだけどBob SinclarのこのPV、モロに『ファントム・オブ・パラダイス』でニマニマしてしまいますなあ。

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■Brownswood Bubblers Four

《試聴》 

■Brownswood Bubblers Five

《試聴》

ジャイルズ・ピーターソンの主催するレーベルBrownswood Bubblersのコンピも気が付いたらもう5枚目まで出てるじゃないですか。1〜3までは持ってたんですがあわてて買い足しました。インディ・クラブジャズの新人アーチストが集まるこのコンピ、音のほうはいささか地味目だし凡作も結構あるんじゃないかと思うんですが、昔のラフ・トレードのクラブジャズ版といった趣があって嫌いじゃないです。

■Soldier Of Love / Sade

Soldier of Love

Soldier of Love

Sadeといえば80年代にオサレ・ジャジー・サウンドで一世を風靡したバンド・ユニットでありますが、楽曲の完成度が鬼強だったのは認めるけれども、そのオサレなもてはやされ方からオレ的にはちょっと敬遠していたんですよねえ。というわけで最近久々に発売されたニュー・アルバムなんですが、きちんとアルバム通して聴くのがこれが始めてだったりする。オレも歳取ったがヴォーカルのシャーデー・アデュさんもいい歳なんだろうなあ。恋や愛についての切ない唄が多かったSadeもさすがに枯れてきたのか、音もなんだか枯れて来てます。しかしなんで今まで敬遠していたこのバンドを聴いたのかというと、最近ちょっとお疲れ気味で、なんかしっぽり落ち着けるアルバムでも聴いてみるかと思ったからなんですが、聴いているとだんだん、しっぽりしている場合じゃねえ、という気がむくむくともたげてくるという、オレにとっては逆療法みたいなアルバムでありました。 《試聴》

■The Occurrence / Jeff Mills

ジ・アカーランス(初回限定盤)

ジ・アカーランス(初回限定盤)

宇宙の彼方に逝っているジェフ君の最新DJ-Mixということで、久方ぶりに大暴れしてくれるのか!?と期待して聴いたんですが、このDJ-Mixもやっぱり宇宙の彼方に逝った音が延々続いているものでありました…。だいたい前作『Sleeper Wakes』と何が違うんだ?というかオレ間違って『Sleeper Wakes』もう一枚買っちゃったのか?とさえ思えるような相変わらずの深遠な大宇宙シリーズの続きになっております。それとこのCD、新開発「ヴァイナル・ディスク」という変わった作りのCDで、なんとレーベル面にレコードの溝が刻まれており、レコードプレイヤーで針落とせば聴けるようになっているんですな。プレイヤー持ってないから聴けないけど。だけどねー、レーベル面が厚くなっているせいなのか、PCで読み込もうとするとドライブの中でガリガリと物凄い音たてて回るんですよ!オレ最初ドライブ壊れたかと思ったもの。これ大丈夫なのか!? 《試聴》 

■10Years Of Soul Heaven / Louie Vega

10 YEARS OF SOUL HEAVEN COMPILED & MIXED BY LOUIE VEGA (輸入盤)

10 YEARS OF SOUL HEAVEN COMPILED & MIXED BY LOUIE VEGA (輸入盤)

UKのパーティーSoul heavenの10周年を記念してリリースされた3枚組みアルバム、Mixを務めるのはMAWのLouie Vega。実はDefectedあたりのハウスMixCDって結構好きで聴いていた頃があり、このLouie VegaやMAWもその中に入っておりました。ただこの辺のハウスって音のまとまりがよくクリア過ぎなのが良し悪しで、あんまり思い入れのある音にならないんだよなあ。今回もスルーの予定だったんですがLouie Vegaがテック・ハウス寄りの音をMixしているというのでちょっと興味が沸いて聴いてみました。まあLouie Vega自体は安定した技量を持っているから退屈させることはないんだけれども、考えてみればテッキーなハウスDJなんていっぱいいるわけだし、あえて聴くまでもなかったか、と後で思った! 《試聴》

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20100423(Fri)

[]深層心理の国のアリス〜映画『アリス・イン・ワンダーランド深層心理の国のアリス〜映画『アリス・イン・ワンダーランド』を含むブックマーク 深層心理の国のアリス〜映画『アリス・イン・ワンダーランド』のブックマークコメント

アリス・イン・ワンダーランド (監督:ティム・バートン 2010年アメリカ映画)

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■ティム・バ−トン最新作『アリス・イン・ワンダーランド

調べてみたらティム・バートンのメジャー製作映画は全て観ていた。それだけ気になる監督であるし、ある時期までは本当に好きな監督であったのは確かだ。『ビートルジュース』のキッチュでカラフルな死後の世界、『マーズ・アタック!』のチープでブラックな60年代SFの世界、『シザーハンズ』や『エド・ウッド』で描かれるフリークスの孤独と悲しみ。心奪われた作品は挙げていくときりがないほどだ。そしてそれら全てが『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』でも窺える個性的で卓越した美術センスで描かれるのだ。いうなればSF・ホラー・ファンタジーオタクの濃縮複合体みたいな監督だった。だがどうも『スリーピー・ホロウ』あたりから手癖だけで作っているような空虚な作品が目立ち、前作『スウィーニー・トッド』あたりまでいまひとつな感想ばかり出るような作品が並んでいた。

そこでこの『アリス・イン・ワンダーランド』が新作として届けられたわけだが、いやこれがもう、これまでの不作が嘘だったかのような、ティム・バートンの面目躍如ともいえる良作に仕上がっていた。そもそも『不思議の国のアリス』をバートンが映画化、と聞いた時点でこれは傑作にならないわけがない、とさえ思っていたぐらいだ。うさぎの穴から落ちて不思議の国を巡った幼いアリスが13年後、19歳の少女となり再び不思議の国を訪れる…というこの物語は、原作『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』のお馴染みのキャラクターやエピソードを上手く生かしながら映画独自のストーリー展開を見せ、最後にはアリスが争乱の渦中にある不思議の国を救おうと立ち上がる、といった物語になっている。『不思議の国のアリス』はもともとがダジャレや語呂合わせなどナンセンスな文章を基調としたメタ小説的な児童文学であり、それを起承転結のあるドラマとして仕上げるのだからこういった肉付けは必要なことだろう。

■深層心理の世界

自分の道を切り開き、世界のために立ち上がるアリス。そこにはオリジナル・アリスのような周りに翻弄されるだけの受け身なアリスの姿は無く、そして過去のバートン作品のような日陰者の痛みや悲しみが描かれるわけでもない。そんなアリスの物語に、また、バートンの映画に、違和感がある方もいるかもしれない。だがしかし、自己完結した幼い少女から成長し、大人として世界と社会に立ち向かわなければならないアリスの姿は、バートンの映画的変化ともどこか被らないか。それを変節と取るか変遷と取るかは観る者の側にあり、オレが最近のバートン映画に感じていたように、「昔のバートンのほうがよかった」という感想もあるかもしれない。だがこの映画は、エヴァンゲリオンのシンジくんが「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」と自己を追い込みながら、最終的に、「ボクは逃げてもいいんだ」という結論に達したように、「変じゃダメなのか?変じゃダメなのか?」とルサンチマンを抱えたバートンが、「ボクは変でもいいんだ」と自己を受け入れた作品だったのではないか。それはアリスの父が幼いアリスに語った、「優れた人は皆頭が変さ」といった台詞に表れているように思う。この台詞は実はそのままバートン自身の我褒めととっていい。即ち変であること、一種のフリークスであること孤独や悲嘆を描き、自虐的であったり露悪的であったりしたかつてのバートンが、その才能を開花させて製作した映画への数々の賞賛により、大いなる自信を持てるようになったことの喜びを表しているのではないか。

『不思議の国』と名付けられたこの世界は、アリスの深層心理の世界だ。その世界における白の女王と赤の女王の戦いは、善と悪の戦いなのではない。血の繋がった姉妹である赤と白の女王のその性格は、実は1つのパーソナリティーの内面と外面なのだ。それは無意識と意識であり、アニマ・アニムスとペルソナであり、幼児性と社会的成人なのだ。つまりこの戦いは、子供から大人になろうとしている少女アリスの成長の葛藤なのであり、結果的に白の女王は勝利するが、それは社会的自己を確立するための通過儀礼ではあっても、決して内面や無意識や幼児性を否定するものではない。なぜなら、白の女王その人もまた、不思議の国の住人ではないか。人はいつか大人にならなければならないものだけれども、それは子供であったことを捨て去るといったことではない。子供であった頃を内包しつつ、人は大人になるのだ。大人になるとなにかとツラの皮が厚くなり、世知に長けたしたたかさを兼ね備えてしまうものだが、雀百まで踊り忘れずの例え通り、子供の頃、若かりし頃に心に刻まれたことは容易くなくなりはしないはずだ。映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、そういったアリスの成長の物語であると同時に、かつての自分を乗り越えた監督ティム・バートンの、精神的変化を映した映画でもあるのだ。

■IMAX 3D

そしてアリスといえばやはりシュールな登場人物や世界の造型だ。映画『アリス・イン・ワンダーランド』の主役はこの美術であるといっていい。原作にあるテニエルの挿画やアニメ化されたディズニー作品のファンシーさを、ティム・バートンは美しくもまた不気味な美術造型へと改変し、それは熱帯の毒花のようにこれでもかとばかりに咲き乱れ、観る者の目を楽しませてくれるだろう。大きくなったり小さくなったりする度に変化し着替えさせられるアリスの衣装もまた楽しい。ちなみに今回の『アリス・イン・ワンダーランド』はIMAX3Dで鑑賞した。『アバター』の時も思ったが、IMAX3Dで観る映像の没入度は凄まじいものがあり、この『アリス・イン・ワンダーランド』もとても楽しんで観ることが出来た。IMAX、恐るべし。

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アリス・イン・ワンダーランド 予告編

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20100422(Thu)

[]『ウィッチマウンテン/地図から消された山』は少年少女UFO映画だった! 『ウィッチマウンテン/地図から消された山』は少年少女UFO映画だった!を含むブックマーク 『ウィッチマウンテン/地図から消された山』は少年少女UFO映画だった!のブックマークコメント

■ウィッチマウンテン/地図から消された山 (監督:アンディ・フィックマン 2009年アメリカ映画)

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この『ウィッチマウンテン/地図から消された山』、『ブレアウィッチ・プロジェクト』とは何の関係もありません。いわゆるUFO話なんですけどね、UFO話だからって『X-FILE』みたいにアダプテーション!インプラント!キャトルミューティレーション!陰謀だ!陰謀なんだあああ!とかいったオソロシイ話に発展するわけではありません。さらにレーザー光線を放つ宇宙船が街を瓦礫にかえたりエイリアンが人間の胃の中に卵植えつけたりとかもしません。なんとなく仰々しい邦題ですが、実はこれディズニー配給の少年少女向けSFドラマなんです。少年少女向けですから勇気と冒険の物語なんですよ。だからなんだか健全な匂いがプンプンしてます。

お話は主人公であるタクシー運転手とUFO研究者の女性が、地球に不時着して難儀しているいたいけな宇宙人兄妹を、政府の秘密機関から救おうと奮戦する、といったものです。宇宙人といってもごく普通の人間の姿をした子供達です。で、この兄妹、なんだかスゴイ超能力持ってるんですが、だったら最初からそれ使えよとか言ってはいけません。あと政府のワルモンたちが集う秘密巨大基地っていうのがタイトルのウィッチマウンテンの地下にあるんですが、主人公はあっさり侵入して武装した兵隊相手に素手だけで宇宙人兄妹を助けちゃったりします。まあ実に子供向けらしい他愛もないお話で、ちょっとヌル過ぎなんじゃねーか?と言えないこともないんですが、実はオレ、結構面白く観れました。

やっぱりねえ、UFO話というのにはとりあえずワクワクしてしまうんですな。UFO!宇宙人!超能力!地下秘密基地!今やそんなものなど存在するとは全く思ってませんが、こうやって単語並べられただけでもうっとりしてしまいます。ガキの頃の刷り込みなんでしょうな。そういえば冒頭、主人公と宇宙人兄妹は最初UFOマニアのUFO大会というのに紛れ込むんですが、SFなコスプレして集う沢山のマニアの皆さんの姿も「ガキの頃に憧れたものが忘れられない」といった表情でウキウキしてるんですな。やっぱりねえ、UFOはガキの頃の夢なんでありますよ。あとオレがこの映画を悪く思わない最大の理由が、宇宙人少女を演じたアンナソフィア・ロブたんが金髪碧眼のロリロリなカワイコちゃんだったから、というのはもちろん内緒でありますよ!

■ろりろりなアンナソフィア・ロブたん!

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■『ウィッチマウンテン/地図から消された山』予告編

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doradora0511doradora0511 2010/04/22 17:20 アンナソフィア・ロブたん!あの方に似ている。ねっ、レイジーさん!!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/04/22 21:04 巻き込むな!


でも確かに系統だわ!こんなに初々しくはないけどな!(妬)

globalheadglobalhead 2010/04/22 21:12 >ドラドラさん、レイジーさん
そう言われて見ると確かにオレの相方に似てないこともないですな!まあ実際こんなに初々しくは…ハッ!?(背中に殺気)

paseyopaseyo 2010/04/22 22:34 ぼわん。(きょろきょろ…)どろん。

globalheadglobalhead 2010/04/23 01:46 (よ、よかった、見つからなかった…)

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20100421(Wed)

globalhead2010-04-21

[]普通に日記だった 普通に日記だったを含むブックマーク 普通に日記だったのブックマークコメント

  • 部屋に大量にあったフィギュアは既に蔵置の臨界量に達していたので、荷造りして弟に送っていたのであった。もう興味が無くなってたしな。
  • なにしろフィギュア、重くはないがかさ張る品物なのでドでかい段ボールをわざわざ通販で購入し、それに詰め込んでの発送である。今回3回目だがまだフィギュアは無くならない。
  • 段ボール通販で4000円使うってどうなのよ…。
  • 取りあえず全てのフィギュアを処分したいとは思っているが、マクファーレンの映画シリーズだけは手元に残しておきたい。レザー・フェイスやジェイソンやフレディ、遊星からの物体Xシザーハンズキャプテン・スーパーマーケットやスネーク・プリスキンなどのフィギュアがあるのだ。あとメディコムのファントム・オブ・パラダイスとかな。
  • あとずいぶん前に使わなくなっていた古いパソコンをやっと処分した。最近はリサイクル法云々で粗大ゴミの処分もあれこれうるさいし、特にパソコンは面倒臭いものだったので、ずーっと忘れた振りをして押し入れの隅っこに放っておいたのだ。
  • 聞くところによると中古パソコンを無料でひきとってくれる廃品リサイクルの工場というのがあちこちにあるのらしく、ネットで検索して適当な工場を見つけて送りつけた。無料とはいえ運送賃だけはこちらもちだが。廃品として解体するから送る時壊れ物の心配をしなくていいし、送る前に特に工場に連絡せず勝手に送りつけていいのだという。これは気軽だ、ということで段ボールで簡単に包装し宅急便で送った。到着したらしいが特に問題無いようだ。
  • そういえばこの古パソコンの処分、以前、「いらなくなった電化製品を無料でお引き取り致します〜」とかやりながら町中を車で流している廃品回収の業者に声を掛けたら、訳の分からない事を言って大層な値段を吹っかけてきた覚えがある。
  • その業者のおっさんが言うことには、リサイクルに回すには運送賃は4000円ぐらい掛かるしリサイクル費用も4000円ぐらい掛かる、つまりパソコン1台処分するのには8000円は掛かるのだ、しかし自分のところはそこを4000円で引き取ろう、とかいうものだった。
  • まあオレもリサイクル云々は調べていなかったわけではないので、このおっさんがいかに嘘八百並べているかすぐ分かったから断ったが(だいたい4000円もとる宅急便なんかねーよ)、しつこく食い下がっていやもっと安くするからパソコンを見せてくれ、とかグダグダ言ってきてうんざりさせられた。以前別の業者だと思うが、古いパソコンディスプレイを無料で引き取ってくれた回収業者もあったから大丈夫かなと思ってたのにこれだもんな。もうこういう業者使いたくないや。

[]普通の日記の続きだった 普通の日記の続きだったを含むブックマーク 普通の日記の続きだったのブックマークコメント

  • ↑の文章は今日朝会社で就業前につらつらっと書き、下書き保存したつもりがそのまま更新してしまっていたのであった…。たいしたもんでもないし内容も尻切れになってないから別に構わんがな。
  • いつもお昼に日記更新しているのだが、一応理由がある。ある人気ブロガーがPVを稼ぐなら夜に更新したほうがいい、と言っていたから、オレはひねくれてお昼に更新しているのだ。お昼休みの僅かな時間を使っても、夜アンテナがずっと下に流されていても、チェックしたいと思ってる人はチェックしてくれるだろう。そういうふうに読まれる日記でいいのだと思っている。
  • しかしこの日記も気付いたら7年近くやってるが、やはり最初の頃の文章のキレが全然無くなったなあ、と自分でも思っている。ビートたけしのような優れたコメディアンも、40歳を境にして以前のように言葉が出なくなった、コメディアン稼業もお仕舞いか、と思ったというほどだから、オレのような凡人ならなおさらである。そして実は、もはや日記に書きたいことなど何もない。単に習慣だ。そんなものでも読んでくださっている方には感謝と同時に、なんだか悪いなあ、という気がいつもしている。
  • 以前iPodTouchのイヤフォンプラグ接触が悪くなり、Appleに修理見積もり出したら新品買うのと変わらない値段だったので、馬鹿馬鹿しくて新しいiPod買ったという話を書いたけれど、あとで調べたらAppleなんかより安く修理してくれる所があった。メールで修理依頼して品物を送り修理代金は返送時代払いというシステム。送って翌々日には届いた。早い。修理料金は8900円、高いか安いかは微妙だが、捨ててしまうよりはましか、と思っての出費だ。あとHPに書かれている代金には代引き手数料が1000円加算されるから注意が必要だ。
  • しかし修理は終わったものの携帯プレイヤーは2台もいらないので、修理で戻ってきたiPodTouchは相方さんにあげようかと思っている。
  • それにしても今使っているiPodClassic、なんだか音が悪いぞ。大容量が入るのが便利そうで買ったのだが。
  • 一応今までのACC形式の保存からAppleLosslessでの保存に切り替えてみたのだが、それが正しいやり方なのか、それで音がよくなったのか、実は今一よく分かっていない。
  • イヤフォン換えてみようかなあ。ちとお高いがSHUREのカナル型イヤフォンっていいのかなあ?

梅松竹子梅松竹子 2010/04/21 10:55 ふぃ、フィギュアに飽きて。。。
フモさん。私は何かを集めすぎるとある日突然全てがどうでもよくなり処分したくなるときがあります。
最近以前ほど自分のコレクションに熱が入っていないんですが、記事を読んで冷汗が出ました。
>業者の方。
その方に限らず、客の気分だのおかまいなしにとにかく押しまくる店員だのは私も引きます。
アドバイスだのがありがたいときや話されたことで買う気になるときもありますが、
ベタベタしてほしくない空気を読めてるのに押すような「アドバイスしてあげるのが親切・ウチの店の方針」なんて店は二度と行かないと思います。

globalheadglobalhead 2010/04/21 12:30 全てどうでもよくなるってありますよねえ。オレは今、読んだ本はハードカヴァーだろうが文庫だろうがガンガン捨ててますし、CDもある程度一杯になったら捨ててますし、興味の無くなったDVDも弟にあげちゃってます。でもそれでもどうしても残っちゃうものってあるんですよねえ。
店員のアドバイスっていうのはオレは結構聞くほうなんですよ。欲しくないものを買うことは無いですが、どっちにしようとか、どれが似合うだろうと思ってる時は、聞いてみて決めることがありますね。勿論相手は見ますが、意外と失敗したことはありません。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/04/21 23:46 フィギア、同好の方に譲ったり、オークションに出したりしないって事は、やっぱり完全に手放したくはないのでは? しかし弟さんの所が大変な事になってませんか(笑)
フモさんのblogで色々なレビューを拝見するのは大好きで尊敬すらしておりますが、こういう日常の日記に触れるのも、「あ〜、フモさんも普通の人として生きている部分もあるんだな〜」と少し安心できて結構好きです。ためになるし。

globalheadglobalhead 2010/04/22 12:27 実は弟がオークション・マニアなんですよ。フィギュア貰った弟はそれを売って家計の足しにしているわけですな。うち母親実家にいて弟に世話見てもらってるんで、言ってみれば仕送りみたいなもんなんですよ。仕送りは別にしてますけど。オレ自身は特に見返り貰ってません。オークションって自分でやろうとすると手間暇掛かるからちょっと手が出ないんですよ。だからっていうのがありますね。
日常日記はねー、もうこの歳になると日常なんて騒ぐようなこと何も起こらないし、仕事行って帰ってきてと毎日だいたい同じ事ばっかり繰り返しているだけだし、書く事が何もないんですよー。こうして枯れ果てていくんですねえ…。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/04/22 14:04 オークションマニアが御身内にいらしたんですね^^。恐れ入りました。

globalheadglobalhead 2010/04/22 21:09 オークションマニアの弟は買っては売り買っては売りの自転車操業で、なんかもうそういう自己目的化の買い物のドつぼにはまっております…

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20100420(Tue)

[]映画『ブラッディ・ローラ 殺戮の催眠美少女』はそんなに美少女じゃなかった!? 映画『ブラッディ・ローラ 殺戮の催眠美少女』はそんなに美少女じゃなかった!?を含むブックマーク 映画『ブラッディ・ローラ 殺戮の催眠美少女』はそんなに美少女じゃなかった!?のブックマークコメント

■ブラッディ・ローラ 殺戮の催眠美少女 (監督:ウィリアム・マローン 2008年アメリカ映画)

お話のほうはといいますと、嗜眠症で病院のベッドで眠り続ける少女に一目惚れした青年が病院から彼女を連れ出しますが、その病院には少女の夢を支配していた連続殺人鬼も入れられていて、少女を取り戻すために病院から脱出、次々と殺人を繰り返しながら少女と青年を追いかけまわす、というスプラッター・ホラーであります。それにしてもいくら鎖で繋がれているとはいえ凶悪犯罪者と一般患者が病院の隣同士の部屋にいるという設定がまずアリエネーと思いましたし、いくら惚れたからってナニモンかもわからん少女を病院から誘拐する青年ってぇのも、それって普通に立派な犯罪じゃねーか!?と初っ端から突っ込みどころありまくりです。童話『眠れる森の美女』を下敷きに下という話ですが、「惚れた彼女をさらって二人で幸せになるんだ!」なんていうなんだか中2病的なかな〜りイタいメルヘンに溢れた作品、ということが出来るかもしれません。だいたい『戦慄の美少女』とかいう日本での副題がつけられてるけど、ヒロインがあんまり美少女じゃないところも少々心を折れさせる要因になっております。ただ"邪眼の持ち主"という殺人鬼の設定は面白いと思いますし、クライマックスの凝りまくった美術の"殺人鬼の館"はなかなかに観るべきものがあって、この辺のセンスは妙にいいんですな。『TATARI タタリ』のウィリアム・マローン監督による作品らしいですが、もうちょっと脚本どうにかすれば見られる作品になったかもなあ。

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[]映画『デビル・ハザード』は中東の砂漠で悪魔とコンニチワする映画だった!? 映画『デビル・ハザード』は中東の砂漠で悪魔とコンニチワする映画だった!?を含むブックマーク 映画『デビル・ハザード』は中東の砂漠で悪魔とコンニチワする映画だった!?のブックマークコメント

■デビル・ハザード (監督:ジェイソン・コネリー 2009年アメリカ映画)

デビル・ハザード [DVD]

デビル・ハザード [DVD]

なんか中東の砂漠にある地下秘密施設が音信不通になったんで、兵隊の皆さんが様子見に行ったらそこは呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ〜ン!と遺跡から現れた悪魔の人に支配されちゃっててさあ大変!というホラーであります。全体的にな〜んだか既視感ありまくりの作品に仕上がってまして、砂漠の地下で兵隊さんが酷い目に遭うというのは『ヒルズ・ハブ・アイズ2』みたいですし、悪魔に取りつかれてなんちゃらかんちゃらとかいうのは『イベント・ホライズン』みたいですし、悪魔のゲロで魔物に感染するのは『パラダイム』みたいですし、ダクトだらけの狭い基地を兵隊さんが行ったり来たりというシチュエーションは『ドゥーム』やリメイク版『デイ・オブ・ザ・デッド』を思い起こさせますし、さらに困ったことに、今挙げたどれもたいしたことのない映画と比べてもさらに全然たいしたことがない、というかなり致命的な映画に仕上がっちゃっているんですな。だいたい中東の地下遺跡から悪魔が出現って、それ『エクソシスト・ビギニング』で既にやっていて、こっちははるかに出来が良かったもんなあ。そんなこんなでグダグダのホラーではありますが、実はロン・バールマンが出演してまして、彼が登場するとやっぱり映画が締まるんですよねー。悪魔を召喚した張本人という役でしたが、召喚された悪魔がロン・バールマンが中の人になっているヘルボーイだった!というオチだったら面白かったのにね!

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20100419(Mon)

[]『ビッグ・バグズ・パニック』は『ミスト』+『ショーン・オブ・ザ・デッド』なモンスター・ムービーだった!? 『ビッグ・バグズ・パニック』は『ミスト』+『ショーン・オブ・ザ・デッド』なモンスター・ムービーだった!?を含むブックマーク 『ビッグ・バグズ・パニック』は『ミスト』+『ショーン・オブ・ザ・デッド』なモンスター・ムービーだった!?のブックマークコメント

■ビッグ・バグズ・パニック (監督:カイル・ランキン 2009年アメリカ映画)

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虫だ!虫だ!虫だ!でっかい虫が襲ってくるッ!?タイトルそのまんまのB級直球ど真ん中モンスター・パニック・ムービー『ビッグ・バグズ・パニック』であります。レンタルDVD店によく並んでるアルバトロスあたりのトホホ映画にありがちなタイトルではありますが、しかーし!実はこれがなんと結構な拾いモノなんですよ!それもそのはず、『スターシップ・トゥルーパーズ』『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』『パッション』の製作陣がマジこいて作ったバリバリのB級魂全開映画なんでありますな!マジこくんならA級作ろうとか思わないの?向上心のない人私キライ!とか野暮なことは言わないように。B級にはB級なりの志ってモンがあるわけなんですよ。B級の志が高すぎて本国でもビデオスルーだったという話はこの際聞かなかったことにしよう!

ある日突然謎の怪音で街の住人が全員気絶、人々は全身を繭のようなものに包まれ、なんとその上にはドでかい虫がまたがって、人間の体からちゅうちゅう体液を吸っていた…という気色悪いオープニングから始まるこの映画、その繭から抜け出すことに成功した主人公が、仲間を集め虫たちと戦いながら必死の逃避行を行おうとするが…というお話なんですが、よくあるホラー映画と違うところはなんといっても主人公青年のボンクラぶり。見るからにバカで適当でだらしなさそうなダメさを醸し出すこの青年、映画冒頭から早速クビを言い渡され、その後も虫に追っかけまわされているのにくだらないヨタ飛ばしたり一所懸命女の子を口説いたりしています。マイペースなヤツだなあ…。このボンクラ青年が主人公というのと中盤まで殆ど銃が登場しない、というところがエドガー・ライト監督の『ショーン・オブ・ザ・デッド』を髣髴させ、イイ感じなユルさがこの映画の味わいをとってもマイルドにしております。即ちこの映画、ある日突然人々が奇怪な生物襲われる…という『ミスト』のシチュエーションを、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のノリで描いちゃった!という映画だというわけなんですな!

そして中盤からは新キャラ登場、虫に刺され蜘蛛のような姿に変身させられた人間たちが襲い掛かり、主人公たちの行く手を阻むわけです。これがどことなく『遊星からの物体X』ぽくてさらに観ているオレのB級モンスター映画魂を熱くさせるんですな!さらに仲間が虫に刺され、虫化してゆく運命を見なきゃならない…というゾンビ映画的展開も加味されているのですよ。おまけにサバイバル・マニアの主人公のお父さんまで登場し、核シェルターで気勢を上げるとこなんざB級モンスターホラーの隠れた名作、『トレマーズ』を思い出させますな。いやあなんだいなんだい、今まで挙げた映画ってどれも全部オレの好みだよ!こうしてみるとこの『ビッグ・バグズ・パニック』、B級モンスターホラームービー好きの趣味をしっかり押さえた好作ということができますな!だから今まで出た映画タイトルでちょっとでもヒクヒクッと反応した方には是非お勧めしたいですな。後半は虫軍団に連れ去られた女子を救うために主人公が一念発起して巨大虫の巣に突撃し、ダメ男が最後に男を見せるというダメ男ムービーの王道も踏襲し、大いに盛り上げてくれますよ。肩肘張らないB級モンスター映画『ビッグ・バグズ・パニック』、貴方も是非どうぞ。

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■ビッグ・バグズ・パニック 予告編

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ミスト [DVD]

ミスト [DVD]

20100416(Fri)

[]映画『シャッター・アイランド』は『ねじ式』だった!?…わけでは決して無い 映画『シャッター・アイランド』は『ねじ式』だった!?…わけでは決して無いを含むブックマーク 映画『シャッター・アイランド』は『ねじ式』だった!?…わけでは決して無いのブックマークコメント

■シャッター・アイランド (監督:マーティン・スコセッシ 2010年アメリカ映画)

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■序章〜この映画を観る前に

人の脳は…自分の都合のいいように物事を解釈します。例えばこの2つの写真。

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この2つの写真の人物は同一人物です。いやあ、人間の錯覚って怖いですねえ。だからこの映画を観る人は騙されないようにありとあらゆることに注意して画面を観ていてね!…とまあ映画の前に日本の配給サイドが勝手につけた意味ありげで実際何の意味も無い糞つまらねえ映像が流されてからやっと『シャッター・アイランド』本編が始まるんだよ!

■閉ざされた島〜ねじ式 I

ぼくの名は連邦保安官デカプリオ。まさかこんなところに派遣されるとは思わなかった。ぼくはたまたま海に泳ぎに来て、セーシンに難儀を抱える犯罪者ばかりが収容された絶海の孤島シャッター・アイランドに行かされてしまったのだ。人っ子一人出られるはずの無いこの島で、ある女性患者が失踪したというのだ。船から下りたぼくを警備員が出迎えた。波飛沫がぼくの顔に掛かった。ひゃッ、ちめたい。
デカプ「あなたに義侠心というものがあるならぼくを院長に紹介してください」
警備員「院長ですか」
デカプ「そうです院長です」
警備員「なるほどきみの言わんとする意味がだいたい見当が付きました」
デカプ「はあ」
警備員「きみはこう言いたいのでしょう、《医者はどこだ!》」
デカプ「悪質な冗談はやめてください!ぼくは失踪者を探しに来たんですよ!?」
ああ、ぼくの顔はだんだん蒼ざめていくではないですか…。

■失踪人〜ねじ式 II

しかし病院の連中は何かを隠しているらしく、医者も患者たちも口裏を合わせて知らぬ存ぜぬの一点張りで、捜査は一向に進まない。しかし諦めずに聞き込みをするだけだ。
デカプ「おばあさん、かくさないで下さい。この病院にはたしかに手がかりがあるはずです」
おばあさん「どんな手がかりを探しているのかね」
デカプ「行方不明の女の手がかりです。できたら目撃談が絶対必要なのです」
おばあさん「すると自分の子供を三人殺した女の手がかりだね」
デカプ「もしかしたらあなたは知ってて隠しているんですね!ねッじつはそうなんでしょう!」
おばあさん「これには深ーいわけがるのです…シクッシクシクシク」
デカプ「どんなわけです。教えてください」
おばあさん「それはできない相談です…」
デカプ「ではごきげんよう」
おばあさん「達者でなァ」
しかし、失踪者はその後すぐ現れた。やれやれ、ようやく失踪者を見つけることができた。でも考えてみればそれほどシャッター・アイランドをおそれることもなかったんだ。この島なんて真夜中に背中のほうからだんだんと…巨人になっていく恐怖と比べたらどうってことないんだ…。

■悪夢〜やなぎ屋主人

おりしもハリケーンが島を襲い、ぼくはこの島から出ることができなくなった。さらにはぼくが第2次世界大戦に出征した時見てしまったドイツ強制収容所でのユダヤ人虐殺死体や、火事で焼け死んだ妻などが悪夢に現れ、ぼくを怪奇と幻想の世界へと引き摺り込むのだ。いや、もっとずっと以前からそうだったのだ。なにか不吉な重い流れのようなものがぼくの心を駄目な方へ駄目な方へとおし流すようで…。いたたまれなくなっていたのだ。いっそ駄目になってしまえたら…どれほど気がらくかしれないと思っていた。その夜ぼくはいつまでも寝付けないでいた。床の中でじっとしていると「ぼくはいまここにこうしているんだなあ」と変に自分が意識されてならなかったからだ。そしてどことなくみすぼらしく侘しげな部屋にいる自分がなぜかふさわしいように思え…自分は「本当はここにこうしていたのかもしれない」というようなそんな気分になっていた…。

■錯乱〜ゲンセンカン主人

何かがおかしい。何かが間違っている。ハリケーンが去った後、ぼくは凶悪犯の独房棟へ忍び込んだ。この凶悪犯房棟は死んだように静かだな。くずれかかった土壁や腐った格子は昔のままだし…。窓ガラスにぼんやり映っている人影も昔からあのままの形でしみついているような感じさえする。患者だって寿命の短い老人ばかりだ…。だけど不思議だなァ、ぼくはずっと以前からこの病棟を知っていたような、そんな親しみを覚えてならないな…。独房に入っている患者に話をしてみることにした。
デカプ「なぜこんなところにはいってしまったのですか」
患者「きっと前世の因縁でしょう」
デカプ「前世?前世ってなんのことです」
患者「鏡です」
デカプ「あなたはそう信じているのですか」
患者「だって前世がなかったら私たちは生きていけませんがな」
デカプ「なぜ生きていけないのです」
患者「だって前世がなかったら…私たちはまるで」
デカプ「まるで…まるでなんだというのです」
患者「ゆ…幽霊ではありませんか」

■終章〜夜が掴む

夢なのか。現実なのか。何が正しくて、何が間違っているのか。ぼくは偶然ここへ来たのか。それとも呼び寄せられたのか。ここでいったい何が起こったのか。判らない、もう何も判らない。

とうとう一人になってしまった。

じわっ。

開け放された扉から夜が沁み出てくる。

ああ夜だ…。

じわっ。

夜が掴みかかってくる…。

うわーーーーっ

■狂気と妄執に囚われ自滅してゆく男の物語

謎と狂気の渦巻く島、シャッター・アイランド。その全貌を知りたい者は、この映画を観に行くといい。監督スコセッシの手腕は年老いたというより老獪なものになったのだと思うし、物語はオチ云々をどうこう言うよりもその手馴れた職人気質の完成度を楽しめればいいのだ。なにより『タクシー・ドライバー』から一貫して観ることのできる《狂気と妄執に囚われ自滅してゆく男》というスコセッシ映画の大テーマは今回も健在だ。映画はあたかもデヴィッド・リンチを思わせるような美しくもまたおぞましい幻想味を湛え、オレなどは映画全体の重苦しくゴシックな雰囲気からジャン=ジャック・アノー監督の映画『薔薇の名前』を思い出したぐらいだ。スコセッシにこういった映像趣味があったというのは嬉しい発見だったし、逆に、これまでのスコセッシ映画からそういった片鱗をうかがうことができなかった自分の不勉強を補うために、またスコセッシ映画を見直してみたくなる作品でもあった。

なお、今回の文章はつげ義春のコミックからあれこれ台詞を拝借した。是非あわせてつげ漫画も読まれてほしい。スコセッシとは全然関係ないけどな!

■シャッター・アイランド 予告編

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薔薇の名前 特別版 [DVD]

薔薇の名前 特別版 [DVD]

つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む (ちくま文庫)

つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む (ちくま文庫)

ゲンセンカン主人―つげ義春作品集 (アクション・コミックス)

ゲンセンカン主人―つげ義春作品集 (アクション・コミックス)

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20100415(Thu)

[]横山やすしvs西川きよし[モーレツ漫才ワークス] 横山やすしvs西川きよし[モーレツ漫才ワークス]を含むブックマーク 横山やすしvs西川きよし[モーレツ漫才ワークス]のブックマークコメント

お笑い番組というのをいつから意識して観ていたのかは覚えていませんが、日曜の夜にやっていた「花王名人劇場」でのお笑い特集は特に楽しみにして観ていました。そのなかでも横山やすし・西川きよしの漫才は本当に面白くて、ゲラゲラ笑いながらまさに名人の域だなあ、と思っていました。お正月なんかでも元旦からお笑い番組が多く放送されていたけれど、まず「やすきよ」が出ている番組にチャンネルを合わせていたような気がします。まあ実のところ、他の漫才師を知ってるかと言うとそういうこともないのですが、「やすきよ」の漫才は安心して観られる部分が多かったんでしょうね。

この『横山やすしvs西川きよし[モーレツ漫才ワークス]』は「横山やすしvs西川きよし」のタイトルでリリースされているDVDシリーズの1本なんですが、なにしろ2枚組319分に渡って「やすきよ」の漫才24本が楽しめるという「やすきよ」の集大成的なDVDです。実際は全編漫才のみの収録という訳ではなく、合間に当時の関係者の「やすきよ」を語る証言が挟まり、最初は「漫才だけでいいのになあ」と思いつつ観ていましたが、次第にこの証言もまた、「やすきよ」の魅力を伝える1部となって、興味深く観られるようになりました。

それにしても、今こうして観てみても「やすきよ」漫才の凄まじさ、そのテンションの高さには驚かされるものがあります。数十年前にこのスピードで漫才やっていたのか!?と思っちゃうぐらいテンポが早いんですよ。時事ネタや本人ネタはあるにせよ、今でも全然面白い。そしてもう一つ驚いたのは、この二人が「暴れん坊キャラ」のやすしに対して「おっとりキャラ」のきよしが絡む、という形で漫才をやっていたものだとばかり思っていたのに、実際は「調子のいいおっちゃん」のやすしに「いつもキレ気味」のきよしが暴力的に突っ込んで行く、というのがこの二人の漫才の形だった、ということですね。きよしの暴力性を受け止めるだけの器を、同じく暴力性を秘めたやすしが兼ね備えていた、ということなんでしょう。だからこそあれだけ鬼気迫る漫才を繰り広げていたのだと思います。いやほんまスゴイでえ。

[]元祖 人志松本のゆるせない話(上)(下) 元祖 人志松本のゆるせない話(上)(下)を含むブックマーク 元祖 人志松本のゆるせない話(上)(下)のブックマークコメント

この「元祖 人志松本のゆるせない話」、「人志松本の○○な話」の原点として深夜に4回だけ放送された番組なのらしいです。実はオレTVって観ないもんですから、この「○○な話」のことも知らなかったんですが、Twitter近辺で話題に上っていたのでYouTubeで幾つか観たらこれが結構面白かったのでこのDVDにちょっと手を出してみたんですな。松本さん含む出演者がお題に沿ってそれぞれ計100個の「○○な話」を考え、それをランダムに選んで話してゆく、という作りになっています。これ、どうしても「すべらない話」と比べてしまうんですが、緊張感があって内容の濃い「すべらない話」と違いこの「○○な話」はもっとリラックスしていて話も短く、雑談に近いものがあります。このユルさと「○○な話」を披露した出演者への突っ込みがキモとなっています。ただ今回の「ゆるせない話」はまだ企画が出演者にきちんと飲み込まれていないのか、ちょーっと内容が退屈なんだよなあ。それと合わせ、やっぱり「すべらない話」にしろこの「○○な話」にしろ、松本さんの仕切りと的確なツッコミがあるから成り立っている番組なんだろうなあ、という気がしました。

[]水曜どうでしょうDVD第13弾 日本全国絵ハガキの旅/シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー/東北2泊3日生き地獄ツアー 水曜どうでしょうDVD第13弾 日本全国絵ハガキの旅/シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー/東北2泊3日生き地獄ツアーを含むブックマーク 水曜どうでしょうDVD第13弾 日本全国絵ハガキの旅/シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー/東北2泊3日生き地獄ツアーのブックマークコメント

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『水曜どうでしょう』のDVD全集第13弾です。今回収録は《HTBの裏口駐車場で、シェフ大泉が関係者に次々と衝撃の料理をおみまいし、最後はどうでしょう班全員が泥酔して終わった「シェフ大泉 車内でクリスマス・パーティー」のほか、「日本全国絵ハガキの旅」「東北2泊3日生き地獄ツアー」の3本》。例によってイイ感じにグダグダダラダラしているのがひたすら楽しい"どうでしょう"であります。HTBオンラインショップ

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20100414(Wed)

[]ジェイソン・ステイサム映画を二本観た ジェイソン・ステイサム映画を二本観たを含むブックマーク ジェイソン・ステイサム映画を二本観たのブックマークコメント

■トランスポーター3 アンリミテッド (監督:オリヴィエ・メガトン 2008年フランス映画)

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好きさ好きさオレはジェイソン・ステイサムが好きなのさ!なんといってもあのむさ苦しい顔が好きなのさ!ステイサム映画は何本か観ていたけどやっぱり『アドレナリン』の体を張ったバカ演技がトドメだったね!なんとオケツまで大々的に披露しているんだぜ!もちろん『アドレナリン2:ハイ・ボルテージ』もお気に入りだ!『デス・レース』も『バンク・ジョブ』もいいね!

さてそんなジェイソン・ステイサムの代表シリーズというとリュック・ベッソン製作・脚本の『トランスポーター』シリーズがあるね!?今やベッソンが関わってるというだけで地雷映画の名をほしいままにしているけど、『トランスポーター』も1作目が出たときは『TAXi』みたいななんだか大雑把な映画だと思ってたんだよ!でも暇つぶしにちょっくらDVDレンタルしてみたら結構面白いじゃないか!そして『2』が出てこれもDVDレンタル!これが前作よりもベッソン風味全開の大雑把&荒唐無稽な出来になってたが、ビール飲んで酔っ払って観てたからまあいいや!ということにしておきました!

というわけでやっと『3』に辿り着くんだが、やっぱりこれもレンタル!なんかこう「レンタルで観るべき風格の映画」というのがあって、要するに部屋でビール飲んで酔っ払って時々ネットやりながら雑に観てもOKな雑な映画ってやつがそうなんだな!この『3』も劇場でやってる時には涙を飲んでスルーしてDVDが出るのを首を長くして待ってたよ!そして待ちに待ったDVDリリース、早速借りていつものように酔っ払って雑にみてたけど、今回も惚れ惚れするぐらい雑な映画だった!

ステイサム演じる運び屋が「車から20メートル以上離れたら爆発する腕輪」を付けられ謎の組織から謎の女を運ぶ要請をさせるわけなんだけれど、結局この「爆弾腕輪」のアイディアが先にありで、あとの物語や設定は適当に付け足したんだろうな!その付け足された物語っていうのが説明するのがメンド臭くなるようなこじつけがましいお話で、いやーその雑さにおいて期待を裏切らない出来だったよ!だいたい敵役の正体が「国際廃棄物管理会社」って、なんだかもうしみじみセコかったな!

しかしね、この数百円でレンタルして酒飲んで寝っ転がって適当に観て観た後はさっぱり忘れられるどうでもいいセンスっていうのは大事だな、と思うわけだよ!そのためには整合感がどうとかよりも適当にドンパチやって飽きさせないようにしとけばOKなのさ!映画は映画館で観るべき、という話もあるけど、部屋で楽にして観たい映画もある!それこそはこの『トランスポーター』というわけなんだ!だから是非『4』も観たいな!絶対またレンタルして雑に観るよ!

■トランスポーター3 アンリミテッド 予告編

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トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]

トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]

■ローグ・アサシン (監督:フィリップ・G・アトウェル 2007年アメリカ映画)

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さてステイサム映画をなにかもう一本レンタルしようとレンタル屋であれこれ探しましたが、ウーヴェ・ボルの『デス・リベンジ』とこれが並んでいて、「とりあえずウーヴェ・ボルは避けよう!」ということでこの『ローグ・アサシン』を借りたわけですな!一応ジェット・リー主演!デヴォン青木とジョン・ローンまで出てくるじゃないか!ケイン・コスギも地味に出ているらしいけど地味なのでよくわかんなかった!しかし映画の方は謎の殺し屋!とか友の復讐!とか言ってるわりになんだか盛り上がんなくて、ジェット・リーは相変わらずジェット・リーを演じてるだけだしステイサム君は突然シュールすぎる日本語を駆使して驚かせるけど生彩に欠けるし、観てて途中で飽きちゃったじゃないか!そしてクライマックスを迎え最後のドンデン返しらしきものが描かれるんですが、それがありえなさ過ぎて何もかもしらけまくりだ!なんか『フェイス・オフ』を観た時の"ありえなさ感”を感じてしまった!ま、これも雑な映画だったということだな!いやあこうなったらウーヴェ・ボルの『デス・リベンジ』も観ようかしらん。

ローグ アサシン [DVD]

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20100413(Tue)

[]ボトムズ / ジョー・R・ランズデール ボトムズ / ジョー・R・ランズデールを含むブックマーク ボトムズ / ジョー・R・ランズデールのブックマークコメント

暗い森に迷い込んだ11歳のハリーと妹は、夜の闇の中で何物とも知れぬ影に追い回される。ようやくたどり着いた河岸で二人が目にしたのは、全裸で、体じゅうを切り裂かれ、イバラの蔓と有刺鉄線で木の幹にくくりつけられた、無残な黒人女性の死体だった。地域の治安を預かる二人の父親は、ただちに犯人捜査を開始する。だが、事件はこの一件だけではなかった。姿なき殺人鬼が、森を、そして小さな町を渉猟しているのか?森に潜むと言われる伝説の怪物が犯人だと確信したハリーは、密かに事件を調べる決心をする―鬼才が恐怖の原風景を描き、最高の評価を得た傑作ミステリ。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

ジョー・R・ランズデールの”ハップとレナード”シリーズ以外の長編を読むのは『モンスター・ドライブイン』以来これが2冊目だ。『モンスター・ドライブイン』がハチャメチャ・スプラッター・ホラーだったのに対しこの『ボトムズ』はずっとシリアスな物語になっている。

この『ボトムズ』は1930年代のアメリカ、未だ西部開拓時代の貧しい生活と強烈な人種差別の名残を残すアメリカ・テキサス東南部の町を舞台に、幼い少年がある連続殺人事件を通し成長してゆく、という物語だ。単なるミステリの枠にとどまらず、近代アメリカ西部の生活風俗、人種問題、そして低湿地帯=「ボトムズ」のむせ返るような自然描写とそこで少年が見る現実とも幻想ともつかない怪異を描き、作者ランズデールの新たな領域を開拓した小説といわれている。

本国ではMWA賞を受賞し、日本でも書評などを読むと大変評価の高い作品なのだが、オレとしては決して退屈な作品ではないにしても大絶賛するような傑作というほどでもないような気がした。これは作品の質というよりもオレ自身の好みの問題なのかもしれないが、まず、言っちゃ悪いとは思うがアーリー・アメリカのビンボ臭い田舎の光景、そして野卑で野蛮な前近代人というのがオレはあまり好きじゃないのだ。それと合わせ、オレは子どもが主人公になっている物語が苦手で、例えばいくらキングが好きでも映画『スタンド・バイ・ミー』あたりは結構凡作じゃないかと思うような人間なのである。

また、ランズデールの筆致は突拍子もなく下品だったり残酷だったりする描写には真価を発揮するけれど、こういった文学臭を感じさせるような物語となるとその描写が幾分陳腐に感じてしまう。オレは惨たらしい死体は嫌いじゃないが.それを子どもが次々に目撃してしまう、というお話もちょっといただけない。

そんなわけでオレ的には評価の高くない物語なのだが、やっぱりKKKが出てきた時は燃えたね!あいつらが燃えた十字架を持ち、最悪なセンスと言っていいあの下らないとんがり帽子の白装束で現れた時には、「ああこいつらときた日にゃあホントに馬鹿で糞野郎連中なのだなあ!!」と心の底からワクワクした!ナチもいいがKKKもそのサイテーさではオレの心を鷲掴みだよな!だから今度は舞台はこのままでもいいからKKKとのおぞましい死闘の物語を描いて下さいランズデールさん!

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20100412(Mon)

[]『第9地区』は「ヒャッハー!!」なSF映画だった!? 『第9地区』は「ヒャッハー!!」なSF映画だった!?を含むブックマーク 『第9地区』は「ヒャッハー!!」なSF映画だった!?のブックマークコメント

第9地区 (監督:ニール・ブロムカンプ 2009年アメリカ・南アフリカ・ニュージーランド映画)

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■ヨハネスブルグのガイドライン!

ヤヴァイぜヤヴァイぜヤヴァくて死ぬぜ!今、ヨハネスブルグがヤヴァイんだぜッ!?

○ヨハネスブルグのガイドライン

・軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた

・ユースから徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた

・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた

・腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら手首が切り落とされていた

・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する

・宿が強盗に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた

・タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われた。

・バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員強盗だった

・女性の1/3がレイプ経験者。しかも処女交配がHIVを治すという都市伝説から「赤子ほど危ない」

・「そんな危険なわけがない」といって出て行った旅行者が5分後血まみれで戻ってきた

・「何も持たなければ襲われるわけがない」と手ぶらで出て行った旅行者が靴と服を盗まれ下着で戻ってきた

・最近流行っている犯罪は「石強盗」 石を手に持って旅行者に殴りかかるから

・中心駅から半径200mは強盗にあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味

・ヨハネスブルグにおける殺人事件による死亡者は1日平均120人、うち約20人が外国人旅行者。

どこまでも『ヒャッハー!!』な都市ヨハネスブルグ!命が幾つあったって足りないヨハネスブルグ!そしてここに新たなガイドライン項目が追加された!

・キモいエイリアンが住んでる。

ゲロゲロな汁を垂らしたゲロゲロなエイリアンが住むどこまでもコワイ街ヨハネスブルグ!そう、この『第9地区』はそんなヤヴァすぎるヒャッハー!な街ヨハネスブルグで起こったエイリアン騒動を描いた映画なんだ!?

■ヨハネスブルグは燃えている!

何らかの理由でヨハネスブルグ上空に立ち往生した巨大宇宙船の中にいた異星人が難民としてスラム街に住まわされ、そこである事件が起こり…というこの『第9地区』、様々な含蓄が満載の実に想像力溢れる傑作SF映画であった。『インディペンデンス・デイ』、『エイリアン・ネイション』、SFTVドラマ『V』を連想させる出だしから始まるこの物語は、次第に『ザ・フライ』的な奇怪な展開を見せながら、『第5惑星』の如き人類・異星人の友愛の可否が語られ、クライマックスではブラックホーク・ダウン』ミーツ『ロボコップ(もしくは『スターシップ・トゥルーパーズ3』)とでもいうような血沸き肉躍る大規模戦闘へと発展してゆくのだ。

そういったエンターティメント要素に加え、"アパルトヘイトの街・ヨハネスブルグ"というロケーションがまた物語に様々な膨らみを持たせる。被差別者たちにさらに差別される異星人、という構図はSFメタファーとしていくらでも言及可能なものであるが、いやまて、あそこまで奇怪な姿のエイリアンだったら差別の一つもしたくなるよ!などとヤヴァイ心情の一つも沸いてしまう。「鯨は知性ある生き物だから捕鯨いくない」と言っているグリーンピースよろしく「いくらキモクても知性ある生命体を虐げちゃ駄目だ!」という道徳倫理はいくらでもほざけるが、ちょっと考えてみてくれ、ゴキブリが知性を持って「人類と同等の扱いを!」とか言い出したときにゴキブリを愛すことができるか?そしてゴキブリだから叩き潰せ!と言ってしまうのは単なるレイシストなのか?あともしあのエビだかなんだかが茹でて食すと世界一の珍味だ、と判ったら、ちょっと食ってみたくならないか?などとかなり恐ろしいことを考えながら観てしまったオレである。

ゴキブリは人類ではないから叩き殺していい、としよう。しかしレイシズムとは、異人種というものはゴキブリのようなものだから人類と同等ではないので叩き殺しても良いという、歪んだ論理だ。多少の知性と倫理を持ち合わせている者なら、人種や肌の色や国籍で人を差別することが間違っているというのは当たり前のこととして判るだろうが、本当にあのゴキブリが、知性と理性を持って人類の前に現れた、としたら、それでも、人類の持つ知性やら倫理とやらは、それまでの「忌まわしく汚らしくおぞましいゴキブリ」という観念をあっさりとかなぐり捨て、「知性あるもの同士、友愛を築きましょう!」と言えるのか?ということだ。オレなら多分、いくら頭で理解しても、心の中では勘弁してくれ、と思ってしまうだろう。しかし、それは道理でいうなら、やはり差別行為なのだ。しかしこの映画はさらに突っ込んで、「じゃあ、そんなお前がゴキブリになったらどうするよ?」という意地の悪い問いかけをしてくるのだ。SF、というのは、そういった極端な状況を作り出し、人の価値観を揺さぶる、という、実に優れたジャンルなのだ。SF小説の最高傑作として名高いA・C・クラークの『幼年期の終り』は地球を平和に統治する高度な知性を持つ異星人の姿かたちが実は○○そっくりだった!というキリスト教圏の白人には悪夢のようなジレンマをもたらす小説として有名だが、この映画『第9地区』は、ゴキブリそっくりだけど知性がある生物は愛すべきなのか、というジレンマをもたらす映画であるとも言えるのだ。

■ヨハネスブルグ上空こんにちは!

そしてなにしろこの『第9地区』、《南アフリカの都市ヨハネスブルグのスラム街上空に浮かぶ巨大宇宙船》というヴィジュアル・イメージのインパクトだけですでに「勝った」と言っていい映画だろう。

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アメリカやヨーロッパの白人が住む大都市の上空に巨大UFOが浮かぶのではなく、貧しい黒人たちが住み人種差別政策の存在するアフリカの一都市と異星の巨大宇宙船、という組み合わせだけでもメチャクチャ想像力が刺激されるではないか。なぜならキリスト教圏である白人都市の上空に浮かぶUFOは露骨に黙示録の暗喩だが、これはそれとは別の異質な"何か"を孕んでいるのを予期させるからだ。全ての物語はこのヴィジュアル・イメージから連想されるものを想像力を膨らませ尾ひれを付けたものだと思っていい。物語全体を見渡すと突っ込み所もアラも結構目立つし、結末も食い足り無さが残るのだが、最初のビジュアル・イメージの持つ圧倒的な異様さだけで全て一点突破し、見終わった後には「なんだか凄いものを観させてもらった」という興奮が残る秀逸な作品であることは間違いない。

もちろんこのイメージの秀逸さだけではなく、映画『第9地区』は「今までに無い新しいSF映画を撮りたい」という新人監督ならではの熱い心意気が伝わってくる映画でもあるのだ。ピーター・ジャクソンに惚れ込まれた才能、という話は周知のことだろうし、この熱さゆえに多少の粗さ、拙さも大目に見る気になるではないか。監督ニール・ブロムカンプはVFXアーチスト、CM監督などを経ての抜擢だと言うことらしいが、この才能が今後どのように開花するかが楽しみな監督である。

■『Alive in Jo'burg』

ちなみにこの『第9地区』は監督ニール・ブロムカンプ自身のショート・フィルム『Alive in Jo'burg』をもとに製作されたらしい。その『Alive in Jo'burg』がYouTubeに挙がっているので参考までに貼っておこう。

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第9地区 予告編

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20100411(Sun)

globalhead2010-04-11

[]怪しいはてダ隊恒例・チキチキ・4月は花見で酒が飲めるぞ!オフ! 怪しいはてダ隊恒例・チキチキ・4月は花見で酒が飲めるぞ!オフ!を含むブックマーク 怪しいはてダ隊恒例・チキチキ・4月は花見で酒が飲めるぞ!オフ!のブックマークコメント

昨日の土曜日、我が《怪しいはてダ隊》は、品川にある居酒屋『力屋長兵衛』において、《怪しいはてダ隊恒例・チキチキ・4月は花見で酒が飲めるぞ!オフ!》を賑々しく開催したのであった。

今回のコンセプトは『普通の安居酒屋でグダグダの飲み会をしよう』である。しかし鑑みるに、これまでのはてダ隊も、例えどこのどんな店に行こうとも、いい歳したオッサンやオバハンが(若者もたまにいるが)ただひたすらダラダラグダグダと脱力的に飲みまくってはクダを巻いているだけの何も何一つも建設的では無いむしろ建設的であってたまるものか!酒飲むのに理由も理屈はいらないんだよ!というひたすらアナーキーでありアバンギャルドでありデカダンスな飲み会なのである。即ち超意味であり脱意味であり新意味であり、簡単に言うと「酒がありゃあそれでいい」という単なるそのへんの飲兵衛の集まりである、ということなのである。

という訳で今回はてダ隊精鋭飲兵衛隊員4人は午後5時丁度に品川駅に集結し、「酒だ酒だ酒はどこだ!?いったいどこでオレ達に酒を飲ますんだ!?」という異様なテンションで品川駅に集う一般人を圧倒しつつ目的地である居酒屋へと怒涛の進軍を開始したのだ。

そして目的地である居酒屋に到着したのだが、5時開店のはずのその店は未だ開店準備の最中であり、店の前で悠長に看板なんぞを出している店のおじさんに「おいおい5時開店だろもう開いていて当たり前にハズだろこちとら5時開店だっていうから時間合わせてやってきたのにまだ開いていないとはなにごとだ」と尋常ではない調子で詰め寄り「飲みたいんだ酒が呑みたいんだもう1分1秒でも酒を我慢することが出来ないんだいったいどうしてくれるんださっさと店を開けて俺たちに浴びるほど酒を飲ましやがれ」などと狂気の如くまくし立てたのであった。まあ要するにタチの悪い呑み助ということなのである。

店のおじさんは関わってはいけない者に関わってしまったときに一般的な人がするであろう丁寧さと慇懃さで店の開店を告げ、その合図と共に我々怪しいはてダ隊はまるで弾丸のように店の中になだれ込み席を確保すると「酒だ酒だ店中の酒と美味い肴を持ってきやがれ!」とめいめいが喚き散らし、ここでいままさに《怪しいはてダ隊恒例・チキチキ・4月は花見で酒が飲めるぞ!オフ!》が開催されたわけなのである。ちなみにタイトルには"花見"とあるが別に花見なんかしているわけではなく、"酒が飲めるぞ"のみが最重要項目であることをここにお断りしておく。

といったわけで開店と同時に開かれたはてダ隊オフはその後ラストオーダーまでグダグダダラダラと続けられ、さんざん飲み食いした我々は一同ニエニエの状態となってお店を後にしたのであった。げに恐ろしきは酔っ払い、というのが今回の、そして人類永年の教訓ということができよう。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/04/12 00:59 あのグダグダ感がたまらなく好きです。
でもデレデレすんな!
まぁ見ていて和むからいいか…^^。

globalheadglobalhead 2010/04/12 08:50 お疲れ様でありました。久しぶりにレイジーさんとお会いできて本当に嬉しかったです。それにしてもあのグダグダダラダラ振りは凄まじいものがありますな。何が一体我々をあのグダグダに駆り立てるのでありましょうか。あとデレデレというよりダレダレなのであまり気になさらないで下さい。またお会いしましょう!

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20100409(Fri)

[]映画『全て彼女のために』は個人主義についての映画だった。 映画『全て彼女のために』は個人主義についての映画だった。を含むブックマーク 映画『全て彼女のために』は個人主義についての映画だった。のブックマークコメント

■全て彼女のために (監督:フレッド・カヴァイエ 2008年フランス映画)

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無実の罪で禁固20年の刑を言い渡された妻を救うために旦那が決意したのは妻の脱獄を成功させることだった…というフランス映画です。国語教師を生業とするありふれた男が「もうこうするしかないんだ」と人生全てをなげうって脱獄計画を立ててゆくんですな。元脱獄犯に面会して脱獄の心得を教示してもらったり、面会を装い足げく刑務所に通っては見取り図を作ったり、逃走資金を作るために遂にはヤヴァイことにまで手を出してしまうのです。そして脱獄が成功したとしてもその後には永遠の逃亡が待っているのを知っている男は、心の中で父や母や兄弟との終生の別れを予感しながら計画実行の日へとひた走るのです。しかし資金を作るために起こしたヤヴァイ事件から足が付き、警察は男をマークし始め、男の計画は一気に危険を増していき…。『イングロリアス・バスターズ』でドイツ人女優・レジスタンス、ブリジット・フォン・ハマーシュマルクを演じたダイアン・クルーガーが奥さん役で主演しておりますよ。

しかしいくら愛する奥さんのためとはいえ、子供の一人もいりゃあそろそろ古女房だし、法も倫理も犯し人生も命も掛けられるもんかなあ〜などとちと思ったりはするわけです。逆にこの"何事にも替え難き強烈な愛!"っつーのが実にフランス映画的であるとも言えますが。「んじゃお前の相方さんが無実の罪で刑務所入れられたらどうするよ!」などと突っ込まれるかもしれませんが(ってか誰がそんなことを突っ込むのかよく分かりませんが)、まあオレは心の底から相方を愛しまくってますから脱獄の一つや二ついつだってやってやりますし国家も社会も幾ら敵に回そうが屁とも思わない野獣のような男ですから何一つ困ることはないのですが(一部棒読みあり)、でもその前に冤罪を晴らすために合法的に努力するっつうのが最初やることのハズじゃないっすか。っていうかこの映画が日本で作られたらそっちのほうから描くでしょうね。それは法というのはそもそも公正なものである、あらねばならない、といういわゆる国家や法への信頼感のせいからだということもできるわけです。

けれどもこの映画ではそれを最初っからすっ飛ばしてしまう。つまり最初から国家も法も信用なんかしていねえ、信用しているのは自分と自分の家族だけだ、というスタンスがこの映画にはあって、で、そのスタンスというのは実にフランス的と言うかヨーロッパ的な価値観の元にあるなあと映画を観ながら感じました。いうなれば個人主義ってやつですな。さすが個人主義発祥の地フランスの映画ですな。だから「深い愛は何事も乗り越えるんだ!」という映画として観ることもできるのですが、実はその背景にフランス的な価値観やヨーロッパ的な思想背景があるんだと思って観てみると、集団主義の国・日本で生まれた自分との価値観の違いをあれこれ発見できて面白い映画でもあるわけですな。こういうふうにみると、例えば"犯罪"それ自体への物の考え方、受け止め方も違うんじゃないのか、とも思えて、この映画における「法も倫理も犯し人生も命も掛けられる」行為というのが、あながち犯罪ということではなく"個人であること"の行使、という捉え方だって出来るじゃないか、とも思えるのです。まあ日本人には容易に受け入れられない考え方ではあると思いますが。だからこの映画は、『全て彼女のために』というより、『全て個人主義のために』という映画だということが出来るかもしれません。

それにしてもフランス映画を観ていていっつも思うんですが、フランス映画に出演する男優っちゅうのがなーんだかどいつもこいつもみーんな無精髭生やした一癖も二癖もあるようなムサくるしく小汚いオッサンばっかりっちゅうのが昔から謎で謎でしょうがないんですよ。対する女優さんは「これぞフランス女優!」てな感じのメッチャ美人が出てくるのにねえ。で、このムサくるしく小汚いオッサン連中が、なーぜか「これぞフランス女優!」てな感じのメッチャ美人にモテたりしてるんですよねえ。なんなんでしょうねこの図式?ムサくるしく小汚いオッサンであるオレとしては悪い気はしないでもないんですが、映画観ていて始終ムサくるしく小汚いオッサンを眺めていなければならないというのも、あんまり楽しい気持ちにはならないんですよねえ。フランスにだってモデルみたいな顔したいい男の俳優はいるのでしょうが、そういうのはジンセーの苦渋とか明暗とかを描く顔だとはあちらの国では思われてないってことなんでしょうかね。確かにその通りっちゃあその通りなんですが、フランス人ってやっぱりよく分かんないなあ、というのがオレの感想です。

■「すべて彼女のために」予告編

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20100408(Thu)

[]最近聴いたCD / Francois K.、DJ HELL、Thomas Fehlmann、Mahogani Music Compilation、Donnacha Costelloなどなど 最近聴いたCD / Francois K.、DJ HELL、Thomas Fehlmann、Mahogani Music Compilation、Donnacha Costelloなどなどを含むブックマーク 最近聴いたCD / Francois K.、DJ HELL、Thomas Fehlmann、Mahogani Music Compilation、Donnacha Costelloなどなどのブックマークコメント

■Heart Beat Presents Mixed By Francois K.

Heart Beat Presents Mixed By Francois K. (Forward Management / from NY)× AIR(DAIKANYAMA TOKYO)

Heart Beat Presents Mixed By Francois K. (Forward Management / from NY)× AIR(DAIKANYAMA TOKYO)

「Heart Beat Presents Mixed By Derrick May X Air」に続く"Heart Beat"シリーズの第2弾はDJ界のカリスマFRANCOIS K.。相変わらずそつがなくバランスが良く実にきめ細やか、そしてソフト&スムースなテイストの職人技Mixを聴かせますな。ただいつもFRANCOIS K.のDJ聴いてて思うんだけど、全体的に引っ掛かりが無さすぎて、上品で高価な白身のお魚を食べさせてもらっているけど実はオレ、味の濃いジャンクフードのほうが分かりやすくて好きなんだよなあ、という気分になっちゃいます。バランスがいい、というのも案外良し悪しなのかなあ。 《試聴》

■Grossenwahn 1992-2005 / DJ HELL

Grossenwahn 1992-2005 + Automation Durch Monotonie

Grossenwahn 1992-2005 + Automation Durch Monotonie

2006年にリリースされたDJ HELLのベスト&リミックス盤のリイシュー。こうして通して聴いてみると、かなり知っていた曲が多い上にどれも印象深い曲ばかりで、自分はどうも結構DJ HELLが好きなのらしいと再確認してしまった。音的にザラザラしてアグレッシヴな感じが好きなのかもしれない。古い曲もあるようだけど全然気にならなかったなあ。 《試聴》

■Gute Luft / Thomas Fehlmann

GUTE LUFT + 1

GUTE LUFT + 1

THE ORBのメンバーとしても知られるTHOMAS FEHLMANN3年振りのニューアルバム。ベルリン市民の1日を24時間ドキュメントしたTVプログラムのサウンドトラックとして制作されたものなのらしい。音的には実にKOMPAKTらしいきっちりしたアンビエントで、耳に優しいんだけれども優しすぎてちょっと退屈かなあ。 《試聴》

■Mahogani Music Compilation / V.A.

MAHOGANI MUSIC COMPILATION

MAHOGANI MUSIC COMPILATION

Moodymann主催によるMAHOGANI MUSICのショーケースとして、2005年にリリースされたコンピレーションのリイシューです。2枚組で2枚目はボーナスディsクとしてデトロイトの女性ヴォーカリストNikki-Oのアルバムが付属しています。コンピレーションは非常にソウルフルかつジャジーなテイストで、この辺のブラック・ミュージックへのこだわりぶりにMoodymannらしさを感じます。ただ個人的にはロックぽい音の曲が一番面白かったけど。 《試聴》

■Colorseries / Donnacha Costello

Colorseries

Colorseries

《試聴》

■Before We Say Goodbye / Donnacha Costello

Before We Say Goodbye

Before We Say Goodbye

《試聴》

アイルランド、ダブリンのクリエイター、Donnacha Costelloは現代音楽を学んだという経歴のせいか、非常に端整で繊細な美しいサウンドを聴かせます。『Colorseries』は色をタイトルにしたシングルを集めたもので、タイトル通り色彩豊かで硬質な音が並んでいます。最新アルバムの『Before We Say Goodbye』は『Colorseries』よりメロディアスでフロア向けのテック・ハウス。どちらも非常にオレ好みの音でずっと聴いております。

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20100407(Wed)

[]ゴッド・オブ・ウォーIII (PS3) ゴッド・オブ・ウォーIII (PS3)を含むブックマーク ゴッド・オブ・ウォーIII (PS3)のブックマークコメント

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極悪アクション・ゲームの真打、『ゴッド・オブ・ウォーIII(GoW3)』の登場であります。なんかここ最近毎週ゲーム買ってやってますが、これって年度末決算のせいでリリース・ラッシュが続いていたんですよねえ。買うのはいいんだが終わらす暇が無い…。

今回単体の『GoW3』の他に、『『GoW』シリーズ全3作がパックになった『ゴッド・オブ・ウォー・トリロジー』というのが発売されているんですが、オレはこっちを買ったんですよ。でもPS2で発売された1、2作目って実は持ってるんですけどね。自分の日記を調べた所、2006年には『ゴッド・オブ・ウォー』を、2007年には『ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲』をそれぞれ購入しプレイしていることが書かれているが、白状すると、どっちもクリアしてません。今回の『トリロジー』に入っている1、2作目はPS3の環境に合わせて画像解像度をHD仕様にしたいわゆるリニューアルヴァージョンなんですが、このHD画像の画面を見てみたかったんですよ。いやゲーム内容は一緒なんですが。今回買い直したんでついでにクリア目指すかどうかは謎です…。ちなみに1、2作リニューアルバージョンのみの発売もされております。

ギリシャ神話を題材としたこの『GoW』は主人公クレイトスによる《神殺し》の物語なんですね。クレイトスはスパルタ最強の戦士だったんですが、神々の策略により妻と子を自ら手にかけてしまうんです。復讐を誓ったクレイトスはゼウスとオリュンポスの神々を皆殺しにするため武器を手に取る…といった物語なんですが、今作ではかつて神々との戦いに破れたタイタン族を地底から呼び覚まし、神々の神殿へ侵攻を掛ける、というのがオープニングになってます。なにしろ初っ端からど派手に飛ばしまくってますねえ。どデカいタイタン族が画面狭しと暴れまわる様はホント力入ってます。この間まで『ダンテズ・インフェルノ』とか『ダークサイダーズ』とか、『GoW』フォロワーみたいなアクション・ゲームばかりやってましたが、本家のゴージャスさはやっぱり別格ですなあ。売れ筋タイトルなんで金掛けまくってるんだろうなあ。

全作からの残虐さもきちんと引き継いでいて、さすがCEROレーティングZ、ガキお断りの残虐さは健在であります。ヘリオス戦なんて傷つき横たわるヘリオスにそこまでやるかと思っちゃうぐらいガシガシガシガシ蹴りを入れまくり、しまいには首ねじ切って、さらにはその生首をアイテムとして使用するなどという、博愛と友愛に満ち満ちた心温まる展開を楽しむことが出来ます。

ただ、ギリシャ神話という世界観は誰もが知っているという安心感があるし、イジリようによってとても面白くなるけれども、新鮮味自体はあんまり感じないという部分もあって、この3作目で打ち止めにしてよかったような気もするなあ。それにしても1作目も2作目もクリアしてないオレでありますが、この3作目はきっとクリアしますよ!…えーっときっと多分…。

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ゴッド・オブ・ウォー コレクション - PS3

ゴッド・オブ・ウォー コレクション - PS3

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20100406(Tue)

[]ブチ切れオヤジの鬼畜大暴走!〜映画『96時間』 ブチ切れオヤジの鬼畜大暴走!〜映画『96時間』を含むブックマーク ブチ切れオヤジの鬼畜大暴走!〜映画『96時間』のブックマークコメント

■96時間 (監督:ピエール・モレル 2008年フランス映画)

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パリに遊びに行った娘が誘拐された!?犯人は売春目的の大掛かりな人身売買組織らしい!「ワシの娘になにさらしとんじゃあ〜〜〜〜〜ッ!?」元CIA工作員だった親父はアメリカからフランスに乗り込み、娘を救う為に鬼神の如く暴れまわる!?娘の安否は!?親父の暴走の行方は!?世界最強最悪の子煩悩親父の戦いが今始まる!?

いや〜「愛する肉親を凶悪な敵から救う」というオハナシは山ほどありますが、この『96時間』、被害者側のほうが敵より更に凶悪だった、というとんでもないお話でしたね〜!娘を奪われた子煩悩親父ことブライアン(リーアム・ニーソン)は元CIA工作員のスキルとコネを最大に生かし、あれよあれよという間に敵を追い詰めていきますが、「法律なんか知ったこっちゃねえ!だいたいCIAの時だってやってたことは殆ど非合法だったからな!ガハハハ!」とばかりに、もう徹底的に凶悪の限りを尽くします!そりゃ実の娘が売春組織に売り飛ばされるっちゅうのを黙って見ている親はおりませんが、ボコボコにするのは当たり前、当たるを幸いなぎ倒し、邪魔するヤツは撃ち殺し、口を割らないヤツは電撃拷問、しまいには脅かすために事件とは無関係な一般市民まで撃っちゃいます!ちょっとオッサン幾らなんでもそりゃやり過ぎじゃねえのか!?と観ているこっちまでハラハラし、ぶっ殺される敵役に同情心が湧いてしまうほどの徹底的な外道・非道・鬼畜ぶり!オッサンの通った後は屍累々、まさに草木も生えない皆殺しの荒野と化しているんですな!オッサン強すぎ!誰もヤツを止められねえ!まさに暴走機関車、最終兵器、人間核弾頭状態! そんなおっさんにこのオレは、恐れ入谷の鬼子母神!*1

最後には「こいつ殺してなんかコクサイテキに累が及んだりしないの!?」とか思っちゃうようなヤツまでぶっ殺しちゃいますが、なにしろ関係者全員ぶっ殺してますから分かりゃしねえよな!だいたいこんだけ強かったら仕返し来たって返り討ちだろ!オッサンあんた凄いよ!もはや「たった一人の軍隊」の名はランボーじゃなくてオッサンのためにあるようなもんだよ!ランボーさんは昔たった一人でアフガン軍全滅させたけど、オッサンならたった一人で東欧を火の海に出来るんじゃないのか!?こりゃ絶対続篇できるね!と思ってたら実際続篇が企画されているらしい!ギャハハ!次回もまたまた娘が誘拐されるというお約束の展開だと思うけど、次は秘密結社どころか国一個潰しているような気がするよ!ポスターはきっとミサイルにまたがって両手にアサルトライフル抱えたリーアム・ニーソンの絵が使われるんじゃないかな!?鬼畜映画ファンは是非観に行ったほうがいいね!ああ楽しみだなあ!しかし映画のラストは自分の娘に「助けてくれてありがたいんだけど…お父さん、ちょっとキモイ…」って言われるオチだっていう気がするけどね!

■96時間 予告編

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96時間 [DVD]

96時間 [DVD]

96時間 [Blu-ray]

96時間 [Blu-ray]

*1:全然関係無いが、この「恐れ入谷の鬼子母神」には以下に「びっくり下谷の広徳寺、どうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様、うそを築地の御門跡」と続くのらしい

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20100405(Mon)

[]お花見に行ったら廃墟と遭遇した!? お花見に行ったら廃墟と遭遇した!?を含むブックマーク お花見に行ったら廃墟と遭遇した!?のブックマークコメント

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この間の土曜日は相方さんと二人お花見に出かけたのであった。場所は神奈川県にある『根岸森林公園』。JR根岸駅から降りて階段を山の上目指してえっちらおっちら上ると公園に到着。ゆるやかな高低差のある公園で、桜はその公園のど真ん中にそれこそ山のようにこんもりと咲いていた。

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まだ少し肌寒かったけれども、とりあえず桜の見ごろの時期ということで結構な数の花見客で盛り上がっていた。

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相方さんと桜を見ながら公園をブラブラ。

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ところで、その公園の外れに、一種威容を誇る廃墟となった大きな建物があるのである。

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続きを読む

梅松竹子梅松竹子 2010/04/06 22:04 いいですね、お花見。
大きすぎる廃墟ってコワい・・・。
私信ですみませんがブログを引っ越しました。

globalheadglobalhead 2010/04/06 23:37 実は割と花見ってどうでもいいタチなんですが、こういう理由でもつけないとなかなか表出ないもんですから、無理矢理行ってる、という感じはありますね。でも公園ぶらぶらするのはいいもんです。
廃墟というのは独特の磁力があって妙に味わい深いですよ。夜中なんかは怖そうですけどね!
ニューブログのほう見に行きましたよー。前の全部消しちゃったとはなんと潔い!

20100404(Sun)

[]20周年だった 20周年だったを含むブックマーク 20周年だったのブックマークコメント

ついこの間、会社から「勤続20年」の表彰を受けた。いやーこんな会社にこんなオレが20年っすかー。人生の半分の時間は仕事やってるわけだし、人間関係だの社会だのは殆どここで学習してきたわけだし、思い出だって無いわけじゃない。しかし自分はそんなに優秀な社会人でも会社人でもなかったし、その思い出だっていいことばかりではもちろん無い。嫌になって辞めてしまいたくなった事だってある。その時本当に辞めて別の仕事と別の人間関係と別の人生を得ていたかもしれないということはたまに妄想する。結局我慢してこうしてそこそこの立場にいてある程度の収入を得ている今、というのもある。どっちがよかったか、正しかったか、なんていうのは考えてみても判らない。自分の人生に「こうしていたら、こうしていれば」なんていう"たられば"を持ち込むのは不毛だし無益だということぐらいは判っているから、オレは決してしない。ただ「こうした」と「こうしなかった」の選択の結果の現在があるだけだ。不満や後悔が無いわけじゃあない。しかしその選択が愚かであろうと拙いものであろうと、それはオレという人間の責任でもって引き受けなければならない。ただ、ひとつだけ思うのは、オレも、ずいぶんと、歳を取ったんだなあ、ということだ。

「勤続20年」ということで会社からほんのちょっとだけ報奨金が出た。オレはそのお金で、そんなに高くないウィスキーと、輸入物のヴァイツェン・ビールを買ってきて、相方さんとささやかながら祝杯をあげた。アイラ島のシングルモルト・ウィスキー『THE ILEACH』は、そこそこに美味しかったですよ。

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梅松竹子梅松竹子 2010/04/04 23:04 継続は力なり、ですね。いい記事でした。
たしかに他の道もあったのかもしれませんが、同じ道を歩いていく生き方も自分で選択して決めてきたことに責任を持つところもステキと思いました。
歳をとったと感じられたそうですが重ねてこられたのでしょう。^_^
、、、って褒めすぎですかね??

globalheadglobalhead 2010/04/05 08:58 ありがとうございます。まあ結局、そんなに器用じゃない、ツブシの効かない人間なんで、地道に愚直に同じことをやり続けるしかなかった、ってことなんですけどね。選択したのでは無く、選択できなかったというだけのことなのかもしれません。まあそれも一つの人生だって思うことにしてます。でもきっと、こんなのはオレに限ったことじゃなく、社会に出ている人は多かれ少なかれ、そんなことを思って仕事しているんだと思います。それにしてももうちょっと給料欲しい…。

20100402(Fri)

[] 『吸血少女対少女フランケン 』は学園アホアホラブコメグログロ美少女スプラッターだったッ!?  『吸血少女対少女フランケン 』は学園アホアホラブコメグログロ美少女スプラッターだったッ!?を含むブックマーク  『吸血少女対少女フランケン 』は学園アホアホラブコメグログロ美少女スプラッターだったッ!?のブックマークコメント

■吸血少女対少女フランケン (監督:友松直之・西村喜廣 2009年日本映画)

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吸血少女が夜に踊る!少女フランケンが闇に吠える!血の海の中で哄笑を上げる吸血少女!継ぎ接ぎの皮膚からビスを輝かせる少女フランケン!二人の少女が激突するとき、地獄の釜が口を開く!サンダvsガイラ、フレディvsジェイソン、エイリアンvsプレデター、ドラゴンvs7人の吸血鬼、トランザム7000vs激突パトカー軍団…に継ぐ血塗れモンスター・ヴァーサス・シリーズ、それがこの学園アホアホラブコメグログロ美少女スプラッター『吸血少女対少女フランケン』なのである!やんややんや!(このネタ昔やったことあるな…)

ざっくり物語を説明すると、クラスのカックイイ男子・水島クン(斎藤工)を巡り、ヴァンパイアの少女・もなみ(川村ゆきえ)と、もなみと争って死んだ後にマッドサイエンティストの父に少女フランケンとして蘇らされたけい子(乙黒えり)が《恋の大攻防戦》を繰り広げるというもんなんですな。《恋の大攻防戦》とは言いますがそこはグログロ・スプラッター、血しぶきが舞い切り株が花開き臓物が踊り、最後はなんだかもう「遊星からの物体X」と化した少女フランケンけい子が吸血少女もなみを相手に東京タワーで暴れまくるという、とんでもない展開となっております。

バレンタインチョコだの恋の鞘当てだの、単なるラブコメ展開だけなら退屈なシチュエーションでしかないオハナシなんですが、ここにハチャメチャなスプラッター要素を加味することで、ラブコメ展開がいい意味でケレン味を生んでいるんですな。「あなたといつまでも一緒にいたいからあなたをヴァンパイアにしたいの」という、もなみの水島クンへの想いも、ある意味ピュアな恋心ゆえであり、ヴァンパイア+ラブコメという設定が綺麗に生きていて好感が持てます。俳優たちの演技は拙いものですが、これがチープでモンドなスプラッター映画なんだと思えば逆に味わいもあるというもの。カックイイ男子・水島クンが恋に暴走する女子たちへ、心のなかで的確なツッコミを入れながら困惑する様もまたおかしくて、脚本にちょっとしたセンスを感じました。

そしてなにより学校には「リスカ部」だの「ガングロ部」だの奇怪なクラブが存在し、これが異様なテンションで暴走してみせるのが実に可笑しい!最初は単なるネタなんだと思って笑って観てましたが、これが後で物語にきちんと絡んでくるところも上手いなあと思いました。それともなみのしもべ、イゴールとして出演しているジジ・ぶうなる俳優が実に怪しい風体をしていて目が離せなかった!頭から骸骨被った用務員ってなんなんだいったい。ただマッドサイエンティストがなんで自来也の格好をしているのか全然意味が分からなかったんだが…。

噴水のように血しぶきが飛び、ありとあらゆる肉体破壊の様子が楽しめるスプラッターでありましたが、ちょっと気になったのは少女フランケン・けい子がグロいだけで全然綺麗に撮られていないところ。今回、友松直之と西村喜廣という共同監督で作られたようなんですが、友松直之は吸血少女もなみパートを撮り、これは女優の持ち味を生かして可愛らしく撮られていたのに、少女フランケンパートの西村喜廣のほうは、演じる乙黒えりをゴテゴテと特殊メイクで塗りつぶすだけで、女優そのものの魅力を少しも引き出していないように見えた。やっぱ美少女に萌えてこその美少女スプラッターでしょ!西村喜廣は特殊メイクの作り手として有名らしいのですが、特殊メイクは得意でも女性は得意じゃないのかしらん、と思いましたよ。これまで観たいろんな国産美少女スプラッターホラーというのも、どうも女優さんを綺麗に撮っていないように感じるんですが、これってこのジャンルの今後の課題のような気がしますねえ。

■吸血少女対少女フランケン 予告編

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吸血少女対少女フランケン BLOOD STAINED EDITION [DVD]

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20100401(Thu)

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グーグーだって猫である(5)/ 大島弓子

グーグーだって猫である(5)

グーグーだって猫である(5)

大島弓子の飼い猫漫画。前巻まででも随分と飼猫の増えていた大島さんですが、この5巻で描かれている2004年の時点で7匹だか8匹だかの猫を飼い、現在は14匹の猫がいるらしい。それだけでは飽き足らず、近所の野良猫にまで餌をあげ、病気の野良猫を見つけたら動物病院へ連れて行き自腹で治療してやり、さらに里親まで見つけてあげるという奮闘振り。野良が子猫を産んでもやはり里親を探してあげるのだ。こういうのってちょっとやりすぎじゃないのかって最初オレ思ったんだけどね。なんかこう、いるじゃないですか、猫屋敷の猫おばさんみたいな、どことなくヤヴァい臭いをさせた偏愛に走る人が。大島さん、それになっちゃったんじゃないのかなあ、となんだか危惧してたんですけどね。ただなんかこの5巻読んでたら、やっぱり相変わらずなんですが、平伏したというか、大島さんは大島さんの生き方をどこまでも貫いて下さい、って気になっちゃった。あとまあ有名漫画家ってことでお金も時間的な余裕もある人だしねえ。猫がマンションに寄ってくるというので猫嫌いの近所の人からの苦情もあるようですが、それでも我を貫く姿はやっぱり筋金入りの猫原理主義者と言えるかもしれませぬ。

西原理恵子人生画力対決(1)/ 西原理恵子

西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本)

西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本)

西原理恵子と著名漫画家とがお題をもらい、何も見ずにそのお題の絵を描くという対決シリーズ第1弾。「え、この人が!?」という漫画化が次々に登場し、「え、この人が!?」とびっくりしてしまうぐらいみんな絵がマズい!登場する漫画家はしりあがり寿、みうらじゅん、藤子不二雄(A)、国友やすゆき、ちばてつや高井研一郎とがしやすたか、やなせたかし、江口寿史福本伸行、とそうそうたるメンツ。「○○出てこーい!」とプロレスよろしく挑戦者を募るサイパラさんの、何もかもネタにしてしまうパワフル振りが相変わらず凄い。それと「いや本人はちゃんと描いているつもりであろうがどうよこれ的な」漫画家として《元祖》池沢さとし、《天上人》福本伸行、《首寝違え三人衆》柳沢きみお三田紀房、国友やすゆき等の名前が挙げられていたが、いやー、確かに確かに!オレもここで名前の出た漫画家はみんな絵が汚くて誰一人として好きじゃなかったもんなー!と変な所で溜飲が下った。次回も期待しております!

新世紀エヴァンゲリオン(12)/ 貞本義行

新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)

新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)

戦略自衛隊ネルフ本部突入、という旧劇場版「Air」あたりの展開なんだが、エヴァの中でも一番好きなパートなので、映像で何回も観ているのにこうして改めて漫画で読み返しても盛り上がりまくりのオレだ!なんといっても戦略自衛隊の情け容赦無い殺戮シーンがいいよね!あとブチ切れアスカとエヴァ量産機との血飛沫飛び臓物溢れる戦闘も愉快だよね!ただ問題はこの後の展開なんだけどね!?

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