Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20101029(Fri)

[]爆裂ビッチ祭!チチだッ!ケツだッ!バイオレンスだッ!!〜映画『ビッチスラップ 危険な天使たち』 爆裂ビッチ祭!チチだッ!ケツだッ!バイオレンスだッ!!〜映画『ビッチスラップ 危険な天使たち』を含むブックマーク 爆裂ビッチ祭!チチだッ!ケツだッ!バイオレンスだッ!!〜映画『ビッチスラップ 危険な天使たち』のブックマークコメント

■ビッチスラップ 危険な天使たち (監督:リック・ジェイコブソン 2009年アメリカ映画)

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ストリッパーのトリクシー!
麻薬売人のカメロ!
高級娼婦のヘル!
ゴージャス・ボディのビッチ3人が、エロとバイオレンスの饗宴を魅せる!
それが映画『ビッチスラップ』なんだッ!?

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チチよし。

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ケツよし。

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鼻血よし。

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でも内容はからっぽだよ!

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…というわけで映画『ビッチスラップ』であります。ボンキュッボンなビッチ女子3人が2億ドルのダイヤの行方を巡り、チチやケツをプルプルヘコヘコさせながらドツキ合い銃弾の雨を降らせ死体の山を築くという痛快エロエロバイオレンス映画であります。映画冒頭から舐めるようにチチをカメラが追います!当然ですがスローモーションで!くどいようですが映画のキモはチチとケツ!あと鼻血!それ以外ははっきり言ってな〜〜んもありません!映画の作りは相当セコいです!そういった意味で正統派グラインドハウス・ムービーと言ってもいいでしょう!

どんなふうにセコいかというと、実はこの映画、最初っから最後まで「ダイヤが隠されている」とされるトレーラーハウスの周りの荒地だけが舞台です!そして合間に「○○時間前」という回想シーンをくどいくらい何度も挿入して物語の説明をするんですが、この回想シーンというのが安っぽいセットだったりエフェクトで誤魔化したりクロマキー合成だったりで、「ああ、低予算だなあ…」という感慨をしみじみ醸しだしてくれます!しかもその回想シーンはゴージャスなストリップシーンだったり雪山での脱出劇だったりカジノの銃撃戦だったりと本来こっちをメインにすんだろ!?というシーンばかり!この回想シーンのほうがなんだか壮大なストーリーなんです(まあ荒唐無稽過ぎて笑っちゃいましたが)!これまともに撮ってたら予算100倍くらい掛かってたでしょう!でも本編の方は女3人が荒地でぎゃあぎゃあやってるだけなんです!

しかーし!そんなストーリーだの背景だのはどうだっていいんです!ぶっちゃけ、AVに誰もストーリーを期待しないのと同じぐらい期待する必要なんか無い(決めつけ)!要は(えーとクドいですが)チチとケツなんですよ!あと鼻血ね(どんなマニアだ)!映画でもダイヤを探して地面掘ってるはずの3人が突然水の掛けっこをしあい、洋服スケスケになってキャッキャウフフするシーンや何の脈歴もなくレズレズセックス始める百合シーンが盛り込まれます!必然性なんか必要ないんですよ!監督はよく分かってるんです!本当に必要なのはチチと(ry!あとはなんにもいらない!欲しいとさえ思わない!そんなある意味ストイックなまでにエロとバイオレンスを追求したバカ映画(あ、言っちゃった)、それが『ビッチスラップ』なんであります!

結論:エロとバイオレンスは映画の基本である。

■ビッチスラップ 危険な天使たち 予告編

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20101028(Thu)

[]『ジェニファーズ・ボディ』は女の友情の破綻を描いた映画だったッ!? 『ジェニファーズ・ボディ』は女の友情の破綻を描いた映画だったッ!?を含むブックマーク 『ジェニファーズ・ボディ』は女の友情の破綻を描いた映画だったッ!?のブックマークコメント

■ジェニファーズ・ボディ (監督:カリン・クサマ 2009年アメリカ映画)

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トランスフォーマー』でエロエロな肢体を披露し、ロボット映画を観に行った男性客の股間をロボットのボディの如く鋼鉄化させたミーガン・フォックスたんの学園ホラーである。ミーガンたん演ずるところのジェニファーが頭の悪そうなロック・バンドの黒魔術儀式の生贄となり、魔物と化して夜ごと男の肉体を貪り食うのである。彼女の親友であるアニータはそんなミーガンたんの正体を知り思い悩むのだが…というお話である。学校主催のダンス・パーティーがハイライトになるところなんざ実に学園ホラーの王道を行っており、あんな適当な黒魔術儀式でなんで悪魔が取り付くんだ?などの説明不足で中途半端な部分はあるものの、適当にインディー・ロックがあちこちで流れていたり、なんとなく軽く流して観られるセンスはこのテのジャンルのホラーとして及第点でいいんではないだろうか。

しかしこの物語、見方を変えると女の友情の変節をホラーという枠組みで描いたものと取ってもいいかもしれない。オレは女の友情というのはよく分からないが、監督カリン・クサマも脚本・制作総指揮のディアブロ・コーディも両方女性であることを考えると、そういう含みがあることも考えられる。例えばジェニファーが悪魔となるきっかけとなったのは、町にやってきた都会のロック・バンドのライブを聴きに行ったからだが、ここでジェニファーの親友であるアニータが、ジェニファーお気に入りのそのロック・バンドを激しく嫌悪する場面があるのだ。

それはアニータのジェニファーへの独占意識が崩れたことと、田舎暮らしでもっさいボーイフレンドと満足して交際していたアニータが、都会風のワルい男たちに憧れるジェニファーに嫉妬したからなのではないか。「あんな男と付き合っちゃ駄目よ!あなたらしくない!私は友達だから言ってるのよ!」とか言って友人の交際を邪魔したがる女っていそうではないですか。ジェニファーは悪魔憑きになることで男を殺しその肉を貪り食っては美しさを増すが、これはそのまま「男を食って(男と寝て)輝くオンナ」そのままだし、そういった奔放な女となってしまった友人へのやっかみが、次第に憎悪となってその友人を排除する物語となり、それが"悪魔になってしまった友人を退治する物語"として描かれたのではないだろうか。

まあしかしそれはそれとして、この映画の最大の問題点は、ミーガン・フォックスたんが期待していたほどエロくない、それに尽きると思う。確かにセクスィーなんだが、ギンギンなドスケベさを感じさせないのよ。綺麗に写しすぎて汚れた感じが足らないのよ。ぶっちゃけ「むしゃぶりつきてえ」と思わせるものがないのよ。女性監督であることで男目線が足りなかったんだろうなあ。

逆にその友人眼鏡っ子女子アニータを演じるアマンダ・セイフライドのほうが表情豊かで生き生きとして気易いものがあるのね。これは監督と脚本がアニータ目線であり、心情的にも「私はどっっちかっていうとアニータ」な女性だからなんじゃないかしらん。そもそも映画ではジェニファーは"綺麗なお人形のような女"でしかなく、悪魔と化してしまったその彼女への同情が少しも感じられないもの。監督も脚本も実はこんな雰囲気の女嫌いなんだろうなあ!でも男としてはやっぱミーガンたんの爆裂エロエロダイナマイトボディで昇天したくてこの映画観ちゃうよねえ。そのへんの作るもんと観るもんの齟齬がこの映画にはあるような気がしましたねえ。

■ジェニファーズ・ボディ 予告編

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20101027(Wed)

[]最近聴いたCD / テクノ界隈をあれこれ 最近聴いたCD / テクノ界隈をあれこれを含むブックマーク 最近聴いたCD / テクノ界隈をあれこれのブックマークコメント

■Fabriclive 53 - Drop The Lime

Fabriclive 53: Drop the Lime

Fabriclive 53: Drop the Lime

Fabricliveの53はまたもやダブステ物、DJはDrop The Lime。ダブステ&トライバル・ビート&オールドスクール、ほかにもまだまだやってまっせ!な雑食センスがオレのハートを鷲掴みだ!突然ロケンロー・ミュージック『Rock Around The Clock』が飛び出したときは「ギャハハ!」と大笑いしてしまった。あっちでもこっちでもリズムが跳ねまくってとっても気持ちいいMixだぞ。今やダブステ最強だな。今回のオススメNO.1。↓のYouTubeの曲も入ってるよ。 《試聴》

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■Fabric 53 - Surgeon

Fabric 53: Surgeon

Fabric 53: Surgeon

Fabric 53はなんとあのゴリゴリハードミニマルテクノ野郎Surgeonの登場!いやーゴリゴリだしなあ、どうしよっかなあ、と思って聴いてみたらこれが実に聴きやすく大変身ではないですか!ハードミニマルの硬質さを失わないままより柔軟になったとでもいいますか。そして今回のSurgeonはダブステップにも急接近しさらにデトロイト・テクノな曲もちらほら、実にバラエティ豊かな素晴らしいMixに仕上がっております。今回のオススメNO.2。 《試聴》

■Acid House / Mark Broom

Acid House

Acid House

イギリスで活躍するテクノDJ/プロデューサーのMark Broomの14年ぶりになるというオリジナル・アルバム。これまではデトロイト・テクノなイメージがとっても強かったんだけど今回のアルバムはタイトルから『Acid House』であり1曲目から飛び出すのはとってもファンキーなディスコ・ハウス!その後もグルーヴィーかつキックの強いテクノ/ハウス・ナンバーが続きいやこれ楽しいわ。今回のオススメNO.3。 《試聴》

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■The Traveller / Shed

The Traveller

The Traveller

ベルリンで活躍するShed、1stアルバムではデトロイトxベルリンといった趣の実に重厚かつ美しい音を聴かせていたテクノ優等生で、ちょっと生真面目すぎるかなーという印象もありますが、新しい音を模索しようとするスタンスが好印象でした(ってか今1st聴き直してみたがやっぱり名盤だなこりゃ)。『The Traveller』はそのShedのセカンドとなる訳ですが、今回このShedまでダブステップに接近し、彼のこれまでのコンセプトからさらに深化させたサウンドを聴かせてくれます。やっぱり真面目な人なんだろうなー。 《試聴》

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■Hyperdub Vs 3024 - Exclusive Mix For Japan / Kode9 Vs Martyn

ダブステップの両巨頭Kode9とMartynがタッグを組み、彼らの運営するレーベルの曲を使ってDJ-Mixを聴かせる日本オリジナル・アルバムです。限定1500枚らしいですが日本のマーケットってそんなものなのね…。音の方は企画モノのせいかちょっと大人しめなんですがKode9とMartynなので心配ないでしょう。ダブステップに興味がある方は是非。 《試聴》

■Kilimanjaro / Superpitcher

Kilimanjaro

Kilimanjaro

kompaktレーベル系の人なんですが、最初このCD間違って買っちゃて、聴いたらなんだかユルユルのレゲエのリズムが流れてきて「あちゃー」とか思ってたんですが、勿体無いから通して聞いてみたところ、これが妙にとぼけた雰囲気のある意外とイイアルバムでした。全編歌込みですが『Who Stole The Sun』なんて(↓YouTube参照)「きりきりきりまんじゃーろーまんじゃーろー」なんていうフザケきった歌で逆に脳内無限リピートしてしまって参った。テクノというよりテクノポップでしょうか、意外とkompaktってこんな音多いよね。 《試聴》

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■Kompakt Total 11

Kompakt Total 11

Kompakt Total 11

ドイツのKompaktレーベル恒例のレーベル・ショウケイス『Total』シリーズの11番になります。Kompaktではお馴染みのメンツであるDJ Koze、Thomas Fehlmann、The Field、Gui Boratto、さらにKompaktレーベル総裁Michael Mayerの新曲が目白押しでお得な2枚組!空気清浄器通したようなクリーンな音色と温かみのある柔らかいメロディでいつものKompakt節がたっぷり聴くことができます。これはドイツじゃあ普通にポップ・ミュージックなんだろうなあ。 《試聴》

■Loving / Johannes Heil

Loving

Loving

Johannes Heilはジャーマン・テクノ・シーンにおいて15年も活躍してきたDJということなんですが、すいません、よく知りませんでした。今回Cocoon Recordingsからの新譜リリースなんですが、Cocoonって微妙に色眼鏡掛けて見てしまうんだけど(なにしろあのSven Vathだからなあ)、何故かつい購入して聴いてみましたよ。音的には実にベテランDJらしい手堅い仕上がりで、決して遜色ありません。逆に押しの強くない分、何度でも聴ける優れたアルバムではないでしょうか。 《試聴》

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20101026(Tue)

[]『クライブ・バーカー 血の本』は血とエロが入り交じったバーカー節の冴えるホラーだった 『クライブ・バーカー 血の本』は血とエロが入り交じったバーカー節の冴えるホラーだったを含むブックマーク 『クライブ・バーカー 血の本』は血とエロが入り交じったバーカー節の冴えるホラーだったのブックマークコメント

クライブ・バーカー 血の本 (監督:ジョン・ハリソン 2009年イギリス映画)

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クライブ・バーカーの『血の本』といえばホラー作家バーカーの名を一躍世に知らしめた処女短編集ですな。全6巻で発表された長大な作品集ですが、そのプロローグ(日本ではエピローグとして編集された)を映画化したのがこの『クライブ・バーカー/血の本』であります(ところで偉そうに書いているがオレはこの短編集全部読んでない…)。

物語は体中におびただしい数の創傷を負った青年がその創傷の正体を語るところから始まります。彼はかつて霊の巻き起こした惨たらしい事件が起こったとされる屋敷で、心霊研究家の女性心理学者と霊存在の実証実験を行っていたんです。そして怪しい存在が屋敷のあちこちで蠢き始め…といったもの。一言で言ってしまえば幽霊屋敷物語で、テーマ的には若干平凡なんですが、雨のそぼ降るイギリスの町、暗く寒々しい屋敷で巻き起こる怪異、というのは、ありふれていながらも意外と雰囲気がいいのですわ。

そしてバーカー原作らしさが出てくるのは女性心理学者と被験者の青年が淫蕩な情事に耽り始めるところからでしょうな。女性心理学者、という堅そうな肩書きを持ちながらも一皮剥くと熟れた肉体を持て余し淫らな妄想に身をよじる牝犬でしかない、という描かれ方が素晴らしいですな!結構歳はいってるんですがねえ、年増の魅力で青年をたらしこんでアヘアヘとやりまくっちゃうわけです!陰惨な事件があった館での爛れた情交、というのがこのお話のポイントになるわけですな。

考えてみればバーカーが原作・監督だった『ヘルレイザー』もこんな設定の物語だったような気がしますよね。あの物語も、魔界と繋がりを持ってしまった男の潜む薄気味悪い館で情欲に狂った女が暴走しちゃうってお話ですよね。この映画『血の本』には魔道士こそ出ては来ないけど、閉ざされた陰鬱な部屋で背徳と異世界が交わり、最後に血塗れの饗宴が全てを覆い尽くすって部分が共通してますよね。このエロと血の混じりあった隠微な頽廃感こそまさにバーカー節と言ってもいいんじゃないでしょうか。

特にクライマックス、霊界の道が開き、青年が"血の本"となるシーンは、悪夢と官能がないまぜになった圧倒的な幻想味に溢れているんですよ。場面こそ少ないけどグロテスクなスプラッタ・シーンもきっちり添えてあり、中盤までの凡庸さを一蹴してくれるんです。惜しむらくはこの『血の本』、なにしろ原作のプロローグであり、ここまで見せてくれるなら全てとは言わないまでもTVシリーズか何かで他の作品の映像化もやってもらいたくなるというのがホラーファンのの人情でしょうか。

○参考:クライヴ・バーカー 血の本/[SAMPLE]ビデオながら見日記

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クライヴ・バーカー 血の本 [DVD]

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20101025(Mon)

[]星と荒野とそして死と。〜ゲーム『レッド・デッド・リデンプション』 星と荒野とそして死と。〜ゲーム『レッド・デッド・リデンプション』を含むブックマーク 星と荒野とそして死と。〜ゲーム『レッド・デッド・リデンプション』のブックマークコメント

■レッド・デッド・リデンプション (XBOX360) (PS3)

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グランド・セフト・オートGTA)』シリーズのロックスター・ゲームズが新たに送り出したオープンワールドゲーム、『レッド・デッド・レディンプション(RDR)』である。現代の都市を舞台にした『GTA』に対し、この『RDR』は西部劇だ!馬にまたがり西部の荒野を駆けるのだ!無法者どもは鉛の玉で制裁だぜ!…というわけなのだが、実はオレ、西部劇に興味が無いばかりか、『GTA』さえやったことがない。なにしろオープンワールド系と聞いただけで一瞬身構えるぐらいだ。うんざりするほど広大なマップを隅から隅まで歩き回され、なんだか矢鱈めったら時間掛かりそうでさあ。

とかいいつつ時代の趨勢とでもいうのか洋ゲーというともはや避けて通れないジャンルで、かく言うオレも『Fallout3』をはじめ何作かのオープンワールドゲームをプレイしたことはあるにはある。いや、悪くはないんだが…やっぱり15時間ぐらいでサックリクリアできるゲームのほうがいいんだがなあ…。というわけで例によってブツクサ言いながらも、この『RDR』、先行発売されている海外では「『GTA』さえ上回る」という相当の評判の高さで、これはやっておかなければなるまい、とついつい手を出してしまったのである。

で、何時間がプレイしたのだが…いやあ…いいわコレ。ハマるわ。没入感が凄いのよ。"西部開拓時代”という世界まるまる一つを鬼のようなディテールで再現してるのよ。その再現された風景を眺め、闊歩しているだけで楽しいのよ。空が綺麗だなあとか、夕日が映えるなあとか、緑が萌えているなあとか、いろんな人が歩いているなあとか、馬に乗って走らせて通りすぎてゆく風景を眺めるのは気持ちイイなあとか、そういたものがリアルに迫ってくるのよ。リアルであると同時に、その世界をストレス無く動き回れるのよ。そして広大に作られたその世界は「あの空の向こうには、この山の向こうには何があるのだろう」という好奇心を抱かせるのよ。

「あたかもその世界の住人として過ごしているようなゲーム」ってまさにこれだわ。オレは昔の『ウルティマ』とか『ウィザードリィ』あたりのゲームを思い出したわ。『RDR』はRPGではないけれども、そもそもゲーム黎明期のRPGってこういうプレイ感覚を目指して作られていたのではないかしらん。それがテクノロジーが追いつくことによってやっと可能になったということなのではないかしらん。

ゲーム性ということでいうなら、確かに”お使い”なミッションではあるけれども、そういったミッションを通して、「開拓時代に生きるということはこういうことなのか」ということが分かるのよ。ああ、こんな人たちがいるんだとか、こんな仕事があるんだとか、こんなに治安が悪いんだとか、だからこんなに簡単に命が失われて、だから銃を持って自分や自分の属するコミュニティを守らなければならないんだとか、そんないろんなことが分かってくるのね。そしてそれを知ることが、「その世界で生きる」ってことなのね。このゲームで行われるミッションは、それはその世界の日常の一環だから、とてつもない難易度だったり、パズルみたいなゲームゲームしたものではないのね。あと自由度は高いけど「あんまり悪いことはしない方がいいよ」っていうゲームルールも好印象だよね。いくら自由だからって、そんな悪逆非道なことばかりやりたいとも思えないしさあ。ただ、そうは言いつつ、一番燃えるのは賞金首やギャングとの銃撃戦だけどね!あと動物ハンティングして皮を剥いだりとか出来るんだけど、血塗れで楽しいよ!

そういった意味で、なんだかゲームをしてしているというより、良質な映画を感情移入して観ているような、その映画の情景の中で生きているような、そんなトリップ感を味わえるゲームであります。さ、今日も愛馬に乗って牧場仕事しなきゃ。

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20101022(Fri)

[]かまぼこ板で『2001年宇宙の旅』を再現しよう! かまぼこ板で『2001年宇宙の旅』を再現しよう!を含むブックマーク かまぼこ板で『2001年宇宙の旅』を再現しよう!のブックマークコメント

■モノリス・アクション・フィギュア?

Twitterで知ったんですが、映画『2001年宇宙の旅』に出てくるあのモノリスが、なんとアクション・フィギュアになったって言うんですよ。

Think Geek : Monolith Action Figure

WIRED VISION : アクション・フィギュア『モノリス』(更新版)

しかしね。モノリスって、言ってみりゃあ単なる黒くて薄べったい板っ切れでしょ?それがアクション・フィギュアってなんなの?だいたいアクションできねーじゃん?だって板だし。単なる板だし。写真で見ると確かにモノリスですけどね。

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いや、なにしろ黒くて長方形ですよ。それだけですよ。これがお値段$12.99ですよ。何考えとんねんって感じですよ。こんなもんに金払えるか!って思っちゃいますよね。こんなもんアホでも作れるわ!って思っちゃいますよね。

…というわけで、このモノリスを自分で作ってみることにしました。

■モノリス製作開始!

まずかまぼこと黒マジックを用意するわけですよ。ちなみにかまぼこは近所のスーパーで1個98円の特売品でした!

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かまぼこ板からかまぼこを外したら、板わさにして美味しく頂くわけですよ!

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そしてかまぼこ板を一回洗って乾かして、おもむろに黒マジックで塗るべし!塗るべし!塗るべし!

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はい、モノリス完成!所要時間、3分。単にマジックで塗るだけ。

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■背景を作ろう!

まあしかしこれだけだと面白くないので、背景も作って『2001年宇宙の旅』っぽいジオラマを作ることにしました。まずはBD『2001年宇宙の旅』を観ながら背景にしたいシーンを探します。

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シーンを決めたらそれをクレヨンで模写します!

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なんとかそれっぽく出来たようです!

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そして今回のポイント、猿の人形を用意!

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■『2001年宇宙の旅』ジオラマ完成!

ぱ〜〜ん


ぱ〜〜〜ん


ぱ〜〜〜〜ん




ぱっっぱぁ〜〜〜〜〜〜ん!!(「ツァラトゥストラはかく語りき」のテーマで)

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うっきぃーッ!うっきぃーッ!

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うん、我ながらスゲエわ!映画そのものだわ!

■そして新たな展開!?

というわけで大成功の"かまぼこ板モノリス"でしたがね。

ふと思ったんですよ、「黒くて長方形だったら別にかまぼこ板じゃなくともえーんとちゃうか?」ってね。

で、思いついたのがこれです。


韓国海苔

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■再び『2001年宇宙の旅』ジオラマ完成!

ぱ〜〜ん


ぱ〜〜〜ん


ぱ〜〜〜〜ん




ぱっっぱぁ〜〜〜〜〜〜ん!!(「ツァラトゥストラはかく語りき」のテーマで)

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ぎゃはは!モノリスだわ!韓国海苔で出来たモノリスだわ!
(でもたいしたもんに進化しなさそう…)

ちなみに撮影終了後この韓国海苔も美味しく頂きました!

最後に、とっても面白いネタを提供してもらったDOYさん(はてなid:doy Twitter http://twitter.com/doy1969)、どうもありがとうございました!

2001年宇宙の旅 [Blu-ray]

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「2001年宇宙の旅」オリジナル・サウンドトラック

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かまぼこが売れますように

かまぼこが売れますように

同郷の友同郷の友 2010/10/23 00:27 久しぶりです。Kです。
さすがだね。大笑いしました。
それはそうと、先週、NHKのBS-hiで2001年やってました。たまたま始まったばかりのときにチャンネル変えたら放映されていて、結局夜中の12時30分まで、見てしまいました。今見ても古くなかった。wikiで調べると2061年とか3001年とかもあるんですね(小説では)。
まったく関係ないけど小学校の低学年のときに、水彩の道具を入れるかばんが2001年宇宙の旅、が描かれてました。

梅松竹子梅松竹子 2010/10/23 01:18 うきー!うきー!カマボコ板って付いていなくてもいいのにと思っていましたが見事な活用法です。
猿がモノリスを怖れずに楽しく遊んでるように見えるのは、きっと私の目の錯覚ですね。
猫柄の布もステキです。
モノリスのフィギュアは買う方がいらっしゃったら、どう飾られるのか見たいです。

globalheadglobalhead 2010/10/23 11:58 >友
おおおお久しぶり!元気だったか!オレは人間ドックあれこれ引っ掛かって大変だがあとは恐ろしいぐらい昔どおりだ!
2001と言えば子供の頃「2001年宇宙の旅シール」というのを持ってたのを覚えてるな。
公開が1968年というからオレが6つぐらいの時でその時に誰かに買ってもらったんだろうな。
その頃の「2001年宇宙の旅」映画割引券というのも映画好きの親戚のおじさんから貰って持ってた覚えがあるよ。
その映画好きのおじさんからは他にもいろんな映画割引券を貰っててコレクションしてたんだよ。
今持ってたらプレミアとか言わないけど結構珍しいものだっただろうなあ。

>梅松さん
カマボコ板、そう言われてみると今更付いていなくてもよさそうなものですねえ。なんかこうラムネのビー玉みたいなもんなんでしょうかねえ。
猿はモノリス恐れずに楽しく遊んじゃったばかりに人間なんかに進化してその後あれこれ苦労しちゃうんですよねえ。
言ってみればアダムとイブの林檎みたいなもんなんですよね。ってか今思いついたんだけどそうかこれってそういう映画だったのか?
猫柄てぬぐいですが、今「ねこがら」と入力したら「寝小柄」と変換が出てしまい、
「着痩せは聴いたことはあるが寝ると小柄に見えるっていったいなんじゃい」とか思ってしまい猫柄てぬぐいのことを書くのがどうでもよくなってしまいました。
モノリスフィギュアはDollの横に置くとどんなDollもすぐさまSFになるという特徴を兼ね備えているので一度やってみられるといいと思います。

globalheadglobalhead 2010/10/23 12:06 それと今回のエントリで一番失敗したな、と思うのは「板わさの醤油が多かった」、これに尽きますね。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/10/24 22:43 アハハ!制作されたモノリスが(背景が、か?)あまりにもエクセレントだったので、余計な事には触れまいと思ったら、自分で言ってるから便乗させて頂きます。私も醤油多いな、と思いました(笑)あと、お箸の向きが左利きの人用になっていると、何だか不思議な違和感があるのですが、フモさんはいつもお店などで、当たり前の様に右向きにセットされた箸にむず痒い感じを覚えるのでしょうか…?

globalheadglobalhead 2010/10/25 09:16 背景は映画の場面の印刷にしたほうが簡単だったんですがいかんせんプリンタがブッ壊れてましてねえ。とりあえず手っ取り早くやるためにクレヨンぐちゃぐちゃ塗って誤魔化したのですよ!醤油はホント多かったですねえ。「ああ失敗した!」と思ったのは今回ここだけです。お箸の向きで左利き指摘する方が何人かいらっしゃったんですが、マジック持つ手が左なんだけどこっちはあんまり気がつく要因にならないんだ、と不思議でした。お店で右側に出てくるお箸はもう慣れましたが、それよりも配膳の全体的なレイアウトを全部直しちゃってから食べるほうです。

kan143kan143 2010/10/25 12:56 マジック持つ手が左なのは、カメラが右でしか操作できないからかと思ってましたわ

globalheadglobalhead 2010/10/25 23:55 子供の頃は左利き云々はよく言われたんですが、この歳になると誰も気にもしませんわ。
左利きということよりも人間それ自体に興味持たれないんでしょうな。
どっちにしろ指摘されなくなると自分が左利きなことって忘れてしまいます。
それ以前にいろんなことを忘れ去っていっておりますがな。わっはっは。

globalheadglobalhead 2010/10/25 23:56 ジジイバンザイ!(いろいろヤケクソ)

20101021(Thu)

globalhead2010-10-21

[]『エクスペンダブルズ』の困った人たち 『エクスペンダブルズ』の困った人たちを含むブックマーク 『エクスペンダブルズ』の困った人たちのブックマークコメント

映画『エクスペンダブルズ』を観に行った時のことだ。

オレは上映開始を待ちながら、映画館のロビーで腹筋1000回腕立て伏せ1000回ヒンズースクワット1000回のいつもの日課をこなしていた(指人形で)。ふと顔を上げると、金髪ギャルと小汚いオヤジというどうにも年齢の吊り合わないアベックが目の前を歩いていた。

まああの雰囲気は水商売の同伴だろう。オヤジが妙に鼻高々だが見た目がどうにも貧相なのが哀れを誘う。たまに見るよなああんなの、などと思ってその場は忘れていたが、映画が始まり席に着くと、なんとそのアベックがオレの一つ置いた隣の席に座ったではないか。席についたオヤジは若い娘が隣にいるもんだからもうギンギンに興奮しまくっていて、やたらガヤガヤとうるさい。

そのうちそのオヤジ、スクリーンを指さしてギャルに「エクスペンダブルズ!」とかわめいている。相手の女が何の映画観に来たかわかってないのか?と思ってたらこのオヤジ、またもやスクリーンを指さして「エクスペンダブルズ!」と連呼している。どうも興奮しすぎて訳が分からなくなっているらしい。ヤヴァイなあこんなのの隣かよ、とげんなりしている内に映画が始まる。

するとオヤジ、またスクリーンを指さして何かグジャグジャ言っている。「スタローンだよ!こいつスタローンだよ!」とか「シュワだよ!シュワなんだよ!」とか言っているのに違いない。目に入ったものを全部口に出してしまわないと気が済まないようなのだ。…あああああああうぜええええオメーは遠足に行った幼稚園児かよッ!

それに追い打ちをかけるように今度はなんとケータイチカチカやり始め、女のほうまでキャハハウフフと嘘臭い笑い声をあげている始末。映画館はそこだけキャバクラ状態である。っていうか、キャバクラ行ってやってくれ。

もはやオレも限界である。スクリーンのスタローンがオレに宿る。「てめえらもう許せねェ!!」オレは憤怒の表情に顔を歪ませ、そのまますっくと立ち上がると、黒光りしたゴツイ突撃銃を両脇に、「うりゃああああああああ!」と怒号をあげつつド腐れカップルに鉛の玉を撃ちこみまくったのである。

…というのは勿論妄想で、オレは「やってらんね」とばかりに別の席へ移ったのだ。シネコンで指定席だったけど結構空いてたのが幸いだったのである。いや〜それにしても腐れまくった連中だったなあ。という訳で映画も堪能しエンドロールが流れはじめ、そういえば連中どうしてるんだ?と思って席のほうを見ると、例のオヤジはやっぱりスクリーン指さしてギャルに何事かをわめいているのであった。「長渕だよ!長渕なんだよ!ピーピーピーだよ!」とか言ってんのかな…あああもうホントいっぺん死んでくれというのはこういうヤツに使う言葉だなあ、としみじみ思ったオレであった。

マサマサ 2010/10/21 18:44 珍しく映画のコメントが無いのは、やはり怒り心頭だからでしょうか。
映画館には時々ウザい生き物がいますよね…
以前、映画を観ていたら視界がボヤけて来た事がありました。
自分の目がおかしいのかと思ったら、前席の若い2人がタバコ吸ってたんです…
あれには困ったものです。

globalheadglobalhead 2010/10/22 09:18 惜しい!『エクスペンダブルズ』の感想はこれの前の日に書いてるので暇だったら読んでみてください!例によってダラダラ長いだけですが!
映画館の困った人たちってそんなに映画館来ない人なんでしょうね。だからマニアックな映画館には少ないですがヒット作やってる映画館だとアブないですね。しかしこの人たち映画館でずっとしゃべくってる程度に映画興味無いんなら家でレンタルとか衛星放送観てりゃあいいのにねえ。
しかしタバコはびっくりですな。オレも後にも先にも一回だけ目撃しました。随分昔、浅草の名画座で、お洒落したおじいちゃんが吸ってたんですけど、場所柄「ここはこういうもんなんだろうなあ」と思って特に気にしなかった記憶があります。

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20101020(Wed)

[]全ての漢は「エクスペンダブルズ」である。〜映画『エクスペンダブルズ』 全ての漢は「エクスペンダブルズ」である。〜映画『エクスペンダブルズ』を含むブックマーク 全ての漢は「エクスペンダブルズ」である。〜映画『エクスペンダブルズ』のブックマークコメント

■エクスペンダブルズ (監督:シルヴェスター・スタローン 2010年アメリカ映画)

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■『ランボー 最後の戦場』は「ホゲ〜ッ!」な映画だった!!

オレはもともとスタローン映画というのはそれほど好きではなかった。スタローン映画の一種の"あざとさ"が苦手だったのだ。デビュー作の『ロッキー』なんざまさにあざとさの固まりみたいなウェットでクサい映画だったし、『ランボー』シリーズからもこの過剰なあざとさとクサさはぷんぷんと臭った。あざとく、臭く、ウエットである、田舎のロックンローラーのようなエエカッコしいのスタローンはオレにとって果てしなくダサくカッコ悪く、彼がスクリーンで悲壮感たっぷりにポーズを決めれば決めるほど、観ているオレはげんなりしたものだった。しかしその見方が変わったのは『ランボー 最後の戦場』だ*1(拙ブログでの感想はこちらで)。

スタローン自身が監督した『ランボー 最後の戦場』は、”危険地帯と知っていた場所なのにも関わらず理想主義のヒロイン含む非武装市民をそこに送り届け、窮地に至ったことを知って「やれやれ」とか言いながら颯爽と助けに行く”というマッチポンプ以外の何者でもない陳腐なシナリオではあった。しかし、そこまで必要なのかと思わせるほどの火薬量とオレのようなホラーファンでさえ唖然とさせたハラワタ切り株乱れ飛ぶ徹底的な残虐描写で、シナリオの陳腐さを軽く吹き飛ばすような異様なテンションの映画として完成していたのだ。もはや《乱れ咲き》としか言いようのないその映像に「ホゲ〜ッ!」となったオレは、「スタローン、今まで酷い事言って正直すまんかった」と心の中で土下座したぐらいである(嘘。ホントはあっちの方角向いて棒読みして言った)。

■戦って、ぶっ殺して、恋なんざするわきゃねえだろうがゴルァ!

スタローンはこの『エクスペンダブルズ』で『ランボー 最後の戦場』でやったことをもう一度繰り返している。”どうせ窮地に至ることが分かっていながら強引に居残ったという理由にして理想主義のヒロインを危険な場所に置き去りにし、案の定酷い目に遭うことになったヒロインを颯爽と助けに行く”、というマッチポンプ方式はそのままに、『ランボー 最後の戦場』から受け継いだ「いやそれそこまで破壊する必要あんのか」と思わせるほどの大量の火力と、ランボーほどではないけれどももはやお手の物となったハラワタわっしょい切り株わっしょいなスプラッタ・シーンが畳み掛ける映画となっているのだ。それに加えて今回の映画のキモであるロートル・スター総出演という紅白歌合戦を見せられているような微妙な豪華さが、この映画を困窮に喘ぐ地方復興のための町興し村興しのお祭り臭く盛り上げていたのである。

よく《お祭り》と言われるこの映画だが、実際の所お祭りというのは泥臭くアナクロなものだ。《お祭り》には土着と土俗と、昔ブイブイ言わせていたジジイやヤクザが漏れ無く付いてくる。そして昔ブイブイ言わせていたマッチョな男たちが汗臭そうな肉体と運動能力を競うそのアクションは、マチズモの復権というよりそのアナクロニズムゆえにマチズモのパロディとしか思えない。だから今にも「ファイトォ〜!いっぱつぅ〜!!」と言いそうなアクション・シーンやマッチョなキーワードが散りばめられた演出が画面を彩り、暑苦しいタテノリの音楽が劇場で鳴り響くたび、オレは座席で何度もゲラゲラと笑い転げた。いや、失笑したのではない、それは、心底楽しかったからなのだ。馬鹿馬鹿しいのだが、その馬鹿馬鹿しさが、どこか突き抜けていたのだ。

■全ての漢は《エクスペンダブルズ》である

アナクロニズムの塊のような映画であるこの『エクスペンダブルズ』は、ある意味アクション・スター総出演という名のジジイ俳優リサイクル映画だ。スタローン自身も、こんな企画物じみた映画でなければ自分も生き残っていけないことを重々身に滲みて分かっていたのだろう。もはや年齢ゆえにアクションもきつい。だがスマートさや計算高さはもとより自分には向いていなかった。結局自分に出来ることは《アクション馬鹿一代》のマッチョな自分を演じきることだけだ。それはスタローンのみならず競演したジジイスターたちも一様に思っていたことだろう。そんな自分を"消耗品"と自嘲しながら、お祭りの名物である見世物小屋の出し物のように、エグくキツく泥臭くアナクロな興行を続けていくのだ。

そしてその興行を、即ち映画を盛り上げるために、なりふり構わず過激な演出を盛り込み、新奇なカードを持ち込み、兎にも角にも観客に満足してもらうこと。そうしてアクション・スターである自分を全うすること。オレはそんなスタローンに、奇しくも今回競演を果たしたミッキー・ロークの『レスラー』の如きレスラー魂を見た。レスラー魂、それは即ち、漢の魂である。漢であること、それはダンディズムというのとはちょいと違う。たとえ自らが消耗品であろうとも、それがどれだけしょーもないことであろうとも、それでもやってしまうこと。「でもやるんだよ!」とついつい雄叫びを上げてしまうこと。それが(しょーもない)漢の理なのだ。そして完成したのが、漢の映画、『エクスペンダブルズ』なのである。

■エクスペンダブルズ 予告編

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*1:実は大好きなスタローン映画はもう1本ある。それは『ジャッジドレッド』だ。脳みそ空っぽなコミックのヒーローはスタローンにあまりにも似合っていた。

masamasamasamasa 2010/10/22 11:35 やっていることは「コマンドー」と同じ感じなんですが、なんとまあ、豪華な配役でよかったです。普通死ぬだろーという人があれー、という感じが又よかったです。このチームでシリーズ化して欲しいですよね。これならスタちゃんがちょっとアクションしなくてもほかの人が暴れまわればいいんですから。単純に大暴れして悪いやつやっつけてハッピーエンドでガハハという感じがいいですね。

globalheadglobalhead 2010/10/22 11:58 やっぱりこれだけのメンツを集めてアクション映画1本撮る、という企画の段階で勝利してますよね。ストーリーはヌルいかもしれませんが、それぞれのスターに公平においしく見せ場を作ろうとすると、どうしてもこういった大味な物語にならざるを得ない様な気がするんですよ。だからこれはこれで正解だし成功していると思う。実際今年観たアクションでは『特攻野郎Aチーム』のほうが出来がいいし好みなんですが、見せるベクトルが違うんですよね。続編は是非やってもらいたいですね。やっぱりこういうお祭り映画は盛り上がりますもんね。で、マンネリになりながらもメンバー変えながら寅さんや水戸黄門みたいにずっと続くと楽しいかも知れませんね。

20101018(Mon)

[]相方さんにシャツを作ってもらった 相方さんにシャツを作ってもらったを含むブックマーク 相方さんにシャツを作ってもらったのブックマークコメント

「フモさんの誕生日にはシャツ作ってあげる」と相方さんは言ったのである。それは8月のことで、そしてオレの誕生日は9月だったのだが、この10月、やっとそのシャツは完成したようなのであった。そうして送られたシャツは、1ヶ月遅れの誕生日プレゼントではあったが、きっとオレはその1ヶ月分、彼女に祝福されていたのだろうと思うことにしたのだ。

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よく見なければ判らないのだが、黒のような生地にはちょっと緑が入っていて、光線の加減で違った色に見える。小花の柄の生地は、実は相方さんと手芸屋に行った時にオレが選んだもので、こういったテキスタイルのシャツがもともと好きだったりしていたのだ。要するにこの小紋、オレの趣味なのである。

男物のシャツというのは、このシャツのように台襟があるものと、パジャマや開襟シャツのように台襟のないものでは、製作手順に歴然とした差があり、初めて作る相方さんは相当苦労したのではないかと思うのだが、それを楽々とクリアして作り上げたのはさすがだと思う。

f:id:globalhead:20101017234936j:image f:id:globalhead:20101017234935j:image

出来上がったシャツを見せられて、その出来のよさにびっくりしたので、「ついでだから君が製作した!っていうタグ付けてくれよ」と言ってみたら、これも器用に作ってくれた。彼女のはてなIDの「paseyo」から取った「pase」というネーミングが施されたそのタグを見て「フルに"paseyo"じゃないんだね」と言ったら、「縫ってたら途中で全部入らないことに気付いた!」とか返事を返されて、さすがオレの相方だなあ、となぜか惚れ惚れした。

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彼女自身も自分のワンピースを縫っていて、それはこんな感じである。

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「フモさんのシャツが出来上がったら、私、それを着たフモさんと、自家製ワンピース着てデートするんだ」と相方さんが言ってたから、オレはシャツを着て二人で表に出かけたのだ。それはこんな感じである。

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柄物同士の二人は、結構似合っているように思う。「フモさんって、怪しい柄物似合うよねー」と相方さんはしみじみと言っていたが、まあそれは多分、オレ自身が怪しそうな人間だからなんだろう。でも、このシャツ、とっても嬉しかったな。相方さん、ありがとう。(実は相方さん、これを書いてる17日夜中、自転車買って興奮しすぎて後ろで寝込んでいるんだが)

カジュアルシャツ - とは云ふもの丶お前ではなし

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/10/18 14:36 微妙にニュアンスを合わせた所にセンスが光ります☆ 写真には写ってないけど、多分鼻の下が伸びてるな…。

globalheadglobalhead 2010/10/18 21:28 写真撮った公園が今時異常に蚊が多くてほんのちょっとの時間しかいなかったのに相方さんが蚊に刺されまくっておりましたわ。
だから顔は写ってないけど「痒いー!」って顔していたんですよ実は.

梅松竹子梅松竹子 2010/10/18 23:19 ほほほ。秋だというのに熱うございます!たいへんよろしゅうございます。

globalheadglobalhead 2010/10/18 23:37 オレみたいのには随分出来た相方さんだと思ってます。いや別に無理に立ててるわけではありません。無理に立ててるわけじゃないってば!(どこを向いて言っている)

20101015(Fri)

[]"痛みと喪失"、そして"救済と贖い"の物語〜『バットマン:ダークビクトリー Vol.1、2』 "痛みと喪失"、そして"救済と贖い"の物語〜『バットマン:ダークビクトリー Vol.1、2』を含むブックマーク "痛みと喪失"、そして"救済と贖い"の物語〜『バットマン:ダークビクトリー Vol.1、2』のブックマークコメント

バットマン:ダークビクトリー Vol.1 / ジェフ・ローブティム・セイル、ャスダ・シゲル、御代しおり

ゴッサムシティを震撼させた“ホリデイ連続殺人事件”から約1年。犯罪王カーマイン・ファルコーネの死を契機に、ゴッサムの裏社会の実権は、ファルコーネ一家に代表されるギャングファミリーの手から離れつつあった。1年前、彼ら組織犯罪を根絶すべく立ち上がったバットマンジム・ゴードンにとっては歓迎すべき事態ではあったが、共に誓いを立てた地方検事ハービー・デントのトゥーフェイスへの変貌は、なおも二人の心に暗い影を落とす。時代が大きく動こうとする中、新たな連続殺人事件が発生する。警官ばかりを狙う犯人“ハングマン”の目的とその正体とは…。大ヒットミステリー大作「バットマン:ロング・ハロウィーン」、待望の続編。

前作である『バットマン:ロング・ハロウィーン』は非常に緻密に練り上げられたミステリー仕立ての物語であり、地方検事ハービー・デントが狂気の魔人トゥー・フェイスと化すという物語でもあり、映画『ダークナイト』の構成に間違いなく影響を与えたであろう名作バットマン・コミックであった。祝日ばかりを狙いマフィア関係者をひとりまた一人と血祭りにあげてゆく謎の連続殺人者を追う前作の終息から約1年、今度は警察関係者ばかりを狙う連続殺人事件が発生する…というのが今回の『バットマン・ダークビクトリー』の物語である。

しかし前作ではバットマンお馴染みのヴィランたちが総登場しバットマンコミックスらしい体裁にはなっていたが、直接的な敵役がイタリアン・マフィアであり、バットマンの敵としては少々リアル過ぎてコミックならではの自由奔放さが若干失われていた感があるのは否めない。だが今作では前作のマフィア残党も登場するけれども、より"影なき敵"との戦いに翻弄され苦悶するバットマンの姿があり、ストレートに興奮させられた。

そして今作ではなによりも作品に登場する女たちの描写が素晴らしい。ハービー・デントに代わり地方検事に任命されたジャニス・ポーターの強面する女傑ぶりとその謎めいた私生活。キャットウーマンは怪しげな動きを見せ、その素顔であるセリーナ・カイルはブルース・ウェインの恋人として彼を翻弄する。前作で重症を負ったソフィア・ファルコーネ・ギガンテは新たにマフィア組織を取り仕切り車椅子姿で暗躍する。この3人ほど大役ではないがゴードン市警本部長と別居中の妻バーバラの存在は、ゴードンに苦悩と安寧をもたらす。そして失踪したままのデントの妻ギルダ…。彼女らの存在はこの物語で大きな役割を成しており、ある意味この『バットマン・ダークヴィクトリーVol.1』は"バットマン世界の女たちの物語"とさえ言えるかもしれない。

バットマン:ダークビクトリー Vol.2 / ジェフ・ローブティム・セイル、ャスダ・シゲル、御代しおり

“ホリディ連続殺人事件”から約1年。恐怖の記憶も覚めやらぬゴッサムを新たな連続殺人鬼が跋扈する。その名は“ハングマン”。警官ばかりを狙うハングマンの意図とは何か、そして、殺害現場に残されたゲームに隠された秘密とは…。ゴッサムを支配下に置いてきたファルコーネ帝国の黄昏を尻目に、我が物顔で暴れまわるジョーカーら、“フリーク”達。トゥーフェイスとなった盟友ハービー・デントの思い出を胸に、心を鬼にして捜査を進めるバットマンジム・ゴードン本部長。古き悪と新たな悪、そして正義を求める者達の三つ巴の戦いは、ハングマン事件を軸に思わぬ展開を見せていく。新たな悲劇を呼びながら…。話題作『バットマン:ダークビクトリー』完結編、ここに登場。

そしてVol.2、完結編である。前巻で野に放たれたヴィランたちは闇の中を跳梁跋扈し、連続殺人鬼"ハングマン"はバットマンたちを嘲笑うが如く次々と犯行を重ねる。必死の捜査のかいもなく死体の山は築き上げられ、焦燥と憤怒ばかりが募るバットマンとゴードン本部長だったが…。

このVol.2でクローズアップされるのは、まず、かつてバットマンの盟友だったハービー・デントとバットマンとの確執だろう。いまや狂気の魔人トゥーフェイスと成り果てヴィランたちを陰で操るハービーであったが、バットマンにとって彼との思い出は決して無くす事の出来ない得難いものであったのだ。それゆえにトウーフェイスとの戦いは喪失の痛みに満ちたものであると同時に、ハービーとの確たる決別を成さねばならない戦いでもあったのだ。トウーフェイスに鉄拳を振るいながらも「どんな事があろうと、ハービーが盟友だった過去は変わらない」と胸の中で呟くバットマンの孤独と悲嘆の深さはどれほどのものであっただろうか。

そしてもうひとつクローズアップされるのは、やがてバットマンの相棒ロビンとなる少年ディックの登場だ。マフィアにより両親を殺害され孤児となったサーカスの少年ディック。バットマン/ブルース・ウェインは彼を引き取るが、ブルースはディックの中にかつて両親を凶弾に亡くした自分自身を重ね合わせていた。そして、そんなディックの保護者となることで、即ち、"父親"となることで、ブルースは自分自身をも救済しようとしたのではないか。少年の孤独を贖うこと、それは、かつて孤独な少年であった自らを贖うことに他ならないからだ。

この"痛みと喪失"、そして"救済と贖い"の二つのドラマにより、『バットマン・ダークビクトリー』の物語は、前編である『ロング・ハロウィーン』を超える静かな感動に満ちた物語として終焉を迎えるのだ。

●参考:映画『ダークナイト』の原典にもなったバットマン・コミック『バットマン:ロング・ハロウィーン』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

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20101014(Thu)

[]『デッドライジング2』はどうもオレ向きじゃなかったなあ 『デッドライジング2』はどうもオレ向きじゃなかったなあを含むブックマーク 『デッドライジング2』はどうもオレ向きじゃなかったなあのブックマークコメント

デッドライジング2 (XBOX360) (PS3)

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ゾンビ・アクション・ゲーム『デッドライジング2』、実は前作はやってない。ゾンビ映画好きのオレとしては真っ先に飛びついてよさそうなものだったが「制限時間があって同じところをぐるぐる回ってあれこれ何回も繰り返して」みたいなことを聞かされて、どうも面倒臭そうだったから見送ったのだ。しかし安くなってから買った。ところが、オープニングを見ただけのソフトを傷つけてしまい動作不良、泣く泣く諦めたというわけだ。

そうしてやっと『2』の発売、今度こそしっかりプレイしちゃるぜ!と気合を入れていたのだが、始めてみるとどうもイラッとする部分が多いのだ。まずなんといってもロードが頻繁すぎる。それとムービーが長くこれも頻繁だ。いや、かのRPG大作みたいに長いってわけではないが、これだけちょこちょこ入れられると気分が萎える。それとゾンビ化抑制剤「ZOMBREX」投与が必要な自分のガキの存在。ただでさえ時間制限のあるミッションの途中にこれまた時間指定で「ZOMBREX」探しもしなければならない。こいつが鬱陶しい。「ガキ死んでも構わんから薬探ししなくていいストーリーにならないのか?」とさえ思う。しかもこの「ZOMBREX」、「こんなのわかるかよ!?」ってなレベルの場所に置いてある。

こんなことを言い始めると今度はゾンビさえも鬱陶しい。ゾンビ避けたり叩きのめしたりすること自体が作業に思えてしまう。そしてミッションの為に同じマップの中を鬱陶しいゾンビを避けながら何回も何回も行ったり来たりさせられる。まあそれがこの『デッドライジング2』のキモであることを考えると、このゲームのゲームデザイン全てが気に食わないという話になってくる。だいたいゾンビに襲われている人や舞台であるカジノの危機をなんでオレ一人で救わなければならないんだよ、とまで思えてくる。セーブ地点探してうろちょろするのも一昔前のゲームくさくてウザい。その他武器やら画面表示やらもう文句だらけである。

とはいえ、ゲームとしては、面白いんだよ。お使いといえばお使いなんだが、カプコンというゲーム会社の持ってるゲームらしいゲームのノウハウで作られているんだよな。逆に言えば、世界的なマーケットも含む最新ゲームのユーザビリティの域には達していない、ということなのかもしれん。あとまあ、オレがヘタレゲーマーなので、この程度のゲームでさえ難儀して、それで文句ばっかり言っている、という可能性が最も大きい。要するに、このゲーム、オレ向きじゃないんだろうなあ。

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デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】 - PS3

デッドライジング 2【CEROレーティング「Z」】 - PS3

jkjk 2010/10/16 00:37 なんか、迷ってるとマッハでタイムアップになってふりだしに戻る な
デッドラ1は途中でほっぽり出したままですー。 自由度ありそで全く無い
ツアー観光みたいなんですもん。 で、ただいま西部な荒野でピストル抱えて
放浪中でース 今週は仕事してませんワ〜

globalheadglobalhead 2010/10/16 11:41 デッドラ、上手くいかない時は経験値引き継ぐから最初から何回かやり直して強くすればいいみたいなんですが、そこまで根気よくやる気が起きなくてねー。
プレイヤーに修練を要求するのはある意味カプコンらしいゲームかも。
ところで西部っすか!RDRですな!実はオレも今やってる最中ですよ!あれサイコーですね!来週記事書いときますー。

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20101013(Wed)

[]れぇえぇえぇ〜〜〜〜〜っどらぁあぁいいいいいいいいいん!!〜アニメ『REDLINE』 れぇえぇえぇ〜〜〜〜〜っどらぁあぁいいいいいいいいいん!!〜アニメ『REDLINE』を含むブックマーク れぇえぇえぇ〜〜〜〜〜っどらぁあぁいいいいいいいいいん!!〜アニメ『REDLINE』のブックマークコメント

■REDLINE (監督:小池健 2010年日本映画)

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アニメーション映画『REDLINE』である。遠い未来、様々な惑星の荒地を、スピードカーで順位を競いあうレーサーたちのお話なのである。もともとアニメはそれほど興味は無いのだが、劇場予告編でそのブチ切れ気味のテンションの高さとアメコミを曲解して描かれたとみられる濃ゆい作画のエグさに興味をおぼえ観に行ったのである。アニメ制作は『サマーウォーズ』『マイマイ新子と千年の魔法』『パプリカ』のマッドハウスであるが、洋画好きのオレとしては『アニマトリックス』や『バットマン ゴッサムナイト』の1部のパートを制作した会社というイメージだ。まあ実のところなんでも手がけちゃうアニメ会社なのらしい。原作は『キル・ビル Vol.1』でアニメパートを担当した石井克人、監督は『アニマトリックス ワールド・レコード』も手掛けたがその他の日本のアニメはオレのよく知らない小池健という人。

オープニングのレースシーンはなかなかいい。賑やかなデザインの異星人たちが観衆となるレース場で奇観に満ちた異星の悪路を人類・異星人入り交じったレーサーたちがそれぞれに武器あり特殊加速装置ありのチューンナップされたマシンでレースする様は『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 』のポッド・レースや『デス・レース』の仁義無きバトル・レースを彷彿させ、アニメならではのキラキラと大仰なエフェクトの掛かったビジュアルは日本のアニメ『マッハGO!GO!GO!』をハリウッド映画化した『スピード・レーサー』を思わせる。冒頭からドッカンドッカンとやかましいテクノ・ミュージックが鳴り響き、濃ゆくエグく描かれたマシンとキャラが疾走する映像はスピード感たっぷり、なにしろ派手でやる気満々。主人公は"鬼盛りリーゼント"のJP。そのリーゼントの"鬼盛り"振りはリアルだとこのぐらい(↓)"鬼盛り"であろう。

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で、次のレース大会“REDLINE”が史上最悪の軍事惑星ロボワールドで開催されることが告げられるんだが、ロボワールドはレースを許しておらず、レースを強行するなら軍事行動を行うと宣言。まあ言ってみれば北朝鮮で無理矢理レース大会を開催し北朝鮮軍の攻撃を掻い潜りながら車を走らすようなもんだな!しかしこっからがなんだかグダグダになってくる。もう一人のレース参加者である女子、ソノシーとJPとのラブロマンスが描かれだすのである。こっちはブチ切れまくりのクレイジー・ハイテンション・スピード・アニメを期待して観に行ったのに突然アハハウフフとベタベタな展開でずっこけるんである。クライマックスなんかJPのマシンに乗せてもらって「私の夢をかなえて」ってなんなんだよいったい。だいたいお前らお互い勝負師ならもっとクールで毅然としろよ。カッコワリイよなー。

それとJPに毎回八百長をさせているメカニックのフリスビーというのが出てくるんだが、毎回同じパターンで八百長って、普通気付かれるだろうがよ。他の異星人のレーサーも登場人物たちも、性格も行動も奇矯過ぎて全然感情移入できない。さらに軍事惑星ロボワールドにレーサーとマシンを潜入させるため、「宇宙の魔法少女」なるものが出てきて時空も地殻もいじくっちゃうんだが、そんだけ力あんならロボワールドのレーサーへの攻撃自体防げんだろ。それ以前にロボワールド軍隊弱すぎ。あとなんで巨神兵モドキが出てきて『AKIRA』のソルみたいのに攻撃された挙句グエムルみたいな化け物(というか『WXIII 機動警察パトレイバー』の廃棄物13号)と戦ってるんだよ。ロボ変形する車ってなんなんだよ。なんでもありかよ。そして誰も死なない。そもそも主人公も優男なだけでどうもピリッとしたとこないしなあ。結局テンション高いっちゃあ高いんだが、ずっと一本調子でメリハリに欠けるから途中飽きてくるんだよなあ。そういった訳で、ちょっと残念な完成度のアニメだったなあ。

■REDLINE 予告編

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20101012(Tue)

[MOVIE]映画『ナイト&デイ』はとうのたったスター二人が頑張る痛快スパイ・アクション・コメディだったッ! [MOVIE]映画『ナイト&デイ』はとうのたったスター二人が頑張る痛快スパイ・アクション・コメディだったッ!を含むブックマーク [MOVIE]映画『ナイト&デイ』はとうのたったスター二人が頑張る痛快スパイ・アクション・コメディだったッ!のブックマークコメント

■ナイト&デイ (監督:ジェームズ・マンゴールド 2010年アメリカ映画)

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トム・クルーズというのは実は結構好きな俳優である。『宇宙戦争』や『マイノリティ・リポート』あと『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』に『ミッション・インポッシブル』シリーズなど、どれもこれもオレ好みの映画ではないか。『オースティン・パワーズ ゴールドメンバー』や『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』のカメオ出演なんか最高だったじゃないか。ところがキャメロン・ディアスとなるとこれは困ってしまう。どうもまともに観たことのある映画がない。いや、調べてみたら何本か観ているのだがこれが全然印象に残っていない。う〜むきっと全然好みの女優じゃないってことなんだろうなー。で、『ナイト&デイ』はこの二人の主演映画ってことなのだが、「二人ともそろそろ歳だし人気も落ちてねえか?」というのが世間の意見であるらしい。悲しいことである。

まあ確かにトム君なんかはカメオ出演の2作では殆どセルフ・パロディの領域だったが、この『ナイト&デイ』も、ある意味『ミッション・インポッシブル』のセルフ・パロディと取れないこともない。かつて"イケメン俳優"であった自分を"一見イケメンだが実はなんだかミョーなヤツ"として演じているわけなのだ。なにやら重要な秘密を握ったばっかりにいろんな組織に追われることになった諜報部員のトムくん、襲いかかる危機また危機!に対して、「眉間に皺を寄せて一見シリアスに思わせながらもいつも口元はニヘラッと緩んでいるアホ顔」で対処するのである。「アホ顔」というより「アブナイ顔」と言ってもいい。トム君の巻き添えで危険にさらされたキャメちゃんに、「ボクがいれば大丈夫さ!」とアブナイ笑顔をニッとさせて言いつつ付きまとう様は、ナイトというよりも殆どストーカー状態である。

そしてこのトム君、やためったら強い上にそりゃアリエネーだろ、と言いたくなるぐらい都合よく危機を脱する。普通こういうのをご都合主義というのだが、あまりにも屈託なく演じられる上にヒーロー俳優のセルフ・パロディでもあるため、ゲラゲラ笑いながら「ま、いっか」と思わせてしまうのである。即ち『ナイト&デイ』のトム君、実はかなりイイ仕事してるんである。一方、キャメちゃんは、ええと、あのう、ううん、ホントに歳食ったよなあ、目元の小皺がかなり悲しい領域に達しているよなあ、と映画の最初から思ってしまったオレである。なんでキャメロンちゃんなの?他にもっと若い美人ちゃん女優なんていくらでもいんじゃない?とさえ思ってしまったオレである。途中で登場したキャメちゃんの水着シーンでは、「すまない。本当にすまない」と何故かオレの方で土下座してしまいたくなったほどである。

しかしだ。映画が進むにつれ、キャメちゃん、意外と愛嬌あんじゃん?と思えてくるんである。表情や仕草に、いい具合にくすぐり要素があるのである。この映画のコメディ要素の半分以上は、実はキャメちゃんが醸し出しているのではないか、と思えるのである。オレは俳優の演技の良い悪いというのはよく分からないのだが、自分のキャラをこうして押し出せるのは、ベテラン俳優であり、しかもコメディエンヌの資質を持ったキャメちゃんならばこそなのではないか、と思えてきたのである。即ち『ナイト&デイ』のキャメちゃん、実はかなりイイ仕事してるんである。そういった意味でこの映画は「二人ともそろそろ歳だし人気も落ちてねえか?」なんて風評を吹き飛ばすべく、二人の力量と経験豊富さを目一杯押し出した傑作として完成しているのである。アクション映画としてもおそろしくテンポが良く、細かいアラなど気にしなくさせる痛快・軽快・爽快感に満ちている。これ、予想以上に面白い映画だったな。

■ナイト&デイ 予告編

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20101010(Sun)

[]ビール三昧だった! ビール三昧だった!を含むブックマーク ビール三昧だった!のブックマークコメント

美味しい地ビールやらベルギービールやらが飲みたいと思ったのである。いや、そういったビールの飲める店は知っていることは知っているし、たまに行ったりもしているのであるが、地ビールやらベルギービールやらというのはビールにしては結構お値段の張るものであるし、毎度毎度の飲み屋通いはお財布にキツイということで、そうか通販のお店を探して直接買っちゃえばええじゃないか、あ・ええじゃないかええじゃないかえじゃないか♪と思ったのである。

そうしてネットを探して見つけたのが【地ビールのオンラインショップ クラフトビアーズ】。日本各地の通好みな地ビールを取り扱うお店なのである。ここでペールエール、IPA、ヴァイツェン、レッドビール、バーレーワインなど美味そうなビールを7本ばかり注文(写真の端っこにはベルギービールが1本混じっているがこれは相方さんの企みで混ぜられたものであり地ビールの店で買ったものではない)。

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続いてはベルギービール。こちらは【ベルギービール JAPAN】さんの所で購入。「秋においしい味わいセット」というおまかせセットで注文してみた。内容は「ストラッフェ・ヘンドリック」「トリプル・クロック」「ブファロ、ベルジャン・スタウト」「ヴァレール・ディヴェール」「ブルッグス・ボック」の5点である。

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というわけで大好きな地ビールやらベルギービールやらが家飲みできると狂喜乱舞するオレと相方さん、最初は「2、3本づつ飲んでおこう」とか言っていたのにもかかわらず、飲み始めたら止まらなくなり昨日は地ビール殆どを消費、これに恐れをなしベルギービールを飲むのはまた来週ということにしたのである。「毎度毎度の飲み屋通いはお財布にキツイ」とか思って買ったのに部屋飲みは部屋飲みで安心しきって際限無く飲んでしまい、やっぱりお財布にキツイ状況になってしまったという情けないありさまであった。

まあそれにしても地ビールやらベルギービールやらは本当に美味い、また懐に余裕ができたらちょろっと買って相方さんと一緒に飲もうと思っている今日この頃である、乾杯!

梅松竹子梅松竹子 2010/10/11 01:53 イイですね〜。家飲みの良いところは飲んだ後に帰らなくていいしダラけた格好で飲めるところですよね。
片付けとゴミ捨てがちょいと面倒ですが2次会&タクシー代が浮いたんでないでしょうか。^^
フモさんとこは会話がはずんでそうでえーですね。
ウチはパートナーが無口なものですから食事時間はやたらと短いですよ。
黙々と食べて飲んで終わったら互いに好き勝手しててラクではありますが、会話のはずんでそうなカップルをみると超眩しい・・・。

globalheadglobalhead 2010/10/11 14:45 休みの日は結構外食が多かったんですが、節約を兼ねて家飲みに移行する計画です。
二人であれこれ食べ歩きましたが、もうだいたいのジャンルは制覇したのでもういっかなー、というか飽きちゃったかなーというか。
会話ですかー。オレはいつも食い物の話ばっかりしています。
これは美味い!とかあれは美味かった!とか今度これ食ってみたい!とかずっとそんな話ばかりしているので相方さんはうんざりしながらハイハイ言って頷いてます…。
ってかオレどんだけ食うの好きなんだよ…。

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20101008(Fri)

[]そしてノアの方舟は地獄と化した〜映画『パンドラム』 そしてノアの方舟は地獄と化した〜映画『パンドラム』を含むブックマーク そしてノアの方舟は地獄と化した〜映画『パンドラム』のブックマークコメント

■パンドラム (監督:クリスチャン・アルヴァート 2009年ドイツ・アメリカ映画)

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■気がつくと、私は肌寒い宇宙船で目覚めた

冷凍睡眠から目覚めた二人の男。彼らは睡眠処置の副作用でここがどこで自分らが何者なのかを容易に思い出せない。少しづつ記憶をたぐりよせる二人。そして、ここはある任務により恒星間を飛行する宇宙船内であり、二人は冷凍睡眠により交代で宇宙船を航行させていた乗務員チームの一員であることを思い出し始める。だが、宇宙船内の動力は殆ど稼働しておらず、また、自分たち以外の乗組員の姿はどこにも見えない。二人は探索を開始するが、彼らを待っていたのは骸と化した乗務員たちの姿、そして人とも獣ともつかない凶暴な生物たちの追撃だった。

この『パンドラム』、殆ど話題になっていないしオレ自身も公開間際まで存在すら知らなかったSF映画だった。しかしふとしたきっかけで予告編を観たらこれが実に面白そうではないか。ただ製作があの『バイオハザード』監督ポール・S・W・アンダーソンというのはちょっと引っ掛かった。『バイオ』云々より、アンダーソンがかつて撮った『イベント・ホライゾン』というホラー宇宙SFがどうにもイマイチだったからだ。この『パンドラム』もその『イベント・ホライズン』の"ゴシック・ホラーを宇宙SFに持ち込む"手法で撮られているようだが、今回は悪くなさそうなのだ。それで殆ど博打のような気分で観に行ったのだが、今回は大当たりだった。

■闇に蠢くもの

なにしろこのミステリアスな導入部がいい。これがどんな映画なのか、殆ど何の情報も無く映画を観に行ったのだが、そのせいで、記憶を無くし今ここで何が起こっているのか把握できない主人公たちの不安を、観ている自分自身も同じように感じることになるのだ。そして暗がりから突然現れる化け物どもへの恐怖、次第に明らかになっていく真実への衝撃までもが、自分があたかもそこに居合わせたもう一人のクルーのように体験させられるのである。

主人公は途中出会った生き残り乗務員からこの船の目的と今何が起こっているのかを聞かされる。そこで分かったのは、この船は壊滅した地球を捨て6万人の乗員と2000万種の生物サンプルを乗せたノアの箱舟であり、そして不測の事故が起こったこの船には遺伝子異常を起こし化け物となった者たちがはびこり、冷凍睡眠中の乗組員たちを貪り食う地獄となっていることであった。さらに宇宙船動力である原子炉が不安定となっており、これを再起動させなければ宇宙船もろとも宇宙の藻屑と化してしまうことを知る。主人公は生き残った仲間を集め、原子炉を目指すのだが…。

■人類播種船計画

広大ではあるがごちゃごちゃと入り組んだ宇宙船の中を化け物に追われ逃げ惑うという図は『エイリアン』そのものだが、『エイリアン』が最終的に宇宙船からの脱出を目的としているのに比べ、この『パンドラム』ではノアの方舟である船をなんとしてでも救わなければならないという使命が映画に緊張感をもたらす。ミステリアスに始まった物語は中盤からホラー・タッチの逃走劇となり、この部分を楽しめるかモンスターホラーの凡庸な亜流として観るかで映画の評価は変わってくるだろう。少なくともオレは十分に興奮させられた。そして驚愕のクライマックス、さらに鮮やかなラスト。ホラー風味は強いもののSFストーリーの醍醐味はしっかりと兼ね備えた映画として完成している。

さらに宇宙船内のデザインをはじめ冷凍睡眠ポッド・銃などのギミックが、これがもう心憎いまでに細かくて、この映画が真にSF好きが作ったのだなあということが伝わってくる。なにより恒星系から別の恒星系へと数世紀の遠大な時間をかけ生態系をまるごと運び込む"人類播種船"というテーマがいい。SF小説ではお馴染みのテーマであるが映画となるとなかなか無かったのではないかと思う。今年は『第9地区』といい『月に囚われた男』といい傑作・秀作SF映画がポツポツと公開され実に喜ばしいが、この『パンドラム』もこれらに勝るとも劣らない佳作SFであった。

■パンドラム 予告編

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yoyoshi yoyoshi 2015/11/25 11:42 ポスターもスタイリッシュでした。勇者と魔王が共に目覚めたようなものですね。自己犠牲で皆を救ったモンクみたいな人は植民星の教科書に載せ、語り伝えてあげたい!自分はラスト何も知らずに寝こけ、気付いたら目的地に到着していたポッドの中の人になりたい。まあ、一番先に化け物のオヤツになりそうですが。ガジェットが魅力的でしたが、調理器具が前時代的で虫を生で食べるのはなあ。

globalheadglobalhead 2015/11/25 19:59 きちんとSFしていたのがよかったですね。コメントいただいてまたソフト観返したくなりました。でもこの監督、その後たいした名前も聞かないけどどうしたのかな。

20101007(Thu)

[]マーベル・ヒーロー総出演!〜『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』 マーベル・ヒーロー総出演!〜『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』を含むブックマーク マーベル・ヒーロー総出演!〜『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』のブックマークコメント

■ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト / ブライアン・マイケル・ベンディス、ャスダ・シゲル

世界最強のヒーローチーム、アベンジャーズを崩壊に追いやったのは、狂乱した最古参メンバーだった。悲劇の傷が癒えぬ中、彼らの不在につけ込んだ陰謀が密かに進行していた。謎の人物に雇われた悪役エレクトロによって、重犯罪刑務所ラフトの警備システムが破壊され、数十人ものスーパービランが野に放たれたのだ。だが、ニューヨーク崩壊の危機にアベンジャーズはいない。運命の導きによって集まったヒーロー達は、戸惑いながらも巨大なる敵に立ち向かう。多勢に無勢の死闘の中、新たなるアベンジャーズが産声を上げた!最強チームの終焉を描いた問題作「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」の後を受け、『アルティメット・スパイダーマン』のブライアン・マイケル・ベンディス、『アルティメットX‐MEN』のデビッド・フィンチのコンビが贈る、新たなアベンジャーズ・サーガ。ウルヴァリン、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、スパイダーマン、スパイダーウーマンら人気ヒーローに加え、ルーク・ケイジ、セントリーという異色の顔ぶれも参加。21世紀を舞台に、新たなアベンジャーズ伝説が幕を開ける。

ウルヴァリン、キャプテン・アメリカ、アイアンマン、スパイダーマン、スパイダーウーマンが総登場!と聞いて「おおスゲエ!」、と喜ぶよりも「有名所全部並べればいいってもんじゃ無いんじゃねーのか?」と最初眉をひそめたオレである。いや、仮面ライダー総登場!とかウルトラ兄弟総登場!とか、まあ子供の頃は嬉しかったよ。でもそれって一応世界観的に統一できるもんがあったからでしょ。だけどこのマーベル・ヒーロー総登場!って、なんか一把一絡げ過ぎねえか?と最初苦言を呈したオレである。しかーし!ページを開いて読み進むうち、出てきた言葉は「ああああ楽しい!」であった!サーセン!やっぱオールスター戦サイコー!

アメコミ初心者ゆえ、よく知らないヒーローもいたりはするのだが、ウルヴァリン、アイアンマン、スパイダーマンといった映画でお馴染みのヒーローが同じ世界で会話しているっていうだけでも面白い(さっきの発言はなんだったんだよ!?)。そして彼らがそれぞれの技を生かし協力し合いながら凶悪な敵と戦うのだ。当然だがキャラもきちんと書き分けされていて、特にスパイダーマンが今風のヤンチャ小僧として描かれているのには苦笑してしまった。

それよりもなによりもこの『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』、グラフィックがなにしろいい!筋肉の一筋一筋が丹念に描かれ、まるで彫像のように陰影を与えられた彼らスーパーヒーローの立ち姿がカッコいい事この上ない!なんかもう登場するたび「バーン!」ってな感じで華麗なポージングして現れるその大見得の切り方には「いよ!待ってました!」と言いたくなってくるぐらい!大コマ使ったグラフィックなんてそれだけで一枚絵として通用するイカしまくった構図で、見れば見るほど惚れ惚れしてしまう!オレ、やっぱストーリーがごちゃごちゃしているよりもこういう"絵で魅せる"コミックのほうが好きかもなあ。ちなみにこの『ニューアベンジャーズ』、本国ではまだまだまだまだ続いているようで、全部追いかけ切れるかは…謎…。

この『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』はこちらでもっと詳細に紹介されているので是非ご覧になってください。

小覇王の徒然はてな別館/アベンジャーズ・アッセンブル!

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20101006(Wed)

[]映画『レギオン』はどっちかっつーと『ショボボン』だったッ!? 映画『レギオン』はどっちかっつーと『ショボボン』だったッ!?を含むブックマーク 映画『レギオン』はどっちかっつーと『ショボボン』だったッ!?のブックマークコメント

■レギオン (監督:スコット・スチュワート 2010年アメリカ映画)

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アメリカの荒地だらけの片田舎で天使同士が大戦争するっていうお話ですが、それってどんな『ゴッド・アーミー 悪の天使』?ってついつい思っちゃいますな。でも『レギオン』に登場する天使の方は柵の上に鳥みたいに止まってクルックーとか言ったりはしません。マッチョな天使が出てきますが『ドグマ』とも関係ありません。お話は「人類もうイラネ」と決定した神様が天使を差し向けて人類を皆殺しにしようとするって所から始まるんですな。しかし「そりゃあんまりだ」と反抗する天使もいて人類を守ろうとするんです。

で、どうやらその人類救済の鍵となるのがこれから生まれようとしているある子供らしいんですな。なんでその子が人類救済の鍵になるのかはよくわかりませんが、きっと成長したらレジスタンスの親玉になってスカイネットの殺人ロボットと戦っちゃうからなんだと思います…ってそれは『ターミネーター』っすか。舞台となるのはひなびたダイナー、ここに居合わせた人たちが天使の操るゾンビ化した人間たちと戦うことになるんですが、この辺は『パラダイム』ぽいですな。ダイナーに篭城した人々が外敵と戦うっていうのは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』や『フィースト』を思わせます。このダイナーに最初に送り込まれるのが『スペル』みたいな強烈ババアで、ハエのたかったステーキ食ったかと思えば天井這い回ったりするんですよ。このババアが一番インパクト強かったんですが、なんかその後が地味展開で…。

だいたい「黙示録の戦いだッ!」とか言いながら人類の敵味方の天使は一人ずつしか出てこないのがちょっと寂しいです。「天使の軍団」たってゾンビだしねえ。あとの天使はきっとサボってるんだと思います。「人類?タルイよねアレ」とか言ってパルテノンの裏でみんなでモク吸ってるんでしょう。で、地上に降りてきた天使のお二人は戦うときになんか超能力とか使うのかというとそういうわけでもなくマシンガン乱射したりモーニングスター振り回したりするんですが、意外とこっちのほうが見た目的に納得出来るものがありましたね。

それにしても発端は人類の危機とかデカくブチかましてくれたわりには段々としょぼくなってゆく所が悲しかったです。なにしろ登場人物たちのグダグダしたドラマがホントに邪魔で途中からうんざりさせられます。そんなでしたから「どうでもいいから早く火の海血の海大洪水その他カタストロフしまくって人間どもがドバドバ死ぬ阿鼻叫喚の地獄見せてくれよう神様よう!あんたいったいやる気あんのかよう!?」とちょびっと焦れったく思いつつ観ていたオレでありました!

■レギオン 予告編

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20101005(Tue)

[]最近読んだコミック / BLUE CITY CHRONICLE、激マン!(1) 最近読んだコミック / BLUE CITY CHRONICLE、激マン!(1)を含むブックマーク 最近読んだコミック / BLUE CITY CHRONICLE、激マン!(1)のブックマークコメント

■BLUE CITY CHRONICLE I,II / 星野之宣

BLUE CITY CHRONICLE ? (光文社コミック叢書signal)

BLUE CITY CHRONICLE ? (光文社コミック叢書signal)

BLUE CITY CHRONICLE(2)(光文社コミック叢書SIGNAL)

BLUE CITY CHRONICLE(2)(光文社コミック叢書SIGNAL)

星野之宣諸星大二郎と共に少年ジャンプ新人賞《手塚賞》入賞者としてジャンプ連載し始めた時から大好きな漫画家だった。星野之宣の描くSF漫画は、当時の漫画少年が夢想するまさに「SF漫画らしいSF漫画」であり、星野のSFマインドに夢膨らまされたオレは、生まれて初めて30ページほどのペン入れまでしたSF漫画を完成させたぐらいだ。その星野が少年ジャンプ長編デビューした作品がこの『ブルー・シティ』(1976年)である。

『ブルー・シティ』は宇宙から運ばれた未知のウィルスにより人類が滅亡するところから始まる。この惨禍を逃れることができたのは海底実験都市ブルー・シティで生活していた2万人あまりの人々。彼らは人類の文明を再建しようと試みるが、人類滅亡を陰で操ってきたマッド・サイエンティスト、ドクター・ジェノサイドによるさらなる災厄が彼らを待ち受けていた…というもの。最悪の状況からさらに最悪の状況へと至ってゆく悲壮感溢れる物語が当時のオレの胸を熱くさせた。

しかしこの『ブルー・シティ』、人気不評の為物語途中で打ち切られる。出来が悪かったのではなく当時のジャンプのカラーと合っていなかったのが原因だと思われるが、オレを含む熱狂的なファンも存在し、復活を切に願っていたものだ。1984年にやっと『バトル・ブルー』で物語は再開したと思ったらこれもあっという間に終了、その後星野は短編長編で各雑誌で活躍し、人気を確たるものにしたが『ブルー・シティ』の物語は現在に至るまで描かれることはなく未完のまま不遇な作品としてファンの間で語られることになる。

そんな『ブルー・シティ』の愛蔵版となるこの『BLUE CITY CHRONICLE』1・2巻、これまでなかなか単行本に採録されなかった『バトル・ブルー』も収録され(正確には以前『星野之宣SF作品集成I』に収録されたが、この単行本は未読)この"幻の続編"がやっと読める!と楽しみにして購入した。で、今読み返してみるとこの『ブルー・シティ』、SF設定がちょいとお粗末、というかジュブナイルレベル、科学考証も間違いが多く、物語展開はかなり強引、ということを発見してしまった…。

いや、しかしだからと言ってこの『ブルー・シティ』に幻滅したかというとそういうことは無い。逆に、初の長編デビューで肩に力が入りまくりガチガチになりながらも奮闘していた星野之宣の姿が思い浮かべることが出来て微笑ましく感じたぐらいだ。そして、当時この作品の連載に歓喜し、単行本をむさぼるように何度も読んでいた自分の姿まで思い起こすことができた。音楽でもそうだけれども新人アーチストというものは荒削りな部分もありつつその生々しさがいつまでも新鮮に記憶に残り、ベテラン・アーチストの熟練さとは違った形で愛着があったりするものなのだ。この『BLUE CITY CHRONICLE』は、そんな新人作家だった頃の星野之宣の熱気と、SF漫画好きだった少年の頃の自分の姿を真空パックしたような作品集として今のオレには読めた。

■激マン!(1) / 永井豪

激マン! 1 (ニチブンコミックス)

激マン! 1 (ニチブンコミックス)

永井豪といえば石森章太郎と並びオレのガキの時分のマンガ両巨頭だった人である(ちなみに手塚治虫は現人神)。その永井豪が自伝漫画を描くっていうんだから、アアもうそういう年代になってしまうんだよねえ、と妙な感慨もあった。1945年生まれっていうと永井さんもう65かあ。さてこの『激マン!』、自伝漫画と言っても永井さんの幼少児からの甘酸っぱい思い出がじっくりと綴られてゆくとかそういうのではなく、いきなりかの『デビルマン』執筆の経緯から語り始められるのである。

ああ『デビルマン』。オレ的には永井さんの漫画というのは『あばしり一家』あたりから読み始めた記憶があって、1972年から雑誌連載された『デビルマン』は存在こそ知っていたものの、実際に読んだのは完結後、友達の家にあった単行本を手にしたときになるのだ。いやあ、あえて書くまでもないですが、ショックだった。そして友達の家で全巻読破したのにもかかわらず、改めて自分で買い直してまた何回も読みましたよ。

で、『激マン!』だけど、この1巻をまるまる費やして『デビルマン』第1巻にあたる部分をどのように着想しどのように話を膨らませていったか、その『デビルマン』の漫画こみで描かれているのだ。いやあ、面白いけど、この調子でやってたら『デビルマン』全巻語り終えるのに『激マン』5巻分ぐらいかかっちゃうのではないか?で、この後『ブラックジャック』や『凄ノ王』とか始まっちゃったらいったい『激マン』は全何巻に…さすがに気が遠くなりそうだが、とりあえず追いかけてゆく予定である。

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20101004(Mon)

[]グダグダの週末より愛を込めて〜映画『パリより愛を込めて』 グダグダの週末より愛を込めて〜映画『パリより愛を込めて』を含むブックマーク グダグダの週末より愛を込めて〜映画『パリより愛を込めて』のブックマークコメント

■パリより愛を込めて (監督:ピエール・モレル 2010年フランス映画)

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その日の週末も例によってピザ食ってビール飲んでダラダラと映画なんぞを観ようと心に決めていたオレである。いや、別に心に決めなくともオレにとっての週末というのは自動的にそうなるしきたりなのである。いってみればこれはある種の宗教的な行事でありこの汚れた現世で1週間過ごすことにより爛れきり疲弊しきった心を慰め清めるための神聖な行為なのである。そしてビールとピザと映画という三種の神器を心と体に注入することにより限りなくユルくヌルくポワワンワンでグダグダグズグズのゲル状物質となって過ごすことを至高の喜びとしているのである。

そういうわけでこの日選んだ映画、それは『パリより愛を込めて』であった。駅前のひなびたレンタルショップをのぞいたら新作であるこの映画のDVDとBDが並んでいたのでBDをすかさずGET、ホクホク顔でアパートへの帰路についたオレであった。なぜならこの『パリより愛を込めて』、監督はピエール・モレルさんというのだがこのピエールさんさんが監督した『96時間』という映画を以前観たのだがこれが滅法面白く、今回もやってくれるかと期待していたのだ。劇場公開時あまり評判が良くなかった、という不安要素もあったが、まあ週末グダグダダラダラ観るのなら問題ないだろうと踏んでいた。

さてピザも届きビールの缶も開け映画のほうを見始めたわけだ。主人公はフランス駐在のアメリカ大使館員で、こっそり見習いCIA捜査官もやっているらしい。その彼が映画で最初にやるミッションというのが盗聴器の取り付け、しかしこれを食っていたガムで貼りつけようとしてなかなか上手くいかない。…この段階でオレは早くもうんざりですよ。盗聴器ガムで貼り付ける諜報部員なんてどこにいるんだよ。いや、もしいたとしてもオレには知りようもないがな!要するに笑えねーんだよ!で、お次にアメリカからやってきたCIA捜査官をお出迎えです。これがジョン・トラボルタで、やっとなんとかなるかと期待を膨らませます。しかしこのトラボルタ演じる捜査官、スキンヘッドでバイカーファッション、なんかあまりにもマンガチックすぎねえか…。それとも単にフランス人監督がアメリカ人を虚仮にしているだけなのかな?

トラボルタ捜査官は空港の税関で一悶着起こしていたんだが、それは缶ジュースに仕込んだ分解拳銃をこっそり持ち込みたかったかららしいんだな。…いやでもさあ別に普通に現地調達すりゃあいいじゃん…それもわざわざ何個もの缶に仕込んでさ…この細かい工作する労力を別のところに向けるべきなんじゃないのか…。そんなことを考えている暇もあらばこそ、今度は中華料理屋でいきなり銃をぶっぱなして店員皆殺しです!実はドラッグ密売組織のアジトだったってことなんだけど、これ捜査じゃないじゃん!考えるより先に手が出るどころか考えるより先に皆殺しかよ!

この後もトラボルタ兄さん、ワルモンの所に押しかけていってはとりあえず皆殺しにしまくり、その暴れん坊ぶりを発揮します!とまあこんな感じでクルクルパーなアメリカ人を演じるトラボルタのアホアホ振りに目を奪わせてシナリオのグダグダさに気付かれないようにしようという巧妙な罠が隠された映画ですが、結局縦から観ても横から観てもグダグダな映画だっていうのはバレバレでしたな!しかしいくらグダグダしたくて観た映画とはいえ、これほどまでとは恐れ入谷の鬼子母神でしたよ!とか言いつつこのエントリの文章自体グダグダといばグダグダですな…。

■パリより愛を込めて 予告編

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20101003(Sun)

globalhead2010-10-03

[]チックタック人間ドック チックタック人間ドックを含むブックマーク チックタック人間ドックのブックマークコメント

  • 金曜日は会社に休みもらって人間ドックに行って来たオレである。
  • 多分40過ぎてからずっと行っている様な気がする。
  • 今回は珍しく3日前から酒を抜いておった。あと指示通りきちんと前日9時までに食事終わらせておいたオレである。
  • 病院なので当たり前だが女の人ばかりがいっぱい働いているのでびっくりした。
  • 病院着着せられて病院をウロウロしているとそれだけで自分が病人になってしまったような気がしてきた。
  • 病人のような気分になったオレはなんとなく世をはかなみかけてきた。
  • 前回再検査だった部分を放っておいてたら今回念を入れまくられて検査された。
  • 何でオレだけ別室?
  • 「何か見つかったら必ず電話しますから。しますから」と念を入れられまくって言われた。
  • オレは大丈夫なのだろうか。
  • お昼ごろ検査が終わり食事が出る。これが結構きちんとした献立で食べ応えがある。
  • 朝食抜いていたから腹は減っていたが、病院でいつものお昼より余計に食わされるのは妙な気分である。
  • 人間ドックが終わったあとはちょっと用事があり銀行をはしごする。
  • 銀行の窓口なんて日頃殆ど行くことがないので思いっきり挙動不審になる。
  • それにしても銀行の窓口で延々と話し込んでいる人はやはりお金のことで延々と話し込んでいるのだろうか。延々と話し込めるほどお金のないオレは一度延々と話し込んでみたいような気がしたが延々と何を話し込むべきか全く思いつかないのであった。
  • 平日の午後の町は今まで観たこともないぐらいスーツ姿のサラリーマンの人がいっぱいいてびっくりした。
  • スーツ恐い。スーツ嫌い。
  • スーツに怯え物影で少し泣く。
  • 用事も終わったのでデパートで秋物の洋服などを物色していた。
  • そして持っているはずなのになにかの勘違いで新しく黒のニットベストを2枚も買ってしまう。
  • なにかいろいろオレの脳の中で起こったのだ。それがなんなのかは詮索しないでくれ。オレをそっとしておいてくれ。オレだって傷ついているんだ…。
  • 傷心のまま帰路につく。
  • そして3日酒抜いた分を取り返そうと親のカタキのようにビール飲みまくる。このビールめ!このビールめ!
  • そうしてオレの金曜日は終わって行ったのであった。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2010/10/04 01:27 そう、40過ぎたら年一のドックはかなり重要らしいです。会社の定期健診じゃなくて個人で行くのですか?食事付なんてセレブな病院でありますね。フモさんは日本の宝ですから、マメに健診を受けていつまでも元気でいて下さい。

globalheadglobalhead 2010/10/04 09:23 ありがとヤンス。健診は同僚が仲間集めてやってるって感じかな。会社からは幾らか出てるんではないかと思われます。お昼の食事は見たら880キロカロリーでしたが、オレのいつものお昼の2.5倍のカロリーです。ってかオレいっつもお昼どんだけ食べてないねん。そんだけ食べてないのになんで体重変わらんねん。ほっといてんか。宝というよりはオーパーツに近い人間ですがマメに健診受けときます。いやしかし再検ひっかかってんだよなー。

梅松竹子梅松竹子 2010/10/05 00:33 「必ず電話しますから」&別室ぅぅぅ!?コワイッ(~Д~)
健康にはお気をつけくださ〜い。体あってこそ遊びも楽しいですので。

globalheadglobalhead 2010/10/05 10:11 ありがとうございます。怯えすぎてまた帰ってから酒飲んじゃったオレであります…(アル中じゃないよ!心が弱いだけなの!)。

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20101001(Fri)

[]生きる2010 / 根本敬 生きる2010 / 根本敬を含むブックマーク 生きる2010 / 根本敬のブックマークコメント

生きる2010

生きる2010

この間侍功夫さんに出ているのを教えてもらった根本敬・久々の新刊漫画その名も『生きる2010』、そう、あの『生きる』の2010年バージョン、20年ぶりの書き下ろし作品集なのである。それだけではなく今は亡き平凡パンチ誌で連載され単行本未収録のまま忘れ去られていた(ってか忘れんなよ…)平凡パンチ80年代版『生きる』も復活だ!

この『生きる』、"村田藤吉寡黙日記"と副題が付けられているように、地味でこ汚くてビンボ臭くて無能で小心者で善良意外に何も取り柄のないおっさん村田藤吉が、小心者故に社会とかクソジジイとかから身の毛もよだつようなおぞましい虐待を受け続け、それでも寡黙に生きてゆく(というか結構死ぬ。不具とか人体改造とかもされる)という涙なしにはウンコも我慢することができない連作短編集なのである。

それらはヒューマニズムを嗤い民主主義を冷笑し、ただただ残酷な運命だけを繰り返す"生きる"という事への徹底的なニヒリズムがあるんじゃねえのかなあフングフング(鼻クソをほじりながら)。モダニズムもポストモダンもねえ!いつになったって世の中結局業突く張りのカッペばかりが支配する前近代的な村社会でしかねーじゃねーか!というのがこの漫画の趣旨である、と適当に思いついた事を書いておく。カーッペ(カッペにかけたシャレとして痰を切ってみる)。

なによりも巻頭のオールカラー20ページ『ズボン塚の由来』が素晴らしい!一本のズボンを共有し、毎日かわりばんこに履いて仕事に行くDOKATAのオッサン二人が主人公…というのが既にワケが分からない。そんなある日、そのうちの一人のオッサンがUFOを目撃し、なぜだかそれからおっさんの体が光り始めるのである。そして光るおっさんは見世物小屋で見世物になるが…という涙なしにはセンズリもコケないホモソーシャルな珍作短編なのだ。

ズボンを共有するおっさん。UFO。光る体。これらにどういう意味が、暗喩が、隠喩が込められているか考えても無駄である。意味なんか求めたって駄目なのである。かつて根本敬が『映像夜間中学講義録 イエスタディ・ネヴァー・ノウズ 』(拙レビューはこちら)で言っていたように「この世に存在するもの総てに確固たる『理由』はあるけど、しかし、『意味』は不確定である」からなのである。

そしてこの『ズボン塚の由来』、根本漫画なのにもかかわらず読後感が爽やかなのだ。何を持って爽やかとするか、というのはいろいろあるだろうが、言ってみればずっと挟まっていた歯糞がやっと取れた時のような爽やかさなのである。20年を経て根本の中の『生きる』理由は何か変わったのだろうか。いや、それはより純化したものになったのではないか。クサヤの漬け汁が年代を経てよりソリッドでグレービーなオイニーになってゆくように。フォーエバーヤング!

映像夜間中学講義録 イエスタディ・ネヴァー・ノウズ(DVD付)

映像夜間中学講義録 イエスタディ・ネヴァー・ノウズ(DVD付)

生きる 増強版

生きる 増強版

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