Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20110228(Mon)

[]PS3のFPSゲーム『KILLZONE3』クリアしてもうた PS3のFPSゲーム『KILLZONE3』クリアしてもうたを含むブックマーク PS3のFPSゲーム『KILLZONE3』クリアしてもうたのブックマークコメント

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例によって性懲りも無くまたまた飽きもせずFPSゲームですッ(胸を張って)!やっぱFPSはやっててハマルし落ち着くんだよなあ余計なルール覚えなくていいから・・・。走り回って照準合わせて撃ちまくる!ただこれだけ!あとはめくるめく異世界なり熾烈な戦場の光景を堪能しまくるわけですよ。FPSっていうゲームジャンルは操作方法がどれも殆ど変わんないから世界観の違いで勝負してるんですね。で、その世界観を強烈に打ち出すためにできるだけリアリティ溢れる迫真のグラフィックを作り込むことにしのぎを削ってるんです。

さてこの『KILLZONE3』、未来の星間戦争を題材にしたSFテーマのFPSになります。戦争SFのFPS、というと有名タイトル『Halo』なんてのを思い出しますが、あちらが遠未来の銀河を舞台にスーパーテクノロジー駆使したエイリアンとの大戦争だったのに比べて、この『KILLZONE』シリーズは近隣恒星系への殖民が可能になった未来に、ヘルガーン星の独裁国家ヘルガストが人類同盟ISAに反旗を翻し、ISAの殖民惑星ヴェスタに侵攻をかけるところから始まるんですね。言ってしまえば人間同士の戦いを描いたもので、『機動戦士ガンダム』の物語世界を恒星間でやっちゃったと言えば判りやすいかな。独裁国家ヘルガストってジオン公国っぽいしね。ただしモビルスーツは出てこないけどね。

だから未来の宇宙を舞台にしてますが、武器テクノロジーが限りなくSFっぽいのに、戦いそれ自体はミリタリーFPSと感触がそれほど変わらないのね。『Halo』に限らず、同じSFタイプの有名FPS、『Quake』シリーズや『Unreal』シリーズが、敵がエイリアンでエイリアンらしい異形のテクノロジーを使っていて、それが実にSF的な雰囲気を盛り上げていたのに比べ、『KILLZONE』シリーズは『CoD』や『MoH』みたいなミリタリーFPSを未来に移し変えただけ、と言えるかもしれない。でも、リアルな史実を基にした『CoD』や『MoH』がリアルであることにがんじがらめだったり、逆に『Halo』や『Quake』、『Unreal』が空想的過ぎるという見方をするなら、この『KILLZONE』はその中間の絵空事の世界でリアルな戦闘を楽しめる、といった部分が特徴的かもしれないね。

で、今回の『KILLZONE3』、『3』というだけあって『1』も『2』もあるんですが(PSPで発売された『KILLZONE:LIBERATION』というFPSじゃないゲームもあるらしい )、『1』はPS2で発売されてて、ちょっとやってみたんだけどなんかコントローラーの操作系がイマイチで途中放棄、『2』は確かPS3の出始めの頃のゲームで、これは大変楽しませていただきました。いやあ、しかし弾幕きつかったなあ。そしてこの『3』は『2』のポリゴンの3倍、10倍の広さのステージを実現した鬼のように作りこんであるFPSとして完成したんですな。

前作のマップが瓦礫の街ばかりで結構単調だったのと比べ、この『3』では市街地や荒地ばかりでなく異様な植物の生い茂る密林、極寒の氷の世界、スクラップだらけのジャンク・フィールド、さらには宇宙までが舞台となる。なんと軌道エレベーターが登場し、これに乗って大気圏外へ出るばかりか宇宙戦闘機に乗ってのドッグファイトを味わえる!地上戦での超巨大四足歩行兵器との戦いなんてホント熱かったぜ!!クライマックスの宇宙空母との戦いなんてSFTVドラマ『ギャラクティカ』を思い出すほど興奮したぜ!もちろん様々な車両も登場し、今回初お目見えのジェットパックなんかあんまり使えなくて逆に新鮮だった!とまあこれだけSFしまくってるわけなんだよ!

そして今回は前作よりもさらに物語を濃厚に描こうとしてたみたいで、結構ムービーシーンが多い。それも殆どがヘルガスト軍上層部の内輪揉めのパートばかりなんですが、この軍の上層部のジジイ連中っていうのが実に不健康そうな顔色で、その毛穴開きまくった汚い顔を克明にポリゴン描写してるんですな!いらねえって!ただし今作はシリーズでは珍しく女性の味方隊員も出てきて目の保養になります。ゲームは殆どナビ代わりの相棒と行動して、あんまり敵を倒してくれないんですがこれはこれで心強い。ゲーム進行は固すぎず柔らかすぎず、ストレス無く進めることが出来、なんとオレにしては珍しく買って3日でクリアしちゃいました。これって良く出来てて面白かったっていうことですね!

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KILLZONE 3 - PS3

KILLZONE 3 - PS3

KILLZONE 2(キルゾーン2) - PS3

KILLZONE 2(キルゾーン2) - PS3

キルゾーン

キルゾーン

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20110226(Sat)

[]最近聴いたCDなどなど / Theo Parrish,The Plan,Ben klock,Steffi,James Blake 最近聴いたCDなどなど / Theo Parrish,The Plan,Ben klock,Steffi,James Blake を含むブックマーク 最近聴いたCDなどなど / Theo Parrish,The Plan,Ben klock,Steffi,James Blake のブックマークコメント

■Sketches / Theo Parrish

SKETCHES

SKETCHES

腰の強いぶっとく真っ黒なグルーヴでジワジワゴリゴリゴリと攻めてくるTheo Parrishのニュー・アルバム。ジャジーだったりファンキーだったりと変幻自在のアプローチを見せるハウス・トラックは、どこかプリンスあたりにも通じる才能の豊かさを感じさせます。フロアでも映えるでしょうが、家聴きでリラックスしながら聴いてもまたいいんですよね。 《試聴》

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■D.Part Vol.1 "Innerspace" / The Plan

D. Part vol.1-

D. Part vol.1- "Innerspace"

デトロイトで活躍するCliff ThomasとJon MacNishによるユニットThe PlanのDJ-Mixアルバム。内容はCD1枚にデトロイト・テクノ・クラシック全35曲をこれでもかと詰め込み矢継ぎ早にMixしたもの。アルバム自体は2007年のリリースだったのらしいのですが、つい最近デジタル配信が開始され自分も落としてみました。曲の多さからかDJ的にはちとザックリ感がありますが、全部ここに書き切れないほどの有名デトロイト・テクノ・アーチストの曲が次から次に飛び出すMixは実に痛快、聴いていて嬉しくなっちゃいますね! 《試聴》

■One / Ben klock

One

One

この間ベルリンのテクノ・レーベル、Ostgut Tonのオムニバス・アルバムを聴いたら相当面白くて、他にもこのレーベルで面白いCDあるかしらんと調べたらBen klockの1st『One』に行き当たりました。アルバム自体は2009年のリリースなんですが、これがオレ好みのダークで幻惑的なミニマル展開、すっかり気に入って聴いております。 《試聴》

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■Yours & Mine / Steffi

Yours & Mine

Yours & Mine

こちらもOstgut Tonのアーチスト、オランダ出身の女性DJ、Steffi。実はOstgut Tonということでゴリゴリのテクノを期待していたんですが、聴いてみると女性アーチストらしいメランコリックでふわりと柔らかな感触のハウス・ミュージックになっており、これはこれで気に入りました。 《試聴》

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■James Blake / James Blake

James Blake

James Blake

巷ではDUBSTEPの超注目株として話題を集めているJames Blakeのデビュー・アルアムですが、内容は音少なめのダブステ風オケをバックにゴスペル&ソウルなボーカルがとうとうと歌い上げるといったもので、着想的には面白いんだけどいかにも白人ってなボーカルに膨らみが感じなくて、騒がれるほどじゃないよなあ、といった印象でした。というか自分は歌聴きたいんじゃなくて電子音が聴きたかったから求めるものが違ってたのかも。 《試聴》

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20110225(Fri)

[]ジミー・ウォングの『Return Of The Chinese Boxer』はカンフー映画版『エル・トポ』だったッ!? ジミー・ウォングの『Return Of The Chinese Boxer』はカンフー映画版『エル・トポ』だったッ!?を含むブックマーク ジミー・ウォングの『Return Of The Chinese Boxer』はカンフー映画版『エル・トポ』だったッ!?のブックマークコメント

■Return Of The Chinese Boxer(神拳大戰快鎗手) (監督:ジミーウォング 1977年香港映画)

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■恐るべきカルト・カンフー・ムービーッ!?

以前、侍功夫さんとお会いしたときに手渡された1枚のDVD。そのタイトルは『Return Of The Chinese Boxer』。そして侍さんは、「ボクが見た全てのカンフー映画の中で最高の1本です」とオレに告げた…。監督・主演はあの『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』のジミー・ウォング!おおおおおこれは期待も高まるというもの!そして…家に帰ってから観たその映画は、想像を遥かに超えた、恐るべきカルト・カンフー・ムービーだった…。そしてオレは確信した、「これはカンフー映画版『エル・トポ』だッ!?」と!!今日はそんなジミーさんの大傑作を全篇紹介したいと思います。最後までネタバレしまくりますがそれもこの映画の楽しさを伝える為、どうかご容赦下さい。

物語は…物語はええと、字幕無しの英語版だったのでよくわかりません。オレにヒアリングなんて無理だよ!無理なんだよ!しかしね!悪い日本人が中国にやってきて、良い中国人に悪さして、そしてジミーさんがそれを懲らしめるというお話ということで間違いない筈だよッ!?もうね、オープニングのジミーさんの演舞からしていかがわしさ満載です。なんかゴミ袋みたいな人形と戦ってるんですが、そのジミーさんの演舞、殆ど特撮です。カンフー映画で身を立てた人がこれでいいんでしょうか。いや、いいんです。だってジミーさんだし!それらしく見えればそれでいいんですよ!

●これがオープニングの演舞だッ!?
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■銃身の多い銃!そして凶器は大根!?

続いて悪い日本人たちのアジトお屋敷が描かれます。チョンマゲかみしもの悪い顔したお侍さんが英語で悪巧みしている時点で既にシュールさが漂っていますが、その後中国に渡ったらしいこのお侍さん集団、なんと蒸気機関車で大陸を横断してるじゃないですか!?いやまああの頃既にあったんでしょうが、列車の席にちんまり並んで座るお侍さんたちという絵ズラがさらにシュールさを増しているんです。そしてそこに襲撃者登場!それを迎え打ち、機関車からズドンズドン銃を撃ちまくるお侍さんたち!おいおいなんだそのやたら銃身の多い銃は!?ズドドドドとか撃ってるけど機関銃なのかよ!?普通に無茶だろそれ!?もはやこの時点で自分がカンフー映画観てるのか時代劇観てるのか西部劇観てるのか全く訳が分からなくなっています!

●これが【やたら銃身の多い銃】だ!?
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さて場面は中国のどこかの山道。身分の高そうな人を輿に乗せた中国人の従者の列を、野菜を積んだ八百屋の人力車が突然阻みます!八百屋、いきなり大根を投げる!そしてなんとその大根が胸に刺さり絶命する従者!大根で死ぬのかよ!?と思ったらその大根、ナイフが仕込まれていたんですね!いわゆる大根手裏剣だったんですよ!スゲエ!ってか大根に仕込む意味全然ねーし!そしてその中国人一行の危機を救うべく現れた我らがジミーさん!ひゅーひゅー!向うところ敵無しの勢いで悪者を血祭りにあげるジミーさんです!しかしジミーさん、あんた、今までどこで何やってたの?

●うわああ大根が刺さったぁ!?
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■ジミーさんに重力は存在しないッ!?

そしてまたまた舞台は変わり、悪い日本人の皆さん主催、『第1回・チキチキ武芸トーナメント・顔が不細工でも腕力あったもんの勝ちなんじゃい!』大会が唐突に開催されます!ってかこれ『片腕ドラゴン』でもやってなかったっけ!?ジミーさん間が持たなくなると異種格闘戦やって場を繋ぐ癖があるようです!そして今回のトーナメントは日本人(ぽい)武術家がメインなんですが、例によって怪しすぎる連中総出演、もうどこをどう突っ込んでいいのかわからないほど楽しく愉快な戦いが繰り広げられます!オレが気に入ったのは孫の手で戦うヤツだな!

●くらえ!孫の手拳!?
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でまあそこで勝ち残った武蔵坊弁慶みたいなヤツが次の刺客として中国の偉い人のところに送り込まれます!得意の槍を振りかざし偉い人に襲い掛かる弁慶(もどき)!しかーし!「ちょっと待ったあ!」そうです、ジミーさんです、ジミーさんがやってきまし…ん?おーい!ジミーさんが垂直に地面に突き刺さった槍の柄の上に乗って「わっはっは」とか笑ってるよ!?なんなの!?なんなのこの無意味に難易度の高い登場の仕方!?なんでここで上海雑技団やってんの!?

●「高い所にいると、自分が偉くなったような気がするんだよ、うん」
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映画ではこの弁慶もどきのみならず、全身ナイフだらけのナイフ使いや九の一やムエタイ戦士、さらに二丁拳銃どころか十丁拳銃みたいなガンマンが次から次へとジミーさんを襲ってくるのです!いずれも一癖も二癖もある憎々しい面構えの連中ばかりなんですが、ジミーさんのふてぶてしさにはある意味負けています!だってジミーさん、あまりに余裕たっぷりのドヤ顔で敵を倒すから見ていて時々イラッとくるんですよね。

■ゾンビ3兄弟の登場!?そして最後の卑怯な闘い!?

さて様々な刺客を放つ悪いお侍さんたちですが、どれもジミーさんにことごとく撃破、なかなか悪い事を成就できません。そこで悪いお侍さんたちは夜の闇の中とある儀式を執り行うのです…不気味な呪文により3つの箱の中から現れたのは3体のゾンビ…っておいおいッ!?今度はゾンビかよッ!?なんでもありすぎだよこの映画ッ!?カンフー映画で時代劇で西部劇で今度はゾンビ映画、まさにカオスです。「面白そうなことなら全部やってしまえ!」とばかりにやりたい放題詰め込んだ監督・主演ジミーさんの天晴れと言うしかない見事なエンターティナーぶりにもはや脱帽、しかし映画を観ている時に帽子は被っていなかったのでとりあえずパンツを脱いでしまったオレであります!ジミーさんあんたスゲエよ!

●3人揃ってゾンビ、ゾンビ、ゾンビ3兄弟♪
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そんなゾンビ3兄弟の奇襲をジミーさん、機転を効かせてなんとか殲滅、いよいよ最後に残った十丁拳銃ガンマンとの雌雄を決する闘いへとなだれこんでゆくんですな!しかしジミーさんには作戦があった!ガンマンをとある屋敷におびき寄せます!屋敷に入ったガンマンはそこで見たものに驚き立ちつくします!なんと屋敷の中は、【ジミーさんそっくり人形】で溢れかえっていたのです!「くっ!どれが本物なんだ!?」狼狽するガンマン!そのガンマンの後ろに忍び寄り、ここぞとばかりにボコボコにする情け容赦ないジミーさん!いやしかしこの罠、正義の味方がやるにしてはあまりにも汚い手すぎないかッ!?ある意味悪モンよりも悪巧み巡らせてると思うぞ!?だいたい、こんな人形いつ作ったんだよッ!?この日の為に毎晩夜なべして1体1体シコシコ作ってたのかよジミーさん!?あんた…ホントはヒマなんじゃないのかッ!?

●さあ、ホントのジミーさんはどれ?
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■それは『エル・トポ』だったッ!?

いやあ…堪能しました。本当にスゴイ映画を観せてもらいました。単なるカンフー映画の範疇にとどまることなく、様々な要素をぶち込んだごった煮感覚で作られていますが、にもかかわらず決してちぐはぐになることなく、最後は最強の男同士の闘いで〆る、というこの安定感。カンフー映画というのは料理で言うとカレーに似ていますね。どんな食材を使ってどんな調理をしても、最後にカレースパイスをかければそれはカレーである、みたいに、カンフーのスパイスによって全ての要素はカンフーに統一される、みたいな。そして、敷居が低く誰にでも愛される。

オレ、この映画を観て思ったのは、最初に書いたけどアレクサンドロ・ホドロフスキーの『エル・トポ』みたいだなあ、ということなんですよ。それも神秘主義の変わりにタオイズムを導入した『エル・トポ』ね。あらゆる要素を飲み込み全ての要素がカオスとなり、国境も時代も時空も超越したどことも知れぬ荒野の真っ只中で、超絶的な戦闘能力を持った男たちが果てし無く戦いを繰り広げる、荒唐無稽でサイケデリックでショッキングで、そしてなによりもアナーキーかつ狂ったカルト・ムービー、『エル・トポ』とこの『Return Of The Chinese Boxer』はそんなところが共通していると感じたんですね。そして『Return Of The Chinese Boxer』が『エル・トポ』より優れているところは、何にも考えずに楽しめる優れたエンターティメントだということなんですよ。かなり入手困難な作品で、一般の方はなかなか観ることが出来ないと思いますが、もし手に入れる機会があったら、是非観てほしい作品ですね。最後に、貸してくれた侍さんありがとう!

■『Return Of The Chinese Boxer』迷場面・珍場面集

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■『Return Of The Chinese Boxer』DVDジャケットの謎

…これ、普通に『片腕ドラゴン』の時のジミーさんの写真だと思います。

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Return of the Chinese Boxer [VHS]

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エル・トポ HDリマスター版 [DVD]

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片腕カンフー対空とぶギロチン [DVD]

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通りすが郎通りすが郎 2011/04/07 13:55 銃身が多い連発銃、大根手裏剣、ゾンビ三兄弟の元ネタは若山富三郎版「子連れ狼」シリーズですね。
かなり「子連れ狼」からパクっているんだけど、ジミーさんがパクると別物になるからOK牧場です。

globalheadglobalhead 2011/04/07 21:34 コメントありがとうございます!
元ネタ「子連れ狼」だったとは!しかもゾンビ三兄弟まで「子連れ狼」でやってったんですかあ!?
日本の時代劇も相当カオスだったんですねえ…。
こういう"なんでもアリ"感に満ち満ちた作品って本当に楽しいですね。

CharlesexaloCharlesexalo 2017/06/10 10:58 wh0cd297716 <a href=http://onlinecymbalta.us.com/>online cymbalta</a>

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20110224(Thu)

[]ムカデ、ヘビ、サソリ、ヤモリ、ガマ!五人の怪しいカンフー野郎!〜映画『五毒拳』 ムカデ、ヘビ、サソリ、ヤモリ、ガマ!五人の怪しいカンフー野郎!〜映画『五毒拳』を含むブックマーク ムカデ、ヘビ、サソリ、ヤモリ、ガマ!五人の怪しいカンフー野郎!〜映画『五毒拳』のブックマークコメント

■五毒拳 (監督:チャン・チェ 1978年香港映画)

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かつて中国に悪名高き武術流派が存在した!その名は《五毒門》!ムカデ、ヘビ、サソリ、ヤモリ、ガマ、これら忌まわしき毒虫の特徴を生かした拳法は《五毒拳》と呼ばれ、悪逆の限りをつくしていた!

●これが《五毒拳》だ!
・ムカデ拳…ムカデの千本の足が蠢くが如く攻撃が素早い!
・ヘビ拳…ヘビのようにクネクネと動く拳!地べたも這っちゃうよ!
・サソリ拳…拳がサソリの鋏のように繰り出され蹴りが尻尾のように襲う!手裏剣も得意!
・ヤモリ拳…ヤモリのように壁に貼りつくことが出来るんだ!
・ガマ拳…ブヨブヨのガマのようにあらゆる攻撃を跳ね返すんだ!


(居並ぶ《五毒拳》の皆さん)

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しかし《五毒門》の師範は己が弟子たちの悪行を恥じ、最後の6番弟子に《五毒拳》の一人と協力して残りの使い手たちを倒し、人々から奪った財宝を取り戻すよう命じたのだ!だが《五毒拳》の使い手たちは顔を隠し名を隠し、どこにいるのかさえわからない…。6番弟子は《五毒拳》の使い手たちを見つけることが出来るのか?そして彼らを倒すことが出来るのだろうか!?

というわけでカルト・カンフー映画の呼び名も高い《五毒拳》であります。毒虫になぞらえた拳法を操る5人の男、という設定が既にマンガチックで面白いですが、このユニークさからあちこちの映画に影響を与えているようです。例えばタランティーノの『キル・ビル』、映画に出てくる暗殺者集団のメンバーにそれぞれヘビの名前がつけられているのがそうだとか。日本の特撮ヒーローモノ『獣拳戦隊ゲキレンジャー』には《五毒拳士》という名前のついた連中が出てくるという話ですし*1、さらにバットマン・アニメ『Batman: The Brave and The Bold』には《五毒拳》っぽい悪役たちが登場しているらしいんですな*2。確かにオレもこの映画を観てすぐ「これ物凄く日本の特撮ヒーローモノぽいなあ」と思ったんですが、特撮業界の人も同じことを考えたのでしょう。特撮に特化した日本とカンフーの得意な香港、意外と両者は根っこの部分に同じものがあったりするのかも知れませんね。

さて映画ですが、「《五毒拳》の使い手たちは顔を隠し名を隠し、どこにいるのかさえわからない」筈なのに、全員同じ町にいて6番弟子に見つけられちゃう、というところでまずズッコケます!なんかこう、6番弟子が旅を続けながら一人一人見つけては倒してゆく話かと思ったらそうじゃないんですね。で、《五毒拳》の連中はガマ・ヤモリ、ムカデ・ヘビの二人づつで結託し宝を巡って敵対しており、残る一人、サソリ拳の正体だけが最後まで分からないんです。確かにこういったシナリオのほうが手っ取り早いし一人だけ謎で最後まで引っ張るのも上手いと思った。そして6番弟子が誰と仲間になるのか?誰が正義に目覚めるのか?ということを気にしながら観るのがまた楽しかった。

そして中盤での見どころは敵の奸計に陥れられたガマ拳が、拷問につぐ拷問に遭う!ってところでしょうか!ヨーロッパの「鉄の処女」そっくりな「万針衣」という拷問器具に入れられたりとか、背中をまるまんま覆うようなバカでかい焼きごてを当てられたりするんですな!きゃあ残酷!さらに暗殺シーンでは喉や脳に針を刺し外傷を分からなくさせる技なんかも使うなど、なかなかエグいシーンを連発してくれるのが嬉しい!ただしこの映画、全般的に血糊は全然血に見えない朱色を使っているからグロにならないんですね。そしてクライマックスでは《五毒拳》+6番弟子が入り乱れ奇っ怪な技が飛び交う対決へとなだれ込んでゆくわけです。しかしこの戦いで生き残ったものが「蠱毒」になるとかそういうお話ではなかったのがちと残念!ちなみにアマゾヌでは品切れでバカ高いプレミア値段付けてるやつもいますが、ツタヤレンタルで探したらあったのでそちらで観ましたよ。

■五毒拳 予告編

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五毒拳 [DVD]

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20110223(Wed)

[]香港映画『冷血十三鷹』は仮面ライダーだった!? 香港映画『冷血十三鷹』は仮面ライダーだった!?を含むブックマーク 香港映画『冷血十三鷹』は仮面ライダーだった!?のブックマークコメント

■冷血十三鷹 (監督:スン・チュン 1987年香港映画)

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冷血!残虐!非道!極悪な白髪オヤジ谷峰(クー・フェン)に率いられた13人の殺し屋集団、その名も『冷血十三鷹』!しかしその暴虐の日々に嫌気が刺し、"十三鷹"から抜けだした一人の男がいた!彼の名は狄龍(ティ・ロン)!その狄龍を許すまじと執拗に追撃する十三鷹の刺客たち!狄龍の命は風前の灯火だったが、その狄龍を助ける一人の男が現れた。その男、傳聲(アレクサンダー・フー・シェン)の助けにより追手は次々と倒されてゆくが、傳聲の正体は謎に包まれていた…。狄龍は十三鷹を壊滅することができるのか!?そして傳聲の正体は!?

カンフー映画『冷血十三鷹』であります。しかしオレ、普通に「カンフー映画おもしれえええ!」とか思って観てましたが、この『冷血十三鷹』あたりはホントは"武侠片(武侠映画)"と呼ばれるジャンルのものらしいんですな。武侠映、つまりは剣戟映画、日本で言うところのチャンバラ映画です。観ていると確かに武器による応酬が多いですもんね。でも普通にカンフーも入っているし厳密な分け方も分からないので大雑把にカンフー映画って呼んじゃやっぱり怒られるかな?どっちにしろ香港映画観るならきちんと知っておいたほうがいい言葉のようですね。というわけで改めて、武侠片『冷血十三鷹』であります。

殺し屋集団から抜け出した男とその組織との飽くなき殺戮劇が中心であり、狄龍の過去が語られたりもしますが基本的には戦闘に次ぐ戦闘、そのアクションを楽しむ、とてもシンプルなお話になっています。ただそこに傳聲の正体、という謎を盛り込むことにより、物語に大きな膨らみををもたらしているところがこの映画のポイントとなっておりますな。ま、ダウンタウンの歌で言うと「敵〜か味方か、カウボォ〜イ〜♪」ってところでしょうか!クライマックスは傳聲の正体を知り懊悩する狄龍、そして組織のドン・谷峰との最終決戦、と物語はドラマチックに盛り上がってくれるのですよ。

それと合わせ、"十三鷹"の面々が個性的で実に楽しい!それぞれ実に派手な色合いの衣装で差別化されているのはもとより、13人が13人別々のユニークな武器を駆使するんです。様々な武器対武器によるアクションの豊富さ、面白さ、それもこの『冷血十三鷹』の魅力の一つとなっているでしょう。しかしこの十三鷹のみなさんの集合写真があるのですが、バックにドドーンと掲げられた鷹のエンブレム、そして変なコスプレした怪しさ満点の十三鷹の面構え、なんか観たことあるなあ…と思ったら、

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これって『仮面ライダー』のショッカー基地っぽくありません!?そういえば仮面ライダーもショッカーの改造人間だったのを抜け出してショッカーの怪人に追われるというお話だったし、ライダーも怪人も人間離れした攻撃技持ってたし、途中から仮面ライダー2号が助けに来て二人で戦っちゃうこともあったし、もう観ている途中でオレの中ではこの『冷血十三鷹』、『仮面ライダー』に脳内変換されてましたよ!そうか、香港のクンフー/剣戟映画って、日本で言うところの特撮ヒーローモノだったのか!そうかそういうことだったのか!(多分違う)

■冷血十三鷹 予告編

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冷血十三鷹 [DVD]

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20110222(Tue)

[]ハンディキャップ、カンフー、ロックンロール!?〜映画『残酷復讐拳』 ハンディキャップ、カンフー、ロックンロール!?〜映画『残酷復讐拳』を含むブックマーク ハンディキャップ、カンフー、ロックンロール!?〜映画『残酷復讐拳』のブックマークコメント

■残酷復讐拳 (監督:チャン・チェ 1978年香港映画)

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両腕の無い男、両足の無い男、めくら、唖、つんぼ、クルクルパー!これらハンディキャップを背負った男たちが因縁と怨念のカンフー対決を繰り広げる映画が存在した!?その名は『残酷復讐拳』!『片腕ドラゴン』、『片腕ドラゴン対空飛ぶギロチン』というボンクラ映画ファン必見のハンディキャップ・クンフー映画が存在するが、この『残酷復讐拳』はそれを上回る凄まじき体の御不自由な方々が登場し、そのハンディキャップを乗り越えさらに常人を上回るカンフー・ファイターとして戦いに臨むのだ!

町の大地主、トー・ティエンタオ家に暴漢が侵入、トーの妻は惨殺、息子チャンは両手切断という酸鼻極まりない事件が起こった!しかし辛うじて命を取り留めたトーの息子チャンは、両腕に鋼鉄の義手を取り付け、過酷な修練の末、義手を生かした殺人拳を会得する!しかもこの義手、拳が伸びたり、手裏剣を飛ばしたり出来るちょっと便利なおしゃれアイテム!マジンガーみたいでカッコいいね!この鋼鉄の義手を使い、武術家でもある父と共に町の平和の為に尽くす正義の男チャン!…じゃなくって、なんとこいつら、その技を悪用し卑劣な暴虐三昧、恐怖と暴力で町を支配していたのだ!

そんなティエンタオ親子に逆らいその逆鱗に触れ、喉と耳を潰され唖で聾になった鍛冶屋のウェイ!目を潰され盲になった商人のチェン・シュン!両足を切断されたフー・アクイ!さらには熾烈な拷問の果てにアッパラパーのパーになってしまった旅の武芸者ワン・イー!体と頭のご不自由な方になってしまった4人はティエンタオ親子への復讐に燃え、血の滲むような修行を重ね遂には常人さえも上回る不屈のカンフー・ファイターとして生まれ変わった!盲のチェンは聴力を生かし、聾唖のウェイはそのチェンをサポート、両足を失ったフーは鋼鉄の義足をはめ、クルクルパーのワンはクルクルパーを生かしたクルクルパー拳を会得した!さあ、復讐の時は来た!力を合わせティエンタオ親子を地獄に落とすのだ!

というわけで『残酷復讐拳』、もう設定だけで面白さは保証されたようなもの、このあらすじを読んで興味が湧いた方にはきっと満足していただける内容になっているだろう。オレはカンフー映画には暗いので、この映画がカンフー映画史のどのあたりに位置するものなのかを語ることはできないけれども、「聞いたこともない映画なのに観てみるとこんなに面白いとは!」」という軽いショックを受けたのは確かである。一見キワモノのようなストーリーと思われるかも知れないが、"復讐"という最も人の情念を刺激する内容、そして過酷なハンディキャップを背負いながらもそれを克服し、なおかつ超人的な技を会得する者たちへの共感と驚嘆、そして勿論カンフー技の美しさと興奮を呼ぶ対決、まさにエンターテイメントの真髄といっていいカンフー映画であった。あ、このエントリのタイトルは勿論かの有名サイトさんのもじりですが、映画はロックンロールとはあんまり関係ありません。

■『残酷復讐拳』 予告編

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残酷復讐拳 [DVD]

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20110221(Mon)

[]それは生きる証しのために〜映画『イップ・マン 序章』 それは生きる証しのために〜映画『イップ・マン 序章』を含むブックマーク それは生きる証しのために〜映画『イップ・マン 序章』のブックマークコメント

■イップ・マン 序章 (監督:ウィルソン・イップ 2008年香港映画)

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■序章、見参

この間観た『イップ・マン 葉問』は凄まじく面白い功夫映画だったんですが、なんと続けざまにその序章が公開されることになりました。こりゃ早速観なきゃアカン、ということで公開初日の初回を観るために気合入れて2時間も並んで観てきました!実は本国での公開はこの『イップ・マン 序章』が最初で、『イップ・マン 葉問』はその続編ということで製作されたんですが、日本では順序逆の公開というちょっと変則的なものになっちゃってたんですね。

『イップ・マン 葉問』はある事件がもとで香港に逃れ住むことになった実在の武術家イップ・マン一家が描かれますが、この『序章』ではその事件が起こった広東省仏山市から物語は始まります。時代は1935年、当時広東省仏山市という所は武術のメッカといってもいいぐらい道場が軒を連ねていた町だったんですね。その中でイップ・マンは道場こそ持っていなかったものの、この町で最強の武術家として知られていました。冒頭は荒くれ者の道場破りがあちこちの道場で他流試合を行い、道場主をことごとく打ち負かしてイップ・マンの元へ殴り込みをかけますが、イップ・マンのあたかも水が流れるが如き鮮やかな拳によってあっさり返り討ちにされてしまいます。いやあ強い!なにしろ強い!

■鉄人イップ・マン

『イップ・マン 葉問』の時も感じましたが、"古き善き中国"のノスタルジックな町並みを再現したセットがとても目を惹きます。この中でイップ・マンは"穏やかな鉄人"であると同時に"ちょっと奥さんに弱いが妻子を愛する家庭人"として描かれます。そしてまた、その穏やかな大人ぶりにより町の人々から篤い信望も得ているのです。主演のドニー・イェンのイップ・マン本人が取り付いたかのような演技、そして目にも止まらぬ武術の冴えはもはや完璧と言っていいものがあるかもしれません。自分は本当のイップ・マンのことは何も知りませんが、ドニー・イェンの演技と技からは実在したイップ・マンの巌のような鉄人ぶりと、その魅力溢れる人間性が手に取るように伝わってくるのです。

そしていよいよ事件は起こります。日中戦争が始まってしまうんですね。戦火は仏山市をも蹂躙し、美しかった町は瓦礫と化し、町のそこここには野蛮な大日本帝国軍が溢れ、イップ・マン一家も極貧の生活に追いやられてしまいます。その中でイップ・マンは過酷な境遇になんとか忍従していきますが、冷酷な大日本帝国軍の狼藉による苛烈な暴力、痛ましい仲間の死を目の当たりにし、とうとう立ち上がるのです。細かなことですが、画面の色彩設計は日中戦争前が赤いフィルターを通した暖かな映像で、戦争後は青いフィルターを通した冷たい映像に切り替わるのが面白いと思いましたね。

■それは生きる証しのために

なにしろ大日本帝国軍の空手道場におけるイップ・マンの10人組み手がひたすらに凄まじい!強い!とにかく強い!それまでイップ・マンは自らの強さを知るがゆえの抑制を効かせた戦いを見せていましたが、ここでは憤怒と破壊の波動に満ち満ちた鬼神の如き技また技を炸裂させるのです!この凄まじい技の応酬を観るだけでも十分に価値のある映画ですが、この『イップ・マン 序章』が一般的な功夫映画と違うのは、功夫アクションを見せるためのみに映画が成立しているのではなく、映画に訴えかけるべきテーマと物語が存在していることなんですね。つまり功夫アクションと物語がきちんと両立しているんです。この映画では抗日が描かれますが、それは同時に、武術という精神性を通した民族としての誇りを描いているんです。

時代は戦争の最中です。幾ら強力な武術の腕を持っていたとしても、イップ・マンは不死身の超人というわけではありません。例え10人の空手の使い手を倒せても、大量の銃弾や爆薬、雲霞の如き兵士たちを相手にして勝つことはできません。ましてたった一人で大陸を巻き込んだ戦火を収めることなど出来るはずもありません。イップ・マンは劇中、瓦礫となった町の中でこう言います、「武術などなんの役にも立たない」と。それは、武術で世界を変えることなど出来はしないという冷厳な現実認識です。しかし、そう言いながら彼は、やはり戦いへと赴くのです。世界を変えるのでもなく、怒りでもなく、ただ打ち負かすためではなく、ましてや自分のためでさえ無く。それは、共に生きた人々の、生きる証しのためなのです。だからこそ、映画『イップ・マン 序章』は、崇高な思いの宿った物語なのです。

■『イップ・マン 序章』予告編

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ドラドラドラドラ 2011/02/21 15:57 globalheadさんのブログを読んで、日曜日(昨日)見に行きました。「葉問」を見るつもりが、いつの間にか「序章」も始まっていて、順番通りに見れました。イップマンカッコよすぎです。

globalheadglobalhead 2011/02/21 16:07 イップ・マン最高だったでしょ!しかしこれを順序通り、しかも一日で観たドラドラさんは幸せ者だなあ!

20110220(Sun)

[]クリスティーナ・リッチリーアム・ニーソン主演のサスペンス・ホラー『アフターライフ』 クリスティーナ・リッチ、リーアム・ニーソン主演のサスペンス・ホラー『アフターライフ』を含むブックマーク クリスティーナ・リッチ、リーアム・ニーソン主演のサスペンス・ホラー『アフターライフ』のブックマークコメント

■アフターライフ (監督:アニエシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー 2009年アメリカ映画)

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クリスティーナ・リッチリーアム・ニーソンという出演陣が主役をつとめるサスペンス・ホラーなんですが、日本では見事なDVDスルー作品で、「こりゃどんなもんかな」と思ってみてみたら、DVDスルーもやむ無しといった内容の地味ーな作品でありました。

お話はというとクリスティーナ・リッチ演じる学校教師が交通事故を起こし、目覚めると葬儀屋のベッドにいたんですね。その彼女を見下ろすのが葬儀屋のおっさんリーアム・ニーソン。で、あたふたしているクリスティーナ・リッチリーアム・ニーソンが「はい、あんたは死んじゃってるんですよ。自分では死んでないと思ってるかもしれないけど、やっぱり死んじゃってるんです。はいこれ死亡証明書。葬儀まで大人しくしててね」とか言ってるんです。びっくりしたのはクリスティーナ・リッチ、「いやいや死んでないし!生きてるし!…ってか、やっぱり死んじゃってるの?」などと訳が分からなくなってしまうんです。これに『スペル』『26世紀青年』のジャスティン・ロング演じるアホ顔の恋人が絡み、クリスティーナ・リッチはホントに死んでるのか?実はリーアム・ニーソンはイカレたおっさんで、クリスティーナ・リッチに嘘ぶっこいて生きたまま埋葬しようとしているのか?というサスペンスを盛り上げようとしていたみたいです。まー結局あんまり盛り上がりませんでしたが。

映画の中で示される"死んでいるとされる証拠"は葬儀屋リーアム・ニーソンが持っているものだけで、このおっさんを疑おうと思えば幾らでも疑うことが出来るんですが、クリスティーナ・リッチは幽閉されているんでそれを確かめようがないんですね。でもさあ、自分が生きているっていうことは別に証拠なんか無くたって、息してて体温あって寒いとか暑いとか感じてついでに腹減っただのトイレに行きたいだの思えたら普通それで十分じゃないですか。ただ死んだとされるクリスティーナ・リッチがそういうことを感じているのかどうかは描かれないし、観ているほうは説明不足に欲求不満になりながら監督の「謎だよね?これ、謎だよね?」というストーリーテリングに付き合わされなきゃいけなくなってしまうんですね。

なんといいますか、題材自体が単純すぎるんですよねえ。「生きているのか死んでいるのか?」のサスペンスだけで104分持たせるのはちょっとキツ過ぎたんではないかと。逆にこの題材なら、昔あったTVホラーサスペンス番組「世にも不思議なアメージング・ストーリー」や「クリープ・ショー」あたりの45分程度の長さの一篇だったらまあまあ観られた内容になっていたかもしれません。だから「生きているのか死んでいるのか?」のサスペンスは途中までにネタバラシして、中盤から逃走なり死後の世界描くなりリーアム・ニーソンが発狂ブッこいてチェーンソー抱えて追いかけまわすなりの新展開を入れるべきだったのではないかと。

ただですねえ、主演のクリスティーナ・リッチが、まあとりあえず死体ってことになってますから、映画では殆どヌード姿なんですよ。このへんクリスティーナ・リッチ・ファンには別の意味で見所満載ということも出来ますよね。しかしなんでこんな映画にクリスティーナ・リッチリーアム・ニーソンなのか、よく出演したなあ、という気はしましたね。

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20110219(Sat)

[]『ゲット・スマート』『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル主演、アクション・コメディ映画『デート&ナイト』 『ゲット・スマート』『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル主演、アクション・コメディ映画『デート&ナイト』を含むブックマーク 『ゲット・スマート』『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル主演、アクション・コメディ映画『デート&ナイト』のブックマークコメント

■デート&ナイト (監督:ショーン・レヴィ 2010年アメリカ映画)

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この映画、『ゲット・スマート』『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレルが主演したアクション・コメディで、本国ではそこそこヒットしたようなのですが、いかんせん海外コメディのあんまり受けない日本ではDVDスルーになっちゃったんですよね。原題は『Date Night』ですが、トム・クルーズキャメロン・ディアスが主演した『ナイト&デイ』に限りなく近いバッタもん臭い邦題にされちゃってますねー。でも内容自体は全然バッタもんじゃないし、アクションコメディとして観るなら最近日本で公開された『グリーン・ホーネット』や『RED / レッド』よりもスマートで面白く出来ていたと思うし、コメディ映画『デュー・デート』を公開するぐらいならこちらも公開してよ、とちょっと思っちゃうような良作だったんですけどね。

お話はこんな感じ。最近結婚生活がちょっとマンネリ気味のフィルとクレア(スティーヴ・カレルとティナ・フェイ)はある日、気分を変えようとニューヨークの超人気高級レストランに行ってみることにしたが、当然満席で入ることが出来ない。しかしそこでフィルは予約席の呼び出しに応じないカップルがいる事に気付き、ちゃっかりそのカップルに成りすまして席についてしまう。ところが、そのカップルと勘違いされ、フィル夫婦は怪しげな男たちに追い掛け回される事に!警察もあてにならず、家にも帰ることのできなくなってしまったフィル夫妻はこの危機をどう乗り越えるか!?というもの。

主演のスティーヴ・カレルはちょっと老けたかなあ。奥さん役のティナ・フェイは映画出演こそ無いものの、サタデーナイトライブの売れっ子コメディエンヌで、この彼女が慌てふためく奥さん役をとてもチャーミングに演じておりました。脇も面白い俳優が固めていて、『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコが『スモーキング・ハイ』に続いてまたもコメディを演じているのが楽しいし、『ラブリーボーン』『マックス・ペイン』のマーク・ウォールバーグがスーパーハッカーの役をやっていて、このスーパーハッカーというのがなぜかいつも上半身裸のナルシスティックな野郎で、映画の最中何度も笑わせてくれました。他にも『アルマゲドン』『ダークナイト』の名脇役ウィリアム・フィクナー、『スモーキング・エース』『団塊ボーイズ』のレイ・リオッタなどが出演しております。監督は『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィ。

フィル夫妻が成りすましたカップルはヤヴァいファイルの入ったフラッシュ・ドライブを持っていて、そのせいで二人はマフィアや汚職刑事に追われるのですが、フィル夫妻が考え付いたのは「じゃあこのフラッシュ・ドライブを自分たちで手に入れちゃえ!」というもの。ここから追いつ追われつの大アクションが始まるのですが、それまで地方都市で平々凡々と暮らしていた夫婦が、突然銃撃戦やら派手なカーチェイスに巻き込まれ(このカーチェイスでのドタバタがまた本当に可笑しい!)、ジタバタしながらも間一髪で切り抜けていくところが小気味いいんですね。挙げ句の果てにストリップ・クラブでダンスまで演じてしまうんですから、マンネリ夫婦にとって相当忘れられない夜になったことでしょう!これだけ危機また危機の連続なのに、夫婦漫談みたいにボケと突っ込みを演じるファイ夫婦がまた愛らしかったりします。そんな夫婦の様子をカップルで観ても面白い映画かもしれませんね。ちょっとスーパーハッカーの腕に頼りすぎな展開ではありますが、手堅くまとまった良質のコメディになっていました。

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20110218(Fri)

[]様々な技法を駆使して描かれるグロテスクかつコミカルなアート・コミック〜『天空のビバンドム』 様々な技法を駆使して描かれるグロテスクかつコミカルなアート・コミック〜『天空のビバンドム』を含むブックマーク 様々な技法を駆使して描かれるグロテスクかつコミカルなアート・コミック〜『天空のビバンドム』のブックマークコメント

■天空のビバンドム / ニコラ・ド・クレシー

天空のビバンドム

天空のビバンドム

ピュアなアザラシのディエゴを操って、自分たちに都合の良い「物語」を作ろうと、市の権力者や悪魔、犬や鶏たちもが争うファンタジー・ストーリー。首だけになったロンバックス教授や乱暴者の悪魔が物語のナレーションを奪い合ったり、無数の人間の集合体で出来た市長が「愛のノーベル賞」をディエゴに獲らせようと企てる。はたまた、犬たちが語る摩訶不思議な人間の歴史まで飛び出して…。物語を手中に入れたい者たちの面白おかしいドタバタを、自由奔放なタッチで綴る漫画作品。全ての画材をつぎ込んだという驚異のカラーリングは、フランス漫画の最高峰に位置する記念碑的傑作。

ガラクタの散乱する荒れ果てた部屋の片隅に、こねた小麦粉のような生白い塊が乗っている。その塊は赤い帽子を被り、あまつさえ目鼻まであるではないか。そしてその塊は自己紹介する、「わたくしの頭は体から切り離されてしまいました」と…。続くシーン、どこまでも非現実感の漂う紅く灼けた色をした町の中を、風船のように膨らんだ巨大な白い体躯に燕尾服、掌の無い短い両手に松葉杖を挟み、体の下から一本の足が伸びているだけの畸形めいた生き物が、「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ」だの「ごぁぁぁぁぁぁぁぁ」だのと呻きながらどたばたと跳ね回っている。その光景を眺めながら辻々にある彫像が、「みじめだね」「まるで道化ね」と呟き掛ける…。フランス・コミック、『天空のビバンドム』はこんなあまりにも不気味で異様なシーンから始まる。

この白い生き物の名はアザラシのディエゴ。物語は、このディエゴを巡り、怪しげな権力集団"教育者"たち、老獪な町の"市長"、道化めいた地獄の魔王、服を着て2足歩行する理知的な犬たちの結社、謎めいた計画を持つ鳥集団…などなどが、架空の町ニューヨーク=シュル=ロワールを舞台に暗躍する、という摩訶不思議なものだ。それは、この世界の主権を賭けた戦いであり、その中でアザラシのディエゴは、世界がこのように成り立ったことの鍵を握っている…ということになっている。しかし実際のところ、この『天空のビバンドム』は、作者の自動書記的な自由な連想の中から物語が紡ぎ出されており、確固とした筋道立った物語が存在しているというわけでもない。だから読者は物語を追うよりも、その一齣一齣に精緻極まりない描き込みの成された圧倒的なグラフィック、現れては消えてゆく異様なイメージ、そしてそのイメージの中に込められた作者のシニカルな視点を愉しめばいい。

登場人物・動物・悪魔たちは最初に持っていた属性、形態を物語が進むうちにどんどんと変容させてゆき、"意味性"と"記号性"を変質・喪失してゆく。例えばアザラシのディエゴは、最初アザラシとして登場したにも関わらず、物語半ばで実はゴムタイヤが変身したものだということにされ、最後には悪魔や小人たちが乗り込む意志無きロボットとして扱われる。町の"市長"などは、実はウジ虫大の細かな小人たちが寄り集まって人間の形をしたものだ、ということが途中で(思いついたように)明かされる。作者にとってこれらキャラクターは、物語の語り部なのではなく、粘土のごとき幾らでも変態可能な素体でしかないということなのだろう。

それは、作者にとって、理屈にかなった理由があるからというよりも、そういう具合に描くことが、"面白いから"に違いない。"意味"や"理屈"など後付けなのだ。作者が最も描きたかったもの、それは次々に変容してゆくイメージであり、その"変容してゆくイメージ"は、作品のなかでころころと変わってゆく絵柄の中にも現れる。この作品において、作者は画材と技法を数ページごとに変えてゆき、それは、水彩、カラーインク、アクリル、ガッシュ、クレバス、コラージュと、実に多彩なものだ。これら技法・画材の違う絵柄が次々と現れてゆく実験的な方法は、そうして描くこと自体が、作者にとって"描く"という行為の新鮮さを常に保ち続けること、描くこと・物語ることに作者自身が常に驚きを持って接することができることに他ならない。そしてその新鮮さ、驚きは、読む者にもまさにダイレクトに伝わり、共有することの出来るものなのだ。

ページごとに常に驚きのある物語、美しくて、グロテスクで、異様で超現実的で、そしてナンセンスな物語。『天空のビバンドム』は、これまで誰も体験したことのない異次元のようなコミック体験を読者に与えてくれるだろう。非常にアーティスティックな作品なので、美術に興味のある方にも是非お薦めしたい。

○『天空のビバンドム』公式サイト 

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20110217(Thu)

[]『Dead Space 2』は相変わらずホラーなSFシューティングゲームだった! 『Dead Space 2』は相変わらずホラーなSFシューティングゲームだった!を含むブックマーク 『Dead Space 2』は相変わらずホラーなSFシューティングゲームだった!のブックマークコメント

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日本で発禁になるほどの地獄のグログロヴィジュアルで話題になったSFホラー・アクション・ゲーム『Dead Space』の続篇が発売されたのでまたもやドロドロとプレイしております。

とかいいつつ、前作クリアしてないんですよ。前作はPCでプレイしたんですが、左利きのオレにはキー設定が思ったように出来ない仕様がまず難易度を上げ、さらにクリア前にHDがお亡くなりになってデータがすっ飛ぶ、という、ある意味呪われたゲームだったんですねえ。くわばらくわばら(本当は単に腕がヌル過ぎて途中放棄したという噂もある)。そんなわけで今回はXbox360版を購入、今回もあまりのグロさに日本発売は絶対無いでしょうから輸入版を手に入れたんですが、「PC版のあの(個人的な理由による)難易度はなんだったんだ…」と思うほどの操作性のよさに感涙しつつ同時にゲームの恐怖にオシッコちびりそうになって進めております。

お話は25世紀の未来が舞台。前作では外惑星資源探索船から救難信号を受けそこに向かった主人公アイザック・クラークが、ウィルスの影響でグチャグチャドロドロのバケモノと化した人間たちと血飛沫・肉片飛び散りまくるグチャグチャドロドロの戦いを繰り広げますが、『2』ではそこからからくも生き残ったアイザックが、収容先である土星の衛星タイタンに位置する宇宙ステーションで、またもやウィルス感染でグチャグチャドロドロになったバケモノどもと戦うというものなんですな。モンスターは部位切断しなきゃ倒せないというところも相変わらずですが、今回は子供が変身したモンスターが大挙現れ、それをグチャグチャと殺さなければならないという実にエグい展開が心をほんのりと暖かくしてくれます。

ゲームは三人称視点TPSで、ゲーム・システムは細かな部分を除き殆ど前作と変わりません。ゲーム画面にはGUIは表示されず、インベントリ画面は主人公がホログラム画面を確認する、といった前作同様の演出が相変わらずかっこいいですな。今回は舞台が巨大宇宙ステーションということで、生活感溢れる居住地区も舞台になっており、血糊と死骸を残す他は人の姿の絶えた街並みを宇宙服姿のアイザックが右往左往する、というヴィジュアルが前作と違う部分という事でしょうか。ルートも一本道になっており、前作のマップは廃止されたようですが、このぐらい難易度落としてくれたほうがヌルゲーマーとして助かります…。

大雑把に言えば『バイオハザード』ミーツ『遊星からの物体X』イン・アウタースペースといった雰囲気でしょうか。まあしかし前作から引き続き相変わらずグロ極まりない展開で、肉の腐ったようなモンスターの造型から死体ゴロゴロの船内は言うに及ばずアイザックがモンスターにぶち殺されゲームオーバーになる画面の凄惨さもより一層磨きが掛かっており、いろんな意味でとっても楽しい出来になっております。このゲーム名物の「死体踏み付け」なんてアクションがあるんですが、死体を踏みつけグチャグチャバラバラにするとアイテムが出てくる、なんて実に鬼畜なシステムで、もうゲームの最中は死体見つけると踏みつけまくり、モンスター倒すと踏みつけまくりで、戦闘しているよりも死体踏みつけている時間の方が多いんじゃないのか?と思ってしまうぐらいの死体損壊三昧です。薄暗い宇宙ステーションを物影からモンスターが飛び出してくるんじゃないかとビクビクしながら進めるお化け屋敷ゲーム、ゲーム好きの方は是非プレイいたしましょう!

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Dead Space 2 (輸入版) - Xbox360

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Dead Space 2 (輸入版) - PS3

Dead Space 2 (輸入版) - PS3

Dead Space 2 (輸入版)

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jkjk 2011/02/18 00:49 あら 1のラストって無かった事にされて2につながってるんですか? って、1のラストまでいってないんでしたっけか ぅnがーくっく・・・

globalheadglobalhead 2011/02/18 08:50 あ、それは…ぅnがーくっく…

20110216(Wed)

[]トレホ兄ィも大出演!映画『デス・レース2』は『2』だけど『1』の前日譚だった! トレホ兄ィも大出演!映画『デス・レース2』は『2』だけど『1』の前日譚だった!を含むブックマーク トレホ兄ィも大出演!映画『デス・レース2』は『2』だけど『1』の前日譚だった!のブックマークコメント

デス・レース2 (監督:ロエル・レイネ 2010年南アフリカ共和国映画)

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ジェイソン・ステイサムの主演で2008年に公開されたディストピア・アクション『デス・レース』は爆炎と破壊と殺戮に満ちたとっても楽しい作品でありました。その『2』が今回DVD・BDで出るという事でチェックしてみたんですが、主演はジェイソン・ステイサムじゃなく、さらに本国でもDVDスルー作品だったらしいんですね。まあしかしなんだかオレ向きのボンクラ臭い映画じゃないですか。と言う訳でいったいどんな出来具合になっているのか観てみることにしたんですが、なんと、初っ端の刑務所シーンから、あのダニー・トレホ兄ィが登場!おおおこれは嬉しい悲鳴をあげざるをえない!トレホ兄ィが出てるんなら内容云々に関わらず観る価値がある映画に決まっている!もうこの冒頭から期待は高まるばかりですよ!

そして観ていて段々判ってくるんですが、この『2』、実は『1』の前日譚を描いたものだったんですね。映画冒頭では刑務所から囚人同士のデスマッチを放送しているという設定になっていて、それがどう『1』の"死のレース"へと変わって行ったか、というのがここで描かれていくわけです。しかも、『1』の冒頭で登場した覆面レーサー"フランケン"がどのように生まれたかの物語でもあるんですよ。ちゃんと繋がっているんですね。逆に『1』を観ているとフランケンの最後の運命を知っていることになりますから、ちょっと切なくなるお話でもありますね。さらに、『1』で登場したあの韓国人レーサー14Kがここでは割とイイヤツで出てくるのも嬉しいし、『1』の女鬼所長が写真でだけちらりと出てきます。

『1』と『2』の演出の違いを見ると、例えば『1』と違って刑務所所長が物分りがよく、"死のレース"なんかやらせられない!とか言ったりしているんですね。その割りにはデスマッチはやらせてますけどね。で、そこをデスマッチの視聴率がなかなか上がらずに上層部からガタガタ文句を言われていたTV局の女重役が無理矢理ねじ込んで「デス・レース」をおっぱじめちゃう流れとなっているんですね。この女重役がなかなか下品で性格が悪くて香ばしいビッチぶりを醸し出しております。また主人公は『1』のステイサムと違いはなからの悪党なんですが、親分を売らない、と仁義を通したばかりに刑期が長くなってしまう、という男振りのよさを見せ、逆にその結果デスレースに駆り出されてしまうのです。

ただ刑務所に放り込まれた主人公がデスマッチを経てデスレース開催まで辿り着くのがちと長いので観ている方はしばし我慢を。この辺相当低予算で作っているだろうと思われる画面が続きますが、意外と頑張っていて好感触です。それにトレホ兄ィの気さくな凶悪犯罪者振りを眺めていれば全然気になりません。そして後半デスレースが始まるや否や物語は急発進、ああここで予算使ったのか!と思わせるモンスター・カー同士の応酬に、気分はいやが上にも盛り上がるというもの。勿論助手席にはナビゲーターのエロいチャンネーが乗っていて、主人公との協力プレイがまた心をくすぐります。この映画『デス・レース2』は『1』ほどの派手さはありませんが、『1』好きの方ならきっと気に入るだろうなかなかにいい出来具合の作品になっておりましたよ。

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20110215(Tue)

[]バッサーッ!フクロウの物語だよホッホーッ!〜映画『ガフールの伝説バッサーッ!フクロウの物語だよホッホーッ!〜映画『ガフールの伝説』を含むブックマーク バッサーッ!フクロウの物語だよホッホーッ!〜映画『ガフールの伝説』のブックマークコメント

ガフールの伝説 (監督:ザック・スナイダー 2010年アメリカ・オーストラリア映画)

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バッサーッ!フクロウたちが森を飛ぶよホッホーッ!この映画『ガフールの伝説』は世界征服を企む悪いフクロウたちと良いフクロウたちの戦いを描いたファンタジーアニメなんだよホッホーッ!

バッサーッ!監督は『300 <スリーハンドレッド>』のザック・スナイダーなんだよホッホーッ!だから『300』みたいな兜を被ったフクロウが出てきたりするんだねホッホーッ!レンブラントの絵画でも見せられているかのような、光と闇のせめぎ合う荘厳かつ重厚な色彩設定と画面作りが目を奪うねホッホーッ!でもある意味ちょっとクドイ画面作りのような気もするけどなホッホーッ!『300』の時もこってりギラギラしたクドイ映像だったもんなあホッホーッ!しかしこの「ホッホーッ」言ってる文章も相当クドイけどねホッホーッ!

バッサーッ!フクロウが主人公のこの映画、映画に出てくる生き物がほぼフクロウ。あとヘビとかアライグマだかなんだかがちょろっと出てくるけど基本フクロウ。他の種類の鳥もカラスとなにかの小鳥が出てくるぐらいで後は全部フクロウ。フクロウのフクロウによるフクロウの為の物語それが『ガフールの伝説」。バッサーッ。背景にある森や山や渓谷や海などの自然は見知ったもののようでいてどことなく超自然的な色合いを帯び、何かこの世界がどこか別の星のような気さえします。そう、この『ガフールの伝説』、実は宇宙のどこかに浮かぶ"猿の惑星"ならぬ"フクロウの惑星"を描いたなんではないかとさえ思えてきます。そう考えるとフクロウが喋ったり兜を被ったり火を扱ったりするのも納得できるというもの。つまりそれだけ幻想味の強いファンタジー世界が構築されているんですね。ホッホーッ!

バッサーッ!物語のほうは【光と闇の戦い】そのもののまさに王道ファンタジー路線で、特にどうこう言うものでもないんですが、オレはちょっと『スター・ウォーズ』を思い出しちゃったな。平和な森(惑星タトウィーン)で暮らしていたフクロウ(ルーク)が巨大な悪の本拠地(デス・スター)に連れ込まれ、からくも逃げ出した後、仲間(ハン・ソロとかR2D2とか)と一緒に反乱同盟軍と合流し、敵の本拠地を叩くんですね。クライマックスは何かの言い伝え(フォース)も駆使していませんでしたっけ?ラストのXXXXが火の中に消えてゆくシーンなんか、多分次回作でそいつが黒アーマー・黒マスク・黒兜に包まれたダースベイダーならぬダースホッホーとして蘇るという伏線と見ましたね!ホッホーッ!

バッサーッ!でもなんだか、全体的にフクロウさんたちの顔が怖いです。人間みたいな顔や表情をしてて、でもやっぱりフクロウで、それが恐ろしくリアルに作ってあるので不気味なんです。時々ペレット吐き出すのも怖いし、普通にイモムシばくばく食ってたりするのも怖いんです。「月光麻痺」とかいうのに罹って白目剥いてるフクロウも怖いし、怪光線に捕らわれ「あぎゃぎゃぎゃぎゃ」とか痙攣しているフクロウも怖いんです。CGIがとっても立派にリアルに作られているのは流石なんですが、この題材なら普通に2Dか、デフォルメしたキャラでもよかったんじゃないのかなあ。その辺はザック・スナイダーの趣味だったんですかねえ。ホッホーッ!

バッサーッ!(まだやるつもりかよ)それにしてもこの映画、劇場公開時3Dで上映されたんですが、時間の都合が付かず見送ったんですよね。今回DVDが出たんでやっと観れたんですが、これはやっぱり3Dで観たい映画でしたね。フクロウたちが空を飛ぶ光景とか3Dだとメッチャ映えただろうなあ。もう一回3Dで劇場でやんないかなあ。ホッホーッ!

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20110214(Mon)

[]写真日記(食い物多し) 写真日記(食い物多し)を含むブックマーク 写真日記(食い物多し)のブックマークコメント

某月某日

会社の若いヤツがコスプレして出社してきているんだがどうしたもんだか。ちなみにオレととても話の合うオタク青年だ!(あまりの動揺に写真はぶれてしまった)

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某月某日

会社のオヤジ連中とおでん・焼き鳥三昧。

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某月某日

帰りのバスを待ちながらバス停から見えるビルと夜空を撮影。

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某月某日

2月に入り随分寒い日が続いている。夕方を過ぎると本当に冷える。そんな寒い毎日の暗〜く寒々しい帰り道の写真。

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某月某日

映画を観に行く前に無性に親子丼を食いたくなり、「親子丼だ!今日は親子丼を食べるんだ!」と喚きまくって映画館の近くに親子丼やってる店あるかなと調べたら、比内地鶏の親子丼の店があったから食べに行った。そして親子丼を貪り食い満足したオレであった。一緒に付いて来たつみれのお吸い物と梅干も美味かったよ。しかし最近どうも突然親子丼が食いたくなってしまうのだが知らずにマイブームになっているのか。

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某月某日

バレンタインデーということで相方さんからシングルモルト・ウィスキーと粒チョコをプレゼントされたので、二人でウィスキーを生でやりながらチョコをちびちび食す。ウィスキー美味い!粒チョコ美味い!とか言ってたらあっという間に酔っ払ってしもうた。

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某月某日

相方さんが「仕事疲れた!スパ行きたい!」と言うので近くにあるスパを探して行ってみることに。初めて降りた駅だったが、駅前のデパートの屋上に観覧車があってびっくりした。

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スパの前にラーメンと餃子で腹ごしらえ。ゆず塩ラーメンとかいってたがあっさりして好みであった。

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スパは4時間近くいたのかな。サウナや露天風呂や岩盤浴やあれやこれやのお風呂に入ってすっかり出汁の出尽くしたオレは「ビールだ!ビールを飲むんだ!」と宣言。電車でまたちょっと移動して最近お気に入りのつばめグリルになだれ込み黒ビールジョッキとウィンナーソーセージで相方さんと乾杯。お疲れ様でした。

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しかし折角スパに行ったのに相方さんは翌朝また背中が痛そう。残業続きで相当大変なことになっているらしい。あと少しで山場も乗り越えられるらしいから、体悪くしない程度に頑張ってね、相方さん。

某月某日

会社の若いヤツ、今日もコスプレ出社なんだが・・・。

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doydoy 2011/02/14 14:36 港北のスパ行ったんですね。ウチもよく行くので今度ご一緒しましょー。

globalheadglobalhead 2011/02/14 15:06 そうですそこです!初めて行ったんですが結構長くいられましたねー。実は相方と二人で「doyさん一家も今日来てるんじゃない?」とか言ってたんですよ。オレもdoyさんいるかな?と思って露天風呂でちょっと探してしまいました!よかったら今度ご一緒しましょー。

梅松竹子なまえ梅松竹子なまえ 2011/02/14 21:09 通勤服はコスプレオッケーの会社、、、いいですね!!!
いちばんうえの右画像はセバスチャン(黒●事)でしょうか・・・。
もう片方は、うーむ・・・???
オタク知識が足りませんで、くやしいです。
ああ、飯写真がグッときます。

globalheadglobalhead 2011/02/14 23:38 まあその辺の中小企業なんでね。
オレなんか現場だからいっつも私服で出掛けて作業着着替えてるぐらいだし。
ただ彼の場合、私服だとしても特殊な趣味が混じってるなあ、と。
そういえばこの若いヤツはコミケで黒●事の2次創作やってたから、件の写真はセバスチャンなのでしょう(オレはよくわかってない)。
飯写真多いが、ケータイのカメラ、他に写すものが思い浮かばないという…。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/02/15 03:19 この際フモさんもコスプレ通勤や着ぐるみ通勤をしてみたらいかがでしょう。人生は長い様で短いです。楽しみましょう! 20年勤めあげれば、年金もちゃんともらえます。ちょっとぐらい奇抜、或いはキモいコスプレでも、支給額に影響する事はないです。これが理由で早期退職を勧められても、退職金を貰ってもっと弛い職場を探せばよいのです。さあ!やりたい様にやるのです!(やりたかないってか…)

globalheadglobalhead 2011/02/15 09:54 コスプレといえばいつだかも書いたような気がするが(大体日記8年も毎日やってりゃ話題なんか被るもんなんだよッ!)、普段会社に行く時私服のオレにとって、特に理由も無く背広(なんとなく癪に障るんでスーツとか言ってあげない)を着て会社に行くことが既にコスプレでしたね。「お!今日オレ、サラリーマンのコスプレしてんじゃん!」とか言ってね。まあオレもサラリーマンなんですが(しかしサラリーマンって最近聞かないがもう死語なの?)、サラリーマンというよりは現場作業員だと思ってますし、心情的には限りなくドカチン(ドテチンじゃない)に近いものである、と、左様に自己認識しているわけですね。やっぱねえ、ネクタイ締めてすましているよりは安全靴ドタドタ言わせながら「オラオラ!」とか喚いている時のほうが開放感を感じるのですよ。とか言いながらここ10年ぐらい事務所付きになってパソコンばっかいじくってますが、でもオレの心の中にはいつもたけし演じるアルプス興業の鬼瓦権造がいて「ジョーダンじゃないよ!」とか言ってるわけですね。だんだん何の話をしているのか分からなくなってきましたがまあ要するにそういうことなんですよ。それにしてもマジ話、最近は確かに年金とか退職金の事を考えるようになってきましたねえ。もうオレも50に手が届くような歳ですよ。全く何やってんですかねえ。

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20110210(Thu)

[]【SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー】全3巻読んだ 【SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー】全3巻読んだを含むブックマーク 【SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー】全3巻読んだのブックマークコメント

■ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選

「宇宙SF」ではなく「宇宙開発SF」なのである。宇宙に憧れ空に飛び立つ夢を叶えようとする人々についての物語というわけだ。去年のはやぶさ人気にあやかったような気もするが、あんまり食指の動くテーマでもないし、そもそも地味過ぎねえか?

冒頭の『主任設計者』(アンディ・ダンカン)、『サターン時代』(ウィリアム・バートン)、『電送連続体』(アーサー・C.クラーク、スティーヴン・バクスター)はそれぞれソ連、アメリカ、イギリスの「もしもの世界」の宇宙開発が描かれる。並べてあるのは面白いが、それ全部読まされるのもなあ。

『月その六』(スティーヴン・バクスター)は並行世界の月と地球を旅せざるをえなくなった男の物語。面白かったが宇宙開発…ってテーマでもないような。火星開発を描いた『献身』(エリック・チョイ)は開発それ自体にきちんと敬意を表したよいアイディア。リトルグレイそっくりに顔で生まれた少年が困難を乗り越えながら宇宙へと飛ぶ『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』(アダム=トロイ・カストロ、ジェリイ・オルション)はなかなかの逸品。

全体的にもっといろんな惑星の「宇宙開発」がセレクトしてほしかったような気がしたし、この程度ならSFマガジンで特集組む程度でいいんでねえの?と思った。まあSFマガジン読んでないし読む予定も無いけど。

■ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選

時間SFというとどうにも感傷とか追想でベッタベタになった作品が並び大いに食傷してしまう。それ以前に『商人と錬金術師の門』のテッド・チャンの文体はぬるぬるして嫌いだし『限りなき夏』のクリストファー・プリーストの文章は読み難くて嫌いだし『昨日は月曜日だった』のシオドア・スタージョンの文章は子供っぽくて辟易する。こいつらの文章は昔からオレにとって鬼門。

表題作『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』(F・M・バズビイ)も昼メロかニューミュージックかと思うような大甘なラブロマンス展開にげっそり。『いまひとたびの』(H・ビーム・パイパー)みたいな自分の人生をもう一度やり直して美味しい思いをしたいという物語も不毛過ぎて読む気が失せる。しかしここまでボロクソに言っておいて『去りにし日々の光』(ボブ・ショウ)はやはり名作中の名作。光が透過するのに何年も掛かるガラス「スローガラス」、そこには既に過ぎ去った日の光景が映る…という物語なんだが、なんだオレ結局好きなんじゃんこういうの…。

レコードの針飛びみたいに同じ時間の中を繰り返すのは『12:01PM』(リチャード・A・ルポフ)と『しばし天の祝福より遠ざかり…』(ソムトウ・スチャリトクル)。この妄想はオレもよくするなあ、延々同じ時間軸の中でループしながら生き続けるのって。いつも同じ生活してるから思っちゃうのかなあ…。時間の流れが違う世界『旅人の憩い』(デイヴィッド・I・マッスン)、人々のまわりで歴史が高速で繰り返す『夕方、はやく』(イアン・ワトスン)はSFならではの奇想な作品。こういう妙なことを考える作家って面白い。時を越えて愛する婆さんの面影を追う『彼らの生涯の最愛の時』(イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア)は老人愛炸裂の変な作品。

その中で『世界の終わりを見にいったとき』(ロバート・シルヴァーバーグ)は、タイムマシンで「世界の最後を見に行くツアー」をやっているというブラックな物語で、今回の作品集の中で一番好きだった。

■スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選

上で紹介した2冊がイマイチだったのに比べ「ポストヒューマンSF」をテーマに編集されたこのアンソロジーは「そうだよオレはこういうSFを読みたかったんだよ!」と思わせる作品が並んだ。編者によると「ポストヒューマンSF」とは"科学技術により人間が変容してゆく物語"だそうで、そして基本的にポスト・サイバーパンク・ジャンルの作品を中心に集めてみたのだそうだ。サイバーパンク運動も実は随分昔のものだけれども、自分はやはりこのサイバーパンク以降のSFストーリーの方がしっくりきたりする。では作品を紹介。

クローン技術により延々と何度も生まれ変わる男女の物語『死がふたりをわかつまで』(ジェフリー・A・ランディス)の気の遠くなるようなラストは身震いすら憶えるし、行き過ぎたサイボーグ技術により人間の意味が薄れていく『技術の結晶』(ロバート・チャールズ・ウィルスン)もどこかニヒリスティックな物語だ。『脱ぎ捨てられた男』(ロバート・J・ソウヤー)も同じくサイボーグと意識のデジタル・コピーについての物語。『グリーンのクリーム』(マイクル・G・コーニィ)、『キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)』(イアン・マクドナルド)、はサイバネティクスにより遠隔操作された機械・擬体の中で生きる人々を描く。

そしていよいよ『ローグ・ファーム』(チャールズ・ストロス)登場。イギリスの農場を舞台に"群体"として生きる人々と農夫との対立を描いたグロテスクな未来が展開する。さらにこの"群体"化した人間たちはバイオ化学による木星旅行を計画している、なんて実に荒唐無稽で面白かった。やっぱりストロスはいいな。続く『引き潮』(メアリ・スーン・リー)は進行性の精神退行を発症した人々に対する政府の残酷な計画を、その病に罹った娘を持つ母親の視点から描き、暗く重々しい読後感を残す。『ひまわり』(キャスリン・アン・グーナン)ではナノマシン・テロリズムにより妻と子を亡くし、自らもその作用により全ての蓋然的光景を認識してしまうようになってしまった男の追想と救済の物語。量子論的多次元宇宙をナノマシンの持つ演算力により脳内に再現するという着想が面白い。

オレの大好きなグレッグ・イーガンによる『スティーヴ・フィーヴァー』はさらに一歩進んでナノマシン漏洩により世界的なパンデミックが引き起こされた未来を描く。ここでのナノマシンは優れた演算能力と高速な情報ネットワークを持ったウィルスとして登場し、世界に壊滅的な打撃を与える。そしてそのナノマシン群が持つ目的というのがまた奇妙で面白い。

『ウェディング・アルバム』(デイヴィッド・マルセク)では意識のコピーが容易になった未来での"コピーの意識=シミュラクラム"の悲哀を描く。多数の"自分のコピー"が合議する様はなかなか薄気味の悪いものだが、物語としてはちょっと長過ぎかな。『有意水準の石』(デイヴィッド・ブリン)は【シンギュラリティ】後の世界における電脳意識の人権がテーマだ。しかしデイヴィッド・ブリンって上から目線な文章書くからオレは嫌いなのだが、この作品に関してはその上から目線振りがひとつのテーマとなっていて面白い。ストロスの傑作『アッチェレランド』を思わせてよかったな。

そしてラストはSF界の大御所ブライアン・W・オールディスによる『見せかけの命』。宇宙の彼方に浮かぶとある惑星、その赤道をぐるりと取り囲む巨大建造物"博物館"。それは超古代銀河文明が残した遺棄物で…という出だしがもうボルヘスを思わせてドキドキ。そしてそこで展開される6万5千年前に潰えた筈の愛の記憶。設定が遠大過ぎてクラクラするこの作品は、ちょっとメロドラマっぽいところもあるが、アンソロジーの掉尾を飾る名作なのは間違いない。

20110209(Wed)

[]『RED / レッド』はどうももやもやの残る映画だったなあ 『RED / レッド』はどうももやもやの残る映画だったなあを含むブックマーク 『RED / レッド』はどうももやもやの残る映画だったなあのブックマークコメント

■RED / レッド (監督:ロベルト・シュヴェンケ 2010年アメリカ映画)

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引退した凄腕の元CIAエージェントが活躍するというこの物語、予告編から血で血を洗う凄惨なアクションを期待していたが、観てみるとコミック原作らしい軽いノリの映画に仕上がっており、拍子抜けしたのと同時にコミカルさとアクションとがどちらも中途半端な仕上がりになっているように感じた。ネットのあちこちでも既に言及されているが、この映画はジジイ大集合の『エクスペンダブルズ』というより凄腕特殊工作員エージェントと素人女子とのコミカルなロマンス展開という点で『ナイト&デイ』のほうに似ていると思う。しかし『ナイト&デイ』よりは数段落ちる脚本と演出になってしまっている。以下、激しくネタバレしているのでこれから鑑賞の予定がある方は注意。

とりあえず主人公フランクを演じるブルース・ウィリスが良くも悪くも存在感だけで演技している。『ダイハード』シリーズ以降のこの人のでくの坊ぶりは今に始まったことではないので期待しないほうが正解かもしれない。特殊機関によるLSD投与の影響でイカレた危険人物と化した、という設定のマーヴィン演じるジョン・マルコビッチのキ印演技はどうにも浮ついた印象で板についていない。これはジョン・マルコビッチのせいというよりも演出の不味さのような気がする。フランクの元上司ジョーを演じるモーガン・フリーマンの脚本における扱いも不味い。最初の「あわや殺されるか」というシチュエーションで引くシーンはあまりに冒頭過ぎて観客は殺されるわけは無いだろうと簡単に想像がついてしまい、引く意味がまるで無い。

そしてそのジョーは中盤の武器商人の住居から出るシーンであっさり殺されてしまうが、ここで殺されることの必然性が無い。むしろここはREDメンバーの誰かが建物から出てきたところを狙撃されたと見せかけて実は撃たれたのはREDメンバーに仕立て上げられた武器商人だ、とするのが順当ではないか。そもそも凄腕エージェントのはずのジョーがどう考えても狙撃されるシチュエーションでたった一人だけ建物からのこのこ出てくる理由が分からない。そしてそのジョーの死も、最初の危機の演出で生き残ってたのだからまた生きているものだと思ったのだが結局本当に死んでいる。そして彼が死んだことへのフォローも薄い。

CIA潜入の場面もお粗末だ。秘密文書保管庫のドアのパスワードが分からない主人公フランク、ID確認装置が設置された壁を蹴破り回線を引きちぎってしまうのだが、天下のCIAのトップシークレットが隠された建物が、木造モルタル仕上げでもあるまいしまさか簡単に蹴破ることの出来る筈もなかろうが。その後の若手CIA職員の部屋へわざわざ殴りこみを掛けに行くシーンも、アクションそれ自体は盛り上がるが、結局危険をより一層呼び込んだだけで、そもそも隠密にCIAに忍び込んだ意味をなくしてしまうでないか。

さらに傷を負った元MI6諜報部員ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)がマーヴィンに「私はもう駄目、私を置いて先に行って」と言うシーンは、その後のヴィクトリアとある人物とが出会うシーンに繋ぐ意味があったのだろうが、マーヴィンが何も言わずあっさり置いていってしまうのがどうにも解せないし、結局最終的にはぴんぴんしている訳だし、なにが「もう駄目」だったのか分からない。結局どれもこれも、物語展開のきっかけになるエピソードの作り方が練りこまれておらず、適当過ぎるのだ。それで観ていてどうももやもやするところばかりが残る映画となってしまった。

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20110208(Tue)

[]『チョコレート・ファイター』のジージャ主演アクション映画『Raging Phoenix』 『チョコレート・ファイター』のジージャ主演アクション映画『Raging Phoenix』を含むブックマーク 『チョコレート・ファイター』のジージャ主演アクション映画『Raging Phoenix』のブックマークコメント

■Raging Phoenix (監督:ラチェーン・リムタラクン 2009年タイ映画)

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この『Raging Phoenix』、アクション映画『チョコレート・ファイター』で注目を浴びた格闘少女ジージャ・ヤーニンの次回作ということでちょっと楽しみにしていたのだが、タイ本国ではとっくに公開されているのに待てど暮らせど日本公開の噂を聞かず、それじゃあってことで輸入版のBDを購入、こっちのほうで鑑賞する事にした。BDは日本語字幕無しなのだが、基本アクション映画なので言葉が分からなくても困らんだろうと英語字幕で鑑賞。でもオレの英語力と言ったら爆撃後のドレスデンのように壊滅的なので、理解してないか誤解してるかの部分も多々あると思う…。間違っていたらゴメンナサイ。

さてお話はというと女性ばかり狙う謎の誘拐組織と主人公ジージャ、そして仲間たちとの拳飛び交う戦いを描いたもの。冒頭ロック・バンドのドラマーとして登場するジージャ、しかし彼女はトラブルを起こしてバンドを追い出され、自棄酒してウロチョロしている所を怪しい連中に拉致られそうになる。しかーしそこに現れたのが滅法腕のたつ男サニムとその仲間たち!ジージャは敵を倒した彼らに付いて行き、海岸近くにある彼らの隠れ場で拳法を教わりながら共同生活を始める。そしてジージャはサニムらがかつて愛する女性を誘拐組織に連れ去られ、彼女らを取り戻す為にここで計画を練っていることを知る。日に日に腕を上げてゆくジージャ、そしてある日誘拐組織のアジトが発見され…というもの。

ジージャとサニムたちが操るのは酔拳+カポエラのような拳法なんだよね。酔拳のトリッキーな動きとカポエラのクルクル回るアクションは見栄えがするとは思うが、『チョコレート・ファイター』でのスピード感に満ち直線的で破壊力に溢れるアクションと比べるとどうも凄みに欠けるんだよなあ。前作にあった観る者にまで打撃の痛みが伝わってくるような迫力がこの『Raging Phoenix』には足りないんだ。後半で披露されるジージャとサニムがひとつに組み合わさって繰り出される合体技も、組体操を見ているようで面白いといえば面白いのだが、なんだかダンスでもしているようにしか見えなくて、"命を懸けた真剣勝負"っていう緊迫感が沸いてこない。というか二人別々に攻撃したほうが効率がいいんじゃないのかとさえ思えた。新しいことをやろうとしていたのだろうが、『チョコレート・ファイター』のアクションを期待して観ると肩透かしを食らってしまうかもしれないな。

物語もちょっと納得できない部分があって、これは字幕が理解出来ていなかったからだと考えられるんだが、ジージャとサニムたちがなんで海辺の廃墟に住み着いて呑気に拳法の特訓に明け暮れることが出来るのかよく分からなかった。この人たちはいったいどうやって生活しているんだろう?何食って生きてるんだろう?なんだか生活感が希薄なのでキャラクターが薄っぺらく感じてしまうのだ。で、ジージャはなんであんなに短期間の特訓で大の男を打ち負かすような技術を会得できたんだろう?サニムたちはジージャなんか構ってないでさっさと敵の本拠地を叩き女性たち助けるべきなんじゃないのか?(すぐに敵を叩かず様子をうかがっていたのはきっとどこかで説明されているような気がするな)

見所も無いわけではない。クライマックスはなんだかインディ・ジョーンズ映画みたいなところで戦うのだが、ここはハッタリが効いてちょっと面白かった。「いったいどこなんだこの国!?」と思ってしまうような凄いロケーションで、ここでの吊り橋を駆使したアクションも含め盛り上がったな。そしてなによりも悪の組織のボスキャラが凄かった!なんと和田アキ子が出て来るんだよ!正確には和田アキ子似のデカくて凶暴な女なんだけどね!これがまたつええんだ!オレ正直に言うと年端も行かない小娘のジージャよりも迫力あるボディで迫り来るこの女ボスキャラの方に目が釘付けだったよ!うおおおおあんなデカイ女に組み伏せられて「どや?降参か?降参か?」とか耳元で囁かれてみてえ!とか言っても和田アキ子が好みだって言う意味では断じてないからその辺誤解の無いように!

(追記)もう少し好意的に書こう。2008年に公開された前作『チョコレート・ファイター』は4年のトレーニングの後2年掛けて撮影された作品だ。これはジージャ・ヤーニンというアクション映画俳優の原石が持つポテンシャルをどこまで引き出すことが出来るかという映画だったのだろう。続くこの『Raging Phoenix』はその翌年2009年に公開されているが、ここでは『チョコレート・ファイター』でその実力を確かめることが出来たジージャに、前作とは違うバラエティに富んだアクションを演じさせたかったのだろう。ちなみに『Raging Phoenix』の日本におけるアジア映画祭公開時のタイトルは『ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく』だったらしいが、これは実はタイ語原題を直訳したものらしい。このタイトルを見て思ったのは、製作者側はジージャを「ガチバトルのできる女戦士」ではなく「アクションの冴える美少女アイドル」として売りたいのではないかということだ。本国でもアイドル人気が高まっているという話もどこかで読んだし、『Raging Phoenix』は意外とこういったアイドル映画の文脈で撮られたものなのかもしれない。

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20110207(Mon)

[]『イップ・マン』ドニー・イェン主演の功夫映画、『Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen』 『イップ・マン』ドニー・イェン主演の功夫映画、『Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen』を含むブックマーク 『イップ・マン』ドニー・イェン主演の功夫映画、『Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen』のブックマークコメント

■Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen (監督:アンドリュー・ラウ 2010年香港映画)

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この間観た『イップ・マン 葉問』が面白かったので、ドニー・イェンさんの映画をもっと観たいと思ってたら、カンフー映画好きの下町の好青年ちゃとらねこ君が貸してくれたのがこの『Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen』。日本未公開で字幕は英語のみだったんですが、頑張って観てみました。

映画が始まると舞台はいきなり第1次世界大戦真っ盛りのフランス!ええ〜こっからかい!?とまず度肝を抜かれます。当時中国はドイツと戦うイギリス・フランスに協力して中国兵をヨーロッパに出していたんですね。こりゃ知らなかった。そしてその真っ只中にドニーさんはいたんです!飛び交う銃弾!炸裂する爆弾!火の海となった瓦礫の町!血を流し次々と死んでゆく仲間たち!八方ふさがりの状況から抜け出すため、ドニーさんは敵を急襲する!おおおバルクールだよ!両手ナイフの格闘だよ!カンフー映画だと思って観始めたら思いもよらぬ展開にオレはハートを鷲掴み!ドニーさんかっちょええ!ここで期待は大きく膨らんでゆきます!

そして大戦終了後、ドニーさんは上海へ帰るのですが、ここは既に大日本帝国によって租界となっていたんですな。そしてこの土地で日本兵たちは中国人に対し悪逆非道の限りを尽くしていたんです!侵略者大日本帝国!中国人の敵日本人!ジャップは日本から出て行け!こうして人民の敵NO.1、日本人を懲らしめる為、憤怒を胸にドニーさんは立ち上がるのです!繰り出される拳!飛び出す蹴り!その戦いの中で、恋、裏切り、仲間の死、激しい拷問、悲痛な別れを経て、ドニーさんは最後の敵である日本軍将校の待つ道場へと、死を覚悟して赴くのです…。

いやーしかし登場する大日本帝国軍人の憎らしいこと憎らしいこと!悪魔の如き冷酷無比さで中国人たちを次々と惨殺してゆき、例え仲間の日本軍人であっても使えないヤツはゴミ屑のように殺してしまいます!こうなると冷酷というよりも単なるキチガイですな。いやーしかしいくら侵略国だったとはいえ、ホントにこんなに酷かったんですかねえ!?同じ日本人としてほんのちょっと胸が痛みます。今のドイツ人はナチス・ドイツ第三帝国の連中が映画や物語で蛇蝎の如き扱いを受けてるのを見てどう感じてるんだろうとか思っちゃいました。まあしかし映画の敵役としては憎らしければ憎らしいほど物語は盛り上がりますから、ある意味天晴れな糞野郎だったともいえますな!

さて主人公ドニーさん、映画の中では八面六臂の大活躍です。復員後のドニーさん、ちょび髭生やしたナイトクラブの従業員として登場し、器用にピアノを弾いて見せたかと思えば、白タキシード姿でダンディに煙草を燻らせたりしています。おいおいキメ過ぎなんじゃないのかドニーさん!?しかしその陰では同胞を守るため、目にも止まらぬカンフー技でばったばったと敵をなぎ倒し、ヌンチャク技まで大披露!そもそもこの映画、よく観るとドニーさんのブルース・リー・リスペクトで作られた映画なんですね。『グリーン・ホーネット』みたいな黒マスク姿は勿論、純白のマオカラースーツや『ドラゴン怒りの鉄拳』を髣髴させる抗日テーマ、さらに戦いの最中「あちょー」ってちょっと言っちゃってるよ!?言ったよね?言ったよねドニーさん!?

そういった意味でブルース・リー・ネタを拾いながら観ていくと楽しい映画ですが、抗日具合がちょっと気になる人にはお薦めできないかも。個人的には、あれもこれもとリーさんネタをまぶすよりも、バルクールものならバルクールもの、黒マスクなら黒マスク一本で通してくれたほうが映画のカラーとしてまとまっていたような気がするし、もうちょっとシンプルな勧善懲悪ものを観たかったかな。ちなみにこの映画はBDソフトを貸してくれたちゃとらねこ君のブログ「帰ってきたよちよちぶろぐ」でも紹介してあるので合わせて読んでください!

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20110206(Sun)

[]またもモツ屋でギギギだったッ!? またもモツ屋でギギギだったッ!?を含むブックマーク またもモツ屋でギギギだったッ!?のブックマークコメント

  • 土曜日には下町のシャバ僧ことチャトラネコ君の主催でまたもや亀戸モツ屋に集結した生肉好きの我々であった。
  • この日集まったのはチャトラネコ君の他に古澤監督、とみさわさん、Strozekさん、侍功夫さん、オレと相方さん、そして栃木から上京してこられた『いずむうびい』のイズムさんであった。
  • イズムさんは以前文学フリーマーケットでちょっとお会いしたことがあったのだが、今回よく観察してみると、『バス男』のジョン・ヘダーにそっくりではないか!

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  • 「えええジョン・ヘダーっすか!?」といぶかしむイズムさんに、みんなして「いや、ジョン・ヘダーは『バス男』ではあんなだったけど、踊りは天才的だったじゃないか」とフォローしていたが、「あんなだった」の時点でフォローになっていないぞみんな!
  • さらに「口少し半開きにしてみてくれないか」とか追い討ちをかける失礼極まりないオレ。でもオレ、ジョン・ヘダー好きだよイズムくん!
  • 功夫さんからは功夫映画の映画を貸していただいた。もちろん功夫映画好きのチャトラネコがギギギギ言っていたのは言うまでもない。ありがとう侍さん!(しかし「4作入ってる「Return of the dragon pack」は全部観ると下らなさ過ぎて頭が破裂しそうになるよ!」とか侍さん言っていたが大丈夫なのだろうか…)

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  • そういえばこの日の前日である2月4日はあのジョージ・A・ロメロ御大とアリス・クーパーの誕生日であったと同時に、侍功夫さんの誕生日でもあったらしい。なんか凄いなあ。
  • 恒例の「岡山のギギギ主婦アガサに電話で熱烈コール」の後、「くりごはんが嫌い」のカトキチさんにも電話で熱烈コール。お仕事中失礼しました!
  • そして話題はチャトラネコ君が自身のブログでドニー・イェンのケツに異常に興奮していた話に移り、「チャトラネコ、お前ひょっとして…?」という【チャトラネコゲイ疑惑】が浮上し、会は突然白熱化する。以下はそのチャトラネコ君のブログより抜粋。

日本軍に捕まって全裸で拷問を受けるドニーさん!

そんなドニーさんのケツ!


ケツ!


ケツ!


ケツ!




ッアーーー!!!!


とまぁ見所満載w


帰ってきたよちよちぶろぐ

  • そうか…そうだったのかチャトラネコ…。
  • その時の戦慄を後に侍功夫さんはツイッターでこう語っている。

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  • なにぃ〜!?チャトラお前、イズムさんを今回誘ったのにはそんな理由が!?
  • でも、いいじゃないか。ゲイだからといって差別するほど我々は狭量ではない。ここでカミングアウトできたことが、逆にチャトラネコ君にとって、いい方向に向かうのではないか。
  • 「ありがとうみんな」やっと前を向いて歩き出したチャトラネコ君の肩をみんなで叩き、この日の会は感動的に幕を閉じたのであった。
  • (とまあ、後半殆ど冗談で、実際の会の様子はStrozekさんの書いたこちらの日記でどうぞ)
  • (追記)その後チャトラネコ君も弁明?の日記を上げていた…。

20110204(Fri)

[]20世紀を生きた気高き武術家の肖像〜映画『イップ・マン 葉問』 20世紀を生きた気高き武術家の肖像〜映画『イップ・マン 葉問』を含むブックマーク 20世紀を生きた気高き武術家の肖像〜映画『イップ・マン 葉問』のブックマークコメント

■イップ・マン 葉問 (監督:ウィルソン・イップ 2010年香港映画)

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ブルース・リーが生涯ただ一人師と仰いだ男、その名はイップ・マン。この映画は中国武術詠春拳を操る彼の人生の1ページを描いたものだ。

舞台は1950年、英国統治下の香港。この時代の香港の事など何も知らないけれど、映画で描かれるその町並みは、なにか日本の昭和中期を思わせるような貧しさと同居した懐かしさを覚えさせる。映画『イップ・マン』はまずこのセットのひなびた美しさに目を奪われる。そこで暮らす人々も本当にその時代そこで生きていたかのような存在感を持って町のそこここを闊歩する。主人公イップ・マンは家族を連れ広東省からこの町に移住してきた男だ。彼はこの町で武術道場を開こうとしていた。

このイップ・マンを演じるドニー・イェンの佇まいがひたすらにいい。物静かで、柔和で、実直で、常に泰然とし、超然とし、穏やかな表情を浮かべ、口数少なく、思考は裡にのみ向かい、大悟とした態度で、確たる遺志を秘めた眼差しを持ち、飄々と生きる男、そんなイップ・マンを、ドニー・イェンはあたかも本人が憑依したかのごとく演じきる。ドニー・イェンが登場した最初の数分で、まだカンフー技さえ披露していないのにも関わらず、この俳優の持つ魅力にとりこまれてしまう。

だがそんな静かなる男、イップ・マン=ドニー・イェンがひとたび技を繰り出せば、その動きは水の如くたおやか、しかしてその拳は巌の如く強靭、まさに柔よく剛を制すの体技で相対する者を打ち倒してゆくのだ。実の所自分は相当のカンフー映画オンチで、なんとこの映画に出演していたサム・ハン・キンポーさえ誰を演じているのか分からなかったという底なしの虚け者なのだが、自慢も出来ぬ数少ないカンフー映画鑑賞の中から僭越ながら思ったことを述べるならば、ドニー・イェンの動きの研ぎ澄まされた美しさは、これまでぼんやりと見知ったカンフーのそれと比べても相当のものであるのではないか。それだけ自分にとって新鮮であり、驚きに満ちた、素晴らしい体技の冴えであった。

物語の方は、道場入門者との赤子の手を撚るようなちょっとした格闘から始まり、敵対道場門下生たちとの多勢に無勢の群闘、そして武館を興すしきたりとして各門派の師範たちと執り行なわれる1対1の真剣勝負、さらには香港統治国イギリスからやってきた破壊的な強力さを持ったボクサーとの死を賭けた異種格闘戦と、カンフーのアクションを見せる為の常套的な流れをみせるが、ドラマそれ自体を決して御座なりにすることなく、むしろ溢れるような詩情と瑞々しさを湛えた美しい映像で、師範と弟子との交流、身重の妻との清貧かつ愛情ある暮らし、相反する者と次第に芽生える友情、そして被統治国香港に住む民衆たちの誇りと憤りの様を描き切る。その中で、主人公イップ・マンは、ぎりぎりの忍苦の果てに、決して闘いの為の闘いではない、「争わぬ為の闘い」へと赴いてゆく。

正直、殆どノーチェックであり、関心を持っていなかった映画だったが、何かの機会に予告編を観、その中のドニー・イェンの動きの華麗さに目を見張り、これは何かあるぞ、と足を運んだ映画だった。そして、観終わった後に、脳髄に震えるような興奮が走り続け、終映後もすぐには席を立つことが出来ないほどに魅了されていた。それは、目の前で展開する闘いの凄まじさ巧みさだけにあったのではなく、主人公イップ・マンの、その気高さに満ちた生き方に、深い感銘を受けたからなのだった。彼は、優れた武術家である以上に、豊かな心を持つ貴人でもあったのだ。

映画『イップ・マン 葉問』、実はこれは続編であり、『イップ・マン 序章』がこの作品以前にあると聞いた。これも是非観てみたいものだ。ちなみに、映画を観終わったあと、『燃えよドラゴン』のBDを買い求める為奔走したのは言うまでもない!

■イップマン 予告編

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燃えよドラゴン [Blu-ray]

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20110203(Thu)

[]フランス・コミック界伝説のSF大作、『アンカル』を読むべし。 フランス・コミック界伝説のSF大作、『アンカル』を読むべし。を含むブックマーク フランス・コミック界伝説のSF大作、『アンカル』を読むべし。のブックマークコメント

■L'INCAL アンカル / アレハンドロ・ホドロフスキー、メビウス

L'INCAL アンカル (ShoPro Books)

R級ライセンスを持つさえない私立探偵ジョン・ディフールは、ひょんなことから宇宙の命運をつかさどると言われる謎の生命体“アンカル”を手に入れる。アンカルをめぐり、政府、ゲリラ組織、宇宙征服をたくらむ異星人など、さまざまな思惑が交錯し、ジョンは図らずも光と闇をめぐる壮大な宇宙抗争に巻き込まれていく。はたしてジョン・ディフールの運命は?カルト映画の巨匠ホドロフスキー原作!フランス発、衝撃のスペースオペラ・コミックがついに登場。

メビウスといえばフランス・コミック(バンドデシネとかBDとか言われますな)の大御所中の大御所であり、大友克洋をはじめとする日本のコミック界に多大なる影響を与えたアーティストである。また、映画「エイリアン」のコスチューム・デザイン、「フィフィス・エレメント」のコンセプト・デザインも手掛けた優れたデザイナーでもある。そしてアレハンドロ・ホドロフスキーといえば泣く子も黙るカルト・ムービー中のカルト・ムービー『エル・トポ』、そして『ホーリー・マウンテン』を監督した男だ。

ホドロフスキーはSF映画『デューン』(デヴィッド・リンチ作品とは別物で1974年に企画され、音楽はピンク・フロイド、デザイナーにH・R・ギーガー、さらにミック・ジャガーオーソン・ウェルズ、サルバドール・ダリの出演まで予定されていた。特撮担当だったダン・オバノンはこの時のメンバーを集めて『エイリアン』を製作した。この時の数々のデザインはここで見ることが出来る)の映画化を企画していたが頓挫、そしてその時デザイナーとして抜擢されていたメビウスと出会い、その後の交友からホドロフスキー原作、メビウス画で生まれたSFコミック、それがこの『アンカル』なのである。

『アンカル』は1980年からフランスのコミック誌『メタル・ユルラン』で連載を開始され、1988年に最終巻が刊行されることで完結した。メビウスは1日1ページのペースでこの『アンカル』を描き続けた。8年の歳月を掛けて完成したこの作品は、ホドロフスキーの神秘主義とメビウスの卓越したセンスにより描き出されたグラフィックによる、銀河を股に掛けた眩いばかりのスペース・ファンタジー大作なのだ。

『アンカル』の大雑把なお話はこんな感じ。高次の精神生命体【アンカル】を手に入れた冴えないおっさんジョン・ディフールは、異星人だのロボット大統領だの邪悪な宇宙教団だのに追われ銀河中を飛び回るが、その中で様々な仲間たちと出会い、そして銀河が今、究極の破壊者【闇】の手によって滅ぼされようとしていることを知る。ジョンと仲間たちは【アンカル】の【光】の力を借りながら、宇宙全てを覆いつくそうとする強大な【闇】と戦うことを決意するが…いや、このおっさんジョン、ホントは決意も何も、面倒なことに巻き込まれているのが鬱陶しくて堪んなくて…こんな頼りないおっさんに銀河の平和を守ることが出来るのか!?

宇宙の平和の為に命を懸けて戦う仲間たちとは裏腹に、終始うんざりしながら嫌々仲間の後を付いてゆく主人公ジョンのダメさ加減が人間臭くていい。しかもこのジョン、いつも銀河娼婦を漁りたくて堪んないスケベオヤジ!しかし何故かいつもここぞ!という時に限ってジョンばかり頼りにされる。舞台は人類で溢れかえる異星の都、地底世界、黄金惑星、海洋惑星、武装人工星、原初女王が次なる種を選別する星、輝ける精神世界、その他あまたの星と場所と空間を巡り、人類、ヒューマノイド、ロボット、異星人、精神体、クリーチャーが所狭しと画面に溢れ、宇宙船が飛翔し、宇宙要塞が鎮座し、機械化された秘密基地に破壊光線が飛び交い、肉体は変容し、光と闇の狭間で精神体が舞う。およそスペース・オペラで出現するありとあらゆるものが網羅され、しかしそのテーマはスピリチュアルなものへと昇華してゆく。

オレがこの『アンカル』を読んでまず思ったのは「これは『スター・ウォーズ』だ」ということだ。ファンタジー・ストーリーに『指輪物語』があるならSF映画に『スター・ウォーズ』があり、そして同様にスペース・オペラ・コミックに『アンカル』がある、と言ってもいい程の膨大かつ濃厚な物語と圧倒的なビジュアル。『アンカル』の物語はスペース・オペラであるという部分で『スター・ウォーズ』と似ている、と言ってしまえば実も蓋もないのだが、その卓越したビジュアル・センスと自由かつ奔放な想像力、そして細部までしっかりと作りこまれた魅力溢れる世界観、といった点で『スター・ウォーズ』に通じるものを感じたのだ。完成後20年余りを経てようやく日本語版でその全容が明らかにされた文字通りフランス・コミック界における畢生の大作『アンカル』、刮目して読むべし。

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L'INCAL アンカル (ShoPro Books)

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エデナの世界

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B砂漠の40日間

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アレハンドロ・ホドロフスキー DVD-BOX

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20110202(Wed)

[]Mass Effect 2 (Xbox360) Mass Effect 2 (Xbox360) を含むブックマーク Mass Effect 2 (Xbox360) のブックマークコメント

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ここん所夜も眠らずやりまくっているゲーム、それがこの『Mass Effect 2』であります。スペースSFテーマのRPGなんですが、海外でおそろしく評価がいいので興味はあったものの、「ボリュームありそうだしなー今さらRPGチマチマやんのもかったるいしなーもうすぐ別のゲームも発売されるしなー」などとあれこれ理由を付け、一生懸命無視しようとしてたんですが…誘惑に負け結局購入、そしてやりはじめてみると「世の中にこんなに面白いRPGがあったのか!」と驚愕&目から鱗、ただ今プレイ時間20時間あまり、クリアに向けて驀進している最中であります。

ストーリーはややこしいいっちゃややこしいですが、要するに広大な宇宙を舞台に人類・異星人混成のチームが銀河を揺るがす未曾有の危機に命を懸けて果敢に挑んでゆくという『スタートレック』みたいなドラマだと思えばOKです。会話によるテキストが膨大で、ゲームをプレイする前はややこしい話を長々と聞かされる(読まされる)のは退屈かもなあ、と思ってたんですが、実際プレイしてみるとこれが全く逆、さまざまなキャラクターたちと会話を重ねてゆくことにより次第に『Mass Effect 2』世界の詳細と今回の事件の全貌が明らかになってゆき、なお一層物語の中にひきこまれてゆくんですよ。『2』というだけあって前作が存在するんですが、実は自分はプレイしてないんですよ。物語的には本当に続編という形で地続きになっているらしく、前作からの因縁の物語があったり前作の登場人物が現れたりとかもありますが、実の所前作やってなくてもゲームの面白さは全然遜色ありません。

ゲームのメインストーリーはおおおまかな流れとして敵勢力に対抗するために銀河を飛び回って仲間を集めるミッションと、その仲間の要請により様々な惑星に赴くミッションで構成され、さらにそれに沢山のサブクエストが加えられています。サブクエストはやってもやらなくともよく、メインストーリーだけプレイしていればクリア時間は30時間ぐらいなんだそう。とりあえず自分はサクッとクリア目指します…そしてこのゲームの途中途中で仲間になってくれるエイリアンの種族が実にバラエティに富み、その背景にある物語もユニークなんですね。この『Mass Effect 2』の楽しさの一つはこの仲間たちの魅力ある造型にもあるでしょう。仲間になるエイリアンは結構怖い顔した連中が多いんですが、段々と愛着が湧いてくるから不思議です。このへんも『スタートレック』を思い出させますね。

RPGですが戦闘は『Gears Of War』みたいなTPS(3人称視点)のアクション・ゲーム・スタイルで、様々な銃と特殊攻撃を駆使して戦うことになります。基本はリアルタイムバトルですが、時間を止めて選択画面を開き特殊攻撃を選択した後新たな攻撃に移る、なんていうこともできます。このRPG+TPGというシステムがなかなか心地よくて、ちまちまコマンド選ばなきゃ戦闘が進まない従来的なRPGなんかより全然快適なんだよなあ。経験値はミッション終了後に加算され、その際スキルを伸ばすことができるようになっています。他にも銃器や装備を「研究」という形でアップグレードできますが、その為には銀河に散らばる様々な惑星を巡って資源を採取しなければなりません。この資源採取、惑星をスキャンして探査船を打ち込むだけなんですが、意外と楽しかったりします。こういったシステムにストレスが少ないところもいいですね。

RPGというとどうも和製の大作モノを思い浮かべてしまい、人気タレントによく似たちゃらい造型の少年少女がコミックみたいなストーリーの中で愛や希望や友情がどうたらこうたら言いながら時折「うおおおおお」とか「貴様だけはゆるさん」とか雄叫び上げたりするようなのばかり想像してなんだか食傷していたんですが、この『Mass Effect 2』はSF世界を舞台にしながらキャラクター同士の物語がとても大人っぽく、ときには残酷であったり非常に苦いものだったりします。そしてもちろん、宇宙船やその内部、武器や装備などの様々なガジェットの未来的なデザイン、きらめく都市や危険に満ちた異星のビジュアルが実に秀逸で、SF好きにはこたえられないものがあるでしょう。最近はアクションやFPSばかりやってましたが、久方ぶりのRPG傑作を体験してしまいました。

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Mass Effect(マスエフェクト) 2 - Xbox360

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Mass Effect 2 (輸入版)

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jkjk 2011/02/04 08:00 プラチナコレクションになった1を買ってまだ未開封なので2への道のりはまだまだ遠いなぁ・・・

globalheadglobalhead 2011/02/04 09:12 自分はゲーム終わってないうちに新しいの次々買っちゃうんでゲームクリアがまだまだ遠い・・・

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20110201(Tue)

[]それは"選ばれしもの"だった!?〜映画『魔法使いの弟子それは"選ばれしもの"だった!?〜映画『魔法使いの弟子』を含むブックマーク それは"選ばれしもの"だった!?〜映画『魔法使いの弟子』のブックマークコメント

魔法使いの弟子 (監督:ジョン・タートルトーブ 2010年アメリカ映画)

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魔法使いの弟子」といえばディズニー・アニメ『ファンタジア』を思い浮かべちゃいますが、もとはゲーテの書いたものが原典で、それをポール・デュカスという人が管弦楽曲にしたものなんですってね。で、この映画は子供の頃『ファンタジア』を観てカンドーしたニコラス・ケイジが企画し、さらに魔法使い役で主演して製作されたということらしい。知ったこと書いてますが全部Wikipediaで読んだこと羅列してるだけなんですけどね。

しかしニコラス君、ホントなんでも屋ですよねーしょっちゅう映画出てますよねー年に3,4本出てるんじゃないんですかね。この間公開されメッチャ盛り上がった『キック・アス』にもコスプレオヤジ役で出てたし『バッド・ルーテナント』のヤク中デカ役も記憶に新しいですよね。だから別にニコラス君のことファンだって訳じゃないのにいつの間にかニコラス映画ばっかり観ている羽目になっちゃうんですよね。ちょっとフィルモグラフィー調べたらオレ、ニコラス映画20本近く観てるわ。しかもなんなく「怪作」っぽいのに出ているイメージですよね。そんなニコラス映画で一番笑ったのは『ゴーストライダー』ですね。生え際が限りなくヤヴァいニコラス君が変身してつるっぱげの骸骨ライダーになるという、なにがあんたをそこまで追い詰めるんだと思わせるような自虐ネタにまみれた怪作でしたよ。しかしこれだけニコラス映画見せられると、自分はニコラス君が好きなんじゃないのか?と思い込み始めるから危険です。好きだったらなんかマズイってわけじゃないですが、やっぱニコラス君は一定の距離を置いて生暖かく眺めてあげるのが一番正しい接し方のような気がします。

さて映画の話ですが、『魔法使いの弟子』はジェリー・ブラッカイマー製作で『ナショナル・トレジャー』のジョン・タートルトーブが監督でファンタジーをテーマにしたCGIてんこ盛りのディズニー映画、って書いちゃえばもう殆ど全部説明されているようなもんですよね。派手で見栄えがよくて払ったお金分は楽しませてくれますが観終わった後なんにも残んないという映画です。でもオレそういう映画って結構好きですよ。この『魔法使いの弟子』もセットや小道具のプロダクションアートが美しくCGIも華麗で観ていて飽きないんですね。テスラコイルがドーンと置かれた地下室やそこでのラブシーンはかなり素敵でしたよ。物語はいつともしれない時代から争われていた魔法使い同士の戦いに現代の青年が巻き込まれ「お前は"選ばれしもの"なのだ」とか言われて魔法使い修行しちゃうというものです。魔法飛び交うファンタジーストーリーを上手に現代に盛り込みそつなくまとめたシナリオって感じですね。最近公開されているファンタジー映画ってどれもヌルそうなイメージで少しも観る気がしないんですが、この『魔法使いの弟子』だけは予告編観て「面白そう」って思えたし、実際面白かったんですよ。これってやはり製作段階からのイメージ作りがしっかりしていたということなんじゃないでしょうかね。

あと主演の男の子がちょっとキュートでねー、なんだか物凄い頼りなくてヘニョヘニョしてて表情なんかいつも「あわわ」って顔してるんですが、この力みの無さというか脱力感が観ていて和むんですわー。逆にヒロインの女の子なんかは全然魅力無かったんですけどね。主演のデイブを演じたこの男の子はジェイ・バルチェル君っていうんですが、有名所だと『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』にも出ていたようですね。個人的な話なんですがこのジェイ・バルチェル君、雰囲気がブログの「THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE」をやってらっしゃるid:doyさんにそっくりで、オレは映画観ている間中「doyさん活躍しまくりだなー」とか感心していましたよ。だからdoyさんファンの人もこの『魔法使いの弟子』を見ればいいんだと思うんですよ。

しかしたった一つ気になったのは映画の内容というより吹き替えの訳文なんですが、オレ「選ばれしもの」って言葉が普通の会話に登場するとなんかとってもむず痒いんですよ。「選ばれし」の「し」の部分がね。いわゆる「シク活用」ってやつね。古語っぽいイメージを出す為にRPGなんかでもよく使われますが、そこだけ古語っぽい表現であとは現代国語、っていうのが凄いちぐはぐに感じて嫌なんですよ。なんか無理してかっこつけてるように感じて「全て」を「すべからく」って言っちゃうのと同じセンス感じちゃうんですよねー。普通に「選ばれたもの」でいいじゃんねー。

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ファンタジア 【日本語吹き替え版】 [DVD] ANC-003

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doydoy 2011/02/01 20:46 どーも。そこまで言われたら見なきゃですね。

globalheadglobalhead 2011/02/01 23:15 ああdoyさん出動させて申し訳ありませんしかしdoyさん的な主人公ではありますがdoyさんが観て面白いかどうかはしどろもどろ

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