Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20110331(Thu)

[] 『アダルトボーイズ青春白書』はお笑い俳優総出演のじゃれあい映画だった!?  『アダルトボーイズ青春白書』はお笑い俳優総出演のじゃれあい映画だった!?を含むブックマーク  『アダルトボーイズ青春白書』はお笑い俳優総出演のじゃれあい映画だった!?のブックマークコメント

■アダルトボーイズ青春白書 <未> (監督:デニス・デューガン 2010年アメリカ映画)

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アダム・サンドラー主演のコメディ映画『アダルトボーイズ青春白書』、いつものアダム・サンドラー映画の例に漏れず今回もDVDスルーです。お話は少年時代の恩師の葬儀がきっかけで久しぶりに出会ったかつての友人たちが、これはいい機会じゃないか、とそれぞれの家族も含めてみんなで別荘に出かけ、休暇を過ごすというもの。

バケーション楽しいなあ!友達っていいなあ!家族って素敵だなあ!ってな様子が描かれてゆきますが、ぶっちゃけお話らしいお話なんて殆どありません。腹の出たおっさんたちがガキみたいにわあわあやって遊んでるだけ、というグダグダの映画であります。じゃあつまらなかったのか、というと実は逆で、もともと自分がアダム・サンドラー好きっていうのもありますが、サンドラー映画の常連俳優が総出演の、サンドラーファン感謝デーサービスみたいな映画に仕上がってるんですね。

まず監督がサンドラー映画でお馴染みデニス・デューガン。サンドラー演じるレニーの友達1号、メタボおやじエリックに『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』『エージェント・ゾーハン』のケヴィン・ジェームズ、友達2号の黒人カートは 『エージェント・ゾーハン』のクリス・ロック、彼は『リーサル・ウェポン4』の甲高い声で喋る黒人刑事役がとても印象に残ってますね。友達3号のマーカスは 『チャックとラリー おかしな偽装結婚!?』のデヴィッド・スペード。彼はかつてSNLのレギュラー兼脚本家だったんですね。

そして友達4号ロブはサンドラー映画の常連中の常連、ロブ・シュナイダーが演じております。ロブ・シュナイダーはピンで出演したコメディ映画でも 『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』『アニマルマン』『ホット・チック』などなど傑作コメディが多いので要チェックですよ。さらにサンドラーの奥さん役で黒髪がエキゾチックな『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』のサルマ・ハエック 、他にも『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』のマリア・ベロが出演しています。

日本でもタレントを集めて小旅行に行かせ、旅行先でお気楽に浮かれ騒ぐ様子をめりはりもなくただダラダラ流すだけ、みたいなTV番組ってありません?他人の遊んでいる様子見て何が面白いんだっていう気もしますが、観る人によってはタレントと一緒に旅行してわいわい騒いでいるような気分を味わえて楽しかったりするのかもしれませんよね。なんかそんな雰囲気の映画なんですよ。オレみたいなサンドラー映画好きとしては「あいつも出てる!こいつも出てる!みんなでわいわいバカやってる!」ってだけで楽しいんですよね。まあサンドラー映画に興味のない方には全然面白くない映画だというのは保証しますが!

こんなしょうもない映画なのに、アメリカでは製作費8千万ドルのところを興行収入2億7千万ドルの大ヒット、批評家からはボロクソですが、こういうお気楽な映画をビール片手にピザ食いながらダラダラ観る、というのも実は楽しいもんですよ。ある意味劇場よりもDVDで家で観るのが一番ふさわしい映画かもしれません。

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20110330(Wed)

[]映画『ファンタスティック Mr.FOX』はダンディでクールなキツネが主人公だった! 映画『ファンタスティック Mr.FOX』はダンディでクールなキツネが主人公だった!を含むブックマーク 映画『ファンタスティック Mr.FOX』はダンディでクールなキツネが主人公だった!のブックマークコメント

■ファンタスティック Mr.FOX (監督:ウェス・アンダーソン 2009年アメリカ・イギリス映画)

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童話に登場するキツネって基本的にずる賢い悪漢役が多くて、子供の頃はそういうのがあんまり好きではありませんでしたね。勿論悪者ばかりではなくて、童話「手袋を買いに」では手袋が欲しくて自分の前足を人間の手にしちゃうキツネなんていうのが出てきて、これなんかは読んでいて愛おしい気持ちになってしまいます。そもそもキツネは化けたり化かしたり怪しい業を使う霊獣として古来から扱われていますよね。キツネの物語で一番好きなのは伝説のキツネ「葛の葉」を題材にした歌舞伎の演目を、手塚治虫が中篇漫画にした 「悪右衛門」です。とても悲劇的な結末が胸を締め付ける物語ですが、そこで描かれる美しい叙情は手塚の中篇の中でもピカイチでしょう。手塚の短編集を探せば収録されていると思いますので興味の沸いた方は是非一読を。

さてこの『ファンタスティック Mr.FOX』はロアルド・ダールの原作童話をウェス・アンダーソンが映画化した作品になります。CGアニメが全盛の昨今ですが、この映画はストップ・モーションを使った人形アニメなんですね。このローテクさが逆に擬人化された動物たちのジタバタした動きや毛並みのモフモフ感を味わい深く表現していて、ある意味CGなんかで描かれるよりも観ていて楽しいお話になっていましたね。原作は読んだことは無いのですが、ここで描かれる主人公のMr.Foxはとてもクールでダンディだし、奥さんのMrs.Foxは旦那にきちんと意見を言うリアリストだし、その息子のアッシュ君は今風のティーンを思わせる変わり者、といった描かれ方をしていて、こういったキャラクター設定がとても大人っぽく、決して子供向けだけではない作品に仕上がっているんですよ。このへんのスタイリッシュさというのが案外監督ウェス・アンダーソンのカラーなのかもしれませんね。Mr.Foxの声をジョージ・クルーニー、Mrs.Foxをメリル・ストリープが演じているところも映画ファンには嬉しいでしょう。

しかしクールでダンディなMr.Foxやとても人間臭い他の動物たちが、ご飯を食べる時だけはガルルル!とか言いながらメチャクチャに食い散らかしたりするシーンなどはいくらバッチリ洋服でキメてても実は野生動物なんだ!ということを思い出させてくれて可笑しかったですね。すぐ思考停止して目が空ろになっちゃうオポッサムとか、やられちゃうと目がバッテンになっちゃう動物たち、みたいな演出も楽しいものがありました。あんまり出来のよくないMr.Foxの息子のアッシュ君と、なにをやらせてもソツの無い甥っ子のクリストファソン君との確執なんか、ここだけ普通の人間ドラマ見せられているみたいで、このへんのくすぐりの上手さに監督の手腕が発揮されていますね。ただ、全体的にキャラクターを映す構図が正面・側面だけに終始しており、これは狙ったものなのか技術的・製作コスト的な限界のせいなのかどうかは分からないのですが、この紙芝居的な構図のせいで絵作りが単調になり、ダイナミズムの欠けたものになってしまっているような気がします。そういった点を除けば、ストップ・モーション・アニメの魅力の詰まった素敵な作品に仕上がっておりましたよ。

■『ファンタスティック Mr.FOX』予告編

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■映画『ファンタスティック Mr.FOX』メイキング映像

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Fantastic Mr Fox

Fantastic Mr Fox

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20110329(Tue)

[]映画『オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式』は80年代テイストむんむんだった!? 映画『オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式』は80年代テイストむんむんだった!?を含むブックマーク 映画『オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式』は80年代テイストむんむんだった!?のブックマークコメント

■オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式 <未>(監督:スティーヴ・ピンク 2010年アメリカ映画)

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「タイムマシン」の映画というとオレのような年寄りはH.G.ウェルズ原作でジョージ・パル監督による『タイムマシン』をまず思い出しますな。オレより一回り下の世代の方だと映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズということになるのでしょうか。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ではスポーツカー型のユニークなタイムマシンが登場していましたが、この映画『オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式』ではなんとお風呂(ジェットバス)がタイムマシンとして登場します。

お話は負け犬連中4人組が気晴らしにスキーリゾートに行く所から始まるんですな。連中は24年前に来た事のある思い出のホテルに宿泊、そこのジェットバスに入って酒飲んでたらなんだか意識が朦朧と…。目が覚めてスキー場へと行ってみるとなんだか周りの連中のファッションがおかしい。時代遅れでダサイ。ロッジでは古臭いロック・ミュージックがガンガンに流れてるし、TVで演説しているのはありゃレーガンじゃないか!?なんだ俺たち、24年前のあの日にタイムスリップしちゃったんじゃねーの!?…というところから騒動が始まるわけなんです。

いわゆるタイムトラベルもののお話は基本的にタイムパラドックスに関わるものが多いですな。例えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では自分が過去に行ったことによって変更されてしまった事柄をなんとか元に戻す為に四苦八苦するという物語だったし、『ターミネーター』なんかでは未来を変える為に過去へと刺客ロボットがやってくるというお話でしたな。で、この『オフロでGO!!!!!』の基本ルールは"未来が変わっちゃうばかりじゃなく地球が無くなってしまうかもしれないから絶対24年前と同じ行動をとらなきゃならない"というものなんです。24年前ここでボコられたヤツも彼女に振られたヤツも、そうなるのを知っていてあえて悲惨な目に遭わなきゃならない!というのがこの映画のポイントです。

しかしそこは負け犬連中、過去に戻ってもやっぱり負け続けるのに嫌気が差し、未来なんてどうだっていい!ここで楽しむんだ!と暴走し始めちゃうんですな。この簡単に刹那的に流れちゃう所が負け犬の負け犬たるゆえん!もう未来も地球もどうなったって構いやしねえ!と煩悩の赴くままに行動するから困ったモンです。さらに映画『若き勇者たち』を観たばかりのガキどもに「ソ連のスパイだ!」と追い掛け回されもう大変。映画は80年代の風俗を笑いものにしたり懐かしんでみたりしながら進んでいきますが、まあ確かに今見るとちょっと恥ずかしいものがあるよなあ80年代…。自分の80年代も恐ろしく恥ずかしかったよなあ。いや今も十分恥ずかしいけどさ、あの時代に戻ったら、地球や宇宙がどうなろうと絶対全部やり直すよな!

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20110328(Mon)

[]パンクバンド・ガールズ・ダイアリー〜映画『ランナウェイズ』 パンクバンド・ガールズ・ダイアリー〜映画『ランナウェイズ』を含むブックマーク パンクバンド・ガールズ・ダイアリー〜映画『ランナウェイズ』のブックマークコメント

■ランナウェイズ (監督:フローリア・シジスモンディ 2010年アメリカ映画)

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オレがロック・ミュージックを聴き始めたのは中学生の頃、今はもう遠い昔の70年代になる。オレはデヴィッド・ボウイエルトン・ジョンが好きだったが、オレよりも早くロックを聴いていた友人は主にディープ・パープルやキッスを聴いていた。そんな友人がある日「これエロいよな!」とロック雑誌のグラビアを開いて見せてくれた。そこには金髪の少女がコルセットとガーターベルト姿でマイクを握り、大股開いて歌う姿があった。流行りモン好きの友人はデビューしたてのこのバンドのレコードを早速買い、オレに聴かせてくれた。ハードな演奏に乗って「チェチェチェチェチェチェチェリーボーム!」とシャウトする歌声が聴こえてくる。そのバンドの名はザ・ランナウェイズ、下着姿の金髪の少女の名はシェリー・カーリーといった。

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映画『ランナウェイズ』はこの同名バンドの伝記映画となる。ヴォーカルのシェリー・カーリーの伝記を元に、同じくメンバーだったジョーン・ジェットが監修を務め、シェリー・カーリーにダコタ・ファニング、ジョーン・ジェットにクリステン・スチュワートがそれぞれ配役されている。この二人が実際のバンドの二人と実によく似せられており、子役のイメージの強かったダコタ・ファニングがダーティーなロックンローラー役を演じているのが見所だ。物語の方はロック少女だったシェリー・カーリーが名うてのプロデューサー、キム・フォーリーに見出され、さらにクラブに遊びに来ていたシェリー・カーリーがスカウトされ、ガールズ・ロック・バンド「ザ・ランナウェイズ」が結成されるところから始まる。

実を言うとロック・バンド、ザ・ランナウェイズに特別思い入れがあるというわけでもない。シェリー・カーリーの挑発的な容姿にはさすがに目を奪われるものがあったし、大ヒットしたシングル「チェリー・ボム」はキャッチーなメロディを持つロック・ミュージックだとは思ったけれども、その頃好んで聴いていた音とは毛色が違っていたし、こう言っちゃなんだがビジュアル先行の一発屋といった雰囲気をしていて、当時はそういう音楽はなるべく避けておこうと思っていたからだ。しかしそんなオレが『ランナウェイズ』の公開が決まった時、「これは観に行かなければ」と思ったのは、オレがロック・ミュージックを聴き始めた70年代のロック・シーンの懐かしい匂いが、そこここに横溢していたのを感じたからなんだろう。

映画冒頭の、バリバリにデヴィッド・ボウイ・フリークなシェリー・カーリーにまず驚く。部屋中に張られたボウイのピンナップ、そして学校での"なりきりボウイ・パフォーマンス"。ここでシェリーが歌うのは、ボウイの名作アルバム『アラジン・セイン』の中の「レディ・グリニング・ソウル(薄笑いソウルの淑女)」。実際、シェリー・カーリーのランナウェイズでのパフォーマンスも、ボウイを意識したものだったらしい。そういえばジョイ・ディビジョン=イアン・カーティスの生涯を描いた『コントロール』(アントン・コービン監督)も同じく『アラジン・セイン』からの曲、「ドライヴ・インの土曜日」から始まるのではなかったか。『アラジン・セイン』とは「a lad insane」="気の狂った若者"の意味があるそうだが、ボウイの曲は10代の憂鬱と狂気、エキセントリックなものへの願望を描いた映像に実によく似合う。そしてこの辺から、ザ・ランナウェイズが、単なる"カワイ子ちゃんバンド"ではなかったことがうっすらと浮かんでくる(さらに『ランナウェイズ』も『コントロール』も同じくストゥージズ/イギー・ポップ、さらにセックス・ピストルズの曲が使われているのが面白い)。

物語はヒットを飛ばし栄光を掴むバンドの中で次第に自分を見失い、酒とドラッグに溺れ、しまいにバンド・メンバーと仲違いを起こしてバンドを離れてゆくシェリーと、その逆境の中でも"ロック魂"を失わず再生するジョーン・ジェットが対比的に描かれる。しかし実際もこうであったろうとはいえ、あまりにも典型的なロック・バンドの成功と失堕のドラマは、ロックにもザ・ランナウェイズにも興味の無い人には辛いものがあるかも知れない。そういった意味では一般受けのしない部分もあるだろうが、逆にランナウェイズを知らなくとも、「70年代、ガールズ・ロック・バンドの草分け」といったキーワードにピンと来る人には意外とイケる映画なのではないだろうか。

それにしても、何故今、ザ・ランナウェイズなのだろう。監督のフローリア・シジスモンディについてはよく知らなかったのだが、doyさんのブログ「THE KAWASAKI CHAINSAW MASSACRE」の記事「フローリア・シジスモンディ」によると、もともとは写真やPVを手がける女性ビジュアル・アーチストなのであるらしい。1965年生まれのフローリア・シジスモンディが、ティーンの頃ザ・ランナウェイズを体験していたと単純に想像することも出来るし、先程書いた『コントロール』の監督、ロック・フォトグラファーでもあるアントン・コービンが、ボウイの写真を手がけたことがあり、さらに音楽的な意味においてボウイの子であるジョイ・ディビジョンの映画を撮ったことも考えると、意外とこういったビジュアル・アーチストは、「ボウイ的なるもの」に洗礼を受けたミュージシャンに対して強い親和性を感じるのではないのだろうか。ちなみにフローリア・シジスモンディにもボウイPVが存在する。

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ザ・ランナウェイズ・ライヴ・イン・ジャパン(紙ジャケット仕様)

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コントロール デラックス版 [DVD]

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20110325(Fri)

[]伊勢、名古屋の思い出〜二日目、三日目、名古屋でお城でコーチン&味噌煮込みうどん三昧だった!? 伊勢、名古屋の思い出〜二日目、三日目、名古屋でお城でコーチン&味噌煮込みうどん三昧だった!?を含むブックマーク 伊勢、名古屋の思い出〜二日目、三日目、名古屋でお城でコーチン&味噌煮込みうどん三昧だった!?のブックマークコメント

さて伊勢神宮もあらかた回ったので今度は名古屋へと向います。今晩はここでネットのお知り合いCさんとお会いすることになっておりました。このCさん、本も多数出版されている知る人ぞ知るメッチャクリエティブな仕事関係の方なのですが、一度オレがベロベロに酔っている時にお会いしたきりで、素面で会うのが初めてなモンですからメッチャ緊張してしまいました…。それでもしどろもどろなオレに実にフランクに接して頂いて本当に申し訳なかったです。そしてこの日はCさんの案内で名古屋コーチンのお店で名古屋コーチン三昧でした!

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20110324(Thu)

[]伊勢、名古屋の思い出〜二日目、伊勢で内宮でおかげ横丁だった!? 伊勢、名古屋の思い出〜二日目、伊勢で内宮でおかげ横丁だった!?を含むブックマーク 伊勢、名古屋の思い出〜二日目、伊勢で内宮でおかげ横丁だった!?のブックマークコメント

さて伊勢二日目は「太陽を神格化した天照大御神を祀る皇大神宮」、神宮・内宮へと参拝することに。参拝って言ってもオレ正直信仰とか無いので故事来歴を訪ねに行くっていうかぶっちゃけ単なる観光ですスイマセン。

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20110323(Wed)

[]伊勢、名古屋の思い出〜一日目、伊勢で外宮とビール三昧だった!? 伊勢、名古屋の思い出〜一日目、伊勢で外宮とビール三昧だった!?を含むブックマーク 伊勢、名古屋の思い出〜一日目、伊勢で外宮とビール三昧だった!?のブックマークコメント

昨日の続き。あれやこれやでやっと新幹線に乗り込んだオレと相方さん、オレの方は例の"えきねっと"の件がどうにも納得できずしばらく憮然としておったが、相方さんが「食いねえ食いねえおぬぬぬ食いねえ」と駅で買ってきたおにぎりをよこし、それをはむはむと食べていたらあっという間に機嫌は元通り、腹さえ膨れれば全ての問題が解決するという号泣したくなるほど単純なオレだ。

そうこうしているうちに名古屋着、お次は近鉄急行に乗り換え伊勢市へGO。近畿日本鉄道の電車なんて乗ったことがないから近鉄って聞いただけでドキドキもんだ!乗り込んだ急行電車は喫煙席だったが、関東では馴染みが無く、そもそも電車車両内で煙草を吸えるだなんて嬉しくはあるがなんだか居心地が悪い!

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20110322(Tue)

globalhead2011-03-22

[]伊勢、名古屋の思い出〜プロローグ 新横浜で散々だったッ!? 伊勢、名古屋の思い出〜プロローグ 新横浜で散々だったッ!?を含むブックマーク 伊勢、名古屋の思い出〜プロローグ 新横浜で散々だったッ!?のブックマークコメント

この間まで働きづめに働いていた相方さんだったが、抱えていた仕事がやっと一段落着いたらしく、この機を逃さず会社から9連休をもぎ取ってきたらしいのである。しかし「なんか予定とかあるの?」と訊くオレに「う〜ん…無い」と答える相方さん。「じゃあ丁度オレも3連休だし旅行でもするか?」と話を持ち出してみる。ここのところ件の大災害でなんとなく息苦しかったりストレスも溜まってただろうから丁度いいかもしれないと思ったのだ。しかし相方さんの休暇の話を聞いたのが木曜日の夜。土曜日に出掛けるとしてもあまりに時間が無い。

だがそこはお気楽な性格の二人、なんとかなるだろとあれこれ検索し、旅行先と宿の目星を付け金曜日に予約、土曜朝出発ということとなった。行き先は前から相方さんが見てみたいと言っていた伊勢神宮。そして名古屋にも寄ってあれこれ見てこよう。当地にお住まいのアノ人にもお会いしてこよう。そういうわけで突発的思いつき旅行が始まったのである。しかし考えてみればオレの旅行はいつも突発的、どんなに早くても1週間前に思いつき、突貫工事みたいな予定を立てて行くほうだ。あんまり先の予定を立てられない人間なのだ。多分思考形態が犬猫並みなのかもしれない。

しかしアクシデントは初っ端から起こった。土曜朝、予約した新幹線切符を発券しようと新横浜の予約済み乗車券発券機へ行ったのだが、暗証番号を全然受け付けない。こんな筈ないだろ、と今度は結構な列の出来ているみどりの窓口へ並び、やっと受付まで辿りついて発券してくれと言ったら「ここでは出来ないからどこそこの券売機へ行ってくれ」という返事。「それはいったいどういうことなのでしゅう。私たちはとても急いでいるのです」といった内容の言葉をこころなしダーティーかつワイルドに言ってみると窓口の職員は「会社が違う」とおっしゃられるではないか。JRの"えきねっと"で買った乗車券が何故JRで買えない?しかし押し問答しても時間が経つばかりだから示された券売機へ相方さんと走る走る。

実はこの時点で予約した新幹線の発車10数分前。余裕持って出たつもりだったがさっきのトラブルで2.30分ロスしてしまったのだ。指示された券売機は広い駅の幾本もの線路挟んで反対側。やっと発券機を見つけるが、これがなんともショボイ機械が1台置かれているだけで、目の前にあっても気付かないようなシロモノ。時間が無いって言うのに今度もやっぱり暗証番号が入らない。というか、いっぱいあるうちのどれなのか自分でも思い出せないので片っ端から入れてみる。なぜかこの辺から映画のワンシーンみたいだなグヘヘとか変な事を考えてるオレ。やっと暗証番号が合致し、発券された乗車券を握り締め、相方さんと今度は新幹線乗り場へ全力疾走、出発5分前にホームに辿り着き、やってきた電車になんとか飛び乗ることが出来たのであった。メデタシメデタシ。

しかし今調べて分かったんだが、新横浜駅では"えきねっと"で申し込んだ切符はみどりの窓口では買えないということはHPには書いてあった。「会社が違う」と言われたのはあれは"えきねっと"がJR東日本の運営で、新横浜のみどりの窓口はJR東海だからってことなんだろうが、一般的な感覚で「新幹線の切符はみどりの窓口」と認識してたもんだから今回のようなエライ目にあってしまった。確かに調べりゃ判るって言われればその通りなんだが、これちょっと判りにくすぎねえか?ってか判ってなかったのはオレだけっすか?まあ今後利用されることがある方は参考にされて下さい。

といわけで明日から相方さんとオレの伊勢〜名古屋旅行記をお送りしますぅ〜。

NABESUKENABESUKE 2011/03/22 13:01 ふむふむ、よくあるトラブルですな。
まぁ、鉄夫のオイラは知っておりましたが、乗れなくなってしまった人も数知れず…

HeadacheHeadache 2011/03/22 20:00 おいせさんいいなあ・・・。

globalheadglobalhead 2011/03/23 07:21 >NABESUKEさん
あんまり旅行とかしないほうなんで盲点でしたねえ。その時は予約分キャンセルして新しい切符買おうかとも思いましたが、今考えてみればJR東日本の切符をJR東海の窓口でキャンセルすることもできないんでしょうねえ。

globalheadglobalhead 2011/03/23 07:22 >ヘデクさん
次回から写真満載でおいせさん旅行記お送りしますんでよろしく!
(でも食い物の写真のほうが多い気がする…)

20110318(Fri)

[]『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』の見所はグロいモンスターとの闘いだったッ!? 『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』の見所はグロいモンスターとの闘いだったッ!?を含むブックマーク 『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』の見所はグロいモンスターとの闘いだったッ!?のブックマークコメント

ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島 (監督:マイケル・アプテッド 2010年アメリカ映画)

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相方さんがね、「リーピチープ見たい」とか言ってんですよ。オレ何の事だか分かんなくて「はあ?リーチピープ?」とか聞いたんですね。で、「違う!リーピチープ!」とかまだ言ってるから「リーブ21?」とか鮮やかなギャグで切り返したら、オレが言ったことなど何も何一つ聞こえなかったことにして「リーピチープだっつうのオラ。今ナルニアの映画やってるでしょ。それに出てくるの。という訳でナルニア観に行くから連れて行くように。以上」と一方的に話は押し切られましてね。あーナルニアですかーむかーし『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』をDVDで観た事があるけど、悪い映画ではないと思ったがオレのような身も心も穢れきった足の臭いオヤジにはちょーっと健全すぎたかなあ、って感想だったんですね。

「まあ観に行ってもいいけど今劇場でやってるのってアレ第3章とかでしょ。君は映画の1章とか2章とか観てたっけ?」って聞いたら相方さん、観てないって言うんですよ。「今までの観てなくていきなり3章観るの?」「私、子供の頃、ナルニアの原作全部読んでるんだ。だからストーリー全部知ってるし、そん中でもリーピチープの活躍する第3章が一番好きなの。だから観るの」なるほど。「じゃあついでだから1章と2章の映画DVDで借りて観ようか?」「いらん。リーピチープ一点買い。他は興味無い」とかってナルニア好きなのかなんなのか、けんもほろろだったんですけどね。

そういう訳で行ってきましたよナルニア第3章。3Dの字幕版だったんですけどね。お話は3人のお子たちが額縁から突然溢れ出した水の中に入っちゃって、水の中から顔を出したらそこは海の真っ只中、そこに通りかかった船に助けられ、船に乗ってる面々の顔を見たらかつていっしょに冒険したナルニア王カスピアンとかの国の皆さん。かくしてお子たちは再び冒険の旅に出るというものなんですな。そこにリーピチープというのがいるんですが、これがネズミの剣士なんです。しかしネズミというよりモルモットとかマングースぐらいの大きさなんですけどね。道中、怪しい霧が人を攫う島や見えない敵の襲う島などを巡り、一行は最初の目的である行方不明になった7人の貴族の7つの剣の手がかりが残された島へと辿り着くわけです。

ただオレ、なにしろナルニアというと映画の第1章しか観てませんでしたから、この3章で登場する3人のお子たちも第1章からずっと登場しているお子たちだとばかり思ってたんですね。ところが一人こまっしゃくれたクソガキがいて、これがあとで相方さんに聞いたら今回初登場のクソガキだったらしいんですよ。あーそれで最初ナルニアの喋るネズミや2本足で立つ牡牛とか見て卒倒したのかーなどと実は見終わった後にわかったんですけどね。だから観ている最中はなんだかちょっと変な展開だと思った箇所があるんですがそれで納得しました。ところでこのこまっしゃくれたクソガキ、『リトル・ランボーズ』でもやっぱりこまっしゃくれたクソガキを演じていたウィル・ポールター君だったんですね。なるほど!

そんなわけでオレの理解力の無さから前半ちょっと戸惑いましたが、中盤から実に王道ファンタジーらしい展開になり、特にクライマックスの謎の島における海蛇モンスターとの闘いはなかなかエキサイティングでしたな。この海蛇モンスターってぇのがナルニアっていうお話のクリーンなイメージからすると結構グロくてキモイヤツで、コブラみたいに首元膨らまして「キシャーッ!」とかやる姿なんか見ていて惚れ惚れしそうな醜さでしたよ!この海蛇モンスターと味方ドラゴンが戦うんですが「怪獣大決戦」って感じでよかったです。まあグロいモンスター出れば全部許すのかっていわれると意外とそうなのかもなあオレの映画の趣味は…。そういえば他のキャラにはあんまし興味無かったし…。ちなみに監督のマイケル・アプテッドはイギリスのTVドラマ『ROME [ローマ]』も手掛けていたようですよ。

ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島 予告編

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jkjk 2011/03/20 11:13 DVDで第2章までしか観てないヌルさですが、CGが更に進歩してますますリアルになってると
剣での斬り合いが血も臓物も飛ばないで死ぬという異様なビジュアルに感じます。

ゲームっぽい画面でアリなのかなぁ とか思いつつ、切り株映画ばっか観てるせいもありますが、
年齢指定の表現規制ってなんか難しい。 

日本のチャンバラ時代劇ってそう考えると物凄い表現のバランスですね。

globalheadglobalhead 2011/03/21 17:45 本文でも書きましたが1章は少年少女で健全だなあ、という気がしました。
原作の立ち位置やマーケティングを考えるとあれで十分な気もしますし、LOTR以外の他のファンタジー映画と比べると結構しっかりした映画だと思いますよ。
まあ確かにオレやjkさんのような観る映画がアレな大人向きではないとは思いますが!

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20110317(Thu)

[] パソコン買った  パソコン買ったを含むブックマーク  パソコン買ったのブックマークコメント

この間ついにパソコン様がお亡くなりになったのである。去年の夏から挙動がおかしかったのだが、騙し騙し使っていたものの、とうとうスイッチも入らなくなってしまったのである。

調べると2007年の6月に買ったマシンらしく、かれこれ4年ほど使っていたようだ。これは新しいの買えという天の思し召しに違いない。と言う訳で相方さんのパソコンを借りネットでニューパソコン様を注文、納期5日間で3月の5日土曜日にそのニューパソコン様は届いたのである。今回はパソコンだけではなく、今まで使っていたCRTモニタもやっと液晶に新調することにした。画面に結構スリキズが出て気になっていたので、ついでに新しくすることにしたのだ。調べるとこのモニタは2004年の4月に買ったものらしい。日記なんぞ付けているとこういうのがすぐ分かるから便利である。

これまでWindowsマシンばかりだったのでそろそろMacもいいか?とも思ったが、データ移行がメンドクサそうだったのと、まあオレ、キャラ的にMacって柄じゃねえしなグフフなどという訳の判らない理由に却下、やっぱりWindowsマシンになったのである。ニューパソコン様はもともとが10万チョイ程度のものだったがオプションであれこれグレードアップしてしまったので思ったより高くついてしまった。あと今回はデータストレージとしてSSDを導入してみた。起動が早いというSSDにOSを入れ、別にHDDをもう1台付けた。最近PCゲーやってないのでグラボはどうしようかと思ったが、なんとなく寂しくてミドルクラスのグラボを入れてしまった…(←バカ)。ざっとした構成は次の通り:

CPU:インテル Core i7 870 (クアッドコア/HT対応/定格2.93GHz/TB時最大3.60GHz/L3キャッシュ8MB)

グラフィック:NVIDIA GeForce GTX570 1280MB

メモリ:4GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/2GBx2/デュアルチャネル)

HDD:【SSDインテル 120GB (インテル X25-M/2.5インチ/MLC) 1.5TB HDD

サウンド」:CREATIVE Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio

モニタ:MITSUBISHI Diamondcrysta WIDE RDT233WLM-S(BK)

ニューパソコン様はお昼前に届いたのだが、「セッティングなんてラクショーラクショー」と余裕ぶっこいていたオレは優雅にTVゲームなんぞをやりながら暫く放置、お昼も過ぎのんびり昼飯食った後に「さあやるっぺか」とか言いながら腰を上げフンフンフ〜ンなんぞと鼻歌交じりにニューパソコン様を設置、電源を入れ立ち上がったWindows7はディスプレイを変えたこともあってとても綺麗、挙動も滑らかでカッコ良く出来てるじゃないですか。

しかしお気楽にやってたのはここまで、ブロードバンドモデムとルーターの設定ディスクがWindows7に対応していないことが発覚。ブロードバンドには繋がらないがダイヤルアップ回線は使えたのでモデムとルーターのWindows7用の設定方法を検索してあれやこれややってみるのだが全然うまくいかない。そもそもITなんざたいして詳しくないし説明文の読解力が低くろくに理解していないくせに先走ってあれこれ弄っちゃうという困った性格の人間なので上手くいくはずがない。そんなわけでエラーに次ぐエラーの嵐にオレはすっかり疲労困憊、無為に時間ばかりが過ぎてゆき、もうスイマセン許してくださいとその日は諦め泣きながら酒を飲みに行くオレ。

しかし次の日「ちょっと待てこれwindows7用の接続ツールD/Lすればいいことじゃん…」と超初歩的なことに気付き、その後はさっさと設定終了しましたとさ!笑え!笑えよう!

jkjk 2011/03/18 04:49 巨大TVに接続してFPCやったらさぞかし見栄えのする阿鼻叫喚な画面になるのでしょうなぁ

globalheadglobalhead 2011/03/18 12:40 HDの大画面に切り株血飛沫飛び散りまくるゲームはサイコーっすよ!

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/03/28 01:58 ポツンとコメントすみません。パソコンの寿命ってそんなに短いのですか?使用頻度が人並みはずれているとか…?

globalheadglobalhead 2011/03/28 09:03 多分オレの使用頻度が高いからじゃないでしょうかね。家帰ったらTVつけるみたいにパソコン起動させてますし、寝るまで大体つけっぱなしですしね。当然起動させてる時間が長いとあちこちガタきますしね。昔は2年に1回買い換えてましたよ。というのは、ちょっと古いパソコンだと、ゲームが出来ないからなんですよ。今は昔みたいにパソコンゲームしなくなったので、昔ほど頻繁に買い換えなくなったほうなんですよ。

20110316(Wed)

[]オレ・シネマ・パラダイス (その3) オレ・シネマ・パラダイス (その3)を含むブックマーク オレ・シネマ・パラダイス (その3)のブックマークコメント

■さらば愛しき映画館よ

話は中学生の頃に戻ります。当時地元に映画館が二つあった話は最初に書きましたが、ある日そのうちの一つの劇場が廃館になることになったんです。実際にはそこを潰して別の場所に新しい劇場を建てるという事でした。廃館になる劇場は初めて洋画を観、それからいつも足げく通っていたあの劇場でした。また新しい劇場が建てられるとはいえ、いろいろな思い出の映画があった映画館だけにほんの少し淋しくはありました。

そして最後の上映作の公開を終わり、取り壊しの日を待つばかりになった劇場に、切符もぎりのおばちゃんの誘いでオレ等映画好きのガキどもが遊びに行く事になったんです。もう映画を上映することが無いと知っているだけで、映画館は何か別のものに変わってしまったかのように見えました。閑散とした劇場の中で、オレや友人達はそれぞれいろんな思いを抱えてぶらぶらしていたような気がします。オレはちょっと気になって、映画スクリーンのある劇場奥の壇上に上ってみました。これまで沢山の映画を映し出していたスクリーンを、間近で見てみたかったんです。今まで白い色だとばかり思っていたスクリーンは、近くで見ると、銀色でした。”銀幕”とはよく言いますが、あれは本当に銀色だから”銀幕”と呼ぶんだということを、この時初めて知りました。

その後、友人達と普段なら入れなかった場所へあちこち入ってみました。勿論映写室もです。狭くて薄暗い映写室の中を眺めていると、ここであんな映画やこんな映画のフィルムが回っていたんだなあと思えてきて、なんだか感慨深いものがありました。映画館の物置に入ると、そこにはこれまで上映された映画のポスターや看板が雑然と積み上げられていました。欲しいものがあったら持って行っていいと言われたんですが、あまりに古くてよく知らない映画のものばかりだったので、ちょっと食指が動きませんでした。しかしそれでもゴソゴソやっていたら、アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモントの映画『ボルサリーノ』の超特大ポスターを見つけたんですね。高さは背丈ぐらいあったような気がします。TVでしか観た事はなかったですが、好きな映画だったのでこれはありがたく頂戴しました。そしてそれを知った例の映画キチガイの友人が、激しく嫉妬してむくれかえっていたのは言うまでもありません。

ロビーに戻るとおばちゃんが丁度来ていた映写技師のオジサンを紹介してくれました。オジサンは、とても小柄な体格で、小さな顔には沢山の深い皺が刻まれていましたが、オレ等の姿を見ると人懐こそうに笑顔を見せてくれました。何か話したとは思いますがよく覚えていません。やはり大人相手だから少し縮まっちゃってたんでしょうね。

映画館はその後解体され、そして新しい映画館がちょっと離れた町に建てられましたが、新しい映画館はなんだかあまり好きになれませんでした。もう一つ残っていた映画館のほうは相変わらずよく通っていました。そこも経営が変わり、日本ヘラルドだかの直営になったようですが、都市部と合わせたロードショー公開などもしていたけど、あんまりお客さんが入らない為にどんどん元気の無い映画館になって行きました。

その後高校を卒業したオレは上京し、この映画館ともお別れする事になったんですが、実家に帰ることがあれば、特に興味のある映画がかかっていなくても映画館に足を運ぶようにしていました。やはりこの映画館に愛着があったのでしょう。でもさら何年かした後実家に帰ったときには、もう映画館は無くなってしまっていました。丁度VTRが一般家庭に普及し、レンタルビデオの店があちこちに出来始めて、そちらのほうにお客を取られた為の閉鎖だったんでしょう。でもオレなんかは、映画館が潰れるなんてホントに文化の無い田舎だよなあ、なんて思っていたりしましたが。

そんな訳でオレの映画館の思い出話はおしまいです。

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ボルサリーノ 2 ニューマスター版 [DVD]

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ニュー・シネマ・パラダイス 完全オリジナル版 [DVD]

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20110315(Tue)

[]オレ・シネマ・パラダイス (その2) オレ・シネマ・パラダイス (その2)を含むブックマーク オレ・シネマ・パラダイス (その2)のブックマークコメント

■映画の友

その頃からちらほらと、やはり同じように洋画に目覚めた同級生がいるのを見つけるんですね。なんとなく観た事のある顔が映画館のロビーにいるな、と思って二言三言話すとすぐ意気投合し、それからはいつも映画の情報交換をしあう仲になっちゃうんです。当時は違うクラスの人間と遊ぶなんてことはあまりしませんでしたが、映画の友だけはいろんなクラスにいました。なかには話といえば映画しか出てこない映画中毒みたいなやつまでいましたね。そいつは「映画の話だけができる友達が欲しい!」とまで豪語していました。小学生でですよ。

当然オレ達の溜まり場は映画館です。映画館の切符もぎりのオバチャンともすっかり仲良しになってましたから、映画を観ない時にもロビーにぶらっと入って、誰か友達が来るのを待つか、来ない時はオバチャンとあれこれ世間話をしているんです。学校帰りは殆ど映画館に寄っていたかもしれませんね。その劇場では上映映画のポスターを1枚100円で販売していて、それを買いに行く楽しみもありました。当時集めた映画ポスターは100枚以上あったかもしれません。

映画の情報は映画雑誌を読んで得ていましたね。スクリーンとロードショーという雑誌がありましたが、友人の間でもスクリーン派かロードショー派かで分かれるんですよ。しかし映画中毒のあの友人だけは、そんなオレ達を見下して一人キネマ旬報をとっていましたね。今考えてもホントにヤな小学生だったなあアイツ…。

SCREEN (スクリーン) 2011年 04月号 [雑誌]

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ROADSHOW (ロードショー) 2009年 01月号 [雑誌]

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キネマ旬報 2011年 3/15号 [雑誌]

キネマ旬報 2011年 3/15号 [雑誌]

■サウンドトラックレコード

映画を観る楽しみだけではなく、サントラレコードを集めるのも流行りました。映画サントラのシングルレコードはよく買ってましたね。これがLPレコードともなると小学生には出費が大きすぎて、お年玉を当てにするか、相当お小遣いを遣り繰りして買っていました。でもやはりLPレコードのほうが音楽を聴いている!ていう感じがするんですよね。そして有名な作曲家の音楽は優れていた物が多かったような気がします。オレはジョン・ウィリアムスが好きでしたね。ジョーズやタワーリング・インフェルノのサントラとか持ってましたよ。スター・ウォーズが出た時はすぐ買ったのは言うまでもありません。

買ったレコードは友人達で貸し借りしていましたが、その頃一番よく聴いていたのは友人から借りた『明日に向かって撃て!』のサントラですね。バート・バカラックですね。あれは本当に優れたサントラでした。他にも『ファントム・オブ・パラダイス』のポール・ウィリアムスが作曲を担当した『ダウンタウン物語』という映画のサントラもかなりのお気に入りでした。あとFM番組で映画音楽のエアチェックなんかもしていましたね。

ロック・ミュージックを聴くようになる前はずっと映画音楽ばかり聴いていましたが、ロックアーチストが手掛けたサントラにもはまりました。映画『トミー』はザ・フーエルトン・ジョンエリック・クラプトンティナ・ターナーなどが参加していましたが、このアルバムも本当によく聴いていました。逆に、ロック・ミュージックは、映画から入ったぐらいなんです。そしてロックミュージックを本腰入れて聴くようになってから、サントラの趣味は無くなってしまいましたね。

トミー

トミー

■映画研究会

高校に入ってから入部したクラブは勿論《映画研究会》でした。でも特に何か活動するといったこともなくて、1.2年生の頃は詰まんなかったなあ。それで3年になってからは自分で会長に立候補して、会誌を作る事にしたんですよ。原稿は会員から募りましたが、文章書くのが好きなヤツは誰もいなかったので、殆どオレ一人で書いてましたね。あの頃から長ーい文章書くのが好きだったんですねえ。原稿を組んでコピーしてホチキスで止めたような安っぽい作りでしたが、表紙やイラストなどはどこかからコピーしたものを切り合せて作り、割とビジュアルには凝った作りにしたつもりでした。

ただ、実はたったひとつだけ映画研究会には大きな役割があって、年1回の学校祭の時に、会でセレクトした映画を上映する、ということをやっていたんですよ。当時はビデオもDVDも当然ありませんでしたから、実際に映画のフィルムを借りてきて、どこかの教室を借りて上映するんですね。映画のフィルムを貸し出している会社というのがあって、ここからレンタルするわけですが、料金はピンキリでしたが確か10万円前後でしたね。この予算は会員から月々100円づつ集めた会費と、あと学校から出る補助金で賄いました。最近公開されたような話題作だとやっぱり高いので、ちょっと古くて地味な映画になっちゃいましたね。オレの時は『ジョニーは戦場へ行った』を上映したけど、オレなんで学校祭だって言うのにあんな悲惨で暗い映画選んじゃったんだろ。

(続く)

ジョニーは戦場へ行った [DVD]

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/03/16 00:41 実家の向かいに洋画ファンのお姉さん(OL)がいて、スクリーンがどっさりと置いてありました。小学生だった私は時々お宅にお邪魔してパラパラと見ていましたが、ラクウェル・ウェルチのピンナップとかがエロチック過ぎて、それ以来これは子供が見てはいけない雑誌だと思っていました^^。

globalheadglobalhead 2011/03/16 08:43 田舎だったので都会みたいにロードショー公開がありませんでしたから、映画雑誌は今巷ではどんな映画がやっているのか確かめるのに役に立ちましたね。当然田舎じゃやらないけど面白そうな映画も沢山あって、それらの情報を目にするたび悶絶していたものです。
学校の夏休みや冬休みは北海道の都会である札幌まで旅行に行って親戚の家に泊まりながら、田舎じゃやらない映画を観に映画館を梯子していました。あの時に見た『惑星ソラリス』『地球に落ちてきた男』そしてとても綺麗な劇場の大きなスクリーンで見た『スターウォーズ』は今でも忘れられません。
映画パンフレットというのも田舎じゃ売ってないから、これも札幌のあらゆる映画館に立ち寄って興味ある無いに限らず買い漁ってました。・・・なんだオレ本当に映画好きだったんだなあ。
ところで映画雑誌といえば、当時大旋風を巻き起こしていた『エマニエル婦人』の特集にはたいへんお世話になっておりましたよ!

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20110314(Mon)

[]オレ・シネマ・パラダイス (その1) オレ・シネマ・パラダイス (その1)を含むブックマーク オレ・シネマ・パラダイス (その1)のブックマークコメント

今日から3回に渡って子供の頃の映画体験の話を書こうと思います。

■《東映マンガ祭り》と《東宝チャンピオンまつり》

小さな頃から映画館にはよく連れて行って貰っていましたね。マンガ映画や特撮怪獣モノが上映されていたら必ず観に行かされました。当時は《東映マンガ祭り》というタイトルで、新作長編アニメ1本に20分程度のTV放送アニメを数本抱き合わせして、本数の多さでお得感を出していたような気がします。特撮怪獣モノにもやはりTV放送アニメが抱き合わせされていましたね。こちらは《東宝チャンピオンまつり》というタイトルだったようです。

特撮怪獣モノだと有名所のゴジラやガメラ、他にもガッパだのゲソラだのサンダだのガイラだの…と相当沢山の特撮怪獣映画を劇場で観ていました。一番記憶に残っているのは『ガンマー大作戦』という宇宙ステーションを舞台にした特撮SFものなんですが、これ、グロテスク過ぎるモンスターの造型もさることながら、焼け焦げた死体とか出てきて、子供心に相当怖い映画だと思っていました。ちなみにこの映画、大人になってから調べたら、あの深作欣二監督作品だったんですね。マンガ映画で記憶に残っているのは《空飛ぶ幽霊船》と《長靴をはいた猫》です。現在東映アニメーションとして知られる東映動画の作品で、宮崎駿氏や高畑勲氏もアニメーターとして参加されていたんじゃないかな。調べると、これらは1960後半〜1970年代前半のもののようですね。オレは1962年生まれなので、10歳前の頃はこんな映画を観ていたというわけです。

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■田舎の映画館

当時オレの田舎には映画館が2館ありました。1つは邦画、もう1つは洋画を専門にそれぞれ上映していました。もう1館、ピンク映画専門で上映していた劇場もあったような気もするんですが、記憶が定かではありません。子供の頃よく観た邦画は『男はつらいよ』や、ドリフターズ、コント55号などの喜劇映画でしたね。田舎なのでどの映画も関東でロードショーされてから3、4ヶ月、さらには半年以上経ってからやっと公開されます。その時はたいがい2本立て上映で、言ってみれば関東の名画座のような公開形態でした。

子供の頃ですから映画はどれも親や親戚のおじさんと一緒に観ていました。特にこの親戚のおじさんというのが大変映画好きで、なにかというとオレを映画館に連れて行ってくれました。で、このおじさんが映画に行く前に薬局に寄るんですね。そして薬を買う振りをして、薬局に貼ってある上映映画の宣伝ポスターの裏側を探るんです。実は当時、映画ポスターの裏側には優待割引券が貼られていたようなんですね。おじさんはこの割引券が目当てでポスター裏を探っていたんです。この映画好きのおじさんは映画前売り券・割引券のコレクションもしていて、見せてもらった中には『2001年宇宙の旅』や有名なアメリカン・ニューシネマなど、今持っていればちょっとした貴重なコレクションだっただろうものがたくさんありました。あのコレクションはあとで全部オレが貰ったのですが、いつの間にかどこかへ無くしてしまいました。残念。

映画を観終わった後のお楽しみは映画館の外に貼られた、今観終わったばかりの映画のスチール写真を眺める事でした。「こんなシーンあったよね」などと一緒に行った兄弟なんかと見入っていました。当時はチラシとかパンフレットみたいなものが無かったので、観終わった映画は記憶の中にしか残らず、このような形になった”映画の記憶”が何かとても眩しかったんですね。

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ポセイドン・アドベンチャー

それまでTVの吹き替えした外国映画しか観た事のなかったオレが劇場で洋画を観たのは小学校4年生の時です。忘れもしないそのタイトルは『ポセイドン・アドベンチャー』。大晦日の夜、豪華客船が高波を受けて横転、上下逆になったまま辛うじて浮かんでいるポセイドン号の中で、生き残った少数の人たちが死を賭けた脱出を試みる、といった内容のパニック映画です。

友人とその家族に連れて行ってもらったんですが、映画が始まる前に「これって吹き替えしてあるの?」と相当気にしていたのを覚えています。劇場上映の映画もTVみたいに吹き替えしてあると思ってたんですね。映画は当然字幕でしたが、そんなことより、TVで観るよりも段違いの迫力で迫ってくる映像に、小学4年生のオレは度肝を抜かれてしまいました。これまで観ていた映画は、結局はTVの延長だと思って観ていたのですが、この『ポセイドン・アドベンチャー』は、紛れも無く《映画》そのものであり、ある意味これが本当の”映画初体験”だったのだと思います。

洋画の魅力に取り付かれた小学4年生のオレは、それ以来、劇場でかかる映画をジャンルなどお構い無しに片っ端から観ました。時には学校帰りに映画を観に行き、夜遅く家へ帰るなんてこともやっていたのですが、さすがに学校に見つかり、担任教師に怒られたこともありましたね。

子供だったので全然意味の判らない映画も結構ありましたね。大人になると心の中に孕んでしまう、不条理や不合理、性そのものよりも性的代償として行われる行為、破滅や破戒の願望、こういったものは全く理解できませんでしたね。今は、ええ、もう、全て理解しているというか、率先して不条理にドロドロと生きていますけれどね。

[]通常運転 通常運転を含むブックマーク 通常運転のブックマークコメント

いろんなことが起こっているが、オレの日記は世の中の趨勢と関係ないところで、いつも通り更新することにする。すなわち通常運転。まあもともとたいした日記でもないし、これからはブログ界のTV東京でも目指そうかと。オレのこのいんちきな性格と無駄に丈夫な身体はこのためにあるような気がしてきた。実の所、日記の書き溜めが多数あり(今回のもそう)、それの放出ということなんだが、まあこんな日記でも、誰かの心の慰めになれば幸いである。

梅松竹子梅松竹子 2011/03/14 18:08 フモさん。。。私は変わったオカルト的な能力がありまして、負の感情を出してる人や不幸な死に方をした人の亡くなった場所から出るオーラを感じ取ってしまい体調が悪くなるんですよ。
親類に何人かこの能力が極めて強い人がいて苦労してるんですが、私は能力が弱いようで安心していました。
ところがこの震災がもたらしている負オーラがあまりにも大きすぎるためか、発生翌日以降は被災地と離れた土地なのに、全身が鉛のように重くて吐き気がしてました。
人の負のオーラが少ない場所にいたり、負と関係ないことをしてる人に接すると軽くなります。
ありがとうございます。^^;

globalheadglobalhead 2011/03/14 18:43 オカルト全然信じてないというかむしろ面白がるほうですが、そうじゃなくともマイナスな人間や嫌な事件に対してはどんな人間だって気持ちが悪くなるモンですよ。
梅松さんは自家中毒起こしやすい人なんではないですかね。
オレは意識して鈍感にしていたほうがいい時は鈍感にしてるし、いつもつとめて周りには能天気でクルクルパーに振舞うことにしています。
相方には「あんたの頭はお花畑だねー」と呆れられている位です。
自分もマイナスな感情を持たないわけではないのですが、ずっとそういう気分だと体の中が濁ってくるような気がして早めに換気するようにしているんですよ。
これからも大変なことは続くでしょうし、なんだかこれは長期化しそうな勢いですが、オレは日夜ヘラヘラしてこんなことと戦ってやろうと思ってます。
負けてなんかいられませんよ。しっかり生き残っていつか「あんなこともあったねー」などと言って笑いあいましょうよ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/03/15 00:01 あれ、私も自力で電車に乗って、洋画らしい洋画を封切り館で観たのはポセイドンアドベンチャーの様な記憶が…(うろ覚え)。それまでは近所の小さな映画館で、親と一緒に二本立て邦画を観てました。記憶は不確かですが、駅前シリーズと特撮映画とか、クレイジー大作戦と何か、とか、若大将シリーズと何か、みたいな。若大将シリーズは、子供心でもあまり好きではなかったです。学生のくせにエエとこのボンボンが好き勝手な事をして、と言う印象があります。(大学生じゃなかったのかなぁ?またもやうろ覚え…)

globalheadglobalhead 2011/03/15 11:39 昔は基本名画座2本立て3本立てのを観てましたよね。ひょっとして今の若い人、名画座なんて言葉も知らないかもなあ。上京した時ももっぱら名画座で映画観てて、ロードショーで観ているよりも多かった気がします。でもやっぱりビデオが出ちゃうと家にいて観られるからそっちで観るようになっちゃいましたね。クレイジーと若大将は年代的に観てなかったなあ。

20110312(Sat)

[]大地震だった 大地震だったを含むブックマーク 大地震だったのブックマークコメント

  • ふーやっと家に帰ってきた。オレの部屋はあれこれ積み上げているので心配だったが、部屋のものは散乱していたけど被害は想定内だったな。
  • オレは東京に住んでいるのだが、職場は横浜で、昨日の地震のときは事務所にいた。
  • 最初停電して、「あれ?」と思ってたら大きな揺れが来た。最初繋がってた電話はすぐに音信不通になった。
  • 営業所の設備があちこち不味い事になっていたが、大事というほどでもない。
  • 停電したので情報源は携帯だけ。この日はツイッターが大いに役に立った。いろんな情報が次々に入ってくる。
  • そして日本がとんでもないことになっていることを知った。
  • ついつい携帯に見入ってしまうが、バッテリーもどんどん減ってゆく。今夜どうなるか分からないから電源をoffにするんだけど、心配になってやっぱり見てしまう。
  • 職場に面している道路の信号が消えたまま車が通行しているのが奇妙だった。
  • オレの職場は横浜本社から車で15分ぐらいの営業所なんだが、横浜港に面している。津波は大丈夫なのか?と船着場を見たら、いつも停泊している小型船がいつもより高い位置まで上がっていた。
  • 船の船長と話をしたら、潮位が既に1m上がっているらしい。「あと80cm上がったらこの辺一帯が水浸しになる」と聞いたときは流石に怖かった。
  • 潮位は一旦下がったが、また上がってきて、そしてまた下がった。
  • 時間が経ち、時計はもう4時過ぎ、あたりは暗くなり、暖房も止まっているので次第に寒くなってきた。
  • 本社と音信不通なので、今日収めなければならない仕事をどうするべきか決定できず、原付を持っている人間に伝令を頼み、そこから得た指示を元に業務は終了、もう5時も回り周囲はすっかり暗がりとなり、いい加減撤退することにする。
  • しかし目の前の道路は大渋滞。車はまったく動かない。
  • 後輩と車に乗り裏道裏道をひた走り、15分の距離を1時間半掛けて本社に戻る。
  • 本社で打ち合わせを終わらせ、帰ることに。どうやら電車は通ってないらしいので自分のアパートに帰るのはあっさり諦め、本社から近い所にすんでいる後輩に今日泊めてくれるように頼む。
  • 帰り道、とりあえず酒だ!酒を飲むんだ!と途中のホルモン屋で肉食いの酒飲むのしまくる。
  • 店を出て後輩のアパートに着き、同僚から借りた携帯の充電用USBを後輩の持っているノートパソコンに繋ぐが、OSがWindowsMeというおそろしく古いパソコンのせいか充電できない。
  • 北海道の実家の弟から心配のメールが来ていたので最後のバッテリーで電話し心配するなと告げてこの日は寝る。
  • 明けて今日、会社の残務処理があるので出社することにする。停電は復旧しているらしい。
  • しかし自分では落ち着いているつもりだったが、あれこれ気がかりでなかなか仕事が手につかなかった。
  • 昼過ぎに退社することに。横浜まで着いたが、電車がやはり駄目なようだ。それで少し時間のかかる線に乗り込んだが、意外と電車は空いていた。
  • というわけでアパートにたどり着く。兎に角歯を磨きたくてしょうがなかった。
  • なぜか普通にアマゾンが届いていた。
  • 心配のメールをくれた方もいたが、オレのほうは大丈夫です。
  • 日本のあちこちが、もはや大惨事としか言えない事態になっているけど、オレは日本人ってこういう時とても強いもんだと思っているので、しばらくは本当に大変だろうけど、希望を無くさずに生き延びて、そして復興してほしい。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/03/13 01:46 いつだったか、はてダ隊で横浜へ行った時に、あそこが社屋だよ、と教えて頂き、正に港に面していたので、大津波警報がでた時はとても心配でした。ご無事でなによりです。あの地震の夜に飲み屋に行くとはかなり豪快ですね。確かに翌日の方が惨憺な様子が次々と伝わってきて不安も大きくなりましたが。
とにかく無事で良かったです。余震や震源地を新たにした地震が続いているので、暫くは相方様の方に乗り込んでいる、と言うのはいかかでしょう?一人は心細いかも…。

globalheadglobalhead 2011/03/13 08:06 オレは大丈夫です。これからも大丈夫な予定で行きたいものです。
心配なことは多々ありますが、物事には心配してどうにかなるものとならないものがあるような気がして、
どうにもならないものであるならば、ニッコリ笑って遮二無二ベタベタないつもの日常をやってやるつもりです。
今は「もしも」のことが多すぎて、そういう不確定過ぎる未来は当然不安ですが、
それは、こういう事態ではなくとも、本当は日常なんて「もしも」だらけの不確定なものなんです。
あとは、やれるべきことをして、しっかり今日を生きればいいんだと思います。
まあ、基本がしっかりしていないというのが難なんですが…。

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20110311(Fri)

[]"善良王"ジョージ6世の生涯〜映画『英国王のスピーチ"善良王"ジョージ6世の生涯〜映画『英国王のスピーチ』を含むブックマーク "善良王"ジョージ6世の生涯〜映画『英国王のスピーチ』のブックマークコメント

英国王のスピーチ (監督:トム・フーパー 2010年イギリス・オーストラリア映画)

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この映画は吃音に悩むイギリス国王が言語療法士の助けを借りながら、自らの葛藤やコンプレックスを克服することによって吃音を矯正し、最後にドイツ開戦の不安に揺れる国民たちに力強いメッセージを送るという、実話を元にした物語だ。主人公となるイギリス王の名はジョージ6世、アルバート・フレデリック・アーサー・ジョージ・ウィンザー(1895-1952)。映画が始まり「世界の4分の1を支配していた大英帝国」と告げられると、改めて当時のイギリスはとんでもない国だったのだなと思い知らされる。つまり「英国王のスピーチ」とは正確には「イギリス国王、アイルランド国王、インド皇帝、その他海外自治領の国王のスピーチ」ということになるのだ。それにしても皇帝とは。スゲエ(←アホすぎる感想)。

いつもどんよりとした天候のイギリスらしく、映画の中で見る事の出来る光景はどれも薄暗く寒々しい。こんな国がかつて世界の覇者であったというのも、気候の陰鬱さに耐え忍ぶ忍耐力が、根気と底力、地道に物事をやり遂げる腰の据わりの良さを生み出していたからなのかもしれない。そしてこの映画もそういったイギリス人気質を思わせる、派手さはないけれども、じわじわと力を溜め込んでいくかのような、非常に確実で安定感の強い物語展開を見せてゆく。言ってしまえば予告編や宣伝で得られる情報から想像の付く物語以上のものは無いのではあるけれども、逆にそれが安心して観る事の出来る手堅さを生み、観るものの期待にきちんと応えられる王道的な人間ドラマとして完成しているのだ。確かに数々の賞を取ったのも頷けるような実にまとまりの良い映画だという事が出来る。

この映画の優れたところは主人公である英国王ジョージ6世を親しみやすく人間的な陰影に富んだ人物として描いたことだろう。実際のジョージ6世も傑物として名を残しており、第2次世界大戦を通して国民を勇気付けたその行動から「善良王」とまで呼ばれていたのらしい。イギリスの王族に何の興味も無いオレのような輩でさえ、映画で描かれるジョージ6世の、吃音の原因ともなった幼少時からの葛藤や苦悩は、とても感情移入して観ることが出来た。彼の抱える問題は、強権的な父親の存在や虐待、生来持つ内気な性格など、王族でなくとも誰でもに起こりえるものであり、そういった葛藤と苦悩を、時としてユーモアを交えながら、懸命に乗り越えてゆこうとする部分に、万人が共感しやすいドラマが生まれた部分があるのだろう。そしてそのような苦悩を生み出した家族を、それでも愛し信頼し続けようとするジョージ6世の姿が素晴らしい。

もちろん"相方"の言語療法士ライオネルの存在も忘れてはならない。王族に怯むことなく「対等」の関係で治療を続けようと躍起になる彼もまたジョージ6世と同じく頑固で自分を曲げない男だ。この男同士のぶつかり合いと次第に打ち解け信頼を深めてゆく過程はひとつのバディ・ムービーとして楽しむこともできる。二人を演じるコリン・ファースジェフリー・ラッシュの丁々発止のやりとりも見事だが、ジョージの妻エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーターもいつものエキセントリックな雰囲気を脱し夫である国王を影になり日向になり支える妻の姿を好演している。そして数々の困難を乗り越え、戦争を目前にした国民を励ます国王のスピーチへと収斂してゆくクライマックスは、ただ上手く喋る事ではなく、真に伝えるべきことを伝える為に全ての労苦があったのだということを気付かせる。大戦中のジョージ6世は、ドイツからの爆撃を受けるロンドンを離れることなく、バッキンガム宮殿で国民と同じ配給食を食べながら、人々を激励していたのだという。こういった希代の人物の半生を知ることが出来るという点でも、優れた映画であった。

英国王のスピーチ 予告編

D

King's Speech

King's Speech

The King's Speech

The King's Speech

20110310(Thu)

[]どこまでも瑞々しい感性で描かれたもうひとつの戦争〜『アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録』【BDコレクション】 どこまでも瑞々しい感性で描かれたもうひとつの戦争〜『アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録』【BDコレクション】を含むブックマーク どこまでも瑞々しい感性で描かれたもうひとつの戦争〜『アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録』【BDコレクション】のブックマークコメント

■アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録 / エマニュエルギベール

アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録 (BDコレクション)

アランの戦争――アラン・イングラム・コープの回想録 (BDコレクション)

ある日、ギベールはひとりのアメリカ人、アラン・イングラム・コープと出会い、親交が始まる。アランの戦争体験を聞いたギベールはBDにすることを申し出る。ギベール30歳、アラン69歳のときだった。生涯を大きく決定した戦争体験という青春の日々―訓練で出会った戦友たち、フランス・ドイツ・チェコへの行軍で知り合った人びととの交友―を振り返るアランの人生が、淡々と、ユーモラスに彩られていく。節制された筆致で、戦争のなかの日常の記憶がアランの声とともに再生し、見事に結晶化された、戦争バンドデシネ作品の傑作。

国書刊行会【BDコレクション】の3冊目、『アランの戦争』は、第2次世界大戦末期、アメリカ・カリフォルニア生まれの20歳そこそこの一人の青年が、ヨーロッパ戦線に送り出された時の記憶をコミックの形で描き起こしたノン・フィクション作品である。

まず驚かされるのは、この作品は、読む前に最初にイメージするような、一般的な「戦争モノ」とは全く違っているという事だ。戦争の物語と聞いて思い浮かぶような、過酷さ、熾烈さ、残酷さ、悲痛さが、この『アランの戦争』では殆ど語られない。ハリウッドの映画脚本に抜擢されそうな、ヒロイズムもスペクタクルもドラマチックさも社会批判もここには全く存在しない。戦争を題材にしているのにもかかわらず、この物語は、とても"静か"で"のどか"なのだ。実は語り部である青年アランがヨーロッパに派兵されたのがナチスドイツ降伏前夜の、既に戦争の勝敗が見えていた時期であり、アランの従事した作戦は戦後処理に近いものばかりで、この物語でも戦闘らしい戦闘がほぼ無いに等しいのだ。そもそも、戦争自体が、この物語の半ばで終結してしまう。

この戦場でアランが到った最大の危機は、物置の2階から落っこちたり、仲間の運転する車両に轢かれそうになるなどといった、おおよそ戦場らしくない事故ばかりであったりする。アランはそれをとてもユーモラスに語り、それが彼の暖かな人間性を垣間見させる。もちろん戦争である以上、そこには破壊があり死があり危険があり、それらを当然アランは目にしてはいるけれども、彼はそれらの体験をどこか淡々と穏やかに語る。彼がこの作品のために自身の体験を語った69歳という年齢のせいもあるだろうが、作品全体を貫くこの静かでありユーモラスでもある語り口調が、この作品を、そして主人公であるアランを、とても魅力的にみせている。

この物語は、第2次世界大戦という大きなものを舞台にしながらも、描かれるのは、とても個人的で、ささやかな心情だ。アメリカの小さな町からやってきたアランが戦場で見たのものは、戦場そのものではなく、彼が派兵されたヨーロッパという土地だ。作戦の為、移動に次ぐ移動を繰り返すアランの目に飛び込むのは、ヨーロッパのどことも知れぬ草原と森林と山々であり、名も知れぬ村々とそこで暮らす人々だった。アランはそれら目に飛び込む全てのものを、現れては消えてゆく様々な情景を、非常に瑞々しい体験として脳裡に焼き付ける。それは20歳の青年にとって、戦場である以前に、驚きに満ちた新鮮な世界だったのだ。老年期に達したアランが、様々な事柄を事細かに記憶していたのは、それらの情景にどこまでも深い憧憬を憶えていたからに違いない。

そしてアランは、アメリカとはまるで違うヨーロッパの自然と文化に、人々に、次第に魅せられてゆく。その中でアランは、沢山の人々と出会い、別れ、また再会する。戦争が終り、アメリカに帰った彼は、自分の居場所がここではなく、ヨーロッパであることに気付く。そして再びヨーロッパの地に飛び、そこで暮らすことを選ぶのだ。ヨーロッパに移り住んでからのアランは、決して恵まれた人生を送ったわけではなかったようだが、この苦さも含めてこれが現実というものなのだろうと感じさせる。バンドデシネ作品『アランの戦争』は、アメリカ生まれの青年が、ヨーロッパへの愛に目覚め、そこで暮らすまでの数々の驚くべき体験を、非常に清冽な感性で描ききった物語だという事が出来るだろう。

なお、シンプルなグラフィックのこのコミック、実は描写方法が凄い。動画があるので是非見ていただきたい。

●「アランの戦争(ALAN'S WAR)」メイキング画像
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20110309(Wed)

[]孤独な男が見出した本当の幸福とは〜『ひとりぼっち』【BDコレクション】 孤独な男が見出した本当の幸福とは〜『ひとりぼっち』【BDコレクション】を含むブックマーク 孤独な男が見出した本当の幸福とは〜『ひとりぼっち』【BDコレクション】のブックマークコメント

■ひとりぼっち / クリストフ・シャブテ

ひとりぼっち (BDコレクション)

ひとりぼっち (BDコレクション)

事情を抱えて港町に流れ着き、水夫の職にありついた男は、週に一度、荷物の詰まった箱を沖の灯台まで運ぶ仕事を命じられる。無人と思しいその灯台には、生まれてから陸の世界を知らずに暮らす者がいることを知らされる。「ひとりぼっち」氏と呼ばれる灯台守に対し、同情と共感が混じった思いを水夫は抱き始める。沖の灯台でひとり、想像力を羽ばたかせる「ひとりぼっち」氏の秘やかな楽しみとは…?沈黙の余白、黒い言葉、多彩なグラフィックが目くるめくバンドデシネ作品。

国書刊行会【BDコレクション】の2冊目、『ひとりぼっち』は60有余年を灯台の中でたったひとりで生きてきた男、"ひとりぼっち"氏の物語だ。その灯台は小さな岩礁の上に設けられていて、船着場以外に地面はなく、まさに海から直に突き立っているような灯台だ。醜い姿で生まれた彼は両親の独善的な憐れみにより幽閉されるようにこの灯台に暮らすことを余儀なくされ、週に一度届けられる食料とそれを運ぶ船乗りたちだけが世界との接点だが、彼は船乗りたちに決してその姿を見せることがなかった。

外の世界を全く知らない"ひとりぼっち"氏のただひとつの楽しみは、辞書をランダムに開けてそこに記される一つ一つの語句の解説文から、それがなんであるのかを想像すること。勿論外の世界を知らない彼の想像したものは、現実とはかけ離れたもので、しかし、それだけが彼の唯一の現実だった。彼のこのトンチンカンな想像が、逆に読む者に、実にファンタジー溢れるものとして眼前に溢れる。読者は、この"ひとりぼっち"氏を通して、言葉から世界を発見する、という行為を追体験する。読者はその時、"ひとりぼっち"氏と同じ想像の中を遊ぶことが出来るのだ。

そして、この物語は、孤独を救うものが、想像力である、ということも描いている。現実の世界は半径数メートルの大きさしか無く、語り合うものもいない孤独の中であっても、想像力だけはどこまでも広い世界を案内し、語り合う友を生み出す。それは悲哀に満ちたものかもしれないけれども、想像することだけが、自らを助ける。別に灯台で一人暮らしをしている訳ではなくとも、この実感は、誰の身にもあることなのではないか。

しかし、島を訪れる水夫が"ひとりぼっち"氏に興味を持ち、手紙を渡すことから"ひとりぼっち"氏の世界は一変する。他者の発見は、即ち、自分が、孤独であるということを、初めて"ひとりぼっち"氏に認識させるのだ。そう、真の孤独とは、ただ単にひとりぼっちでいることではなく、自分と繋がれない他者の存在を意識しているからこその孤独ではないか。そして"ひとりぼっち"氏は希求する、人と繋がりたい、世界を見たい、世界を知りたい、と。

バンドデシネ作品『ひとりぼっち』は、こうした、人として普遍的な、コミュニケーションというものへの原初的な欲求を、世界を体験したいという生々しい欲望を、非常にシンプルな物語の中から導き出した、感動的な作品であるのだ。

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20110308(Tue)

[]運命に翻弄され革命の混乱を生きる男の物語〜『イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命」【BDコレクション】 運命に翻弄され革命の混乱を生きる男の物語〜『イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命」【BDコレクション】を含むブックマーク 運命に翻弄され革命の混乱を生きる男の物語〜『イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命」【BDコレクション】のブックマークコメント

■イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命 / パスカル・ラバテ

イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命 (BDコレクション)

イビクス――ネヴローゾフの数奇な運命 (BDコレクション)

アレクセイ・トルストイ原作。ジプシーの女占い師に、自分の出世とひき換えに世界の破滅を宣告された会計士シメオン・ネヴゾーロフ。不吉なさだめ“イビクス”の徴しのもと、ネヴゾーロフは得体の知れない登場人物たちと出会いながら、ペトログラード、モスクワ、ハリコフ、オデッサ、イスタンブールへと漂浪してゆく。混迷するロシア革命を背景に、しぶとく生き延びるネヴゾーロフの道行きを、悪夢のような幻想的筆致で描いたバンドデシネ作品。

まるでカマキリのような長身痩躯で細おもて、伊達者を印象付けるスーツとヘアスタイル、口の周りと尖った顎をぐるりと髭で覆い、抜け目無さそうな小さな目で常にあたりをキョロキョロうかがう男、シメオン・ネヴゾーロフ。彼はロシア革命の激震に揺れるペトログラードを逃げ出し、戦火と略奪と貧困と秘密警察による密殺が横行する東欧の国々を、ジプシー女占い師の告げた予言の運命に弄ばれながら駆け抜ける。

女占い師の告げたネヴゾーロフの運命、それは「人が殺しあえば殺しあうほどあんたは金持ちになる」というもの。予言が当たったのかそれともたまたまなのか、ネヴゾーロフは逃亡した町々で怪しげな連中と怪しげな商売を興し、小銭を稼いでは懐を肥やすが、戦争の惨状は常に彼の尻に追いつき、破壊と殺戮のあとまた彼は無一文になって別の町を目指す…。激動の歴史の中、薄汚く、しぶとく、ゴキブリのように鼻持ちならない男、ネヴゾーロフの数奇な半生を描いたのがこの『イビクス』だ。

ピカレスク・ロマンなんて言葉があるが、このネヴゾーロフに限っては"悪漢"というよりもひたすらにしょうもない小者であり、小悪党ですらないセコさ、ケチ臭さを全身から存分に漂わせている男なのだ。そんな彼に勿論大義だの理想だのがあるわけがない。彼にあるのは、美味い話があれば誰よりも先に飛びつくこと、そしてどんなにセコかろうが生き延びること、ただそれだけだ。しかし、彼の生きた混乱の時代は、生きること、生き延びることそれ自体が困難なものだった。彼の訪れる様々な町のそこここに溢れかえる死と暴力、何が正しく、何がそうではないのかが曖昧な政情の中で、実は"生きる"ことそれ自体が最も重要なことだったのだ。

ただ、そんなこすからいネヴゾーロフでさえ、情を交わした女には未練たらたらで、かつての商売仲間には心を開く。計算高いように見えて決して薄情な男というわけでもないのだ。そんななけなしの人間性が逆にネヴゾーロフに奇妙な魅力をもたらす。たとえ虫けらのようであっても、ゴキブリのようであっても、とにかく生き延びること。そのモラルの無さ、節操の無い生き様が、逆に"生きる"ことそれ自体の重要さを強烈に炙り出す。こうしてバンドデシネ作品『イビクス』は、当時の混迷する東欧の姿を浮き彫りにすると同時に、その渦に翻弄されながらも、小石の下の虫けらのように小さくせこく生き延び続けた男の人生を描いてゆくのだ。

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[]国書刊行会からバンドデシネ作品が3巻発行 国書刊行会からバンドデシネ作品が3巻発行を含むブックマーク 国書刊行会からバンドデシネ作品が3巻発行のブックマークコメント

国書刊行会から【BDコレクション】というシリーズ・タイトルでバンドデシネ(BD、フランス・コミック)作品が3作発売されている(国書刊行会・BDコレクションサイト)。あの国書がコミック、というのも驚きだが、なかなかに渋いセレクトで、最近BD熱の高まっているオレは3冊揃えて読んでみることにした。このシリーズで一番特徴的なのは、従来のBDやアメコミのイメージと違い、基本的に日本のコミックのようにモノクロで描かれているということだ。本国でも最近の風潮なのらしいが、そのせいなのか結構読み易かった。また、そのテーマは非常に文学的で、味わい深い読後感を残す。かといってグラフィックが添え物という事は無く、どれも個性的な描線を見せるのだ。逆にそういった点から地味な印象を受けかねない部分もあるのだが、作品のクオリティは見た目以上に高いので、是非これが売れてシリーズが続投されると嬉しいのだが。今回の『イビクス』をはじめとして次回、次々回と3作品を紹介するので興味のある方は読まれてください。

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20110307(Mon)

[]氷河の下に眠るルーヴル美術館で出遭ったものとは?〜フランス・コミック『氷河期』 氷河の下に眠るルーヴル美術館で出遭ったものとは?〜フランス・コミック『氷河期』を含むブックマーク 氷河の下に眠るルーヴル美術館で出遭ったものとは?〜フランス・コミック『氷河期』のブックマークコメント

■氷河期 ―ルーヴル美術館BDプロジェクト― / ニコラ・ド・クレシー

氷河に覆われた未来のパリ、時を超えて眠る美術品たちの館がそこにあった…。地表が氷河に覆われた未来のパリで、豪雪地帯を進む考古学調査隊は、雪に埋もれた巨大な建造物を発見する。膨大な美術品が納められたその建物を探索しながら、調査隊は「失われた文明」を読み解こうと、奇妙な解釈を展開するが、一方、調査隊とはぐれた探査犬ハルクに、美術品たちは口ぐちに自らの過去を語りはじめ…?ルーヴル美術館が、より幅広く世間にルーヴルの魅力を伝えるために企画した、驚きのコラボコミックプロジェクト!美術史家・小池寿子氏による詳しい美術解説も収録。想像力を刺激する、かつてないルーヴル美術館への案内書。

フランス語圏のコミックを指して《バンド・デシネ》と呼ぶが、これは直訳すると「描かれた帯」という意味なのらしい。「続きものの漫画」といったニュアンスなのだが、《BD》=ベデ、ベーデーといった呼び方をすることもある。このBD、フランスでは大人の読み物であり、「9番目の芸術」として認識され研究されているのだという(受け売りなので「じゃあ1番目から8番目はなんだ?」とか聞かないように)。アーティスティックなものに間口が広いフランスという国のお国柄をうかがわせるが、芸術などと持ち上げる必要はないにしても、コミックの盛んなはずの日本は随分お偉い方の扱いが違うなあとちと思った。

さてこの『氷河期」は、ルーヴル美術館の企画による《ルーヴル美術館BDプロジェクト》の一環として描かれたものだ。これは内外の様々なアーチストがルーヴル美術館をテーマにし、その魅力を紹介するというプロジェクトなのだが、なんと日本からは『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦氏も参加しているという。今回紹介する『氷河期』は、以前日記で紹介した『天空のビバンドム』(感想はこちら)のニコラ・ド・クレシーの手によるもので、『天空のビバンドム』同様摩訶不思議な話が展開している。

物語は氷河期が到来し、全てが雪と氷に覆われた未来のパリが舞台だ。ここに氷河の下に閉じ込められた過去の文明を探索する調査隊が派遣され、氷原の下にルーヴル美術館を発見するのだ。過去の歴史も、ルーヴル美術館の存在も、絵画という芸術形態すらも忘れ去ってしまった未来の人類が、この美術館で何を見出すのか?といったものだ。調査隊の面々はなにしろ全て白紙の状態でこの場所を発見するものだから、絵ばかりが飾ってあることから当時の人類は文字文化が貧弱だったとか、裸婦の絵が多いからここは淫らなことが行われていた場所だったとか、トンチンカンなことばかり結論付けようとする。

言ってみればこれは異星人の文明を発見したのと同じようなもので、全く情報がないからこそ、トンチンカンながらも自由な解釈を絵画に与えている部分が面白い。それはある意味現実にその絵画が持つ権威とか評価を全て無視しているわけで、"美術の魅力を紹介する"どころか"美術ってなんだかわかんない"といった物語になっているところが実に皮肉だ。

この物語は登場人物たちがどれも個性的だ。頭が固く嫌われ者の調査隊長、その隊長を軽蔑し時には対立する女性隊員、そしてなによりも遺伝子操作され人間と同じように思考し喋ることができる犬が実に魅力的に描かれる。この犬、名前はハルクというのだが、あんまりぷくぷく太っているから豚だとばかり思ってたが、やっぱり犬で、どうやら豚の遺伝子を混ぜられているということらしい。物語後半はこの犬のハルクが大活躍し、なんと炭素同位体を鼻で嗅ぎ分ける能力をフル稼働させ、忘れられた美術品の製作年代を測定し、その謎に迫ってゆくのだ。

実際にルーヴル美術館に収められている絵画や彫刻、古代文明の出土品が総出演し、ファンタスティックなクライマックスへとなだれ込んでゆく様は、"美術館の企画"といったものから離れた、実に豊かな想像力の飛翔するSF物語として完結している。しかしそれにしても、このコミックで紹介されたほんの一部の美術品であってもやはり目を惹くものがあり、「ルーヴルってなんだか凄い」と思わせたのは、やはり企画者の意図通りだったかもしれない。ルーヴル美術館、ちょっと行ってみたくなった。

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20110304(Fri)

[]『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチ監督、『ボラット』、『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン製作総指揮、アホアホ映画『奇人たちの晩餐会 USA』 『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチ監督、『ボラット』、『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン製作総指揮、アホアホ映画『奇人たちの晩餐会 USA』を含むブックマーク 『オースティン・パワーズ』シリーズのジェイ・ローチ監督、『ボラット』、『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン製作総指揮、アホアホ映画『奇人たちの晩餐会 USA』のブックマークコメント

奇人たちの晩餐会 USA (監督:ジェイ・ローチ 2010年アメリカ映画)

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映画が始まって画面に映し出されるのは衣装を着てポーズをとる小さなネズミたち。彼らは手作りのセットの中に収められ、なにかの物語の一齣を演じているよう。そんな精巧に作られたネズミたちの小さな舞台が次々と映し出されてゆきます。しかしこのネズミは人形?それとも?映画『奇人たちの晩餐会 USA』、タイトルからなんとなくえげつない変態映画を思い浮かべてしまうんですが、実はこんな可愛らしいショットから始まるんですね。

物語の主人公は投資会社社員ティム。彼はあるきっかけから社長に注目され、重役だけがメンバーの秘密晩餐会に招待されるところから始まるんです。しかしその晩餐会とは、重役同士がおかしな連中を掻き集め、そいつらがいかに変わってるかを競わせながら陰で嘲笑する、という趣味の悪いもの。けれど出世したいティムはその晩餐会に出席するために、「奇特なアホ」を探すことになるんです。そんな彼が出会ったのが死んだネズミを剥製にして衣装を着せ、ドールハウスや箱庭を作っていた男バリー。そう、冒頭のネズミ・ジオラマはこの彼が作っていたものなんですね。ティムはバリーを晩餐会に出席させる為に口説きますが、このバリー、かなり頓珍漢な性格で、お陰でティムはしっちゃかめっちゃか。おまけにティムの恋人ジュリーは「出世のために人を笑いものにするなんて許せない」とか言って怪しげな芸術家の元に行っちゃうし、ティムの邪悪な元カノがティムをストーカーしているし、話はどんどん雲行きが怪しくなってゆきます。

監督がいいですよねえ。『オースティン・パワーズ』シリーズ(モージョー!)のジェイ・ローチ監督ですよ(そうはいいつつ『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズはちゃんと観ていないんだが)。そして「お下劣ならオレに任せろ!」なサイテー野郎、『ボラット』、『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエン製作総指揮!これは大いに期待しちゃいますが、お下劣映画って訳じゃあありません。この映画『奇人たちの晩餐会 USA』はフランシス・ヴェベール監督による1998年のフレンチ・コメディ『奇人たちの晩餐会』のリメイクなんですね。こちらのオリジナルは観ていないんですけどね。このリメイク版、アメリカでは結構ヒットしたんですが、USコメディの受けない日本では例によってDVDスルー、まあ確かに誰もが腹を抱えてゲラゲラ笑える作品というわけではないですが、コメディ好きには要チェックの配役になっておりますよ。

主人公ティムを演じるのは『40歳の童貞男』をはじめ『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』、『寝取られ男のラブ♂バカンス』とコメディ映画の常連となっている(らしい)ポール・ラッドなんですが、"らしい"と書いたのはこれらの映画全部観てるのになんか印象に無くて…しかも最初"ポール・ラッド"と聞いて「ポール・ポッツってコメディ俳優だったっけ?」などと戯けきった勘違いまでしていました…いろいろスイマセン…。その彼を引っ掻き回す"ネズミ剥製オタク"ことバリーを演じるのはあのスティーブ・カレル。今回は髪をちょっと染めてイメージチェンジ、そのせいか素っ頓狂なギャグに磨きがかかって見えたな!さらにこのバリーの上司であり敵役を演じるのが『ハングオーバー!』、『デュー・デート』でイラつくデブを怪演してくれたザック・ガリフィナーキス!今回はモジャモジャヘアーをなんだか七三に分けてある意味さらに怪しさ倍増、眉間に皺寄せまくりながら訳の分からないことをほざきまくり、周囲をまたもや鬱陶しさのズンドコへと陥れます!

しかもそれだけじゃない!胡散臭さ満載のスイスの富豪役、あれっ?こいつどっかで見たような…と思って調べたらなんとなーんとイギリスの強烈お馬鹿番組『リトル・ブリテン』の”背の高いほうのバカ”ことデヴィッド・ウォリアムズじゃあないですか!こんな所でデヴィッド・ウォリアムズに会えるとは本当に嬉しい!ってか『リトル・ブリテンUSA』早く日本語版DVD出せ!(『リトル・ブリテン』についてはこちらで書いたことがあるのでよかったらお読み下さい。動画も貼ったからヤツのしょうもないギャグが堪能できるよ!)他にもティムを追い掛け回すブチキレストーカー女ダーラに『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』にも出演していたイギリス女優ルーシー・パンチ。あとエキセントリックすぎる芸術家をケツまで出して熱演していたのがジェマイン・クレメント。この人の出演作は観た事が無かったんですが、可笑しくて俄然興味が湧いてきた。『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』という作品があるようです。とまあこんな具合にいろんなコメディ俳優で脇も固めまくりなんですよ!

こんな彼らが怪しげな笑いを披露しながらも、物語はラブロマンスとペーソスを効かせながら物語は進んでゆきます。バリーがネズミ・ジオラマを作っていたのには実は訳が…という部分が泣かせてくれます。クライマックスはタイトル通り"奇人"なみなさんが集まりますが、いってみればユニークな趣味の人たちでしかなくて、とんでもない変態が集まるというわけでもありません。だからそっちのほうを期待される方にはちょっと物足りないかもしれませんね。そしてラストはハートウォーミングに落とし、良質なコメディ映画に仕上がっていましたよ。

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奇人たちの晩餐会 USA スペシャル・エディション [DVD]

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bruno 完全ノーカット豪華版 [DVD]

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20110303(Thu)

[]最近聴いたCD / Aril Brikha,DJ Marky,Robag Wruhme,Werkschau,Grooveman Spot 最近聴いたCD / Aril Brikha,DJ Marky,Robag Wruhme,Werkschau,Grooveman Spotを含むブックマーク 最近聴いたCD / Aril Brikha,DJ Marky,Robag Wruhme,Werkschau,Grooveman Spotのブックマークコメント

■Deeparture in Time: Revisited / Aril Brikha

DEEPARTURE IN TIME - REVISITED

DEEPARTURE IN TIME - REVISITED

Derrick Mayに見出され、これまで2枚のテクノ・アルバムをリリースしてきたAril Brikha、彼の2000年にリリースされた傑作の誉れ高いアルバム『Deeparture In Time』を再発したものです。しかし"Revisited"と謳っているだけあってリマスタリングされさらに構成を変えたり未発表曲を収録したアルバムになっています。実はオリジナル盤は持っていなかった上に相当手に入り難かったので、待ちに待ったといった感のあるアルバムでした。ネオ・デトロイト・テクノなんて言われるだけあって美しいメロディが特徴です。 《試聴》

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■Fabriclive 55 / DJ Marky

Fabriclive 55: DJ Marky

Fabriclive 55: DJ Marky

Fabricliveの55番はサンパウロで活躍するドラムンベース・アーチスト、DJ Marky。久しぶりにドラムン聴くけどDJ Markyのプレイはやっぱり抜きん出てるなあ。ドラマチックなオープニング(「S.P.Y. - By Your Side」↓YouTube参照 )から南米出身アーチストらしい陽性で熱狂的な怒涛の曲展開、スピード感溢れるリズムはどこまでも高揚感に満ちています。最近会社帰りお疲れ気味の所をこれ聴いて気分を盛り上げまくっております。 《試聴》

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■Wuppdeckmischmampflow / Robag Wruhme

Robag WruhmeというDJは知らなかったんですが、Kompaktから出ているMixCDということで聴いてみました。Kompakt系って変に突出しない中庸でまろやかな音ってイメージなんですが、このMixもフロア向けというよりはエレクトリックなイージーリスニングといった趣で、Kompakt系がどれもそうであるように若干食い足りない気はするものの、ドイツあたりじゃこんな音が日常的にあちこちで流れる普通なものなのかな、と思えました。 《試聴》

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■Runnin'Pizza / Grooveman Spot

Runnin’Pizza

Runnin’Pizza

日本のヒップホップ系DJ、Grooveman Spotがリリースした80年代ディスコ・ブギーを髣髴させるビートダウン・ミュージック。ループの仕方がエレクトロ・ミュージック的であると同時にPファンク的で、さらにDJディミトリ・フロム・パリあたりが好んでかけそうなノスタルジックさもそこここに匂い、意外と頑張っています。 《試聴》

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■Werkschau / VARIOUS

WERKSCHAU

WERKSCHAU

ベルリンの素敵なお姐さんDJエレン・エイリアン率いるBpitch Controlレーベルのコンピレーション。エレン・エイリアンということでついつい手を出してしまったが、これがどうもオレ向きじゃないって言うかあんまり楽しめなかった。エレクトリック・ミュージックではあるけどニュー・ウェーブ寄りっていうかバンドっぽい音で、なんだかもっさりしてるのがいただけないんだよなあ。 《試聴》

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20110302(Wed)

[]最近何かと話題のちょっとがっかりなギギギ系カリスマ主婦ブロガー・アガサさんが岡山からやってきたのであれこれ《告白》してもらったッ!? 最近何かと話題のちょっとがっかりなギギギ系カリスマ主婦ブロガー・アガサさんが岡山からやってきたのであれこれ《告白》してもらったッ!?を含むブックマーク 最近何かと話題のちょっとがっかりなギギギ系カリスマ主婦ブロガー・アガサさんが岡山からやってきたのであれこれ《告白》してもらったッ!?のブックマークコメント

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昨日、最近映画感想ブログやTwitterの映画クラスタ界隈で日本アカデミー賞も取った話題の映画『告白』を巡りなにかと話題をブチさらしている"ちょっとがっかりなギギギ系カリスマ主婦映画ブロガー"アガサさん(2児あり)が、出身地岡山から「小理屈ばかり得意で頭でっかちな東京のヘタレブロガーどもに目にモノ見せちゃる」とばかりに鼻息を荒くし、低気圧と共に関東に上陸してきたのである。

この日、3月になったばかりだというのに外は冷たい雨が降りしきり、因業主婦アガサの怨念とルサンチマンのドツボの如き深さを1千万東京都民に知らしめていた。さすが岡山県民、八つ墓村』でも有名な「津山30人殺し」都井睦雄を生み出した土地の生まれである。

そんな因業主婦アガサの恐るべき怨念を調伏すべく、オレを含む関東在住の映画ブロガー有志をつのり、《アガサの荒魂を鎮める会》が開催されることとなった。場所は魔窟・新宿は歌舞伎町、岡山の邪神アガサが降臨するのにふさわしい邪気に溢れた場所といえよう。さて、会が開催される新宿の飲み屋、「イカ酒場」だったか「タコ道場」だったか「ナマコ御殿」だったかに予定の時間に到着したオレであったが、まだ誰も来ていない。まさか陰獣アガサに全員くびり殺されたか!?と一瞬戦慄が走ったが、その時電話が。おそるおそる出てみると、もともと予約の入れていなかった開催場所の飲み屋が満杯なので待ち合わせ場所を変えるとのこと。さすがガッカリ系主婦、仕切りの悪さは伊達ではない。

イラつきながら新たに指定された場所に行ってみると、そこにはかの因業主婦アガサが呑気に茶などすすりながら「あらフモさんごきげんよう」とかぬかしてるではないか。「仕切り悪いんだよ!そんなだからとぅぎゃったーで『告白』発言のマトメされちゃうんだよ!」と怒りをぶつけるオレ。「ギギギ…」怯むアガサ。どうやら"とぅぎゃったー""告白"という語句に弱いらしい。弱点を突き止めたオレはようやく溜飲を下げ、心置きなくこの日の新たな飲み会の場所に向うことになった。

この日集まったのはアガサさんとチャトラネコ君、そしてぱせよさんとオレ。あとから遅れて侍功夫さんがお見えになった。場所は新宿の裏道を知り尽くしているチャトラネコ君が、とっても美味くて安くて庶民的で全然飾り気の無い(完膚なきまでに無さすぎた)魚介中心の小さな飲み屋である。新宿に遊びに来る人ではなく、近所の人や通勤のサラリーマンが寄るような店だ。出るつまみ出るつまみに「うめいうめい」」とみんな舌鼓を打ち、映画話に花を咲かせながら、会は一見何事も無く穏やかに進んだのだ。

しかし当初の目的である《邪神アガサ調伏》を忘れる我々ではない。オレはあたりに目くばせしながら、「じゃあみんな酒も入ったことだし、『告白』について語りあおうか」と切り出した。

まず最初に《告白》したのはぱせよさんである。「いやあ会社納期が近くてずっと修羅場で、毎日深夜残業したあげく土日も出勤したんだけど、やっと一段落付いてほっとしたところです」ぱちぱちぱち。「よかったね」「ご苦労さん」その場に和やかな空気が流れる。

続いては侍功夫さんの《告白》だ。「ボクの編集しているミニコミ《Bootleg》、次回の特集はこんなことになっています」。「おおおおおこれは!!」「これ凄くないですか!?」「ヤヴェよ…これはヤヴェよ…」侍さんの披露するあれこれに場がどよめく。しかしまだここでは書くわけにはいかないので、来れなかった映画ブロガーの皆さんは臍を噛み煮え湯を飲まされたが如く悔しがるがよい!

そして次はオレの《告白》だ。「ここに来る前の最初の予定の店、行ってみたら誰もいないから、アガサさんに電話したんですよ。で、電話が繋がったんで、「わしである!暗黒皇帝である!苦しゅうない!畏れるがよい!崇め奉るがよい!」と声色たっぷりに切り出したら、「誰?誰なの?」とか言い出すからわかってねーなーと思って「暗黒皇帝だよ!暗黒!皇帝!わしは宇宙の支配者!侵略しちゃぞ!わははは!」と続けたら先方が「あんこく…?こうていさん…?」と恐怖に打ち震えたか細い声で答えたんでこりゃヤヴェエどうやら間違い電話かけちゃったらしいとやっと気付いて「すませんホントすません」と謝って電話切っちゃいました」。「恥ずかしい…」「恥ずかしすぎる…」その場の一同はどんよりと俯きながらそう感想を述べた。

そしてアガサさんの《告白》である。「…ええと私の旦那はDJとか趣味でやってるんですが、クラブ行ってる癖に暗所恐怖症で閉所恐怖症だとか言って、私と一緒に映画観に行ってくれないんです」。「ありえねー」「なにか隠し事をしている」「DJしに行くと偽って怪しい夜遊びしている」「夜遊びどころか火遊びかもしれない」「夫婦の危機だ」と口々に失礼なことを言う一同。

最後の残ったのはチャトラン君である。「チャトランは何か《告白》すること無いの?」と尋ねる我々に「別にないっすよ!?」などと場を白けさせることを言うチャトラン。「そういえばこの間チャトランの《セクシャルマイノリティ疑惑》が起こった時に、ブログタイトルを《オレのケツ論》にするって言った話どうしたんだ?」と問い詰める我々。「侍さんなんてバナーまで作ってくれたじゃん?侍さんプロなんだから普通にあれ作ってもらったら数十万だよ?ぱせよさんも忙しい合間縫って作ってくれたでしょ?どうなったの?」とさらに詰め寄るその場一同。「いや、ありがたかったですけど、オレはケツそんな興味無いし」否定するチャトランの言葉に我々はあることがひらめいた。「ひょっとしてチャトランお前、タチじゃなくてネコ…?」その言葉に固まるチャトラン。「なんだそうだったのかだったらそう言ってくれればいいのに!」一気に場の雰囲気は和らぎ、「違うーッ!違うってーッ!」と今さら白々しい事を言うチャトランの肩をみんなは笑みを浮かべながら優しげに叩き、そうして新宿の夜はしみじみと更けていったのであった。

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20110301(Tue)

[]『バレットストーム』はヒャッハー系ゲームだったッ!? 『バレットストーム』はヒャッハー系ゲームだったッ!?を含むブックマーク 『バレットストーム』はヒャッハー系ゲームだったッ!?のブックマークコメント

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はいっ!またもやFPSですっ!この間『KILLZONE3』の時も書きましたがやっぱりゲームはFPSですね!今回のゲーム『バレットストーム』、『Unreal Tournament』シリーズや『Gears of War』シリーズでおなじみのEpic Gamesと『Painkiller』のPeople Can Flyの製作ですが、どちらもこってり濃いい世界観のFPSを得意としているデベロッパーだけあって、この『バレットストーム』もとっても濃いいユニークなゲームになっております。さらにストーリーはアメコミ『Punisher』を手がけたRick Remender、なおさら濃いいじゃないですか!

お話の方はと言いますと、500年後の未来を舞台に、宇宙の猛者と恐れられる傭兵グレイとサイボーグ兵士イシが未知の惑星で暴れ回るというものなんですな。ところがこのグレイ、猛者というか馬鹿、ルックス自体も実に頭が悪そうですが、単純な思考回路で口から出る言葉はどれも下品、危険が迫っても軽口叩いて「へっへっへっ」とか笑ってるようなタイプのアホアホなタフガイなんですな。そんなグレイの相棒、サイボーグ兵士イシは脳ミソ半分機械になっちゃったせいかどことなく冷淡、グレイの馬鹿話をいつも苦虫噛み潰したような顔でやり過ごしてるんですね。それにゲーム途中から絡んでくるのが女性兵トリシカ、これがキッツイ目つきでキッツイ言葉を吐くキッツイ美人でおまけに性格は凶暴、オレはこのトリシカがすっかり気に入ってしまい、ゲーム途中で手を止めてドスケベ以外の何者でもない視線でゲーム画面のトリシカをねっとりと眺め回していたりしています!わお!変態だね!

そしてこんな彼らにわらわらと襲い掛かってくる敵役がモヒカン頭のヒャッハーッ!な皆さん!とりあえず湧いて出るザコヒャッハー、爆弾持って「ahhhhhhhh!」とか喚きながら突撃してくる赤ヒャッハー、体にすっかり毒が回って緑色になってる緑ヒャッハー、大型火器をぶちかますデブヒャッハー、その他奇抜すぎるファッションが斜め上の方向に素敵なアホアホなヒャッハーが主人公たちに立ち向かいます!さらに巨大兵器や巨大モンスターまでが現れ、戦場はヒャッハーどもの闊歩する殺戮の荒野と化すんですな!文明が滅び去った社会では誰しもがヒャッハー!そう!荒廃した都市を舞台に繰り広げられる戦いを描いたこのゲーム、実はヒャッハー映画ならぬヒャッハーゲームだったんですね!ヒャッハーッ!主人公もアホなら敵さんもアホ!クソマジメーなミリタリーFPS系をあざ笑うかのようなイカレたテイストがナイスでエクセレントなゲーム、それがこの『バレットストーム』なんですな!ヒャッハー!

このゲームのユニークなところはアクションに《キック》とリーシュと呼ばれる《電磁ムチ》が加えられている部分でしょうか。リーシュは遠い場所から相手を手繰り寄せることが出来るんですが、リーシュで手繰り寄せて空中に放り出された相手に銃弾撃ち込んだりさらに蹴りを入れたりと多彩なアクションが楽しめるんです。ただこのリーシュ、最初は万能なんですが中盤から使えない敵が出てきて苦労するんですけどね。それと《スライディング》はボタンさえ連打しとけば何かに引っ掛かるまで延々地面を滑って行ってくれるので移動が楽です!でもこれケツが擦り切れないか心配!ただこういう便利アイテムのあるお陰で逆に敵は固く出来ているから倒すのが大変だったりします。そのへんちょっと難易度が高いかもしれませんが、難易度は5段階に変更できるから大丈夫。オレなんてボスキャラのときだけベリーイージーでやってるヘタレ野郎ですよ!だって溶岩石みたいにカテエんだもん!

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バレットストーム - Xbox360

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バレットストーム - PS3

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バレットストーム

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