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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20110428(Thu)

[]『孫文の義士団』は悲壮感に満ちた壮絶アクション映画だッ! 『孫文の義士団』は悲壮感に満ちた壮絶アクション映画だッ!を含むブックマーク 『孫文の義士団』は悲壮感に満ちた壮絶アクション映画だッ!のブックマークコメント

孫文の義士団 (監督:テディ・チャン 2009年香港・中国映画)

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辛亥革命前夜である1906年のイギリス領香港。武装蜂起を促すため、革命家・孫文が極秘裏に来航するという情報が流れる。映画『孫文の義士団』は、その孫文を巡り、彼を亡き者にしようと清朝が差し向けた500人の暗殺団と、それを阻止せんと立ち上がった8人の名も無き勇者たちとの、血で血を洗う死闘を描いた物語です。

いやー、興奮させられました。しかしね、ぶっちゃけオレ、この映画観るまで孫文のことをちゃんと知りませんでした…スイマセン…。後で調べましたが、辛亥革命後に「中華民国」が成立して、それが東アジア初の共和国で、でもその後の国共内戦により1949年に共産主義政党による一党独裁国家の中華人民共和国が樹立された、という経緯も知りませんでした…。だから映画の最初の、「清朝を倒して中国を民主化に」っていうのが意味が分かんなかったりしてたんですね。中国って清朝のあとすぐ共産化したと思ってたんですよ。『ラスト・エンペラー』とか観てるくせに、あの映画でもそれすら理解してなかったってことですね。無知を戒める為にここに白状しておきます。

そんな孫文を守る為に様々な人々が集まります。しかし彼らは決して全員が革命の理想に燃える志士というわけではなく、それぞれがそれぞれの理由により、結果的に孫文警護の戦いに挑むことになるのです。孫文が来航するまであと5日、この5日の内に"孫文の義士団"が一人また一人と志願してゆくさまが描かれてゆきます。その"義士団"の主要メンツはこんな感じ:

・博打好きが祟って女房に離縁されたスパイ警官 / シェン・チョンヤン(ドニー・イェン)

・革命に翻弄される商人 / リー・ユータン(ワン・シュエチー)

・してはいけない恋に身を滅ぼした物乞い / リウ・ユーパイ(レオン・ライ)

・愛と忠義に身を捧ぐ車夫 / アスー(ニコラス・ツェー)

・復讐を誓った歌姫 / ファン・ホン(クリス・リー)

少林寺出身、身長211センチの腐豆腐売り / ワン・フーミン(メンケ・バータル) 

・理想に燃える気高き活動家 / チェン・シャオバイ(レオン・カーフェイ)

・王朝から追われる元将軍 / ファン・ティアン(サイモン・ヤム)

・国の未来を誓う商人の息子 / リー・チョングァン(ワン・ポーチエ)

物語前半の1時間あまりは彼らそれぞれの人物背景がじっくりと説明され、そしてどのようにして"義士団"に志願したのかが描かれてゆきます。派手目のアクションは1回ぐらいしか無く、人によってはこの前半部が長いと感じる人がいるかもしれません。しかも、"義士団"たちの抱えるそれぞれのドラマが、もう、あざといぐらいに【死亡フラグ】立ちまくりで、いやーここまであからさまだと逆につべこべ言えなくなるから不思議です。これと同じドラマ展開のものを日本で作ったらボロクソに言うでしょうが、日本のドラマにありがちなウェットさがそれほど感じないんですよ。

そしてこのじっくり描かれたドラマパートで観ることの出来る、当時の香港を余すところ無く再現した壮大なセットが素晴らしいんですね。セットのみならず、衣装や小道具などが、徹底的にホンモノっぽく揃えられているんです。なんでもこのセットを作るだけで8年掛かったのだそうです。

一方、孫文の命を狙う清朝側のワルモンはこんな感じ:

・非情なる暗殺団の首領 / ヤン・シャオグォ(フー・ジュン)

・狂気に満ちた暗殺団のNO.2 / チェンシャン(カン・リー)

これがまた、揃いも揃って極悪非道残忍冷酷なこわーーい顔してるんだわ!ちびってまうでしかし!プロダクション・ノートによるとわざわざ特殊メイクまでしているんだそうです。まさに悪役として見劣りしないおっかなさです!

さていよいよ孫文が港に着きます。孫文が香港に滞在する時間は1時間。孫文はこの時間を、革命分子の指導者たちとの密談に当てるのです。そしてこの1時間、"義士団"たちは敵の猛攻から孫文を守りぬかなけれならないのです。前半のじっくり描かれた人間ドラマパートから一転、ここからは500人の暗殺団対義士団との、血で血を洗う死闘が開幕するのです!もういきなりテンションあがりまくりですよ!後半のこのアクションまたアクションの連続は映画史上に残る壮絶な1時間といえるのではないでしょうか!?

この時、香港の町はまさに戦場と化すのです!人力車に乗った孫文を襲う刺客また刺客!建物の上階にはボウガンを持ったスナイパーが所狭しと並び、雨あられと弓矢を射る!道々には凶器を携えた暗殺者たちが血に飢えた目を輝かせ野獣のように襲い掛かる!それに対し義士団たちは力のあるもの、力の無いもの、それぞれが、持てる技量と執念で、命を掛けて戦うのです!多勢に無勢の中、鬼神の如く敵の前に立ちはだかり、文字通り身を挺して戦う義士団たち!これでもかと描かれるド迫力の剣戟、クンフーの波状攻撃には息つく暇もありません!しかーし!ここで例の【死亡フラグ】が大発動し、彼らは志半ばにして、無念を胸に倒れてゆく!この後半の悲壮感っていったらありません!ただちょっとあざとい!しかし熱い!だけどあざとい!あざといけど熱い!映画『孫文の義士団』はそんなてらいも無い演出が逆にストレートに胸に迫る、とてつもなく熱いドラマなんですよ!!

孫文の義士団 予告編

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20110427(Wed)

[]超巨大宇宙建造物で起こった殺人事件を追え!〜SF小説『シリンダー世界111』 超巨大宇宙建造物で起こった殺人事件を追え!〜SF小説『シリンダー世界111』を含むブックマーク 超巨大宇宙建造物で起こった殺人事件を追え!〜SF小説『シリンダー世界111』のブックマークコメント

■シリンダー世界111 / アダム=トロイ・カストロ

“AIソース”と呼ばれる人工知性集合体が深宇宙に建造したシリンダー型ステーション“111”。直径千キロ、長さ十万キロにおよぶ巨大構造物で、殺人事件が発生した。この特異な世界に生息するウデワタリという生物を研究中の女性職員の一人が殺されたのだ!事態を重く見たホモ・サップ連合外交団は、敏腕捜査官アンドレア・コートを派遣したが…奇怪な世界を舞台に美貌の女探偵の活躍を描く傑作ハードSFミステリ。フィリップ・K・ディック賞受賞。

人類が地球に誕生する以前から宇宙に存在する独立ソフトウェア知性集合体【AIソース】。宇宙に進出した人類はこの【AIソース】の招きにより、彼らによって深宇宙に建造されたシリンダー型超巨大構造物“111”に外交団を送ることとなる。シリンダー世界111、それは直径千キロ、長さ十万キロにおよぶ宇宙コロニーであり、中心にアッパーグロウスと呼ばれる蔦植物の密集する居住区間があるが、周辺に行くほど毒性の強い大気が広がり、シリンダー内壁部には有機物でできたヘドロの海がどこまでも続いていた。シリンダー世界111には【AIソース】が作った生態系が存在し、中心のアッパーグロウスにも知性を持ち言葉を話すナマケモノに似た生き物、「ウデワタリ」が生息していた。そしてある日、111に駐在する人類外交団内において2つの殺人事件が発生する。事態を重く見た人類連合は、ここに女性敏腕捜査官アンドレア・コートを派遣する。

SF小説『シリンダー世界111』は、ラリイ・ニーブンの古典的名作『リングワールド』を髣髴とさせる、超巨大宇宙建造物が舞台だ。他にもシリンダー型コロニーというとアーサー・C・クラークの『宇宙のランデブー』に登場する「ラーマ」が思い出されるし、グレッグ・ベアの『永劫』でもシリンダー型小惑星なんていうのが描かれたりする。シリンダー型ではないがスティーヴン・バクスターの『タイム・シップ』では太陽をそっくり球で覆ってその内壁に住むというダイソン環天体が登場していた。超巨大宇宙建造物を舞台にしたSFというのは、その眩暈がするほどの途方も無いスケール感を持った人工物、といったハッタリ具合がまずワクワクさせられる。こんなものを建造するのにいったいどれぐらいの時間と労力と資源と科学力が必要なんだ?と想像するだけで既に頭がオーバーヒートを起こしてしまい、呆然となってしまうのだ。この膨大すぎて思考停止に追いやられるようなブッチギリ感は、SFというジャンル独特の楽しみだということができる。

しかしここで登場するシリンダー世界111は、何故、何の為に、どうしてこのような環境の世界が作られたのか、理由が殆ど分からないことになっている。理由はあるのだろうが、作ったのが【AIソース】という人外のものであるがゆえに、人間には理解不能なのだ。人類の研究使節団は、このシリンダーの人類が生存可能な軸部に存在する蔦植物世界に研究基地を置くが、これが「ハンモックタウン」というテント状のハンモックを幾つも繋いだ施設で、シリンダー軸からぶらさがった形で存在しているのだ。だからこの施設に住む派遣団はいつも落下の危険と隣りあわせで生活していて、これが物語全体に常に緊張感を生み、サスペンスのキモとなっているんだけど、なんでこんな不安定なものの中で生活しなけりゃならないのかちょっとよく分かんなかったな。物語はこのハンモックタウンを中心に展開していて、超巨大建造物っていうのはあくまで背景でしかなかったりするのね。

で、ここで起こった殺人事件を解明するのが大筋になるわけなんだが、このミステリを面白くしているのは【AIソース】という加害者候補NO.1がまず人智を超えた存在であるということ、「年季奉公人」制度というこの物語での人類の社会制度が全ての登場人物を縛っていること、この物語の登場人物が誰も彼もルサンチマンを抱えまくった一癖も二癖もある人物ばかりだということ、そしてなにより、主人公の女捜査官が癖のある登場人物たち全てを合わせた以上に性格が悪くてひねくれものでへそ曲がり、っていう性格設定が実に楽しかったりする。もうなにしろこの女捜査官が一筋縄ではいかないヤツで、誰からも好かれるつもりがなく、周囲に軋轢を生んでもお構いなし、いつもイラつき毒舌を吐いている、というとんでもない女なんだが、この歪な人物像が、彼女を逆に物凄く人間的で魅力に溢れるキャラクターにみせているのだ。

そしてこの女捜査官と【AIソース】の虚虚実実の駆け引き、後半の落下の恐怖に満ちたアクション・シーン、性格の悪い女捜査官が次第に心を開く仲間たちとのドラマが語られてゆき、異様な世界で起こった殺人事件の謎が明かされてゆくんだね。途方も無い設定の世界そのものよりも、キャラクターの魅力とシニカルな会話で読ませる物語になっていたな。

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20110426(Tue)

[]『ハカイジュウ』やら『GANTZ』の31巻やら『テルマエ・ロマエ』の3巻やらを読んでいた 『ハカイジュウ』やら『GANTZ』の31巻やら『テルマエ・ロマエ』の3巻やらを読んでいたを含むブックマーク 『ハカイジュウ』やら『GANTZ』の31巻やら『テルマエ・ロマエ』の3巻やらを読んでいたのブックマークコメント

ハカイジュウ (1)〜(3) / 本田 真吾

ハカイジュウ (1) (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ (1) (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ 2 (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ 2 (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ 3 (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ 3 (少年チャンピオン・コミックス)

バスケ選手でライバルとの熱い友情に燃えやがったり大好きな彼女にコクるかコクらないかでドキドキしくさったりなどとハイスクルール・ライフをエンジョイしやがっているド腐れさわやかスポーツマンな主人公!しかしそんな彼をある日未曾有の恐怖が襲う!巨大地震のあとに主人公が目にしたのはおびただしい血溜まりの中に転がるかつての旧友たちの切り株死体の山山山!そして暗がりから襲う得体の知れないイヤァ〜〜ンな生物!これはなんだ!?崩れ落ちる校舎の陰から主人公の見たもの、それはいやらしい姿をした(ドスケベって意味じゃないよ)巨大怪獣だったのだ!?そして逃げまどう主人公たちは街がすっぽりと巨大な溝で囲まれ周囲から隔絶されているのを目撃する!果たして彼らの運命は!?

本田真吾のコミック『ハカイジュウ』はこんな具合に謎が謎を呼ぶ設定の中、人食い怪獣に人々が追い詰められてゆくパニックホラーだ。この漫画を紹介してくれた小覇王さんのブログにもあったけど、映像的にはまさしく「ミスト」ミーツ「クローバーフィールド」!昆虫とか爬虫類とかが合わさったような怪獣たちの造形がキモいんだ!血飛沫ドロドロの殺戮シーンがキモチいいんだ!オレ的にはあと楳図かずおの『漂流教室』とか思い出しちゃったし、殺戮シーンは『寄生獣』や『GANTZ』の残虐さを連想しちゃったな!こういったいろんなSF・ホラー・サスペンスをいい具合にミクスチャーして、既視感を感じさせながらも逆にそれがこのテのジャンルのファンには安心して読めるスタンダードなエンターティメント作品として完成させていると思うな!

しかし面白いのがこういった作品が月刊少年チャンピオンの連載から出てきたというところだなあ。だいたい少年チャンピオン・コミックスなんか買ったのなんて数十年振りなんじゃないかな。この月刊少年チャンピオン連載ということからか、筋金入りの鬼畜なホラー・ファンには登場人物が若干ライトに感じてしまう部分があるかもしれないけど、ヤンキー漫画ばっかり載っていそうなこの雑誌から(てか全然読んだこと無いから当てずっぽうに言ってるんだけど)こういう作品が飛び出したことがまず快挙だと思うね。非常にスピーディーでめまぐるしい展開を見せてくれるこの漫画、絵も悪くないし、この先も期待できるんじゃないかな。

◎「ミスト」ミーツ「クローバーフィールド」 ハカイジュウ - 小覇王の徒然はてな別館

GANTZ(31) / 奥浩哉

GANTZ 31 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 31 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZの多分最終章、異星人船団侵略篇の続きです。巨人宇宙人の船団に侵略されあっという間に制圧された地球、捕らえられた人間たちは宇宙船内の工場で食料として屠殺されていきます!やはり捕らえられたケイちゃんを救おうと玄野は宇宙船に侵入しタエちゃんを探しますが、タエちゃんは裸にひん剥かれたまんま巨人異星人のペットとして飼われていた!一緒にペットにされていた少年にレイプされそうになったり巨人宇宙人に大股開きされたりタエちゃんあまりに惨い仕打ちの連続です!しかしこの巨人宇宙人が地獄の鬼で、彼らの住む世界が地獄だと考えると意外とこれまでのGANTSの流れから見ておかしくないんですよね。

一方、他のGANTSメンバーは日本中から仲間を募り、宇宙船への侵入を試みます。ここで登場する新メンバーというのがイヤんなるくらいイケメンと美人ばっかりなんですが、奥浩哉の絵って綺麗だからそういうところあんまり嫌味にならなくていいですね。あといつも通りひねくれたことばかり言っている西がちびっ子に鉄山靠されてのびてるのが笑えました。前巻まではなんだか展開があんまり好きになれなかったんですが、やっと慣れたというかまあこの路線でもいっか、と思えてきましたね。

■テルマエ・ロマエ(3) / ヤマザキマリ

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)

大ブレイクしたローマ・日本時空転移お風呂ロマンの新作です。しかしいまだにタイトルがきちんと覚えられません。だからこの漫画のことを言おうとすると「「テルマニロマニ」だか「テルマリロマリ」だかいう風呂漫画」と表現してしまいます。もちろん正確には「テルマエ・ロマエ」ですが、調べればどっかに書いてあるだろうにどういう意味なのか全然分かりません(←バカ)。

そして今回も相変わらず眉間に皺寄せまくって日本のお風呂場にタイムスリップしている主人公が可笑しいです。この漫画のいいところ古代ローマと日本のお風呂事情をきちんと文明比較しているのにお話の展開は実にナンセンスな部分ですね。お風呂だけをテーマにして必ずお決まりの展開を見せるこの漫画、最初は面白いけれどすぐネタギレするんじゃないかと心配でしたが、この3巻を読めばそれも杞憂だったようで、巻頭の第11話から13話はこの作品には珍しく続き物という新展開なんですね(いや、今まであったかもな?)。これがなんと、お風呂施行が上手いばかりに主人公が命を狙われてしまい、しかも山賊に狙われた主人公が彼らを説き伏せ温泉街を作ってしまう、という有り得ない展開で、このなんだか平和な物語運びがお風呂をテーマにしているせいか暢気さを醸し出してるんですよね。

中盤ではお風呂につかる日本の親父とやっぱり眉間に皺を寄せている主人公が一緒に「与作」を合唱するというエピソードが飛び出し、これには大爆笑してしまいました。今回も作者による作品末解説が素晴らしくて、温泉街を指して「日常の緊張感や義務感から開放され伸びたパンツのゴムみたいな精神状態になることだって大切」と言う作者の言葉は頷けました。

headacheheadache 2011/04/30 21:29 テルマエ・ロマエ、私は何度見てもでるまえはいるまえと脳が認識します。風呂だし。

globalheadglobalhead 2011/04/30 21:37 おお、違うようでいてきちんと本質を突いている!しかも「でるまえはいるまえ」と覚えておけば「テルマエ・ロマエ」と思い出せる(かもしれない)!
ってか「テルマ…」までは覚えてるようなんですがその後が怪しいオレの記憶…。

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20110425(Mon)

[]なめなめくじくじなめくじくじ!〜映画『スラッグス』 なめなめくじくじなめくじくじ!〜映画『スラッグス』を含むブックマーク なめなめくじくじなめくじくじ!〜映画『スラッグス』のブックマークコメント

■スラッグス <未> (監督:J・P・サイモン 1988年アメリカ・スペイン映画)

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人食いナメクジが大発生して町は大パニックさ!というホラー映画です。

いやあしかし…なんでこんな映画レンタルしちゃったんだろうなあ…と借りてから後悔しきり。だいたい部屋で映画観るときはメシ食いながら、というのが習慣なんですが、このナメクジ映画観ながらメシ食うのかオレ?と自問自答しまくりですよ。オレ、臓物切り株乱れ飛ぶスラッシャーホラーとか観ながらなんか食うのは全然平気なんですが(だってあんなもん全部作りもんだし)、この映画『スラッグス』、本物のナメクジ使ってるって言うじゃありませんか。メシ咀嚼しながら自宅のTVに大写しになったネチョネチョのナメクジ眺めるのか?と思ったんですよ。いや、別に食わなきゃいいだけの話なんですが、なんかそれも悔しい。ってかそこ悔しがるところか?ともいえるんですが、まあ習慣というのはなかなか変えられないもので、いつも通りメシ食いながらナメクジ映画観ることを敢行したんですね!いったい何にチャレンジしてるんですかねオレ!

ナメクジの逸話というと村上春樹のエッセイ集にあった話を思い出しますね。村上さんがある夕方だか夜だかに道を歩いていたそうなんですよ。そしてふと見ると、歩道から車道を横切り向こう側の歩道へと続く幅の広いぬらぬらした跡があったんですね。よく見ると、そのぬらぬらした跡には多数の引き千切れた肉片がこびりついていたんです。それ、大量のナメクジが道を渡り、それが通行する車に引き潰された跡だったんですね!どうやら歩道のこっち側には造成中の公園だったか古い家だったかがあり、そこに工事が入ったので住んでいた無数のナメクジが車道の向こうへ大移動を試みたようなんですね!いやあ、その辺のホラーよりも気色悪いお話ですね!

さてこの映画はいわゆる"動物パニックホラー"の定石そのままの作品で、このテのジャンルだとネズミとかゴキブリとか鳥とか蟻とかが大量発生して人を襲う映画っていろいろありますよね。でもオレの周りのイケナイ映画大好きの皆さんはまずゴカイが大量発生する映画『スクワーム』を思い出しちゃうでしょうね。オレ、あれ観てないんですけどね。やっぱゴカイとこのナメクジは軟体系ですから気持ち悪さはひとしおですね。物語は数十年前町外れの工場が垂れ流した有毒物質のせいで突然変異して肉食になっちゃったナメクジが人を襲う、というものなんですが、映画でも一瞬だけ歯の生えた口をパクッと開けて指をかじるシーンがありましたね。

で、このナメクジが下水道で大発生してトイレや浴槽や蛇口から大量にニュルニュルニュルニュル現れ、それに気付かない人々をかじり殺しちゃうんですね!冒頭では温室でたった一匹のナメクジに指をかじられた爺さんがパニックのあまり腕を切り落とそうとした挙句化学薬品をその辺にぶん撒き、さらには温室大爆発して家が全焼、というあまりに恐ろしいシーンが描かれてオレは大笑いしてました。その後もベッドでアハンウフンしてたカップルがベッドの回りをナメクジの大群に囲まれ、コトを終えて知らずに床に足を踏み出した女子があっという間にナメクジに全身とりつかれ、絶叫しながら血塗れの全裸姿でのた打ち回る、という美味しいシーンもありました。しかし一番のハイライトは間違ってナメクジ入りサラダを食っちゃったオッサンが、ナメクジに寄生しているという住血吸虫を体に大発生させてしまい、その住血吸虫の群れが体中を突き破って現れ、オッサンが血塗れ住血吸虫まみれになってのたうちまわって死ぬ、というシーンでしたね!いやあこれはグロかった!!

で、映画の出来ですが、このテのゲテホラーにしてはなんだかテンポがいいんですね。さっきの住血吸虫のくだりとか、ナメクジを全滅させる方法を考える主人公と科学者とか、いい具合に抑えるところは抑えている。物語はB級映画直球ど真ん中だし、話の流れは定石通りといえば定石通りなんですが、ところどころにきちんとスプラッターシーンを入れ、見せるところはきちんと見せて、意外と手堅く組み立てられたパニック映画なんですよ。実はこの映画、シヨーン・ハトスンという人の原作がそもそもあるらしいんですね。映画と同じ『スラッグス』というタイトルで昔翻訳もされていたようですね。そういった部分でまとまりのいいお話になっているといえるかもしれませんね。

ところでこの映画で使われているナメクジ、日本でよく見かけるような白っぽいものではなく、でかくて真っ黒くて表皮がぼこぼこと鱗っぽいんですね。黒いナメクジなんてマジ気持ち悪いわ!こんなの部屋に出てきたら心臓発作起こすわ!しかしいくらなんでもナメクジはナメクジ、あんなゆっくり動くモンに襲われるというのもなんだかなあ、という話ですが、映画スタッフもそれを感じてたのか、劇中使われるナメクジ映像は早回しになっていたりして苦労の跡が見えますね!でもやっぱ最後は巨大ナメクジよりもさらにデカイ、エイリアンクイーンみたいな超巨大ナメクジを出すとかしたほうがなおさらバカバカしく盛り上がったかな!というわけで最後は実在する「立って花を食べる巨大ナメクジ」の動画を見てもらって終わりにしましょう!

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■映画『スラッグス』予告編

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(興味はあるが怖くて観られないという方はショックシーンばかり集めた3分間短縮バージョンというのがあるのでこちらで観た気になってください)

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スラッグス [DVD]

スラッグス [DVD]

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/04/25 15:35 あー、私もスクワームの方が駄目かも。ナメクジにもカタツムリみたいに目があれば可愛いのにね。

globalheadglobalhead 2011/04/26 11:45 いやいや、ナメクジに目があってもかわいくないって!

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20110424(Sun)

[][]ageHaにヨリス・ボーンとケンイシイを観に行ってきた ageHaにヨリス・ボーンとケンイシイを観に行ってきたを含むブックマーク ageHaにヨリス・ボーンとケンイシイを観に行ってきたのブックマークコメント

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土曜日の夜はオレと相方さん、そしてオレらのお友達で【ナタリー・ポートマン似(しかも『レオン』の頃)】という噂もある美少女Kちゃんといっしょに新木場のクラブ[ageHa]に行ってきました。いやあ実にホンット久々のクラブ参りでしたね。

この日の[ageHa]はヨリス・ボーンとケンイシイ、テクネイジアその他のセットだったんですが、なんといってもついこの間リリースした震災チャリティ曲「Incident (Miyagi) 」がメッチャカッコよかったヨリス・ボーンのプレイを見てみたかったんですね。

12過ぎ[ageHa]に着いた我々は相変わらず厳しい[ageHa]のセキュリティ・チェックを受けてフロア入り。ここ鞄のみならず財布の中まで見られ、ボディ・チェックもされちゃうんですよ。でも会場自体はのびのびして気持ちいい所なんですけどね。この日も幾つかあるステージでそれぞれDJがプレイしていて、オープンエアのプールサイドステージは相変わらず開放感があってよかったなあ。

ステージを一通りぶらぶらしてからまず最初はメインステージでのケンイシイのプレイで軽く一踊り。いつも多彩なプレイを見せるケンイシイ、この日はミニマル系でじわじわと攻めておりましたね。

そして1時半、エントランスにあるバーカウンターで行われる[ageHa]恒例【ポールダンス】を鑑賞!4人の露出度のあまりにも高い格好をしたエロイお姉さんたちがバーカウンターの四隅でクネクネとポールダンスを披露します!いやあ、オレはすっかりエロオヤジになりきって見ていましたね!

そして酒飲んだりしながらテントステージで時間を潰し、2時半からお待ちかねヨリス・ボーンのプレイを見るためメインフロアに突撃。いやあこれが盛り上げまくりで実によかった!ヨリス・ボーンのプレイはデビューしたての頃からWIREあたりで何回か見ているんですが、今やベテラン中のベテランのプレイを見せてくれますね。楽しみにしていた「Incident (Miyagi) 」も前半30分あたりでしっかりプレイしてくれていて、もうすっかり満足してしまいました。そういえばプレイの最中、これまたエロイ格好したダンサーのお姉さんが6人出てきて、DJステージ前でまたもクネクネ踊りを披露していましたが、この演出は別にいらなかったかなあ。

3時半ごろ疲れたのでまた3人で飲みもの片手にステージをぶらぶら、途中腹ごしらえをし、オレと相方さんの二人で美少女Kちゃんになぜ彼氏が出来ないのかひとしきりからかったりしてました。あとフロアでオレの相方さんが2回ナンパされてたのを目撃してたオレは「オレの相方もまだまだイケるんだなあと思って鼻が高かった」などと言ったら「気付いてるんならガードしなさいよ!」と女性陣二人に人間のクズ扱いされて平謝りに謝ったという心温まるエピソードもありました。

そして4時半ごろ再びメインフロアに入りヨリス・ボーンの終わりのあたりでまた盛り上がり、続いて登場したテクネイジアのプレイをちょろっと見ていました。でもこの時間になるとさすがオレも年寄りなので疲れてきてしまい、テクネイジアのプレイもちょっと単調に聴こえてきたのでこの日は切り上げることに。

会場から出るとすっかり日が昇っており、昨日まで降り続いて雨もあがり、晴れ上がったとても気持ちのいい空が広がっていました。皆さんまた機会があったら踊りに行きましょうね。

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Balance 014 (Dig)

Balance 014 (Dig)

KI15 - The Best of Ken Ishii

KI15 - The Best of Ken Ishii

Central

Central

kk 2011/04/25 12:40 Joris voorn 、凄いよかったです。結局テクノとハウスの違いがわからなかったけど、リズムやら音の使い方が、かっこいいなあと思いました。カワイイ顔して、客をのせていましたわ。きゅん。テクノエイシアもよかったのですが私もやや、単調に聞こえ ました。joris の前だったら、そうは聞こえなかったかもですが。早速Sound garageアプリから聞いております。
Mさん、最後の方にも、男子にからまれてましたね。しかも、その子かまってくれないMさんみて、切ない顔してましたわ。ふふ、罪作りな女だわ。

以上噂倒れの、kより(ナンパ0回)

globalheadglobalhead 2011/04/26 11:55 楽しんでもらえてよかったです。
ハウスとテクノの違いというのは言葉で説明するのは難しいですが、聴いててハッピーになってくるのがハウスで、クレイジーになってくるのがテクノって感じですかね。そういうわけでテクノ好きの自分はいつもイカレているというわけですねヒャッハーッ!
また面白い音楽あったら聴きに行きましょう!

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20110423(Sat)

[]最近聴いたCD / Moritz Von Oswald Trio、Marco Bailey、Mike Dehnert、Pearson Sound & Ramadanmanなどなど 最近聴いたCD / Moritz Von Oswald Trio、Marco Bailey、Mike Dehnert、Pearson Sound & Ramadanmanなどなどを含むブックマーク 最近聴いたCD / Moritz Von Oswald Trio、Marco Bailey、Mike Dehnert、Pearson Sound & Ramadanmanなどなどのブックマークコメント

■Horizontal Structures / Moritz Von Oswald Trio

Horizontal Structures

Horizontal Structures

ミニマル・ダブの巨頭といえば無く子も黙るBASIC CHANNEL。その首領であるMORITZ VON OSWALDを中心として結成されたMoritz Von Oswald Trioのニュー・アルバムです。相変わらずのミニマル・ダブ音響は今回もどこまでもズブズブズブズブと鳴り響きます。ダンス・ミュージックというよりも既にアブストラクト・ミュージック。いやあホントズブズブです。 《試聴》

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■Dragon Man / Marco Bailey

Dragon Man

Dragon Man

ベルギー・テクノのMARCO BAILEY、MixとNon-Mixの2枚組。どんよりもやもやしたフィルター・ハウス/ミニマル・テックが並びますが、買ったのが例の震災の頃だったんだけど、そのどんより感が妙に気持ちにフィットしてよく聴いていました。 《試聴》

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■Fabriclive 56 / Pearson Sound & Ramadanman

Fabriclive 56

Fabriclive 56

Fabricliveの56番はダブステップ/ダブテクノのPearson Sound & Ramadanman。しかしこの辺の音は大好きなんですが、MixだとどのDJのものでも同じに聴こえちゃうかもなあ。 《試聴》

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■Framework / Mike Dehnert

FRAMEWORK

FRAMEWORK

ベルリンで活躍するテクノDJ・Mike Dehnert、ダッチテクノの名門・DELSINからの1stアルバム。一聴して実にOSTGUT-TON系を思わせるメタリックなミニマル・テクノを展開しており、アルバム中盤からはテクノダブ系の音へズブズブと変質してゆきます。 《試聴》

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■Elektro Guzzi / Elektro Guzzi

Elektro Guzzi

Elektro Guzzi

オーストラリアで活躍するElektro Guzzi、なんとこのバンド、ギター・ベース・ドラムのロック・バンドぽい編成なのに、やっているのは生演奏テクノ!コンピュータも使っていないというから面白い。生演奏でテクノというのも変だが、ライブでテクノをやろうとしたらこういう編成に落ち着いたのらしい。 《試聴》

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kk 2011/04/26 23:26 モリッツさん5/28eleven来ますねhttp://go-to-eleven.com/schedule/detail/311/2011/5

あっしは、5/3のレンファキに行こうかと思います。

globalheadglobalhead 2011/04/27 00:00 おお!モリッツさんいいなあ!ミニマルダブでズブズブしたいなあ!レンファキもいいなあ!以前WIREで疲れて観れなかったんだよなあ!

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20110422(Fri)

[]無秩序の神〜コミック『ジョーカー』 無秩序の神〜コミック『ジョーカー』を含むブックマーク 無秩序の神〜コミック『ジョーカー』のブックマークコメント

■ジョーカー (バットマン) / ブライアン・アザレロ、リー・ベルメホ

“あのジョーカーがアーカム・アサイラムから釈放される” 衝撃的なニュースがゴッサムシティの街を駆け巡った。かつてはゴッサムシティの闇社会の帝王として君臨していたジョーカーだったが、彼が不在の間に、他のマフィアたちはジョーカーの縄張りを山分けし、我がもの顔で支配していた。ジョーカーに憧れ、彼の下で働きはじめた青二才のチンピラ、ジョニー・フロストは、やがて縄張りを取り戻すべく、残忍なやり方で次々とマフィアたちを始末していくジョーカーの狂気と混沌を目の当たりにする……。

蒼白の顔面に緑の髪、耳まで裂けた真っ赤な口、そして地獄の底へ通じているかのような冷たく凍てついた双眸。世界全てを嘲笑するかのような表情を浮かべ、徹底的な無慈悲と破壊をもたらす男、"究極の悪"、"混沌の神"、ジョーカー。ブライアン・アザレロ、リー・ベルメホ作画のコミック『ジョーカー』は、バットマン・シリーズで名高いスーパーヴィラン、ジョーカーを主人公に据えて描かれた物語である。

ゴッサム・シティの外れに位置する犯罪者専用の精神病院アーカム・アサイラム。ある日、ここに収容されていたジョーカーが出所することになる。このアーカム・アサイラムからふらり、と出てくるジョーカーのショットがまずなにしろカッコイイ!

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それこそ世の邪悪全てをその背に背負い、全身から負のオーラを立ち上らせているその姿に、思わずしびれてしまう。そして、これから何が起こるのか、どのような悪逆が、非道が行われるのか、暗く背徳的な期待に、読む者は胸を高鳴らせることになる。

物語は、ジョーカーの子分となる一人のチンピラの視点から描かれる。ジョーカーの成す殺戮、破壊、陰謀を間近で見ながら、時にはその手先となって犯罪行為を行い、しまいには自らもその狂気のとりことなるこのチンピラの目を通して、ジョーカーという"巨大な虚無"の輪郭が描かれてゆく。そう、ジョーカーとは巨大な虚無だ。ジョーカーの犯罪に理由は無い。それは殺戮の為の殺戮であり、破壊の為の破壊だ。ジョーカーはひたすら得体の知れない存在であり、その道理の無さ、不可解さは、人智を超え、それはジョーカーという名のひとつの人格なのではなく、全てを飲み込むブラックホールの如き超自然的な虚無なのだと思わせる。

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ジョーカーの行為はある意味犯罪ですらない。いずれ物は壊れ、人は死に、この世界は無へと還る。ジョーカーはそれを早めているだけに過ぎないとすら言える。人は善なる意思と生への渇望から、これらの崩壊をできるだけ押し止め、新しいものを生み出し、人の生きる世界を作ろうとする。しかしジョーカーはそれを善しとしない。ジョーカーにとってそれらは全て無駄なあがきに過ぎない。壊れるものは壊し、死ぬ者は死なせてあげよう!それがこの世の摂理ってもんさ!世界を嘲笑し、全てを無に、無秩序に、暗黒に帰す為にのみ存在するジョーカーは、実はエントロピーの神だったと言えるのかも知れない。

◎参考:

ジョーカー - 素晴らしき悪役列伝

敵は恋人 JOKER / LOVERS & MADMEN - 小覇王の徒然はてな別館

yumemigatioyumemigatio 2011/04/25 00:13 ここでは始めましてですね。

この本の中で描かれるジョーカーは無軌道そのものなんです。
破壊のための破壊を行っている。
それを一チンピラの目線でみせているんです。
チンピラのジョニー=読者
とする事でジョーカーとバットマンという狂気の体現者の戦いを描いているんですよ。
そこがすごくうまいとおもいますね。

globalheadglobalhead 2011/04/25 06:37 こんにちは、コメントありがとうございます。
ガチさんのブログやツイート読むとガチさんのアメコミ知識があまりにもハンパ無くて、いつも感心しています。
リンクしたガチさんのジョーカーの記事でも歴代ジョーカーとの比較があまりにも凄くて舌を巻いてしまいました。
それと比べると自分などアメコミ関連は本当に昨日今日読みは始めただけの新参者なので、
実際の所今回のジョーカー本は「ガチさんの記事読んどけば事足りる!」とさえ思えたぐらいなんですが、あえて駄文を連ねてしまいました。
また面白い記事、期待しています。

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20110421(Thu)

[]最近聴いたCD / Hotflush Recordingsのコンピ「Back & 4th」、Martin Schulte、その他ドラムンベースあれこれ 最近聴いたCD / Hotflush Recordingsのコンピ「Back & 4th」、Martin Schulte、その他ドラムンベースあれこれを含むブックマーク 最近聴いたCD / Hotflush Recordingsのコンピ「Back & 4th」、Martin Schulte、その他ドラムンベースあれこれのブックマークコメント

■Back & 4th / V.A.

Back & 4th

Back & 4th

ダブステップDJの中でもオレが特に気に入りのアーチストScuba、彼の主催するレーベルHotflush Recordingsの強力コンピレーション2枚組。これがダブステップ界最高の面子を集めたかと思わせるほどの傑作アルバムで、新曲・クラシック取り混ぜ、初心者からマニアまで、ダブステップの最新型を知りたければこれ1つあればいいと言っても過言ではありません! 《試聴》

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■Treasure / Martin Schulte

Treasure / トレジャー

Treasure / トレジャー

Martin Schulte、ロシアのDJっていうのが珍しいですね。音的にはアンビエントなミニマル・ダブテクノで、 ひんやりとした空気感とディープな低音が脳髄をクールダウンさせてくれる良盤です。 《試聴》

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Netsky / Netsky

NETSKY

NETSKY

ドラムンベースっす。このアルバムがデビュー作になるNetskyドラムンのトップ・レーベルHOSPITALの新人アーチスト。若い!勢いがある!HOSPITALらし透明感もいいですね。ダブステップもやってるよ! 《試聴》

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■Moments That Change Us / Blade

Moments That Change Us

Moments That Change Us

またもドラムンっす。Bladeはニューヨークのドラムン・レーベルTelluric Recordingsのアーチスト。こちらはソリッドでスピード感溢れる硬派なリキッド・ファンク・チューンが並んでおります。 《試聴》

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■Words & Pictures / Nu tone

Words And Pictures

Words And Pictures

またまたドラムン、HOSPITALレーベルのベテラン・アーチスト、オレも昔っから大好きなNu toneのニュー・アルバムです。4 HERO、BEN WESTBEECH、LOGISTICSらが参加、変化自在のドラムンベースはベテランの貫禄をうかがわせます。特に↓の曲は脳汁出まくりのハイパードラムン! 《試聴》

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20110420(Wed)

[]コリイ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』は国家権力とハッカー少年の熾烈な戦いを描いた青春小説だ コリイ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』は国家権力とハッカー少年の熾烈な戦いを描いた青春小説だを含むブックマーク コリイ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』は国家権力とハッカー少年の熾烈な戦いを描いた青春小説だのブックマークコメント

■リトル・ブラザー / コリイ・ドクトロウ

リトル・ブラザー

リトル・ブラザー

サンフランシスコに住む17歳のマーカス・ヤロウは、コンピューターやゲームに強い、ごくふつうの高校生。じつは、w1n5t0n―ウィンストンのハンドルネームをもつハッカーでもあった。校内に設置された歩行認識カメラをだましたり、居丈高な生徒指導主任の個人情報を調べたりするのは、お手のもの。だが、ある日、授業中に親友のダリルといっしょに学校を抜けだし、他の高校の仲間たちと遊んでいた最中に、世界が永遠に変わってしまう事件が起こった。サンフランシスコ湾で、大規模な爆弾テロがおこなわれたのだ。警報が鳴りひびくなか、避難しようとしていたマーカスたちは、テロリストの疑いをかけられ、国土安全保障省に拘束されてしまった。最初は尋問に抵抗していたマーカスだったが、やがて肉体と精神の両方をいためつける厳しい拷問をうけるはめに…。ネット仲間やガールフレンドとともに、強大な国家権力に対して果敢な戦いをくりひろげる高校生マーカスの活躍をあざやかに描く、全米ベストセラー長篇。ジョン・W.キャンベル記念賞、プロメテウス賞、ホワイトパイン賞受賞。

タイトル『リトル・ブラザー』はジョージ・オーウェルディストピア小説『1984』に登場する独裁者「ビッグ・ブラザー」のもじりである。爆弾テロをきっかけに徹底した監視社会と化してしまったサンフランシスコの街。17歳のハッカー少年ヤロウは国土安全保障省(DHS)による極秘裏な拘束と拷問を受ける。身も心も傷つけられたヤロウは彼らの横暴に持てるハッキング技術を駆使して戦いを挑むことを決める。秘密ネットワークを使った同志の徴募、セキュリティの撹乱、そしてDHSが行った犯罪行為の証拠集め。しかし彼の戦いは常に恐怖と隣り合わせであり、DHSの包囲網は彼を次第に追い詰めてゆく…。

いわゆるハッカー小説として読むことの出来るこの物語は、現実的なハッキング・ツールと実際に運用されている監視装置網にほんのちょっとだけ仮想を織り交ぜ、現実味溢れるハッカーと監視社会との戦いを描いている。この仮想のハッキング・ツールというのがXboxの架空の特別バージョン、というのがまたオレのようなゲーム好きには堪らないくすぐりだった。

いくらハッキング・テクニックに精通しているとはいえ、17歳のたった一人の少年が国家権力に対抗するには限界があり、出し抜いたと思ったら即座に権力側が対抗手段に出る、といった展開がスリリングであり、決して「天才ハッカー少年の鮮やかな活躍」といったドラマではないところもリアリティを感じさせる。発端である爆弾テロはもちろん911同時多発テロを揶揄したものであり、テロリズム後の行き過ぎた監視社会の恐怖を描きながら、そこへグァンタナモ秘密収容所を思わせる強制収容所を登場させ、「人権」と「自由」を強く意識させる物語展開となっている。章によってはアメリカの独立宣言までが引用され、人民の権利と自由を奪う政府ならば転覆させてもかまわない、といったアナーキズムまでが暗にほのめかされているのだ。

それは物語の主人公のような若きサイバーエイジへ、動脈硬化を起こした旧弊なヒエラルキー社会を否定し、新たな価値観を持った真に自由な社会を希求せよ、と訴えかけているようにさえ思える。その中で、主人公の支えとなるのは友人たちの存在であり、ネットワークを通じた膨大な同志たちの励ましだ。小説『リトル・ブラザー』は、監視社会への警鐘であると同時に、そこから開放された、スムースなコミニュケーションのありように希望を託した、一級の青春小説であり、ハッカー小説であるということが出来る。

[]『進撃の巨人』4巻、展開がイマイチな気が… 『進撃の巨人』4巻、展開がイマイチな気が…を含むブックマーク 『進撃の巨人』4巻、展開がイマイチな気が…のブックマークコメント

進撃の巨人(4) / 諫山創

進撃の巨人(4) (講談社コミックス)

進撃の巨人(4) (講談社コミックス)

今話題沸騰のSFコミック『進撃の巨人』、売れて売れてこのコミック自体が進撃する巨人みたいになっているという訳であるが(誰が上手い事を言えと)(いやそんなに上手くもないか)(どうもスイマセン)、その最新刊が発売されている。表紙が今までと比べてかなり垢抜けていて「おお!絵が上達している!?」と胸が高鳴ったが、本を開いてみたら今まで通り汚い絵のままでしたアウウ。前巻ラスト、巨人にホニャララした主人公がエヴァの覚醒状態でムニャムニャムニャになり、怒涛の展開のまま「4巻に続く!」と期待させまくって終わったのだが、なんとこの4巻では、そんなことなどなかったかのように主人公の仲間である新キャラたちを投入してみたり地味〜に訓練してみたりしていて、なんと巨人との戦闘すらないのである。

多分作者としてはしっかりした設定を設けて世界観の足場を固め、今後の展開に生かそうとでも思っているんだろうが、もともとアマチュアくさい絵と物語を、とんでもなくパワフルな熱気でもって補うことで評価された物語なんだから、あんまり余裕あるとこなんざ見せないで、細かい設定をちまちまいじくるよりもとりあえず連載が続く限り最初の勢いで描き続けたほうが良かったのではないだろうか。しかしなんだかこの4巻だけ読んでいると稚拙さと粗ばかり目立ち、コミケで買った漫画を読んでいるような気分にさせられてしまう。編集が漫画長引かせる為に変な入れ知恵でもしたのかな。

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20110418(Mon)

[]幻想少女戦争・癲狂院地獄篇〜映画『エンジェル・ウォーズ』 幻想少女戦争・癲狂院地獄篇〜映画『エンジェル・ウォーズ』を含むブックマーク 幻想少女戦争・癲狂院地獄篇〜映画『エンジェル・ウォーズ』のブックマークコメント

■エンジェル・ウォーズ (監督:ザック・スナイダー 2011年アメリカ映画)

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■ハイテンションなイメージ・ビデオ作品

主人公の名はベイビードール、彼女は、母の死後その遺産を狙う義父の謀略により、妹を失い、自らもまた精神病院へ強制的に送り込まれてしまう。その病院で彼女を待つのは、人格全てを失う恐ろしい手術、ロボトミー。5日後に控えたその手術を前に、彼女は自由を求めて夢想する。夢想の中の彼女は娼館の新入りダンサー。そしてさらに彼女は夢想する、夢想の中で謎の賢者が彼女に助言を伝える、この場所を抜け出すために5つのアイテムを集めよと。そして彼女の戦いが始まる、中世の日本で、ゾンビの襲い来る戦場で、ドラゴンが火を吐く幻想世界で。彼女は戦いに勝つことができるのか、そして、このいまわしい病院から逃げ出し、自由を勝ち取ることができるのか?

とにかく初っ端から映像のテンションが半端ではない。しかしこのテンションは同じ高度のまま最後までずっと持続してしまう。しかも"アイテムを取る"為のそれぞれのステージは、物語的なパートを取り去ってしまうと、どれをどの順番で映画の時間軸に配置しても変わりないものになってしまっている。つまり映像だけ観ると派手ではあるがメリハリが無く、必然性が無いのだ。しかしそういった弱点があるにもかかわらず、この映画はひたすら魅力的な作品だ。というよりも、この映画は、どこか映画とは呼べない部分すらある。言ってみれば"アイテムを取る"為のそれぞれのステージは、それぞれ一個一個が独立したイメージビデオのような作りになっており、すなわちこの映画は、映画というよりもザック・スナイダーのイメージ・ビデオ集大成といったものになっているのだ。個々のイメージ・ビデオはそれこそどれも力の入ったものであり、どれを比べても全く遜色の無いエキサイティングなものに仕上がっているが、それを並べた"だけ"だと確かに物語映画としてはメリハリの無いものとなってしまう。イメージ・ビデオはイメージ・ビデオであり、それは映画ではない。だから物語映画を期待して観てしまうとこの映画は並べられただけのイメージに次第に食傷してくるだろうが、一人の映像監督の頭の中にあるビジュアル・イメージをどこまでも堪能したいと思って見るならば、この作品は格別なものとなるのだ。

■『エンジェル・ウォーズ』と『インセプション

多層的な夢=夢想の世界を舞台にしていると言う意味で、『エンジェル・ウォーズ』はクリストファー・ノーランの『インセプション』を想起させる。『インセプション』が"夢"を描くことにより、監督の持つ想像力をほしいままに表現した作品であることと、ザック・スナイダーの『エンジェル・ウォーズ』が"夢想"を描くことにより、同じく監督の持つ想像力をほしいままに表現した作品であることは作品の製作スタンスとして非常に似通ったものだといえるのだ。しかし『インセプション』が"夢"を描いたものであるにもかかわらずどこかロジカルであることと、『エンジェル・ウォーズ』がハチャメチャであることとは、これは監督の持つ資質の差ということができるだろう。クリストファー・ノーランの"夢"がロジカルであったのは、ノーランが自分の想像したものに対して一歩引いた視点から描くことが出来ているからであり、そこからは「どう?凄いでしょ?センスいいでしょ?僕にはこんなことが出来るんだよ?」というプロフェッショナルな"ドヤ顔"がうかがう事ができるが、スナイダーのそれは、「これも好き!あれも好き!みんな大好き!」と、自分の大好きなもので埋め尽くした想像の中で自分自身が楽しんでおり、ある種独りよがりで好き勝手すぎる映像のありかたが、"中2病的"と言わしめるものとなっているのだ。

これを部屋に例えるなら『インセプション』がクールなヨーロッパ家具が整然と配置され現代美術のオブジェや絵画がそこここに並べられたシャレオツな部屋だとすると、『エンジェル・ウォーズ』のそれは美少女やら怪奇なモンスターやらのフィギュアが乱雑に並べられ、マンガやDVDがあちこちに溢れかえり、大画面モニターには極彩色のゲーム画面が踊っている、そんなオタク部屋であるのだ。ノーランの部屋は人に見せても恥ずかしくない、しかも"ドヤ顔"でえばり腐れる部屋だが、スナイダーのそれは目を輝かせる人もいると同時に、眉をひそめる人もいるという部屋なのだ。結局好みの問題でしかないのだが、オレがどっちの部屋が好きかと言うと、当然ザック・スナイダーの部屋であるに決まっている。ってかこれはオレの部屋でもあるがな!!(そういった"自分の好きなものを並べた(だけ)"という映画は例えばリュック・ベンソンの『フィフス・エレメント』が挙げられるが、あれもかなりハチャメチャな映画であるにもかかわらず、どこか愛すべき作品だった)

■多層構造世界

しかし、この映画は映像だけの先行した物語性の薄い作品なのか。いや、そうではない。夢と現実が多層構造を成しているこの物語は、実はダンテの神曲そのままの階層世界であることに気付かされる。少女が継父の邪な企みにより精神病院に収監させられた現実、これを【現世】としよう。そしてその精神病院を、表向きは踊り子たちがショウを行う劇場に見せかけた娼館であると夢想した世界、これを仮に【煉獄】としよう。さらにその娼館の中で、自由を勝ち取るためのアイテムを追い求める戦いのフィールドを夢想した世界、これも仮に【地獄】としよう。下層世界はその上層世界のいわば"影絵"となっており、【煉獄】にしても【地獄】にしても、そこで行われたことはその上層である【現世】で行われたなにがしかのことを、夢想の形で反映させたものであるのだ。

それでは何故少女は夢想するのか。それは言うまでもなく、【現世】は、即ち現実世界は、陰惨で悲嘆に満ちたものでしかないからだ。堪え難い程に残酷な現実、それから逃れる為に少女は夢想するのだ。しかし、そうして夢想した【煉獄】の、さらに下層に何故、わざわざもうひとつの夢想世界、【地獄】が必要なのだろうか。

■"ダンス"の意味とは

ここで【地獄】、すなわち妄想のバトル・フィールドに突入する際に、【煉獄】の世界で主人公の少女がアイテムを持った男たちの前で"ダンスをする"ということを思い出して欲しい。しかし、ダンスをする、と言いながら、画面の中では少女が実際にダンスする映像は一切流れない。即ちそれは、現実には、ダンスではないのだ。ダンスは、アイテムを持った男たちを魅了するのが目的だった。しかし、ダンスが始まると、少女たちは、より荒唐無稽なファンタジー世界の中に入っていった。この映画の中で、"夢想"は、厳しい現実を忘れるため用意されるが、そうして用意された【煉獄】の中でさえ、さらに強烈な"夢想"が必要とされる、ということは、おぞましい現実世界の中で、より一層おぞましいことが進行しているからに他ならない。

夢想の【煉獄】で男たちを魅了するために行われるダンスが、もうひとつの夢想の【地獄】で"戦い"であること。それは、現実世界【現世】で、主人公の少女が、あるいは仲間の少女たちが、男たちを魅了し、虜にする行為――端的に言うなら、"自らの性を男たちに捧げていた"ことに他ならないのではないか。現実的に、拘束されている少女たちが、男たちに出来ることは、それしかないではないか。自由を得る為に行わなければならないこのあまりにも屈辱的な"戦い"。映画ではそういったことは一切語られないが(レーティングの問題もあったのだと思う)、そういったことを踏まえて、あの紅蓮たる想像力の踊るファンタジー映像を見るならば、その戦いがいかに少女たちにとって過酷で痛々しく、切実なものかわかるではないか。

■"エンジェル"たちを救うもの

数々の戦いを乗り越えながらも、数々のものを失ってゆく少女たち。最後に彼女たちを待つものは何か、そして、最後の謎のアイテムとは何か。それは映画のほうを観てもらうとして、ここではひとつだけ謎の存在である、"賢者"とは何者であったのかを考えたい。【現世】、【煉獄】、【地獄】。こうして描かれた世界の中で欠けているのは、【天国】の存在である。結末に関わるるので多くのことは書けないが、その鍵となるのは夢想の中で現れる"賢者"の存在だ。【煉獄】と【地獄】の中で現れる、少女たちと敵対する人物は、【現世】の中で現れる人物と対応しているが、この"賢者"だけが、誰とも対応しない謎の存在なのだ。

少女たちを導き、自由へのアイテムを奪取する方法を指示する"賢者"。その"賢者"の存在が明らかにされ、あるナレーションが成されるラストにおいて、作品は、ひとつの救いについて示唆する。それは【現世】、【煉獄】、【地獄】を超えたもうひとつ階層のことだ。それは【天国】であったのか。それは真の救いなのか、救いとも呼べない何かなのか。ただ、自由の戦いを助けるものが、ひとつの想像力であること、そして想像することが、現実を変えてゆくものであること、それを、素晴らしい想像力に満ちた作品として描くことで、映画『エンジェル・ウォーズ』は、監督ザック・スナイダー自身の、想像力の凱歌を謳いあげたものとして完成していることに間違いは無い。

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Sucker Punch

Sucker Punch

インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)

インセプション Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)

jkjk 2011/04/20 02:36 今更ながらにザック・スナイダー監督作品を全部観てた割にはDVDを1本も所持してない自分に戦慄! なんか、1回観ると観返す気にならないんですよね。 とりあえずエンジェルウォーズはワゴンセールで\700くらいになったらDVD買う気になりましたッ

globalheadglobalhead 2011/04/20 10:32 ザック・スナイダー作品殆どDVDで持ってる上に「300」なんかBluRayに買い換えてまで観ているオレはやっぱりスナイダー大好きなんだと思います。まあもともとPVやCM畑の映像監督だったわけだし、初のオリジナル作品がPVっぽくなるっていうのはごく単純にバックトゥルーツなことなんじゃないかと思うんですよね。このエンジェルウォーズも早くBluRay出ねえかなあと今から胸ときめかせておる所です。

x 2011/09/22 22:39 現実世界でベイビーたち収監者が行っていたのは
カウンセリングですね
男たち、女たちが全員見守る中でベイビーは義父による
性的虐待を告白していたからこそ、全員が釘付けになったわけ

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20110415(Fri)

[]望みの無い夜に、彷徨いながら、彷徨いながら。〜映画『ドアーズ/まぼろしの世界』 望みの無い夜に、彷徨いながら、彷徨いながら。〜映画『ドアーズ/まぼろしの世界』を含むブックマーク 望みの無い夜に、彷徨いながら、彷徨いながら。〜映画『ドアーズ/まぼろしの世界』のブックマークコメント

■ドアーズ/まぼろしの世界 (監督:トム・ディチロ 2010年アメリカ映画)

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僕らが死のうとしていた夜も終わった

        ――ドアーズ 「ジ・エンド」

ドアーズの曲を始めて聴いたのは10代の半ば、FMラジオの音楽番組でだった。多分雑誌か何かを読みながら流していたそのラジオから、異様な音楽が流れ始めたのだ。野太い声で絶叫するヴォーカルとドロドロと鳴り渡る演奏。これはなんだ?と慌ててラジカセ(そう、当時はラジカセが一般的だった)にカセットテープを突っ込み、録音を始めることにした。音楽が終り、DJは今の演奏がドアーズというバンドのライブであることを告げた。その音源は、既に発売されていたドアーズの『アブソルートリー・ライブ』というアルバムのものだった。ドアーズ、1965年結成、そして1971年、ヴォーカルであるジム・モリスンの死により、活動を停止したバンドである。

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Absolutely Live

Absolutely Live

当時ちらほらとロック・ミュージックを聴き始めていたオレだったが、好みがかなり歴然としており、ブリティッシュ・ロック、しかもプログレッシブ・ロックやグラム系がメインで、アメリカン・ロックとなると、これが何故か、全く受け付けなかった。アメリカン・ロックの、乾いた軽快さが、年中どんよりした雲で覆われている寒冷地に住んでいたオレにとって、相容れない空気感を持っていたのだろう。しかし、アメリカン・ロックであるはずの、このドアーズだけは違った。一般的なアメリカン・ロックの明快さとは袂を分かつ、何か圧倒的な暗さと情念、そして死の願望と狂気が、このロック・バンドからは感じられたのだ。

ドアーズのアルバムはそれから2枚買った。デビュー・アルバムの『ハートに火をつけて』は傑作だった。大ヒットしたシングル『ハートに火をつけて』のキャッチーさはもとより、『水晶の船』の幻想的な風味もお気に入りだったし、なによりラストの曲『ジ・エンド』の暗くどこまでもドロドロと演奏される展開は大好きだった。ただ、他のアルバムとなると、試聴はしてみたものの、1stの持つインスピレーションがどんどん薄まっていっているような気がして、あまり食指が動かなかった(2ndの『まぼろしの世界』も多分傑作だと思うんだけど、録音したライブと曲が被さっているので買わなかった。中高生なんでそんなにお金が無かったんですよ)。

ハートに火をつけて

ハートに火をつけて

しかしその後、ジム・モリスンの"新譜"がいきなり発売されたのである。そのアルバムのタイトルは『アメリカン・プレイヤー』。ドアーズを聴き始めた時には既にジム・モリソンは死んでいたし、バンドも解散していたけれども、このアルバムは、ジム・モリソンの残した詩の朗読テープを元に、かつてのバンド・メンバーが音楽を乗せたという奇妙な経緯を持ったアルバムだった。しかし、このアルバムに、オレは、見事にはまった。その音楽ではなく、その詩の世界に。モリソンの詩は、死と高揚と破滅願望に満ち満ちていた。そして、その詩は美しかった。オレは詩の対訳と首っ引きでジム・モリソンの朗読を何度も何度も聴いた。一部は暗記してそらんじる事さえ出来た。その詩に影響されて、自分も大学ノートに何冊も詩を書いた。オレにとって、ドアーズ=ジム・モリソンとは、このアルバム『アメリカン・プレイヤー』だったのだ。

American Prayer

American Prayer

相当長い前置きになったが、この映画『ドアーズ/まぼろしの世界』は、ジム・モリソンを中心にドアーズというバンドに肉薄したドキュメンタリーだ。当時残されたフィルムのみで構成され、ナレーションをジョニー・デップが担当した映画だ。途中、イメージ・ビデオのようなものが挿入されるが、最初モリソンのそっくりさんで撮り直されたものかと思っていたけど、どうも実際ああいうビデオが残っていたのらしい。映画は、コンサートの模様を交えながら、ドアーズとその時代の空気を画面に映し出す。しかし、少し考えればわかることなのだが、ドアーズとビートルズが同時代のアーチストだということを、こうして映画で観て改めて知ったのだけれど、その60年代後期から70年代の時代性とドアーズが、自分の中でどうにも結びつかなくて戸惑った。

それは、ドアーズというバンドに、というより、『アメリカン・プレイヤー』のジム・モリソンに、自分が、時代を超越したものを感じていたからなのだろう。早世したロック・ミュージシャンは数いるが、自分には、ジョイ・ディビジョンのイアン・カーチスと、このジム・モリソンが、その鮮烈な、死へ甘やかなる願望に満ちた音世界ゆえに、どこか痛みにも似た、あたかも仄暗く燃える鬼火のような記憶として刻印され続けているのだ。

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ドアーズ / まぼろしの世界 [DVD]

ドアーズ / まぼろしの世界 [DVD]

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20110414(Thu)

[]土下座、それは新たなる戦闘形態!?〜『どげせん』 土下座、それは新たなる戦闘形態!?〜『どげせん』を含むブックマーク 土下座、それは新たなる戦闘形態!?〜『どげせん』のブックマークコメント

■どげせん(1) / 板垣恵介 & RIN

どげせん 1巻 (ニチブンコミックス)

どげせん 1巻 (ニチブンコミックス)

今話題沸騰の土下座漫画それがこの『どげせん』!その心は土下座専門土下座先生!やれッ!やるんだッ!ヤツラに魂も凍るような戦慄の土下座を見せ付けるがいいッ!そもそも"土下座"がテーマっていったいどんな漫画なんだ?といぶかる方もいるかもしれないが、帯なんかにはこんなことが書いてある。

一人の男が…一つの行為が…全人類に問う!!"強さ"とは何かを!!

本能を揺さぶる衝撃作が今始まる!!

"土下座"――それは 新たなる戦闘形態!!

いやあ、凄いですね。何を言ってるのか全く訳が分かりませんね。そもそも土下座でどうやって戦闘するっていうんでしょうか。いいえ、この漫画の主人公、田代まさしに激似の国語教師、瀬戸発(せとはじめ)は戦ったりなんかしません!要所要所でいきなり、突然、ありえない土下座をするんです!どんな土下座をするのかは見てのお楽しみ!

しかも、土下座連発の漫画と見せて、この漫画に収められている全7話の内物語内で土下座をしているのは僅かの3回!他の回では「いまか!?いまなのか!?いま土下座するのか!?」とぎりぎりまで期待させておいてまさかのフェイントなんぞしやがるから読者泣かせです!

しかし、土下座はしなくても「ドゲ眉、ドゲ耳、ドゲ鼻、ドゲ目、ドゲ髭……のドゲ表情筋(つくり)!まるで顔面(カオ)ごと土下座しているような……ッッ 土下(ドゲ)リミナル!!?」と登場人物に言わしめるような土下座顔をしているんで、対峙するものは既にして土下座されているような気分になってしまうのですよ(ホントかよ)!まあしかしここまで書いても何の漫画かやっぱりさっぱり分からないですな!

お話のほうも土下座をすることで物事が解決しているかのように見えますが、いえいえ、単なるこじつけが殆どです。つまりはこの漫画、土下座をすることで相手に譲歩の心を生み出させる、とかなんとかいう高尚なものではなくて、単にいきなり土下座する不気味なヤツに相手が混乱している隙を突き済し崩しに事を収める、という恐るべきお話だったのですね!だってどう考えても単なるキチガイだものこの主人公!この確信犯的なキチガイ振りがシュールな笑いを生む、というお話なんですよ!これは意表を突かれる漫画だわ!

参考:

Burning like a Flame - 男の魂に火をつけろ!

記録的瞬間最大風速マンガ「どげせん」 深町秋生のコミックストリート

[]『ペルディート・ストリート・ステーション』はつまんなかったなあ。 『ペルディート・ストリート・ステーション』はつまんなかったなあ。を含むブックマーク 『ペルディート・ストリート・ステーション』はつまんなかったなあ。のブックマークコメント

■ペルディート・ストリート・ステーション / チャイナ・ミエヴィル

《バス=ラグ》と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。

大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族〈ガルーダ〉のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われたヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。

飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から追われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市をさまようこととなる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクとともに……。

英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィクションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。

冗漫、冗漫、ああ冗漫。チャイナ・ミエヴィルのSF?ファンタジー?『ペルディート・ストリート・ステーション』はハードカヴァー活字上下組600ページあまりに渡って実にうんざりさせてくれる冗漫な情景描写がひたすらだらだらと続く実に退屈な長編小説だ。

スチームパンクTRPG?2009年度ベストSF第1位?そんなのは知らない。そんなのは関係無い。多分現実のロンドンの町に貧困な想像力でちょっぴり色付けした"それっぽい雰囲気"だけの薄っぺらい世界に、思いつき程度の背景を持った、奇矯である以外は何一つ魅力の無い登場人物たちが、ひとつも盛り上がらないしょぼくれたサスペンスに投げ込まれ、説得力皆無の解決策に基づいて、行き当たりばったりのアクションを適当にこなしたあと、本当の問題は投げっ放しのまま、作者一人が自己陶酔している結末を迎え、読んでるこっちは「はあぁ??」と疑問符を頭の上に浮かべるだけ浮かべ、呆然とした後「金返せ!」と激怒したくなるようなお話である。昨今これだけ酷い長編を読まされたのも珍しい。

なにしろ世界観がちぐはぐだ。魔法が存在し、蒸気駆動による科学も発展しているという設定だが、何故魔法が使えるのかは説明が無いし、科学にしても、テクノロジー・レベルがメチャクチャで、モビル・スーツや自意識を持ったAIは登場するのに、武器はマスケット銃レベルなのである。都市はいかにもな"汚濁にまみれた町"だが、貧乏人しか出てこないその街がどのような経済形態でここまで巨大都市となり運営され存続しているのか果てしなく謎。亜人間が各種登場するがなぜこんなにいろいろいるのかも謎。物語の要となる「危機エンジン」なるテクノロジーも説明がお粗末でまさに噴飯物、事件の発端となる蛾の化け物が登場する経緯も適当過ぎて「他に思いつけなかったんだろうな」と溜息が漏れる。

最悪なのはヒロイン、これが顔が虫で体が人間、そのヒロインと人間の主人公が恋愛関係だというのが正直理解できない。ただひとつ褒められるのはこれだけどうしようもないお話を長々と綴りあまつさえ完成させてしまうという愚直なまでの作者の鈍感力だろう。思わせぶりな描写だけで何も起こらずだらだらと続くこの筆致はアマチュア作家の一番酷い例そのもので、いったいどこをどう間違ってプロデビューしたのか不思議なくらいだ。あーあ、時間損した。

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20110413(Wed)

[]海外DJの皆さんから、日本へのエール 海外DJの皆さんから、日本へのエールを含むブックマーク 海外DJの皆さんから、日本へのエールのブックマークコメント

各国のアーチストから震災に遭った日本へのエールが送られているけれど、自分はテクノやハウス・ミュージックが好きなので、そんなクラブ・ミュージック・サイドからのチャリティー・ミックスや応援ミックスなどをちょっと紹介。

Joris Voorn - Incident (Miyagi)

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親愛なる日本の皆様へ

被災者支援の為、このリリースのすべての収益は

救援活動に寄付されます。

テクノ・アーチスト、Joris Voornが自らの大ヒット・シングル『Incident』を新たに『Incident (Miyagi)』としてリミックス。この収益金は救援基金として寄付されるようです。オリジナルの怒涛の展開から若干テンポを落とし、メランコリックなメロディーを持つ良質なテクノとして生まれ変わっています。オリジナルも名曲だったけどこれもいい曲だなあ。

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ダウンロード($2.49) 

ちなみにオリジナルはこんな感じ。

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■Gilles' 'Ganbare Nippon' Mix

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The shocking events this last week in Japan will affect us all. Many of my closest friends, family and work colleagues are there. It is my second home. As a DJ I have spent some of my most inspired nights in Japan. I always come back inspired, refreshed and motivated.

The Japanese people have always shown me love and affection – they are the most passionate music fans and if they like what you do – they let you know! We all need that in life. Japan is a positive nation and as such I am sure it will eventually recover from it’s current trauma. I hope you enjoy this mix that I recorded today featuring some Japanese tunes that have touched me over the years.

Enjoy and of course…

Ganbare Nippon

GP

http://www.gillespetersonworldwide.com/2011/03/gilles-ganbare-nippon-mix/

クラブ・ジャズの大御所DJ、Gilles Petersonの"がんばれ日本"ミックス。ほぼ日本のジャズ系アーチストだけで構成されていて、途中"サクラ・サクラ"なんて飛び出してびっくりさせられますが、ラストの板橋文夫『渡良瀬』なんてミックスのマジックなのかもしれませんが鳥肌モノの名演奏なんですよ。

ダウンロード

Tracklist

1 – fumio itabashi – watarase

2 – hozan yamamoto -ina bushi

3 – UFO – the moving shadows

4 – hideo shiraki quintet – sakura sakura

5 – spiritual vibes – scheme supreme

6 – Grass Roots – essential dub

7 – teruo nakamura – umma be me

8 – toshiko akiyoshi quintet – phrygian material

9 – small circle of friends – the daybreak

10 – DJ Krush – Just wanna touch her

11 – Terumasa Hino – send me your feelings

12 – Pharoah Sanders – shukuru

13 – fumio itabashi – watarase (vox)

■"Phoenix" (The Rising) Jeff Mills for Japanese Relief Mission

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仙台には何度か(プレイのために)行ったことがあります。美しい街なのに、このような被害にあって残念です。日本の人たちは僕のキャリアを通してずっと僕を応援してくれています。今度はこの大変なときに、僕ができるかぎりのサポートをお返ししたいと思っています。今回の震災で被害にあったすべての方たちに、心からお見舞い申し上げます。 日本はこの危機を乗り越えて復活していくと信じています。Stay Strong  - ジェフ・ミルズ (訳:Yoko Mills)

http://www.undergroundgallery.jp/message_for_victims_1.htm

Jeff Millsは新曲『Phoenix』を提供。ほわんと暖かいアンビエント風の曲で、Jeff Millsにしては珍しい曲調かも。「曲はどんな形で使ってもいい」とのことです。

ダウンロード

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Mad Mike (Underground Resistance)

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とてつもない困難と絶望に直面する時、オレは自分を元気づけるために、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルが唄う「エイン・ノー・マウンテン・ハイ・エナフ(越えられない山はない)」を聴く。この曲が、オレに、前を向いて進み続ける力をくれる。ぜひ、みんなも、自分自身を鼓舞してくれる音楽を見つけてください。そして、他の何物にも代え難い、音楽の素晴らしい力に気付いてください。そして、これは自分がつらいときに助けてもらっている一節、敬愛するエレクトリファイン・モジョの引用です。

『キミを支えるロープの終わりが近くなってきた感じたときは、滑って手を離さなくてもいいように、小さくてもいいから結び目を作って、しっかり持ちこたえるんだ。そして、自分より悪い状況の奴なんかいないと(前向きに)思い出してがんばるんだ !!!』-マッド・マイク 040 UR

http://www.undergroundgallery.jp/message_for_victims_1.htm

デトロイト・テクノUnderground Resistance総裁Mad Mikeは、曲の提供こそないものの、ストリートで生き、活躍してきた黒人アーチストらしいエールを送ってくれた。ここで紹介されたMarvin Gaye & Tammi Terrellの『Ain't No Mountain High Enough』は誰もが知るソウル・クラシックの名曲中の名曲だけれど、男女の強い愛の歌である同時に、人生の困難に立ち向かおうという果てしなく力強い歌で、こういう時だからこそ、なおさら胸を打つ曲として響きます。

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20110412(Tue)

[]野毛山動物園でマーリー画伯とお花見したよ 野毛山動物園でマーリー画伯とお花見したよを含むブックマーク 野毛山動物園でマーリー画伯とお花見したよのブックマークコメント

この間の日曜日はオレと相方さん、チャトラ君、ナマニク夫妻とドイ夫妻、そしてドイ夫妻の愛娘であり今をときめく『小学生映画日記』の大画伯ことマーリーちゃんとお花見をしましたよ。この日ナマニク夫妻はいつものおしゃれなモード系、ドイさんの奥さんはお着物、チャトラ君はうまか棒ジャンパー、そしてオレはほもっぽい上着、とめいめい個性的だったね!

朝10時に桜木町駅前で待ち合わせ、みんなでとことこ野毛山の動物園を目指します。オレとマーリーちゃんは以前もお会いしたことがあって、まあはっきり言って「マーリー!」「暗黒皇帝さん!」と呼び合うほどの仲睦まじい間柄なんだな(さりげなく有名人との交友関係をアピール)!オレの温かい人柄にマーリーちゃんもすっかりなついてしまい、駅前からお父さんお母さんを尻目にずっとお手々を繋ぎながら歩いていた二人なのさ(さりげなく子供に人気な自分をアピール)!

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さて野毛山動物園に到着した我々は、春らしくぽかぽかした陽気の中、ぶらぶらと動物を眺めながら歩いていたよ。

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桜もすっかり咲き揃っていたね。

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でも動物園に行ったのに動物の写真は撮り忘れていたのさ!まあ春なんだからいいじゃない!

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オレは仲良しのマーリーちゃんの写真を撮りまくっちゃったよ!でもこれじゃあオレ、なんだかアブナイおじさんみたいんだね!エヘヘ!あまりにマーリーちゃんべったりなオレにドイさん夫妻の顔が曇りまくってたけど、多分気のせいさ気のせい!うんうん!ちなみに2枚目の写真のマーリーちゃんの後ろにいるのはオレの相方さんだよ!カメラを向けるとすぐ変なポーズを取りたがるのはオレとそっくりだね!

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さて動物園もあらかたまわりお昼になったのでいよいよお花見に突入。敷物を敷いてめいめいサンドイッチを出したり飲み物を出したりしていたけど、オレとドイさんとナマニクさんというホラー好きな3人が揃ったら、やっぱり食べ物といえばコレ!真っ青な色した気色の悪い食べ物【ゾンビ肉】だ!

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そんなゾンビ肉を食べるオレの姿をマーリーちゃんが書いてくれたよ!

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あーマーリーちゃん可愛すぎる!もうオレマーリーちゃん家に持って帰ろう!そしてこれがオレがマーリーちゃんを拉致した瞬間だ!(ナマニクさん撮影)

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もちろんこの後みんなに取り押さえられ、ドイパパにボコボコにされた挙句ドイママに腕ひしぎ逆十字をかまされ、さらにオレの相方さんからは往復ビンタを食らわされ、オレは土下座しながらみんなに謝ったのは言うまでも無いことさ!

さてようやくみんなから許しを得てその場は収まり、お花見も済ませたことだしお昼過ぎに動物園を後にし、ちょっとお茶してみんなと別れたのさ!オレと相方さんとチャトラ君は馬車道の地ビールの店に繰り出しちゃったけど!でもとっても楽しかったな!みんなまたお会いしましょう!

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20110411(Mon)

[][]イカ侵略:新宿決戦!! イカ侵略:新宿決戦!!を含むブックマーク イカ侵略:新宿決戦!!のブックマークコメント

暗黒皇帝である。苦しゅうない。我が銀河暗黒防衛軍は銀河系オリオン肢宙域に存在する太陽系第3惑星地球において、外銀河系生物からの大規模な侵略行動が展開されること一早く察知、これを阻止する為に銀河暗黒防衛軍の特殊精鋭部隊を派遣、徹底抗戦に臨んだのである。

そして2011年4月9日土曜、オレこと暗黒皇帝と部隊は外銀河系生物の量子跳躍侵入ポイントとして確定された東京は新宿、イカセンター新宿総本店に集結したのだ。部隊の面々は鋼鉄のチャトラ、無敵のナマニク、剛力のスサーデス、必殺のミノワ、疾風のパセヨ、閃光のストロツェックの6名、いずれも銀河最強の兵士であり血に飢えた猛者揃いじゃ。

■決戦場所イカセンター!

無敵のナマニク「赤子の手を捻るような闘いになりそうだな!」

オレ「油断するでない!」

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■我々を襲うイカ!いか!IKA!

鋼鉄のチャトラ「うほっ!美味そうなイカ!アッー!」

オレ「思う存分食べるがよい!」

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■お造りの炸裂!

剛力のスサーデス「いかせるかーッ!」

オレ「草一本残らぬほどに食いつくすのじゃ!」

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■活けイカの侵略!

そしていよいよ敵侵略軍本隊であるイカ軍団が我々の前に姿を現した。さばかれたばかりのイカはまだウネウネと触手を動かし、切り落とされた頭部をヒクヒクと波打たせながら呪いのこもった目で我々を見つめていたのじゃ!

疾風のパセヨ「あらー、可愛らしいイカ軍団ですこと!ホホホホ!」

オレ「目にもの見せるが良い!」

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(追記)スサーデスさんが【蠢くイカ】の動画を撮られておった!詳しくはこちらで!

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■マグロカマの攻撃!

閃光のストロツェック「ここで負けるわけには行かない!」

オレ「行け!やつらは怯んでおる!」

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■イカフライの逆襲!

必殺のミノワ「皇帝!もう食べ切れません!」

オレ「へこたれるな!」

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■鯖寿司の断末魔!

オレ「残るはザコばかりじゃ!皆のもの、全て食らいつくすじゃ!」

全員「ラジャー!」

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戦いは終わった。我々の圧倒的な勝利であった。敵生物の屍累々たる荒野を食べつくした我らは、すっかりくちた腹を抱えておのおの満足げに歓喜の溜め息を洩らすのであった。しかし侵略はこれで終りではない。第2第3のイカが、酒が、酒のつまみが、我々に復讐を仕掛けてくる日もそう遠いことではないであろう。しかし我々は負けない。いつ、いかなる時も、どんな闘いであろうとも受けて立つ。そしてその時また、我々は勝利するであろう。その新たなる闘いの日を夢見ながら、我々は新宿を後にしたのじゃ。

新宿いかセンターに行ってきました。/The Transformation of the World into Film

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20110408(Fri)

[]幸せの情景〜映画『SOMEWHERE』 幸せの情景〜映画『SOMEWHERE』を含むブックマーク 幸せの情景〜映画『SOMEWHERE』のブックマークコメント

■SOMEWHERE (監督:ソフィア・コッポラ 2010年アメリカ映画)

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■アンニュイとセンチメンタル

ソフィア・コッポラはブルジョワジーのアンニュイとセンチメンタルを描きたがる映画監督だ。第1作『バージン・スーサイズ』は未見だが、2作目『ロスト・イン・トランスレーション』は「海外旅行先はとっても素敵!だけどちょっぴり寂しいの」というおセンチ映画だった。続く『マリー・アントワネット』は「王女さまの生活ってとっても素敵!だけどちょっぴり寂しいの」といったガーリー&おセンチ映画だった。登場人物はスターという名の貴族階級とそれこそ本当の貴族階級。だから平民みたいに目の色を変えてガツガツ消費するんじゃなくて、それが当たり前のことのようにゆったり大量に蕩尽する。作品は物語それ自体で牽引していくのではなく、ブルジョア趣味をそこここに並べ、「でもそれだけだと何かが足りないの」とアンニュイでセンチメンタルな"雰囲気"でオチをつける。

そして今回の『SOMEWHERE』もやはり、ブルジョワジーのアンニュイとセンチメンタルについての映画である。物語は例によってあってないようなものだ。優雅だが無為な日々を過ごすハリウッド・スターの主人公、ジョニー・マルコ(=ステファン・ドルフ)。華やかな生活とは裏腹に空虚な心を抱える彼の元にある日、別れた妻との子がやってくる。その娘クレオ(エル・ファニング)はまだあどけなさの残る11歳。その日からジョニーとクレオの生活が始まる。LAの瀟洒なホテルでの気ままな毎日、映画賞授受の為訪れたイタリアでのひととき、そして再び戻ったホテルでの、親子水入らずの食事、ゲーム、プールサイドでのうたた寝。しかしジョニーがクレオと別れる日がいつしかやってくる…。

■幸福の情景

ハリウッド・セレブの暮らしにも、高級車にも、洒落のめしたホテルにも、イタリア旅行にも、オレは興味は無い。そういうのがもしあったら楽しかったりするのかもしれない、しかしそれはオレの現実とは全然関係ないし、現実にしたいとも思わない(まあしかし、「出張ポールダンス」には激しく憧れたが!あれはいい!)。この映画で描かれるアンニュイも、センチメンタルにも、興味は沸かない。だから、あの結末もどうでもいいし、そもそも、物語それ自体も、どうでもよかったりする。ただ、こういった生活感の無い暮らしの情景というものに、絵的に憧れる自分というのは、実はいる。自分の生活と掛け離れているからこそ、自分の現実を思い出す必要が無いという意味において、ここで描かれる光景というのは、うっとりと眺められる、架空の、別世界を映す窓のような、美しい光景の溢れた世界に見えるのだ。

この映画で、親子であるジョニーとクレオは、まるで気の置けない恋人同士のようだ。出会いの頃の情熱的な関係はすっかり落ち着いたものになり、交わす言葉こそ多くは無いけれど、ただ二人で一緒にいるだけで満ち足りた気持ちになれるような、お互い同志が空気であり水であるような、そんな恋人同士。そこにはドラマチックなものは存在しないけれども、ただひたすら、平和と平穏が、そして愛情がある。それは幸福の情景だ。確かにこの映画はブルジョア趣味に満ち溢れているが、「気の置けない誰かと、穏やかな日々を過ごしたい」という、幸福の基本とも言える願望は、例えどんな生活背景を持っていようと、誰しもが抱くものであるはずだ。監督であるソフィア・コッポラは、たまたまその心情を、父フランシス・フォード・コッポラと過ごしたであろうハリウッドでの生活をなぞって描いただけに過ぎないのだ。だからこそ、オレの現実とは掛け離れた情景を描きながらも、心情的には、とてもフィットするものを感じる映画だったのだ。

■ところでエル・ファニングたんはメッチャキャワイかった!

まあいろいろ書いたが、実はこの映画の本当の見所は、娘役で出演しているエル・ファニングたんのロリぶりだ!エル・ファニングたん素晴らしい!素晴らしいったら素晴らしい!エルたん("たん"って言うなオレ)は1998年4月9日生まれの12歳(おおお明日誕生日ではないか)、あのダコタ・ファニングの妹さんで、ダコタたん(だから"たん"って言うなオレ)も相当可愛らしくてオレはこっそりファンだったりするのだが、妹さんまでこんなに可愛らしいとは、ここはやはり姉妹まとめてこのオレがああこれ以上書くとジャック・ケッチャムの小説並みに猟奇と鬼畜の世界に行っちまうぜああヤヴェえヤヴェえオレもうまともな世界に戻れないんだぜグヘヘ、とまあ、このぐらいキャワイイのである。主演のおっさんの悲哀なんぞ実はどうでもいい!この映画は、エル・ファニングたんのキャワイらしさをひたすら愛でる為に存在していたのだ!見よ、エル・ファニングたんのキャワイらしさを!キャワイイなあ!キャワイイなあ!(結局これを言いたかった)

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ヴァージン・スーサイズ [DVD]

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ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

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マリー・アントワネット (通常版) [DVD]

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梅松竹子梅松竹子 2011/04/10 01:47 ガラにもなくソフィア・コッポラのファンです・・・。
そして昔、主演のスティーブン・ドーフのファンをやっていました。
この映画が公開される前に、すっかりおっさん化したスティーブン・ドーフを見て硬直しました。
切ないです。

globalheadglobalhead 2011/04/10 07:35 おお梅松さんソフィア・コッポラファンでしたか!オレも意外と嫌いじゃないんですよ。
今回の映画も梅松さんだったら結構楽しめると思いますよ。
しかしスティーブン・ドーフファンとはシブいところ突いてきますね!
スティーブン・ドーフ、この映画ではモテモテのエロジジイ演じてますからお楽しみに。

20110407(Thu)

[]リメイク版『みんな元気』はなんだか元気の無い映画だった!? リメイク版『みんな元気』はなんだか元気の無い映画だった!?を含むブックマーク リメイク版『みんな元気』はなんだか元気の無い映画だった!?のブックマークコメント

■みんな元気 <未> (監督:カーク・ジョーンズ 2009年アメリカ・イタリア映画)

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『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督・脚本の作品『みんな元気』のアメリカ版リメイクで、ロバート・デ・ニーロドリュー・バリモアケイト・ベッキンセール、というそうそうたる出演陣で撮られた家族ドラマなんですけどね、日本では未公開&DVDスルーであります。まあ最初に言っちゃうとDVDスルーも止むなしかなあ、といった地味〜な作品だったんですけどね。お話の方は妻に先立たれ一人暮らしをしているおっちゃんフランク(ロバート・デ・ニーロ)が、都会で暮らす4人の息子娘たちに会いたくてバーベキュー・パーティーを企画するものの全員がドタキャン、寂しくてたまらないフランクはじゃあ自分が子供たちのところに会いに行こうじゃないか、と決意するところから始まるんですな。しかし子供たちはみんななんだかよそよそしいし、息子の一人は音信不通で、そのことについて子供たちは何か隠しているようなんです。

まずな〜んか違うなあ、と思ったのは、デ・ニーロが成人して家庭も持っている子供が4人もいて、さらに身体に持病を持っている親父に見えないんですわ。デ・ニーロの演技はペーソスたっぷりでいつも通り悪くないんですが、どうにも若々しくてかくしゃくとして見えてしまうんですよ。もうちょっとこう、体形が崩れててしょぼくれた表情の似合う俳優さんの方が良かったんではないかしらん。あと息子娘たちっていうのが、画家だったり広告代理店の重役だったりオーケストラの演奏者だったりショーダンサーだったりと、成功の度合いはそれぞれ違うとしても、どちらかというとアーチスト関係に固まってるっていうのが、なにこの芸術家家族?とか思わせちゃってな〜んか嫌みったらしいんですよね。いや、芸術家家族だから嫌みったらしいというのはオレのコンプレックスとルサンチマンが思わせてるだけなんですけどね。なんかこう、「ケッ」と思っちゃうんですよね、芸術家家族ってやつにはね。スイマセン個人的な話で。

それと、行方不明の長男ってがまあワケアリなんですが、この長男の消息を、息子娘たちが最初っから親父に教えようとしないのが不思議なんですよ。はっきり様子が分かってから、っていう理由らしいんですが、まず最初に親父に教えねえかなあ、そんなもんじゃねえのかなあ。オリジナルのイタリア映画のほうは観ていないんですが、これがイタリアで家族ドラマだともっと情感たっぷりにわあわあぎゃあぎゃあとやるもんじゃないかと思うんですよ。なんかそういうところが抜けたままアメリカに舞台を持ってきちゃったから、味わいの無い地味な映画になっちゃったんではないかなあ。

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みんな元気 [DVD]

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chateaudifchateaudif 2011/04/07 13:03 オリジナルの方、大昔に劇場で観ましたが、そっちもかなり辛気くさい映画だったような記憶ありです。

お父さんの方がやや独善的な愛情が先走って、わけありの長男含め成功してるとは言いがたい子供達の現実を受け入れられてなくて、それが旅を通じて一つずつ観客に開示され、じょじょにお父さんも思い知らされて行く、という……思い出しただけで気が滅入りますねえ(笑)。

お父さんは演劇大好きで、子供の名前もみんなそっち関係で統一して、アーティストの道に進ませようとしたり。
夢見がちな人なんですが、その期待に応えられなかった子供達は苛立ちと共に罪悪感も抱いてて、本当のことを伝えられない……とまあ、重苦しい話でした。

記事を拝見してたら、どうも相当違う映画になってるようではありますね。

globalheadglobalhead 2011/04/07 21:20 chateaudifさんからコメントいただけるなんて嬉しいなあ。
オリジナルって辛気臭かったんですか。もうちょっと明るくてペーソスのあるものを想像していたんですよ。
そうするとこのリメイクのほうがまだデニーロの朗らかなおじさんぶりがあるだけましな作品になっているのかもしれませんね。
子供たちの現実はお父さんが思っていたほど成功してはいませんが、まあそれほど悪くない描かれ方なんですよ。
ただやはりオリジナルにあったという"お父さんの演劇好き""夢見がち"その他の設定が無いものですから、
何故子供たちが皆アーティスト関連の仕事なのか、というのが説明が足りなく感じたんですよね。
ただ本文で触れるのを忘れてしまいましたが(忘れんなよオレ)、
アメリカの街々を旅するデニーロの移ろいさ迷う姿というのは哀愁が漂っていて意外とよかったんですよ。

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20110406(Wed)

[]グレッグはいけすかないガキだった!?〜映画『グレッグのダメ日記』(クロエ・モレッツちゃんも出てるよ!) グレッグはいけすかないガキだった!?〜映画『グレッグのダメ日記』(クロエ・モレッツちゃんも出てるよ!)を含むブックマーク グレッグはいけすかないガキだった!?〜映画『グレッグのダメ日記』(クロエ・モレッツちゃんも出てるよ!)のブックマークコメント

■グレッグのダメ日記 <未> (監督:トール・フロイデンタール 2010年アメリカ映画)

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主人公グレッグは中学生になったばかり。学年も変わったことだしここは一発イケてるオレを演出しクールでモテモテの学校ナンバーワン男子になっちゃるぜ!と鼻息荒くしてはみるものの、見た目は地味だしチビだしたいしたとりえも無い。おまけに小学校からの親友ロウリーはデブだしイケてないしまだまだ全然ガキ。こんなヤツと付き合ってたら夢のモテモテ君にはなれないのか!?ダメ中学生グレッグの明日はどっちだ!?…というお話。原作は全米240万部の大ベストセラー、映画もヒットして続篇まで作られているが日本では未公開。基本的にはキッズ・ムービーなんだが、これ、大人が観ても十分楽しめる作品だったな。『キック・アス』のクロエ・モレッツちゃんがとても普通な女子中学生役で出演しているからファンの方は要チェック。

子供が主人公の映画というと、可愛らしかったりイノセンスだったりノスタルジーを強調されがちだけど、この映画の主人公グレッグは見栄っ張りで身勝手な単なるクソガキ。学校で人気をとるために考える内容のセコイことセコイこと!人気のためなら昔からの親友を捨てる、なんざあ鬼畜の貫禄さえありますな!しかしそんなグレッグの思惑などどこへやら、デブでおこちゃまの親友ロウリーのほうが人気が出ちゃって嫉妬の炎に身を焦がすグレッグ君!そうそう、ガキって結構ヤキモチ焼きだったりするんだよね。オマケにグレッグの不注意で骨折したロウリーがみんなの同情を集め更に人気度UP、そんなロウリーに「お前は俺が骨を折ったから人気が出たんだ!」とか言う始末…いやあ、グレッグ君サイテー!

でもガキなんざ基本こんなもんだろうし、下手に大人びて物分りのよさそうなことをほざかれたり、お利口ぶられたりするよりも安心して見ていられますな。そもそもガキなんだから人間なんか出来てるわけないし!そしてそんな至らないとこだらけのガキだからこそ失敗したり躓いたりしながら学習していくから物語が映えるんじゃないですか。そういうガキのガキたる未熟さが、観ていて笑わされたり自分も昔はこうだったよなあ、などと思わされた映画でした。やっぱり自分のガキだったころもあの程度に見栄っ張りで身勝手でヤキモチ焼きのクソガキでありましたしね!ただ自分の場合、大人になってもあんまし学習してなくて今でもアホアホのままっていうのがかなり問題でありますけどな!

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グレッグのダメ日記

グレッグのダメ日記

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20110405(Tue)

[]がんばれ負け犬SF少年!〜映画『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』 がんばれ負け犬SF少年!〜映画『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』を含むブックマーク がんばれ負け犬SF少年!〜映画『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』のブックマークコメント

■Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ <未>(監督:ジャレッド・ヘス 2009年アメリカ映画)

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小説といえばSF小説、映画といえばSF映画、そんな青春を送ってさらに今でもたまにポツポツとSF小説を読んでいる者としてあえて言わせてもらうと、"SF者"であることっていうのは、まあ、なんというか、ちょっぴり恥ずかしいものがある。なんかこう、(好きな言葉じゃないが)草食系というか、オタ気質というか、どっちかというと子供っぽいというか、あんまり現実得意じゃないというか、生真面目というか、青臭いというか、そういう部分がSF者にはあるような気がする。SF者が誰も彼もみんなと言うつもりは毛頭無いし、SF愛好家には知的でクールな人も沢山いるのは知ってるから、十把一絡げで決め付けるつもりは無いんだが、かつてバリバリにSF者だった自分などを鑑みるに、SF者というのは、そういった要素をどこかしら持っているような気がするのだ。

SF者といえば真っ先に思い浮かべるのは漫画家の吾妻ひでおだ。タイトルは忘れたが、吾妻の自叙伝的な作品のひとつに、現実に負け続けている自分がある日、筋金入りのSF者だと気付くシーンがある。そのシーンでは、吾妻の背中にべったりと【SF】という文字がへばりつき、あたかも寄生生物のように吾妻の体と融合しようとしており、それを見ながら吾妻は「オレ…SFだったんだ…」と絶望と諦めに満ちた表情で呟くのだ。このシーンで吾妻は、己の快楽であり心の慰めでもあるSFが、同時に宿痾の如き業病であることも悟るのである。これを読んでいたオレは、自嘲的に笑ってしまったものだ。SFには縁もゆかりも無い人には分からないかもしれないが、SF者にとって、自分がSFであるということは、どこか世を儚んだ、外れ者のような気分にさせることが無いわけではないのだ。

この映画『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』は、負け犬SF少年が主人公の物語である。タケシ軍団のつまみ枝豆を童貞臭くしたような、ダサくて不細工で貧乏臭い少年ベンジャミンは、SFが大好きで、自分もSF小説を書いていた。彼は自分のSF小説を評価してもらいたくて作家養成セミナーに出席するが、ここに講師として参加したナルシスト気味の気色の悪いSF作家に、自らの作品を盗作されてしまう。ベンジャミンはそんなことも知らず、作家養成セミナーで知り合った、ベンジャミンと五十歩百歩のダサくて不細工で貧乏臭い友人たちと、彼のSF作品を原作にSF映画を撮ることになった。しかし出来上がった映画はサイテーの出来、落胆したベンジャミンは、今度は書店で自らの作品が盗作され、書店に並んでいることに気付く…。

ダサくて不細工で貧乏臭い主人公の負け犬具合が泣かせる作品だが、主人公のみならず、主人公の親も負け犬、友達も負け犬、盗作したSF作家も負け犬、出てくるSFファンの連中も負け犬という、出てくる人間みんな負け犬、もう登場人物すべてがダサくて不細工で貧乏臭くて、映画それ自体が負け犬色に輝いているという、徹底した負け犬映画がこの『Mr.ゴールデン・ボール/史上最低の盗作ウォーズ』だ。おまけに主人公のSF作品が劇中劇として登場するが、なんというかこれがまた非常にクソ下らないカスみたいな作品で、このトホホ感をしみじみと堪能するのも映画の醍醐味となっている。ここまで筋金入りの負け犬映画を誰が撮ったかというと、負け犬少年の青春を描いた名作『バス男』のジャレッド・ヘスというからもう観ていてうなずきまくりだ。

監督ジャレッド・ヘス自身がSF者であるかどうかは知らないが、この映画には、SF者の自嘲的なネタが詰まっている。顔や仕草がキモいとか、洋服の趣味が最低とか、ロケットやエイリアンや科学兵器を見ると脊髄反射で興奮するとか、なんだか知らんがすぐコスプレしたがるとかだ。そしてこの映画で特徴的なのは、そんなSF者と対比させて"一般的な"登場人物を登場させ、主人公に引け目を感じさせたりSF者を止めさせようなどとしない部分だ。登場する人物は皆変人めいた連中であるが、それを面白おかしく描きながらも、決して悪意が無く、『バス男』と同じように、「自分らしくあれば、それでいいじゃないか、それが幸せだってことじゃないか」と愛情のある視線を向ける。アメリカン・コメディには負け犬映画が数あるが、この映画は実は、登場人物が負け犬だとは言ってないし、そんな自分から脱却しようなどと説教もぶたない。そこが心地いい。まあ、オレ自身はあんまりSF者でいたくはないんだが。

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20110404(Mon)

globalhead2011-04-04

[]土曜日とか日曜日とか 土曜日とか日曜日とかを含むブックマーク 土曜日とか日曜日とかのブックマークコメント

  • 土曜日は会社の後輩であるKちゃんが通信制の大学で学ぶことが決まったというので相方さんと二人でお祝いしてあげることにした。
  • Kちゃんは以前オレの会社で働いていたが数年前転職し別会社で働いている、20代の小柄な美人ちゃんである。しかもここだけの話だが巨乳ちゃんでもあるのである。クラブ好きでオレの相方さんともそこで顔を合わせたことがあるのだ。
  • 金曜日からちょっと風邪気味だったオレだがそんなことなど言ってられないとばかりに土曜日の夕方に予約を入れていた中目黒のクラフトビールの店へ。
  • Kちゃんは短大出なのだが思うところあって働きながらもう一度学びたかったのだという。立派なものである。現在彼氏募集中なので我こそは思う男子はこっそりオレに相談しなさい。
  • Kちゃんと会うのは久しぶりだったし、相方さんとも女子同士で話に花が咲き、お店のビールも料理もとっても美味しくて、なんだかんだで実に楽しい時間を過ごしてしまった。
  • エールばっかり5パイントぐらい飲んだかなあ。
  • お陰で翌日の日曜は若干二日酔い気味で、身体がダルダルだったオレである。
  • しかしなんとお昼頃から相方さんが燻製肉を作り始めたではないか。
  • ううむこれは今晩お手製燻製肉で一杯という事に他ならず、二日酔いでダルダルだなどと言っている場合ではないのである。
  • というわけで風呂入って汗流し辛いラーメン食って汗流し昨日の酒を抜き今晩の酒へ万全の体調で臨む事にしたオレである。風邪も抜けたんだかなんだか分からんが、美味い食いものと美味い酒のためには気合で治すのである。
  • 相方さんお手製燻製肉は見事完成し、薄切りにしたそれにマスタードを付けて食すとこれがまた美味い美味い。途中パンにピクルスと一緒に挟んで食ったがこれもまた美味い。
  • この間発売されてまだ観ていなかった『水曜どうでしょう』DVDがあったのでそれを観ながらの夕食であった。でもビールは控えめにしておいたよ。
  • 今回の『水曜どうでしょう』DVDはアメリカ横断篇。2枚組で4時間以上あったのだけど、この日の夕方に全部観てしまった!
  • このシリーズ、長旅の疲れで頭が段々ハイになり、下らない事ばっかりくっちゃべるところが面白いんだよなあ。今回も面白かったです!
  • というわけで楽しく過ごした休日は終り。ビールばっかり飲んでたせいか今日はなんだかトイレが近い…。
  • それにしてももう4月なのにまだまだ寒いですね。お花見とか計画している方も多いと思いますが、早く暖かくなるといいですね。

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kk 2011/04/04 22:56 土曜はお世話になりやんした。ビールに料理に、楽しい話の花がさき、最高な時間でありました。日々精進して行きます。

globalheadglobalhead 2011/04/04 23:52 またどっか飲みに行きましょ〜。

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20110401(Fri)

[]合理と非合理の狭間〜映画『アレクサンドリア合理と非合理の狭間〜映画『アレクサンドリア』を含むブックマーク 合理と非合理の狭間〜映画『アレクサンドリア』のブックマークコメント

アレクサンドリア (監督:アレハンドロ・アメナーバル 2009年スペイン映画)

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■科学的精神への迫害

キリスト教による科学への迫害、というと自分などは地動説を唱えキリスト教会から異端審問を受けたガリレオ・ガリレイを思い浮かべる。裁判により地動説を放棄させられたガリレオがその後「それでも地球は回っている」と呟いたという話は有名だが*1、そのガリレオの異端審問が行われた17世紀よりも千年以上前、科学的であるがゆえにキリスト教会から異端者扱いされ、悲劇に見舞われた一人の女性がいた。彼女の名はヒュパテイア。この映画『アレクサンドリア』は紀元415年、エジプト・アレクサンドリアで起こったとされる"ヒュパテイアの虐殺"を描いた歴史ドラマである。

■ヒュパテイア

映画の舞台はこのアレクサンドリアに存在した【アレクサンドリア図書館】を中心に語られる。今も歴史に名を残すアレクサンドリア図書館は紀元前300年ごろに"世界中の文献を集めること"を目的として建設され、往時は50万とも70万とも言われる文献が存在したのだという。まさに世界の"知"の中心であったということができるだろう。アレクサンドリアには世界7不思議として謳われるアレクサンドリア大灯台が存在したが、これも映画ではCGで再現され、物語内容とは関係は無いのだが妙に嬉しかった。

主人公、ヒュパティアは天文学者・哲学者として、このアレクサンドリア図書館において学生たちに講義を行っていた。ヒュパティアについては当時の文献にこのような記載が残されている。

アレクサンドリアに,哲学者テオンの娘で,彼女の時代の全ての哲学者たちを遥かに凌ぐほどの文学と科学における学識をなした,ヒュパティアという女性がいた.プラトンプロティノスの学統を受け継ぎ,彼女は,その多くが彼女の講義を受けるため遠くからやってくる聴衆に向けて哲学の諸原理を説明した.彼女が精神の教化の結果獲得した冷静さと物腰における気取りの無さのゆえに,彼女は往々にして政務官の臨席の際に公けの場に姿を現した.彼女は男たちの集まりに来ることを恥ずかしがったりはしなかったのだ.全ての男たちが彼女の非凡な品位と徳性ゆえに,彼女をさらに認めていたのである.

史料翻訳:ソクラテス=スコラスティコス著 『教会史』 第 7 巻 第 13-15 章 ―ヒュパティアの死に寄せて (大谷哲 訳)

彼女が進歩的な女性であったというよりも、当時のヘレニズム文化がもたらしたコスモポリタニズムは、女性が進歩的である事が何も不思議ではない時代を形成していたのだろう。紀元5世紀の世界でさえこのように女性の人権は尊重されていたようだが、それと同時に奴隷もきちんといたところがなんだか不思議である。

アレクサンドリア図書館の最期

しかし学問を謳歌するアレクサンドリア図書館は、キリスト教徒と古代神教徒との、信仰を巡る血塗られた抗争により終焉を迎える。ここで描かれるキリスト教徒は、これって大丈夫なのか?と思わせるほど徹底して野蛮で狂信的な暴徒として登場する。キリスト教徒は皆不潔な黒装束、顔つきも知性の欠けた野卑な山賊顔。まあ映像として"こいつらが敵役"と分かりやすいバイアスの掛けられ方だが、史実においても異教徒排斥の名の下にキリスト教徒による継続的な攻撃と破壊行為により、アレクサンドリア図書館は歴史から姿を消したのだという*2

映画では図書館の膨大な書籍がキリスト教徒たちによって徹底的に焚書され、その"知"の遺産が灰燼に帰す様が描かれる。宗教全てが諸悪とは言えないとしても、ある種の原理主義的行為が、世界的な知的財産を根絶やしにすることにより、この後一千年近く、"知"の暗黒時代を生み出してしまった、と考えると背筋の寒くなるものがある。その暗黒の一千年が無かったら、人類はどう進歩していたのだろうか、と想像すると暗澹たる気持ちにさせられるのだ。

■合理と非合理の狭間

物語は、信仰という名の"非合理"を受け入れることなく、自らの科学的精神を失うまいと学究に打ち込む主人公ヒュパティアが、それゆえに宗教的政治の波に翻弄されてゆく姿を描く。ヒュパティアの文献は殆ど残っておらず、その功績は永遠に知るすべもないが、逆にそれを想像で補ったこのドラマは、ヒュパティアという存在に当時の知識層のありようを象徴させ、それがどう非合理的な精神によって葬り去られていったかを描こうとしたのだろう。

非合理的な精神、それはここで描かれたキリスト教徒の暴虐や、宗教それ自体のみを揶揄しているのではない。例えば今日本で、あの震災に関わるあらゆる事象において、"恐怖"や"不安"が生み出す非合理的な言動や行為が、本来科学的な、合理的な対処を必要としている事柄を、圧倒し蹂躙し阻害しようとしている事例を見聞きした事はないか。非合理が合理性を凌駕する時、そこには"無法"と"無秩序"しか存在しない。だとするなら、我々は今まさに瓦解を目前にした古代アレクサンドリア図書館に立っているのと変わらないのではないだろうか。

■映画『アレクサンドリア』予告編

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*1:「実際は、裁判が終わってくたくたになったガリレオが「あぁ、めまいがする。まるで、地球が回っているようだ」と言っただけ」という話もある http://kuroneko22.cool.ne.jp/knowledge3.htm

*2アレクサンドリア図書館の消滅には諸説あり、紀元624年のイスラム教徒占領による破壊という説もある

CUSCUSCUSCUS 2011/04/02 19:58 「ソクラテス=スコラスティコス著 『教会史』 第7巻 第13-15章」のご紹介、ありがとうございます。こんな資料があるとは知りませんでした。この時代の雰囲気が感じられて興味深いです。

globalheadglobalhead 2011/04/04 08:46 いやまあWikipedia覗いてたまたまあった資料読んでちゃっちゃと書いた文章なもんですから、オレもよくわかってないかもしれませんが、何かのお役に立てたらよかったです。