Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20120531(Thu)

[]最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ラバー』『第7鉱区』 最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ラバー』『第7鉱区』を含むブックマーク 最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ラバー』『第7鉱区』のブックマークコメント

■ラバー (監督: カンタン・デュピュー 2010年フランス映画)

ラバー [DVD]

ラバー [DVD]

生命を持ったタイヤ(しかも一個)が人を襲う!という最初から「毎度馬鹿馬鹿しいお笑いを」と言ってるような映画です。おまけに冒頭から「意味なんか無いんだからね!無いんだからね!」と一所懸命力説して見せるところなんか相当微笑ましいですよ。しかし単なるキワモノかと思いきや、これが意外と頑張って作っていて、シュールを気取っているように見えてベタなところはベタなんですね。人間の頭ドッカーンッと爆破してみたりとかね。言葉では勿体振った事言っているのに映像は勿体振ってないんですよ。「タイヤが人を襲う」という一発ネタを限られた予算と人員でどこまで見せる事が出来るか、ということをあれこれ考えてるんですね。だからもうタイヤが道路コロコロ転がってるだけで「頑張って転がしてるなあァ」と裏方のスタッフの事を考えちゃうし、タイヤがブルブル震えだすと「頑張って震わせてるなあァ」とやっぱり裏方の苦労に思いを馳せてしまうんですね。こういった手作り感覚がよかったんでしょうね。

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■第7鉱区 (監督:キム・ジフン 2011年韓国映画)

第7鉱区 [Blu-ray]

第7鉱区 [Blu-ray]

洋上石油プラットフォームに怪獣が現れてさあタイヘン、というモンスター映画です。韓国のモンスター映画といえばどうしても『グエムル』を思い出しちゃいますが、この『第7鉱区』は閉鎖環境で関係者一同がモンスターに襲われ逃げ惑うという『エイリアン』方式のサスペンスとなっております。それでまあ、ぶっちゃけこれがつまらない。まず登場人物たちに魅力が無い。役者の芝居がどこかクサイ。登場人物たちの人間関係の描かれ方もなんだかクサイ。そしてなにより、主役である怪獣が、なんで人間を追い掛け回し襲うのかさっぱりワカラナイ、これに尽きるでしょう。この怪獣、何が不満で暴れまわってるんでしょうか。あんなにでかくて何食ってるんでしょうか。少なくとも人間は食ってない。飲み込んだりしてたけど食用の為には見えなかったし。で、この怪獣の正体というやつが可燃性の体液を持つ深海生物の巨大化した姿、ということらしいんですが、だったら燃やしちゃえばそれで終わりじゃんか、と思ったのに全然燃えてくれない。巨大化したら燃えない、ということなんでしょうか。そもそも深海生物がなんで陸に上がったら巨大化するのでしょうか。悪い研究者のみなさんに遺伝子操作でもされたのかもしれませんが、だったらなおさら意味が分かりません。本当に何がしたかったんでしょう。

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20120530(Wed)

[]『Diablo3』がやっと届いた 『Diablo3』がやっと届いたを含むブックマーク 『Diablo3』がやっと届いたのブックマークコメント

発売前からAmazonで予約していた『Diablo3』が今頃やっと届きましたよ…。

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もともと発売日は5月15日だったんですが、それ以前の12日頃に「発送しました」という通知が来ていて、それで「あれ?」と思ってよく調べると、予約先がマーケットプレイスの海外通販サイトだったんですね。国はイギリスでした。オレ、ずっと直輸入版の日本販売店だと思ってたんですよ。Amazonの海外通販サイトだと、発送から到着までだいたい2週間は掛かるのが相場で、下手すると1ヶ月掛かったりもするんですよね。到着しない、なんてトラブルにも遭った事があったなあ。だからいくら早く出荷したとはいえ、これだと販売日にも間に合いません。Amazonの海外通販サイトには気をつけていたんだけど、モノがDiablo3なだけに余計遅く感じちゃったのかなあ(ちなみにいつも利用しているUKのCDショップは一週間から10日で届くんだが)。

で、インストールしてみたんですがこの『Diablo3』、ハッキングを用心してか非常にセキュリティ対策がきつい。インストール時にまずBattle Netというサイトに行って認証を受けるんですが、この時さらにMobile AuthenticatorとかSMS Protectとかいうセキュリティオプションを導入することもできる。ザックリ説明するとMobile AuthenticatorというのはまずこのiPhone(またはその他のデバイスで)アプリをインストールして、ゲームにログオンする時に、このアプリの表示するパスワードをさらに入力しなければならない。このパスワードというのはBattle Netサーバから送られてくる30秒毎に生成されるパスワードで、つまりPCとモバイルの2本立てのパスワードを入力することでアカウントハックを回避させるというもの。そしてSMS ProtectというのはBattle Netに電話番号を登録し、自分のアカウントになんらかのハッキング行為、または変更が発生したらメッセージが送られてくる、というもの。

自分は最初必須なのかな、と思い導入しちゃいましたが、ゲーム始める度に携帯見なきゃならない、というのも不思議な時代になったものよのう、と思ってしまった(設定でログオン毎か一週間に一度かにできる)。まあどちらにしろ面倒臭いから外しちゃおうかな、と思ってるんですけどね。これだけセキュリティがきついのは、Diablo3がリアルマネーによるアイテム売買システムを行うことになっているからみたいなんですね。自分はアイテム買おうとは思いませんが、なんだか先ごろ日本でも騒がれていたコンプガチャを思い出しちゃいましたね。

でまあそんなあれやこれやを経てやっとゲームが始められたわけですが、やってみると相変わらずの『Diablo』でしたけどね。ただ今回の『3』、グラフィックがなんだかスモーキーに感じられて、どうもしっくりこないのはオレだけなのかなあ。このグラフィックも最初だけなのかもしれませんけどね。あとどのクラスでゲームをするか、というのも悩みどころですね。ゲーム届く前からさんざんクラスについては情報が露出されてたのに、ゲーム届くまでなんにも考えてなかったのがオレらしいですね。しかし一昨日ゲームが届いて、昨日になってさて思いっきりやろう、としてたら今度はサーバーメンテナンスでゲームプレイ不可ですよ。非オンラインのソロキャンペーンをやろうとしても認証で蹴られちゃうから、結局出来ないんですね。こんなゲームも初めてだなあ。

Diablo』は1作目発売が丁度オレが初めてPCを買った時期で、思い出深いゲームなんですよね。当時このソフトが何故だかオレの持ってるPC(多分グラボ)と相性が悪くて、インストールすると画面が真っ黒になってしまい、強制終了して再起動させても画面は真っ黒いまま、当時PCの知識なんか今以上に無かったオレはその度にOS再インストールしてましたよ。つまり『Diablo』インストール→失敗→OS再インストールを延々繰り返してたんですね。ちゃんと情報集めればそんなことも回避できたのでしょうが、PC初心者だったオレは情報の集め方すらも分からなかったんですね。そんなわけですから、『Diablo』をきちんとプレイできるようになったのはソフトを買ってからなんと1年後、それまでは「やりたくてもインストールするとPC破壊するゲーム」としてずっとほっぽり出していたんですよ。他のゲームはきちんと出来てましたから、あれはホントなんだったんだろう。

ちなみに『Diablo3』はパッケージ版で購入しましたが、いろいろオマケが付いて楽しいですよ。

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Diablo III (輸入版)

Diablo III (輸入版)

Diablo III: Collector's Edition (輸入版:北米)

Diablo III: Collector's Edition (輸入版:北米)

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20120529(Tue)

[]最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜』『ランゴ』 最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜』『ランゴ』を含むブックマーク 最近ダラ観したBlu-rayだのDVDだの〜『ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜』『ランゴ』のブックマークコメント

■ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜 (監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン 2011年アメリカ映画)

『スモーキング・ハイ』のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督によるお下劣ファンタジー映画。主演のダメ王子をダニー・マクブライドを演じており、その兄のイケメン王子をジェームズ・フランコ、さらに女戦士イザベルになんとナタリー・ポートマンが配役されております。お話は悪い魔法使いにさらわれた女性を救い出すため兄弟王子が冒険の旅に出る、というよくあるファンタジー物語なんですが、これを下ネタ満載でやっちゃってるところがミソであります。チンコおっ勃てたミノタウロスが登場しゲイの下僕を襲ったり、そのミノタウロスを倒して戦利品としてチンコをぶった切って首から下げたりと好き放題やってますな。しかし日本未公開のDVDスルー映画ながら、「なんでこれが未公開なの?」と思っちゃうほどきちんと出来ており、モンスターや魔法使いとの戦いではそれなりにセットや特殊効果が駆使され、単なるお下劣映画ではないところがgoodでしたな。これにナタリー・ポートマン演じる謎の女戦士が絡むわけですが、下ネタ三昧の脚本を臆することなく演じているのがかな〜り素敵でありました。

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■ランゴ (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2011年アメリカ映画)

迷いペットのカメレオンが動物たちの住む砂漠の町に辿り着き、なぜだか保安官に祭り上げられワルモノたちと戦う、というCGアニメです。冒頭の主人公のシュールな独白が展開する部分から引き込まれますが、このシュールさって、監督ゴア・ヴァービンスキーが『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の冒頭でやっていたことと通じるものがあって、この監督実はこういうのが好きなんだな、やりたくてたまんなんかったんだな、と感じさせられましたね。『パイレーツ〜』だと失敗していた(あれは失敗だと思うなあ)けどこの作品ではそれが巧く表現されており、後半の現実と幻想の狭間で自らのアイデンティティを追い求める、なんてシーンではそれが非常に効果的に表現されていたように感じます。この強い幻想味は一貫して『ランゴ』の基調となっており、公開時”大人向けのアニメ”と呼ばれていたのはそういった側面があったからでしょうね。西部の荒々しい自然の描写もとても美しく、完成度の高い作品となっていましたね。

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20120528(Mon)

[]60年代に行ってもM.I.B.はやっぱりM.I.B.だった!〜映画『メン・イン・ブラック360年代に行ってもM.I.B.はやっぱりM.I.B.だった!〜映画『メン・イン・ブラック3』を含むブックマーク 60年代に行ってもM.I.B.はやっぱりM.I.B.だった!〜映画『メン・イン・ブラック3』のブックマークコメント

メン・イン・ブラック3 (監督:バリー・ソネンフェルド 2012年アメリカ映画)

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メン・イン・ブラック3』を観てきました。3Dじゃなくて通常版のほうね。この『3』、1作目が1997年公開で2作目が2002年公開、それぞれ15年前と10年前ですか。つまり前作から10年空けての3作目、もう続編作らないだろうなあと思っていた、というよりも存在すら忘れていたシリーズなんですが、存在すら忘れるぐらいだから実は印象に薄い、というかそれなりに観てますがそれほど面白かったかどうか…という映画ではあるんですよねえ。

メン・イン・ブラック」ってぇのは、いわゆるUFO絡みの都市伝説で、UFOを目撃した!という人の前に黒スーツにサングラスの黒尽くめで現れて脅迫やら警告やらを与える政府の秘密機関、ということらしいんですね。これで黒い帽子被ってたらブルースブラザースですけどね。映画の『メン・イン・ブラック』は「地球には既に宇宙人が大量に移住してたり旅行しに来てたりしてるんだけど、それをおおやけには知られないように活躍する組織」ってことなんですね。で、映画には地球人の振りした変な宇宙人が沢山現れて、それぞれお店持ったり仕事してたりしていて地球の生活に溶け込んじゃってる、と。しかしその中でワルサする宇宙人もいて、M.I.B.のエージェントはそれを取り締まったりする仕事もしてるんですね。そしてその際に、オーバーテクノロジーな秘密兵器を取り出して使ってみせるのもこの映画のポイントでした。

ただなんかねえ、全体的にユルいギャグばかりダラダラ繰り返されちゃってて、そのギャグもレーティング抑えるせいでしょうか、どっちかっていうとお子様向けで、シモネタとか風刺とかブラックなやつとかは見られなくて、つまんないわけでもないんですがいまひとつピリッとしねえなあ、と思えるんですよ。お話のほうもね、前の2作、劇場で観てDVDも買って観てるのに、思い出そうとしても思いだせないくらい印象の薄いシナリオで、「ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが黒服着て銀色の銃持ってドタバタしてたなあ」「マイケル・ジャクソンが宇宙人役で出てたなあ」という事ぐらいしかね、思い出せないんですよ。

しかしね、結局、そういったコメディ要素やストーリーを楽しむ映画なんじゃなくて、宇宙人のバカな造形と破壊のされ方、それとM.I.B.本部や秘密兵器のレトロ・フューチャーしたツルツルピカピカのデザイン、そういうビジュアルを楽しむ映画なんだなあ、とも思うんですよ。なんといってもこの映画シリーズで一番好きなシーンはM.I.B.本部シーンだもんなあ。あとは付け足しみたいなもんだと思っちゃうぐらいだもんなあ。

で、長々と1、2作目の印象を書きましたが、なんでこんだけ長々と書いたかというと、結局この3作目も全く同じ印象の映画だったからなんですよね。もうこれが5作目でも6作目でも全く同じようなもんなんでしょうね。一応今作ではウィル・スミス扮するエージェントJが1960年代の過去にタイムジャンプしてなんちゃらかんちゃらという物語で、トミー・リー・ジョーンズ扮するエージェントKは最初と最後に出てくるだけでタイムスリップした時代の若き日のエージェントKは別の役者であるジョシュ・ブローリンが演じている、ということになっています。それにしてもトミー・リー・ジョーンズ、なんかすっかり生気の無い顔してたけどあれは役作りなのかなあ。

60年代アメリカにタイムジャンプした主人公ですが、アポロ11号の打ち上げなんかも描かれますからこれは1969年ということになりますね。黒人公民憲法が制定されてなおキング牧師が暗殺されたのが1968年ですから、いまだ黒人蔑視の風潮もあった時代に黒人エージェントが現れるという設定は製作者もちょっと考えたようですけれども、そのへんはコメディ映画のせいかサラッと流されていますね(この当時、終盤に現れたような黒人キャリア軍人なんか存在したのかしらん)。ベトナム戦争はまだ続いていましたがこれも題材としてはふさわしくなかったでしょう。むしろ東西冷戦がデタントを迎えた時期でもあったので、その辺を絡めると面白かったかも知れませんが、それだとM.I.B.じゃなくて007になっちゃうか。その代わり登場するのがウォーホールの工房「ファクトリー」ですが、美術に興味のない人はファクトリーとか言われてもピンと来ないかもしれませんね。しかし時代を象徴するものとして選ばれたのがファクトリー、というのもちょっとパンチが足りないような気がします。結局人類初月着陸を果たすアポロを物語のクライマックスに持ってきてアメリカの夢と希望でお気楽SF、というのが『メン・イン・ブラック』という映画の限界なんだろうなあ。

メン・イン・ブラック3 予告編

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Men In Black 3

Men In Black 3

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20120525(Fri)

[][]ベルリンの伝説的クラブ【Tresor】の素顔に迫るドキュメンタリー〜『SubBerlin - The Story of Tresorベルリンの伝説的クラブ【Tresor】の素顔に迫るドキュメンタリー〜『SubBerlin - The Story of Tresor』を含むブックマーク ベルリンの伝説的クラブ【Tresor】の素顔に迫るドキュメンタリー〜『SubBerlin - The Story of Tresor』のブックマークコメント

SUBBERLIN-THE STORY OF

ベルリンに存在する伝説的クラブ【Tresor(トレゾア)】。世界で最も有名なクラブの一つであり、ハードコアなテクノ・ミュージック・レーベルでもあるこのTresorは、ベルリンの壁崩壊と東西ベルリン統一直後の1991年、第2次世界大戦の廃墟がいまだ残る旧東ベルリンのヴェルトハイム銀行跡地の地下室に作られた。崩れかけた壁、空っぽのロッカーや錆だらけ鉄格子が剥きだしのまま残された、それ自体が残骸であり廃墟であるこのクラブは、殆ど暗闇のような暗い照明、低い天井から滴り落ちるクラバー達の蒸発した汗、DJでさえ酸素ボンベを持ち込む酸欠状態の中、ダークで性急なリズムを刻むテクノ・ミュージックが昼夜を徹して大音響で響き渡るというまさに異様な別世界であった。しかしだからこそ、その異空間をクラバー達は愛し、このクラブを世界でも唯一無二の特別なクラブとして認めたのだ。クラブTresorは2005年に閉鎖され、現在は別の場所で再びクラブを開催しているが、このドキュメンタリーでは、関係者とTresorでプレイした世界中の有名DJのインタビューを交えながら、旧Tresorの歴史を遡ってゆく。

テクノ・ミュージック好きの自分にとっても、Tresorは一種別格の存在だ。テクノ・ミュージックはそもそもがシカゴ・ハウスに影響を受けたアメリカ・デトロイトのアンダーグラウンドで発生したものだと受け取っていいだろうが、このデトロイト・テクノとベルリンを代表するドイツのテクノ・シーンは非常に親和性が高く、その発展においても、双方のリスペクトがあったからだと言うことが出来るだろう。なぜデトロイトとベルリンは親和性が高かったのか?それはフォーディズム崩壊後の暴動により廃墟と化し、それがそのまま貧しい黒人ゲットーとなったデトロイトの歴史と、ベルリンの壁という第2次世界大戦の遺物が残っていたベルリンの、その廃墟にも似た町並みとそこで暮らす人々の心情に、ある種の共通項があったからなのではないかと思うのだ。言ってみればテクノ・ミュージックというのは、こうした廃墟から立ち上がってくる音楽なのではないかとすら思う。剥き出しで空っぽで、全てが破壊しつくされ、そしてそれと同時に新たなものを生み出す胎芽を孕んだ場所。何も無かったからこそ、逆に彼らは新たなものを、新たな音楽を作り出せたのではないのか。

若者たちは東西ドイツ統一という社会の変化にとまどい、苛立ち、同時に統一の喜びにも酔い、それら沸き上がる感情を昇華するものを必要としていた。そしてそれがテクノ・ミュージックだった。東側の若者も、西側の若者も、分け隔てなく平等に出会える場所、お互いが集まることの出来るただひとつの場所、それがクラブTresorだった。違法クラブとして出発したTresorは瞬く間に音楽好きの若者たちの注目を浴び、大成功を果たす。そしてそれは東西ドイツ統一後の混乱が、逆にエアポケットのように生んだ自由さの賜物でもあった。統一後の混乱に掛かりきりだった警察はこの違法占拠にまるで関知しなかった。そもそもこの廃墟の大家が存在しなかった。その自由さの中で、ベルリンにおけるテクノ・ムーブメントは開花したのだ。ドキュメンタリーでは加速するムーブメントが次に【ラブ・パレード】を生み出す様も描かれる。

しかしそのラブ・パレードも様々な問題を抱え終焉、さらにTresorもその敷地を遂に立ち退く日がやってくる。この旧Tresor最後のパーティーを映し出す最終章はテクノを愛するものに非常に深い感慨を与えることだろう。涙を流すもの、晴れやかな顔のもの。そして一番最後にプレイされたあの曲。しかしこのTresorの終焉は、東西ドイツ統一が軌道に乗り安定し、保守的に機能し始めた結果なのではないだろうか。即ちTresorは時代に呼応して人気を博し、時代の変遷と共にその役割を終えたということも出来ないだろうか。そういった意味で、『SubBerlin - The Story of Tresor』はミュージック・ドキュメンタリーに留まらず、東西ドイツ統一という大きな歴史の動きの中でひとつのサブカルチャー・ジャンルがどのように発展し終息を迎えたかを描く、秀逸なドキュメンタリーだということもできるだろう。

なお、メディアは輸入版CD+DVDという形で販売されているが、輸入版DVDはリージョンと形式によっては日本のDVDプレイヤーで再生することが出来ないので購入には注意が必要だ。自分の購入したものはPAL形式のDVDであり、これは通常日本のDVDプレイヤーでは再生できないが自分はXbox360で試聴した(PAL形式が再生可能なのである)。ただし、輸入版DVDにもかかわらず日本語字幕が付いていて、これはかなり嬉しい。また、CDはアーチスト表記に間違いがあるのでこれも注意が必要(8曲目と9曲目が逆になっている。さらにiTuneに突っ込むと2曲目のアーチストが間違って表記される)。

◆Tracklist(CD)
01.Monika Kruse - Luvsucka
02.System 01 - Drugs Work
03.In niti - Game One
04.Savvas Ysatis - On The Hook
05.Pacou - Phase Transition
06.Scan 7 - Triple Darkness
07.Hiroaki lizuka - Tera
08.The Advent - The Vault
09.X-101 - Sonic Destroyer
10.James Ruskin - Detached
11.Chris Lo - Fils d'O
12.DJ T-1000 - Jetset Lovelife
13.Stewart Walker - Blisterpacks

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SUBBERLIN-THE STORY OF

SUBBERLIN-THE STORY OF

TRESOR RECORDS 20TH

TRESOR RECORDS 20TH

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20120524(Thu)

[]いまさらだけどブレードランナー的世界観が楽しいFPSゲーム『ハード リセット』 いまさらだけどブレードランナー的世界観が楽しいFPSゲーム『ハード リセット』を含むブックマーク いまさらだけどブレードランナー的世界観が楽しいFPSゲーム『ハード リセット』のブックマークコメント

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FPSがやりたい…」定期的にオレを襲うFPS病を治癒するべく今回投入されたFPSゲーム、それがこの『ハードリセット』である。このゲーム、ざっくり説明すると「ブレードランナー的未来世界を舞台に主人公戦士がロボット戦隊を撃滅する」というサイバーパンクFPSなのである。

私たちが知る世界は消滅した。人類は絶滅寸前まで追い込まれ、ベゾアールという最後の閉鎖都市に暮らしている。人類は、今では「不毛の地」と化した広大な地域を支配するマシーンに戦争を挑んでいる。マシーンは、「サンクチュアリ」と呼ばれる、何十億もの人間のデジタル化された精神を保管しているネットワークを、手中に収め吸収したがっている。主人公のフレッチャー少佐は、CLN というベゾアールを守るために設立された会社の戦闘部隊に所属する兵士である。マシーンたちは絶えずベゾアールの城壁を攻撃してくる。フレッチャーは、ベゾアールの防御バリアが破られると出動する事になる。

ハードリセット公式HP 

ブレードランナー的未来世界】。今更、という方もいらっしゃるかもしれないが、この【ブレードランナー的未来世界】ってぇヤツはなんだかんだ言って今でも心をくすぐる世界観だ。この『ハードリセット』では、その【ブレードランナー的未来世界】が臆面も無く展開する。科学が発達し、ハイテク化された光り輝くビル群がそそり立っていても、やはりその路地裏は暗く湿っていて、廃物と腐食がそこここに見え隠れする世界、都市自体が未来の廃墟のようにさえ見える世界、人と物と文化と情報が過飽和を起こし混沌となった世界。この『ハードリセット』でも、街にはホログラムの広告が踊り、日本語のアナウンスが延々とリピートされ、雨雲の垂れ込める空には機械化された鯨のような巨大な飛行体が広告をその腹に写しながらゆっくりとどこかへと飛び去ってゆく。いやもうこうこれはまさにブレードランナーではないか。ただこの『ハードリセット』では、その街並みに人間の姿は全くと言っていいほど登場しない。まあきっとゲーム本編には関係ないからだろう。このゲームにおける敵キャラは、人類を亡き者にしよう暗躍するロボット軍団である。言ってみれば「ブレードランナー」的世界観の中で「ターミネーター」の如き戦いが繰り広げられるのである。しかしこのゲームに登場するロボットはレトロフューチャーなズングリムックリな体形をしており、「ターミネーター」的というのはちょっと齟齬があるが。

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ゲームシステムは至ってシンプル。シンプルさを徹底的に追い求めたのではないかと思わせるほどにオーソドクスなFPSとなっている。いや、独特なシステムを盛り込むほど芸達者な開発陣でもなかったともいえるかもしれないが、しかし、一人のFPS好きとして言わせてもらうならば、妙なシステムを盛り込むよりも、ただひたすら撃って撃って撃ちまくる、そんなFPSであってくれたほうが好みだったりするのである。このゲームがどれほどシンプルかというと、まず”しゃがみ”が無い。リロードが無い。”ダッシュ”も回避以外に使えないほど短時間。武器は2種類のみ。ただしこの武器はXPの概念があり、ゲームを進めていくにつれグレードアップできる。それとクイックセーブが無い。殆どが短いステージの終了後のオートセーブとなる。こういった、単に仕様を瑣末にすると開発が大変だから削ぎ取ったのかどうかわからないようなシンプルさが、逆に手軽に楽しめるプレイ感覚を醸し出している。

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2種類だけの武器はアサルト・ライフルとプラズマ・ライフル。先にも述べたようにこれらはグレードアップして様々な攻撃方法を可能にしてゆくが、例えばアサルト・ライフルはショットガンやグレネードランチャーに変形が可能となる。プラズマ・ライフルはショック・ブラスター銃、レールガン、スマートガンといった形に変形可能だが、このプラズマ・ライフル、使用すると稲光のような電撃のエフェクトがバチバチと画面に踊って使うのが楽しい。そして、敵がロボットであるということから、この電撃攻撃が非常に効果的に敵を壊滅してゆくのを眺めるのがまた楽しい。さらに街並みにある様々な電子機器オブジェクトを破壊することによって電気パルスを放出させ、それが間接的に敵ロボットを倒してゆく、という仕様がユニークだ。

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こういったように、ゲーム『ハードリセット』はオーソドクスでシンプルであるがゆえに特筆すべき点の無いゲームではあり、斬新さやリアルさを求めるFPSゲーマーには不満な点の多いゲームかもしれないが、オレのようにリアル志向やハードなアクション性よりもGPUの描写する異世界の圧倒的な情景にこそ燃えるゲーマーにはうってつけのゲームだということが出来る。いわば小品ではあるが、だからこそ肩の力を抜いて出来るFPSといえるのではないか。なおゲームはPC版のみのリリースのようで、SteamでもD/L出来るが、英語のみであり、それとは別に日本語ローカライズされたパッケージ版が株式会社ズーからリリースされている。D/L版のほうがお安いのだが、自分は少々値が張るがパッケージ版を購入した。これが意外と快適で、日本語化も侮れないな、と思えた。

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ハード リセット 日本語版

ハード リセット 日本語版

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20120522(Tue)

[]大人になったエドワード・シザーハンズ〜映画『ダーク・シャドウ大人になったエドワード・シザーハンズ〜映画『ダーク・シャドウ』を含むブックマーク 大人になったエドワード・シザーハンズ〜映画『ダーク・シャドウ』のブックマークコメント

ダーク・シャドウ (監督:ティム・バートン 2012年アメリカ映画)

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ティム・バートンのダーク・ファンタジィ・コメディ『ダーク・シャドウ』です。それにしても、実の所ティム・バートン作品には『スリーピー・ホロウ』以来どうも期待を裏切られる作品が多くなってきていて、今回も「まあとりあえず観とっか」程度の期待度で観に行ったわけなんですが。そうしたらコレ、結構面白い作品じゃないですか。わたくしはとても気に入りましたよ。

お話は魔女の呪いでヴァンパイアにされ、200年間地中に埋められていた主人公バーナバス(ジョニー・デップ)が70年代に復活、すっかり落ちぶれてしまった子孫たちの家業を再建すべく怪しい技を使いながら東奔西走するというもの。しかしかつて自分を陥れた魔女は敵対する企業の経営者となって町を牛耳っており、主人公バーナバスの足を引っ張ろうと画策するんですね。

まず200年の昔から蘇ったバーナバスの時代錯誤な出で立ちや喋り方のギャップが可笑しい。そしてなんとか時代に適応しようとする彼の四苦八苦する様が可笑しい。しかしそんなハンディキャップをものともせずバーナバスはいつも堂々と立ち振る舞い、子孫の家族たちの為に奮闘するところが実に頼もしい。そしてその合間に血を吸うためにちゃんと殺戮を繰り返しているブラックさがまた楽しい!でもそんなバーナバス、ヴァンパイアになってもお色気にはかな〜り弱いというのがまたまた可笑しい!この映画でのジョニー・デップのすっかり板についた怪人演技と凝った衣装がこれまた素敵です。そもそもこの映画、衣装やセットのバカバカしいほどゴシックな重々しさとバートン映画らしい秀逸なデザインが実に美しく、こういった美術をとことん愛でるのもこの映画の楽しみ方の一つだと思います。

そして脇を固める女優陣がまた素敵だ。女手一つでコリンズ家をまとめるエリザベス(ミシェル・ファイファー)、エリザベスの娘キャロリン(クロエ・グレース・モレッツ)、バーナバスが思いを寄せる家庭教師ヴィクトリア(ベラ・ヒースコート)、バーナバスの宿敵である魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)と、どの女優も美しい。あ、精神科医ジュリア(ヘレナ・ボナム=カーター)は色物だから…ま、いっか。ただ個人的には、デスマスクみたいな蒼白な美女たちの中でクロエ・グレース・モレッツだけが若々しい生気に満ちていて、ちょっとバートン世界に合ってないような気がしましたが、ここは旬の女優を使って話題性を持たせるという意味合いがあったのでしょうね。

物語は多少とっ散らかっているかもしれません。説明不足であったり余計に感じられたり唐突だったりする部分も見受けられます。70年代ポップスを散りばめた音楽は試みとして面白いけれども個人的には映画の雰囲気と合っているとは思えず、さらにクライマックスの○○○は実は○○○だった、なんて展開は聞いてないよ!とスクリーンに突っ込みそうになりました。しかしこれは逆に、元がTVドラマであったということと合わせ、ティム・バートンが映画を作っているうちにノリノリになっちゃってその挙句の脱線という気がしないでもありません。ティム・バートン、この映画をかなり伸び伸びと、そして楽しんで作っていたのではないでしょうか。

それはこの映画の楽しさと繋がっていると同時に、近作では美術こそバートン流ではあったものの、内容的にはかつてのバートンらしさをうかがわせる作品が少なかった中、この『ダーク・シャドウ』では、見事にこれぞバートン!と思わせる特色に溢れているのが感じるからなんですね。描かれる奇妙な家族愛は『ビートルジュース』に通じますし、死んだ恋人の亡霊は『コープス・ブライド』、正体を現しクネクネ動く○○○は『マーズアタック!』の宇宙人美女そのものでしたし、ゴシック趣味は『スリーピー・ホロウ』、笑えないほどブラックな殺戮劇は『スウィーニー・トッド』と、かつてのバートン作品を髣髴させる描写が多く見られました。その中でもやはり特筆すべきは、バートンの傑作映画『シザーハンズ』との強い類似性でしょう。

デスマスク顔の風変わりな麗人、時代と隔絶した異様な姿の怪人が現実の世界に適応し生きていこうと悪戦苦闘するさまは『シザーハンズ』と通じます。そして物語中盤、バーナバスがクリーチャーであることが町の住民に知れてしまい、住民たちは暴徒となってバーナバスの屋敷へと殺到します。『シザーハンズ』にも全く同じ描写が見られます。はぐれ者の悲哀と悲劇、これはかつてのバートン映画の主題でもありました。ただし、『ダーク・シャドウ』はここで『シザーハンズ』と同じ轍を踏みません。風変わりで空想癖と美意識ばかり強いナードな青年が現実に負け自分だけの世界に引きこもる物語、それが『シザーハンズ』だとすれば、『ダーク・シャドウ』の主人公バーナバスは悲哀も悲劇もものともせず、世界と、そして現実と戦おうとするのです。それも自分の為ではなく家族のために。守るものがあり、そのために戦おうとする姿は、かつてエドワード・シザーハンズのごとく変わり者のオタク青年だったティム・バートンが、監督業で名を馳せ、そして家族を持ち、公私ともに大人の男へと成長し生きてきたことと重なるものがあるのではないでしょうか。即ち『ダーク・シャドウ』は、成長し大人となり、現実に勝利しようと戦うエドワード・シザーハンズの姿を描いた物語だということができるかもしれません。

ダーク・シャドウ 予告編

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Dark Shadows/score

Dark Shadows/score

ダーク・シャドウ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

ダーク・シャドウ Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

masamasamasamasa 2012/05/24 18:13 昨日観てきました。今までのティム・バートン作品の中で一番好きかも!音楽もよかったし、ストーリーもほぼ納得できるものでした。
確かにちょっと唐突な展開もありましたが、ぎりぎりせりふの説明があったからまあいいか、という感じですね。
サントラ欲しいかも。それにしても最近の米映画はモレッツに下品な言葉をしゃべらせるのがはやっているのでしょうかw

globalheadglobalhead 2012/05/24 20:43 自分もここ最近の作品の中では一番好きかも。一番よかったのは笑える要素が多かったことかな。シャレが効いてたってことでしょうか。
実は数週間ぶりに映画館で映画を観た事も手伝って、画面に現れるどのシーンも楽しくて、最初からずーっとニマニマしながら観てましたよ。
作品とは関係ないですが、こういう新鮮さっていうのも大事かな、なんて思いましたね。
楽しいのがまずあったから、枝葉末節にああだこうだ批評なんか差し挟まないで観れたのがよかったんでしょうね。
だから文章ではバランス考えてあれこれ書きましたが、実際は別にこれでいいじゃん、て思って観てましたよ。
バートン自身も肩肘張らずに作っていたように感じて、そういった「好きなことやってる感」が観るほうも構えずに観られた要因なんではないでしょうかね。

20120521(Mon)

[]【大友克洋GENGA展】の公式図録〜『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』 【大友克洋GENGA展】の公式図録〜『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』を含むブックマーク 【大友克洋GENGA展】の公式図録〜『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』のブックマークコメント

GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES -

この『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』は現在「3331 Arts Chiyoda」で行われている【大友克洋GENGA展】の公式図録です。ちなみに【大友克洋GENGA展】には行ってません。完全予約制とか入館時間は30分限定とか土日は既にSoldOutとか、なんかもういいやあって感じで。その代わりに購入したのがこの公式図録なんですが、「いやちょっと待ってよ、これまでコミックや画集『KABA』に収められていた作品が再録されているだけなんでしょ?コミックも画集も持ってるからいらないや」と思ったら大間違いなんですよ。

『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』は1973年のデビュー作から最近のイラストレーションの仕事までを網羅しており、これらコミック・イラスト作品の代表的な一コマ一コマをコラージュ・トリミングしながら怒涛の如き分量で見せていくんです。まず版形がデカイ。36.1 x 2 x 25.7 cmある。だから収められているグラフィックも手書き原寸大で見られるものも多い。

そしてできるだけ生原稿の状態に近い画像で収録されている。ベタの塗りムラやホワイトによる修正もはっきりわかるし、原稿用紙に染みがあったり、吹き出しの中の手書きの台詞の上から活字のネームが貼られている様子まで分かるようになっている。そういった部分で、「原画」の雰囲気が手に取るように伝わってくるんですね。そうして250数ページ、大友克洋の39年に渡る軌跡が濃縮されて眼前に展開してゆく。これは迫力あります。

見所はやはり初期〜『AKIRA』までの漫画原稿でしょう。大友作品は残らず読んでいるつもりですが、こうして新たに並べられた原稿を見るにつけ、大友克洋の"凄さ"を改めて発見してしまいます。初期作品に多く見られる日本的な湿った情念、中期短編に見え隠れするメビウスへの接近、『童夢』『AKIRA』で開花する大友ワールド、それら全てに共通する驚くべき描写力、この公式図録のページをめくればめくるほどのめりこむように大友の"画"に魅入っている自分に気付かされます。逆に後期の彩色されたイラスト集は画集『KABA』を持っていたら特に収録されている必要は感じませんでした。なんにしろ、大友克洋をまるごと収めたこの『GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES』、一見の価値のある画集になっていると思いますよ。

GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES -

GENGA - OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURES -

20120518(Fri)

[]美しいグラフィックで描かれる革命の物語〜『ムチャチョ―ある少年の革命』 美しいグラフィックで描かれる革命の物語〜『ムチャチョ―ある少年の革命』を含むブックマーク 美しいグラフィックで描かれる革命の物語〜『ムチャチョ―ある少年の革命』のブックマークコメント

■ムチャチョ―ある少年の革命 / エマニュエル・ルパージュ

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バンドデシネ作品『ムチャチョ―ある少年の革命』は一人の修道士の少年が革命と関わることで世界の諸相を知ってゆくという成長物語だ。

舞台は1976年、独裁政権下の中米ニカラグア。冒頭から軍部による暴力的な検問の様子が描かれ、不安な様相を感じさせながら物語は始まる。そんな軍部による圧制にあえぐある村に、教会の壁画制作を委任され一人の若い修道士が派遣される。修道士の名はガブリエル、富裕層に生まれ育った彼は、貧しいながらも明るく逞しく、そして猥雑に生きる村人たちの生活に、最初戸惑いつつも次第に馴染んでゆき、いつしか村の人気者にさえなってゆく。しかしそんな彼の描く絵を、村の神父ルーベンは「物事の上っ面しか見ていない薄っぺらな絵だ」と吐き捨てる。ルーベン神父は言う、ものの表皮の裏に隠された美を知るのだ、と。そんなある日、ガブリエルはルーベン神父が革命軍・サンディニスタ民族解放戦線に関わっていることを知るが、捜索に来た政府軍にそのことを秘密にする。だが、熾烈な政府軍の暴虐と尋問は村全体を巻き込み、抵抗する村人たちに軍は遂に銃による殺戮を行う。ガブリエルは逮捕され暴行を受け、その後釈放されるが、しかしガブリエルの中では何かが変わりつつあった。そしてガブリエルは知ろうとする、物事の表皮の裏に隠された真実を。その中にある人々の美を。

圧倒的な筆致、息を呑むような美しいグラフィック。一人の少年の成長物語であると同時にひとつの革命の物語でもある本作は、その力強い物語性と同時に、バンドデシネ作品としての絵の美しさがなにしろ際立っている。前半部分の村の家々は背景も家の内装も事細かに描かれ、そこで暮らす人々は一人一人が丁寧に描き分けられ、本当にこんな村がありこんな人々がいたのではないのかと思わせるほどだ。そして後半、鬱蒼としたジャングルを敗走し続けるガブリエルと革命軍の望み無き行軍を描くパートでは、緑色の魔界とさえ思わせるどこまでも果てしなく続くジャングルの草木の鬼気迫る細かな描写と、陰鬱に泥水を湛える沼また沼の、読んでいるこちらまでずぶ濡れにされたようにさえ感じる水の存在感が凄まじい。描かれるどのコマも構図も彩色も完璧であり、コマ一つ一つがグラフィックとして完成されていさえするのだ。この書き込みとデッサンの巧みさもさることながら、彩色はCGやインクではなく、全てが水彩で描かれているのだという。しかし巻末の作者のインタビューを読むと、デッサンよりもむしろ彩色のほうが作者にとって簡単に行える作業である、と言っているではないか。もちろん並大抵の労力で描かれた作品ではないだろうが、だからこそ、この作品の色彩の美しさは独特の凄みを持っているのだろう。この目を奪うグラフィックの力量を眺めることが出来るだけでも、この作品は第一級の作品と言う事が出来るはずだ。

主人公であるガブリエルは、富裕層でありながら貧しい生活の人々に共感することを知り、権威の後ろ盾のある聖職者の立場を捨てて革命軍と行動を共にする。それが彼にとって物事の表皮の裏に隠された真実を知ることだったのだろう。しかし彼は革命に巻き込まれる形でその世界を知ることになる。主人公が革命戦士ではなく、最初は傍観者であり、そして物語が進行しても逃亡を続ける革命軍の足手まといな存在として、やはりどこか一歩引いた立場の視点から描かれるのがこの物語のポイントだろう。つまり彼は世界に対して圧倒的に無力であり、弱い存在なのだ。だから革命そのもののダイナミズムを描くことよりも、主人公の内面的な変移を描くことがこの物語の主題と言えるだろう。だから革命のドラマのみを期待すると物語として弱い部分はあるかもしれない。しかしその中で次第に浮き上がってくるのが主人公が同性愛者であるという事実だ。同性愛者といういわば"社会の外れ者"である主人公が、もう一度この世界の"居場所"をみつけようとすること。それこそが、この物語の"世界の真実を知ること"という主題に結びついているような気がしてならない。

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ムチャチョ (EURO MANGA COLLECTION)

ムチャチョ (EURO MANGA COLLECTION)

20120517(Thu)

[]最近聴いたエレクトロサウンド / Cosmin TRG、NO UFO's、Robag Wruhme、Tokimonsta などなど 最近聴いたエレクトロサウンド / Cosmin TRG、NO UFO's、Robag Wruhme、Tokimonsta などなどを含むブックマーク 最近聴いたエレクトロサウンド / Cosmin TRG、NO UFO's、Robag Wruhme、Tokimonsta などなどのブックマークコメント

■Simulat / Cosmin TRG

SIMULAT

SIMULAT

ルーマニア人プロデューサーCosmin TRGはもともとダブステップでデビューしたということですが、このデビューアルバム「Simulat」ではベースミュージックを通過したクリックハウス/テクノ・ミュージック系の音を聴かせてくれてますね。 《試聴》

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■Mind Controls The Flood / NO UFO's

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バンクーバーを拠点に活動するNO UFO'sですが、Juan AtkinsのNo UFO'sとは全く関係ないプロジェクト。EPとしてリリースされた「Mind Controls The Flood」はなんといっていいのか「音を弄くってて楽しいなあ!」という奇天烈な音に満ちたエレクトロサウンド。 《試聴》

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■Thora Vukk / Robag Wruhme

Thora Vukk

Thora Vukk

ドイツで活躍するアーティストRobag Wruhmeのアルバムはアルバムジャケットからも想像できる内省的な内容のエレクトリック・ミュージック。美しくリリカルなメロディは郷愁さえ誘います。 《試聴》

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■Midnight Menu / Tokimonsta

MIDNIGHT MENU 《試聴》

■Cosmic Intoxication EP / Tokimonsta

f:id:globalhead:20120515213816j:image 《試聴》

■Creature Dreams / Tokimonsta

Creature Dreams [ボーナストラック収録・国内盤] (BRE37) 《試聴》

ロサンゼルス出身の韓国系女性アーチストTokimonsta。以前試聴した時はオリエンタル調を意識したサウンドが鼻について嫌だったんだけど、最近聴いたらこれはこれでええのじゃないかと思え、アルバムとEPを聴いてみた。繊細で美しいサウンドにサッと歪んだ音が入るところが面白い。 

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■Filtered / Various Artists

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音楽配信サイトBleepWarp Records他をパートナーとして独自編集したアンダーグラウンド・ミュージック・コンピ。CDは発売されておらず音源はBleepからのD/Lのみとなる。 《試聴》


■7 X 7 Beat / Various Artists

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ALL CITY RECORDSからリリースされた7インチシングルを集めたコンピ。様々なアーティストによるアンダーグラウンド・ヒップホップとでも呼ぶべき音源が並んでおります。 《試聴》

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20120516(Wed)

[] 最近読んだコミックなどなど  最近読んだコミックなどなどを含むブックマーク  最近読んだコミックなどなどのブックマークコメント

■ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお / 吾妻ひでお

ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection

ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお Azuma Hideo Best Selection

『21世紀のための吾妻ひでお』に続く吾妻ひでおベストセレクション第2弾がこの『ポスト非リア充時代のための吾妻ひでお』であります。ちなみに表紙モデルは夢見ねむという方らしいですな。前回の表紙凄かったからなあ。さて内容のほうですがこれがもう「吾妻が面白いのは知っていたがこんなに面白かったとは」と思い知らされるような傑作揃いです。なにもかもから吹っ切れ過ぎて怖いぐらいに切れ味がいいです。これだけ現実を100億光年の彼方まで剛速球でぶん投げちゃったら乖離し過ぎちゃって後期の吾妻は鬱にもなるってもんでしょう。吾妻の漫画は全部取っ払ってみるとアナーキズムとアンモラルなんですね。でもアナーキズムとアンモラルの作家漫画家なんてゴマンといますが吾妻はさらにナンセンスなんですよ。意味なんか無いんです、全部無意味なんです。そしてそのナンセンスの中心部には美少女とエスエフしか存在を許されないんです。セルロイドで出来てるようなつるつるの美少女と徹底的に無意味無意味無意味三昧のナンセンスギャグ、そしてその核となっているエスエフ、これらがアナーキズムとアンモラルを躁的に演じているのが吾妻の漫画で、これらは全て異様なテンションの元で危うい均衡を保っていたんですね。これらが破綻して暗黒の鬱世界に行ってしまうのが後期の吾妻なんですが、これなんかは本書終盤に収録されている「るなてっく NO.2」に顕著でしょう。この「るなてっく NO.2」は躁的なスラップスティックギャグの収められた本書の中では徹底的に異質な作品で、ダークサイド・オブ・吾妻の始まりともいえる異様な内容なんですが、ここで吾妻はアナーキズムとアンモラルとナンセンスの果てにニヒリズムを見出してしまったんですよね。しかし、吾妻漫画では最重要作のひとつである「るなてっく NO.2」ですけど、あまりに凄まじ過ぎて、この作品集には収めなかったほうがよかったかもなあ。むしろ、全国のロリコンどもが実名で登場し、血で血を洗う抗争に明け暮れるというナンセンス作「仁義なき黒い太陽 ロリコン篇」の構成に吾妻漫画の秀逸さを感じました。

■改訂版・デビルマン(1)(2) / 永井豪

改訂版デビルマン(1) (KCデラックス)

改訂版デビルマン(1) (KCデラックス)

改訂版デビルマン(2) (KCデラックス)

改訂版デビルマン(2) (KCデラックス)

「デビルマン生誕40周年」を記念したとかで永井豪がオリジナル・デビルマンに新たなページを加筆してお送りする「改訂版・デビルマン」です。今のところ2巻まで出てますが全4巻の予定だとか。永井豪の自伝漫画「激マン!」でも「デビルマン創作秘話」が物語られている最中ですが、そこでも描かれていたけれど、出版社の都合でデビルマンを思ったように描けなかった怨念がこうして40年経った今またもやデビルマンを描かせることになっているんでしょうね。確かに、「出版社都合で打ち切りだった物を無理矢理延命させて描いた」デビルマンが結果的には日本漫画史に残る大傑作中の大傑作として完成したことを考えると、これがもしも永井の思うがままに全て描ききれていたらどのような恐るべき作品なっていただろう、と想像してしまうのは確かです。だけどこの「改訂版・デビルマン」はそういう"完全版"なのではなくて、音楽や映画なんかでもよくある「ロングバージョン」、それも内容を深化させたのではなく水増しした結果の「ロングバージョン」となってしまっているんですね。しかし、自分は案外この「改訂版・デビルマン」が嫌いになれないし、批判的にもなれないんです。言ってしまえばこれ、漫画家・永井豪の道楽なんだと思うんですが、あれだけ沢山の漫画でお世話になった永井豪がいい年になって道楽に走る、それに読者として付き合うのも悪くないかな、と思わせるものがあるんですよ。だってこっちだってすっかりいい年、ファン暦も伊達じゃないですからね。ただし今まで一度も「デビルマン」を読んだことのない方には「こっちじゃなくてオリジナルを読め」と言っておきますけどね。

■アオイホノオ(8) / 島本和彦

アオイホノオ (8) (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ (8) (少年サンデーコミックススペシャル)

漫画家プロデビューを目指し新作漫画を描く主人公ホノオ君ですが、まだプロにもなってない段階でホノオ君、「いかに手を抜いて楽に描くか」に汲々とします。そして手を抜いて楽をしていい理由を「他のプロ漫画家がやってるから」といちいち理屈を見つけ、さらには「俺の漫画家としてのオリジナリティー」だとか矛盾したことを言ってるんですね。このいい加減さと自己完結さが今回もいい味出しているアオイホノオの8巻目です。

■GANTZ(34) / 奥浩哉

GANTZ 34 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 34 (ヤングジャンプコミックス)

まだまだ続く巨大異星人地球侵略篇です。はっきり言ってもう訳が分かりません。いや、訳が分からない訳ではないんですが、いわゆる例のボスキャラインフレーションというヤツで、敵も訳分かんなくなるぐらい強いみたいだけど味方も訳分かんなくなるぐらい強い、そういう訳分かんないぐらい強い者同士の戦いですが、訳分かんなくなるぐらい強い者同士の戦いも散々描かれたのでここではもう細切れに「なんかもっともっと物凄く強い!」と描かれているだけで、なんだかもう読んでいて「もうわかったからそろそろ終わらせようよ…」と思うだけなのでありました。

■星を継ぐもの(3) / 星野宣之

星を継ぐもの 03 (ビッグコミックススペシャル)

星を継ぐもの 03 (ビッグコミックススペシャル)

J・P・ホーガンの原作をかなり弄っちゃってるようですが原作のほうは読んでないんでその辺はどうなってるのかわからないんですが、なんかこうどんどん荒唐無稽になってきているような気が否めません。顔のでっかい宇宙人の連中はギリ許せるとしてネアンデルタール人の進化した人類の陰謀論ですかあ…。

■血引きの岩 / 星野宣之

血引きの岩 (ソノラマコミックス)

血引きの岩 (ソノラマコミックス)

「星を継ぐもの」新刊のついでに買っちゃったんだけど、星野宣之の伝奇物はやっぱりつまらないなあ、ということを改めて思い出させてくれただけなのであった。いまどき「琵琶湖と淡路島は同じ形だ!?」とか言われても…。

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20120515(Tue)

[]最近ダラ観したBlu-rayとかDVDとか 最近ダラ観したBlu-rayとかDVDとかを含むブックマーク 最近ダラ観したBlu-rayとかDVDとかのブックマークコメント

■タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら (監督:イーライ・クレイグ 2010年カナダ映画)

都会から遊びにやってきた若者たちに、田舎者で顔が不細工で洋服がダサいという理由だけから13金のジェイソンかテキサス電ノコ大量殺人者並みのサイコパスと勘違いされ、とんでもない目に遭う実直な青年たちの阿鼻叫喚の姿を描いたブラック・コメディであります。都会の若者たちが「あいつを退治しなけりゃ俺たちが殺られる!」とばかりに主人公たちを襲撃したり、怖がって逃走しているうちに、なんかの間違いで勝手にどんどん死んでゆく、それを見ている主人公たちは「何が起こってるの?」とポカーン、そういうシチュエーションが可笑しいお話でありますな。しかも若者たちの一人がおかしくなってどんどん危ないヤツになってゆき、おいおいお前のほうがサイコパス殺人者じゃねえか、という逆転現象が起こったりするなんて言うところも上手い脚本ですな。意外と舞台劇でも行けるんじゃないかと思いますよこの脚本。しかし「顔のキモいカッペはみんなキ印大量殺戮者だ!」というのも随分酷い差別ですが、考えてみりゃあこの映画の元ネタになっているようなスラッシャーホラーっていうのは実はたいていそういう構造をしていて、ある意味そういった皮肉になっているとも考えられますな。

■スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション (監督:ウェス・クレイヴン 2011年アメリカ映画)

スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション [Blu-ray]

スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション [Blu-ray]

1作目はメタな視点が面白い良作だったと思うんですが、なぜかその後の2,3作目は興味が湧かなくて観てないんですよねえ。なんでなんだろうなあ、と思ったんですがやっぱりメタものって一発勝負みたいなもので何度もやるもんじゃない、それを2作3作とやられてもどうせ一緒なんでしょ?と思えて興味が湧かなかったのかもしれませんね。そうして観たこの4作目も案の定メタの上にメタを重ねるメタメタな作りでメタがメタメタになることそれ即ちグダグダ、と、そういう構図のお話になっちゃってるんですよね。まあギャグなら許せるんですがホラーでそれだとやっぱり乗れないんだよなあ。

■スリーデイズ (監督:ポール・ハギス 2010年アメリカ映画)

スリーデイズ [Blu-ray]

スリーデイズ [Blu-ray]

2008年のフランス映画『すべて彼女のために』をラッセル・クロウ主演でハリウッド・リメイクした作品なんですけどね、オリジナル観てるんで別にリメイク観なくてもいいやあと思ってたんですが、この間まで『4デイズ』と『5デイズ』って映画を観ていたもんですから、デイズ繋がりでこの『スリーデイズ』も観ちゃえ、という勢いだけから鑑賞したんですけどね。オリジナルは「国家も法律も信じねえ!信じるのは妻との愛だけだッ!」という実にフランスらしい映画で、これは個人と国家の相克のあり方がそう感じさせるからなんですが、これがハリウッド版だとそのモチーフが単にベタベタに甘くなるだけじゃないのかな、と最初思ってたんだけど、甘いのは甘いなりに面白く観られましたね。これはラッセル・クロウ演じる主人公が見るからにしょぼくて、このしょぼいおっさんが一念発起して死にもの狂いに戦う、っていう部分がよかったからだったのではないかと。

■モンスター上司 (監督:セス・ゴードン 2011年アメリカ映画)

上司にパワハラ(しかもそのうちの一人は女性上司からのセクハラ)を受けている3人の男が「もう我慢できねえ!奴等に復讐だ!」と立ち上がっちゃうというお話なんですが、そのまま描くと陰惨になっちゃうような題材をブラックなコメディに落とし込んだところがよかったですね。コメディですからパワハラ上司も適度にカリカチュアされた御キチガイ様で、まあこんな連中ならぶっ殺されてもしゃあねえわなゲラゲラと思えるところがよかったです。それにしてもエロくてハクい女上司にセクハラされるってそんなに悪くない、むしろ遭遇してみたい体験してみたいと思いますがやっぱり駄目なんでしょうか。

■ブリッツ (監督:エリオット・レスター 2011年イギリス映画)

ブリッツ [Blu-ray]

ブリッツ [Blu-ray]

ジェイソン・ステイサム主演ってことでとりあえず観たんですけどね、連続警官殺人事件を追う暴れん坊デカ、っていう内容なんですが、イギリス製作のせいなのかちょっと地味だったかなーなんだかTVドラマ見せられているみたいだなーといった展開でしたかね。だいたい犯人は途中でメン割れてるわけで、主人公は暴れん坊デカなんだからその時点で四の五の言わずに叩き殺しておけばよかったじゃないの、とか思いましたがそれだとお話が成り立たないからいろいろ困ってしまうんでしょうねえ。

■サンクタム (監督:アリスター・グリアソン 2011年オーストラリア・アメリカ映画)

金持ちが道楽で探検しに行った先で遭難に遭う、という観ていて果てしなくどうでもいいお話でしたな。舞台になるニューギニアの巨大な縦穴は凄かったですけどね、「縦穴スゲエ!」と思えるのも最初の3分ぐらいだし。冒頭で父と子の葛藤見せられて「ああ最後は和睦して”父ちゃんあんたスゲエよ!”ってなるんだろうなあ」と思ってたらその通りの展開なのもじっとりと疲れるし経験者の言うこと聞かない奴が普通に死んじゃうのも「言わんこっちゃない」って感じだし洞窟の中はどこも同じにしか見えないので進んでるのかどうなってるのかさっぱりわからないし、まあ要するになんだかなあ、という映画でありました。

■ナイトメア・シティ (監督:ウンベルト・レンツィ 1980年イタリア・スペイン映画)

ナイトメア・シティ デジタル・リマスター版 [DVD]

ナイトメア・シティ デジタル・リマスター版 [DVD]

ちょっと古めのイタリア・スペイン合作ゾンビ映画なんですけどね、まあこのゾンビっていうのがもうやりたい放題の破天荒なゾンビで、走り回るのは当然として、銃は撃ちまくるわ車は乗り回すわ、2012年の今この現在でもこのゾンビを超えるゾンビは描かれたことはないのではないかと思わせるほどの元気さなんですよね。そのうちアスレチッククラブに通って筋トレしているゾンビとかスーパーで棚の奥から製造日の新しい納豆を穿り返して買ったりするゾンビが描かれた映画が出てきたら新機軸ということも出来るでしょうが、まあぶっちゃけ、下らねえ映画だなあ、と笑って観てしまうのは確実ですね。あとイタリア・スペイン合作ということなのか、登場するお姉さまがたがやたらエロい、というのもこの映画の特色でしょうか。

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20120514(Mon)

globalhead2012-05-14

[]染物した 染物したを含むブックマーク 染物したのブックマークコメント

先日は暇見つけて染物などをやっておりました。とはいってもオリジナル暖簾やノボリや反物や手ぬぐいやTシャツやなにかを染めまくるイマジネイティヴな創作工作にいそしんでいたなどというわけでは一切無く、自分の持ってる洋服を染め直していただけなんですけどね。

染め直したのはコットンの黒いジャケットと黒いシャツ。長年着ていたので白っちゃけてきた上にジャケットなんかは袖口が変色してしまって、そんなに安くなかったしお気に入りだったけどもう捨てなきゃダメかな、と思ってたんですよ。そんな時思い出したのがいつだか工作好きのオレの相方さんの用事で一緒に手芸店に入った時のこと。手持ち無沙汰に店内をブラブラしていたオレに「誰でも簡単にできる染料」みたいなものが目に入ったんですよね。へー染物も自分で出来るんだァ、程度にその時は思ってたんですが、この黒ジャケット&シャツの処遇をどうしようか考えあぐねていたときにそれを思い出したんですね。

もともと黒かったものをもう一度黒く染めるんだから別に手間は掛からんじゃろ、失敗してももともと捨てようかどうしようかと思ってたもんだし、ということでAmazonで染料をあれこれ物色し、適当なものを買ってみました。買ったのは「水で染まる」という染料で、値段は高くはないんですが、1パックでTシャツ1〜2枚程度を染められる量というので、ジャケットとシャツを染めようと考えていた俺は取り合えず2個購入。

パックに入っていたのは小さな染料1缶と定着剤と思しきFIXという名の袋3つ。やりかたは染料をぬるま湯でといで、それとは別にFIXを熱湯でといでおく。ただしこのFIX、一緒に塩も入れなきゃならない。その量がハンパ無くて、1回量だと250gですがオレは2回量使うので倍の500g。あわててスーパーに袋入りの食塩買いに行きました。しかもその時普通のが売ってなくてちょっとお高い粗塩だったんですわよ奥様!塩500g一気に使うなんざ人生でそうそうあることじゃないぜ!?さてこのといだ染料とFIXを混ぜ、それに染めたい洋服を突っ込み、30分ぐらい揉み洗い。あ!忘れてた、あとゴム手袋必須ね!手が染料で染まっちゃうから!オレなんて手袋つけそこねて暫く両手の爪が真っ黒けだったよ!

で、この30分揉み洗い、というのが意外とかったるい。それを適当に手を抜いて終わらせて、さらに2時間半付け置き。ただしむらにならないように時々攪拌が必要なんだそうです。しかしこれもかったるかったので結局3回くらいしか攪拌しませんでしたが。時間が経ったら水洗いしてさらに洗濯機突っ込んで洗剤で洗って干すだけです。

さて仕上がりですが。いやこれが見事に染まってます。まあもともと黒かったものを黒くするだけなので、そんなに注意してやる必要も無かったのかもしれませんが。しかしジャケット袖口の変色は見えなくなったし、シャツもすっかり黒に戻ってます。実はこのシャツ、ただ黒いだけじゃなくて、赤と青の格子縞が入ったもので、この格子縞は消えちゃうかな?と思ってたのですが、適当にやったのが逆に功を奏したのか、買ったときみたいにくっきりとはいえないまでも、きちんと格子縞が見えるようになっている。これぐらいなら全然OKです。ただしなにしろ適当なので、ジャケットもシャツも新品同様の黒々とした黒、というほどでもないんですが(染料もう一個使えばもうちょっとしっかり染まったかなあと思います)、当初の目的は達成できたので満足ですね。これでシャツもジャケットも買い換えなくてよくなったよ!

染料は基本的に天然繊維、レーヨン、あと手間は掛かるそうですがウールも染められて、逆に化学繊維やゴムは染められません。その特性を利用すると、例えばプリントTシャツはプリント部分を染めずにシャツに色をつけられますし、コットン素材のスニーカーであれば靴底を染めずに染色できたりするわけですね。持っている天然繊維の衣類で退色したものなんかがあれば一回試す価値があるかも。ただ、微妙な色合いのものとかは難しいだろうなあ。オレが今回やったみたいな黒系ならばっちりだと思いますよ。あと心配なのは今後の洗濯で色落ちとかがあるのか、他の衣類と分けて洗ったほうがいいのか、ということですね。それとこの記事ステマじゃないからね!

20120512(Sat)

[]旅の写真の落ち穂拾い 旅の写真の落ち穂拾いを含むブックマーク 旅の写真の落ち穂拾いのブックマークコメント

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20120511(Fri)

[]岐阜・奈良旅行記 その4・奈良吉野に後醍醐天皇の旧跡を見て歩く篇 岐阜・奈良旅行記 その4・奈良吉野に後醍醐天皇の旧跡を見て歩く篇を含むブックマーク 岐阜・奈良旅行記 その4・奈良吉野に後醍醐天皇の旧跡を見て歩く篇のブックマークコメント

■脳天大神は階段500段下にあった

蔵王権現を拝んだあとは吉野の山道を散策しながら様々なお寺を見て回ることにしました。まずは金峯山寺のすぐ下にある脳天大神へ。しかしこの脳天大神、なんと階段で500段あまり下った場所にあるのです。つまり、帰りはその500段をまた上って帰ってこなければならないんですね…。「どうするよ?」とオレと相方さんは目を見交わせましたが「ここまで来たんだから行くのが吉!」とばかりに往復1000段の階段を上り下りすることを決定!…いやまあ、結果、容易く死んでましたけどね…。

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■吉水神社、竹林院、さらに吉野の奥深く金峯神社へ

ヘバりながら吉野散策を再開。まずは世界遺産・吉水神社。ここは後醍醐天皇の行宮であり、源義経静御前の隠れ家でもあったとか。

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そして竹林院。ここはかの聖徳太子が創建したとされる寺院なんだそうです。この辺、時間が足りなかったのでちゃっちゃと通り過ぎています。

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この竹林院の前からバスが出ていて、吉野の山奥へと分け入ります。バスが到着した場所からまたしばらく上ると金峯神社があります。創建については不詳。

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■吉野水分神社、そして花矢倉展望台へ

金峯神社から山を下ること数十分。あたりは杉の木で一杯の山道です。舗装はされてるけどね!

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そしてそろそろ気が遠くなりかけたところに吉野水分神社がありました。ここも創建については不詳。最も古い記録は『続日本紀』の文武天皇2年(698年)に存在しているとか。とてもとても古い造りをしており、京都や奈良の社寺の造りとはやはり全然違うものを感じるんですよね。

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さらに下ると花矢倉展望台があります。ここから吉野が一望できます。吉野が山の尾根伝いに出来ているのがよく分かりますね。町並み一番向こうに見える茶色の大きな屋根が金峯山寺ですね。

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■お昼ご飯を食べて吉野にさよなら

朝7時過ぎに奈良を出て9時に吉野に到着、そして4時間あまりでこの辺を駆け足で眺め、大体見るべきものは見たところで1時過ぎ、お腹も減ったので吉野名物だという「柿の葉寿司」を食べて帰る事に。柿の葉寿司というのは鯖の押し寿司なんですね。相方さんは葛きりも注文して満足しておりました。そしてこの柿の葉寿司を食べて今回の旅行の予定は全て終了、あとは京都経由で東京へ帰ります。

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おみやげで買ってきた吉野の桜ビールと京都や奈良のよく分かんないグッズ。大黒様飾るんかオレ?

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というわけで3日間の旅行もお終い。暑かったけど、天気に恵まれたいい旅行になりましたね。吉野ではちょっと曇り空でしたが、その前の2日が暑かったから丁度よかったかも。ただ、調子に乗って3日間山を登ったり下りたりしていたので、体がもうボロボロ…。次の日の会社では疲れてどんよりしておりましたよ…。

(おしまい)

20120510(Thu)

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■日本最大の秘仏 金剛蔵王大権現

旅行3日目最終日は奈良市内から電車でさらに1時間半、山奥を分け入った場所に建つ金峯山寺を目指します。まず近鉄吉野駅で下りて駅の目の前にあるロープウェイで山を登っていきます。ロープウェイは7分ぐらいですぐ到着。ところでこのロープウェイ、昭和41年製造で40年近く動いているんだとか。

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ロープウェイを下りてとことこ歩くと国宝・仁王門が見えてきます。右に阿形の像、左に吽形の像が配されています。

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室町時代に建てられた蔵王堂は、東大寺大仏殿につぐ大きさだという話です。いかつくて古めかしくてなんだか独特の威容のあるお寺でしたね。ここには金峯山寺蔵王堂御本尊である3体の金剛蔵王大権現像があるんです。

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3体の金剛蔵王大権現です。「金峯山寺蔵王堂の本尊、蔵王権現立像は秘仏であり、ふだんは巨大な厨子の内に鎮まっている。中尊は7・28メートル、向かって右側が6・15メートル、左側が5・92メートル(JR東海HPより)」なのだそうです。いやあ、でかい。なにしろでかい。そして青い顔、青い肌というのが実に異様だ。いや、仏様に異様だ、なんて罰当たりかもしれませんが、「この世ならざるもの」の圧倒的な存在感を醸し出しているのは間違いありません。薄暗いお堂の中では御香の匂いがたちこめ、沢山の僧たちが経を唱えており、もうそこは既に異界のようです。自分はこの3体の金剛蔵王大権現が立ち上がり、鬱蒼とした山や人々の住む街を、のっしのっしと歩いてゆく姿を想像して気が遠くなりました。なお写真撮影は禁止なのでこれはネットで探した写真です。

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あまりにもエキゾチックなのでインド経由なのかな、と思ったら蔵王権現というのは実は日本独自の仏なのだそうですね。

蔵王権現(ざおうごんげん)は、日本仏教における信仰対象の1つ。インドに起源を持たない日本独自の仏で、奈良県吉野町の金峯山寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意。蔵王権現は、役小角(えんのおづぬ、7世紀頃の山岳修験行者)が、吉野の金峯山で修業中に示現したという伝承がある。釈迦如来、千手観音、弥勒菩薩の三尊の合体したものとされ、今でも吉野山の蔵王堂には互いにほとんど同じ姿をした3体の蔵王権現像が並んで本尊として祀られている。

Wikipedia/蔵王権現

今回の旅行の目的は先日紹介した竹田城跡を見に行くことで、奈良は最初、一日時間が空くから有名な古跡を見ながら適当に時間を潰そう程度にしか考えてなかったんですが、JR東海の電車の中刷り広告でこの金剛蔵王大権現を発見、急遽スケジュールに組み込んだんですね。いやあそれにしても凄いものを拝ませてもらいました。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。

(続く)

CUSCUSCUSCUS 2012/05/12 19:50 何か、芸能界をやめられた伸介さんが憤怒の表情をしているようにも見えました。3人憤怒伸介。

globalheadglobalhead 2012/05/13 09:15 伸介さんというと三波伸介さんでよろしいのかしらん。とするとこの蔵王権現はてんぷくトリオということになるのかしらん。
そしてみんなで「びっくりしたナァ、もう!」と言っているのかしらん。

20120509(Wed)

[]岐阜・奈良旅行記 / その2・竹田城跡は日本のマチュピチュだった!篇 岐阜・奈良旅行記 / その2・竹田城跡は日本のマチュピチュだった!篇を含むブックマーク 岐阜・奈良旅行記 / その2・竹田城跡は日本のマチュピチュだった!篇のブックマークコメント

■日本のマチュピチュ・竹田城跡

朝8時頃旅館・有斐軒をチェックアウトし、旅館の方に車で竹田城跡のある山の中腹まで送ってもらいます。こういうサービスをしてくれる旅館なので、もし行かれる方がいらしたら是非この旅館を利用してみてください。今回の旅行の第1目的である竹田城跡については以下のような紹介文があるのでコピペしておきますね。

竹田駅の西、標高353mの古城山山頂にある。1443(嘉吉3)年、山名宗全が13年の年月をかけて築いたと伝えられる竹田城はその後天正〜慶長の初期(1600頃)に今のように豪壮な石垣積みの城郭となりました。わが国屈指の山城跡ともいわれる城跡には現在でも東西約100m、南北約400mの石垣が残り、往時の威風を今に伝えている。

山名宗全(=持豊)(1404-1473)室町後期の武将。京都を舞台に10余年にわたって戦われた応仁の乱の西軍の中心人物。決着をみないまま陣中で没した。和歌・絵画を嗜み、禅を修めた。

竹田城跡/じゃらん観光ガイド

なにしろ人里離れた山の頂上に、古代の遺跡を思わせるような壮大な城の石垣跡が残っているんです。とりあえず写真で見てもらったほうが早いでしょう。

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GPSの航空写真で見るとこういう感じです。また、平面図で見るとこんな形をしています。

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GPS表示のある場所から下界を写真に撮るとこんな感じ。

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ネットで探してきた雲海に浮かぶ竹田城跡の写真。

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いやーなにしろ圧倒されました。500年以上前にここに大きなお城があり、山の頂上から下界を見下ろしていたんですね。そして山裾からは山頂にそびえるお城が見えたのでしょう。なんだかそういうことを想像するとタイムスリップしそうですね。山裾の駅にこの竹田城の再現模型があったので載せておきます。

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竹田城跡を満喫したオレと相方さんですが、ここから降りるのがまた大変で、急勾配の山道をえっちらおっちら、下りだというのに相当の体力を使ってしまい、下りた頃にはすっかりへばっておりました…。

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■竹田駅へ、そして奈良へ

竹田城跡のある山頂からやっと下界まで下りて、少し竹田駅前を散策。歴史のある城下町なのですが、少しも観光地化されておらず、にもかかわらず切妻造りで鯱を乗せた瓦屋根の立派な家が多くて驚きました。神社やお寺さんも多かったですね。

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さてこの竹田駅前でお昼ごはん。お好み焼き屋に入りましたが、実はお好み焼きってあんまり好きじゃなかったんですよ。ところがこれが美味かった。西日本で食べるお好み焼きって美味しいんですね!

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時間も来たので竹田を後にして今夜の宿を取ってある奈良・新大宮へ。明日は奈良の山奥にある秘仏を見ることになっているんです。しかしこの日、山登りの疲労のせいか風邪っぽくなってしまい、明日の散策が不安になってきました。そういう時は焼肉!とばかりに、奈良まで行って焼肉食ってたオレでありました!

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(続く)

jkjk 2012/05/10 09:07 28・29日は琵琶湖に行ってたのに晩飯は何故か『焼肉さかい』でした。まぁ入った事無かったので楽しかったんですけどー。 竹田城いいなぁ・・・

globalheadglobalhead 2012/05/10 12:17 ええっ、実は28・29日は琵琶湖に行こうかって話も出てたんですよ。なんだかjkさんとはいつもすれちがいまくってますね。そういう運命なのでしょうか。竹田城跡面白かったので一回見に行ってみてくださいよ。

20120508(Tue)

[]岐阜・奈良旅行記 / その1・京都で大発汗篇 岐阜・奈良旅行記 / その1・京都で大発汗篇を含むブックマーク 岐阜・奈良旅行記 / その1・京都で大発汗篇のブックマークコメント

■出発〜まずは京都

連休前半の4月28日から30日は、相方さんと一緒に近畿地方をあちこち回る旅行に出掛けていました。今日から何回か、その時の旅行記を書いてみようかと思います。

1日目は新幹線に乗ってまず京都へ。車窓から大きな富士山が見えたと思っていたら1時間ぐらいで京都到着。

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お昼ごはんはどうしよう?ということになってTwitterで【急募】したところ、あっという間にレスが付き、この日のお昼は「新福菜館」のラーメンに決まり!美味しかったですが、関西のほうは薄味っていう固定観念があって、でも出てきたのが真っ黒なスープのラーメンでびっくりしました。レスくれた皆さんありがとうございました!

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さてご飯を食べた後、どこに行こう?ということになりました。実は今回の旅行、京都は4時間ほどの滞在で、お昼過ぎにはまた移動しなければならなかったんですね。いわば中継地点みたいな扱いで、京都観光は当日までなーんにも予定立ててなかったんです。そもそも、オレも相方さんも京都ってガラじゃないしねえ!そんなわけで、時間内で歩いてまわれる場所、ということで本当にザックリ、チャチャッと三十三間堂と六波羅蜜寺と清水寺を回ることに決定、まずは三十三間堂に行ってみることにしました。

それにしてもこの日、京都の最高気温は30度。まだ4月だったのに既に夏日じゃないですか!駅から出た時点で上着を脱ぎ、ラーメン食ったあたりからシャツを脱ぎ、あとはずっとTシャツ姿でしたよ。京都がこの時期こんなに暑くなるとは…。暑さにゼイハア言いながら三十三間堂に到着。

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三十三間堂内に陳列された千手観音立像は初めて見たんですが、これには流石に圧倒させられました。金色の千手観音像が1001体。100じゃなくて1001ですよ。ちなみに写真撮影は禁止なので、ここの写真はネットのどこかから知らないうちにやってきた写真ということにしておいて下さい。

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お次は六波羅蜜時。口から小さな仏様をぽわんぽわんと出している仏像があるというので見に行きました。空也上人像というのだそうですが、口から出ている仏様は南無阿弥陀仏の6文字から6体、ということなのだそうです。なんだかモダンな造形ですよね。

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暑い暑いと二人でぼやきながら最後に清水寺へ。清水寺への道は緩い坂ながら暑い中なので段々バテバテに。ここはもうすっかり観光地化されているので特に言うことはありません。

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予定の場所は回れましたがすっかり時間が押してしまい、帰りはタクシーに乗って京都駅へ急ぎました。

■和田山へ

京都を後にして電車を乗り継ぎ2時間弱、兵庫県の和田山という町を目指します。この和田山から明日、竹田城跡を見に行くことになっていたんです。この日の宿は有斐軒という名前の小さな旅館です。

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旅館というのも独特の風情があっていいですね。あまり観光地化されていない町並みも、奇妙に郷愁を誘っていい雰囲気でした。

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そしてこの和田山から明日、この旅行の第1の目的である竹田城跡を目指すことになります。いやそれにしてもこの日は本当に暑かった…。

(続く)

wataruwataru 2012/05/08 19:27 あ、京都にいらしてたんですね〜〜。京都駅近くの新福菜館と第一旭はいつも凄い行列なので、実はまだ食した事がありません。京都に住んでいるのに><。もし次回京都にいらした時には高倉二条と麺屋○竹(まるたけ)、○竹食堂(牛そば、が物凄い美味かったです)、担々(担々麺専門店)などがおすすめです。お口にあうかどうかはわかりませんが.....

globalheadglobalhead 2012/05/09 06:28 京都行ってました!というか通過してました!新福菜館と第一旭は確かに行列してましたね〜。
行列並んでる時間だけで京都の予定が終了しちゃうんじゃないかと思っちゃいましたよ。
教えていただいた料理店、今度行くことがあったら寄ってみます〜。なんでも食えるから大丈夫ですよ。

20120507(Mon)

[]文フリ終了 文フリ終了を含むブックマーク 文フリ終了のブックマークコメント

5月6日日曜日に開催された文学フリーマーケットにサークル『yARn』として同名の同人誌を出品しました。
当日は多数の皆さんにいらしていただいて本当にありがとうございました。
サークル『yARn』ではまた時期を見て第2弾をお送りしますのでお楽しみに。
なお、今回文フリにいらっしゃることが出来なかった方の為に通信販売を行っております。
同人誌『yARn』を入手されたい方はお気軽にメールください。
Mail to : fumofumo7 <グルグル回っている記号> gmail.com

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トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/globalhead/20120507

20120503(Thu)

[]5月6日(日)開催の文学フリーマーケットにオレ参加の同人誌【yARn】が出品されますのでよろしく告知! 5月6日(日)開催の文学フリーマーケットにオレ参加の同人誌【yARn】が出品されますのでよろしく告知!を含むブックマーク 5月6日(日)開催の文学フリーマーケットにオレ参加の同人誌【yARn】が出品されますのでよろしく告知!のブックマークコメント

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■文フリに参加します

随分日にちも押し迫ってきましたが、5月6日(日)開催の「文学フリマ」でオレがッ!このオレが…ッ!参加した同人誌【yARn(ヤーン)】が発売されます。

主催は『今日の早川さん』『異形たちによると世界は…』など多数の傑作を世に送り出し、はてなダイアリー『coco’s bloblog』でもお馴染みの漫画家・cocoさん。このcocoさんを中心に、cocoさんの友人たちが集まって作られたのがこの同人誌【yARn】であります。

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【yarn】とは「 1.編み物の糸 2.長い束 3.物語、冒険談、作り話」という意味で、それと同時に虫好きな皆さんが集まっているので「蜘蛛の糸」みたいな意味あいもあるかと思います。そして今回のお題もずばり【蟲】、参加者総勢10名による虫を巡る様々な作品、コミック、小説、詩、グラフィックが集められた作品集となりました。

自分は"Fumo a.k.a. 暗黒皇帝"というなんだか中途半端なペンネームで『虫25』というタイトルの小説を書いています。いや、このPN、はてな読んでる人もTwitterでオレの事知ってる人にも分かるようにって意味なんですが…。で、作品である『虫25』は、お題である"虫"にまつわる25のショート・ショートを集めたものになっています。長いもので1200字、短いものだとたった1行のショート・ショートになっており、ジャンルもSF、ホラー、ファンタジー、パロディ、ギャグと様々、じっくり書き上げられた【yARn】のほかの皆様の作品の中では賑やかしといいますか駄菓子のおやつみたいな位置づけとして書かせていただきました。通勤時電車の中でちまちまとiPhoneで書いていたのである意味「携帯小説」ということもできましょう!だから気楽に楽しめる小説になっていると思われますので是非読んでいただきたいですね!そのためには文フリ行って【yARn】を買うのがいいことだと思いますわよ奥様!

■文フリの案内

今回の「第十四回文学フリマ」の時間・日時・場所です。

5月6日(日) 第十四回文学フリマ

開場・11:00(〜16:00終了)

場所・東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)

アクセス・東京モノレール「流通センター駅」

入場無料

会場へのアクセスは

●電車の場合

東京モノレール・「流通センター駅」下車 徒歩1分

改札を出て正面に見える建物が文学フリマの会場となる「第二展示場(E・Fホール)」です。

•東京モノレール 空港快速は「流通センター」駅に停車しませんのでご注意ください

•電車の経路について詳しくは東京流通センターHPの該当項目をご参照下さい

●バスでのアクセス

京浜急行バス「流通センター前」バス停下車

JR「大森駅」東口バス乗り場5・7・9番乗場から12分

京浜急行「平和島駅」バス乗り場から5分

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【yARn】のブースは「Fホール・ブース番号:イ−43」ということになっています。クトゥルー好きの方は「深きものども・インスマス・ヨグソトース・ミスカトニック」と憶えるといいと思うよ!

なお、当日は「隣接するセンタービルが電気工事のため、センタービル内の店舗(コンビニやカフェ)が休業となります。また、第二展示場もその影響で空調の冷暖房が使用できず送風のみとなります」とのことですので注意されてください。

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■先着グッズ用意しました!

さらに購入された方には先着30名様に【cocoさん特製オリジナルチラシ】さらにオレ相方さんで今回の【yARn】でも純文学小説に挑戦しているぱせよさんのオリジナル・グッズがプレゼントされるよ(ぱせよさんグッズは割と数あり)!これは楽しみだね!同人誌【yARn】の定価は700円です。

さらにさらに、当日はこのオレが店番しているので、「"メモリの藻屑”とかいうブログを書いているFumoというヤツのツラを拝んでみたい!」とか「Twitterで暗黒皇帝とか名乗っているふざけたオッサンの素顔を見てみたい!」という方は是非来られるといいね!なんだったら握手も出来るしサインも貰えるし一緒に写真も撮れるかもね!…あ、興味ないですかそうですか普通そうですよね…。ちなみに一言だけ付け加えておくと、オレはツルッパゲではありません。

それと、当日会場に来られそうにない方は取り置きして郵送にて販売することも出来ますので、早めにオレのところにメールなりコメント欄に一言下さいね。メールは【fumofumo7(ナルトみたいなクルクルしたマーク)gmail,com】です。

それでは5月6日(日)、皆様の多数の来店を期待しております!よろしく!

【yARn】告知ブログ

文学フリマ公式ブログ