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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20121113(Tue)

[]アニメ『009 RE:CYBORG』はムズかしい話はどうでもよくてひたすら003を愛でる映画だったッ!? アニメ『009 RE:CYBORG』はムズかしい話はどうでもよくてひたすら003を愛でる映画だったッ!?を含むブックマーク アニメ『009 RE:CYBORG』はムズかしい話はどうでもよくてひたすら003を愛でる映画だったッ!?のブックマークコメント

■009 RE:CYBORG (監督:神山健治 2012年日本映画)

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  • この映画『009 RE:CYBORG』は1964年に描かれ石ノ森章太郎の代表作となったコミック『サイボーグ009』を現代的にリブートしたアニメ作品です。
  • コミックの『サイボーグ009』は子供の頃、秋田書店のサンデーコミックで一通り読んでいました。これは「天使編」で終わる全10巻のもので、この後も断続的に描かれていたようですが、そちらのほうはあまり記憶にありません。
  • ただ、漫画作品としてはそれほど思い入れはないんですよ。子供の頃読んだ石ノ森作品の殆どは『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』のようないわゆるヒーローもので、内容がどうとかいうよりもTVでお馴染みのヒーローを主人公にしていたから、という理由で読んでいたんですよね。石ノ森作品自体で一番好きなのは『リュウの道』かな。『サイボーグ009』にしても、インドシナ戦争を下敷きにした時代背景が、子供だった自分にもちょっと古臭く感じていたぐらいでしたし、石ノ森独特のウェットさが多少鼻についていた部分もありました。
  • しかしこの『009 RE:CYBORG』、009に思い入れはなかったとはいえ、予告編で観た現代的にアレンジしなおされた009メンバーのグラフィックや、彼らの動き回るアニメーションの美しさに惹かれ、劇場に足を運んでみることにしたんです。監督が『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の神山健治氏だったというのも興味をもった理由です。
  • 物語は、かつて世界を守るために活躍していた009メンバーたちがそれぞれの生活に戻って暮らしている2013年を舞台にしています。しかし彼らは世界を震撼させる連続高層ビル爆破事件の発生を機に再び相まみえることとなります。そして事件の背景に"彼の声"と呼ばれる謎の意志が存在することをつきとめます。
  • 物語は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のように始まり、『ミッション・インポッシブル』のように進行して『新世紀エヴァンゲリオン』のようなクライマックスを迎えます。009の原作的には『地下帝国ヨミ編』からの引用と、そして大枠では『天使編』のコンセプトを引き継いでいるようです。
  • 原作の『天使編』は未完の章で、これは神が人類を滅ぼそうとしていることを知った009メンバーの戦いを描く構想だったようですが、『009 RE:CYBORG』ではこの『天使編』を現代に蘇らせきっちり結末を付ける物語にしたかったようです。
  • しかし「神と人類の戦い」って、かなりな大風呂敷の上に009のようなどちらかといえばSF作品寄りの物語にはちょっとそぐわなく感じるんですよね。
  • そこで持ち出されたのがエヴァンゲリオン方式のオカルト的な謎をまぶした煙の巻き方なんですが、エヴァの巧妙さと比べると、単に「難しいことを言おうとして失敗した」感が拭えないんですよね。これが「神」とか言わずに「神のような能力を持った地球外生命体」だったらまだ収まり所もよかったのかもしれないんですけどね。そのせいで大風呂敷の畳み方はどこか曖昧さを残したものを残してしまい、その曖昧さが生きる終わり方というよりは途中で投げちゃったんじゃないか、と思ってしまうような掘り下げ不足を感じました。また、シナリオ自体も唐突さや理解不能な行動描写が散見しました。
  • それと、009メンバーの持つ特殊能力って、現代のテクノロジーでは普通に機械・兵器で代替可能なものばかりなんですよね。今回の物語では009メンバーが勢揃いで戦うシーンは全く無かったのですが、あまり登場しなかったメンバーと出ずっぱりのメンバーに分けられてしまったのは、「今でも十分に超科学的な能力かそうじゃないか」で分けられてしまったんじゃないでしょうかね。
  • しかしそういった難点はあるとはいえ、この『009 RE:CYBORG』は決して魅力に乏しい映画と言うわけではありません。やはり現代的にアレンジされ直されたキャラ造形はどの009メンバーもとても格好良かったし、002と009のアクション・シーンの疾走感には実に興奮させられましたね。そしてなんといっても003であるフランソーズがエロかったのがよかった!このフランソワーズの色っぽさで物語の瑕疵は全部帳消しにしてもいいぐらいです。やはり神だの善と悪だのと抽象的なことをガヤガヤとするよりも、美人キャラが憂いのこもった表情で画面アップ、これ以上に説得力のあるものがあるでしょうか。という訳で今回の009、真の主役は003のエロだった、ということで結論付けていいのではないかと思われます。

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009 RE:CYBORG

009 RE:CYBORG

SOUND OF 009 RE:CYBORG

SOUND OF 009 RE:CYBORG

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