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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20131126(Tue)

[]『アフター・アース』はウィル・スミスの息子の涙目な顔を100分間見せられる映画だった 『アフター・アース』はウィル・スミスの息子の涙目な顔を100分間見せられる映画だったを含むブックマーク 『アフター・アース』はウィル・スミスの息子の涙目な顔を100分間見せられる映画だったのブックマークコメント

アフター・アース (監督:M・ナイト・シャマラン 2013年アメリカ映画)

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父の名はウィル男、息子の名はジェイ太。ウィル男は自らの息子が男の中の男に育ってほしいがため、常日頃から厳しい教育を課していた。そんなウィル男はある日、ジェイ太とともに登山することを計画する。やっと13歳になったばかりのジェイ太には、多大なスキルの要求される危険の大きい登山計画だったが、「自分がこれまで徹底的に目を掛けてきた息子には、この登山はきっとやり遂げられる」と確信を持つウィル男は、あえてその登山に挑むことにした。しかし皮肉なことに、頂上を間近にしながらウィル男は落石により大怪我、動けなくなったウィル男は幼いジェイ太に、たった一人で下山し救助隊を連れ戻ってくるように託すのだった。だが、いくら下山とはいえ父がいたからこそ登ることの出来た山、経験の浅いジェイ太には様々な危機が待っていたのだ。

…といったような程度のお話を、わざわざ異星移住!恒星間旅行!1000年後の未来!敵対生物!変貌した地球!とかなんとかあれこれ盛り込んでSF物語にでっち上げちゃったのがこの映画『アフター・アース』なんですな!でも煎じ詰めると単なる「息子に立派になって欲しい親父のお話」でしかない、というわけです。しかも演じるのもウィル&ジェイデンのスミス親子で、1億3千万ドルも掛けた親バカ映画をわざわざお金出して観なきゃならんっていうのもどうなんだろうか…親バカウィルが息子を見るウルウルした眼差しを何故一緒になって体験しなきゃならんのだろうか…という鬱陶しさもじんわりと漂う映画でもあるんですな。

しかしまあ映画として面白ければそれでいいんです。で、どうだったかというと可もなく不可もなく…といったところでしょうか。移住した異星での人類文明とか文化のありかたとか、そこでの敵対異星人の存在とか、そういったSF的な絵造りやアイディアは悪くはありません。あんなに高い科学技術持ってるはずなのに車椅子に乗った片足の男が出て来るっていうのはよく分かんなんですが。で、たまたま遭難した場所がかつての地球だったりとか、数少ない生き残りが親子の二人だったとかいうご都合主義も、こういった映画じゃあよくある話なので目をつぶりましょう。だけど、その地球で出逢うジェイデン君の危機っていうのが、単に野生動物に追いかけられてるだけ、っていうのはなあ。しかもあれだけ駆けずり回って一番危険だったのがヒルの毒だった!っていうんじゃ全然盛り上がりません。

そのジェイデン君というのも、終始その表情というのが近所のチンピラに小銭カツアゲされて涙目になっているみたいな顔で、一方親父のウィルさんは怪我して宇宙船の中でふんぞり返っているか白目剥いてるだけ、という体たらくですから、なにをか言わんや、であります。で、お話の流れは、でっかい鷲みたいのに助けられたジェイデン君が火山のてっぺんを目指し、そこで化け物と格闘して自分に目覚めてうんちゃらかんちゃら、という訳なんですが、これってロードオブザリングのラストそっくりじゃないですか。まさかスミス親子の親バカSF映画見せられて最期がLOTRだった、なんてこれはびっくりしちゃいました。ああそういえば監督はシャマランでしたね、精神世界っぽい部分に足を踏み入れるのはシャマランっぽいとは思いましたが、まあオレ、シャマランの映画って1作も映画館で観たことないんだよなあ。

D

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