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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20140131(Fri)

[]映画『ムービー43』は豪華ハリウッド俳優がお下品お下劣の限りをつくすショート・ムービー集だった! 映画『ムービー43』は豪華ハリウッド俳優がお下品お下劣の限りをつくすショート・ムービー集だった!を含むブックマーク 映画『ムービー43』は豪華ハリウッド俳優がお下品お下劣の限りをつくすショート・ムービー集だった!のブックマークコメント

■ムービー43 (製作総指揮:ピーター・ファレリー 2013年アメリカ映画)

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ヒュー・ジャックマンが!ケイト・ウィンスレットが!リチャード・ギアが!クロエ・グレース・モレッツが!サイテーお下劣な馬鹿コントを繰り広げる!というショート・フィルム集『ムービー43』であります。ただ下品でおバカな映画なら幾らでもありますが、この『ムービー43』、無駄に豪華な出演者を揃え、その出演者にひたすらサイテーなことを演じさせるという無駄極まりない使い方をしているのが特徴であります。しかも出演した俳優たちがまた無駄に熱演しまくり、これが無駄に面白かったりするのですね。その無駄に豪華な出演者一覧は下記をご参照ください!

出演者:エリザベス・バンクス,クリステン・ベル,ハル・ベリー,レスリー・ビブ ケイト・ボスワース,ジェラルド・バトラー,キーラン・カルキン,ジョシュ・デュアメル,アンナ・ファリス,リチャード・ギア,テレンス・ハワード,ヒュー・ジャックマン,グレッグ・キニア,ジョニー・ノックスヴィル,ジャスティン・ロング,クリストファー・ミンツ=プラッセ,クロエ・グレース・モレッツ,クリス・プラット,リーヴ・シュライバー,ショーン・ウィリアム・スコット,エマ・ストーン,ジェイソン・サダイキス,ユマ・サーマン,ナオミ・ワッツ,ケイト・ウィンスレット,アントン・イェルチン,セス・マクファーレン

それぞれのクソ下らねえショート・フィルムは複数の監督によって作られております。

監督:スティーヴン・ブリル,ボビー・ファレリー/ピーター・ファレリー,ウィル・グレアム,スティーブ・カー,グリフィン・ダン,ジェームズ・ダフィ,ジョナサン・ヴァン・タルケン,エリザベス・バンクス,パトリック・フォーシュベリ,ブレット・ラトナー,ラスティ・カンデッフ,ジェームズ・ガン

そしてそのサイテーお下劣なショート・フィルムの中身はこんなこんな感じ。

【オープニング】 いかれた脚本家(デニス・クェイド)がクソ下品な脚本を映画会社幹部(グレッグ・キニア)に売り込む!(そのクソ下品な脚本の中身がこの作品というわけ)

1.『ネックボール』 婚活OL(ケイト・ウィンスレット)とセレブ男(ヒュー・ジャックマン)の初デートで巻き起こる阿鼻叫喚のタ〇キン騒動!

2.『自宅学習』 パパ(リーヴ・シュライバー)とママ(ナオミ・ワッツ)は可愛い息子にユニーク過ぎる自宅学習をさせていた!

3.『プープ・オン・ミー!』 大好きな彼女(アンナ・ファリス)が彼氏(クリス・プラット)に要求したビロウ極まるお願い!

4.『ムラムラ・スーパーマーケット』 スーパーの冴えないレジ係(キーラン・カルキン)のもとにやってきた元カノ(エマ・ストーン)とのドロドロエロ展開!

5.『合コン・アベンジャーズ ロビン(ジャスティン・ロング)とバットマンジェイソン・サダイキス)の合コン相手はロイス・レーン(ユマ・サーマン)やスーパーガール(クリステン・ベル)やワンダーウーマン(レスリー・ビブ)だった!?

6.『iBabe』 度重なるiBabe(女裸体型音楽プレイヤー)の事故に重役(リチャード・ギア)と社員(ケイト・ボスワース)は喧々諤々!

7.『初潮騒動』 少年少女(ジミー・ベネット、クロエ・グレース・モレッツ)が家でTVを観ていたら少女の身に異変が!?少年の兄(クリストファー・ミンツ=プラッセ)も加わって騒ぎは訳の分からない方向に!

8.『アダルトこびとずかん〜妖精捕獲作戦』 地下室に閉じ込められた妖精(ジェラルド・バトラー)と男(ジョニー・ノックスヴィル)との間で炸裂するバイオレンスと下品!

9.『フィーリング・カップル 下衆でドン!』 初デートの二人(ハル・ベリー、スティーヴン・マーチャント)はゲーム「真実か挑戦か」を始めたが思わぬ脱線を!?

10.『ブラック・バスケットボール』 バスケットボールのコーチ(テレンス・ハワード)は選手にハッパをかけたいばかりに下品な例えばかり並べ立てはじめた!

11.『Ned ネッド』 ラブラブな二人(ジョシュ・デュアメル、エリザベス・バンクス)の仲を嫉妬深い飼い猫(これがアニメ)が邪魔をする!

製作と共同監督は『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』を監督したファレリー兄弟の片割れ、ピーター・ファレリー。もともとお下劣なテイストのコメディ映画が得意でしたから、今回は満を持してのアホ花大全開!!ということだったのでありましょうや。

内容は何しろウンコチンコマンコがひたすら繰り返される中学生どころか小学生レベルの低劣ギャグばかりであります。よくもまあこんな知性ゼロで下ネタだらけのお下劣話にあの俳優たちが出たなあ、と誰もが思うでしょうが、意外とみんな「いやー下品だわー。下品過ぎてサイコーだわー」とか言いながら楽しんで出演していたんではないでしょうかね。リチャード・ギアだけは最初OKした手前しぶしぶ出演したって話もありますが。あと最初キャスティングされてたジョージ・クルーニーがドタキャンしたらしいですが、『ゼロ・グラヴィティ』みたいな宇宙空間で宇宙服の中でゲロ吐いてとんでもないことになる、とかやって欲しかったですね!

内容が内容だけに批判殺到、評価は最低、多くの人が眉を顰め罵倒する有害映画認定されたようですが、いやーオレは大好きだなあ!下品でお下劣なサイテー映画といえば『JACKASS』やサシャ・バロン・コーエンの主演作なんかを思い出しますが、あれほど過激じゃないし批評も無い。言ってみるならビートたけしの破壊的なギャグというよりも志村けんのクルクルパーなギャグに近いのではないかと思う(オレも例えが古いな)。クルクルパーなだけに分かりやすく敷居が低い。小学生になりきってエシャエシャ笑う事ができるんですねえ。もちろん人を選びますのでご注意を。もちろん家族と一緒に観るだなんてとんでもない!

しかしこの映画の一番素晴らしい点は、「ハリウッド美女が監督の羞恥プレイに歪んだ表情を浮かべるのを観て楽しむ」、これではないでしょうか!

頬にアレを押し付けられるケイト・ウィンスレットの引き攣りまくった顔がエロい!サディスティックに息子を責め苛むナオミ・ワッツがエロい!「かけて!」と懇願するアンナ・ファリスの逝っちゃった目がエロい!もうヒクヒクしているエマ・ストーンがエロい!MP3プレイヤーiBabe(アイ・ベイブ)がエロい!金貨の欲しいエスティ・ギンズバーグがエロい!ズボンを濡らすクロエ・グレース・モレッツの困惑した顔がエロい(いやオレ今までクロエ・グレース・モレッツってなんとも思ってなかったけどこれ観てソソられました)!ストーカーされてるユマ・サーマンブラインド・デートハル・ベリーはそんなにエロくないけど大御所なんで眼福だった!

この、美女に羞恥プレイを強いることの恍惚!いやあオレ、こんな部分で喜んでるなんて変態だなあ!まあ変態でもいいや!変態を自認するかたにこそ観てほしい『ムービー43』!Blu-rayには未収録フィルムも入ってるらしいから買っちゃおうかなあ!

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20140129(Wed)

[]NYブロンクスのヤンチャな高校生たちを描く青春ドラマ〜映画『ウィ・アンド・アイ』 NYブロンクスのヤンチャな高校生たちを描く青春ドラマ〜映画『ウィ・アンド・アイ』を含むブックマーク NYブロンクスのヤンチャな高校生たちを描く青春ドラマ〜映画『ウィ・アンド・アイ』のブックマークコメント

■ウィ・アンド・アイ (監督:ミシェル・ゴンドリー 2012年アメリカ映画)

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この映画、ニューヨーク・ブロンクスの高校生たちが、バスに乗って下校する、ただそれだけの様子をじっくりと追ってゆく青春ドラマなんですね。監督は『エターナル・サンシャイン』『ムード・インディゴ/うたかたの日々』のミシェル・ゴンドリーなんですが、ゴンドリー監督のいつものポップでトリッキーな映像表現は押さえられ、なんだかドキュメンタリーでも見せられているようなリアルでブキッチョなアメリカ高校生の生態が描かれてるんですよ。キャストも実際の高校生を使っているようですね。

で、この高校生どもっていうのがヤンチャでねー、大人しい子もいることはいるんですが、やっぱりどうしても悪ガキ連中のほうが目立っちゃう。お前らちょっとガキ過ぎね?っていうぐらいDQNな奴らがわいわい騒いで級友や一般のお客さんにちょっかい出して迷惑がられてる。ここらが描写される冒頭は若干イラッとさせられたんですが、もちろんそんな子ばかり描いているわけじゃなくて、高校生によくあるような恋や友情や将来の夢や、それらに対する悩みなんかも並行して描かれる。そして時間が経ちバスから一人また一人と降りてゆき、人数が減ってくると、今度はちょっとしゅんとして、段々自分の本音を語りはじめる…みたいな感じで物語が構成されています。

実際の所、高校生ぐらいの年代の子の生態とか全然興味ないし、ましてやアメリカの高校生が何をどう感じて生きているかなんてオレにとって全くどうでもいいことなんですが、この映画が本当に面白いのは、これら有象無象の高校生たちのドラマ全てが、基本的に走っているバスの中だけに固定されて描かれている、ということなんですね。狭いバスの中で、多人数のキャラをそれぞれ描き分けながら実際の時間の流れと同じ90分のドラマを作る、これ、パッと見はなにげないながら、カメラやキャラクターの位置を気にしながら、お話や会話の繋がりを見失いように撮影してゆく、ということをやっているんですよ。

だからゴンドリー監督らしい見た目のトリッキーさはなくとも、ゴンドリー監督自身は、こういった形の変則的な撮影を凄く楽しんでやってたんじゃないのかなあ、と思わせるし、その楽しさも伝わってくるんです。そして、バスに乗っている高校生たちの、ちょっとした記憶やら妄想やらは、きちんとゴンドリー監督らしいキッチュな映像の仕掛けを入れており、この出し惜しみされた映像が、やっぱり楽しいんだよなあ。そしてラスト、最後に残った誰かさんと誰かさんに物語が収束してゆくんですが、これ、ここまでのいろんな高校生たちの出来事や会話がきちんと絡み合ったうえでのラストシーンなんですよね!こういった構成の巧さも光る、地味に見えてやっぱりゴンドリー監督らしい映画でした。

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20140128(Tue)

[]オカマちゃん映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』にオレはノット・エキサイテッドだった! オカマちゃん映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』にオレはノット・エキサイテッドだった!を含むブックマーク オカマちゃん映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』にオレはノット・エキサイテッドだった!のブックマークコメント

■アイム・ソー・エキサイテッド! (監督:ペドロ・アルモドバル 2013年スペイン映画)

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  • 『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』で知られるスペインの映画監督、ペドロ・アルモドバルによるコメディ映画です…といってもこの監督の作品はこれが初めてだったんですが。
  • 舞台はマドリッドからメキシコ・シティへ飛ぶ旅客機の中。実はこの旅客機、着陸装置の故障が発覚し、メキシコへは向かわず、緊急着陸できる空港を探してスペイン上空をぐるぐる旋回していたんです。
  • 乗客を不安にさせてはいけない!と発奮したのが3人のオカマちゃんのキャビン・アテンダント。彼らはあの手この手で乗客たちを和ませようとしますが、どれもこれも裏目に出るばかり。
  • しかもこの旅客機の乗客たち、スピリチャル系の妙な女や、心を病んだ恋人を地上に残した元人気俳優、モンスター・クレーマーのSM女王と、メキシコの怪しい警備アドバイザー、不祥事を働いた銀行頭取、アブナイ薬を隠し持つ新婚カップルなど、クセのある連中だらけ。
  • さて、彼らの運命は!?…という作品なんですが、ぶっちゃけちょっと楽しめませんでした。
  • なんかこう、オカマちゃんネタは出オチしまくっていてすぐに胸焼けおこしちゃうし、巻き起こるエピソードはどれも唐突過ぎて、観ていてポカーンとしてしまう。
  • それと、下ネタが相当多いんですが、下ネタの大好きなオレですら、この映画での下ネタは生々しすぎて引いてしまったぐらい…。
  • そもそも、後半の展開が、戸惑っちゃうぐらいキワドイ。お笑い観に来たつもりなのにポルノ観せられちゃった、みたいな、「そっち行っちゃうのかよ!?」という感じなんですよ。
  • 最初からキワドイならキワドイと言ってくれないと心の準備が…。
  • ただこういった性にあっけらかんとした雰囲気はスペイン映画だからなのかなあ。もうちょっと勉強してきますッ!
  • ただし出演する女性がどれも美人でびっくりさせられましたね。情熱の国スペインの情熱的な美女!って感じでしょうか。
  • ところで冒頭にちょびっとだけアントニオ・バンデラスペネロペ・クルスカメオ出演していてここはびっくりさせられました。
  • というわけで、オレ的にはノット・エキサイテッドだった『アイム・ソー・エキサイテッド!』でした!
  • 『アイム・ソー・エキサイテッド!』オフィシャルサイト

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ブローニュブローニュ 2014/01/28 22:17 オール・アバウト・マイ・マザーに若き日のペネロペ・クルスが出ていて、凄いほどの、
可愛さでした。話は こうなるのかな?をつぎつぎと裏切る展開で、いつのまにかの
こんな所まで来てしまいました。という でも 傑作です。おすすめします。
ゲイはテーマの1つです。

globalheadglobalhead 2014/01/29 09:09 ペドロ・アルモドバル監督作品はいつかきちんと観たいなあと思いつつなかなか手が出てないんですよね。今度挑戦してみます。そういえばいつぞやはポトフのレシピの件、どうもありがとうございました。お店のほうにもいつか顔を出せればいいなあと思っております。

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20140127(Mon)

[]レフン監督の描く新たなる暴力の神話〜映画『オンリー・ゴッドレフン監督の描く新たなる暴力の神話〜映画『オンリー・ゴッド』を含むブックマーク レフン監督の描く新たなる暴力の神話〜映画『オンリー・ゴッド』のブックマークコメント

オンリー・ゴッド (監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 2013年デンマーク/フランス映画)

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■レフン監督作品の集大成

ニコラス・ウィンディング・レフン監督に『ヴァルハラ・ライジング』(2009年)という北欧神話を基にした作品がある。キリスト教徒のヴァイキング戦士たちが、エルサレムを目指しながら得体の知れぬ異郷に紛れ込み、その地の先住民との間で激しい戦いを繰り広げ、そして倒れてゆく、という物語だ。粗筋だけなら面白そうな物語なのだが、個人的には失敗作という印象を受けた。幻想的なイメージに彩られた野心的な作品ではあったが、語り口調が観念的に過ぎ、表現したいものに技量が追い付いていない感触があったのだ。

しかしレフン監督はその後『ドライヴ』(2011年)をものにし、その名を世界に知らしめることとなる。そして次回作として新たに監督したこの『オンリー・ゴッド』は、『ドライヴ』の世界観の中で『ヴァルハラ・ライジング』を再話しようと試みた作品として仕上がっていた。そしてその作品は、『ヴァルハラ・ライジング』の反省点を乗り越え、さらにこれまで監督した『ブロンソン』や『プッシャー』の狂気と諧謔を加味した、まさにレフン監督作品の集大成として完成していたのである。

■どこまでもドラッギーな映像表現

舞台はタイのバンコク。主人公ジュリアン(ライアン・ゴズリング)はボクシング・クラブを経営しながら裏では麻薬密売にかかわっている。ある日、兄のビリーが14歳の売春婦を惨殺し、その父に報復として殺害される。報復を促したのは元警官である謎の男・チャン(ウィタヤー・パーンシーガーム)。彼は犯罪に対して独自の倫理により苛烈な制裁を行う男であり、現職警官からも絶対の崇拝の対象となっていた。そこにアメリカからジュリアンとビリーの母クリスタル(クリスティン・スコット・トーマス)が乗り込んでくる。クリスタルは巨大な犯罪組織を取り仕切る女であり、殺された息子の復讐の為、チャンとそれに関わるもの全てを皆殺しにする命令を下すのだ。

オンリー・ゴッド』は物語だけを追うなら(『ドライヴ』がそうであったように)よくあるようなクライム・サスペンスである。この映画で描かれるのは徹底した暴力である。暴力が暴力を呼び、殺戮が殺戮を引き寄せる。それは苛烈を極め、どこまでもエスカレートしてゆく。しかし、この映画にアクションの疾走感や爽快感を期待するとすぐさま裏切られることになる。この映画で描かれるのはどんよりとした暴力の暗い予兆と緊張感であり、そして暴力そのものの冷たい恐怖なのである。映画ではこれらをゆっくりと舐める様なカメラワークと、殆ど動かないキャラクターのカットを次々に繋いでゆくことにより、異様な空気感を醸し出しながら進行してゆく。

映画の異様さは、神経症的なシンメトリー画面の多用と、暗い闇の中で躍る毒々しい赤と青のライティングと、重低音の強調された電子音が鳴り響くBGM、さらに、何の説明も無く突如挿入される幻覚シーンとで、いやがおうにもその不気味さを高めているのだ。それはどこまでもドラッギーであり、むしろこの映画の主役が、このドラッギーな音楽と映像にこそあると思い知らされる。そしてその不気味な映像効果の中で、苦痛に満ちた暴力が花開く。それは果てしなく狂気めいており、にもかかわらず、背徳的な荘厳さに溢れ、神の祭壇における贄の儀式のようですらある。それはあたかも、キューブリックの霊に取り憑かれたデヴィッド・リンチが、過剰投与した薬物の幻影に狂いながら、北野武のバイオレンス映画をリメイクしたような作風なのだ。

■東洋と西洋の神話が出会う時

そしてこの映画のテーマは、実は単純な報復の物語ではなく、『ヴァルハラ・ライジング』の如き、ある種の神話性を帯びたものなのだ。舞台となる東洋の国バンコクは、西洋人にとっては異質な精神世界の横溢する土地として、既にして「異界」である。この「異界」を支配するのが裁きの神、チャンなのだ。即ち、「異界」に紛れた西洋人が異質な【神】と遭遇し、彼らにとっては不合理な裁きを受ける、これが『オンリー・ゴッド』の世界観なのである。ではなぜ西洋人が「異界」で「異質な神」に裁きを受けなければならないのか。それは『ヴァルハラ・ライジング』がそうであったように、西洋文明的な宗教観・アイデンテイティを超越した絶対の力に主人公が凌駕される、それこそがレフン監督の創作テーマとして存在しているからなのではないか。

この映画の神話性はそれのみにとどまらない。冒頭の「少女娼婦殺し」は何故行われたか。これは太古に行われたという、神に処女の生贄を捧げる儀式と被らないか。これに召喚されたのが裁きの神、チャンであったではないか。さらに、かつて父を殺し、そして強烈な母親への愛憎に支配される息子、という主人公ジュリアンの設定は、エディプス・コンプレックスの語源となったギリシャ神話の登場人物、オイディプスそのままだろう(だからこそ、クライマックスにおける母親とのとあるグロテスクなエピソードは、母親との交合を暗喩するものに他ならない)。オイディプスは怪物スピンクスの謎かけを解き、これを退治したことで知られるが、この西洋における神話の登場人物オイディプスが対峙するのが、東洋の裁きの神であった、という仕組みになっているのがこの作品なのだ。西洋神話と東洋神話が出会う時、そこに何が起こるのか。それを描いたものこそが、映画『オンリー・ゴッド』なのである。

巷では観る者を選ぶ作品として賛否両論となっているこの物語であるが、個人的には非常に優れた暴力の寓話として堪能することができた。2014年も始まったばかりではあるけれども、今年はこの『オンリー・ゴッド』を超えることのできる映画かどうかで、全ての映画作品を評価することになりそうだ。素晴らしい傑作である。

『オンリー・ゴッド』オフィシャルサイト

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Only God Forgives/O.S.T.

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ドライヴ [Blu-ray]

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ブロンソン [DVD]

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20140126(Sun)

[]飲み食い日記 飲み食い日記を含むブックマーク 飲み食い日記のブックマークコメント

◆某日

楽しく愉快に美味いビールを飲んでいた。ビールは美味い。

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◆某日

相方さんの生まれ故郷で特産となっている牛タンを玄米のとろろ飯、浅漬けと一緒に調理してもらった。とても美味かった。牛タンは美味い。

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20140124(Fri)

[]ヘルボーイ"世界最終決戦"3部作の堂々の完結編〜『ヘルボーイ 疾風怒濤』 ヘルボーイ"世界最終決戦"3部作の堂々の完結編〜『ヘルボーイ 疾風怒濤』を含むブックマーク ヘルボーイ"世界最終決戦"3部作の堂々の完結編〜『ヘルボーイ 疾風怒濤』のブックマークコメント

ヘルボーイ 疾風怒濤 / マイク・ミニョーラ、ダンカン・フィグレド

ヘルボーイ:疾風怒濤

ヘルボーイ:闇が呼ぶ』『ヘルボーイ:百鬼夜行』に続く、三部作の完結篇、ついに邦訳!ブリテンの正統なる王となったヘルボーイは、血の女王との最終決戦に如何に挑むのか。そして戦いの果てに彼を待つ運命とは…。マイク・ミニョーラ、ダンカン・フィグレドのインタビューに加え、充実のギャラリーページにも注目!ヘルボーイの新たな歴史がここに始まる!

みんな大好き『パシフィック・リム』でお馴染みのギレルモ・デル・トロが映画化したことでも知られる、アメリカン・コミック『ヘルボーイ』の新刊です。実はオレ、この原作コミックが非常に好きで、邦訳版は全巻揃えたりしたんですよ。

映画で観られた方も多いかと思われますが、一応このヘルボーイの物語の発端などを。

1944年12月23日、スコットランド沿岸の小さな島で、怪しげな儀式が執り行われた。戦況逆転を狙うナチスドイツの「ラグナロク計画」である。得体の知れぬ怪僧ラスプーチンを頼ってまで実行された計画の目的は、世界を混沌へと追いやる龍神オグドル・ヤハドを解き放つ力を地獄より召喚する事だった。果たして計画は成功した。島を遠く離れたイングランド中部のイースト・ブロムウィッチに一匹の悪魔が姿を現したのだ。計画を察知していた連合軍特殊部隊は、逸早くその幼い悪魔を保護し、こう名付けた。「ヘルボーイ」と……。

原作はクトルゥ神話や世界各地の神話を元に、超自然的な存在と戦う「地獄の悪魔の子」ヘルボーイが描かれます。「地獄の悪魔の子」とはいえヘルボーイ、酒と煙草をたしなみ、いつも汚いトレンチコート姿で、下品な減らず口を叩きながら敵と戦う姿がコミカルで楽しいハードボイルド・オカルト・コミックなんですね。物語の魅力以上にコミック・アーティストであるマイク・ミニョーラの、ソリッドな陰影が印象的な描線と卓越した色使いが美しい作品でもあるんですね。

さて今回の『ヘルボーイ 疾風怒濤』は、『ヘルボーイ:闇が呼ぶ』『ヘルボーイ:百鬼夜行』に続く3部作の完結編となります。この3部作ではマイク・ミニョーラは原作のみで、アートをイギリスのコミック・アーティスト、ダンカン・フィグレドが全篇手掛けています。ここでざっと前2作を紹介してみましょう。

最近は短篇でお茶を濁していたが、この『闇が呼ぶ』ではやっとストーリーの中核へと戻ってきた。呪われた秘儀、封印された神々、空を埋める魔女の群れ、哄笑をあげる獣人、蘇る中世の白骨騎士軍団、冥界の番人、そして不死身の刺客。あらゆる伝説、伝承、宗教、秘法、呪術を織り込みながら物語られるのは、新たなる黙示録であり神話である。そしてそれらを「辛気クセエんだよ」とばかりに蹴散らし腕力一つで解決してゆくのが野蛮で単細胞な我等がヒーロー、ヘルボーイであるところが痛快なのだ。

『ヘルボーイ:闇が呼ぶ』メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

今作『百鬼夜行』は、前作『闇が呼ぶ』に続くヘルボーイ新3部作の中核となる物語だ。前作ではロシアの魔女バーバ・ヤガ、スラブ神話の魔神コシチェイとの戦いが描かれたが、終盤、ヘルボーイに復讐を誓う小鬼グルアガッハにより地底から引き上げられた封印の小箱の縛めが解き放たれ、強大な力を持つ残忍狡猾な血の女王が甦ることとなる。世界の全てを破壊しようと企む血の女王の軍勢を阻止するため、イングランドの魔女モーガン・ル・フェイをはじめとする魔道の勢力はヘルボーイに彼自身の真の姿とその秘められた力を教授し、血の女王との戦いを促す。地獄の王子であるヘルボーイの、もうひとつの姿とは何なのか。今回はアーサー王伝説にまでも踏み込み、これまで以上にスケールの大きなオカルト世界を垣間見せる。

『ヘルボーイ:百鬼夜行』メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

完結編であるこの刊では、世界を滅ぼさんと異形の軍団を結集させた血の女王ニムエと、ブリテン正統王となり騎士たちの亡者を率いるヘルボーイとの最終決戦が描かれます。そしてこの戦いの背後には宇宙を再び混沌へ還そうとする邪神オグドル・ヤハドの凶悪な意志が働いていたんですね。

ここではまたしてもイギリス・ロシア民話、北欧神話、黙示録、クトルゥ神話の要素が絡み合った複雑な世界観を根底としながら、【世界の終り】のその光景を壮大なイメージで描き切るのです。いやあしかし、神話・民話だけではなく、かの永井豪の傑作黙示録マンガ『デビルマン』すら彷彿させるではないですか、人の心を持った悪魔だけに。そしてこれまで刊行された『ヘルボーイ』の物語の中でも最もスペクタクルに富み、最も破滅的な情景が次々と描かれてゆき、物語の大団円を予感させる醍醐味に溢れているんですよ。

しかしこれでヘルボーイの物語は終わったわけではありません。本国では新たな章『ヘルボーイ・イン・ヘル』がミニョーラ自身の手で描かれ刊行され始めた模様で、こちらの邦訳も今からとても楽しみです。

ヘルボーイ:百鬼夜行 (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

ヘルボーイ:百鬼夜行 (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

20140123(Thu)

[]皮肉な黒い笑いに満ちた歴史小説〜『ボリバル侯爵』 皮肉な黒い笑いに満ちた歴史小説〜『ボリバル侯爵』を含むブックマーク 皮肉な黒い笑いに満ちた歴史小説〜『ボリバル侯爵』のブックマークコメント

ボリバル侯爵 / レオ・ペルッツ

ボリバル侯爵

1812年、スペインに侵攻したナポレオン軍に対し、ラ・ビスバル市ではゲリラによる反攻計画が噂されていた。民衆から偶像的崇拝を受ける謎の人物ボリバル侯爵が、叛乱の口火を切る三つの合図をゲリラの首領に授けたことを察知した占領軍は、これを阻止しようとするが……。 『夜毎に石の橋の下で』のペルッツが、ナポレオン戦争中のスペインを舞台に、巧緻なプロットと驚異のストーリーテリングで読者を翻弄、ボルヘスが絶賛した幻想歴史小説。

19世紀、ヨーロッパ全土を巻き込んだナポレオン戦争時代(1803〜1815年)を描いた物語だ。時代設定は1812年というからフランス軍の敗色が濃厚になってきた頃を扱っているのだろう。

舞台となるのはスペイン、ここに侵攻したフランス軍と、スペインのゲリラ部隊との衝突の最中、一人のフランス兵が、謎の男とゲリラとの密会を目撃する所から物語が始まる。この謎の男こそがボリバル侯爵であり、彼は戦況を打破するための作戦として、ゲリラ軍首領に3つの合図を授けるのだ。

ボリバル侯爵がゲリラ首領に授けた三つの合図――

「第一の合図は私の館の屋根から上る黒い煙だ。この合図で街道を占拠し、橋を爆破しろ。

第二の合図は聖ダニエル修道院のオルガンだ。この合図で市を砲撃しろ。

そして第三の合図――使いの者がこの短刀を持ってきたら、突撃命令を下せ」

ところが、若干ネタバレになるが、ボリバル侯爵のこの計画は、とある理由により早い段階であっけなく遂行不可能となる。…しかし明らかに遂行不可能になってしまったにもかかわらず、結果的に3つの合図は成され、フランス軍は壊滅するのだ。それは単なる偶然だったのか、それとも運命の悪戯なのか、はたまた人智を超えた不可思議な力が作用したのか…というのがこの物語だ。

しかし「ボルヘスが絶賛した幻想歴史小説」という触れ込みから、いったいどのような夢幻と怪奇と超自然的な物語が描かれるのであろうか…と期待して読み進めていたら、「なんじゃあこりゃああ?」と呆気にとられてしまう描写が次々に現れるのである。

この『ボリバル侯爵』、「夢幻と怪奇と超自然的な物語」というよりは、酒好き女好きのガサツで胡乱なフランス兵どもが、酔ってワアワア暴れまわりながら、軍を率いる大佐の女房と全員が密通していた思い出を愛おしげに語り合う、というろくでもない展開がずっと続くのだ。むしろ物語の中心となるのは、このフランス兵どものガサツさと胡乱さ加減なのである。そしてこのガサツさ胡乱さが、結果的にとんでもないことを巻き起こす、というわけなのだ。ある意味、幻想云々というより皮肉な黒い笑いに満ちた物語ということができるかもしれない。

それと併せ、歴史的知識の足りない自分に、ナポレオン戦争時代の戦闘とそれに従事する者たち、さらにそれに巻き込まれてしまった非戦闘員たち、そういった人々が当時どういう状況にあったのか、その一端を垣間見せてくれた物語として面白く読む事ができた。

ボリバル侯爵

ボリバル侯爵

20140122(Wed)

[]誰だって年を取るから〜映画『カルテット! 人生のオペラハウス』 誰だって年を取るから〜映画『カルテット! 人生のオペラハウス』を含むブックマーク 誰だって年を取るから〜映画『カルテット! 人生のオペラハウス』のブックマークコメント

■カルテット! 人生のオペラハウス (監督:ダスティン・ホフマン 2012年イギリス映画)

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  • 引退した音楽家たちが余生を過ごす老人ホームで、ホーム存続の為にチャリティ・コンサートを開催しようと四苦八苦する老人たちを描くコメディ。名優ダスティン・ホフマンの初監督作品でもある。
  • 老人たちが主人公なだけに、お話のほうは優しく穏やかなものだ。頑固だったりエロだったりボケかけた老人たちがよちよちとホームを闊歩する。不仲で離婚したかつての妻がホームに入居してきて慌てふためく旦那が描かれる。チャリティ・コンサートにしたって、若かりし頃のようには唄えない、と頑なに拒み、コンサート成功を危うくする登場人物がいたりする。そして物語はそれらを温かな視線で描くのだ。
  • 物語はある意味定番通りの展開で、新鮮さはたいしたないにせよ、安心して観ていられる老人映画であることは確かだ。
  • また、全篇にクラシック音楽が使われ続けるので、クラシック好きの方にも楽しめるだろう。
  • 「引退した音楽家だけが入居できる老人ホーム」って、いやあ優雅だなあ、恵まれたもんだなあ、とやっかみ半分には思ったりする。こういう施設が本当にあるかどうかは別として、こんな場所で老後を過ごせるのは本当に少数しかいないのではないか、とは思う。
  • ただしかし、困窮だったり廃疾だったりみたいなものをリアルに描けばそれでいいってもんじゃない。そもそもこの映画では、こういったドラマにつきものであろう「死」すら描かれない。こういう理想郷みたいな優雅な老人ホームが描かれたっていい。リアルなものの陰鬱さはもう十分に知っているのだから。
  • それは若い人だって一緒じゃないのか。はじける様な生の謳歌、恋や性愛、理想や成功、豊かな生活、わくわくするような人生。そんな、リアルではないけれども、様々な憧れを抱かせる物語はごまんとあり、そんな物語を観て楽しむことは誰しもあるだろう。
  • でも、一人の年寄りとしては、そういうのは、もういいのだ。最近あまり映画を観なくなってきたのは、そういった類の物語がどうでもよくなってきたからだ、というのもある。
  • 年寄りになって思うのは、どんな年寄になるのか、ということと、年を取ると何が待っているのか、ということぐらいだ。だから近頃こういう年寄りの映画をボチボチと観る。まあ、なんの参考にもならないが、なるべく汚く生きないようにはしよう、とは思える。
  • 個人的なことを書くなら、自分にもこの年齢になってやっと獲得できた認識があり、その認識によって得られた充実感がある。
  • 自分は、ある程度、幸福なのだと思う。十分な幸福とはどういうものなのかは分からないが、少なくとも、自分の人生は、それほど悪くはない、と思えるほどには幸福だ。
  • しかしこれからも幸福なのかというと、それは分からない。人の生は無常なものであり、いろんなことが移り変わってゆく。
  • それでも、気丈な年寄になって、できるだけ頭をしっかりさせて、若いもんの迷惑にならないように生きていたいとは思うのだ。

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20140121(Tue)

[]優雅で感傷的なクンフー〜映画『グランド・マスター』 優雅で感傷的なクンフー〜映画『グランド・マスター』を含むブックマーク 優雅で感傷的なクンフー〜映画『グランド・マスター』のブックマークコメント

■グランド・マスター (監督:ウォン・カーウァイ 2013年香港/中国/フランス映画)

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20世紀初頭の中国、功夫流派統一を巡り、継承者の座を奪い合う愛と復讐と因縁のドラマ、それが映画『グランド・マスター』なんでございます。物語の主人公はあのイップ・マン、これをトニー・レオンが演じます。さらにチャン・ツィイーが秘拳を操る美しき達人拳法家として登場、父を殺した仇敵を執念で追い詰め、さらにイップ・マンとの愛と宿命の戦いを繰り広げるんですな。

とまあ、粗筋と豪華出演者の顔ぶれを見て「おおこれは鉄拳飛び交い宙を舞う血沸き肉躍るカンフー映画が観られるのか!?」と期待してしまいますが、監督がウォン・カーウァイってところで「むむむ…」と腕組みして考えてしまいます。ウォン・カーウァイ…ゲイ映画『ブエノスアイレス』とか木村拓哉主演『2046』とかハリウッド進出映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』なんてのが挙げられるのでしょうが、オレにとっては公開当時結構流行った『恋する惑星』『天使の涙』止まりの監督なんだよなあ。逆にそれ以外の作品っていうと、どうにもとっつきが悪くくて、レンタルで借りてきて最初10分観ただけでギブアップした作品ばかり。こんなにとっつきの悪い監督はウォン・カーウァイぐらいです。なんかこう、もったりとした抒情性が苦手なのかもしれません。

映画は冒頭から多勢に無勢のカンフー映画らしい大立ち回りが描かれます。大勢の敵を鬼神の如くなぎ倒してゆく主演人物の無敵無双ぶりには目を見張らせられますが、こんなシーンでもウォン・カーウァイ、映像とカットが美しいんですねえ。スローモーションを多用したその動きがスタイリッシュなんですねえ。その後も人物描写やセットの描き方にウォン・カーウァイらしい独特の美意識を感じさせるものがありますが、この辺実に紙一重で、映像は一歩間違うと鼻につくし、物語展開は文芸調のまだるっこしさを感じさせてしまうかもしれないんですね。だから痛快カンフードラマ!と期待して観ちゃうと、やってることはわかるけどなんかスカッとしねえなあ、なんて感想が出てきそうになっちゃうんですね。

そんな感じで、決して悪くはないんだけど大丈夫なのか?とハラハラして観ていると、段々ウォン・カーウァイのリズムが呑み込めて来て映像やお話が素直に楽しめるようになってくるんです。気取りが強いとはいえ男たちはみんな水も滴るようないい男ばかりだしトニー・レオン演じるイップ・マンは惚れ惚れするような強さだし、なによりもかによりもチャン・ツィイーがあまりに美しい!この美しさで、しかも強い!しかもただ強力なのではなく、彼女の拳法は受け流しの多い実に女性的な技で、まさに柔よく剛を制す強さなのですよ。このチャン・ツィイーに見惚れていると映画の時間はだいたい過ぎてくれるので全然退屈しないんですね。

全体を通して非常に繊細さを感じさせるドラマで、そういった部分がカンフー映画らしくないと言えばらしくないのですが、先入観を抜きにして観れば独特の映像美を楽しめる見応えあるドラマだと感じましたよ。

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20140120(Mon)

[]選ばれし者の孤独と葛藤〜映画『エンダーのゲーム』 選ばれし者の孤独と葛藤〜映画『エンダーのゲーム』を含むブックマーク 選ばれし者の孤独と葛藤〜映画『エンダーのゲーム』のブックマークコメント

■エンダーのゲーム (監督:ギャヴィン・フッド 2013年アメリカ映画)

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I.

映画『エンダーのゲーム』はオースン・スコット・カードによるSF小説の映画化だ。もともと短編小説だった作品を長編にリライトしたこの原作は、SF界で最も権威のあるヒューゴー/ネビュラ両賞を受賞している。日本では1987年に訳出され、SF小説好きだったオレもこのときに読んだおぼえがある。この『エンダーのゲーム』、本国では相当な人気を誇っていたらしく、物語のその後を描く『死者の代弁者』、『ゼノサイド』、『エンダーの子どもたち』など沢山の続編が書かれている。今回の映画化も、そうした人気が後押ししたものなのだろう。

物語の骨子は単純に言うなら宇宙戦争モノだ。時は未来、地球は外宇宙の昆虫型生命体フォーミックに侵略される。圧倒的な軍事力を誇るフォーミックだったが、一人の地球軍兵士による英雄的な行為により、その侵略はすんでのところで阻止される。地球軍はフォーミックの第二時侵攻に備え、地球の衛星軌道上に軍事訓練施設を設置、そこに世界中から選抜された少年少女が集められることになった。主人公エンダーもその一人。彼は人口抑制政策により第二子までしかもうけられない世界で、特殊な遺伝的特質を認められ生まれた"サード(第三子)"と呼ばれる子供だった。果たして天才的な戦略と戦術の才を開花させるエンダーだったが、抜きん出たその才覚は逆に彼を孤独へと貶めていた。そして訓練は日に日に苛烈なものとなっていった。

II.

この物語が「エンダーの"ゲーム"」というタイトルが付けられているのは、その肉体・精神の訓練課程が、全て"ゲーム"によって培われていることによる。戦闘のルールを理解し、自らの能力を把握し、相手の能力を見極め、攻略のポイントを探し、最も効果的な戦術に打って出る。これら一連の流れを瞬時に判断し実行できる能力、これをゲームによって訓練する、というわけだ。大人よりも柔軟で瞬発力に優れ、先入観の少ない思考を持った子供たちを訓練することで、困難極まりない戦況を打破する、そういった目論見によって『エンダーのゲーム』の訓練施設は作られたのだろう。大人より子供のほうが戦闘向き、という考え方は乱暴だが、むしろ、大人ではなく子供を戦闘に駆りださぜるを得ない、ということの不条理がこの物語の根底になるのだ。

確かにことゲームに関しては、年齢の若い方の方が柔軟な思考で瞬発力のあるプレイをしている、とは一人の老人ゲーマーとして思う。まあオレがヌルいゲーマーなのは年齢のせいばかりではなく、適当な性格のせいもあるがな!軍事とゲーム、ということであればアメリカ陸軍が企画・製作した「America's Army」というFPSゲームが存在し、これは無料で配布されている。勿論FPSゲームが上手いからといって実戦でも巧みな戦闘ができるということは有り得ないが、新兵リクルートの窓口として採用された、ということなのだろう。また、コンピューターのモニター越しに行われた戦争、ということで湾岸戦争が「ニンテンドー・ウォー」と呼ばれたこともあった。『エンダーのゲーム』は、そういった"ゲーム世代"による戦争を物語化した作品として、ゲーム好きな若者にとって求心力をもっているのだろう。

映画のほうは『スターシップ・トゥルーパーズ』のような昆虫型生命体との宇宙戦争という世界観を背景に、『フルメタル・ジャケット』前半のような訓練課程を描く、というものになっている。鬼軍曹なども出てくるが、ここはリー・アーメイに演じてもらいたかったと思ったほどだ。宇宙戦争モノとは言っても異星生命体との白兵戦が描かれるわけではない。『スター・トレック』のように宇宙空間で宇宙船同士のビーム砲撃ち合いがあるわけでもない。ではなにが物語の中心となるのか、というと、"戦闘の天才"として見出された主人公エンダーの、「選ばれし者の恍惚と不安」ならぬ「選ばれし者の孤独と葛藤」がこの物語の中心となっているのだ。

III.

主人公エンダーは最初から"戦略・戦術の天才"として登場する。映画ではきちんと説明されていないが、エンダーはそもそもが天才の遺伝的特質を持つものとして生を受けている、ということになっており、映画はいかに彼が天才的な素質を持ったものであるか、そしてその素質にどのように磨きがかけられてゆくか、を描くことになるのだ。平凡な人間が艱難を乗り越えて成長する、といったよくあるような成長譚ではなく、「選ばれし者」が主人公である物語は、プライドは高いが何者でもない、といった若い頃にありがちなコンプレックスを刺激する物語でもあるといえる。

天才であり、困難が起こってもそれをたちどころに乗り越える知力と判断力、そして行動力を持ったエンダーにとって、『フルメタル・ジャケット』の如き理不尽な訓練や人間関係など取るに足りないものだ。そんなエンダーのその時々の機転の利かせ方が実に鮮やかで小気味よく、そこが映画の見せ場のひとつとなる。だがこれは一人の天才の成功の物語では決してない。天才的な知性を持ちながらも、その魂の中には引き離された家族を恋しく思う孤独があり、なぜ自分だけが孤独の中で戦闘を強いられなければならないのかという葛藤が存在する。さらに後半ではこの戦争は本当に行わなければならなかったのか?という問いまでも投げかけられる。即ちこの物語は、宇宙戦争の勝敗という巨視的な状況を描きつつも、一個人の、それも年端も行かぬ少年の、その魂の遍歴とモラルの在り様を描いた物語だといえるのだ。

個人的には、原作の無重力空間でのゲームと、あの衝撃的なクライマックスまでの戦闘がどう描かれるのか興味があったが、これは優れたCGI技術により非常に興奮に満ちた描写がなされ、このテの宇宙戦争モノとしては今までにない映像を世に送り出すことに成功しているように感じた。また、そのクライマックスからラストまでの流れは深い余韻に満ちており、これが単純な勝敗のみを描いた戦争ドラマではないことを雄弁に物語っているだろう。ただ、スクールカースト的な訓練仲間同士のいざこざは、こういったSF作品としては生臭く思えたし、また、ベン・キングズレー演じるキャラの登場は、上映時間の関係もあるのだろうが掘り下げに乏しく、勿体無いように感じた。

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20140119(Sun)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkord 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkordを含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkordのブックマークコメント

◆Fabric73 / Ben Sims

FABRIC 73

FABRIC 73

人気コンピレーションFabricの73番はハードコア・テクノの御大Ben Simsが遂に登場!矢継ぎ早にミックスされた44曲にのぼる直球ど真ん中のテクノ・トラックが疾走する、全編むせかえるようなフロアの熱気に包まれた傑作! 《試聴》

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◆100DSR Compilation / V.A.

100dsr Compilation

100dsr Compilation

アムステルダムから非常に良質なエレクトロニック・ミュージックをリリースし続けてきた名門レーベルDELSINが、カタログ100番到達を記念して発表されたコンピレーション。テクノの良心ともいえる粒ぞろいの曲が並ぶ。 《試聴》

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◆Rival Dealer / Burial

Rival Dealer [輸入盤CD] (HDB080CD)

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ダブステップのオリジネイターBurialのニューEPは相変わらずブリストルのどんよりした空を思わせるメランコリックでスモーキーなサウンド。 《試聴》

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◆In THE Dark: The Soul Of Detroit / V.A.

IN THE DARK: THE SOUL OF DETROIT

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2005年にリリースされたシカゴのStill Musicレーベルが製作した同名映画のサウンド・トラック。アンダーグラウンドのディープなソウルが響き渡る。 《試聴》

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◆Boss / Zed Bias

Boss

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90年代から活躍するUKベース・シーンの重鎮アーティストZed Biasによるニュー・アルバム。ベース・ミュージックとハウスの両方にまたがりながら不穏な重低音を響かせる秀作。 《試聴》

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◆Akkord / Akkord

Akkord

Akkord

UK・マンチェスターのプロジェクト、Akkordの1stはスローテンポでじりじり攻めてくるテクノ・サウンド。 《試聴》

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20140118(Sat)

[]長い!暗い!重い!〜映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』 長い!暗い!重い!〜映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』を含むブックマーク 長い!暗い!重い!〜映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』のブックマークコメント

■プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 (監督:デレク・シアンフランス 2012年アメリカ映画)

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『ドライヴ』を観てライアン・ゴズリングにすっかりシビレてしまったオレとしてはこの『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(しかし長いタイトルだな)も観ねばなるまい、と思ったわけなんですよ。

お話は大まかに3つのパートに分かれます。

まず流れ者の曲芸バイク乗りであるゴズリングさんが、ある町にやってくる所から物語が始まるんです。かつて寄ったことのあるこの町で一発やっちゃったことのあるウェイトレスが、実は自分の子供を産んでいた!と知ったゴズリングさん、「うおおお俺の子供かあいい!俺絶対面倒見る!」とか舞い上がっちゃうんですね。でももうウェイトレスには恋人もいて、子供の面倒も見てるんですが、ゴズリングさん全く空気読むつもりも無く父性愛を暴走させまくり、いろんなことを引っ掻き回しちゃうんです。いやー全身刺青まみれのバイク大好き兄ちゃんという直球ド真ん中DQNのゴズリングさん、その行動も子供に対してもDQN街道まっしぐら、というわけなんですな。で、このゴズリングさんが、銀行強盗に手を染めて、いろいろヤヴァイことになってゆく…というのが最初のパート「DQNのゴズリング篇」です。

次は銀行強盗のゴズリングさんを追いつめた警官を中心に描くパートです。この警官を『ハングオーバー!』シリーズのブラッドレイ・クーパーが演じております。ゴズリングさんの一件の後、警官同士の証拠品ちょろまかし汚職に巻き込まれ、正義と仲間の名誉の板挟みになり、とてもとても苦悩しちゃうんです。マジメーな奴なんですな。めんどくせえ奴って言い方もありますけどな。これが「めんどくせえブラッドレイ・クーパー篇」であります。しかし後後考えるとこのパートいらないような気がしたんだけどねぇ。

最後にその15年後を描くパートになります。「DQNのゴズリング」と「めんどくせえブラッドレイ・クーパー」の因縁が15年かけてグツグツと煮詰められ、最後に宿命の暗い火花をバチバチと散らすというわけなんですよ。さらに15年も経ってますから子供たちの世代まで話がもちこまれます。このパートでは『クロニクル』のあの超能力少年出てきてやっぱり屈折しまくっていたのが愉快でしたね。ラスト空飛ぶのか?と思ってたら飛びませんでしたが。

ただ、こんな感じで3つのパートにそれぞれドラマを持ちこんでさらに一つの話にまとめてますから、なにしろ長いんだよなあ。そして全体的に重くて暗くて不幸まみれの辛気臭いお話なんですよ。お母さん役のエヴァ・メンデスなんて最初っから最後まで泣かされまくりで、ある意味イジメととられても文句言えないぐらいでしたね。要するに長い・重い・暗いと三拍子揃っちゃってて、半分ぐらい観た段階でゲンナリしちゃって「いやもう勘弁だわこれ」とか思いつつレンタル代勿体ないから一応全部観ましたけれども、しかしラストだけは雲が晴れて一条の光が差し込んだかのように明るく軽やかな希望が残るんですね。

多分製作者はこのラストに至るために長ーい時間かけて全てのドロンドロンのお話を用意したんじゃねえのかなあ思いましたが、だからってここまで登場人物みんな揃って不幸まみれにすることないじゃんねえ。製作者底意地悪くね?というか不幸まみれの人生描けば深く人間描けると誤解してなくね?とブツクサ言いたくなるドラマでありました!

あとライアン・ゴズリングでさっき調べたら、彼って変態ラブドール映画『ラースと、その彼女』の主演やってたんだ!オレ劇場で観たよ!いやああの変態映画、一人の変態としてマジ泣かされたわ!やっぱりゴズリングは変態とかブチキレキャラとかが似合ってますねえ!

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20140117(Fri)

[]水利権闘争を巡って描かれる二つの抑圧構造〜映画『ザ・ウォーター・ウォー』 水利権闘争を巡って描かれる二つの抑圧構造〜映画『ザ・ウォーター・ウォー』を含むブックマーク 水利権闘争を巡って描かれる二つの抑圧構造〜映画『ザ・ウォーター・ウォー』のブックマークコメント

■ザ・ウォーター・ウォー (監督:イシアル・ボジャイン 2010年スペイン/フランス/メキシコ映画)

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雨不足による渇水が心配されることはあるが、それでも日本は島国であるその形状も幸いして水の豊富な国だといえるだろう。だがしかし大陸に位置する国々では、グローバル企業により「水利権の独占」が行われ、「水」に関する様々な問題を引き起こしている土地もあるのだ。

「水利権の独占」と書くとピンと来ないかもしれないが、映画ファンの方ならジェームズ・ボンド映画『007/慰めの報酬』を思い出してもらうといいかもしれない。この映画でボンドが追うのはボリビアの水資源独占を狙うグローバル企業の陰謀だ。たかが水ではない。生活に必須な水の独占は、莫大な利益を生み出すのだ。これらの国では経済的な理由から、河川利用権利や水道事業をグローバル企業に譲渡するが、そこに住む住民たちには莫大な水料金が請求され、「天からの恵みである水を使うこともままならない」事態が起こっているのだという。

映画『ザ・ウォーター・ウォー』はこの「水利権の独占」を巡り、ボリビアで2000年に実際に起こった「コチャバンバ水紛争*1 *2」を元にして描かれている。ボリビアの水利権は多国間債務免除などを条件にIMFに譲渡され、水道局はグローバル企業により民営化されたが、それにより水道料金は400%の引き上げがなされた。これはボリビア市民の最低賃金月収の1/4にあたる額なのだという。その料金の法外さに、遂に暴動が起こる。政府は戒厳令を敷き、警官隊を投入するが、民衆の怒りは収まるところを知らなかった。

しかしこの映画が真にユニークなのは、ただ単に「水紛争」そのもののみをドキュメンタリー・タッチで撮った作品ではない、という部分だ。

まず、この映画の主役となるのはスペインからやってきた映画撮影クルーだ。彼らはこのボリビアの地に、かつて新大陸を発見し、植民地化したコロンブスの映画を撮影するためにやってきたのだ。彼らは現地人をエキストラに雇い、コロンブスがキリストの名の下に、当時の現地人にどれだけ悪辣な搾取と惨たらしい虐殺行為を行ってきたのかを描こうとする。しかし撮影の最中、「水紛争」の暴動が起こり、撮影は頓挫、クルーらも命の危険を感じ始めるのだ。

この映画クルーと絡むのがエキストラとして雇われた一人のボリビア人だ。彼の映画での役回りは征服者コロンブス一行と敵対する現地人族長だ。そして現実の彼は市民活動家の顔も持っており、政府と対立して「水紛争」デモを引き起こし、当局から暴行・逮捕され、要注意人物としてマークされている。このボリビア人活動家が、この映画の大きな鍵となっているのだ。

つまりこの『ウォーター・ウォー』は、「映画内で撮影されるコロンブス映画」と、「現実に起こっている「水紛争」」を平行して見せることで、「冷徹な征服者コロンブス」と「水資源独占のグローバル企業」という二つの抑圧構造を見事に重ね合わせ、水紛争のみに留まらない南アメリカにおける搾取と圧制の歴史を立体的に描き出すことに成功しているのだ。

スペイン人撮影クルーたちはいわば先進諸国の文化人ではあるが、「コロンブスが犯した大罪」を描くというリベラルさは持ち合わせているにもかかわらず、その中にはエキストラで調達したボリビア人たちを「安い賃金で働く貧しい国の劣った人々」と蔑視する者もいる。そしてデモによる撮影の中断を、単なるはた迷惑としてしか感じない。そういった先進諸国人のダブルスタンダードを描きながら、その彼らが、次第に現地人たちの窮状を知ることで、自らの傲慢さを恥じ、彼らに手を差し伸べようとする後半の展開は、一筋の光明のようにこの映画に輝きをもたらしている。

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20140116(Thu)

[]僕、今日から女になる。〜映画『わたしはロランス』 僕、今日から女になる。〜映画『わたしはロランス』を含むブックマーク 僕、今日から女になる。〜映画『わたしはロランス』のブックマークコメント

■わたしはロランス (監督:グザヴィエ・ドラン 2012年カナダ/フランス映画)

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オレはトランスジェンダーを描いた映画というのが結構好きです。いや、かなり好きなほうなのかもしれません。『ヘドウィグ・アンド・アングリ―・インチ』や『プリシラ』みたいなキャンプなゲイを描くもの、『プルートで朝食を』や『トランスアメリカ』、『トーチソング・トリロジー』のようなゲイであることの葛藤や困難を描くもの、『蜘蛛女のキス』や『ミルク』のような社会で迫害されるゲイを描くもの、どれも映画作品としてよく出来ているうえに、きちんとトランスジェンダーの問題に取り組んだ名作でした。ただ、ホモセクシャルものだけは駄目で、『ブロークバック・マウンテン』や『ブエノスエイレス』は、申し訳ないんですけど苦手でした。

オレ自身はというと多分普通にへテロセクシャルな男なんだと思います。そんなオレがなぜトランスジェンダー映画が好きなのかというと、女になりたいとか男を愛したいということなのではなく、「"男"という約束事から解放された人々」への憧れがあるからなのだと思う。それと同時に、マイノリティーであることと必死で戦おうとする姿に尊敬を覚えるからなんだと思う。それは、バイセクシャルであろうとなかろうと、自分らしく生きたい、自分の存在を認めてもらいたい、という人として当たり前の感情が、これらの映画の中に横溢してるからなんです。

この『わたしはロランス』は、「僕は女になりたい!」と突然言い出した男と、その恋人との、10年に渡って繰り返される別れと復縁とを描いた作品です。監督は24歳にしてこれが3作目というグザヴィエ・ドラン(既に4作目も完成しているらしい)、映画の上映時間も3時間近くあるという大河ドラマみたいな野心作なんですね。

で、この映画がどうだったかというと、自分にはまるで駄目でした。

まず、主人公の「なりたいもの」がよく分かんないんです。主人公は女になりたい!といって女装しますが、女装はしていても仕草や喋り方や考え方が男のままなんですね。少なくとも女性的ではない。そしてそのパートナーとしては男性ではなく女性を選びます。つまり主人公はゲイではなくヘテロとしてヘテロのままで女装したい、ということのようなんですね。実際にもそういう女装家の方もいらっしゃるのだとは思います。しかし主人公は冒頭、「自分は女に生まれるべきだった」というようなことを言っている。なんだかちんぷんかんぷんなんですよ。ゲイとして/女性として生きたいのか、女装好きのヘテロとして女性を愛しながら生きたいのか。この辺って物語の根幹をなすことの筈なのに、描かれ方が曖昧なんです。

主人公は中盤、トランスの人たちに助けられますが、彼らは実に分り易く「トランスの人」という描かれ方をしています。そして主人公がこのトランスの人たちのコミニュティに落ち着くのかと思ったらそうでもなくて、やっぱり恋人との愛に落ち着こうとするんですね。これはトランスとしての居場所を求める映画ではなくて、ヘテロとして「愛」に収束しようとした物語だってことなんですね。そう考えると、実は単に監督が「エキセントリックな愛の形」を描きたかったためにトランスを利用しただけで、別にトランスに理解があるとかそれを主題に据えて描きたいということではなかったのではないか?と思えてしまうんですよ。

それと、国語教師だった主人公がいみじくも冒頭で「プルーストはくどい」と言った言葉そのままに、この映画、くどいんです。まず登場人物たちのバストアップ画面がこれでもかと多用され、やいのやいのと自己主張を繰り返す。物語は衝突/別れ/復縁が繰り返されているだけ。そしてその間「愛が!愛は!愛の!愛を!愛に!」と愛愛愛愛愛愛ワァワァワァワァワァやっている。感情の発露はたいてい怒鳴ること。いつでもどこでも大声出して感情を表すのって出来の悪い邦画がよくやることですね。

恋人たちを祝福するかのように空から色とりどりの洋服が山のように降ってくる、という目を見張らせるような映像効果もあるんですが、これは他のシーンで「山のように雪が降る」「山のように雨が降る」「山のように木の葉が舞い散る」と、「なんか空から降る」という同工異曲なことをやってしまってるんです。また、時折現れる、スタンダードサイズの画面を巧みに生かした、画面半分を遠景、半分を近景、といった画面構成はユニークですが、これも多用し過ぎ。つまり、そこここで光るものがあるにも関わらず、3時間余りという長丁場のため、それを繰り返す形になり、結果的にくどくなってしまっている。

多分監督は、まず「10年に渡るトランスジェンダーと恋人との別れと復縁の物語を3時間の長丁場でやる」という枠組みを作って、そこに押し込む形で物語を作ってしまったんじゃないのかと思うんですね。枠組みありきの物語ですから、長いと知らずに繰り返しになってしまった、と、そういうことなんじゃないのかと想像しちゃうんですね。う〜ん、これ、若さゆえの溢れる野心が逆効果になっちゃったってことなんじゃないのかな。それと愛云々についてワァワァやりたがるのって、若いからなんだねえ、と感じちゃいました。

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20140115(Wed)

[]全体主義の生み出す無自覚という名の悪〜映画『ハンナ・アーレント全体主義の生み出す無自覚という名の悪〜映画『ハンナ・アーレント』を含むブックマーク 全体主義の生み出す無自覚という名の悪〜映画『ハンナ・アーレント』のブックマークコメント

ハンナ・アーレント (監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ 2012年ドイツ/ルクセンブルク/フランス映画)

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ハンナ・アーレント。実はどういう人物なのか知らなかったので、不作法ながら、はてなキーワードをそのまま丸写しにしてみる。

政治思想家、政治哲学者。1906年、生まれ。1975年、死去。ドイツ生まれのユダヤ人。マールブルク大学でハイデガーに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに師事、哲学を学ぶ。1933年、ナチスの迫害を逃れてフランスへ、41年にはアメリカ合衆国へ亡命。20世紀の全体主義を生み出した大衆社会を考察した。

映画『ハンナ・アーレント』は、この彼女を主人公に、ナチス戦犯アイヒマン逮捕とその裁判、それを傍聴したハンナが記したレポートの生む様々な波紋を描いた作品である。

1960年代初頭、ナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが逃亡先で逮捕される。アイヒマンは第2次世界大戦中、数百万のユダヤ人を収容所に送ったナチス親衛隊将校だった。かつて自らも収容所で苦しめられた経験を持つユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントは、裁判を傍聴するためアメリカからイスラエルへと発つが、そこで目にしたものは裁判とは名ばかりのスケープゴート叩きでしかなかった。そして被告席に座るアイヒマンは、残虐な殺人鬼でもなんでもなく、ヒトラーの命令通り動いた単なる平凡な人間だった。ハンナは感じたままにその裁判レポートをニューヨーカー誌に寄稿するが、そこにユダヤ人指導者がナチスに協力していたという新たな事実を付記したことで、世界中から大批判を受けることになってしまうのだ。

ハンナの主張する所は実に明確である。戦犯アイヒマンは血に飢えた悪魔でも狂った獣でもない。彼はナチスドイツのその政治機構の中で、一介の小役人として愚直に職務をやり続けた"陳腐な"凡俗に過ぎない。彼自身に何がしかの罪業があるとしたら、その「職務」にあまりに無自覚で無感覚であったことだけだ。その無感覚さが結果的に多くのホロコースト犠牲者を出したとはいえ、一つの歯車として生きていた男にいったい何ができたというのか。そしてまた、一つの歯車として生きることのみがその社会で生き残ることなのであれば、そこから逸脱することがいかに困難なことであるのか。人は自らが歯車であると自覚した途端、全体の機構に奉仕するため、その思考を放棄し、無感覚になる。別の言い方をするなら、思考を放棄し、無感覚にならなければ、人は歯車として生きられない。そしてそれこそが全体主義国家の生み出す「悪」の根源なのだ、とハンナは主張したかったのに違いない。

ではなぜハンナは、アイヒマンを断罪したその返す刀で、アイヒマンに協力したユダヤ人指導者をも断罪しなければならなかったのか。それはアイヒマンが「悪」へと至った無感覚への構造が、アイヒマンに協力したユダヤ人指導者にもやはり同じように当てはまってしまうからだ。アイヒマンと同じく、ユダヤ人指導者たちでさえ、自らの協力行為という名の職務が、結果的にどのような「悲惨」を生むかを自覚していたら、そのような協力はしなかったはずであろう。その協力の拒否は自らの命に関わることであったのだろうから、結果的にそれがさらに多くの犠牲者を生み出す要因になったのだとしても、一概に断罪できるものではない。しかしハンナが真に断罪しようとしたのは、その「悪」を生み出す「構造」そのものなのである。ナチスドイツでもユダヤ人指導者でもない。人はその「構造」に、愚かにも容易く取り込まれ、そして容易く無自覚になる存在である、そのことに、ハンナは警鐘を鳴らしたかったのだ。

そしてこれは単にナチスドイツと全体主義国家のみに留まる話ではない。なにがしかの組織や社会の、そのシステムに組み込まれた時、己を単なる歯車として認識し、思考を放棄し無感覚になる、それにより何がしかの事故や争議があったとしても、個人として一切の責任を感じない、そんなことは、今のこの社会でもそこここで起こっていることではないか。こうしてハンナの言う「悪」はどこにでも遍在するのだ。

ただし映画として観た時、ハイデガーとの出会い、夫との愛多き生活、戦犯アイヒマンの裁判傍聴、その裁判記録による波紋など、ハンナ・アーレントという人物について多くのことを盛り込もうとしたばかりに、散漫な印象になってしまったことは否めない。ラストもどうにももやもやしつつ終わる。やはりここは彼女の哲学と思索が明快に結実したシーンをクライマックスに持ってきて(あることはあるのだが)、彼女の功績を華々しく讃えながら幕引きすることが映画的にはベストだったのではないか。

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人間の条件 (ちくま学芸文庫)

人間の条件 (ちくま学芸文庫)

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20140114(Tue)

[]ナチス・ドイツの子供たちが辿る暗い道行き〜映画『さよなら、アドルフ』 ナチス・ドイツの子供たちが辿る暗い道行き〜映画『さよなら、アドルフ』を含むブックマーク ナチス・ドイツの子供たちが辿る暗い道行き〜映画『さよなら、アドルフ』のブックマークコメント

■さよなら、アドルフ (監督:ケイト・ショートランド 2012年オーストラリア/ドイツ/イギリス映画)

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原作こそ読んでいないけれども、ジブリ・アニメ『火垂るの墓』は太平洋戦争敗戦により戦災孤児となった子供たちの悲劇的な運命を描くドラマとして、強く心に焼き付けられた作品だった。あのあまりに残酷な結末は、もう二度とこの作品を観たくないとすら思わせたぐらいだ(実際劇場で観たきり1度も観ていない)。戦争の惨たらしさは、これら弱きものの苛烈な運命を描くことにより、より一層その不条理さを浮き上がらせるのである。

この映画『さよなら、アドルフ』は、敗戦後のナチス・ドイツ高官の子供たちが辿る過酷な運命を描いたドラマである。

主人公はナチス高官の父を持つ14歳の少女ローレ。ナチス・ドイツ躍進の時期には何不自由ない暮らしをしていた彼女ではあったが、敗戦後彼女の父は逮捕され、母もまた収容所へと送られることになってしまった。残されたのはローレと彼女の妹、そして双子の弟、まだ泣き止まぬ乳飲み子の5人の無力な子供たちだけ。「ナチスの子」と周りから忌み嫌われる彼女らは、ただ一人頼ることのできる遠方の祖母の家を目指し、600キロにわたる旅に出ることを余儀なくされるのだ。しかし連合軍の検問を避けながらのその旅は、暗い森とぬかるんだ泥道をどこまでも歩き通す、あまりに過酷なものであった。そしてそんな彼女を助けようと現れたのは、一人のユダヤ人青年、トーマスであった。

主人公ローレは年端もいかぬ少女であるが、かといって決して「罪なき子供」という描かれ方をしているわけではない。彼女はナチス高官の父に影響され、終戦までヒトラーへの崇拝とナチスドイツの正統性を疑わない子供だった。そして終戦後、ホロコーストの惨禍を知ってなお、ユダヤ人への偏見や蔑視を捨てられない子供でもあった。そんな彼女だからこそ、ユダヤ人青年に助けられたことで、自らが教えられてきたものの考え方との二律背反に苦悩する。大人でもなく子供でもない、思春期に差し掛かったばかりのローレにとって、この「世界観の瓦解」は大きなトラウマとなる。戦争の爪痕は、こんな部分でも子供たちを苛むのだ。

一方、ローレたち兄弟を助けるユダヤ人青年が実に謎めいた存在だ。ユダヤ人である彼が、なぜ少女たちを助けるのか、その動機や根拠は映画では描かれない。最初は美しい少女ローレへの性的関心があったからだと思わせつつも、心を許そうとするローレを拒むシーンからそれは否定される。乳飲み子を連れていると優先して食糧配給があるから、だからローレたち一行に着いていった、また、なにか後ろ暗い過去を持つからこそ家族と旅をしているふりをすれば検問を通る事ができる、そういった理由だったのかと想像するのだけれども、明確な描かれ方はされない。その為、「ナチスの子供を助けるユダヤ人」といった設定が生かされておらず、この部分に演出的な食い足りなさが残る。

この物語で目を惹くのは、ローレたちが道行くドイツの草原や森林の、蒼く暗く輝くその美しさだ。ローレたちのその運命とは裏腹に、これらドイツの自然はどこまでも瑞々しく、そして豊かに描かれる。それはここがつい今しがたまで恐ろしい戦争が繰り広げられ、多くの血を流し、夥しい死体を積み上げていった国家の土地であるとは思えないほどだ。人間の愚かな行いなど訳知らぬ顔で、自然は太古よりそこに存在し続けてきた。そしてそんな自然の光景の中で彷徨う兄弟たちの姿が、この物語が戦争の惨禍を描いたものなのにもかかわらず、奇妙な幻想性を帯びたものとなっているのだ。第2次世界大戦という時代性を通り越して、どこか神話的ですらある光景なのだ。それは多くの神話・民話を生み出したドイツの黒く暗い森のせいなのかもしれない。そしてこの自然の情景が、物語に冷たい抒情性を持ち込んでいるのだ。映画『さよなら、アドルフ』は、この幻想味と抒情性において、単に悲惨のみを描いた戦争映画には堕していなかったと思う。

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20140113(Mon)

[]「カピバララーメン」を買ってきた 「カピバララーメン」を買ってきたを含むブックマーク 「カピバララーメン」を買ってきたのブックマークコメント

昨日、渋谷の某サブカル系雑貨店に行って来たら、なぜかそこでカピバララーメン(ゆず風味しょうゆ味)を発見!ミニトートバッグもあり!カピバラ好きのオレは迷わず買っちゃいました!(ってかカピバラってサブカルなの?)

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このラーメンは「埼玉県こども動物自然公園」と「キリンラーメンの小笠原製粉」のコラボレーションなんですね。当然のことですが、カッパ巻きにカッパは入ってないのや、メロンパンにメロンが入っていないのと一緒で、このカピバララーメンにカピバラは入っていません!

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「ゆず風味」っていうのはカピバラ温泉によく"ゆず"が浮かべられているからなんですね。国内産小麦粉・豆乳・米粉100%使用!エネルギー402キロカロリー!茹でて2分で出来上がりだよ!

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カピもはむはむするカピバララーメン!(写真は埼玉県こども動物自然公園HPより)

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このカピバララーメン、埼玉県こども動物自然公園や小笠原製粉の通販サイト、他の動物園水族館でも販売されているようなんですが、なんとAmazonでも手に入るようですね。みんなも買おう!

他にもキリンラーメンやペンギンラーメンもあるよ!当然のことですが中にキリンやペンギンは入って(ry

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20140112(Sun)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Drexciya,Cybotron ,Blu Mar Ten,Young Turks 2013,Magic Mountain High,Vatican Shadow,XNX 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Drexciya,Cybotron ,Blu Mar Ten,Young Turks 2013,Magic Mountain High,Vatican Shadow,XNXを含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Drexciya,Cybotron ,Blu Mar Ten,Young Turks 2013,Magic Mountain High,Vatican Shadow,XNXのブックマークコメント

◆Journey Of The Deep Sea Dweller IV / Drexciya

Journey Of The Deep Sea Dweller IV

Journey Of The Deep Sea Dweller IV

メンバーの一人JAMES STINSONが2002年に急逝し、伝説と化していたデトロイトのエレクトロ・デュオ、DREXCIYAのベスト・アルバムが第4章にして遂に完結。未発表曲、初CD化の音源も含めた全15曲。 《試聴》

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◆Enter / Cybotron

ENTER

ENTER

デトロイト・テクノ・オリジネイター、Juan Atkinsが在籍していたユニット、Cybotronデトロイト・テクノの起源ともいわれるこのユニットのデビュー・アルバムがボーナス・トラック入りのリマスター盤として蘇った。今聴くと意外と普通なエレクトリック・ポップなのだが、エレクトロ出現の兆しが音のそこここに見え隠れする。 《試聴》

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◆Famous Lost Words / Blu Mar Ten

Famous Lost Words

Famous Lost Words

Blu Mar Tenによる美しいメロディと高速bmpに彩られたドラムンベース・アルバム。 《試聴》

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◆Young Turks 2013 / V.A.

YOUNG TURKS 2013

YOUNG TURKS 2013

THE XXやチェアリフト、SBTRKTらが所属するインディー・ダンス・・レーベルYOUNG TURKSの、2013年を総括するベスト盤。M2、Korelessの「Sun」(↓動画参照)がやばいほどにかっこいい。《試聴》

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◆Live At Freerotation / Magic Mountain High

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ベルリン・アンダーグラウンド・レーベルWORKSHOPからリリースされた、Magic Mountain Highの60分1曲ノンストップ・ライブ。エレクトロニック・グルーヴハウス系。 《試聴》

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◆When You Are Crawling / Vatican Shadow

When You Are Crawling

When You Are Crawling

ダークなインダストリアル・サウンドを鳴り響かせるVatican Shadowによる、3曲35分に及ぶミニ・アルバム。 《試聴》

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◆Soundtrack From A Life Unexpected / XNX

Soundtrack from a Life Unexpected

Soundtrack from a Life Unexpected

ポルトガルのSoniclabレーベルからリリースされたXNXによるダークなインダストリアル・アンビエント。映像と音楽を融合させたインタレスト作品のサウンドトラックらしい。 《試聴》

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20140111(Sat)

[]名画を巡る詐欺ゲーム〜映画『モネ・ゲーム名画を巡る詐欺ゲーム〜映画『モネ・ゲーム』を含むブックマーク 名画を巡る詐欺ゲーム〜映画『モネ・ゲーム』のブックマークコメント

モネ・ゲーム (監督:マイケル・ホフマン 2012年アメリカ映画)

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  • モネの贋作詐欺をもくろむ男と彼が共謀者に選んだカウガール、そしてターゲットとなる億万長者が繰り広げる珍騒動を描いたコメディ。
  • 詐欺師を『英国王のスピーチ』のコリン・ファース、相棒になる女を『メリーに首ったけ』のキャメロン・ディアス、億万長者を『ハリー・ポッター』シリーズのセブルス・スネイプ役、アラン・リックマンが演じる。
  • でまあ、役者それぞれの演技は楽しめたのだけれども、演出としてはちぐはぐなものを感じた。
  • まず、いかにコリン・ファースが演じているとはいえ、主人公である詐欺師が単なる自己中心的な愚か者にしか見えず、少しも魅力を感じない。
  • 映画ではこの詐欺師の愚か者ぶりが笑いを生むことになるが、このような愚か者では巧妙なペテンを仕組む頭脳的な男にまるで見えないのだ。
  • いや確かに、ラストでのどんでん返しはさすがに頭脳的であったかもしれない。だが、ここでのカラクリの冴えは、これまでずっと愚か者でしかなかったような男が考え付くとはどうにも思えないものなのだ。
  • 一方、彼が騙そうとする億万長者は、傲慢でいけ好かない変態ヒヒジジイとしてキャラクター設定されてはいるようだが、実際物語を見てみると、絶大な権力と財産を持ち、仕事も敏腕な、脂の乗った壮年の男なら、まあこの程度の傲慢さは特に珍しいものでもないだろう、と思えてしまう。
  • 逆に、イラつかされる主人公詐欺師よりも、こちらの億万長者のほうが人間的に理解できるし、ある意味嫌いではないキャラクターなのだ。
  • だから物語が進むにつれ、共感のまるでできない詐欺師はとっとと失敗して、億万長者がしてやったりとなるような物語にしてくれ、と思えたほどだ。
  • ではカウガールはどうか、というと、これもどうにもつかめないキャラで、赤の他人である詐欺師の持ちかけたペテンの共謀に二つ返事で乗りつつも、詐欺師と億万長者との間でふらふらと立場を変え、結局何をしたいのだかさっぱりわからないのだ。
  • まあ確かに、利己的で食えない女という設定にしたかったのだろうけれども、キャメロン・ディアスの健康的であっけらかんとしたキャラクターでは、それが生かせていないのだ。
  • こんな具合に、キャラクターと演出がどれもちぐはぐで、物語から浮いてしまっている、そんな部分にどうにも煮え切らないものを感じた。
  • 脚本はコーエン兄弟。オレはこの二人の作品があまり好きではないのだが、やはり彼らの物語センスの在り方(登場人物たちを突き放して描き過ぎるせいで誰にも共感できない)でひっかかったのかもしれない。

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モネ・ゲーム [Blu-ray]

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モネ・ゲーム [DVD]

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20140110(Fri)

[]嘘でも、本当でも、それは愛。〜映画『鑑定士と顔のない依頼人嘘でも、本当でも、それは愛。〜映画『鑑定士と顔のない依頼人』を含むブックマーク 嘘でも、本当でも、それは愛。〜映画『鑑定士と顔のない依頼人』のブックマークコメント

鑑定士と顔のない依頼人 (監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 2013年イタリア映画)

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  • 美術品鑑定士が決して姿を見せない女依頼人に翻弄される、というお話です。
  • 鑑定士の名はヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)。美術界ではその名を知らぬ者のいない名うての鑑定人であり、美術品が所狭しと置かれた豪奢な邸宅で優雅な生活をしている男であると同時に、どこにいても決して手袋を外さないという神経症的な潔癖さと、女性が苦手なばかりに初老となった今でも独身のまま、という人物設定。
  • そんな彼の喜びは、膨大な数の美女の描かれた絵画の並ぶ秘密の部屋に一人腰を落ち着け、それを舐めるように眺め渡す時。若干倒錯しています。
  • さらに彼は、友人である元画家のビリー(ドナルド・サザーランド)と組んで、オークションを都合良く操作し名画を自分のものにする、というアンモラルな側面もあります。
  • そんな彼にある日、資産家の両親が遺した、屋敷一杯に並ぶ美術品を鑑定してほしいと若い女からの依頼が来る。しかしヴァージルが屋敷を訪ねるも、依頼人の女クレア(シルヴィア・フークス)はああだこうだと理由を付け決して姿を現さない。
  • 「なんじゃいこの女!」と憤慨するヴァージルでしたが、次第にクレアに興味を抱き、そしてクレアがとあるトラウマにより対人・高所恐怖症になったことを知り、その興味は恋へと変わってゆくんです。こうして鑑定士と顔のない依頼人の奇妙な関係が始まりますが、それは意外な展開を見せるんですね。
  • 要するに2次元大好き童貞独身君がややこしいメンヘラ女に引っ掛かって地獄の業火に焼かれる、という映画なんですね!
  • ともあれ、これはこの映画を思いっきり単純に薄っぺらく言ったらこうなる、ということです。実際は観ていて一筋縄にはいかない奇妙な不安定さ、落としどころをどこに持って行こうとしているのか判然としないキリキリとした不安感が全編を覆っていて、最後まで目が離せないんです。
  • 物語はミステリアスに進行しますがミステリー映画という訳ではなく、サスペンスはあってもサスペンス映画ではなく、ある種の犯罪は描かれますが犯罪映画というわけではないんですね。じゃあなにかといったらやはり愛についての映画だ、としか言えないんですよ。
  • そしてその愛にしても、二人が結ばれたヨカッタヨカッタ!でも、やっぱり破局したザマミロメシウマ!でもなく、苦く物悲しく、そして相当イビツで残酷なものなんですね。
  • 物語は美術品鑑定を扱っていることから、その美術品が真作か贋作なのか、ということが取り沙汰されるシーンがあります。そして例えそれが贋作だとしても、美術品としての価値はそれなりにある、ということが語られます。
  • それが真実であったとしても、結果的に嘘であったとしても、高揚と至福の中にあったその時、ヴァージルにとっては紛れもなく愛であることは確かだった。それでは愛というのはいったい何なのだろうか?そしてまた、人は見たいものを見て、見たくないものは見ない、そういった存在なのではないか?それが最も幸福だった時があれば、その時こそが真実だと言えるのではないか?
  • まあ、お金払ってキャバクラ嬢に鼻の下伸ばして至福の時を得ていたとして、それは相手が水商売だからみんな嘘!みんな空しい!と一概には言い切れない、そんな男のアンビバレンツとでもいいましょうか。
  • すいません、またもや思いっきり単純に薄っぺらく言ってしまいましたが、全体的に非常に芳醇な映像描写と、様々な解釈をもたらす物語構成を成す作品として、これは実に堪能させられましたね。

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La Migliore offerta (The Best Offer)

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20140109(Thu)

[]お正月にダウンロードしたゲームなどなど お正月にダウンロードしたゲームなどなどを含むブックマーク お正月にダウンロードしたゲームなどなどのブックマークコメント

お正月はSteamでゲームが安かったもんですからあれこれD/Lしてプレイしていました。まあちょっと遊ぶって程度でクリア目指してやりこむつもりはないんですが。

Left 4 Dead 2

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ゾンビ・サバイバル・ゲームですね。シングルでもできますが基本オンラインのほうが楽しめる作りになっていて、「1」もプレイしたけどそんなにはまらなかったかな。その「2」をなんでD/Lしたかというと、Steamのウィンター・セールで無料だったからという。

■Deadpool

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おとぼけアメコミ・ヒーローDeadpoolが主人公のアクション・ゲーム。敵と戦ったりもしますが、屁をこいたり便所でウンチしたりもできます。それとコミックと同じノリでDeadpoolのやることに外からいちいちツッコミが入るのが楽しい。とはいっても英語版なんで何言ってんのか分かんないですか…。Sreamで$9.99。

■Far Cry3 Blood Dragon

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FPSゲーム「Far Cry3」のMODで、こちらはレトロ風味溢れるSF世界で戦っちゃいます。「Far Cry」は「1」やったきりなんだけど、なんかクドいゲームで飽きるんだよなあ…と思ってその後はやってなかったんですけど、この「Blood Dragon」はもうちょっとどうにかなってるかな、と思ったらやっぱりクドい…。Sreamで$7.49。

■Shadow Warrior Classic Redux

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2013年に美麗グラフィックで新たに蘇ったリニューアル版が面白かったので、原点のClassic Reduxをプレイ。変なオリエンタル趣味、DOSゲーム時代の粗いドットが懐かしいレトロ・ゲームなんですが、割と難易度高い。2バージョン入り。意外とパズル要素が多くて、古いのに面白いんですよね。あと、スクリーンショット見たらアニメ絵の美少女とか出て来るんだけどホントなんだろうか。Duke Nukem 3Dと抱き合わせで$5.09。

Duke Nukem 3D: Megaton Edition

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これもレトロ・ゲームですねぇ。4バージョンぐらい入ってるのかな。相当下品で下らなくてスッカスカの内容で楽しい。こちらも結構パズル要素が入っていて、やっていて飽きない。古いFPSって意外と楽しいですね。他も当ってみようかなあ。上で書いたShadow Warriorと抱き合わせで販売でした。

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20140108(Wed)

[]『ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突』を観た 『ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突』を観たを含むブックマーク 『ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突』を観たのブックマークコメント

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お正月は米ファンタジー系TVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ 第二章:王国の激突』のBlu-ray、6枚組全10話を観てました。これ、発売日に買ったんですが、お正月に観ようと思ってずっと封印してたんですよ。

第二章のお話はこんな感じ:

激震が走る「第二章」 戦火の火ぶたが切って落とされる!壮大なる物語の序章は、ドラゴンの誕生によって幕を下ろした。王位奪還を目指し、激動の<五王の戦い>が今、始まる! 壮大なる序章を経て、ついにウェスタロス全土を揺るがす戦乱の火蓋が切って落とされた第二章は、これまで以上に戦記の色が濃くなり、玉座を狙う者たちの熾烈な戦いが繰り広げられる。海軍大臣だったスタニス・バラシオンは、本拠地ドラゴンストーンで自らこそ正統なる後継者と名乗りを上げ、キングズ・ランディングへと進軍。彼の弟レンリー公もタイレル家と手を組み、玉座を狙う。北の王を宣言したロブ・スタークはラニスター軍を相手に快進撃を続けていた。三者がめざすキングズ・ランディングではラニスター家の支配力が強化され、サーセイは摂政女王として君臨。だが鉄の玉座を継いだジョフリーの残酷さは日に日にコントロールが難しくなっていく。父タイウィンの代理として“王の手"に就いたティリオンは、そんな2人だけでなく、王の小評議会のクセ者たちを相手に七王国の政治を統べるために奮闘していた。一方、東の地でついにドラゴンの母として目覚めたデナーリスにも試練が続く。わずかなドスラク人を率いて砂漠をさ迷う彼女はまずこの地を生き延び、戦力を補強する必要に迫られていた。七王国の政治には関与しない<壁>ではホワイトウォーカーの脅威だけでなく、“壁"の外で生きる野人たちとの熾烈な戦いが本格化し始める。さらに王都に残されたサンサ、逃げ出したアリア、バラバラになったスターク家の運命は…。スタニス、レンリー、ロブ、そしてジョフリーを擁するラニスター家の玉座争いの物語が本格的に動き出したことで、七王国の諸名家は誰の味方につくべきか、それぞれの思惑が繰り広げられ、戦況は混迷を極めていく。これまでクローズアップされてこなかった名家、グレイジョイ家とタイレル家も第二章でいよいよ動きを見せ始め、陰謀と裏切りのドラマはますますヒートアップしていく。 第二章ではさらに新キャラクターも登場。スティーブン・ディレイン演じるスタニス公がついに姿を現すほか、女戦士ブライエニーなど、いずれも注目のキャラクターがそろっている。激しさを増していく七王国の玉座争い。その外では伝説の異形の種族ホワイトウォーカーが動き出し、野人たちも<壁>を越えるべく戦いを挑む。壮大なドラマは始まったばかりだ。


…以上、誰も最後まで読まないだろうなと思ったのでフォント小さくしました!

ええと…もともとヤヤコシイお話と人間関係がさらにヤヤコシクなってるぅ〜〜ッ!!(ゼィハァ…)

〇〇家の何某と〇〇家の何某がああだこうだで…と第一章でもなんとか把握はしていたんですが、第二章では新たな派閥がさらに追加され新キャラも次々に登場、「こいつってどこの派閥だったっけ…」と考えている暇に物語は別の土地へまた別の土地へと目まぐるしく移っていくんです。記憶力がグズグズになってきた年寄りのオレは、一緒に観ていた相方に「あいつ誰?こいつ何家の味方?」と始終質問攻めしていましたよ。あと新キャラの背景があんまり説明されなくて、そこも戸惑った原因でしょうか。それでも頑張って観続け、最終的にはなんとか把握できたんじゃないか…と思っております。

全体的に、世界観と人物相関図をしっかり理解してもらうための序章としての第一章が終わって、いろいろなことがさらに目まぐるしく動き出した、というところですかね。それにより、第一章での登場人物たちの立ち位置がどんどん変わっていき、最初に抱いていた印象がまるで変わってしまうキャラも多数おりました。特にインプことティリオンは、どんどん格好良くなっていきますねー。小人症という特異な体躯のせいか、トリックスター的な役割なのだろうかと思っていましたが、どうしてどうして、この物語の中で一番陰影に富んだ性格のキャラクターとして活躍しているのではないでしょうか。ある意味一番感情移入できるのがこのティリオンかもしれません。こうした一時も目を離せない生生流転のドラマがGoTの魅力なんですね。それとこの第二章では、第一章ではあまり大っぴらに描かれなかったファンタジー要素が徐々に注入されてきているのがよかったですね。

そしてラストでは遂に〇〇が動き出し、ゲーム・オブ・スローンズ世界にさらなる戦乱と悲劇を巻き起こす予感をさせて物語は第三章へと続くのですね。いやあれどうなっちゃうの?というか第三章のBlu-rayっていつ出るの!?

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20140107(Tue)

[]長野カピバラ旅行 その2 須坂市動物園でカピバラ温泉篇 長野カピバラ旅行 その2 須坂市動物園でカピバラ温泉篇を含むブックマーク 長野カピバラ旅行 その2 須坂市動物園でカピバラ温泉篇のブックマークコメント

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長野カピバラ旅行二日目はいよいよカピ家族とのご対面です。前日飲み過ぎ食べ過ぎでお腹が疲れていたようですが、とりあえず駅前のベッカーズで軽くサンドイッチの朝食。

須坂市動物園は長野電鉄長野駅から須坂駅へ約25分かけて行き、そこからさらに路線バスないしタクシーで5分ぐらい行った場所にあります。

◎須坂市動物園HP

9時ごろにホテルをチェックアウトし、ガラガラの長野電鉄に乗りました。この日も日中の気温は0〜5度前後ということなので重装備で出掛けましたが、電車の中がぽかぽか暖かくて居眠りしそうになってしまいました。

須坂駅に着いたものの、バスの接続がうまくいかなかったのでタクシーに乗ることに。タクシーに乗る前に、動物園内や周辺には食事のできる所もコンビニも無いようでしたので、駅前のイオンで昼食用のおにぎりを調達。


タクシーは動物園前の臥竜公園入口で降ろしてもらいました。この臥竜公園には池があるのですが、寒さで水面はすっかり凍り付いていましたよ。

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そして臥竜公園を抜けた先に須坂市動物園が見えてきました。小さいとは思ってましたが、本当にこじんまりと小さな動物園です。入園料は200円、一日に何度も出入りできる仕組みになっています。

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入園料を払って動物園に入り、しばらく歩くと…いた!カピ家族の皆さん!おお〜いカピ〜、逢いに来たぞ〜。須坂のカピ家族はお父さんお母さんと去年11月に生まれたばかりの小カピが6匹。冬ということもあって寒いのかみんなで寄り添いながら日光浴していました。いやまあ実は、季節にお構いなく、いつでもぴったり寄り添って暮らす習性があるみたいなんですけどね。でもこの日はやっぱりちょっと寒そうに見えたかな。

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子供とクンカクンカしているお母さんと、体におがくず付いてるけど我関せずヌーン…としているお父さん。

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エサをもしゃもしゃ食べているカピ親子。

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そしてこの日の目玉はなんといってもカピバラ温泉。お正月は11時と13時半の2回の温泉タイムが設けられておりました。それではその時撮ったビデオをご覧ください!前半ではぴゅるぴゅる鳴く小カピの様子が見られます。

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実はこの日、11時の回にはなんとか間に合ったのですが、カピバラ温泉はこの須坂市動物園でも人気爆発、押せよ押せよの人だかりで最初の回は全然見られなかったぐらいでしたね。それなので人混みを避けてしばらく動物園内の他の動物たちを見て歩き、13時頃にはかぶりつきにスタンバって、寒い中温泉タイムを待っていたりしていたんですよ。

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お父さんお母さんが大きいからお風呂はすぐにいっぱい。

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ちんまい小カピたちはお風呂からあがったと思ったらまたすぐ入って落ち着きがありません。

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というわけでたっぷりカピたちを堪能し、そろそろ帰る時間。カピたちに別れを告げて東京への電車を乗り継ぎ、長野カピバラ旅行は無事終了いたしました。機会があったらまたカピ見に行きます!

(おしまい)

20140106(Mon)

[]長野カピバラ旅行 その1 カピに引かれて?善光寺参り篇 長野カピバラ旅行 その1 カピに引かれて?善光寺参り篇を含むブックマーク 長野カピバラ旅行 その1 カピに引かれて?善光寺参り篇のブックマークコメント

f:id:globalhead:20140105182219j:image:left1月の2日3日は相方さんと二人で長野まで旅行に出掛けておりました。1月の長野でいったい何を?スキー?雪山登山?いいえ、長野にある動物園までカピバラを見に行ってたんですね。

まあ、近県に日帰りで行って帰ることのできるカピバラのいる動物園はあることはあるんですが、ここはお正月休みを利用して、旅行がてら動物園に行こうじゃないか、と思ったんですよ。それに去年のお正月も熱海までカピバラ見に行ってますし、毎年恒例っていうのもいいじゃないかと思ったんですね。それと併せ、往復新幹線とホテルがパックになった旅行券が格安だったんですよ。

目指すのは長野県須坂市にある須坂市動物園。ここで去年、子カピバラがなんと6頭も生まれており、そのまだちっちゃいカピバラ赤ちゃんを見たい、というのもありましたね。

東京から長野新幹線に乗り、長野市には1時頃到着。この日の長野は朝まで降っていた雪がまだ残っていて、気温は0度前後。とても寒いです。寒いと聞いていたので、この旅行は重装備で出掛けました。


とりあえず動物園は二日目からということにして、着いた日は長野の善光寺にお参りすることにしました。駅から路線バスに乗り善光寺前へ。仁王門をくぐり、お地蔵さんを横目で眺めながら、せっかく長野に来たんだからお昼ご飯はお蕎麦にしようじゃないか、とお店を探しました。

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お蕎麦屋さんで腹ごしらえ。味はまあまあだったかな?冷たいお蕎麦にしちゃいましたが、暖かいのにすればよかったかなー、としばらくグチグチ言っておりました。参道は初詣で客でとても賑わっていましたね。

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山門をくぐるともうすぐ本堂。ここからは初詣で客で非常に混雑し始め団子になって並ばされました。

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寒い中をしばらく我慢してようやく本堂に辿り着きます。中もお賽銭を投げるお客さんでごったがえしていましたが、もうちょっと空いていたら中の仏教美術を眺めていたかったですね。

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さてお参りも済ませ、ちょっとあたりを散策した後、この日のもう一つの目的地である長野の温泉施設に向かいます。施設の名前は「長野うるおい館」。善光寺からでもタクシーで5分10分ぐらいの近場です。この日取ったホテルにもお風呂はありますが、ついでだから長野の温泉にも入っちゃおう!という相方さんの提案でした。長野うるおい館、雪をかぶった山を見ながらの露天風呂が実に風情があってよかったですね。

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お風呂でのんびりしてから4時過ぎにホテルにチェックイン。ホテルはメトロポリタン長野。格安パックチケットで行った割に、これが結構綺麗な部屋のホテルでした。

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部屋からのぞむ夕暮れの長野。長野は本当に周囲を山に囲まれているんだなあ。

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ホテルでグデッとしてたらいい時間になったので、外にご飯を食べに行くことにしました。1軒目に長野郷土料理のある居酒屋に入り、さらに梯子して、ベルギービール・バーへ。なかなか美味しいビールが並んでいましたよ。

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お酒が入って盛り上がり、「〆にラーメンだああ!」と長野の夜空に(凍えながら)吠えるオレと相方さん。ええ、こういうことばっかりやってたんで休みの間は太りました…。で、たまたま見つけたラーメン屋さんというのが、信州味噌仕立ての味噌ラーメンだけを出しているお店で、ここのラーメンがなにしろ美味かった!オレも相方さんも実は味噌ラーメン好きなんですが、ここの味噌ラーメンは関東にいてもお目にかかれないような美味さでしたね!

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(明日に続きます)

20140105(Sun)

[]年末年始の反省 年末年始の反省を含むブックマーク 年末年始の反省のブックマークコメント

仕事納めは30日月曜。それも2時間ほど事務所を掃除して終わりだった。

しかしこの2時間を張り切ってしまい、筋肉痛になり大晦日には寝込んでしまった。

年末の夕暮れ空はそれはすっきりしたものだった。

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買ったトマトはハート型をしていた。

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大晦日は映画を観に行っていた。

年末年始は美味しいご飯を作ってもらった。

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体がなまるだろう、と元旦から散歩に出掛けたら、トンネルになった遊歩道があった。

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中は暗かった。

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散歩の後は、ビールを買って帰った。

この後旅行行ったり部屋で映画観てたり。

年賀状は無事出した。やはりあれは存在しなくてもいいものだとしみじみ思った。

今日は早朝から起き出し一日部屋にこもってブログの下書きをしていた。12時間ほどかけて10日分書いた。

そして勢い余って今、今日の分の日記も書いている。

今日はあとは酒飲んでメシ食ってDVD観て寝るのである。

さあて、明日から仕事だ。

皆さん頑張りましょう。

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20140104(Sat)

globalhead2014-01-04

[]もう正月休みも残りわずかなんですよ奥さん? もう正月休みも残りわずかなんですよ奥さん?を含むブックマーク もう正月休みも残りわずかなんですよ奥さん?のブックマークコメント

  • すがすがしいほどにグウタラ&ダラダラな正月であった。
  • 美味いもんダラダラ食いの!美味い酒ダラダラ飲みの!面白い映画やらドラマやらダラダラ観いの!
  • ゲームもちょっとした!
  • グウタラ旅行にも行ってきたがそれはまた後ほど。
  • そして極めつけはダラダラとネット閲覧!
  • あれだけ長時間ネット眺めてたのに何も何一つとして記憶に残ってない!ママ!ネットには悪魔が住んでるよ!?
  • グウタラ&ダラダラの華々しい成果としてハイスピードで3キロ太った。
  • この3キロを落とすのに血の滲むような毎日が待っているのは十分知っているよ!毎年正月は肥えては落とし肥えては落としの連続なんだ!
  • さらに明日はダラダラとブログをまとめる予定である。
  • しかし今年こそはブログ1本書くのを30分以内で収めたい…。
  • あんな内容なのに書くのに時間が掛かり過ぎだ!というか時間掛けないとまともに読めるものにすらならない、ということもできるが…。
  • というわけで今年のブログは短文で攻めたい!
  • 何を?どこを?誰を?何の為に攻めるの…?などと聞かないでくれ!そんなに深く考えてないんだ!
  • いったい誰に言い訳してるんだ!
  • …まあ自分に言い訳してるんだがな…。

[]オレと年賀状 オレと年賀状を含むブックマーク オレと年賀状のブックマークコメント

  • 年賀状を出さないことにして数年、そんなオレの今年の年賀状は10枚!
  • 親からすらも来ない!
  • 50過ぎの中小企業サラリーマンとして、どうですかこの成果は?
  • まあしかし、来た分に関してはお返しする所存である。
  • しかし今日は既に1月4日…年賀状って売ってんのか…ッ!?
  • (数十分経過)
  • で、コンビニに年賀状(印刷済)買いに行ったんだが、「牛」とか書いてんのよ!
  • 今年牛年だったっけ!?
  • と思ったら「午」だったよ!
  • 「午」って書いて「うま」なんだな!
  • で、うし年は「牛」じゃなくて「丑」なんだな!
  • オレ、スゲエ勉強になったよ!
  • すまん、年明けからクオリティの高いブログで!

20140101(Wed)

globalhead2014-01-01

[]謹賀新年 謹賀新年を含むブックマーク 謹賀新年のブックマークコメント

皆さんあけましておめでとうございます。
今年も拙ブログ『メモリの藻屑、記憶領域のゴミ』をよしなに。

まあしかしですね。
実はこの新年の挨拶、去年の暮れに下書き書いていたんですけどね。
年賀状を前の年に書いて出すようなものですよ。
でも、その時書いてあったことが、これがまあ実にやる気のないものでして。
いかにやる気がないのかを長文でアピールしたタチの悪いものだったんですよ。
いや、確かにやる気がないのはいつものことなんですが、そんなもん正月早々読まされるほうもうんざりするでしょうし、それに新年ぐらい、嘘でもしっかりしているところを見せようかと思って、その時書いたものは没にしちゃいましたよ。でまあ、仕切り直しってことで新たに書いているわけなんですが。

でまあ、何を書くかっていってもあんまり思いつかないんですが、やっぱり今年の目標とか抱負でしょうか。
今年の目標は…
「生き延びる」
ですね。
年寄ですしねえ。会社でも何かと大変な時期だったりもしますから、とりあえず死なないようにしたい、生き延びたい、そういうことですね。

今年の抱負は…
「だらだらやる」
これでいいかなあ。
要するに気負わないで自分のペースでやる、ということですね。

今年は、自分がこのブログを始めて10年になる年なんですよ。
一応一区切りということで、そのうちにでも自分のブログを振り返る記事を書いてみたいと思います。

それではみなさんいいお正月を過ごされてくださいね。

2014年元旦 FUMO

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2014/01/02 01:39 謹賀新年! 本年も宜しくお願い申し上げます。
「だらだらやる」私は抱負にも目標にも掲げた事はないのに、結果的にいつもそうなっています。
とにかく健康に留意いたしましょう、お互いに♪

globalheadglobalhead 2014/01/02 08:44 レイジーさん謹賀謹賀!
しかし目標とか抱負とか書いたけど、考えてみればこれっていつも通りじゃん…。
とりあえず健康だけは気を付けたい年頃ですよ。
今年もよろしく!

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