Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20160907(Wed)

[][]タイガー・シュロフ伝説はここから始まった!?アクションロマンス映画『Heropanti』! タイガー・シュロフ伝説はここから始まった!?アクションロマンス映画『Heropanti』!を含むブックマーク タイガー・シュロフ伝説はここから始まった!?アクションロマンス映画『Heropanti』!のブックマークコメント

■Heropanti (監督:サッビール・カーン 2014年インド映画)

f:id:globalhead:20160903074243j:image

この間観たタイガー・シュロフ君の主演映画、『A Flying Jatt』(2016)ホントに面白かったですね。前作の『Baaghi』(2016)もなかなかよかったし、「マコーレ・カルキン似のクセしてなかなかやるな」と思わせるものがありました。で、ここはデビュー作である2014年作『Heropanti』も観てみっか!と思ったんですが、それにしてもタイトル「広パンティ」ですか……まさかインドの『変態仮面』じゃないだろうな……("Heropanti"は"ヒーローっぽい"とかいう意味らしいです)。出演はタイガー君の他、ヒロイン役にクリティ・サノン、さらに悪党の親玉を『ダバング 大胆不敵』のプラカーシュ・"カエル顔"・ラージが演じていて、ここで既に期待値MAXですね!監督は『Baaghi』のサッビール・カーン。このヒトあの迷作『スタローンinハリウッド・トラブル』(2009)を撮ったヒトだったんだ!?

《物語》舞台はインドの小さな町。そこで地元の有力者チョウドリー(プラカーシュ・ラージ)の娘が結婚式中に別の男と駆け落ちしちゃう所からお話は始まります。「誰だ娘をかどわかした奴は!捕まえてキャンタマ捻り潰してやる!」怒り心頭に達したチョウドリーは配下の"やから"衆を集め、娘と逃亡したとみられる男の友人たちを次々に拉致、「吐けや!男の名前を吐けや!」とボコボコにしまくります。

その中には主人公バブルー(タイガー・シュロフ)もいましたが、屈強な肉体を持つ彼は拷問にも涼しい顔。「家帰ってプロテイン飲まなきゃならないからそろそろ逃げっか」と友人たちを連れ脱走しますが、その途中かつて一目惚れしたまま行方の分からなくなっていた女の子を見かけたからサア大変!「あのハクいチャンネーはここらに住んでたのか!?」彼女に見とれている間にバブルーたちは再び捕まってしまいます!しかし実はこの女の子、チョウドリーのもう一人の娘ディンピー(クリティ・サノン)だったもんですからお話はさらにヤヤコシイ方向へと向かうのです。

(注:文中のセリフは全てオレの妄想により捏造されたものです)

というわけでタイガー君のデビュー作「広パンティ」ですが、いやあ、やっぱタイガー君、顔キモイわあ……。ヒロインと見つめ合うシーンで二人の両目がアップで映されるシーンがあるんですが、タイガー君の目、これから獲物を飲み込もうとする爬虫類の目にしか見えません。ヒロイン飲み込んでどうするんだよタイガー・シュロフ!?その他のシーンでも意味も無く余裕綽々で、"地獄のミサワ"状態のマコーレ・カルキンとしか思えないんですよね。アクションもそつなくこなしていますが『Baaghi』や『A Flying Jatt』と比べるとまだまだ未知数といった感じで、筋肉もまだそんなに付いてないからイキがればイキがるほど"単なるクソ生意気なガキ"に見えてイラつかされます。でもこの頃からやっぱり踊りのキレはいい。

お話のほうもなんだかなあ、ってな感じです。娘を連れだした男を探し出す為、男の友人たちを尋問するのはまだ分かるとしても、長く監禁しても意味ないんじゃないかなあ。そして逃げ出したのに「惚れた娘が近所にいる」という理由で再び捕まっちゃうタイガー君、あんたはいいとしてもあんたの友達にとっちゃあいい迷惑じゃないかよ!?さらに「男と娘が潜んでいるアパートが見つかった!」ということで"やから"衆の皆さんはそのアパートに向かうんですが、そこにわざわざ拉致したタイガー君一行を連れてゆくのはなぜ?ところでこのタイガー君の3人の友達、なんだか「3馬鹿トリオ」といった風情で面白いんですが、これはきっとあの名作インド映画『きっと、うまくいく』のオマージュですね(んなわけない)

なんてことをモニター画面に向かってツッコミながら観てたんですが、とはいえこの前半のコメディ要素は結構悪くありません。そして中盤からはちょっと流れが変わってきて段々と面白くなってきます。それは娘を失った父チョウドリーの苦悩が描かれ始めるからなんですね。最初は単なる田舎者の陰険なクソ親父にしか見えなかったのですが、彼が娘を探すのは、単に家長としての顔に泥を塗られたということからではなく、いびつな形であるにせよ、そこには娘を愛し心配する親の心があった、ということが分かってくるんですよ。こんな揺れ動くクソ親父の心理をプラカーシュ・"カエル顔"・ラージは驚く様な幅のある演技で演じ切り、非常に見所です。

そして自分を拉致し暴力を振るわれたのに、主人公バブルーはチョウドリーに次第に同情し、お互いの心も近づいてゆくんですね。それは愛する女性ディンピーの父親であったこと、そしてチョウドリーは駆け落ちした娘同様、もう一人の娘ディンピーも心から愛していることを知ったからなんです。こうして後半はチョウドリーとバブルー、年代を超えた男同士の理解と歩み寄りといった形で物語が進んでゆくんです。そういった部分でこの『広パンティ』、前半のアクションとコメディとロマンス、さらに中盤からインドの名悪役プラカーシュ・ラージの熱演がいい具合に後押しして、なかなか滑り出しの良いタイガー君デビュー作となったんじゃないでしょうか。

D

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/globalhead/20160907/p1