2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

クトゥルー神!陰陽師!蘇った超絶剣士!明治天皇暗殺計画!伝奇小説『大東亜忍法帖【完全版】』がとてつもなく面白かった!

■大東亜忍法帖【完全版】/荒山 徹 幕末維新の騒乱期。命を落とした超絶剣士達が次々と蘇った。千葉周作、男谷精一郎、伊庭軍兵衛、近藤勇、土方歳三、沖田総司など総勢十二人! そして彼らを率いるのは、山田一風斎と名乗る謎の陰陽師。邪神“くとぅるー”の…

ロッセリーニ、ゴダール、パゾリーニ、グレゴレッティ、合わせてロゴパグ。/映画『ロゴパグ』

■ロゴパグ (監督:ロベルト・ロッセリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ウーゴ・グレゴレッティ 1963年フランス・イタリア映画) オレたちロゴパグ族! 「ロゴパグ」。それはパグ犬でもなく口パクのことでもなくバグったロゴ…

崩壊したアメリカの大地を少女とロボットが往くグラフィック・ノベル『エレクトリック・ステイト』

■エレクトリック・ステイト/シモン・ストーレンハーグ 1997年、無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がるアメリカ。10代の少女ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット…

映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル 』はやっぱりひたすらお気楽なB級SF作品だった

■メン・イン・ブラック:インターナショナル (監督:F・ゲイリー・グレイ 2019年アメリカ映画) 『M.I.B.(メン・イン・ブラック)』シリーズ第4弾『M.I.B.:インターナショナル』が公開されたというので観に行ったのだ。 シリーズは1作目が1997年公開…

地獄で生きるということ/映画『暁に祈れ』

■暁に祈れ (監督:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 2018年アメリカ・イギリス・フランス・中国映画) なんだかとんでもなく物凄い映画を観てしまったのでざっくり紹介したい。タイトルは『暁に祈れ』、米英中仏合作のドラマだ。 どんなとっかかりでこの作…

アストリアス『大統領閣下/グアテマラ伝説集』を読んだ(ラテンアメリカ文学)

■大統領閣下 グアテマラ伝説集/アストリアス 先日読んだイサベル・アジェンデの『精霊たちの家』がたいそう面白かったのでもう少しラテンアメリカ文学を読んでみるべえかと思い手にしたのがグアテマラの作家、ミゲル・アンヘル・アストリアスによる『大統領…

つれづれゲーム日記:『Titan Quest(タイタンクエスト)』の巻

■Titan Quest(タイタンクエスト)(PS4/Xbox One/Nintendo Switch/PC) 「ハクスラが欲しいか」ある夜オレが惰眠をむさぼる布団の枕元にゲームの神が降りてきてこう言ったのである。寝惚け眼でオレは答えた。「ハクスラっすか。いいっすねえ。アレとかコレ…

アジアン・ビューティーの活躍するアクション映画3作/『ハイ・フォン:ママは元ギャング』『MARIA マリア』『ジャイアント・チリペッパー』

■ハイ・フォン:ママは元ギャング (監督:レ・ヴァン・キエ 2019年ベトナム映画) 「アジアン・ビューティーの活躍するアクション映画3作」というタイトルで今回紹介する映画3作、まず最初はベトナム映画『ハイ・フォン:ママは元ギャング』。 主人公の名は…

映画『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』はマジカル・ミラクル・ミステリー・ツアーだった!?

■クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅 (監督:ケン・スコット 2018年フランス・アメリカ・ベルギー・シンガポール・インド映画) 今日紹介するのは2018年製作でつい最近日本でも公開された『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』とい…

『きっと、うまくいく』『PK』の監督ラージクマール・ヒラニによる最新作『SANJU/サンジュ』

■SANJU/サンジュ (監督:ラージクマール・ヒラニ 2018年インド映画) (この記事は2018年12月22日に更新した記事「『きっと、うまくいく』『PK』の監督ラージクマール・ヒラニによる新作伝記映画『Sanju』」を日本公開に合わせ内容を少々変更してお送りして…

ブチ切れ除雪作業員の復讐大作戦!?/映画『スノー・ロワイヤル』

■スノー・ロワイヤル (監督:ハンス・ペテル・モランド 2019年アメリカ映画) 麻薬売買にまつわる事件に巻き込まれ殺された息子の敵を討つため、一人のオッサンが立ち上がる!という映画『スノー・ロワイヤル』でございます。 息子を殺された親父というのを…

インドと共に歩んできた男の60年に渡る愛と苦闘/映画『Bharat』

■Bharat (監督:アリー・アッバース・ ザファル 2019年インド映画) 激動の近代インド史と共に生きてきた男がいた。彼の名はバーラト。映画『Bharat』は印パ独立から21世紀初頭にかけ、流転し続けるインドの歴史と寄り添うように生きた一人の男の、愛と苦闘…

寓話的な物語と深化した映像美を誇るインド歴史大作 / 映画『パドマーワト 女神の誕生』

■パドマーワト 女神の誕生 (監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー 2018年インド映画) (この記事は2018年1月29日更新の拙ブログ記事「寓話的な物語と深化した映像美を誇る歴史大作 / 映画『Padmaavat』」を映画日本公開に合わせ内容を一部変更して更…

京極夏彦の『今昔百鬼拾遺 河童』を読んだ

■今昔百鬼拾遺 河童/京極夏彦 昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かっ…

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はまあまあだったかな

■ゴジラ キング・オブ・モンスターズ (監督:マイケル・ドハティ 2019年アメリカ映画) ■オレとゴジラ 怪獣が好きだった。ウルトラマンやウルトラセブンの、円谷怪獣が好きだった。怪獣が好き過ぎて、当時小学校にまだ上がっていない年齢なのにもかかわらず…