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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20110207(Mon)

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■Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen (監督:アンドリュー・ラウ 2010年香港映画)

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この間観た『イップ・マン 葉問』が面白かったので、ドニー・イェンさんの映画をもっと観たいと思ってたら、カンフー映画好きの下町の好青年ちゃとらねこ君が貸してくれたのがこの『Legend of the Fist : The Return of Chen Zhen』。日本未公開で字幕は英語のみだったんですが、頑張って観てみました。

映画が始まると舞台はいきなり第1次世界大戦真っ盛りのフランス!ええ〜こっからかい!?とまず度肝を抜かれます。当時中国はドイツと戦うイギリス・フランスに協力して中国兵をヨーロッパに出していたんですね。こりゃ知らなかった。そしてその真っ只中にドニーさんはいたんです!飛び交う銃弾!炸裂する爆弾!火の海となった瓦礫の町!血を流し次々と死んでゆく仲間たち!八方ふさがりの状況から抜け出すため、ドニーさんは敵を急襲する!おおおバルクールだよ!両手ナイフの格闘だよ!カンフー映画だと思って観始めたら思いもよらぬ展開にオレはハートを鷲掴み!ドニーさんかっちょええ!ここで期待は大きく膨らんでゆきます!

そして大戦終了後、ドニーさんは上海へ帰るのですが、ここは既に大日本帝国によって租界となっていたんですな。そしてこの土地で日本兵たちは中国人に対し悪逆非道の限りを尽くしていたんです!侵略者大日本帝国!中国人の敵日本人!ジャップは日本から出て行け!こうして人民の敵NO.1、日本人を懲らしめる為、憤怒を胸にドニーさんは立ち上がるのです!繰り出される拳!飛び出す蹴り!その戦いの中で、恋、裏切り、仲間の死、激しい拷問、悲痛な別れを経て、ドニーさんは最後の敵である日本軍将校の待つ道場へと、死を覚悟して赴くのです…。

いやーしかし登場する大日本帝国軍人の憎らしいこと憎らしいこと!悪魔の如き冷酷無比さで中国人たちを次々と惨殺してゆき、例え仲間の日本軍人であっても使えないヤツはゴミ屑のように殺してしまいます!こうなると冷酷というよりも単なるキチガイですな。いやーしかしいくら侵略国だったとはいえ、ホントにこんなに酷かったんですかねえ!?同じ日本人としてほんのちょっと胸が痛みます。今のドイツ人はナチス・ドイツ第三帝国の連中が映画や物語で蛇蝎の如き扱いを受けてるのを見てどう感じてるんだろうとか思っちゃいました。まあしかし映画の敵役としては憎らしければ憎らしいほど物語は盛り上がりますから、ある意味天晴れな糞野郎だったともいえますな!

さて主人公ドニーさん、映画の中では八面六臂の大活躍です。復員後のドニーさん、ちょび髭生やしたナイトクラブの従業員として登場し、器用にピアノを弾いて見せたかと思えば、白タキシード姿でダンディに煙草を燻らせたりしています。おいおいキメ過ぎなんじゃないのかドニーさん!?しかしその陰では同胞を守るため、目にも止まらぬカンフー技でばったばったと敵をなぎ倒し、ヌンチャク技まで大披露!そもそもこの映画、よく観るとドニーさんのブルース・リー・リスペクトで作られた映画なんですね。『グリーン・ホーネット』みたいな黒マスク姿は勿論、純白のマオカラースーツや『ドラゴン怒りの鉄拳』を髣髴させる抗日テーマ、さらに戦いの最中「あちょー」ってちょっと言っちゃってるよ!?言ったよね?言ったよねドニーさん!?

そういった意味でブルース・リー・ネタを拾いながら観ていくと楽しい映画ですが、抗日具合がちょっと気になる人にはお薦めできないかも。個人的には、あれもこれもとリーさんネタをまぶすよりも、バルクールものならバルクールもの、黒マスクなら黒マスク一本で通してくれたほうが映画のカラーとしてまとまっていたような気がするし、もうちょっとシンプルな勧善懲悪ものを観たかったかな。ちなみにこの映画はBDソフトを貸してくれたちゃとらねこ君のブログ「帰ってきたよちよちぶろぐ」でも紹介してあるので合わせて読んでください!

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