Hatena::ブログ(Diary)

メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20110510(Tue)

[]陰謀だッ!陰謀だッ!陰謀なんだ・・・ッ!?〜映画『アンノウン』(多分ネタバレなし) 陰謀だッ!陰謀だッ!陰謀なんだ・・・ッ!?〜映画『アンノウン』(多分ネタバレなし) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 陰謀だッ!陰謀だッ!陰謀なんだ・・・ッ!?〜映画『アンノウン』(多分ネタバレなし) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■アンノウン (監督:ジャウム・コレット=セラ 2011年アメリカ・ドイツ映画)

f:id:globalhead:20110509123010j:image

この『アンノウン』、事故に遭った男が目覚めてみると自分のことを誰も覚えていない、っていうスリラーなんですけどね。主人公はアメリカからドイツのベルリンに学会出席の為やってきた学者さん(リーアム・ニーソン)なんですね。で、奥さんとホテルにチェックインしようとしたら空港に鞄を忘れてきたことを思いだし、こりゃヤヴェと一人でタクシーで引き返したら途中事故に巻き込まれて車ごと川に転落、なんとか命は助かったけれども4日間意識不明、目を覚ました学者さんはあわてて奥さんの待ってるはずのホテルに駆けつけると、なんと奥さん「あんた誰?」とかゆってて、しかも自分と同じ名を名乗る男が「彼女の旦那はボクチンだけど何か?」とかヌカしてる、いや嘘だろ笑えねえ冗談よせよコラとか詰め寄ると、自分のはずの名前:しかし写真はその男の身分証明書まで出された挙句警備にとっつかまり、「俺は大学の偉いセンセーなんだからネットで検索してみやがれ!」とブチ切れてみたものの、検索してみると出てきたのはさっきの男…うわああああこりゃいったいどゆことなんだああああこれはいったい何の陰謀だあああ!っていうお話なんでありますよ。

スリラーっていうジャンルの物語にはなると思いますが、なになにスリラー、って言った途端にそれだけでネタバレしそうだからなかなか内容についてはこれ以上突っ込めないお話なんですよね。まあ少なくともリーアム・ニーソンウィル・フェレルと一緒になって華麗なフィギュア・スケート技を決めるお笑いスリラーとかクリスティーナ・アギレラと一緒にクラブであられもない格好で歌い踊るミュージカル・スリラーとかあとまあ難病小動物大行進とかそういった類ではない普通にきちんとスリラーなのでその辺は安心して楽しんでもらっていいとは思いますが。逆に言うと最初のこの「誰も自分のことを覚えていない」というシチュエーションからどんなお話が成り立つのか、どんな展開を見せてくれるのか、どんなオチをつけてくれるのか、というのをワクワクしながら観る映画だということが出来るんですね。だから観るほうはこんなことなんじゃないのか?あんなことなんじゃないのか?とかいろいろ想像したり空想したりして、お話が進むにつれその予想が裏切られたり合ってたりするのを確認するのが楽しい、そんなお話なんですね。

まあしかし順当に考えてこの学者さんがいったいどんな目に遭ってるのか?というのは二つ考えられて、まずまわりがみんな嘘を言っている、もしくは、まわりが言ってる事が正しくて自分の認識が間違ってる、ということになるんですよね。もっと奇抜に考えると、まわりの言ってることも自分の言ってることも正しい、ということだって考えられるし、そうするとそれを矛盾無く説明できる世界観の設定ってどんなの?ということをあれこれ想像してみたりもできる。逆にまわりも自分もみんな間違ってる、というお話の持っていきようもあるけれども、そうするとかなりシュールな世界を構築しなきゃならんよなあ、ということを想像したりも出来る。そんなことをあれこれ考えながら観ていると、出てくるヤツラがみんななんだか腹にイチモツもってるような、なんか隠し事していて主人公だけが知らない、といったような、誰も彼も嘘言っている陰謀だらけの陰謀世界なのかもしれない、と観ているほうも疑心暗鬼になってくるんですよ。もうこの世は陰謀だらけですよ!嘘だ嘘だみんな嘘つきだ!東電も菅直人原子力安全保安院もマスコミも信じねえッ!オレは騙されている!オレは騙されているんだああ!とかなんか映画とは全然関係ないことで恐怖の雄たけびをあげてしまいたくなる今日この頃でありますよねえ。

そういうわけで映画は実はこういうことらしいああいうことらしい…と進んでいきますが、まあこの辺の説明はよく考えると結構整合感に欠けていたりする部分もあることはあるのだけれども、そこはそれリーアム・ニーソンさんのオヤジの魅力で十分補われていて、観ている間はうまく騙されてあげましょうや、っていう気分になりますね。あとベルリンの冬の寒々とした陰鬱なロケーションが雰囲気を上手く盛り上げているし、奥さん役のジャニュアリー・ジョーンズさんやリーアムさんを事故に巻き込んでしまうタクシー運転手役のダイアン・クルーガーさんの綺麗どころお二人に見とれていると、それだけでこの映画は傑作でいいんではないのかッ!?と断言してしまいたくなるような気さえする単純なオレであります。特にダイアン・クルーガーさんはタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』やフレンチ・ノワール『すべて彼女のために』にも出演されていたのを以前見たことがあるんですが、ちょっとゴツ目のキーラ・ナイトレイって雰囲気がよいですねえ。そういうわけでこの映画、クライマックスは思った以上に派手な展開で幕を閉じて大満足だったんですが、空港に鞄を忘れたばっかりに全ての事件が起こったということを考えると、この映画の教訓は「忘れ物には注意しましょう」っていうことになるんでしょうかね!

■アンノウン 予告編

D