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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20170807(Mon)

[][]シャー・ルク・カーン主演の新作インド映画『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』を観た シャー・ルク・カーン主演の新作インド映画『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク シャー・ルク・カーン主演の新作インド映画『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』を観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■ジャブ・ハリー・メット・セジャル (監督:イムティヤーズ・アリー 2017年インド映画)

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久しぶりにSpaceBoxさんのところで主宰しているインド映画上映会に行ってきた。タイトルは『ジャブ・ハリー・メット・セジャル(Jab Harry Met Sejal)』、シャー・ルク・カーン主演のロマンチック・コメディである。原題は「ハリーとセジャルが出会う時」といったような意味だろう。

シャールクの純粋なロマンス映画は久しぶりかもしれない。シャールクはやはりロマンス映画が似合う。最近のクライム風味の作品が自分にはどうも今ひとつだったので今回は期待大だ。そしてヒロインとなるアヌシュカー・シャルマー、彼女がまたいい。日本では『命ある限り』(2012)、『pk』(2014)の公開作がある。人気実力ともにとても優れたインド女優なのでインド映画ファン以外の方も名前を覚えておくといいだろう。彼女はシャールクとの共演作に先程紹介した『命ある限り』の他にも『Rab Ne Bana Di Jodi』(2008)があり、これも非常に名作で、観ておいて損はない。

監督はイムティヤーズ・アリー。これまで『Jab We Met』(2007)、『Rockstar』(2011)、『Highway』(2014)、『Tamasha』(2015)といった作品を観たことがあるがどれも表現力に優れた秀作を作り上げてきた監督だ。特に『Jab We Met』は最も重要なインド映画10作のうちのひとつに数え上げている評者もいるほどだ。個人的にもどれも思い出深い作品ばかりだが、ランビール・カプールディーピカー・パードゥコーン主演による『Tamasha』は特に好きな作品だ。

さて物語はヨーロッパでツアーコンダクターを生業としているハリー(シャールク)が、ツアー中に婚約指輪を失くしたという女セジャル(アヌシュカー)に絡まれる所から始まる。セジャルは大事な指輪を失くし婚約者にも家族からも激怒を買い、一人ヨーロッパに残ってどうしても見つけなければならないので同行しろという。ハリーとしてはそんなものオプション外だからやる義務はないと突っぱねるが、結局は嫌々ながらセジャルに付き添うことになる。だがオランダのアムステルダムで済む筈だった指輪探しは二転三転し、遂にはプラハ、ウィーン、リスボン、ブダペストを巡るヨーロッパ大探索の旅へと発展してしまうのだ。そしてその旅の間に、二人の間に仄かな恋心が目覚め始めるが、片や婚約者のいる女性、その恋は決して成就する筈は無かったのだ。

感想を先に書くと、心を揺さぶられるとても優れたロマンス作品だった。やはりシャールクのロマンス作は鉄板と言わざるを得ない。もちろんヒロインを演じるアヌシュカーの表情豊かな演技にも心ときめかされた。最初は嫌々付き合っていたシャールクと相手の迷惑なんて完璧無視なアヌシュカーとのギクシャクしたやりとりは、前半のコメディ要素となり、大いに笑わせながら観る者の心をほぐしてゆく。しかし旅を通じて心寄せ合うようになってゆく二人の、そのあまりに危うい「道ならぬ恋」の行く末を気になりだした時に、物語は辛く心切ないものへと様変わりしてゆくのだ。

最初は相性の悪そうな男女が旅の中で次第に心を通い合わせてゆく、といった物語はインド・ロマンス映画の十八番なのかもしれない。シャールク映画ではあの『Dilwale Dulhania Le Jayenge』(1995)がそうだし、ディーピカー・パードゥコーンとの共演作『チェンナイ・エクスプレス〜愛と勇気のヒーロー参上〜』(2013)もそんな物語だった。しかしそもそも監督であるイムティヤーズ・アリーの作品というのが、【旅とロマンス】を重要なファクターとするものが多く見られるのだ。先に紹介したイムティヤーズ・アリー監督作品4作はどれも【旅とロマンス】に関わる作品だ。その中で特に『Jab We Met』は、「本来ロマンスが生まれるべきではない二人の男女にロマンスが生まれてしまう」といった物語構成から、この『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』と大きな共通項を持っていると言えるだろう。

そしてこの作品のもう一つの魅力は、「有り得ない出会いの要素を力技でロマンスとして成立させてしまう」といった点だろう。それは「現実的である」事から大きく飛躍してしまうことを全く意に介さない冒険的な演出である事を意味している。まず失くした指輪をツアコンの男と同伴して、あまつさえヨーロッパ中探し回る女性、といった展開はあまりに有り得ない。飛躍し過ぎだ。そしてそんな同伴を強要しながら「でも恋愛はありえないし!」と言ってのけ、にもかかわらず終始ベタベタしてくるセジャルのメンタリティは、あまりに有り得ない。そんな女性など多分いないか、いてもとんでもない少数派だろう。

ではこの物語というのはひたすら飛躍し過ぎで現実味が無くて有り得ない、ご都合主義のシナリオによって書かれた陳腐なものなのかというとそれが全く違うのだ。ここで描かれるシチュエーションそれ自体は確かに非現実的なものかもしれない。しかしこのシチュエーションから導き出される心情の在り方は、全く有り得ないものではないばかりか、どこか酷く心動かすものを含んでいるのだ。逆に「現実的であること」の拘泥から解放され、「有り得ない事」の可笑し味へと飛躍させることで、想像力豊かに物語を膨らませ、同時に普遍的な心情の物語へと帰結さているのである。そんな自由さに富んだシナリオが面白いのだ。

そしてそれこそが、【物語】というものの、現実を軽く蹴り飛ばす楽しみなのだ。多くの人は、なにも別に、「道ならぬ恋」をしたいわけではない。しかし人は時として、「不可能な恋」に出会ってしまうことがある。そして、どこまでも遣る瀬無い悲しみに堕ちてしまうことがある。『ジャブ・ハリー・メット・セジャル』は、そんな物語なのだ。

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20170615(Thu)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■The Distance / Gaussian Curve

The Distance

Gaussian Curveはアムステルダムを拠点として活躍するGigi Masin、Jonny Nash、Marco Sterkの3人によるユニットだ。このアルバムは彼らの3年振りとなる2ndアルバムだというが、今までこのユニットのことは知らなかった。分類としてはニューエイジ・サウンドということになるのだそうだが、このアルバムに関してはIDMなテクノとどう違うのか分からない。とはいえ、多分レトロ機材も使用しながら構成したと思われるその音は非常に澄み渡ったアンビエント/チルアウト作品であり、リズムボックスや時折聴こえるギターの旋律の使い方からはかつてのファクトリー・レーベルの鬼才、ドルッティ・コラムを思わせるものすらある。このあたりのしっかりした美しいメロディの存在と楽器音の絶妙な使い方が凡百のアンビエントと違う部分だろう。これはいつまでも聴き続けたい名盤の一つと言ってもいい。 《試聴》

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The Distance

The Distance

■Reflection / Brian Eno

ブライアン・イーノが今年の1月にリリースしたアンビエント作は全1曲、53分59秒である。このコンセプトは1985年にリリースされた『Thursday Afternoon』と同じである。それにしてもイーノのアンビエント曲はどうも広義の意味での"環境音楽"していないような気がする。茫漠とした音の連なり(垂れ流しとも言う)のように思えて実は相当に計算された構造(偶然要素も含めた)となっており、部屋で流しっぱなしにしていてもなんだか落ち着かないのだ。落ち着かない環境音楽ってなんだ。だいたい音が重いんだ。というよりも、イーノのアンビエントが流されるべき場所は尖がった現代建築の広いホールやアートしまくったギャラリーを想定しているような気がする。オレの4畳半しかない居間ではアートしすぎてそぐわないのだ。「アンビエントなんて聴くやつに限って4畳半に住んでるんだよな」と揶揄する漫画を以前よんだことがあったが、確かに4畳半だよ悪かったな。 《試聴》

■Lux / Brian Eno

そこへゆくと2012年にリリースされたこのアンビエント作『Lux』はまだまだ"環境音楽"として機能していると思う。20分弱の曲が4曲、という構成がいい。このぐらいのほうが流していて時折空気感が変わる感触を味わえる。なんでもリリース当時グラミー賞にもノミネートされたのらしい。アンビエントグラミー賞、なんだか全然結び付きが感じないのだが。ところでオレはアンビエントに限らずイーノのアルバムは好きだし、イーノのアンビエント作も結構買っていたりする。ただ正直に書くと半分ぐらいはピンとこない。昨今のエレクトロニック・ミュージック・アーティストによるアンビエント作のほうがしっくりくることは否めない。単にイーノ・ブランドに踊らされているのかもしれない。ううむ。 《試聴》

■Defected Presents Dimitri From Paris: In The House Of Disco / Dimitri From Paris/Various

Defected Presents Dimitri from

Defected Presents Dimitri from

オレにとってハウス・ミュージックDJといえばディミトリ・フロム・パリス(以下DFP)であり、実は結構な枚数のMixアルバムを購入していたりする。なんだろ、奇妙にノスタルジックでセンチメンタルな味わいがあり、ベタで、スイート。ハウスというよりもディスコティークな雰囲気。不思議なもので、このDFPをはじめ、フランシス・Kやローラン・ガルニエなど「極めちゃってるなあ」と思うのはみんなフランスのDJなんだよな。このMixアルバムは2014年発売のもので、これまでと比べると若干淡白になっちゃったかな?という印象。いやーこれまでがこってりでしたから。 《試聴》

■Death Peak / Clark

Death Peak

Death Peak

UKの鬼才Clarkによる3年ぶり8作目のアルバム。前々作『Feast/Beast』(2013)や前作『Clark』(2014)は相当よく聴いたなあ、神懸りだったなあ、と思ってこのアルバムも楽しみにしていたが、うーむ悪く無いんだがちょっと不完全燃焼ぽくないか。 《試聴》

■II / Vermont

II

II

ドイツのKompaktレーベルからリリースされたVermontのセカンド・アルバム。Kompaktらしい実に整理整頓された電子音が五月雨のように響き渡る美しくもまた心地よいアンビエント・アルバムで、朝の通勤時はよく聴いていた。 《試聴》

■The Light Years Reworks / Planetary Assault Systems

The Light Years Reworks

The Light Years Reworks

UKテクノの重鎮Luke Slaterによるプロジェクト、Planetary Assault Systemsのリミックス・アルバム。過去作品を精鋭アーチストがリワークしたものらしい。オールドスクールな重いミニマルテクノ・サウンドがズシンと響き渡る。64分に渡るメガミックスも収録。 《試聴》

■Presence / As If

PRESENCE

PRESENCE

デンマーク出身のプロデューサーKenneth Wernerによるプロジェクト、As Ifの新作。流れる雲の如くゆったりとしたアンビエント・テイストのミニマルテクノ&ダブ作品。和みの1枚。 《試聴》

20140901(Mon)

[][]素晴らしい幸福感と解放感に満ちた傑作インド映画『Queen』 素晴らしい幸福感と解放感に満ちた傑作インド映画『Queen』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 素晴らしい幸福感と解放感に満ちた傑作インド映画『Queen』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■Queen (監督:ヴィカース・ベヘル 2014年インド映画)

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婚約を破棄されたインド人女性が傷心のままヨーロッパ旅行に旅立ち、そこで出会う様々な人々と様々な体験を経て自分を見つめなおしてゆく、というのがこの映画だ。タイトルの「Queen」は主人公女性のインド名を英訳したものらしい。

主人公の名はラーニー(カンガナー・ラーナーウト)。彼女は大学時代からの恋人ヴィジャイ(ラージクマール・ラーオ)と婚約し、挙式も間近という時になってヴィジャイから一方的に婚約を破棄されてしまう。涙に暮れるラーニーはハネムーンで行くはずだったパリとアムステルダムへ一人で旅立つことを決意する。パリではシングルマザーのホテル従業員ヴィジャイラクシュミー(リザ・ハイドン)と、アムステルダムではゲストハウスの3人の青年たちと知り合い、打ち解けあうラーニー。彼らとの交流を通してラーニーは、今まで知らなかった自由と開放感を味わう。しかしそんなラーニーの元に復縁をせがむヴィジャイがやってくる。

この『Queen』、評判が高いのは知っていたが、若干敬遠していた為に観ていなかった。「年若い娘の傷心ヨーロッパ旅行」というストーリーに、いい年こいたオヤジのオレとしてはそれほど惹かれるものを感じなかったのと、DVDのリリースが『Highway』と重なり、『Highway』を先に観てしまった為に女性主人公映画を立て続けに観る事にあまり気が進まず、見送ってしまっていたのだ。というわけでつい最近やっととっかかることにしたのだが、観終ってその楽しさ素晴らしさに舌を巻いてしまった。インドでもヒットしたということだが、実に評判通りの傑作だった。

実のところ、この『Queen』には独特なストーリーとかひねりの効いた展開があるとかいう訳では全くない。「年若い娘の傷心ヨーロッパ旅行」、まさにそれだけなのである。それがなぜこれほどまでに面白い作品となっているのか。まず、この作品のシナリオ構成は従来的な「起承転結」を基にしたものになっていない。即ち、「物語る」という体裁を無理に取ろうとしていないのだ。最初に「婚約破棄」という事件があり、そして主人公はヨーロッパに旅立つ。その後は?その後主人公を待つのは、新しい世界、新しい出会い、新しい友人、新しい体験、といった、主人公の傷心を慰撫しそして立ち直らせ、さらに主人公自身が新しい自分を見つけていく、という目くるめく様な描写が次々と続いてゆくのだ。要するに、ヨーロッパで主人公を待っていたのは大きな幸福の時間であり、そして映画を観る者は主人公と一緒にその幸福体験をたっぷりと共有することになるのだ。そしてそこが、この映画の素晴らしい部分なのだ。

最初から最後まで単に幸福なだけの映画なら馬鹿馬鹿しくて観ていられないだろう。だがこの物語は最初に不幸な事件を持ってきて、そこから思いっきり明るい空へと跳躍させてゆく、といった抜群の瞬発力をみせつける。また、ヨーロッパに訪れて間もない頃の主人公は言葉の壁や習慣の違いからいろいろな躓きを体験する。物取りに出会って恐怖の夜を過ごすといったエピソードもある。しかしそれも甘いスイカにちょっぴり塩を振りかけてさらに甘さを引き立てるようなひとつのメリハリであり、こうしたリアリティを加味することで、お気楽で能天気なだけの「観光映画」に堕することを巧妙に回避することに成功してるのだ。一見すれば平凡ともいえるような種々の出来事に「輝き」を持たせ、その「輝き」を数珠繋ぎに構成することでえもいわれぬ幸福感を味あわせてゆく、この映画のシナリオの周到さ非凡さは恐るべきものだ。

この映画は、その文化の在り方から様々な部分で窮屈に生きることを余儀なくされるインド人女性を主人公としている。彼女がヨーロッパで出会う女性の「自由」は、大いなるカルチャーショックとして迎え入れられたことだろう。ただ、欧米人の「自由」の影には個人主義の「孤独」が表裏一体となっている。その「孤独」との戦いが、実は欧米人の「キツさ」として現れるのだと思う。インドの古い窮屈な慣習は、逆に保守的であることの「安心」と繋がる部分もある。インドの家族主義などその最たるものだろう。そしてまたその家族主義が窮屈さと繋がることもあるわけだが。

だからこの映画は欧米的な自由な生き方が至上である、といったことを描くものではない。むしろ、「様々な生き方があり、様々な価値観がある中で、自分はどの生き方でも、どの価値観でも選ぶことができる」ということに気付いた主人公の、自分を縛り付けていたものからの「開放」が描かれているのだ。そういった「開放感」が、またもやこの映画を、素敵で、素晴らしいものにしているのだ。女性を主人公とした傑作インド映画は日本でも最近幾つか公開されてきているが、この『Queen』は、それら傑作に勝るとも劣らない良作だった。だから、もうね、絶対ウケるから、早く日本で公開しちゃいなさいよ!!

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20140119(Sun)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkord 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkord - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック / Ben Sims,100DSR Compilation,Burial,The Soul Of Detroit,Zed Bias,Akkord - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

◆Fabric73 / Ben Sims

FABRIC 73

FABRIC 73

人気コンピレーションFabricの73番はハードコア・テクノの御大Ben Simsが遂に登場!矢継ぎ早にミックスされた44曲にのぼる直球ど真ん中のテクノ・トラックが疾走する、全編むせかえるようなフロアの熱気に包まれた傑作! 《試聴》

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◆100DSR Compilation / V.A.

100dsr Compilation

100dsr Compilation

アムステルダムから非常に良質なエレクトロニック・ミュージックをリリースし続けてきた名門レーベルDELSINが、カタログ100番到達を記念して発表されたコンピレーション。テクノの良心ともいえる粒ぞろいの曲が並ぶ。 《試聴》

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◆Rival Dealer / Burial

Rival Dealer [輸入盤CD] (HDB080CD)

Rival Dealer [輸入盤CD] (HDB080CD)

ダブステップのオリジネイターBurialのニューEPは相変わらずブリストルのどんよりした空を思わせるメランコリックでスモーキーなサウンド。 《試聴》

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◆In THE Dark: The Soul Of Detroit / V.A.

IN THE DARK: THE SOUL OF DETROIT

IN THE DARK: THE SOUL OF DETROIT

2005年にリリースされたシカゴのStill Musicレーベルが製作した同名映画のサウンド・トラック。アンダーグラウンドのディープなソウルが響き渡る。 《試聴》

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◆Boss / Zed Bias

Boss

Boss

90年代から活躍するUKベース・シーンの重鎮アーティストZed Biasによるニュー・アルバム。ベース・ミュージックとハウスの両方にまたがりながら不穏な重低音を響かせる秀作。 《試聴》

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◆Akkord / Akkord

Akkord

Akkord

UK・マンチェスターのプロジェクト、Akkordの1stはスローテンポでじりじり攻めてくるテクノ・サウンド。 《試聴》

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20131229(Sun)

[]2013年:今年よく聴いたエレクトロニック・ミュージック15選 2013年:今年よく聴いたエレクトロニック・ミュージック15選 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 2013年:今年よく聴いたエレクトロニック・ミュージック15選 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

◎クラシック

■Terry Farley presents Acid Rain - Definitive Original Acid & Deep House 1985-1991

アンダーワールドとケミカル・ブラザースを世界に紹介したことで知られ、伝説のハウス・レーベルJUNIOR BOY'S OWNの創設者でもあるロンドン出身のDJ、Terry Farley。その彼が80〜90年代シカゴ・アシッド&ディープ・ハウスの粒よりな超名曲全61曲を5枚組CDに渡って完璧に網羅したエレクトロニック・ミュージック・ファン必携のオムニバス・アルバム。荒れ狂うTB303のブリープ音とアンダーグラウンド・ハウスの深遠なグルーヴ。クラシックならではの生々しさ、荒々しさ、暗い情念のほとばしるさまがどこまでもスリリングな、最高の音楽体験だった。《試聴》

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◎エクスペリメンタル

■R Plus Seven / Oneohtrix Point Never

前作までダークなドローン系ミュージック・コンクレートで全オレを恐怖に陥れていたOneohtrix Point Neverの新作は、なんと曇天の空から一気に光が差し込んだような、美しく肯定的なメロディと硬質なリズムの踊る快作だ。独特なミュージック・コラージュ手法はそのままに、構成される音がどんどん乱調してゆく茶目っ気溢れる曲の連続。教会音楽風のメロディの後に痙攣的なリズムが刻まれたかと思うと三味線のような音が響く始末。全曲驚くべき完成度。 《試聴》

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■Colonial Pattern / Huerco S.

USアンダーグラウンド・シーンで注目を集めるプロデューサー、Huerco S.の1stアルバム。のたくるようなビートダウン系のリズムが震え、音像の定まらないブワブワとしたスモーキーな音が揺れ、メランコリックでささくれたインダストリアル・ノイズが現れてはまた消えてゆく。この原初のスープのようなカオティックな音には引き込まれた。 《試聴》

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■Chance Of Rain / Laurel Halo

Kode 9主宰によるダブステップ・レーベルHyperdubからリリースされた、ブルックリン出身の女性プロデューサーLaurel Haloによるニュー・アルバム。ドローン/アンビエント、ダブテクノ、チルウェイヴなどの音を混在させながら幻想的な音世界を構築している。変なジャケットもいい。 《試聴》

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■Feast/Beast / Clark

最近では映画『エリジウム』のサントラにも楽曲が抜擢されたWARPレーベルの鬼才、Clarkのニュー・アルバムはCD2枚組、全30曲に渡るRemixワークス集。Amon Tobin、Nathan Fake、Massive Attack、Depeche ModeらのRemixに加え、自身の未発表音源も含まれる。多数のアーチストのRemix集にも関わらず、徹底してClarkのカラーで染められ、アルバムを通して聴くと寄せ集めどころかまるで彼のオリジナルのように聞こえてしまう所が凄い。非常にアグレッシブかつ実験精神旺盛に組み立てられたこれらの音源は、あたかもコンセプト・アルバムのようにすら聴こえてくる。 《試聴》

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◎フロア

■Life Performance / Peter Van Hoesen
Life Performance

Life Performance

ベルギーのテクノ・プロデューサーPeter Van Hoesenが、ベルリンの名門TRESORレーベルからリリースした、フロアの熱気がダイレクトに伝わるハードなテクノ・ライブ・アルバム。 《試聴》

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■EP 1-5 / Diamond Version

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独raster-notonレーベルのAlva NotoとByetoneが結成したユニットDiamond Versionが先行してリリースしたEP5枚をまとめたアルバム。全18曲の非常にソリッドなインダストリアル・エレクトロが疾走する。《試聴》

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◎ミニマル/アンビエント/ドローン

■Loyal / Heathered Pearls
Loyal

Loyal

ポーランド出身のアーティストJakub Alexanderによるプロジェクト、Heathered Pearlsの1st。脈動と血流の響きを思わせる電子音が、体を包むかのように鳴り響く胎内回帰アンビエント。これはお勧め。 《試聴》

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■Loyal Reworks / Heathered Pearls
Loyal Reworks

Loyal Reworks

そのHeathered Pearlsの『Loyal』を数々のプロデューサーがリミックス。こちらも素晴らしい。 《試聴》

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■Tranzparenz / Max Loderbauer
Tranzparenz

Tranzparenz

Moritz Von Oswald TrioのメンバーでありRicardo Villalobosとの共作でも知られるドイツのエレクトロニック・ミュージックのベテランMax Loderbauerのソロ・アルバム。厳選された音のみで奏でられる磨きこまれたミニマル・トラックは静謐と清浄さに満ち溢れている。名作。 《試聴》

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■Luxury Problems / Andy Stott
Luxury Problems

Luxury Problems

マンチェスターのミニマル・ダブ・インダストリアルDJ、Andy Stottによる2nd。こちらもどっぷりとダークな音源が並びますが、1stと比べて大幅に女性ヴォーカルをフィーチャー、とは言っても歌モノではなくHoly Orderを思わせるサンプリング・ヴォイスが飛び交う暗く美しく幻想的な音に仕上がっています。 《試聴》

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◎デトロイト

■In The Dark: Detroit Is Back / V.A.
IN THE DARK: DETROIT IS BACK

IN THE DARK: DETROIT IS BACK

テクノのみならず、ハウス、ソウルまでも網羅し、デトロイトの「今」を伝えるブラックネス100%の傑作コンピレーション。アンダーグラウンドの熱気が身体を包み込むようなバラエティに富む選曲。 《試聴》

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■Paradise / Floorplan (Robert Hood)
Paradise

Paradise

デトロイト・ミニマルテクノの重鎮Robert HoodがFloorplan名義でリリースした1stは黒く重いリズムが踊るストロング・スタイルの快作テクノ・アルバム。これは買い! 《試聴》

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■Divine Intervention / Orlando Voorn
Divine Intervention

Divine Intervention

デトロイトテクノをアムステルダムに紹介し橋渡しとなったベテランDJ、Orlando Voornが14年ぶりにリリースしたオリジナル・アルバム。 デトロイト・テクノを知り尽くした黒く骨太のビートが踊る傑作! 《試聴》

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■The Boat Party / KMFH (Kyle Hall)
BOAT PARTY (直輸入盤・帯ライナー付)

BOAT PARTY (直輸入盤・帯ライナー付)

OMAR Sに見出されたデトロイトハウス・ニュージェネレーションKyle Hallのデビューアルバム。シンプルで粒子の粗い剥き出しのドラムマシーン音を鳴り響かせながら、その音には極上のエレクトリック・ソウルが宿っている。 《試聴》

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20130821(Wed)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック~Floorplan, Orlando Voorn, Gary Beck, Zomby, Steffi, Ital, Pet Shop Boys 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック~Floorplan, Orlando Voorn, Gary Beck, Zomby, Steffi, Ital, Pet Shop Boys - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック~Floorplan, Orlando Voorn, Gary Beck, Zomby, Steffi, Ital, Pet Shop Boys - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■Paradise / Floorplan (Robert Hood)

Paradise

Paradise

デトロイト・ミニマルテクノの重鎮Robert HoodがFloorplan名義でリリースした1stは黒く重いリズムが踊るストロング・スタイルの快作テクノ・アルバム。これは買い! 《試聴》

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■Divine Intervention / Orlando Voorn

Divine Intervention

Divine Intervention

デトロイトテクノをアムステルダムに紹介し橋渡しとなったベテランDJ、Orlando Voornが14年ぶりにリリースしたオリジナル・アルバム。 デトロイト・テクノを知り尽くした黒く骨太のビートが踊る傑作! 《試聴》

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■Soma Compilation 21 - Mixed By Gary Beck

Soma Compilation 21

Soma Compilation 21

ミニマルテクノプロデューサーGary Beckが地元グラスゴーのSOMA Recordingsの音源を使いリリースDJ-Mixアルバム。 《試聴》

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■With Love / Zomby

With Love

With Love

ベース・ミュージック・プロデューサーのZombyが4ADレーベルからリリースした2枚組、全33曲の大作アルバム。 《試聴》

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■Panorama Bar 05 / Steffi

Panorama Bar 05

Panorama Bar 05

Panorama Barのオフィシャル・ミックス新作はここのレジデントDJを務めるオランダ人DJ/プロデューサーのSteffi。Ostgut Tonよりリリース。 《試聴》

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■Dream On / Ital

Dream On

Dream On

90年代ハウス・リヴァイバルなサウンドを展開していたインディー・ダンス・プロデューサーItalの2012年リリース作品。前作よりシンフォニックなドラマチック展開を見せている。 《試聴》

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■Electric / Pet Shop Boys

ELECTRIC

ELECTRIC

Pet Shop Boysが自身のレーベル「x2」より初めてリリースした通算12枚目のアルバム。彼らの語る所によると「バンギンなアルバム」だということ。B・スプリングスティーンのカヴァー「The Last To Die」がいい。 《試聴》

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20120626(Tue)

[]最近聴いたエレクトロニック・ミュージック (その1) / Ame、Claro Intelecto、Inner City、Shifted、Pet Shop Boys 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック (その1) / Ame、Claro Intelecto、Inner City、Shifted、Pet Shop Boys - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 最近聴いたエレクトロニック・ミュージック (その1) / Ame、Claro Intelecto、Inner City、Shifted、Pet Shop Boys - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■Ame Live / Ame

AME LIVE

AME LIVE

結成10年を迎えたINNERVISIONSレーベルからリリースされたAMEのライブ・アルバム。ライブといってもクラブの熱い空気が伝わってくる!というものではなく、あくまでもRemix等を含めたAMEのベスト・アルバムといった趣き。しかしもちろんそこはAME、卓越したインテリジェンスと音楽センスを感じさせる素晴らしい名曲揃いで、AMEのベストであると同時にエレクトリック・ミュージックのベスト・パフォーマンス・アルバムとして長く評価されるアルバムになるだろう。 《試聴》

■Reform Club / Claro Intelecto

Reform Club

Reform Club

マンチェスターのディープ・テクノ・アーティストCLARO INTELECTOがアムステルダムのDelsinからリリースしたフルアルバム。Delsin特有のひんやりした空気感とデトロイト・テクノの叙情性、それにダビーでインダストリアルな空間性を融合させたバランスのいい傑作アルバム。 《試聴》

■Big Fun - Big Hits! / Inner City

Big Fun-Big Hits!

Big Fun-Big Hits!

Inner Cityといえば「Good Life」、という歴史的大ヒット曲を生み出したデトロイト・ハウス・ユニットのベスト盤。お手軽価格でリリース。 《試聴》

■Crossed Paths / Shifted

Crossed Paths

Crossed Paths

覆面プロジェクトShiftedによるファーストアルバム。暗くディープに展開するミニマルかつダビーなテクノ・ワールド。 《試聴》

■Format: B-Side Collection / Pet Shop Boys

Format-

Format-

以前リリースされた『Altarnative』に続くPet Shop BoysのシングルB面を中心に編集した2枚組アルバム。若干雑駁な印象はあるが、シングルB面でこのクオリティの高さはやはりPSB。

uribonuribon 2012/06/26 14:35 こんにちは。いつも楽しく拝見しています。映画情報だけじゃなくてテクノ、ハウスの情報源としても頼りになります!
90年代初め、ハウスが大好きだったのでこのInner Cityのアルバムつい買っちゃいました。でもオリジナルアルバムをほとんど持ってるから新鮮味はなかったです。
Inner CityならParadise Remixedをリマスターして出して欲しいなあ。Do You Love What You Feelはあのリミックスが一番カッコイイ〜。
これからもかっちょいい音源紹介してください。

globalheadglobalhead 2012/06/27 07:03 ありがとうございます。
音楽のことを文章で書くのは難しくて、
だからこの日記での音楽記事は自分の単なる購入記録程度のことしか書いてないんですが、
それでも何かの参考になってくれていたら嬉しいです。
ちなみに、金曜日までずっと音楽記事になると思いますので、
よろしかったらまた読みにいらしてくださいね。