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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20170724(Mon)

[]タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 (監督:ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ 2017年アメリカ映画)

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パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは他愛ないと言えばそれまでだが老若男女楽しめる優れたエンターティメント冒険ファンタジー作品ということでよろしいのではないかと思う。オレもとりあえず全作観ているが、とりわけ2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』がお気に入りである。以下にこれまでブログで書いた『パイレーツ』シリーズのレビューをリンクしておく。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (監督: ゴア・ヴァービンスキー 2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

[MOVIE]映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』はピシャンピシャンキシャーキシャーだったッ?! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

とはいえ、3作目以降はどうにも迷走していて手放しで楽しめなかった部分が多々あるのは確かだ。3作目は監督ゴア・ヴァービンスキーの作家性を打ち出し過ぎて娯楽作として不透明になった事、4作目以降は興行成績を高めようとしたのかシナリオを盛り込み過ぎてテンポが悪くなってしまったことなどなどが原因のような気がする。

そんな『パイレーツ』シリーズの最新作『最後の海賊』を観た。前作までがなにしろグダグダだった為、あまり食指が動かず、殆ど期待せず劇場に足を運んだのだが、あにはからんや、これがそこそこに面白い作品だった。『パイレーツ』シリーズもまだまだ終わっていないな、という気にさせられた。

今回の物語はシリーズの中でも相当シンプルである。3作目で呪いをかけられ幽霊船の船長となってしまったウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪いを解くため、成長した彼の息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)が、伝説のアイテム「ポセイドンの槍」の在り処を求め探索することになる。そしてそのカギを握るのが例によって我らが海賊船長ジャック・スパロウだった(ジョニー・デップ)、という訳である。これに女性天文学者カリーナ(カヤ・スコデラリオ)、「海の死神」サラザール(ハビエル・バルデム)、ジャックの宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)が絡んでゆき、ドラマを形作ってゆく。

物語は冒頭こそジャックとその仲間たちの金庫破りを巡る派手なドタバタが展開し、この辺りは従来通りの『パイレーツ』だな、という気がする。コメディ要素たっぷりのこのドタバタは泥臭くまるでドリフのコントを見せられているようで、安定した楽しさはあるが新味には欠ける。しかし「旅の仲間」たちが集結しいよいよ「ポセイドンの槍」探索が始まると、これが実にテンポよく物語が進んでゆく。

このテンポの良さは前作までのゴチャゴチャと盛り込み過ぎのシナリオへの反省があったのかもしれない。なにしろこの『最後の海賊』、シリーズで最も上映時間が短いいのだ。これまでのシリーズでは1作目『呪われた海賊たち』が143分、2作目『デッドマンズ・チェスト』が150分、3作目『ワールド・エンド』が169分、4作目『生命の泉』が141分という結構な長尺だったものが、5作目であるこの『最後の海賊』は129分となっているのだ。シナリオのシンプルさと併せ見せ場も整理されそのせいでタイトな上映時間となっているのだ。まあこれにはこれまでよりも抑えられた製作費にも要因があるだろう。

反面、タイトさを意識し過ぎたのか演出がぶっきらぼうで、場面によっては端折り過ぎではないかと思えた部分もあった。そこは見せてもいいだろうという場面が省略されていたりするのだ。また、ジャックやヘンリー、カリーナがしょっちゅうマストに縛られていて、この辺の演出の拙さが妙に気になりもした。この辺りは今作を手掛けたヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ監督のハリウッド大作への経験値の問題なのかもしれない。

だが、作品が若干小振りになったことによる物語の明快さは、これまでのシリーズに抱えていた欲求不満を十分に払拭するものであったことは確かだ。そもそも、3作目で呪いをかけられたウィルの救済という物語は、本来4作目で語られるべきものではなかったのか。シリーズ中最も哀惜に満ちたこのエピソードの顛末をようやく目にすることができるというというのはファンにとって非常に興味をそそられるものであり、その分物語への吸引力も高まっているのだ。そのラストは想像通りとは言え、カリーナにまつわる想像し得なかったもうひとつのドラマが物語られていることにより、非常に余韻の残るクライマックスを導き出すことに成功しているのだ。

ビッグバジェットの超大作を意識するあまり肥大し過ぎたシナリオをもう一度整理することによって生み出されたこの小気味よさは、"そこそこに大作"であるフットワークの軽さを生み出しており、今後も展開するらしいシリーズへの期待を改めて取り戻すことが出来た。そういった部分でこの『最後の海賊』、オレにとっては非常に好印象の作品だった。

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20090209(Mon)

[]パキスタン製ホラー映画は『ゾンビ』と『悪魔のいけにえ』のチャンポンだった!? パキスタン製ホラー映画は『ゾンビ』と『悪魔のいけにえ』のチャンポンだった!? - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク パキスタン製ホラー映画は『ゾンビ』と『悪魔のいけにえ』のチャンポンだった!? - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

■パキスタン・ゾンビ (監督:オマー・カーン 2006年パキスタン映画)

パキスタン・ゾンビ [DVD]

パキスタン・ゾンビ [DVD]

コンサートに出かけようとヴァンに乗り込んだ若造どもが山奥で道に迷ってゾンビやキチガイや食人家族や殺人鬼に襲われ血塗れの肉塊へと変えられてワーイ楽しいな♪という既に1万回ぐらい映画にされたような陳腐なプロットのホラー映画だよ!でもこの映画の見所はなんとこれ、パキスタン製ホラーというところなんだよ!だから当然舞台も登場人物もパキスタンなんだ!ちなみにパキスタンはここにあるよ!とってもお勉強になる日記だね!


大きな地図で見る

しかもこの映画、途中が『ゾンビ』でクライマックスが『悪魔のいけにえ』で、あと『ハイテンション』とか『死霊のはらわた』とかいろんなホラーがまぜこぜになっているところが楽しい!だいたいゾンビなんて途中で虚仮脅かしみたいに出てくるだけであとは殺人鬼のお話に変わっちゃうんだ!なんだったんだあのゾンビは!「水質汚染が原因で…」とか一応説明入れてるけど本編ストーリーと水質汚染は全く関係ない!ただしパキスタンな顔と服装をしたゾンビというのはちょっと新鮮だったのは確か!

虚仮脅かしといえば最初の方で出てくる「ここからは地獄が待ってるんじゃッ!」とか言って若造どもを脅かす大麻ケーキ屋台のオヤジだよな!なにしろ目つきがアブナすぎて自分とこの大麻ケーキ食ってラリッてるだけにしか見えない!だいたい商売してるんだから客を脅かして帰らせてどーすんだ!その後出てくる怪しい祈祷師も「道を教えてやろう」と車に乗り込むんだが突然懐から生首取り出し「うひゃひゃひゃひゃッ!」とか言って車から飛び出したところを撥ね殺される!お前いったい何がやりたかったんだ!?

で、あれこれあって森の中に立ち往生した車から若造どもが一人また一人と森に勝手に出て行き、自ら望んで死亡フラグを立てまくる構成があまりにもあまりで気に入った!さてここで登場するのがお待ちかね我らが殺人鬼さんだ!なにしろこいつのルックスがいい!血塗れのブルカ(イスラム圏では一般的なヴェール状の着衣のことですね)被って手にはモーニングスター!これまで様々なスラッシャーホラーが作られてきたが、かなりインパクトのある相貌に違いない!だいたいモーニングスターて!

(↓血塗れブルカのモーニングスター姉ちゃん!)
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そして懸命な読者の方は気づいたかもしれない!「ブルカって女の人の被るもんじゃなかったっけ?」と!そう!実はこの殺人鬼、このガタイで女なのである!何が悲しくてモーニングスター振り回して人ブチ殺しまくってるんだこの女は!しかも女だという設定の意味もあんまり無い!しかしスラッシャー映画史始まって以来の女スラッシャーなのかもしれない!

主役である若造どもは中東系の美男美女で、それぞれジェフ・ゴールドブラム似、ジム・キャリー似、オーランド・ブルーム似と様々、さらにヒロインは「眉毛の繋がってない梅宮アンナ」といった感じの美人ちゃんだ!あともうひとりはええと誰に似てるか思いつかないや…。こんな映画を撮った監督のオマー・カーン、実はアイスクリーム屋の店長で、ホラー映画好きが高じて自費でこの映画を作ったんだという。特典映像に彼の店が映し出されるんだが、ホラー映画のポスターやスチールの飾られたマニアックなアイスクリーム屋であった!映画は独特のイスラム風味が怪しさを倍増していてなかなかよく出来ていたんじゃないかな!

すいかすいか 2009/02/10 02:00 うわ〜、とっても勉強になりました〜。
ゾンビって楽しいな〜。わーい、わーい。
アイスクリームを食べたくなっちゃった〜!イヤーン。

globalheadglobalhead 2009/02/10 08:35 日本の都道府県さえチンプンカンプンのオレにとってスタン系の場所を全部言い当てられる人は既に神。
ホラーアイスクリームは血のように真っ赤なストロベリーテイストがお薦めですが、異星人の体液を思わせる緑の抹茶味も通好みです。

20070605(Tue)

globalhead2007-06-05

[]パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ三作目にして完結篇、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』だ!タイトル長いから略すと『パイ3』即ち『パイスリー』だな!ちなみに前作『パイ2』は『パイオツー』であった!最近こんなネタばっかだね!一作目は退屈だったんだが二作目『パイ2』はスラップスティックなアクションと笑いが小気味良くて大好きな映画だったよ!という訳で期待の高まる『パイ3』だけど出来のほうはどうでしょう?

あからさまに前作の続きになってるから、『パイ2』観てない人は観ておくべきかな。前作でイカの化物に飲み込まれ冥界?へと逝ってしまったジャック・スパロウ船長(ジョニー・デップ)を救出しに行く計画を練る所からお話が始まるんだね。それと合わせ幽霊船フライング・ダッチマン号を支配下に置いた東インド会社の徹底的な海賊盤撲滅運動、じゃなくて海賊壊滅作戦が展開され、世界の海賊達はこれに対抗しようと蜂起する。さらに幽霊船に囚われの身になっている父を救いたい息子ウィル(オーランド・ブルーム)の画策、すっかり海賊が板についちゃったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の恋の行方なんかが絡んでゆく、というのが今回の物語の主軸となります。

で、感想はというと、完結篇だってことで、これを盛り上げようと一所懸命悲壮な物語にしちゃった分、前作のハチャメチャさとユーモアが薄れ、のびのびした面白さが無くなってしまい、ちょっと前作『パイ2』を超えられなかったかな、という印象。アクションは派手だしてんこ盛りなんだが、セットがゴチャゴチャしている上になんだか頑張りすぎちゃって胸焼けがしてきます。室内や船上でのアクションが多いから開放感が無かったのかも。お話は冒頭から裏切りと仲間割れが頻繁に繰り返され、「お前ら結局どうしたいんだよ」と突っ込みを入れたくなることもしばしば。その為、話が判り難い事はないのですが、爽快感に欠ける物語になってしまっています。そして全体的にお話が暗い。テンポは悪くないもののなんだかスカッとしないんですよね。

主人公ジャック・スパロウ船長は信用できない怪しげな所がよかったのに、前作後半からの”いい人”振りを引き継いでしまい、ワルな魅力がまるで無くなっちゃった。一方のショッカーイカタコ男こと幽霊船船長デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)は東インド会社に”箱入り心臓”という弱みを握られてすっかり飼い犬状態で、前作のような禍々しさが無い。おまけに別れた女にグチグチしやがって、それでもお前悪玉かい!ってな感じの弱体ぶり。ウィルの怪奇サザエ男になったお父さん救出作戦はあまり興味を引かないし、エリザベスの恋の行方も案外どうでもよかったりする。しかし活躍振りで言うなら今作はこのエリザベスが最も華があったかもしれません。こうなると関心は最後の大決戦!となりますが、うん、これはなかなか迫力がありました!これは観てのお楽しみということで!

及第点を上げられる程度にはエンターテイメント作として仕上がっていますが、前作『パイ2』が物凄く面白かった作品だっただけに、比べるとどうしても見劣りしちゃうかもね。かなり期待しちゃったのがよくなかったのかな。でも『パイ2』観て面白かった人はやっぱり観ちゃうんだろうなあ。もうね、こうなったらこれでお終いにしないで、他の登場人物はみんなチャラにして、ジャック・スパロウ船長だけの新たな冒険をちょっと観てみたい所ですね。あと、エンドロールの後にちょっとしたエピローグ映像が流れますのですぐ席を立たないように。

■Pirates of the Caribbean 3 - At World's End Trailer

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/06/05 13:25 明日のレディースデイに観に行くのにレビューを書かれた!と思ったら、さすがフモさん、ちゃんと心得て書いていただきましてホッといたしました。私の目的は一つだし。
何時の回に行こうかな。シネコンまで徒歩10分だから、夕飯の後片付けをしてから、レイトにしようかな。

globalheadglobalhead 2007/06/05 16:28 キースはちゃんと出ていたから安心しろ!これでもネタばれにはならない程度に書いたから結構観られると思うよ。ってかレイジーさん1・2作目は観てるのかそっちが心配だ!最近は観たい映画が多くて困ってます。実は先週末に2本観て、今度の休みもまた映画館行かなきゃならないの。昔有給とって映画観に行った事もあったな…。来週あたりはパソコンも届きそうだし何かと忙しいわい。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/06/05 19:04 有給とって映画とはフモさんらしいね。パイ1もパイ2も、魅力は感じつつも、ディズニー系だから・・と思い映画館では観てないのだ。1はこの前テレビで観たけど、解りやすくて結構楽しめました。2をとばして3に行って参ります!

globalheadglobalhead 2007/06/05 23:24 女子にフラれた翌日にいじけて会社サボって映画観に行っていたこともあったなあ…。他にやることないのかねえ。パイ2観てないと3はお話ちんぷんかんぷんかもよ?あと3時間近くある映画だから注意が必要だ!居眠りしたりトイレ行ってる間にキースの出番が終わっちゃったら大変だからな!

20060726(Wed)

globalhead2006-07-26

[]パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (監督: ゴア・ヴァービンスキー 2006年 アメリカ) パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  (監督: ゴア・ヴァービンスキー  2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  (監督: ゴア・ヴァービンスキー  2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

観てきました『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』。タイトル長いからP.O.T.C:D.M.Cと訳そう…ってやっぱり長いじゃねーか!んじゃ「パイ2」もしくは「パイパイ」ということで。


実は前作の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』はそんなに好きな作品じゃなかった。いかにもディズニーランドのアトラクションを映画化しました!といった感じのファミリー向けなお行儀のよさがどうにも鼻に付き、観ていて少しも盛り上がらなかった。確かにシナリオはよく出来てたし演出も拙くはないし俳優も良かった、でももっと血と臓物と禍々しさが欲しいんだよ!などとディズニー映画に言っても仕方ないか。丁寧に作られてて破綻がないのが逆に詰まらなかったんだろう。そして何より長い。上映時間143分。ただ月光で骸骨/人間が切り替わるVFXはアイディアよかったし良く出来てたなあ。


そんなわけで続編のこの「パイ2」、実は全然期待していなかったのだが、なんかね、予告編がいい感じだったのですよ。ひょっとしてこれは、と勇んで観に行きましたが、ええと…いやあ、すんごい面白かったです!今回は上映時間が前作を超える151分、どうなる事かと思いましたが、なんだかあっという間でした!


1作目はれっきとした冒険活劇だったけれど、この「パイ2」は1作目よりファンタジーホラーの要素が強いんだよね。なによりもあのタコイカ船長と魚介類船員&カニ道楽風海賊船!そして真打ち、大海獣クラーケン!切り株みたいな巨大なゲソが海からわらわら現れる所なんざ、やんややんやの大喝采!しかも醜悪さも破壊力も抜群!ピージャクのキングコングなんて目じゃないっすよ!怪獣名鑑に殿堂入りさせたい王道の怪獣ぶり!おまえホントはクトゥルーの眷属だろ、と言いたくなるようなディズニー・ミーツ・ラブクラフトな邪悪さ!あわせてタコイカ船長とその海賊船を海の恐怖たらしめている”呪い”の在り方も実に練りこまれていて、結局この”呪い”の存在とその契約のルールが映画全体に派生しキーとなっていて実に面白いんだあ。そして物語がこの”呪い”の力を巡る三つ巴四つ巴の戦いになっていくところが話を大きく膨らませているんだよね。


それと前作からパワーアップしているのはスラップスティックな活劇の面白さとコミカルさの大盤振る舞い、というところかな。バスター・キートンもかくや、と思わせるような「おおっと!」と言いたくなるアクションが目白押し、よくもまあこんなに沢山のアイディアを、しかもこんなふざけたシチュエーションで、と思わせるようなシーンの連続です。人によってはお腹いっぱい、なんて演出だったりするかもしれませんが、オレはこういうノリの良さは好きです。


そしてやっぱりジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長のユニーク過ぎる立ち振る舞い。あのクネクネした動作っていったいどこからきたんでしょ。あんなのが日常生活で隣にいたらちょっとイヤだが(…いや、案外面白いかも…)、映画世界ではきっちり存在感アピールしているもんなあ。一応スパロウ船長は主人公なんだろうが、映画では出ずっぱりって訳でもないんだよね。今作では半分はオーランド・ブルームの物語だし、彼が活躍しているようなもんだし。でもやっぱり作品のカラーはスパロウ船長がいてナンボなんだよな。冒険ありアクションありホラーあり怪獣あり、だけど、ジャック・スパロウ船長の物語である、というところで世界がきれいにまとまってしまう。キャラ立ちしてますねえ。


さて注意としてはこれは3作目への布石となる物語という事だな。まさかこの映画がトリロジーとして化けるとは思わなかったが、タコイカ船長、クラーケンとボスキャラ出した後で3作目では何を出してあっといわせてくれるのかが気になる。だってさらにもっと風呂敷広げなきゃ、3作目の意味が無いでしょ?タコイカ船長とカニ道楽海賊船とクラーケンが合体して巨大ロボ化するのか?宇宙からオグドル・ヤハドの神*1が召喚されて降りてくるのか?やっぱりラストに登場したあの人か?女呪術師が言っていた「探索の旅」が次作の新たな冒険の舞台を示唆しているのか?チョウ・ユンファやキース・リチャーズの出演もあるみたいですね。3作目公開は来年の5月とか言っていたが、早く観たいもんです。


なお前作からの登場人物が端役まで含めてかなり被ってます。前作公開から3年経っているので、DVDで一回予習復習してから観られたほうが断然楽しさがアップするので是非観直されてから映画館に行くことをお薦めします。なにしろ、1作目で「北を指さない壊れたコンパス」としか紹介されていないコンパスが、今回はこんな重要なアイテムになるとは!あとキーラ・ナイトレイは『ドミノ』の時のショートヘアが一番綺麗だと思ったなあ。美人ちゃん過ぎると逆に個性がなくなっちゃうものなのかも。オーランド君は珍しく男らしく振舞ってました。(実はオーランド好き。LOTRでも断然オーランド君だった…。)

*1:ヘルボーイに出てきた邪神。大ボス。なんでヘルボーイかというと、まあ、軟体系のボスキャラ繋がりということで。

バナナ牛乳バナナ牛乳 2006/07/26 14:01 『パイ』は観てないんですがフモさんの感想読んでたら
『パイパイ』も併せて観たくなっちまった!
魚介類と漁師の話なんすよね(・∀・)!
漁師さんたちの作る海の料理に
舌鼓を打ったり打たなかったり!

フモさんがオーランド萌えだとは。
ホラー少女漫画家のナントカって人に似てるなあ、と
ロードの時思ったよ。

globalheadglobalhead 2006/07/26 15:49 きやがったなバナナ牛乳。そう。1は「パイ」。2は「パイパイ」。3は当然「パイパイパイ」だ!カッコ良く「キュービックパイ」でもいいな!立体的なパイ!みんなの憧れだ!(もうなんだか訳が判らない)
そうだ!この「パイパイ」は海賊船の気さくな魚介類の皆さんが「♪獲ーれたて ぴーちぴち かーに料理ぃー」と声を合わせて歌いながら餌食になる船の船員達を血祭りにあげ略奪しまくるという愉快でハートウォーミングなヒューマンドラマなんだ!食いしん坊万歳!
>ホラー少女漫画家
…だ、誰なんだ…。それにしてもオーランド君、ホラー少女漫画家似だったとは…。

lockedroomlockedroom 2006/07/26 19:53 最高でしたよね、“パイパイ”(笑)。Yahoo!MOVIE等での評価があまりよくないので、ちょっと残念というか意外に感じていたのです。ちなみに私はデップ派(“派”って何)です。
本当に今回はかなりコミカル度が上がってましたよね。あの島でのシーンはもう可笑しくて可笑しくて(わんこー!)。前の“パイ”ってこんなノリだったっけ?と驚いてしまいました。
“パイパイパイ”の公開が待ち遠しいです。

globalheadglobalhead 2006/07/26 22:02 パイパイ最高(おい)!それにしてもみんな観る目がないっすねえ。全米映画興行成績では「ハリー・ポッターと賢者の石」を抜き既に歴代16位となっているらしいですよ。売れてるかどうかはともかくとして、ああいうノリの映画は”鑑賞”なんかしないでこっちも乗って楽しみたいですよね。なにしろオレはカニ道楽御一行様の海鮮モンスター振りが楽しかったからOK!タコイカ船長なんで、後ろ頭がタコですよ?タコなんですよ?映画の帰り有楽町のビックカメラで「タコイカ船長フィギュア」買いそうになったもの!
どのシーンもよかったなあ。”串刺しデップ”とかも「ありえねーよ!」とか思って観てましたよ。わんこも笑っちゃいましたよねー。スタッフロール後の最後のシーンも観たよね!?DVDの発売も楽しみです。

lockedroomlockedroom 2006/07/26 22:23 これの評価が低い人は、次回に続くというのが気に入らなかった人が多いのでしょうか。私的にはそんなことどうでもいいと思えるほど楽しめたんですけどね。
タコイカ船長、キモ可愛い感じでいいですよね(笑)。最後のシーン、勿論観ましたよ。色々と思い出していたらもう一回観たくなってきました。レディースデーにでもまた行こうかな……。DVDも勿論購入します。

shidehirashidehira 2006/07/26 22:52 略称『パイオ2』というのは。
余談ですが、「カリブの海賊」はメチャクチャ空いていたのに、物品販売の「パイオ2」には人だかりが、てなねずみーらんどでした。

globalheadglobalhead 2006/07/26 23:43 >あやさん
そうそう。次回に続く!までが楽しかったからいいじゃんねえ。オレは最初上映時間が2時間半と聞いて大丈夫かなあ、と思ったんだけど、クライマックスに近づくにつれて、あともう2時間あったって観てられるなあ、と思ったぐらいです。やっぱり、整合感とか物語構造とか、分析的に見ちゃう人はダメみたい。だからあの映画はノリで観るべきなんだと…。そういえばLOTRの1を観て「あれ、続くになってるじゃないですか!」とか怒って続き観なかった人知ってるなあ。なんだかオレも書いてたらもう一回観たくなって来たなあ。

globalheadglobalhead 2006/07/26 23:43 >椣平さん
わはは!そっちのほうが笑えますね!「2」はやっぱり「ツー」と読むんだろうなあ。いやんおげれツー。ねずみーらんどは「パイオ2」効果は無かったか!物品と言えばオレも映画館で「パイオ2」のしょうもないグッズを山ほど買ってしまって「どうすんだコレ…」と反省しております。羽飾りの付いたキーホルダーとかさあ…。いやあ、映画館でグッズ買うの好きなんですよう。SWの時は劇場で1万円ものグッズを買った過去が…。