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メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

20170724(Mon)

[]タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク タイトになったことで生まれ変わったテンポの良い良作〜映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊 (監督:ヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ 2017年アメリカ映画)

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パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは他愛ないと言えばそれまでだが老若男女楽しめる優れたエンターティメント冒険ファンタジー作品ということでよろしいのではないかと思う。オレもとりあえず全作観ているが、とりわけ2作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』がお気に入りである。以下にこれまでブログで書いた『パイレーツ』シリーズのレビューをリンクしておく。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (監督: ゴア・ヴァービンスキー 2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

[MOVIE]映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』はピシャンピシャンキシャーキシャーだったッ?! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ

とはいえ、3作目以降はどうにも迷走していて手放しで楽しめなかった部分が多々あるのは確かだ。3作目は監督ゴア・ヴァービンスキーの作家性を打ち出し過ぎて娯楽作として不透明になった事、4作目以降は興行成績を高めようとしたのかシナリオを盛り込み過ぎてテンポが悪くなってしまったことなどなどが原因のような気がする。

そんな『パイレーツ』シリーズの最新作『最後の海賊』を観た。前作までがなにしろグダグダだった為、あまり食指が動かず、殆ど期待せず劇場に足を運んだのだが、あにはからんや、これがそこそこに面白い作品だった。『パイレーツ』シリーズもまだまだ終わっていないな、という気にさせられた。

今回の物語はシリーズの中でも相当シンプルである。3作目で呪いをかけられ幽霊船の船長となってしまったウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪いを解くため、成長した彼の息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)が、伝説のアイテム「ポセイドンの槍」の在り処を求め探索することになる。そしてそのカギを握るのが例によって我らが海賊船長ジャック・スパロウだった(ジョニー・デップ)、という訳である。これに女性天文学者カリーナ(カヤ・スコデラリオ)、「海の死神」サラザール(ハビエル・バルデム)、ジャックの宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)が絡んでゆき、ドラマを形作ってゆく。

物語は冒頭こそジャックとその仲間たちの金庫破りを巡る派手なドタバタが展開し、この辺りは従来通りの『パイレーツ』だな、という気がする。コメディ要素たっぷりのこのドタバタは泥臭くまるでドリフのコントを見せられているようで、安定した楽しさはあるが新味には欠ける。しかし「旅の仲間」たちが集結しいよいよ「ポセイドンの槍」探索が始まると、これが実にテンポよく物語が進んでゆく。

このテンポの良さは前作までのゴチャゴチャと盛り込み過ぎのシナリオへの反省があったのかもしれない。なにしろこの『最後の海賊』、シリーズで最も上映時間が短いいのだ。これまでのシリーズでは1作目『呪われた海賊たち』が143分、2作目『デッドマンズ・チェスト』が150分、3作目『ワールド・エンド』が169分、4作目『生命の泉』が141分という結構な長尺だったものが、5作目であるこの『最後の海賊』は129分となっているのだ。シナリオのシンプルさと併せ見せ場も整理されそのせいでタイトな上映時間となっているのだ。まあこれにはこれまでよりも抑えられた製作費にも要因があるだろう。

反面、タイトさを意識し過ぎたのか演出がぶっきらぼうで、場面によっては端折り過ぎではないかと思えた部分もあった。そこは見せてもいいだろうという場面が省略されていたりするのだ。また、ジャックやヘンリー、カリーナがしょっちゅうマストに縛られていて、この辺の演出の拙さが妙に気になりもした。この辺りは今作を手掛けたヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ監督のハリウッド大作への経験値の問題なのかもしれない。

だが、作品が若干小振りになったことによる物語の明快さは、これまでのシリーズに抱えていた欲求不満を十分に払拭するものであったことは確かだ。そもそも、3作目で呪いをかけられたウィルの救済という物語は、本来4作目で語られるべきものではなかったのか。シリーズ中最も哀惜に満ちたこのエピソードの顛末をようやく目にすることができるというというのはファンにとって非常に興味をそそられるものであり、その分物語への吸引力も高まっているのだ。そのラストは想像通りとは言え、カリーナにまつわる想像し得なかったもうひとつのドラマが物語られていることにより、非常に余韻の残るクライマックスを導き出すことに成功しているのだ。

ビッグバジェットの超大作を意識するあまり肥大し過ぎたシナリオをもう一度整理することによって生み出されたこの小気味よさは、"そこそこに大作"であるフットワークの軽さを生み出しており、今後も展開するらしいシリーズへの期待を改めて取り戻すことが出来た。そういった部分でこの『最後の海賊』、オレにとっては非常に好印象の作品だった。

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20131226(Thu)

[]2013年オレ的映画ベストテン!! 2013年オレ的映画ベストテン!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク 2013年オレ的映画ベストテン!! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

というわけで毎年恒例の『オレ的映画ベストテン!!』に行ってみたいと思います。今年も大作・話題作が目白押しでしたが、個人的にはちょっと映画疲れしてきた部分があり、一ヶ月ほど劇場に足を運ばなかった時期もありましたが、まあなんとか10作品選ぶことが出来ました。では行ってみよう!

1位:ジャンゴ 繋がれざる者 (監督:クエンティン・タランティーノ 2012年アメリカ映画)

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今年いろいろ観た映画の中で、物語性、アクション、問題提起のあり方、配役の素晴らしさ、視覚的な強烈さなど、様々な要素が最もバランスよく盛り込まれ、そして面白く観ることのできた作品はやぱりこれでしょう。物語の主題はしいたげられたの者の怒り、愛するものの救出、そして報復と、感情に生々しく訴えかけるシンプルなものであるにもかかわらず、決して扇情的なだけの物語で終わることなく、濃厚で深みのある演出が冴えわたる作品として仕上がっていました。映画的興奮のまさに真骨頂ともいえる作品でしょう。

黒人奴隷復讐劇として描かれるこの物語、出てくるザコの白人どもが皆揃いも揃ってレッドネック丸出しの無知無教養で薄汚く下品極まりない糞野郎糞女ばかりである、という描き方が面白い。見渡してみればこの映画にまともな「アメリカ白人」は一人として登場しない。これは考えてみると凄まじいことだ。だからこそのブラック・スプロイテーション映画ということも出来るけれども、アメリカ人の撮ったアメリカ資本の映画でこういった描写が成立する、そしてそんな映画がアメリカ国内で大成功を収める、それ自体でこの映画は既に画期的なのではないか。QTがこの映画で成そうとしていたことの意気込みと覚悟が伝わってくるようだ。そしてそこまで情け容赦なく描かなければアメリカの闇の歴史は描き切れない、それと同時に、娯楽映画作品として贔屓や曖昧さの無い屹立した面白さは出し切れない、QTはそのように考えたのだろう。そんなQTの采配がなにより素晴らしい。

レヴュー:君よ憤怒の荒野を渡れ〜映画『ジャンゴ 繋がれざる者』

2位:華麗なるギャツビー (監督:バズ・ラーマン 2013年アメリカ映画)

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"20世紀最高の文学"と呼ばれるF・スコット・フィッツジェラルドの原作をバズ・ラーマンが彼独特のグラマラスでエモーショナルな作品として映画化。謎の億万長者ギャツビー。夜毎繰り広げられる軽佻浮薄なパーティの中でも、うずもれるほどの富の中でも、孤独を隠すことのできない彼の心の中には、成就しなかった一途な恋の残り火だけがくすぶっていた。喧騒の果ての虚無と、虚飾の中の虚構と、避けられない運命に翻弄されるギャツビーの、悲劇の予感が暗く垂れこめる物語は、ものみな全てが美しく輝く前半の描写があるからこそ、あまりにも悲痛に幕を引くのです。観終わった後も、いつもまでもこの作品のことが頭を離れませんでした。

この物語は、主人公ギャツビーの、実らなかった恋とその行方を描いている。大富豪となったギャツビーは、いうなれば世界の全てを手に入れた男だ。あたかも彼は世界の「王」の如く君臨していた。しかし、その世界には、愛する君が含まれていないのだ。彼にとって、世界は、「君と共に生きる」ことで、初めて成り立つものであった筈なのに、君はいないのだ。君のいない、君以外は全てがある世界、結局それは「全て」ではない以上、「無」と変わりない。君がいない世界は、それは、世界ですらない。それは「虚無」だ。なぜなら、彼にとって、「君」こそが世界と等価であり、「君」こそが、真に世界そのものであったからだ。そして彼は、虚無の中で、愛する君という輝きに満ちた光明を請い求める。虚しい世界を、君に振り向いてもらうために飾り立てる。虚しい飾り、まさに虚飾だ。あらん限りの世界の富で飾りたてられながら、飾り立てれば飾り立てるほど、それが巨大な虚無にしか見えないのは、その全てが、彼の「孤独」の裏返しでしかないからだ。ああ、この物語は、なんと寂しく悲しい世界を描いたものだったのだろう。

レヴュー:君だけが、いない。〜映画『華麗なるギャツビー』

3位:マン・オブ・スティール (監督:ザック・スナイダー 2013年アメリカ映画)

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クリプトン星の異世界描写や、クラーク・ケントが自らの力を隠して生きねばならないことの苦悩、そしてその彼を暖かく見守る地球の家族の物語にも感銘しましたが、それよりも強大すぎる力とそれが巻き起こす凄まじい破壊とを徹底的に視覚化した映像に酔い痴れました。恐ろしいスピードでありとあらゆるものが次から次へと壊されてゆく、その有様を目の当たりにすることの快感。「視覚の愉悦」「破壊の快楽」をどこまでも追求した作品として高く評価できるでしょう。

『マン・オブ・スティール』にはヒーローのルサンチマンも人格的欠損もない。オチャラケもなく若気の至りもない。さらにはもったいぶった悲壮さもなく、かつて葛藤はあったとしても今は苦悩さえもない。ただ守るべきものがあり、守る人がいるだけだ。これはなんとストレートで、潔いヒーローなのだろう。確かにその反面、スーパーマンの物語はキャラクターの陰影に欠けた聖人君子的なつまらなさも存在するのだけれども、エクスキューズのないヒーローを正面から描ききった『マン・オブ・スティール』は堂々として見事であり、そして格別な爽快感に満ち溢れている。だからこそ、『マン・オブ・スティール』はヒーローとは何か、という原点に還った素晴らしい作品として完成しており、そしてそのマイルストーンとなるべき映画として、長く語り継がれることになるのは間違いないだろう。

レヴュー:最強の男の、最強の映画。〜『マン・オブ・スティール』

4位:ムード・インディゴ〜うたかたの日々 (監督:ミシェル・ゴンドリー 2013年フランス映画)

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ボリス・ヴィアンの奇想小説を、ミシェル・ゴンドリーが持てるセンスを総動員して奇想のままシュールにアバンギャルドに映像化してしまった傑作。出会いのときめきと恋の高揚を描く前半のポップでカラフルな映像はどこまでも楽しく目を楽しませます。しかし後半は一転、避けられない死の運命に彩られた暗く沈痛な悲劇が待ち構えているのです。この物語もまた、美しくそしてはかない人の生の無常を描くのです。

物語だけ取り出してしまうとこの作品は「難病悲恋モノ」でしかない。一組の男女が出会い、幸福の絶頂の中で結婚するが、妻は難病に倒れ、夫は看病に尽力するが、病状はどんどん悪化して行き…というものだからだ。しかしこの物語が「難病悲恋モノ」のテンプレ通りの物語であるにもかかわらず、実際描かれているものは全く違うものであることは観た方なら誰もが判るだろう。いわばこの物語は「難病悲恋モノ」をベースとしながら、その状況の中で立ち現れる主人公の情動を、どれだけアバンギャルドでアナーキーな描写でもって描くことが出来るか、といった挑戦めいた物語であり、ある意味メタな恋愛ドラマとして捉えることも出来るのだ。そしてこのようなベタでしかない骨組みの物語を、唯一無二の透徹したユニークさで描くことにより、凡百の悲恋モノを遥かに凌駕した、天にも昇るような幸福と、海の底に沈むような悲痛さを描写しつくしたものとして、この映画は完成しているのだ。

レヴュー:あの時、僕らは幸福だった。〜映画『ムード・インディゴ〜うたかたの日々』

5位:ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日 (監督:アン・リー 2012年アメリカ映画)

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大海原に難破した少年と虎が一つの小船で227日漂流する、というあまりにも突飛なシチュエーション。それと同時に、死と隣り合わせの極限状態を、ファンタジックな映像と物語で描いてゆく、という恐るべき合わせ技を見せる物語です。しかもそれをきちんと成功させ、美しく力強い、素晴らしい作品に仕上げた手腕にはただただ脱帽でした。

いつ死が訪れるのか分からないギリギリの状況と、そんな状況の中でも決して希望を失わずに生きていこうとする意志、そしてその過酷な生を際立たせるのが、少年と虎が漂流している際に出会う、海の上での様々な出来事です。暗い海底に没した船が音もなく瞬かせる明かり、凪となり鏡面のように夕暮れの空を映し出す海、夜光虫の群れが電飾のように輝く夜の海、巨大な鯨が海面から躍り出る光景、海面を飛び交うトビウオの群れやイルカたち、そして少年と虎が流れ着いた不気味な島。そのどれもが力強いファンタジックな映像で圧倒的なまでに描き切られているのです。世界は美しく、荒々しく、そして驚異に満ちている。その中にいる自分は、宇宙に投げ出された宇宙飛行士のようにあまりにも無力だ。生命に満ち溢れた自然と、その中で死と隣り合わせに生きる生、その対比が、生きることのかけがえなさを、より一層鮮やかに、輝かせているのです。

レヴュー:海と虎と少年のオデッセイ〜映画『ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日』

6位:アウトロー (監督:クリストファー・マッカリー 2012年アメリカ映画)

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クライム・サスペンスである原作を、ありがちなアクション映画に貶めることなく、正攻法でじっくり着実に描き、じわじわと映画的興奮を盛り上げてゆく作品でした。一見地味なんですが、観ているとぐいぐい引き込まれてゆくんですね。アクションと謎解きのバランスも素晴らしかった。トム・クルーズ演じる主人公と彼をサポートする女弁護士が実に魅力的に描かれていました。

まず何が良かったかって、そのじっくりしっかり組み立てられてゆく堅実極まりない物語運びですね。そして今風の細かいカット割りや矢継ぎ早のアクション編集、爆発や爆音やCGで水増しした見てくれの派手さ、そういったものを全部否定し正面からきっちり描く誠実な映像の撮り方、こういった部分が映画を独特のものとしているんですね。これはもともと脚本家として活躍しているクリストファー・マッカリーが監督したせいでしょうか、「きちんと物語を見せたい」という方向性の表れじゃないのかと思うんですよ。だから2時間10分という意外と長めの作品なのに、物語運びに無駄が無く、物語の持つサスペンスを確実に盛り上げてゆくんですよね。その物語も、「真の狙撃犯はなぜ人々を無差別に殺害したのか?」「狙撃犯はなぜ別の男を犯人に仕立て上げなければならなかったのか?」「狙撃犯を操る黒幕の正体は誰か?」「その黒幕が企む陰謀とは何なのか?」というミステリーが散りばめられ、そのミステリーの持つ緊張感と、真相が次第に明らかになってゆく興奮で、観ている者をグイグイ引っ張ってゆくんですよ。

レヴュー:映画『アウトロー』はトム君のアクションとしっかりしたストーリーが魅せる良作サスペンスだった!

7位:オブリビオン (監督:ジョセフ・コジンスキー 2013年アメリカ映画)

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人類が滅び去り、大地にはどこまでも続く廃墟と荒野が残され、そしてそこにぽつねんと存在する白く冷たく輝く未来的な建造物と飛行艇。この気の遠くなるような寂寞感溢れるヴィジュアルにまず目を奪われました。そしてそこで展開するのは一人の男の失われた記憶の謎とアイデンティティの物語。今年公開された中で最も素晴らしいSF作品だと思います。

この廃墟と化した地球の情景にぽつねんと現れる冷たく未来的なビジュアルとの対比、といった部分でこの作品はまず半分は成功しているといえる。SF映画作品としての魅力を非常に感じさせるのだ。しかしこの映画はデザインやVFXだけが魅力の映画だという訳では決してない。この『オブリビオン』を真に秀逸なSF映画たらしめているのはその物語だ。地球壊滅後の世界を描きながらも、この映画は多くの謎を冒頭から投げかけながら進行する。これらの謎が交差しながら、物語は次第に宇宙人地球侵略の真の全貌が明らかになってゆくのだ。そしてそこで描かれるのは、実はラブストーリーであり、そしてそれは、失われた記憶と、悲痛な事実とがない交ぜになった、あまりにも切ない物語だったのである。タイトル『OBLIVION』の意味は「忘却」。ジャックは何を忘却していたのか、またはさせられていたのか。自分とは誰か?自分とは何か?自分はどこから来てどこへ行くのか?かつて多くのSF作品は、それらを主題としながら幾多の傑作を残してきた。そしてこの『オブリビオン』も、そのあまりにもSF的な命題をテーマに描かれた傑作の一つとして数え上げられることは間違いない。

レヴュー:忘却の惑星〜映画『オブリビオン』

8位:ローン・レンジャー (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2013年アメリカ映画)

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パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフが再び結集した、ディズニーのお気楽アトラクション映画とばかり思って観たら、それはとんでもない勘違い、本当にいい意味で裏切られた映画でした。監督ゴア・ヴァービンスキーが『ランゴ』の流れをくむ魔術的なセンスを見せ、ファミリー・ムービー的な親しみやすさの中に先住民の悲劇と悲哀を絶妙に織り込んでいるんです。そしてなにより、クライマックスに用意された疾風怒濤のアクションの連打!あれには鳥肌が立ちました!

物語は、最初から正義のヒーロー、ローン・レンジャーが大活躍!といったものではない。ある意味この作品は「ローン・レンジャーはいかにしてローン・レンジャーになったのか」という、アメリカのヒーロー映画ではよくあるコンセプトの上で作られている。中盤までは「単なる役立たずのデカブツ」でしかないローン・レンジャー/ジョン・リードを牽引し、「戦いとはなんなのか?なぜ戦うのか?」をジョンに理解させるのがトントの役目なのだ。いわば、図体だけのジョンに心を宿させたのがトントというわけだ。ローン・レンジャーとは、ジョンの肉体とトントの精神が合致することによって初めて出現できたヒーローだったのだ。そしてクライマックス、いよいよローン・レンジャーが活躍する時がきた!白馬に乗ったローン・レンジャーが登場し、「ウィリアム・テル序曲」が高らかに鳴り響いたとき、オレは歓喜で鳥肌が立ちました。ここからは一気呵成、疾風怒濤の血湧き肉踊るアクションの連打連打に、思わず拍手喝采であります!いやあ、ええもん見せて頂きました!

レヴュー:ジョンの肉体とトントの精神〜映画『ローン・レンジャー』

9位:コズモポリス (監督:デヴィッド・クローネンバーグ 2012年フランス/カナダ/ポルトガル/イタリア映画)

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ハイテク・リムジンの中に一人ぼっちの王のごとく鎮座するマネートレーダーの虚無。空疎で観念的な会話劇として進行するこの物語は、観る者を置き去りにしてしまう難解さと退屈さがあることは否めません。しかしそこここで描かれるクローネンバーグならではの異様さ、歪んだ変態趣味が、次第に暗く冷たく脳髄を侵してゆく感覚がたまらないんですよ。リムジンの座席からシステマチックに便所が出てきてそこにオシッコするシーンは最高でしたね!

そもそも、マネートレーダーの虚無感だの、億万長者の破滅だの、世界経済の終焉の予兆だの、そんなものは本当は、どうでもいいのだ。観念的な世界に長く生きたばかりに生の実感を喪失した男の悲劇、というお行儀のいい解釈も、当たりが良すぎてつまらない。監督デヴィッド・クローネンバーグはそんなものをテーマにしたくて映画を撮ったわけでは決してないのだ。そんなことよりもこの映画の本当の楽しみは、ハイテク・リムジンに代表され、そしてそのリムジンの中だけで完結しようとする異様な人間性を描くクローネンバーグの変態性、これに尽きるのだ。そしてそうしたテクノロジーに弄ばれ、変質し、自滅する、『ビデオドローム』や『クラッシュ』でもさんざん描かれてきたクローネンバーグらしい崩壊感覚、それがやはりどこまでも暗い愉悦を観る者に与えてくれるのだ。

一見難解であり、文学的でもあるこの物語は、実は非常にクローネンバーグらしい異常さを垣間見せてくれる逸品として仕上がっているのだ。ある意味ドラッグと幻覚抜きの『裸のランチ』と言うことができるかもしれない。実際、観ている間は会話がウザくて閉口していたんだが、見終わった後、じわじわときますよ、この映画。

レヴュー:ハイテク・リムジンの中で変態化する小宇宙〜映画『コズモポリス』

10位:東ベルリンから来た女 (監督:クリスティアン・ペツォールト 2012年ドイツ映画)

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東西ドイツ統合前の、社会主義国家だった旧東ドイツの田舎町を舞台にしたドラマです。その町に赴任してきた寡黙な女医師は、監視社会と化した国を逃れ、国外脱出の計画を密かにたてていたんですね。静かで寂しげな映像の中に、自由を求め、必死で生きようとする一人の女の強い思いが鮮やかに描かれてゆき、胸を締め付けられるようなクライマックスを迎えるんです。

しかし、この映画は決してサスペンス映画という訳ではない。一人の女が、人として女として、幸福になりたい、人から愛されたい、人を幸福にしたい、そして、自由になりたい、そういったあたりまえの気持ちを封殺されながら、それでも、自分にできる最低限のことをやり通そうとする、人間的であろうとする、これはそんな、悲哀についての物語なのだ。どこまでももの寂しい風景と色彩、吹きすさぶ風の音があたかもバルバラの心象のように映画全体を覆い、物語を一層沈痛なものに変えてゆく。だが決して彼女は悲嘆の中に沈むことなく、生きることを選び通そうとする。映画のクレジットで流れる音楽はファンク・バンド、シックの名曲中の名曲「At Last Iam Free」。「最後には私は自由だ」と歌うこの曲通りに、物語の数年後に待っている筈のベルリンの壁崩壊の時、バルバラは真の自由を得る事が出来たのだろうか。

レヴュー:最後には、私は自由になれる。〜映画『東ベルリンから来た女』

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◎【2013年オレ的映画ベストテン!!】のまとめ

というわけで【2013年オレ的映画ベストテン!!】のランキングは次の通りです。

1位:ジャンゴ 繋がれざる者

2位:華麗なるギャツビー

3位:マン・オブ・スティール

4位:ムード・インディゴ〜うたかたの日々

5位:ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日

6位:アウトロー

7位:オブリビオン

8位:ローン・レンジャー

9位:コズモポリス

10位:東ベルリンから来た女

並べてみた後で気づいたんですが、これらの映画のうち、文学作品が原作となっているものが4作(『華麗なるギャツビー』『ムード・インディゴ〜うたかたの日々』『ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日』『コズモポリス』)、未確認ですが原作があるらしい作品が1作(『東ベルリンから来た女』)さらにクライム・ノベル原作が1作(『アウトロー』)と、小説が元になって脚色された作品が6作(ないし5作)あったんですね。原作が優れているから素晴らしい映画だ、と言いたいわけではなくて、原作にあるしっかりと構成された物語と、そこに濃縮されたアレゴリーのあり方を、完璧に咀嚼し把握して脚色したからこそ、これらの映画作品が豊かなものになったのではないかと思います。さらに言ってしまえば、原作こそなくとも(原典はあるのでしょうが)『ジャンゴ 繋がれざる者』は、「しっかりと構成された物語と、そこに濃縮されたアレゴリーのあり方」が絶妙に表現されていたからこそ、ここまで映画的興奮に溢れた映画として完成していたのではないでしょうか。

それとは別に、『マン・オブ・スティール』『オブリビオン』『ローン・レンジャー』は、映画の視覚的な愉悦とアクションの醍醐味を、余す所なく表現した作品だと感じました。映画は、物語、視覚効果、活劇のそれぞれがバランスよく配されているのが理想でしょうが、そのひとつ、ないしふたつが特化することで映画そのものを牽引し完成度を高めることもありうるでしょう。しかしそのバランスのあり方は、逆の見方をするなら「足りないものがある」と観る方もいるわけです。要は、そのバランスのあり方がいかに自分にフィットするかによって、人の映画の楽しみ方は千差万別になる、ということです。今回10作の映画を挙げましたが、読まれた方の中には「あれとこれとそれが入ってない!なぜなんだ!?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかしこれは「これらの映画がいかに自分にフィットしたのか」という個人的なものであり、この選から漏れた多くの作品の中にも、優れたもの、楽しめたものが多数あったことは明記しておきたいと思います。

…というわけなんですが、明日は例によって『2013年オレ的【裏】ベストテン!』をやってみようかと思います。お楽しみに〜。

aq99aq99 2014/01/13 18:30 はじめまして!映画好きブロガーのベスト10を調べて、どの作品が、人気があったかを勝手に調べておりました。よろしければ、ご覧下さい。

20130910(Tue)

[]ジョンの肉体とトントの精神〜映画『ローン・レンジャージョンの肉体とトントの精神〜映画『ローン・レンジャー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク ジョンの肉体とトントの精神〜映画『ローン・レンジャー』 - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

ローン・レンジャー (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2013年アメリカ映画)

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ゴア・ヴァービンスキーのスピリチュアル体質

パイレーツ・オブ・カリビアン』というブロック・バスター映画シリーズをヒットさせ、ディズニー映画の功労者ともいえる監督なのにも関わらず、ゴア・ヴァービンスキーは妙な癖がある人だ。最初に「あれ?」と思ったのは『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の冒頭だ。"世界の果て"に囚われたジャック・スパロウの精神世界の描写が大作映画らしからぬ奇天烈さだったのだ。派手な冒険活劇を期待して観に行ったオレは、「なんでこんなことしちゃうの?」と思えてしまったのである。ところが、続いて監督したアニメーション『ランゴ』では、その精神世界の描写が秀逸だった。今度は逆に、「よくあるような夢と冒険のお気楽アニメ」といった予想を大きく覆した傑作だった。ゴア・ヴァービンスキー、意外とスピリチュアル体質なのだな、と思えた作品だ。

さてこの『ローン・レンジャー』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのスタッフが再結集ということで、「またあのセンでいくんだろうなあ、嫌いじゃないけど」程度に思って観に行ったら、これがまたもや、いい意味で予想を裏切る快作に仕上がっていたのである。予告編で観る限りでは、単細胞的なマッチョ・キャラ"ローン・レンジャー"と、コミックリリーフ的な役回りのインディアン"トント"が絡む、冒険!アクション!爆発!湯水のように金の掛かったCGI!そしてブラッカイマー印の大雑把さ!が画面に踊る映画だと思っていた。まあそれはだいたい間違いはなかったのだけれども、ファミリームービー的なマイルドさはあるにせよ、アメリカ建国史の暗部であるアメリカ先住民大量虐殺にも、やんわりと目配せしていたのだ。

■アメリカ先住民

まあそれは当然のことかもしれない。原典となるラジオ・ドラマやコミックのことはまるで知らないのだが、オリジナルが1933年作ということを考えると、そこで登場するインディアンキャラ・トントは、当時のアメリカ白人が無思慮に造形したステレオタイプなインディアン像であったであろう事は想像に難くない。しかしそれを今現在そのままの形で登場させるのは、まあ、なにかとアレだろう。

この『ローン・レンジャー』で登場するアメリカ先住民が正確な描写であるかどうかを判断できる知識は自分には無いし、また、それのみを描く映画ではないから、そこだけを突っ込む必要も感じない。ただ、この映画では、トントの悲劇的な生い立ち、そしてアメリカ白人たちの先住民への搾取の在り方が、エンターティメント映画なりに、きちんと描写されていると感じた。当然、そこを避けて通ったら現代的な映画としても成り立たなかっただろう。もちろん、社会的背景があるからこの映画は正しいと言いたい訳ではない。それよりも、その部分をきちんと描くことで、作品に奥行きと陰影を与えていることが、映画それ自体を面白くしていることが素晴らしいと思ったのだ。要は作品を面白くするために何を盛り込もうとしたかだ。

■肉体と精神

さて物語は、最初から正義のヒーロー、ローン・レンジャーが大活躍!といったものではない。ある意味この作品は「ローン・レンジャーはいかにしてローン・レンジャーになったのか」という、アメリカのヒーロー映画ではよくあるコンセプトの上で作られている。だから中盤までは、弱弱しくて紋切り型の正義しか唱えない主人公に若干じれったい思いをさせられるのは否めない。だがその軟弱なヒーロー未満をサポートするのがトントなのだ。この中盤までは「単なる役立たずのデカブツ」でしかないローン・レンジャー/ジョン・リードを牽引し、「戦いとはなんなのか?なぜ戦うのか?」をジョンに理解させるのがトントの役目なのだ。いわば、図体だけのジョンに心を宿させたのがトントというわけだ。ローン・レンジャーとは、ジョンの肉体とトントの精神が合致することによって初めて出現できたヒーローだったのだ。

そしてクライマックス、いよいよローン・レンジャーが活躍する時がきた!白馬に乗ったローン・レンジャーが登場し、ウィリアム・テル序曲」が高らかに鳴り響いたとき、オレは歓喜で鳥肌が立ちました。

ここからは一気呵成、細かいことは書かないけど、疾風怒濤の血湧き肉踊るアクションの連打連打に、思わず拍手喝采であります!いやあ、ええもん見せて頂きました!

アメリカ先住民=スピリチュアルいうのも単にステレオタイプなのかもしれないけれども、しかしこの『ローン・レンジャー』では少なくとも敬意、は感じた。そしてこれだけアクションで盛り上がる作品なのに、観終わった後になぜか物悲しさを感じるのは、その後のアメリカ先住民たちの運命を誰もが知っているからなのだろう。映画は年老いたトントが語る、という形式をとられているのも、これが実は失われた自らの種族を語る物語である、ということだからなのだろう。そしてそんなアメリカ先住民に寄り添う形で物語を紡いだのは、監督ゴア・ヴァービンスキーがそもそも持つ、スピリチュアルなものに対する憧憬があったからなのではないだろうか。

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ローン・レンジャー オリジナル・サウンドトラック

ローン・レンジャー オリジナル・サウンドトラック

20120529(Tue)

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■ロード・オブ・クエスト〜ドラゴンとユニコーンの剣〜 (監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン 2011年アメリカ映画)

『スモーキング・ハイ』のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督によるお下劣ファンタジー映画。主演のダメ王子をダニー・マクブライドを演じており、その兄のイケメン王子をジェームズ・フランコ、さらに女戦士イザベルになんとナタリー・ポートマンが配役されております。お話は悪い魔法使いにさらわれた女性を救い出すため兄弟王子が冒険の旅に出る、というよくあるファンタジー物語なんですが、これを下ネタ満載でやっちゃってるところがミソであります。チンコおっ勃てたミノタウロスが登場しゲイの下僕を襲ったり、そのミノタウロスを倒して戦利品としてチンコをぶった切って首から下げたりと好き放題やってますな。しかし日本未公開のDVDスルー映画ながら、「なんでこれが未公開なの?」と思っちゃうほどきちんと出来ており、モンスターや魔法使いとの戦いではそれなりにセットや特殊効果が駆使され、単なるお下劣映画ではないところがgoodでしたな。これにナタリー・ポートマン演じる謎の女戦士が絡むわけですが、下ネタ三昧の脚本を臆することなく演じているのがかな〜り素敵でありました。

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■ランゴ (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2011年アメリカ映画)

迷いペットのカメレオンが動物たちの住む砂漠の町に辿り着き、なぜだか保安官に祭り上げられワルモノたちと戦う、というCGアニメです。冒頭の主人公のシュールな独白が展開する部分から引き込まれますが、このシュールさって、監督ゴア・ヴァービンスキーが『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の冒頭でやっていたことと通じるものがあって、この監督実はこういうのが好きなんだな、やりたくてたまんなんかったんだな、と感じさせられましたね。『パイレーツ〜』だと失敗していた(あれは失敗だと思うなあ)けどこの作品ではそれが巧く表現されており、後半の現実と幻想の狭間で自らのアイデンティティを追い求める、なんてシーンではそれが非常に効果的に表現されていたように感じます。この強い幻想味は一貫して『ランゴ』の基調となっており、公開時”大人向けのアニメ”と呼ばれていたのはそういった側面があったからでしょうね。西部の荒々しい自然の描写もとても美しく、完成度の高い作品となっていましたね。

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20110523(Mon)

[MOVIE]映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』はピシャンピシャンキシャーキシャーだったッ?! [MOVIE]映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』はピシャンピシャンキシャーキシャーだったッ?! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク [MOVIE]映画『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』はピシャンピシャンキシャーキシャーだったッ?! - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉 (監督:ロブ・マーシャル 2011年アメリカ映画)

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パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの新作・第4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉』です。これまでもこのシリーズ作品は観ていましたが、1作目『呪われた海賊たち』は良くも悪くも健全なディズニー・アトラクション・ムービーといった雰囲気でしたね。しかし2作目『デッドマンズ・チェスト』はどこではじけたのか絶妙なスラップスティック・アクションとダーク・ファンタジーの華麗な融合が楽しい傑作映画でした。シリーズではこの2作目が一番好きですね。ところが3作目『ワールド・エンド』は売れに売れた2作目の夢よもう一度とあれこれ盛り込み過ぎ、結果的にとっ散らかった失敗作になっていましたね。そしてこの4作目では監督をこれまで3作を手掛けてきたゴア・ヴァービンスキーからロブ・マーシャルに変更、さらに3作目で物語に一区切り付いた為か登場人物を一新しての新シリーズという形になっていますね。IMAX3Dで観てきましたよ。

物語は永遠の命をもたらすという"生命の泉"のある島を巡り、スペイン海軍、英国軍側に付いた海賊バルボッサ、史上最強の海賊と謳われる黒ひげの、三つ巴の戦いに主人公キャプテン・ジャック・スパロウが絡む、というものです。物語進行はとってもシンプルで、かなり直線的に伝説の島へと向かっちゃってあっさり着いちゃったりしちゃうんですね。そのシンプルさの割に物語の尺は141分と相変わらず長くて、きっと山あり谷ありのエピソードを盛り込んだものにしようとしたのでしょうが、この盛り込まれたエピソードとその設定が無駄だったり無意味だったりするものが多くて物語に生かせていないんです。例えば渓谷を下るのを嫌がるジャックにロシアン・ルーレットをさせるシークエンスや、黒ひげとアンジェリカが親子なのかそうじゃないのか、といった設定が、実はあってもなくてもいいようなものだったりしているんです。この辺シナリオがかなり弱いんですよね。

にもかかわらず描くべきものや見せるべきものをきちんと見せていない。新キャラである「史上最強の海賊・黒ひげ」が、何故"史上最強の海賊"で、そして黒魔術が使えるのか、ちゃんと描いていないんです。この黒ひげのバックストーリーが描かれていないせいで、黒ひげがどれほど恐ろしい男なのか全然分からないんです。さらにこの黒ひげとバルボッサという、むさ苦しい悪モンの海賊二人のキャラがかぶっちゃってるんですよ。ここはバルボッサは登場させず、悪の海賊は黒ひげ一人にしたほうが、黒ひげという海賊の悪の魅力をもっと掘り下げて描けたでしょうし、ジャック・スパロウ側と黒ひげ側の対立の構図を中心とすれば分かりやすい物語になったような気がするんです。そして英国海軍側は黒ひげとは真逆のキャラを持ってきて絡ませたほうがメリハリが付いて面白かったのではないか。それとジャック・スパロウという男はこれまでのシリーズでも一見主役のようでありながらトリック・スター的な存在だったので、黒ひげと対立すべき中心的な善玉なキャラがもう一人必要でしたが、今回は宣教師がその役を引き受けたにもかかわらず、これがキャラ的に弱くいつも腰が引けてて魅力が無い。このへんのキャラの立て方の不味さも敗因の一つだと思いますね。

これまでの『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、呪われた骸骨船員や魚介類船員などのダーク・ファンタジー風味のクリーチャーが魅力の一つになっていますが、この4作目では人を餌食にする人魚の存在がそれに当たるでしょうね。この美しくも獰猛な人魚の群れがピシャンピシャンキシャーキシャーいいながら人間たちと戦うシーンはこの映画の中のハイライトといえるでしょう。この人魚からは"生命の泉"での儀式に必要な"人魚の涙"を得なければならないんですが、この人魚の描き方も微妙で、後半この人魚と人間の恋が描かれますが、でも捕食者と被・捕食者であると最初に描いているわけですから、これが恋愛関係になる、っていうのが意味不明なんですよね。そしてこの部分しかファンタジー風味が無かったのが物足りなかった。他にもスペイン海軍が躍起になって"生命の泉"を目指す理由も説得力が無いし、黒ひげとアンジェリカの関係の描かれ方も中途半端です。2作目にあったようなスラップスティックなアクションの妙味は冒頭だけで、全体的に見ると詰めの甘い、ちょっと残念な作品に仕上がってしまっていましたね。もうちょっと制作費をかけるべきだったかもなあ。

パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉

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chirigamichirigami 2011/05/23 12:35 全く同意です。
これでも制作費は2億ドルかかってるそうですから、お金よりも脚本をもっと練るべきでしたね。
ダークファンタジー部分もゴア・ヴァービンスキーならもっとうまくやったかなと。
このシリーズは大好きですが、これ以上はもう難しい気がします。

globalheadglobalhead 2011/05/23 16:15 今回は2作目3作目よりも少ない制作費160億円の内、31億円がジョニデのギャラらしく、その辺であれこれ削っちゃわなきゃならなかったのかな?なんて勘ぐっちゃいましたよ。監督のロブ・マーシャルはもともと振り付け師として活躍していた人みたいですが、「パイレーツ〜」みたいなアクション&ファンタジーものにはちょっと向いていなかったんじゃないかなあ。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2011/05/23 21:50 凄いな〜31億!
ってそこに食い付いてみた。
ところでジャックのパパは出て来ますか?

globalheadglobalhead 2011/05/23 22:43 ジャックのパパ出てましたよ確か。特殊メイクしまくってたからホントにキース・リチャーズだったのかは謎ですが…

chirigamichirigami 2011/05/23 23:38 あのシーン、ジョニーデップとキースリチャーズは撮影時直接会ってはいないようですよ。

globalheadglobalhead 2011/05/24 00:05 おおやっぱり本物でしたか。
前作に出てたから今作もそうなんだろうな、と思いつつ、
なんかホントにちょっと出てきてあっという間に消えたし、前作ほど華々しい登場の仕方でもなかったんで、意外と別人?とか思ってたんですよ。

20070605(Tue)

globalhead2007-06-05

[]パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (監督:ゴア・ヴァービンスキー 2007年アメリカ映画) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ三作目にして完結篇、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』だ!タイトル長いから略すと『パイ3』即ち『パイスリー』だな!ちなみに前作『パイ2』は『パイオツー』であった!最近こんなネタばっかだね!一作目は退屈だったんだが二作目『パイ2』はスラップスティックなアクションと笑いが小気味良くて大好きな映画だったよ!という訳で期待の高まる『パイ3』だけど出来のほうはどうでしょう?

あからさまに前作の続きになってるから、『パイ2』観てない人は観ておくべきかな。前作でイカの化物に飲み込まれ冥界?へと逝ってしまったジャック・スパロウ船長(ジョニー・デップ)を救出しに行く計画を練る所からお話が始まるんだね。それと合わせ幽霊船フライング・ダッチマン号を支配下に置いた東インド会社の徹底的な海賊盤撲滅運動、じゃなくて海賊壊滅作戦が展開され、世界の海賊達はこれに対抗しようと蜂起する。さらに幽霊船に囚われの身になっている父を救いたい息子ウィル(オーランド・ブルーム)の画策、すっかり海賊が板についちゃったエリザベス(キーラ・ナイトレイ)の恋の行方なんかが絡んでゆく、というのが今回の物語の主軸となります。

で、感想はというと、完結篇だってことで、これを盛り上げようと一所懸命悲壮な物語にしちゃった分、前作のハチャメチャさとユーモアが薄れ、のびのびした面白さが無くなってしまい、ちょっと前作『パイ2』を超えられなかったかな、という印象。アクションは派手だしてんこ盛りなんだが、セットがゴチャゴチャしている上になんだか頑張りすぎちゃって胸焼けがしてきます。室内や船上でのアクションが多いから開放感が無かったのかも。お話は冒頭から裏切りと仲間割れが頻繁に繰り返され、「お前ら結局どうしたいんだよ」と突っ込みを入れたくなることもしばしば。その為、話が判り難い事はないのですが、爽快感に欠ける物語になってしまっています。そして全体的にお話が暗い。テンポは悪くないもののなんだかスカッとしないんですよね。

主人公ジャック・スパロウ船長は信用できない怪しげな所がよかったのに、前作後半からの”いい人”振りを引き継いでしまい、ワルな魅力がまるで無くなっちゃった。一方のショッカーイカタコ男こと幽霊船船長デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)は東インド会社に”箱入り心臓”という弱みを握られてすっかり飼い犬状態で、前作のような禍々しさが無い。おまけに別れた女にグチグチしやがって、それでもお前悪玉かい!ってな感じの弱体ぶり。ウィルの怪奇サザエ男になったお父さん救出作戦はあまり興味を引かないし、エリザベスの恋の行方も案外どうでもよかったりする。しかし活躍振りで言うなら今作はこのエリザベスが最も華があったかもしれません。こうなると関心は最後の大決戦!となりますが、うん、これはなかなか迫力がありました!これは観てのお楽しみということで!

及第点を上げられる程度にはエンターテイメント作として仕上がっていますが、前作『パイ2』が物凄く面白かった作品だっただけに、比べるとどうしても見劣りしちゃうかもね。かなり期待しちゃったのがよくなかったのかな。でも『パイ2』観て面白かった人はやっぱり観ちゃうんだろうなあ。もうね、こうなったらこれでお終いにしないで、他の登場人物はみんなチャラにして、ジャック・スパロウ船長だけの新たな冒険をちょっと観てみたい所ですね。あと、エンドロールの後にちょっとしたエピローグ映像が流れますのですぐ席を立たないように。

■Pirates of the Caribbean 3 - At World's End Trailer

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lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/06/05 13:25 明日のレディースデイに観に行くのにレビューを書かれた!と思ったら、さすがフモさん、ちゃんと心得て書いていただきましてホッといたしました。私の目的は一つだし。
何時の回に行こうかな。シネコンまで徒歩10分だから、夕飯の後片付けをしてから、レイトにしようかな。

globalheadglobalhead 2007/06/05 16:28 キースはちゃんと出ていたから安心しろ!これでもネタばれにはならない程度に書いたから結構観られると思うよ。ってかレイジーさん1・2作目は観てるのかそっちが心配だ!最近は観たい映画が多くて困ってます。実は先週末に2本観て、今度の休みもまた映画館行かなきゃならないの。昔有給とって映画観に行った事もあったな…。来週あたりはパソコンも届きそうだし何かと忙しいわい。

lazy-daisy5113lazy-daisy5113 2007/06/05 19:04 有給とって映画とはフモさんらしいね。パイ1もパイ2も、魅力は感じつつも、ディズニー系だから・・と思い映画館では観てないのだ。1はこの前テレビで観たけど、解りやすくて結構楽しめました。2をとばして3に行って参ります!

globalheadglobalhead 2007/06/05 23:24 女子にフラれた翌日にいじけて会社サボって映画観に行っていたこともあったなあ…。他にやることないのかねえ。パイ2観てないと3はお話ちんぷんかんぷんかもよ?あと3時間近くある映画だから注意が必要だ!居眠りしたりトイレ行ってる間にキースの出番が終わっちゃったら大変だからな!

20060726(Wed)

globalhead2006-07-26

[]パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト (監督: ゴア・ヴァービンスキー 2006年 アメリカ) パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  (監督: ゴア・ヴァービンスキー  2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ を含むブックマーク パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  (監督: ゴア・ヴァービンスキー  2006年 アメリカ) - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ のブックマークコメント

観てきました『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』。タイトル長いからP.O.T.C:D.M.Cと訳そう…ってやっぱり長いじゃねーか!んじゃ「パイ2」もしくは「パイパイ」ということで。


実は前作の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』はそんなに好きな作品じゃなかった。いかにもディズニーランドのアトラクションを映画化しました!といった感じのファミリー向けなお行儀のよさがどうにも鼻に付き、観ていて少しも盛り上がらなかった。確かにシナリオはよく出来てたし演出も拙くはないし俳優も良かった、でももっと血と臓物と禍々しさが欲しいんだよ!などとディズニー映画に言っても仕方ないか。丁寧に作られてて破綻がないのが逆に詰まらなかったんだろう。そして何より長い。上映時間143分。ただ月光で骸骨/人間が切り替わるVFXはアイディアよかったし良く出来てたなあ。


そんなわけで続編のこの「パイ2」、実は全然期待していなかったのだが、なんかね、予告編がいい感じだったのですよ。ひょっとしてこれは、と勇んで観に行きましたが、ええと…いやあ、すんごい面白かったです!今回は上映時間が前作を超える151分、どうなる事かと思いましたが、なんだかあっという間でした!


1作目はれっきとした冒険活劇だったけれど、この「パイ2」は1作目よりファンタジーホラーの要素が強いんだよね。なによりもあのタコイカ船長と魚介類船員&カニ道楽風海賊船!そして真打ち、大海獣クラーケン!切り株みたいな巨大なゲソが海からわらわら現れる所なんざ、やんややんやの大喝采!しかも醜悪さも破壊力も抜群!ピージャクのキングコングなんて目じゃないっすよ!怪獣名鑑に殿堂入りさせたい王道の怪獣ぶり!おまえホントはクトゥルーの眷属だろ、と言いたくなるようなディズニー・ミーツ・ラブクラフトな邪悪さ!あわせてタコイカ船長とその海賊船を海の恐怖たらしめている”呪い”の在り方も実に練りこまれていて、結局この”呪い”の存在とその契約のルールが映画全体に派生しキーとなっていて実に面白いんだあ。そして物語がこの”呪い”の力を巡る三つ巴四つ巴の戦いになっていくところが話を大きく膨らませているんだよね。


それと前作からパワーアップしているのはスラップスティックな活劇の面白さとコミカルさの大盤振る舞い、というところかな。バスター・キートンもかくや、と思わせるような「おおっと!」と言いたくなるアクションが目白押し、よくもまあこんなに沢山のアイディアを、しかもこんなふざけたシチュエーションで、と思わせるようなシーンの連続です。人によってはお腹いっぱい、なんて演出だったりするかもしれませんが、オレはこういうノリの良さは好きです。


そしてやっぱりジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長のユニーク過ぎる立ち振る舞い。あのクネクネした動作っていったいどこからきたんでしょ。あんなのが日常生活で隣にいたらちょっとイヤだが(…いや、案外面白いかも…)、映画世界ではきっちり存在感アピールしているもんなあ。一応スパロウ船長は主人公なんだろうが、映画では出ずっぱりって訳でもないんだよね。今作では半分はオーランド・ブルームの物語だし、彼が活躍しているようなもんだし。でもやっぱり作品のカラーはスパロウ船長がいてナンボなんだよな。冒険ありアクションありホラーあり怪獣あり、だけど、ジャック・スパロウ船長の物語である、というところで世界がきれいにまとまってしまう。キャラ立ちしてますねえ。


さて注意としてはこれは3作目への布石となる物語という事だな。まさかこの映画がトリロジーとして化けるとは思わなかったが、タコイカ船長、クラーケンとボスキャラ出した後で3作目では何を出してあっといわせてくれるのかが気になる。だってさらにもっと風呂敷広げなきゃ、3作目の意味が無いでしょ?タコイカ船長とカニ道楽海賊船とクラーケンが合体して巨大ロボ化するのか?宇宙からオグドル・ヤハドの神*1が召喚されて降りてくるのか?やっぱりラストに登場したあの人か?女呪術師が言っていた「探索の旅」が次作の新たな冒険の舞台を示唆しているのか?チョウ・ユンファやキース・リチャーズの出演もあるみたいですね。3作目公開は来年の5月とか言っていたが、早く観たいもんです。


なお前作からの登場人物が端役まで含めてかなり被ってます。前作公開から3年経っているので、DVDで一回予習復習してから観られたほうが断然楽しさがアップするので是非観直されてから映画館に行くことをお薦めします。なにしろ、1作目で「北を指さない壊れたコンパス」としか紹介されていないコンパスが、今回はこんな重要なアイテムになるとは!あとキーラ・ナイトレイは『ドミノ』の時のショートヘアが一番綺麗だと思ったなあ。美人ちゃん過ぎると逆に個性がなくなっちゃうものなのかも。オーランド君は珍しく男らしく振舞ってました。(実はオーランド好き。LOTRでも断然オーランド君だった…。)

*1:ヘルボーイに出てきた邪神。大ボス。なんでヘルボーイかというと、まあ、軟体系のボスキャラ繋がりということで。

バナナ牛乳バナナ牛乳 2006/07/26 14:01 『パイ』は観てないんですがフモさんの感想読んでたら
『パイパイ』も併せて観たくなっちまった!
魚介類と漁師の話なんすよね(・∀・)!
漁師さんたちの作る海の料理に
舌鼓を打ったり打たなかったり!

フモさんがオーランド萌えだとは。
ホラー少女漫画家のナントカって人に似てるなあ、と
ロードの時思ったよ。

globalheadglobalhead 2006/07/26 15:49 きやがったなバナナ牛乳。そう。1は「パイ」。2は「パイパイ」。3は当然「パイパイパイ」だ!カッコ良く「キュービックパイ」でもいいな!立体的なパイ!みんなの憧れだ!(もうなんだか訳が判らない)
そうだ!この「パイパイ」は海賊船の気さくな魚介類の皆さんが「♪獲ーれたて ぴーちぴち かーに料理ぃー」と声を合わせて歌いながら餌食になる船の船員達を血祭りにあげ略奪しまくるという愉快でハートウォーミングなヒューマンドラマなんだ!食いしん坊万歳!
>ホラー少女漫画家
…だ、誰なんだ…。それにしてもオーランド君、ホラー少女漫画家似だったとは…。

lockedroomlockedroom 2006/07/26 19:53 最高でしたよね、“パイパイ”(笑)。Yahoo!MOVIE等での評価があまりよくないので、ちょっと残念というか意外に感じていたのです。ちなみに私はデップ派(“派”って何)です。
本当に今回はかなりコミカル度が上がってましたよね。あの島でのシーンはもう可笑しくて可笑しくて(わんこー!)。前の“パイ”ってこんなノリだったっけ?と驚いてしまいました。
“パイパイパイ”の公開が待ち遠しいです。

globalheadglobalhead 2006/07/26 22:02 パイパイ最高(おい)!それにしてもみんな観る目がないっすねえ。全米映画興行成績では「ハリー・ポッターと賢者の石」を抜き既に歴代16位となっているらしいですよ。売れてるかどうかはともかくとして、ああいうノリの映画は”鑑賞”なんかしないでこっちも乗って楽しみたいですよね。なにしろオレはカニ道楽御一行様の海鮮モンスター振りが楽しかったからOK!タコイカ船長なんで、後ろ頭がタコですよ?タコなんですよ?映画の帰り有楽町のビックカメラで「タコイカ船長フィギュア」買いそうになったもの!
どのシーンもよかったなあ。”串刺しデップ”とかも「ありえねーよ!」とか思って観てましたよ。わんこも笑っちゃいましたよねー。スタッフロール後の最後のシーンも観たよね!?DVDの発売も楽しみです。

lockedroomlockedroom 2006/07/26 22:23 これの評価が低い人は、次回に続くというのが気に入らなかった人が多いのでしょうか。私的にはそんなことどうでもいいと思えるほど楽しめたんですけどね。
タコイカ船長、キモ可愛い感じでいいですよね(笑)。最後のシーン、勿論観ましたよ。色々と思い出していたらもう一回観たくなってきました。レディースデーにでもまた行こうかな……。DVDも勿論購入します。

shidehirashidehira 2006/07/26 22:52 略称『パイオ2』というのは。
余談ですが、「カリブの海賊」はメチャクチャ空いていたのに、物品販売の「パイオ2」には人だかりが、てなねずみーらんどでした。

globalheadglobalhead 2006/07/26 23:43 >あやさん
そうそう。次回に続く!までが楽しかったからいいじゃんねえ。オレは最初上映時間が2時間半と聞いて大丈夫かなあ、と思ったんだけど、クライマックスに近づくにつれて、あともう2時間あったって観てられるなあ、と思ったぐらいです。やっぱり、整合感とか物語構造とか、分析的に見ちゃう人はダメみたい。だからあの映画はノリで観るべきなんだと…。そういえばLOTRの1を観て「あれ、続くになってるじゃないですか!」とか怒って続き観なかった人知ってるなあ。なんだかオレも書いてたらもう一回観たくなって来たなあ。

globalheadglobalhead 2006/07/26 23:43 >椣平さん
わはは!そっちのほうが笑えますね!「2」はやっぱり「ツー」と読むんだろうなあ。いやんおげれツー。ねずみーらんどは「パイオ2」効果は無かったか!物品と言えばオレも映画館で「パイオ2」のしょうもないグッズを山ほど買ってしまって「どうすんだコレ…」と反省しております。羽飾りの付いたキーホルダーとかさあ…。いやあ、映画館でグッズ買うの好きなんですよう。SWの時は劇場で1万円ものグッズを買った過去が…。