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2007年を振り返る:野球編

何はともあれ、祝・巨人軍リーグ優勝、に尽きます。
ポストシーズンは中日に完敗でしたが、まあ、今年はリーグ優勝でいっぱいいっぱいでしたし、タイミングの問題もありましたが、これが現状の総合能力の差でありましょう。
お楽しみはこれからですよ!(多分)
ちょっと心配なのは、私の好きな内田打撃コーチが詰め腹人事でクビになってしまった事(^^; また広島復帰という事ですが、あんまりご活躍、されても困るな……(笑)
あと、お気に入りの斉藤が自由契約→ヤクルトへ。出来ればパリーグだと心おきなく応援できたのですが、新天地での活躍を祈っております。ヤクルトの状況は正直さっぱりわからないのですが、ラミレス退団で外野の席が一つ空いているし、かなりチャンスなのかしら。少なくとも、魔将ガイエルよりは守備巧いしな!!(注*ガイエル以下の人を捜す方が大変です)

2007年を振り返る:サッカー編

以前にも書いた通り、今年は見ないで来年からのお楽しみ……にする筈だったのですが、なんというかもう、残念、無念。
今はとにかく、オシム氏の早期の、そして出来る限りの完全なる快復を、心よりお祈り申し上げます。
あと、後任の岡田監督に期待するウルトラCは、年明けにどんどん国際試合組んで、出来るだけ無惨に3連敗ぐらいして、「責任を取って辞任します」といって退任。出来ればあれに任命責任とかかぶせて道連れにする形で。

『図書館内乱』(有川浩)、読了

図書館内乱

図書館内乱

<図書館>シリーズ第2作。
図書防衛隊のスペシャルフォースとして、一歩ずつ進んでいく主人公・笠原郁の前に、新たな問題が立ちふさがる。その名を、親の職場訪問。危険な防衛隊所属である事を親に言えずにいる郁は、果たして無事に誤魔化し通す事が出来るのか?!
というエピソードを冒頭に、小牧教官が良化委員会の陰謀に巻き込まれたり、手塚の兄が登場したりと、バラエティ豊かに展開。
いや、面白かったです。第1作より、かなり評価上昇。
前作の好評を受けての続刊という事で、書ける事の振り幅が広がったというのもあるのでしょうが、読み物としての密度も濃くなっていて、そこをまず何より評価。前作がある程度、図書隊vs良化委員会、という世界観の提示を優先せざるを得ず、そこに青春物のフォーマット的なものを乗せていくという形式だったのに比べると、提示した世界観の中で物語とキャラがしっかりと動き出しており、楽しく読めました。
各キャラの背景や内面に触れる連作短編的なエピソードを展開しておいて、それがしっかりと一つの長編として機能する構成も秀逸。また、作中ある人物の口より「外国から見れば内乱状態」と語らせる事により、前作で意図的に省いていたと思われる俯瞰的な視点が加わり、世界の奥行きが広がりました。
あと、更に続刊の第3作『図書館危機』を読んでいる途中で、この2作目以降、妙に好感を持って読めるのは何故だろう……という疑問に対する回答に気が付いたのですが、この作品、やたらに“いい男度”が高いです(笑) ヒーローポジションの堂上教官はもとより、本性を出した小牧教官に加えて、完全に意外な所で手塚。実は、“いい男”好き向けのシリーズなのかもしれない。あ、玄田隊長もね。