〜ものかきの繰り言2018〜

東映特撮に踊らされる駄目人間の日々のよしなし。基本的に混沌としていますが、特撮、ゲーム、競馬の話題が多いのは仕様です。
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2017年06月18日 激走!自転車団

[][]『激走戦隊カーレンジャー』感想

◆第9話「星(スター)へのUターン」◆ 監督坂本太郎 脚本:浦沢義雄)

会社を飛び出して公園で愚痴る恭介は、段々独り言が癖になっているのではないかと心配になってきます。

レーサー志望の恭介の夢を知り、自分もかつてレーサーを目指していた事を語り始めるダップ。宇宙中の子供達のヒーローだったが、レース中の事故で死亡してしまった憧れのヒーロー・マックスの思い出に感極まって涙をこぼすが……第1話が第1話だったので、凄く、胡散臭いです(笑)

ところが実はマックスは、事故で不時着した所をボーゾックに拾われ、物忘れ水鉄砲で記憶を失い、皿洗いジャケットを着せられてボーゾックの皿洗いして働かされていたのだった。

ボーゾックのお陰で一命を取り留めたと言えなくはないのですが、他人の記憶を一切の良心の呵責なくあっさり奪い去り、都合の良い奴隷労働力として扱うボーゾックが、物凄い邪悪

そしてそれが、殊更に“邪悪な行為”として劇中で強調されない、というのが今作の怖い所です。

様々な偶然の連鎖からマックスとしての記憶を取り戻すも、再びボーゾックに記憶を奪われてしまい、カーレンジャーと戦う事になるマックス。最後はダップをかばってヒーローとしての自分を取り戻して散るのですが、ダップからのまた聞きでしかないのに急に「あなたはスーパーヒーローだ!」と言い出す赤、いきなり「憧れてたのにー!」と泣き叫ぶダップなど、ダップを中心に感情の発露が全体的に唐突すぎた為、マックスが記憶を取り戻すくだりもあまり劇的にならず、どうも話にノれませんでした(^^;

居眠りしていた社長に怒られた恭介(夢の中でロボ戦は消化)が、社長に対して「クビだ!」と怒鳴ると社長がその気になって会社を出て行こうとして途中ではたと気付いてやり直す、というギャグ面白かったですけど。

それにしても、今作について“ギャグで人を殺せる戦隊”とは書きましたが、不幸な事故にあった男が記憶を消されて道具として使われた挙げ句になんの悪意もないまま兵隊にされてそのまま死亡する、という内容は、洗脳エピソード亜流としても救いようのなさは戦隊史上でもかなり上位なのでは。

次回――「自転車の2人乗りは」「やってはいけませんよ」

◆第10話「大逆転!!自動車教習」◆ (監督:坂本太郎 脚本:曽田博久)

いきなり、土門に熱い視線を送る菜摘からスタート。

「どう? 私の弟にならない?」

土門のような可愛い弟が居たら、プロレスしたりチャンバラ相手にしたりとっても楽しそう……うっとりと呟く菜摘の姿に合法的な折檻の気配を感じ取り、必死拒否する土門(笑)

その頃、ボーゾックのレディース・LLオネネが走り屋仲間を増やそうと地球に降り立ち、暴走族なりきりハチマキを巻かれた土門は暴走族になってしまう……自転車で。

「みんなで走れば怖くない!」

前回の物忘れ水鉄砲に続き、人の精神を操る超アイテムが『ドラえもん』ノリで物凄くぞんざいに登場して、恐るべき大宇宙というか恐るべきボーゾックというか。星座伝説もこんなノリで地球人クルマジックを注入しているに違いありません。

オネネは順調に珍走自転車団を増やしていき、商店街を大暴走。カーレンジャーはスピーダーでオネネの自転車を追い、住宅街の道路で自転車とスピーダーがチェイスするシーンは、地味に凄い映像のような(笑)

スピーダー、道路交通法的にはどういう扱いなのだろう。

小回りを活かした自転車に逃げ切られてしまい、オネネの自転車団は、暴走三輪車集団、暴走一輪車集団、とエスカレート

「可愛い弟を救うのは、姉さんの役目」

土門を心配して飛び出した菜摘は二丁スパナを構えると、天馬激走流・アクセルスパナの舞により、走行中の自転車をすれ違いざまに解体する神業で、土門の救出に成功

これによりハチマキが人々の豹変の原因と判明するが、事態の解決にはどうにかしてオネネを止めなくてはならない。暴走状態のパワーに注目した菜摘は、敢えて再びハチマキを巻かせた土門を特訓。オネネを越える脚力を身につけさせる事で自転車には自転車で対抗し、遂に土門はオネネを自転車からはたき落とす事に成功。集合したカーレンジャーはオネネを追い詰め、巨大化後はRVロボのヘアピンキックから、激走斬りで撃破するのであった。

浦沢さんによる立ち上げ〜キャラ回一巡した所で、80年代戦隊を支えてきた曽田さんが参戦。怪人が街に被害と混乱をもたらす→原因判明→対抗手段を練って解決、と『カーレンジャー』風味を探り探り取り込みつつも、凄く正攻法

自動車が自転車になっているのがナンセンスギャグになった上で、映像的にはそこまでグレードダウンしていないという工夫は良かったです。

事件は解決したが、やはり土門は菜摘から必死に逃げるのであった……というオチは入りとキャラの関係性が全く変わらない為、もう一ひねり欲しかったですが、前回のオチも恭介が社長に「クビだ!」と言う繰り返しネタだったので、もしかしたら坂本監督の方で二つのオチを合わせたのでしょうか。

ところで今回から、主題歌のアレンジが豪華になった?

次回――「道路でのボール遊びは危ないよ」

タイキタイキ 2017/06/18 22:46 >第1話が第1話だったので、凄く、胡散臭いです(笑)

まあ、ダップはまだ子供ですから。子供って大人程行動面の理屈しっかりしてないので、その時々で感情表現も変わってしまうのでは?多分復讐心とは別に子供心ながらの無邪気な憧れというのもどっかにあるんでしょう。

>ダップを中心に感情の発露が全体的に唐突すぎた為、マックスが記憶を取り戻すくだりもあまり劇的にならず、どうも話にノれませんでした(^^;

確かに急にシリアスをストレートにぶち込まれたので急激だったかなあという気がしなくもないですね。個人的にこのシーンはマックスを「恭介の暗黒面」として夢を追い続けたばかりにこうなってしまった者もいるという、のをマックス通して描きたかったのでは?と思います。同時にカーレンジャーにボーゾックの邪悪さを再認識させる意味もあるのかもと思いました。

>救いようのないエピソードとしては、戦隊史上でもかなり上位なのでは。

カーレンでほぼ唯一と言えるシリアス回、とも言われていますね。最終的にふざけることが多かった中でこの話はマックスの死に関してかなり真正面から描いてましたから。

>怪人が街に被害と混乱をもたらす→原因判明→対抗手段を練って解決、と『カーレンジャー』風味を探り探り取り込みつつも、凄く正攻法。

曽田先生も80年代に比べるともうこの頃には完全に自身の作風をセルフパロディにして遊んでいる感じがありますね。

>やはり土門は菜摘から必死に逃げるのであった…

戦闘シーンの車解体と併せて思ったのですが、この回で改めて分かったのは菜摘ってもしかしてこの横暴さから前の彼氏に振られたのでは?と思いました。ブチ切れたらスパナで彼氏の車やら解体したり、プロレスかけてたりしたんでしょうか?

>ところで今回から、主題歌のアレンジが豪華になった?

佐橋俊彦先生がアレンジした「フルアクセルバージョン」ですね。個人的にはこっちの方がメロディーラインに統一性があって綺麗なので好きです。

BeniBeni 2017/06/19 20:09 ゾンネットはデザイン画の段階ではもっと羽根とか綿毛とかついてて隠してたらしいんですが、実際に着せてみたら
「隠している方がHっぽい」ということで、どんどん取っ払っていったらああなったそうです。

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