茨城不安定労働組合

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賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(418)カプセルホテルが空いてない

賃金奴隷な日々 日雇派遣日記(常雇?)(418)カプセルホテルが空いてない
加藤匡通
十一月××日(土)
 仕事の後に高校のクラス会に行った。都立明正高校普通科、八十七年三月卒業なので今年で五十歳だ。引っ越しを繰り返し連絡がつかなくなっていたので、僕は二十年振りの参加だ。こういう集まりに来る人は当然にもそれなりに上手くいっていて、高校生だった頃には意識しなかった階級差を感じたりもしたが、まあそれも含めてのクラス会である。普通は上手くいってなくともわざわざ自己破産したとかバクられたとか言わないしな。参加者は圧倒的に結婚していて、これまた僕が普段付き合っている人間とは違っている。もちろん同じクラスだった友人たちとの距離を確認して、自身の振るまいや選択は間違っていないと確信するのだ、わっはっは。
  都立明正高校は二〇〇三年の三月で廃校となっている。石原都知事閣下が都立高校の統廃合をお命じになられ、歴史もなく偏差値も低い戦後の新設校は呆気なく消滅、敷地は丸ごと隣の国士舘大学に買われて今では大学のキャンパスになっている。僕が入学した時、設途中だった校舎は二十年で解体された。万物は流転する?まあな。でもさ。
  翌朝早くに都内で用事があったので都内に泊まるつもりでいた。いつも泊まるカプセルホテルに予約の電話を入れると満室だと言われ、慌てネットでカプセルホテルを見てみると、クラス会の会場から近いところは軒並み埋まっていて唖然とした。翌日の移動には不便なところしか空いてない。しかも一泊五千円とか出ている。それはもはやカプセルホテルの金額とは思えない。不景気だから?カプセルホテルまでネットにつながって予約システムに組み込まれたから?いずれにせよすごい事態である。大体いつも使ってたカプセルホテルなんかほとんど寄せ場のドヤ、簡易旅館って感じのところなのに、数日前から埋まってるなんて、どうなってんだよ?
  結局宿泊のために動いた時間が遅くてネットカフェも上手く入れず、喫煙、パソコンなしのリクライニングシートの個室で横になった。煙草吸わない人間がこんな煙草臭いとこで寝れるか!満足に眠れないまま朝五時から動き出す。ね、眠い・・・