2012-02-15
住宅における「土地」の価値
最近、平屋建ての住宅を建築雑誌で見ることはあまりない。あったとしたらそれは震災に対する仮設住宅か、もしくは郊外におけるだだっ広い敷地にぽつんと建てられたものだろう。つまり言いたいことは、「大都市において」平屋が成立しないということだ。これは何を指すんだろうか。
ほとんどの建築の経済価値は土地とその建築がもつ床面積の広さに応じて決定されている。通常、建築を設計するときに欠かさない条件は間違いなく容積率と建蔽率であり、これは設計者と設計を依頼するオーナーの共通言語になっている。現に、中国の都市開発プロジェクトでは、設計の内容どうのこうのよりも、容積率と建蔽率の達成を目安にした仕事内容が日本の組織設計事務所に依頼されることが多い。しかしながら住宅においてはそれは当てはまらない。容積率、建蔽率を最大で建てたら、莫大な費用がかかる。一般人だけでなく富裕層もこれをつくろうとしない。その理由は集合住宅を例に出せば分かりやすくなる。基本的に集合住宅とは複数の人々が共有するものである。しかしながら、近年ではタワー型マンションのような、景観を餌に富裕層を吊る現象が今も続いている。(大地震によって人々のメンタリティは変わりつつあるが、)コンクリートのベランダより、地上の庭を求めるのだ。土地から離れた住居の価値は下がっていく。そこで人は地面を求めると言えないだろうか。
そういえば、「天空の城ラピュタ」で地上を離れたために発生した人の荒廃が冒頭に描かれていた。案外、人は本当に地面から離れて生活をできないのかもしれない。
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