2006-08-06 グッスミン問題
■[医療]グッスミン問題の概要
ライオン株式会社は2006年6月6日に清涼飲料水「グッスミン」を新発売した(ライオン発表)。しかし、この清涼飲料水「グッスミン」のパッケージ等には「翌朝すっきり」「天然系快眠サポート飲料」という表示が行われていた。この表示は、薬事法第66条第1項をはじめとする、薬事関連法規に触れる可能性があった。また、睡眠を改善する効能・効果がある医薬品であると消費者を誤解させ、消費者の健康を損なう可能性があった。その後、「すっきり、爽快」「快適生活サポート飲料」という表示に改訂された。筆者がライオンに確認したところ「東京都の行政当局からの指導があり表示内容を変えた」とのことであった。改訂前の製品の回収は行っていない。8月5日現在も大阪府のイオン系薬店で改訂前のグッスミンが販売されていることを確認した。
■[医療]グッスミン問題の経緯
- グッスミンは、「「トマト酢」+「GABA」でリラックスの「快眠サポート飲料」」とうたっていた。
- パッケージには「翌朝すっきり」「天然系快眠サポート飲料」と表示されていた。写真1の左。
- ライオンがはCM等の本格的な広告戦略を行っていた。CMの内容は「爽快な目覚め」を連想させるものであった。
- 7月24日、ライオンに電話で尋ねたところ、薬品担当のS氏が答えてくれた。「東京都の行政当局からの指導があり表示内容を変えた」とのことでした。できるだけ早く表示を変えるべきことは当然であるが、回収についてまでは当局から求められなかったそうだ。ライオンはグッスミンを医薬品ではなく食品として販売している。筆者は「睡眠障害患者の利益を損なう」「企業倫理としていかがですか」と言った。
- 改訂後のグッスミンの公式サイトには「快適生活サポート飲料。トマト酢+GABA配合。」と書いてある。
- 改訂後のグッスミンのパッケージには「すっきり、爽快」「快適生活サポート飲料」と表示されている。写真1の右。
- 薬事法第66条第1項には「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療機器の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。」とある。
- 薬事法第68条には「何人も、第14条第1項又は第23条の2第1項に規定する医薬品又は医療機器であつて、まだ第14条第1項若しくは第19条の2第1項の規定による承認又は第23条の2第1項の規定による認証を受けていないものについて、その名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する広告をしてはならない。」とある。
- 厚生省(当時)による「医薬品等適正広告基準」も存在する。また、業界内での広告に関する自主規制も存在する。
- 承認と許可を受けていない医薬品(医薬品と表示しているか否かによらない)は、無承認無許可医薬品として薬事法の取り締まりの対象となることがある。
■[医療]ウェブにおけるライオンによるグッスミンに関する情報
- グッスミン公式サイト
- プレスリリース。「2006年5月15日(2006年6月13日一部改訂)」と書いてある。
- グッスミンに関するCM情報
- 製品情報 「希望小売価格(税込み)263円/本」とある。
■[医療]その他のグッスミンに関する情報
- http://yakuji.exblog.jp/3262699/ via ほつま師
- http://yakuji.exblog.jp/3334426/ via ほつま師
- ライオンは指導を受けたためか、当初のキャッチコピーよりも随分とトーンダウンさせた表現を使っている。薬事法に触れない範囲でグッスミンを販売していくつもりなのだろう。
- いくつかのドラッグストアではレジ横などで販売されていた。ドラッグストアが独自に付けたポップには行き過ぎた表現もあったように記憶している。(写真2、写真3)
- 2006年8月5日、大阪府のイオン系薬店で改訂前のグッスミンが販売されていることを確認した。
- 過去に、常盤薬品工業株式会社の「快眠美人」という清涼飲料水が薬事法に触れて販売中止になったことがある。
- グッスミンは1本50mLあたり、栄養成分として「トマト酢6000mg、GABA100mg、ビタミンB6 8mg、ビタミンB2 6mg、L-カルニチン100mg、トマトリコピン250μg」を配合しているとのこと。このうち「トマト酢」と「GABA」が商品の特徴として強調されている。
- グッスミンは、ライオンの「健美創研」ブランドの一商品として位置付けられている。このブランドは「ストレスフルな現代を生きる女性の「健康」と「美」を、確かな根拠に基づき、カラダの内側からサポートしていくブランドです。」と公式サイトで説明されている。同ブランドからは、「弾力のある美しさのために」をキャッチコピーとする清涼飲料水「キュプルン」が発売されている。
- 2006年8月10日、大阪市北区の大手ドラッグストアで改訂前のグッスミンが販売されていることを確認した。
■[医療]グッスミンに関する参考写真
写真1.改訂前後のグッスミン。左が改訂前のグッスミンであり「翌朝すっきり」「天然系快眠サポート飲料」の表示がある。「賞味期限071201」「製造番号60161」。右が改訂後のグッスミンであり「すっきり、爽快」「快適生活サポート飲料」の表示がある。「賞味期限071230」「商品番号63061」。
写真2.2006年7月20日、大阪府内のドラッグストア店頭で売られていたグッスミン。睡眠作用を示すようなポップが付けら得ており、消費者の誤解を招くおそれがある。698円。
写真3.2006年7月24日、同ドラッグストアの別コーナーで箱入りで売られていたグッスミン。ポップはライオンのもの。2100円。
iDES
2006/08/08 01:51
まとめご苦労様です。勉強になりました。
gojopost
2006/08/08 02:02
どうもどうも。こちらこそいつもお世話になっております。
????
2006/10/16 23:16
で、効果の実態や医学的検証はどうなんです?そこが肝心なんですけどね。
gojopost
2006/10/17 00:55
効果は確認されておりません。医学的検証はなされておりません。これはあくまで清涼飲料水なので、効能・効果を持ちません。






