2010-10-30 (土)
マル激500回放送記念イベント@憲政記念館
金曜日、憲政記念館で開催されたマル激トーク・オン・ディマンドの放送が500回記念イベントに行ってきました。トークの様子は、ビデオニュース・ドットコムで無料で公開されています。
このイベントには「ただ今、一合目通過」とタイトルが付いています。このタイトルは、マル激を始めて10年になるが、ビデオニュース・ドットコムを一人前のメディアとするための壮大な100年計画のようやく一割だということ。
正直言うと、ライブならではプレミアムはあまり感じられなかったが、一度は神保哲生さんと宮台真司さんのトークを生で聞きてみたかったのでよかったことにしよう。観客からの質疑の時間をとるなど、インタラクティブな構成だともっとよかったかもしれません。
そうそう、入場するとき記念の缶バッチもらいました。
2010-10-26 (火)
加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルに惹かれて手にとってみたが、タイトルにある「戦争を選んだ」理由について十分に答えていないと感じた。ちょっと肩透かしをくった気もする。結局、誰にもわからないということか。
それでも日清戦争から太平洋戦争までの日本史を辿りながら、歴史から学ぶアプローチを示唆しているという点では本書を読む意義はある。本書は中高生への講義をもとに執筆された本でありとてもわかりやすい。
その反面、生徒との対話をベースに議論が進んでいくので速読がやりにく。さらに資料主義というのか、細かい資料がほぼ原文で引用されているのもやや辛いし、そのすぐあとにやさしく書き直してあるには脱力した。もう少し急いでいる読者のための配慮がほしい。速く読めないとイライラする。
さて、本書でいちばんおもしろかったのは、日中戦争のセクションに登場する胡適(こてき)が唱えた「日本切腹、中国介錯論」である。日中戦争が始まる前に、「アメリカとソ連をこの問題に巻き込むには、中国が日本との戦争をまずは正面から受け入れて、二、三年間、負け続けることだ」と言っている。この提案のとおりに以後の歴史が展開しているわけで、これだけ肝の座った傑物が当時の中国にいたのに驚くばかりである。まあ、その後、中国が共産化するところまでは、誰も予想できなかったようだが…。
また本書のラストで、日本はいまだが先の大戦の責任問題を十分持論しておらず総括をできていないと書いている。「いまさらどうでもいいじゃん」と思う反面で、近現代史をもっときちんと勉強しないといけないという気にもなった。でも忙しいなかでは、歴史なんぞは後回しになってしまう。老後の楽しみにとっておけばいいのかもしれない。
2010-10-22 (金)
細雪(1950)
DVDで「細雪」(1950年、阿部豊)を鑑賞する。谷崎潤一郎の同名小説の初の映画化。「細雪」は過去3回、新東宝(1950)、大映(1959)、東宝(1983)でそれぞれ映画化されている。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2007/06/30
- メディア: DVD
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4姉妹に花井蘭子、轟夕起子、山根寿子、高峰秀子が配されているが、四女・妙子(高峰)に焦点をあて長編小説をうまくまとめている。最初の映画化としては無難な仕上がりであろう。
関西弁が自然で大阪の没落していく旧家の雰囲気がよく描かれている。だが、のちに市川崑監督によりリメイクされた東宝版に比べるとどうしても古臭いし地味な印象を受ける。やはり豪華な和服をカラーで見たいというが人情であろう。
やや余談になるが、このDVDには浦崎浩實、小谷野敦らによる解説リーフレットが付いていてなかなか読みごたえがあった。さすがは紀伊國屋書店である。


