早稲田松竹で「トリコロール/青の愛」(1993年、クシシュトフ・キェシロフスキ)を観る。トリコロール3部作の第1作。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
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アルファロメオが樹木に衝突する衝撃的なシーンから始まる。夫と娘を交通事故で一度に失ったひとりの女・ジュリー(ジュリエット・ビノシュ)を淡々を描く。青いプールの光印象的に残る。
夫は、妻に知られず愛人と付き合い、子まで成していたわけが、それが自分の死後ようやく明らかになる。そんな生きざまにちょっと憧れる、といったら怒られるか。
セリフが少なく静かな作品だが、余韻を残しながら心に迫ってくる洗練された作品。ただし、ヨーロッパ統合を称えるという肝心の音楽にあまり魅力が感じられないのは難点か。