男子は「蓮」、女子は「さくら」、馬は「?」

http://www.asahi.com/edu/kosodate/TKY200412160292.html

04年に生まれた子供の名前で、一番多かったのは男の子が「蓮(れん)」くん、女の子は「さくら」、「美咲」ちゃんだった。

 名前は時代とともに移り変わるもの。自分の属する世代から見れば奇異な名前も、我々が老いる頃には時代の中心となり、我々の名は老人の名前となる。「なんとなく芸名っぽいな」とは思ったが、よく考えれば最近のタレントやアニメ・漫画・ゲームのキャラ、AV女優の「名前の年齢」と、新生児の「名前の年齢」は同世代であった。
 ところで、競馬ファンとしては競走馬の名前の流行について考えねばならぬ。もちろん、同姓同名は許されぬ世界であり、言うなれば「冠名の下」ということになろう。トウカイテイオーなら、姓はトウカイ名はテイオー、ということだ。
 そこでhttp://www.keiba.go.jp/のデータルームで検索してみようと思ったが、ここには後方一致検索がない。中央競馬の方はそういうのがあるかどうかわからない。そこで、本日開催の船橋競馬最終日の出走馬から抽出してみた。
 結果、一番多い名前は「フォンテン」であった。三〜八、そして十一競走にそれぞれゴールドフォンテン、パラディフォンテン、スターズフォンテン、スーザンフォンテン、フォッシフォンテン、パステルフォンテン、ジェニーフォンテンが出走。「ヒーロー」「ダンサー」(各二頭)に大差をつける人気ぶりである。
 この結果から、「日本競馬における名前の流行はフォンテン」と結論できよう。日ごろ「フォンテンなんかとは関係ないよ」と暮らしていながらも、実は「フォンテン」に囲まれている。それが現代社会の恐ろしさなのだ。そしてまた、統計結果などを軽はずみに信用しない、メディアリテラシーの重要性を再認識するばかりである。

追記:当然これはフォンテンの餠つきだろうということで、間に合った後半五頭の単勝を百円ずつ買ってみた。結果、最終のジェニーが勝って七百二十円。二百円の儲けはいずれフォンテンに突っ込もう。この日のフォンテンは、他に二着二回であった。