2005ねん10がつ28にち
制服の世界
『境界の発生』赤坂憲雄
現代にあっては、人間の姿・形と身分・階層・職能などとの規定的な関係はほとんど失われている。両者の関係が一貫した厳密な社会秩序として存在するのをやめたのは、近代市民社会以降のことである。それ以前の社会では、人間の姿・形はその社会的存在のありようを直接的に標示していた。形が存在を(ひいては心をも)規定すると考えられていたのである。
『境界の発生』は非常に説得力に富み、実に肯かされる本であったが、一点だけ疑問に思ったのが上の箇所である。『境界の発生』はそのタイトルとは逆に「境界の喪失」について語るものでもあるが、果たして「姿・形」と「身分・階層・職能」との関係は「ほとんど失われている」のだろうか。一貫や厳密、直接的の度合いでいけば(度合いでいってはいけないのか?)、近代以降と中世やそれ以前を比べれば違うだろうけれど、今なお「姿・形」は多くのことを標示する、生きたイコノグラフィーに他ならないのではないか。そんな風に浅学菲才高卒無職(ここでの無職=身分。毎日通勤労働しています)の俺は思った次第である。
なぜそう思ったかと言えば、この俺ですら背広を着ると意識が大きく変わるからだ。昨日なども背広らしきものを着て名刺交換などをしたが、やはり背広の効用は大きい。内心「てめーこら、高めの定収入ありやがって、低収入無職なめんなよ、耳噛み切るぞ」とか思っていても、それを厳重に押しとどめるものがある(いや、私服だからって仕事の打ち合わせ行って初対面のクライアントの耳噛み切ったりしないですけど)。何かいっぱしの社会人になったような気にさえなる。というか、俺は制服というものの効用に左右されやすい人間らしく、それなりの制服さえ着ていれば、世界で一番オフィシャルな場でもなんとか立ち回ってみせるぜ、くらいの、まったく根拠のない自信というか、妄想があるくらいなのだ。人間、腕章一つで心持ちが変わってくる。良くも、悪くも。
ここで少し飛躍して、あてのない想像してみたい。想像してごらん、制服のない世界のことを。戦争のない世界、貧困のない世界を想像するより、ずっと難しい。人間ははたして制服なしで大規模社会を成り立たせることができるのだろうか。この手の想像を創造することにはうってつけのSF世界でも、人類皆制服的なユートピアあるいはディストピアは目にするが、全員私服のカジュアル未来はお目に掛かったことはない。とはいえ、今年はクールビズもあったし、ワームビズとかいうのも来るらしい。エントロピーの法則に従えば、姿の境界もさらに失われていく方向にあると言えるのは確かだろう。その未来について、俺が気になるのは、果たしてエロビデオや風俗のコスプレジャンルが失われる変わりに、何が生み出されるのかということだけである。
ハイアンだけはガチ
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-051028-0003.html
大晦日の秋山の対戦相手がホイス・グレイシーに決定の報。前に書いた(id:goldhead:20051013#p1)とおり、前回の試合内容で秋山に悪い印象を抱いていたので、注目していた対戦相手だ。ホイス。まあ、いいか、という感じ。しかし、さんざんかませ犬を食ってきて、ホイスか。いや、もちろん、ホイスが悪いというわけじゃない。実績・実力文句ない。ただ、「秋山ボコボコにされねぇかなぁ」という俺のゲスっな感情からすると、「まあ、いいか」なのだ。スタイルもそうだが、なんだか最近、グレイシー一族も丸くなってきたというか、アンタ、昔はもっとギラギラしていたよ!って感じがあるというか。そうだ、それならあいつがいる、ハイアンだ。あいつなら俺の「ボコボコ」欲や「バキバキ」欲を満たせてくれるはず。……と思いきや、
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-051028-0002.html
PRIDE出場経験もあるハイアン・グレイシー(31)が23日にブラジル・リオデジャネイロの自宅で誤って自分の左ひざを銃で撃って重傷を負ったことが27日、現地の報道で分かった。
これだもんなぁ。格闘家自身の宣伝やテレビ局の煽りはどこまで信じていいか往々にしてわからないが、ハイアンが少なくとも「銃でオイタをして自分のヒザを撃ち抜くような奴」であることは確かだった。誰かに撃たれたのかもしれんが。まあ、いやはや、グレイシーの狂犬の一日も早い回復を祈るばかりである。そして、日本で一日も早いファイトを(来日できなくなるような事件を起こしたら困るから)。
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権
とんねるずのみなさんのおかげでしたで、恒例のモノマネ選手権。これ、けっこう好きだわ。で、この企画となると次長課長の河本、なのだが、なんだかいまいちであった。ネタは「ジャッキー・チェンの映画でジャッキーが戦っているのに見ているだけの味方」とかいう感じで、最後ジャッキーにお盆で頭をはたかれるところまで良くできていたのだが……。ちょっと長くてキレがなかったように思った。あと、なんだろう、見慣れたせいか。あるいは、これは想像にすぎないけれど、河本がこれをやるにあたってしっかり映画をチェックしてしまったとか。なんというか、再現ではなく「あったあった」感みたいなのが問われるかな、と(俺は何を問うているのか?)。
その点、名前だけで勝っているのがバーフィールドやアップショーのバッティング。バンチに関しては知名度は前二者より上だろうけど、バッティングがいいのにバントが苦手、というあたりは細かい。しかしまあ、絶妙の人選か。カープで言えば、ロードンのフォロースルーやランスのフォームではメジャーすぎて駄目で、かといってボールやカンバーランドでは誰も覚えていない。ペルドモの投球フォームあたりか。なんの話だかわからない。
あとはあれだ、釣り名人。キャッチがかっこいい。「1kgの魚を笑う者は、1kgの魚に泣く」、「釣れたんじゃない、釣ったんだ」などなど(うろ覚え)。しかし、俺の愛好する競馬や将棋世界などのキャッチも、傍からみると笑える代物やもしれぬ。どうでもいいが。
えーと、で、何やら神懸かり的なネタが多かったのかどうかわからないが、来週に持ち越し。来週ちゃんと覚えていられる確率は二分の一くらいだろうか。あと、関根勤のネタはあと二、三個くらいはやってほしい。そんなところか。
エンペラーズカップ100周年記念 天皇賞(秋)展望
数ある馬券必勝法の中でも、タカモト派は異端と言っていいだろう。タカモト派は、全てのレースがオペレートされていることを前提に、出馬表や時の話題など、さまざまな情報の中に隠されたサイン(=暗号)を読み解く、という予想法である。ある種の競馬ファンには、その考え方自体が許し難いものであり、反発も少なからずある。しかし、しかしだ。ちょっと年季の入った競馬ファンなら、「終わってみればこれかよ」という場面に何度か出くわした経験があるのではないか。終わってみればイチローの背番号かよ、マンハッタンとアメリカかよ、春は全部自動車の名前絡みかよ……。
このようなつぶやきが、87年の天皇賞・秋でも聞かれたかもしれない。この年は、皇太子時代の今上天皇がご観戦されていたのである。そして結果は、ニッポーテイオー―レジェンドテイオーの帝王決着。……これは今日の日刊スポーツ紙面で知った話だが、俺は天覧競馬という特異な競走において、無視できる話とは思えない。ここはにわかタカモト派になるのが得策だ。
今年の出馬表を見る。やはり一枠一番ヘヴンリーロマンスが気になる。何と言っても紀宮様のご成婚こそ一番の話題。白無垢の帽子を被った牝馬のロマンスは無視できない。また、同一枠の安藤と鞍上松永の名字を組みあわせれば「安永」となり、これは元号(江戸中期)でめでたい。さらに、アンカツのスズカマンボは天皇賞馬で母父はキングマンボ。そう、エンペラーとはいかないまでも、キングは見逃せない。ならばキングストレイル。鞍上はこれまためでたい福永で、さらに隣枠の幸と繋げれば「幸福」を形作る。もう一頭忘れてはならないのはアサクサデンエン。記紀の逸話や新嘗祭を繙くまでもなく、天皇と稲作は密接な関係にある。また、この「田園」の母親はホワイトウォーターアフェア。ホワイトウォーター、すなわち「白水」は米のとぎ汁を意味するのだ。さらには一枠と連対すれば紅白めでたい三枠のこの馬、要注意である。
ここまで来れば馬券も簡単。枠連でぞろ目を含む一、三、四のボックス。これで十分だ。逆に軽視すべき馬も何頭かいる。民主政治の権化であるリンカーンには多少ご遠慮ねがいたいし、メイショウカイドウのカイドウ(海棠)は楊貴妃の花で、鞍上幸といえどもこれはパス。それと同枠のハーツクライも縁起の悪さが懸念されよう。いずれにせよ、十八頭の神馬によって織りなされ、五穀豊穣と弥栄の祈念を込めた生ける祝詞こそが今年の天皇賞競走である。馬券を獲ってこの神事に与したいと思う次第である。
マスクした画像をIllustratorからPhotoshopへ
Illustrator上に配置した、マスクでトリミング済みのEPS画像。これをコピーし、Photoshopにペースト。すると、マスクによるトリミングや、配置構成が活きたままレイヤーになる。背景画像に画像を重ねる場合などは、一枚の画像としてまとめてレイヤーオプションなどによる加工を施した方がいいかもしれない。
武蔵野ステークス
油断していたら、いや、油断していた訳じゃないが、武蔵野Sはかなりのメンバーが揃ったもんだ。南関贔屓としてはアジュディミツオーは応援したい(斤量とスタート直後の芝がどうなるか)し、以前馬券を獲らせてもらったエドモンダンテス(母ホワイトシルバー)にも注意したい。とはいえ、やはりカネヒキリの存在は大きいだろう。ただ、これはディープインパクトにも言えるが、世代間抗争にうち勝てるかどうかはやってみなけりゃわからない。特に五歳勢あたりは骨っぽいぞ。それにあれだ、どうにも距離が一ハロン長いような気もするが、トウショウギア。こいつはかなりエグいスピードの持ち主。展開が向くかわからないが、ちょっと怖いような気もするな。
しかしなんだ、やはり前がガツガツ行くかな。差しが利くかな。ヒシアトラスとか、サンライズバッカス、ペリエのサイレントディールもやれるか。もちろん、カネヒキリ中心かなぁ。それとも、アジュディミツオーと心中してやろうか。これは難しいわ。
西のメーンはスワンステークス。オレハマッテルゼの姿がないな。こちらは一つ、人気になりそうな三歳馬をバッサリ切ってタマモホットプレイあたりを買ってみようかな、と。
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