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関内関外日記(跡地) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2010ねん05がつ26にち

睡眠時無呼吸症候群の入院検査するのこと

まず、無呼吸を指摘されたり、SASの疑いがある場合は、専門医機関などへ受診しましょう。

問診時に睡眠、自覚症状について質問させていただき、その後の検査方法を決定します。

SASが疑われる場合は、夜間の状態を診るため、基本的には夜間の睡眠時の状態を入院をしていただき検査させていただきます

 ↑イマココ。というわけで、専門の病院入院検査をしてきた。その前に一度受診ならびに自宅での簡易検査を経ている。

 今回の入院について以下に記す。

入院の前に

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 さて、その簡易検査などの段階で、俺の睡眠時無呼吸症候群率は100%とはいわないが、あまりに状況証拠が揃いすぎているので、80%、そのくらいのものと思っていた。医師物言いも、そのくらいに感じられた。

 が、昨日の段階、入院前ではどのくらいか。50%くらい。正直、年度末〜4月にかけて、ほぼ毎日襲ってきていた異常な眠気が、ぽつりぽつりと減ってきたのだ。

 むろん、だからといって素人判断で否定できるものではない。どのみち検査せねばわからぬ……が、さらに追い打ちをかけるように、入院前の問診である。「血液、尿、レントゲン異常なし。簡易検査の結果は……少し出ていましたね」と。え、あんなに悪夢見たのに「少し?」。まあともかくこれからしっかり検査入院なので、くわしい話はない。まあ、いずれにせよはっきりさせればいい。

病室

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 たった一晩、ただの検査、とはいえ入院である。「にゅういん!」だ。小学2年のころ、扁桃腺の手術以来。外に泊まるのもいつ以来か。

 部屋は新しい。個室である。睡眠時無呼吸症候群検査ともなれば、いびきの猛者が集まることもあるだろうし、これは当然だろうか。ベッドの脇に小型の液晶テレビ。枕元には睡眠記録マシーン、また、天井からは監視カメラらしきものが覗いている。ともかく、眠るための部屋であってシンプル、しかし落ち着けるようにか無機質ではない。窓らしき面には厚いカーテンが掛かっている。

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 これが機械である。「Alice4」などとしゃれた名前がついている。

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 本体から伸びる中継端末、ハブだかルータだかである。人体、顔面の絵があり、それぞれにそれぞれからのラインを差すようだ。

 病室に入ったのは19時くらいだろうか。これから21時の間に検査機器の装着。できた順に検査開始=就眠となる。検査開始前に着替えや歯みがきなどを済ませておく。俺は2度トイレに行くなどして備えた……が、正直、こんな早く眠れるのか?

装着

 NHKシベリア抑留問題の番組を見ていると、ノック。いよいよ装備だ。俺はテレビを消して身構える。あとで気づいたが、技師さんと二人きりで黙々と装着行為が続くので、テレビはつけっぱなしでよかったと思う。

 しかし、この装着は想像以上だった。こんなにつけるの? というような。まず、椅子に座らされ、ウエストから両足に端末の管を通す。次は胸を挙げて、二箇所。簡易キットと同じく右手中指に一つ。それからがもう数え切れないほどの装着。頭である。なにをしているのかこちらからはわからぬが、頭をぐりぐりやる感覚、冷たい何か、そしてギュッと押される。これの繰り返しである。「頭には何個ですか」と聞いてみたら、「11個です」とのこと。「どうやって固定しているんですか?」と聞いてみると、「このクリーム、糊のようなものです」とのこと。事前に、頭がベトベトになるから、朝シャワー使えますとの説明あって、これが正体である。さらに、こめかみ、顎と、途中から二人がかりで電極まみれ、コードまみれになっていく俺。鼻の下には呼吸測定装置、喉にはいびき測定装置、頭から垂れるたくさんのコードの重み……。

 ……はっきりいって、気分はサイバーパンクイメージ落書きすると、こんな感じ。

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 最後にネットを顎の下まで被されて、チョキチョキやって終了。反応があるかどうかのチェックがあった。顎部分で着け直しがあった。これはひょっとしたら顎髭が邪魔していたのかもしれず、剃っておけばよかったかもしれない。

 一通り装着完了したら、ベッドに横たわって接続チェック。壁のスピーカーから「瞼を閉じたまま眼球を上下させてください」、「今度は左右させてください」、「深呼吸してください」、「息を止めてお腹を出したりへっこましたりしてください」、「足首を立てたり伸ばしたりしてください」……、モニターされてるな、俺!

就寝

 さて、チェックが終わると、就寝である。たぶん、まだ8時台ではないか。ベッド、布団、枕。枕にはアイスノンがしかれていて、曰く「電極をつける糊が熱さに弱いので」。ただ、しばらくしたら外してもよいとも。

 就寝時の格好は自前用意、好きな物でよい。長袖と半袖のシャツを用意していたが、部屋が多少暑かったので、半袖Tシャツにした。下はユニクロルームウェアである。

 頭、右腕のコード感覚を感じながら、ベッドに入る。布団をかけてもらう。頭のアイスノンが気持ちよい。技師さん(看護師さん?)がおやすみなさい、といって電気を消して立ち去る。

 正直、すぐに眠れると思っていた。装着の間、目をとじて体をゆだねているうちに、眠くなってきていたからだ。

 が、甘くなかった。眠れない。いつもより無茶苦茶早い時間帯ということもあるし、慣れない状態、環境ということもある。なにか装置意識すると息が苦しくなる。外からは京急の走る音が小さくだが聞こえる。だんだん気になってくる。そして、だんだん喉が渇いてくる。俺はふだん、枕元にペットボトルを置きっぱなしにして、ごくごく飲みながら眠る。だが、検査中はそれ無理。ナースコールして飲まねばならんきまり。しかたないので、指先に設置された端末の赤く光るのを暗闇の中で振って見つめたりする。よけい眠れない。

 まあともかく、眠れない、眠れないなりにも、一時期意識の途切れはあったようだが、やはり目が覚めてしまう。

マイスリー

f:id:goldhead:20100526232241j:image:right:w300 どのくらい経ったろうか、まだ京急の走る音が、間隔は長くなったとはいえ聞こえる。多少の尿意、喉の渇きの限度、俺はナースコールを押した。ザザッと雑音の後に看護師さんの声、「いかがされましたか?」、「お手洗いと、水お願いします」。

 ノックの音、ドアが開き、蛍光灯が光る。勝手に起き上がってはいけないと言われている。たぶん、本体とハブのラインを切ったのだろう、ハブの方を「首か肩にかけて一緒に持っていってください」とのこと。首からハブひっかけてトイレへ。

 さて、このトイレで難儀した。頭から管たくさんぶら下げてる上に、両足にも管が通っている。右中指からも管。パンツおろすまでも一苦労。たかがこの程度で、とは思うが、なにかこういった医療器具付きで生きなければいけない人のことなど想像する。

 小用足し終えたら水である。むしろ、水が主目的トイレの前にウォーターサーバーと紙コップがある。紙コップをむしり取り……でも、勝手に飲んでいいの? というか、看護師さんがいない。どうすりゃいいんだ? べつに広いフロアでもないので、ナースルームがあるであろう方へ。

 と、道中、他の病室から「ズゴー、ズゴー」と強烈ないびきが聞こえるじゃないか。もう、この時点で俺はSASでもなんでもないな、などと思う。あれが、あれこそが睡眠時無呼吸だ。

 ドアをノック看護師さんに声をかける。「水、飲みたいのですが」。「はい、ストローを使って下さい」。と、ストローを渡される。鼻の下にも鼻息測定器がついているし、Alice 4に水をこぼされたりしたらたまらんのだろう。

 ともかく、早足でウォーターサーバーへ急ぎ、水を入れる俺、飲む俺。生き返る。と、あとからついてきた看護師さん、「それではお部屋で飲んで下さい」だって。もうすでに一杯飲み終えてるのを知られて、笑われてしまう。ええい、もう一杯!歩きながら「枕元にペットボトル置いてちゃだめですかね?」と聞くが、「カルテに記載しなければいけないので、ダメです」とのこと。

マイスリー

 寝室に戻り、またコネクト、ベッドに横たわり検査再開……なのだが、眠れる気がしない。このまま眠れないで朝まで過ごしては、正直、俺の金の無駄だし、病院にとってもリソース無駄遣いだろう。「ちょっと、眠れる気がしないんですけれど」と切り出す。ひとつ二つ質問と答え、その結果、マイスリーを処方される。まあ、それを聞いたときの俺の内心は「やったー、マイスリー飲むために、もう一杯冷たい水が飲める!」だったんだけど。

 「三十分くらいしたら効いてきますので。おやすみなさい」と看護師さんが去る。今の時刻を聞き忘れた。まだ京急の走る音が聞こえるから、それほど遅くはないだろう……。

おはよう

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 「ザザッ……、おはようございます、検査終了です」(看護師さんが「ザザ」と口に出したわけでなく、インターホンの雑音です)。「はい」。スッと目が覚める。満足な睡眠感はない。目覚めの頭はすぐに回るが、すっきりはしていない。いつも通り。とはいえ、このまま勝手に起き上がってはいけない。しばらくして、看護師さんがノックして入室。「おはようございます」。本当に寝起きに、誰かに「おはよう」なんていうのはいつ以来だろう。時間を聞くと6時過ぎという。検査結果は明日以降、月末はとくに混む。

 メリメリと、体中の端末が引きはがされていく。このあとは、シャワーを浴びて、着替え、退室の手順。支払いなどの手続きは昨夜終わらせている。退室のさいは、ドアを開けっ放しにしておいてくださいとのこと。

 シャワーを浴びる。誰かが先に利用したあとがあるようだ。頭に固まっていた固定用のクリームは、熱いシャワーと備え付けのシーブリーズリンス・イン・シャンプーであっさりと取れた。手短に終え備え付けのバスタオルで体を拭く。洗面室ドライヤーで髪を乾かす。部屋に戻って出勤用のシャツに着替える、ピアスをつける、指輪つける、帽子かぶる。なんとなく早く外に出たくなっていた。ロビーコーヒーとパンが用意されているというが、遠慮しよう。珍しい早起き、珍しい上大岡の街の朝に踏み出そう。

 部屋を出て、出口のあるロビーの方へ。ロビーのドアを開ける。ハッと目に飛び込んできたのは大きな人間の影、バスケットボール選手のような黒人がソファに腰掛けている。コーヒー片手に、テレビを見ている。あんたもSASなのか? まあ、俺は違うかもしれない。そんな気がしている。今度こそ外に出る。おはよう。

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 以上が自分検査入院の記録もとい記憶である。検査結果はまだ聞いていない。不確かなこと、不正確なこともあるかもしれないが、それはすべてこの寝ぼけた頭のせいである。あと、俺は病室のドアを閉めて出てきてしまったのではないかと今でも気になっている。今から確かめに行こうか?

危険ないびきが生活習慣病を招く! (小学館文庫)

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hakuroukinhakuroukin 2010/09/24 14:18 これは貴重な経験記。
 参考になりました。
 小生は昨年、鼻ポリーブの手術を受けたのですがこれは効果ありました。
 ぐっすり眠れるようになり、ひどかった鼻炎がピタリと治まりました。

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