- アーティスト: くるり
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2014/09/17
- メディア: CD
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くるりのニューアルバムを買った。買って、聴いた。関係ないが、おれはアルバムのタイトルをしばらく『PIPER』だと思っていた。piperは「笛吹き」である。pierは桟橋や埠頭、防波堤の意味らしい。
2034
アルバムの頭からインストゥルメンタル。伸びやか。日本海
映画音楽かなにかのような始まり方で、歌が始まると日本歌謡のようである。おれは個人的に「アルバム2曲目最強説」を唱えているのだが、なかなかに何風とも言えぬ(知識があれば言えるのだろうが)奇妙な曲だ。餅屋と露西亜で韻を踏む。浜辺にて
始まりはエレクトリック・シタールの音だろうか。テケテケの音にラッパがうっすらと流れ、薄暗いイメージの曲。ロックンロール・ハネムーン
これはアルバム以前に配信で買っていた。タンタカ行進していくようなリズムに、どこか悲しい歌詞が乗る。川崎のライブで、次のアルバムは普通の曲と変な曲が何対何で……みたいなことを言っていたが、これは普通の方のいい曲だろう。Liberty & Gravity
そのライブでも演っていたと思う「変な曲」の方。くるりが好むお祭りの調子みたいのがヨイショっ! と入ってくる。このアルバムの「変な曲」の代表だろう。ぽん、ぽん、ぽんぽ、ぽんぽんぽんぽ。
しゃぼんがぼんぼん
スピーディな曲。珈琲一杯と煙草三本、しゃぼんがぼんぼん。loveless
2つに分けろと言われれば、これは普通の方か。なのでチオビタの曲なのである。これもライブで聴いたと思う。Remember me
これも普通の方だろうか。弦楽器の音から始まり、円熟の感すらある。遥かなるリスボン
普通、普通ときて、急になんかギアを変えてリスボン行きである。油断ならない。Brose & Butter
broseとはオートミールかなにかのことらしい。「Brose&Butter」でなにか昔の曲名らしいがよくしらぬ。あ、ひょっとしたら田中宗一郎のクッソ長い紙読んだら(noteのとは別物)なんかわかるかもしらん。それはともかくとして、これは多国籍か無国籍かようわからないが、お気に入りの曲といっていい。Amamoyo
これも妙な曲。バカになるまでバタフライ。最後のメリークリスマス
これはあれだ、あの曲っぽいよ。あれ、あれだ。なんかに似てる。そう思ったけど、それがわかんない。そんな曲。そんな普通のクリスマス・ソングといいたいが、どこか人を喰ったようなところがある。メェメェ
インストゥルメンタルでメェメェいってんだけど、もっとメェメェ長く聴かせてもらってもいいかなとか思った。There is
「メェメェ」を挟んでラストの一曲。わざわざそういうことをするのは、この曲に気合が入ってるに違いないという感じがする。いや、全部気合入ってるんだろうけど。……と三回くらいしか通して聴いてないけど、何回聴いたところで音楽の感想文は書けたもんじゃないので、これでおしまい。しかし、『坩堝の電圧』から2年経ってんだよなぁという、内容と関係ない感想を抱いたりもした。まあ、人間、生きていれば歳をとる。そういうもんか。
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