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関内関外日記(跡地) このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2016ねん04がつ25にち

アニメ『ばくおん!!』観てカタナに乗りたくなる

S.H.フィギュアーツ ばくおん!! 鈴乃木凜 (ライダースーツ)&GSX 400S KATANA 約135mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア

 カタナは美しいバイクである小刀懐刀であっても美しいバイクだと思う。おれがそう思ったのはいつのことだったか。ヘタすれば幼稚園のころではなかっただろうか。おれと弟に適当に買い与えられた2台のバイクおもちゃ。そのうちの1台がカタナだった。ただ、最初はそうかっこよく思えなかった。もう1台の、たぶん外国製バイクのほうがよいかな? と思った。ひどく迷った。迷っていると、弟が外国製の方を取ったので、カタナおもちゃはおれのものになった。するとどうだろう、なにか妙な感じの「顔」がえらくかっこよく思えてきたではないか。ライトが垂直に立ち、シュンシュンとよこに出っ張りがある。そこから伸びるボディの曲線。銀色の車体。カタナはおれのお気に入りおもちゃになった。

 それから十数年が過ぎた。おれは原付きなどに乗るようになっていた(おれが自転車車道を走るのに恐怖を感じないのはこのころのおかげではある)。父親と共有のDIOである。一方で、弟は中型二輪の免許を取った。免許を取って中古バイクなど買おうかということになった。バイク雑誌など買ってくるようになった。そしておれは、カタナがすでに生産中止になっていること、ただ、中古では売っていることを知った。おれのカタナへの愛が復活した。弟はどこぞのバリオスかいバイクを買った。おれも二輪の免許を取ろうかと思った。

 思ったが、自動車教習所で嫌な思い(今時の教官もの態度は違うのだろうか?)をしたせいもあったし、金もないし、思うだけだった。思ってしばらく経ったら、自宅がなくなって一家離散となった。おれは生きていくのに精一杯で自転車を買うのにも数年かかった。仕事も金にならず、時間も余裕はなく、バイクなどというものとは無縁になっていた。弟は「乗らなくなった」という理由バリオスを手放した。

 さて、おれは余裕が無いくせにクロスバイクに手を出し、ついには原付が買えるくらいのCOLNAGO ACEなんぞを買ったりした。買ったりしたが、所詮自転車である。一度か二度弟とニケツしたが、250ccでも感じるあの加速というものには、やはりまたべつの魅力がある。

 そして話はこのエントリーの頭に戻る。『ばくおん!!である登場人物の一人がスズキ狂いのGSX400Sカタナ乗りで、めっぽうかわいい。めっぽうかわいいのはいいが、やはりおれは作中のカタナに見とれてしまう。バイクに乗る、遠乗りする、なにか素晴らしいようなことのように思える。おれはバイクに乗りたい、できたらカタナに乗りたい。

 ……でも無理なんだよなあ。まず教習所に通う金がない、バイクを買う金がない。でも、いくらかのあこがれはある。たぶん、憧れたまま死んでいくと思う。それでもカタナは抜群にかっこいい。それでいい。

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『地方競馬の黄金時代 廃競馬場に消えた伝説の名馬たち』を読む

地方競馬の黄金時代―廃競馬場に消えた伝説の名馬たち

地方競馬の黄金時代―廃競馬場に消えた伝説の名馬たち

 福島幸三郎厩舎の奥から3番目の馬房。ぐるりと壁から天井までゴム板が張られた重装備。ロジータの短く激しい競走生活の証が今もそのまま残されている。

「とにかくキック力が強くて、最初は壁に穴が開いてしまってゴムで補強したと思ったら、そのうち天井まで蹴るようになってね。あっという間に全面ゴム張り。このあと入った弟妹たちにも蹴り癖はあったが、天井までは届かなかったなあ。どこまで蹴り上げるか成績に比例したのが不思議だったね」と懐かしむように福島調教師は微笑んだ。

川崎競馬ファン永遠女神 ロジータ」/中川明美

 おれが大学をやめてふらふらニートをしていたときのことだ。昼間の川崎開催に行って……、そのときのことはもう書いた。

 大学を辞めたか辞める前だったか思い出せない。俺はひとり川崎競馬場にいた。昼間の開催だったかナイター開催のはじめだったか思い出せない。抜けるような青空だった、かどうか。青空だったのはたしかだ。俺はふらふらと内馬場に行った。馬券はもう買っていたと思う。内馬場の芝生。腰をおろしてみた。気持ちのよい日だった。俺は、寝っ転がってみた。そのようにするのが、そのシチュエーションに合っているような気がしたからだ。ただ、俺は、芝生の上に寝っ転がるのに慣れている人間ではなかった。なんとも、居心地の悪さを感じた。青空もきゅうくつに感じた。これでいいはずなのに、なにか違う。この据わりの悪さ。自分が、なにかから自由になって、好きなことをしているはずなのに、寝っ転がってる俺は自由ではなかった。俺という人間は、そんなものなんだろうと思った。

 女性アナの声が響いた。「テーケーレディー圧勝です!」。そして、誇らしげにこんな言葉がつけくわえられた。「あのロジータの妹です!」。しみったれ川崎競馬場になにか感情さざなみがおこったように思った。俺は体を起こして、次のレースの予想をはじめた。

記憶の中の馬たち、いまいちど - 関内関外日記(跡地)

 おれは地方競馬黄金時代というものに巡り合っていない、のだろうか。アブクマポーロメイセイオペラフリオーソアジュディミツオーに……個人的好みで言えばゴールドヘッドオリオンザサンクストーシンブリザードシーチャリオット……おれにはおれの黄金記憶がある。とはいえ、伝説の名馬、フェートノーザンテツノカチドキロッキータイガーステートジャガーキングハイセイコーカウンテスアップなどなどの現役を知らない。そして、おれは南関四場のほかの地方競馬場を訪れたことがない。岩手トウケイニセイが待っている。ライブリマウントは戦いに出向いた。おれは行かなかった。

 おれは今でも後悔している。おのれの出不精さ、吝嗇さに打ち克って、北関東競馬をこの目で見ておくべきだったと。おれはベラミロードをこの目で見たが、ベラミロード競馬場を知らない。及川サトルの名調子で「ガソリン満タン」と紹介されたテンリットル競馬場を知らない。おれに旭川上山益田に行けというのは無理がある。ただ、北関東ならどうにかなったんじゃないのか。そういう思いはある。

 この本は、廃止された競馬場廃墟写真たちから始まる。そして、かつての別冊宝島競馬読本のような名馬のエピソード名勝負エピソード最後に、今も頑張っている地方競馬場の紹介……。

 競馬場にゃ、行かなきゃならん。いつまでもあると思うな、だ。とはいえ、おれには先立つものがない。片道切符新幹線に乗って、馬券で稼いでグリーン車で帰ってやろうという勇気もない。しかし、馬券、買わなきゃなあ。まあ、なにやら昨年度地方競馬売上はやや回復したというが、それでもだ。

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(p.83/1984年6月6日日刊スポーツより)

 ああ、しかし、いくつか掲載されている昔の馬柱というのはすばらしい。成績結果よりも夢がある。もうそれぞれのレースは終わってしまい、過去のものだ。その過去記憶すら忘れられようとしている。しかし、出馬表はどうだろうか。もう終わっているのに、まだ始まっていないような気にさせてくれる。まだ起こっていない歴史と、終わってしまった歴史を両方収容しているようだ。本書では、廃競馬場存在した競馬新聞も紹介されているが、願わくばそれらがどこかにすべて保存されていますように。おれはいろいろあって多くの競馬新聞処分してしまった。そんなおれだからこそ、そう思う。

本当に犬の話だった『ほえる犬は噛まない』

 『殺人の追憶』のポン・ジュノにおれの好きなペ・ドゥナ。『ほえる犬は噛まない』。事前情報はなし。おれは勝手に、ヤクザ警察官が血なまぐさい「犬」としてラーメンが獣臭い感じの映画なんだろうと思っていた。思っていたら、本当に「ほえる犬」の映画だった。

迷い犬を探しています― 特徴:手術をしているため・・・ほえない。

閑静な郊外マンションで起こった連続小犬失踪事件を巡るシニカルコメディ!

 シニカルコメディ! ……というのかどうかわからない。とはいえ、なにか妙な映画ではあった。犬を飼う人、鳴き声にむかつく人、探す人、食おうとする人……。いろいろの人生局面が映しだされている。社会の上もいれば下もいる。上から目線下から目線。この映画に登場する犬は獣医師管理のもと傷つけられていません。

 して、ペ・ドゥナ商業高校出でマンション管理会社経理をやっている女の子。まだ若い。おれは最近ペ・ドゥナのほうがいい。だが、このペ・ドゥナの役のまっすぐな感じと気だるげな感じのミックスもいい。女友達との関係もいい。やはりペ・ドゥナはいい。そう言っておく。

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私の少女 [Blu-ray]

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