Hatena::ブログ(Diary)
ブログトップ 記事一覧 ログイン 無料ブログ開設

関内関外日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2015ねん03がつ26にち

『SHIROBAKO』はたいへんよかった

 おれは深夜アニメというものを見はじめて3〜4年になるが、いまだアニメーションなるものがいかなる手順で作られているかぼんやりしかわかっちゃいなかった。それがこの『SHIROBAKO』のおかげで……などとは言いたくない。なんていうんだ、たしかにそういうお仕事の内側系の作品だし、たいへん勉強になった。けど、こいつはそんな枠に縛られない、それよりももっと、たいへんすばらしい、ベリーベリナイス作品だったんだぜ。思い返してみろよ、最後から一つ前の作品の、ラストのあの宮森の泣くとことか、おれも泣くわ。かなわんわ。それでいて、わりとひろいシリアスギャグの振り幅があって、それでいて、うーん、そうだ、すげえたくさんの人が出てきてさ、主要キャラ5人ってのはもちろんあるんだけど、ともかく人が多い。そして、その「人が多い」ってえのがアニメづくりってもんなんだぜっていう(今はフレデリック・バックみたいのの話は置いとくとして)、そこんところが最終話とかのクライマックスにつながってきてて、なおかつ、この作品自体アニメだってことで、ああ、このスタッフロールにはそんだけの人間が関わってんだなあってのがあって、なんか熱いものあるじゃん。あるわけじゃん。ATG系とは違うわけじゃん。ようやってくれるよなあ、いいよなあって思うね。もう、アニメ世界に入りたいって思うくらいの勢いよ。あ、二次元世界にも行きたいけど、業界という意味で。そういう意味じゃ、出会うのが20年遅かったなあって思うくらいのもんよ。え、絵心? 小学五年生まで油彩習ってたけど下手ですが。声? 妙に甲高くて嫌いですが。進行制作? 人嫌いなんですが。……って、できるのは、そうだな、今の仕事でたまにイラレライブペイントで色塗ったりして、仕上げとかいうのか、それくらいなら……って、甘くないですか。そうですか。あー、しかしあれだね、夢や目標があるってのはいいことやね。ドーナツやね。ドーナツの穴なんよ。ドーナツの穴は食べられるし、食べられない。わかる? おれにはわかんないけど、そういうことよ。いや、ともかくいい完成品を観られたって、そう思ったね。これはもうね、裏側のことはわからんけど、拍手喝采ってもんです。お見事です。マジで。そんじゃ。

『四月は君の嘘』はわりとよかった

 なぜだがはじめに言っておいたほうがよさそうなので言っておくが、おれは『のだめカンタービレ』は原作をはじめいっさい知らない。

 さて、『四月は君の嘘である。これは佐倉綾音種田梨沙ラジオをはじめ、わりと満喫したといっていい。ただ、出演者たちが言うようにキラキラしすぎている、こんな青春はありえない、というのは確かであるポエムすぎるのもそうである。ただ、泣ける、というのはどうだったろうか。他人が泣ける泣ける言うと泣けないとかそういうのはとくにないのだけれど、そこまでかしらん、というのが正直なところである

 とはいえ、メーンとも言うべき演奏シーンなどもよかったし、キャラの造形が急にデフォルメされるといった緩急もあって飽きさせず、学校嫌い、男女の恋愛嫌い、青春嫌い、未来のある若者嫌いのおれが毎週楽しみにしていたのだから、これは悪くないんじゃないかと思った次第である

 ……と、書いてみて思ったのだが、おれのような人間が真の意味で見られない、見たら死ぬ、というくらいのところまでキラキラ青春ではなかったということの裏返しなのではないか? おれの小さな器のなかで「わりとよかった」に収まってしまっているということは、突き抜けた何かはなかったのではないか。そのように思う。そのように思ってしま自己卑下というものについて考えると暗くはなるが、そういうところもある。おれが受けきれなかったからこそ、世間のまっとうな人間には評価される、そういうねじれというものはなかろうか。はて、さて。

 『四月は君の嘘』の話だった。まあそういうわけで、楽譜も読めないおれが演奏シーンには太鼓判を押すし(『坂道のアポロン』と比べてどうだった……ろう?)、宮園かをりはかわいかったし、まあどんでん返しというか、そういうのもあったりで、今期はノイタミナもう一枠見なかったけど、単枠指定くらいの作品だったかな、とは思ったのだった。おしまい

>゜))彡>゜))彡>゜))彡

アニメ『寄生獣 セイの格率』は存外悪くなかった

寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I

寄生獣 セイの格率 Blu-ray BOX I

 おれが漫画寄生獣』を初めて読んだのは『アフタヌーン』誌であったか単行本であったか、あるいはそのミックスであったのか思い出せない。ただ、漫画寄生獣』というものの真っ盛りの頃に読んだ覚えはある。もちろん単行本もぼろぼろになるまで読んだ。おれはそういう世代中年である

 アニメ寄生獣』。Webなどでキャラクターデザインなどを見るに、正直なところ不安があった。さすがに当時の服装でやるわけにはいかないのだろうが、これが現代風……なの? と。終わってみて思うのは、やはり多少の違和感はあった、というところか(「セイの格率」という副題にも言えるが)。

 とはいえ、全般的オーケーじゃないの、悪くないじゃないの、むしろいいんじゃないの、というあたりの感想に落ち着く。メガネだってよかったんじゃないの、くらいには思う。一つに、今手元に原作がなくて(『ヒストリエ』ならあるけど)比べられない、なんていうのもあるのだけれど、話が進むにつれて記憶がペリペリ一枚ずつ剥がされていくような気になって、ああそうだったな、なんて思ったりして。

 ミギーの声も悪くなかった。実写映画の方はコマーシャルしか見ていないが、平野綾、あのパンダに続いてやってくれるじゃんという感じである。というか、おれが漫画しか寄生獣』をむさぼり読んでいたときミギーは男の声だったか女の声だったか、はたしてそんなことを気にしたことがあったのか。まったくいい加減で、不思議なことではある。とはいえ、時を経て思うに平野綾ミギーは悪くなかった。たぶん当時のおれが聴いてもそう思うんじゃないかな。わからないけど。

 とはいえ、これが『寄生獣』のアニメとしてベストだったかというと、どうもそういう感じはない。べつに比べられるアニメ版があるわけじゃないけど、そう思う。あくまで「存外悪くなかった」だ。これまた手元にないから言い切れないが、『寄生獣』といえば日本漫画史上のベスト……5? いや、10には確実に入ってきても……いいような、まあいい、いい作品のはずだ。それのアニメ化がこれで十分だったとは思えない。とはいえ、実写版はともかくとして、これで当分アニメリメイクしようということにはならないのだろうから、なにやら痛し痒しというところはある。かように、なかなか人間感情というものはむつかしいものなのであるおしまい

>゜))彡>゜))彡>゜))彡

アニメ『艦隊これくしょん』とはなんだったのか

 上に書いたとおり、おれは『艦これ』を回避して生きてきた。が、アニメを見てしまったのである。そして、1クール最後まで見てしまったのである。わりと最後まで2クールものだと思っていたのはここだけの秘密である。続編があるらしいので似たようなものだろうが。

 して、おれは『艦これ』に撃たれただろうか? 大破しただろうか? 撃沈されただろうか? 答えは否、である。ここでおれは安堵の溜息をつくのである。べつに貴重でもない人生だが、アニメ1クール分の時間を費やして視聴したものにあまり興味が持てなかった。これは残念に思ったり、あるいは怒ったりしていい事態なのではあるまいか。しかし、おれは安堵したのだ。おれは『艦これ』に足を突っ込むことはない、と。

 『艦これ』ファンがこのアニメ版をどのように観たのか、おれにはまったく知らぬところの話である。ただ、おれにとっては「2期があるならあるで観るけど」くらいのものだった。そういう話である。それだけの話である。おれはアニメ艦これ』にはまらなかった。悲しいことに、そして喜ばしいことにそういう作品だった。おれは金が無いので、『艦これ』がらみにまで出費しろというのは無残なことである。その無残に自虐的な歓びを感じながら沈んでいくのも悪くないのかもしれないが、今のところ浮いてしまっているのである。浮いたところでどこまで生きる航路か知らぬが、ともかくは浮いているのである

 そして、生意気なことに「そもそも艦船擬人化などは『MC☆あくしず』の1枚絵だか2枚絵で十分ですよ」とか、「『蒼き鋼のアルペジオ』のメンタルモデルみたいのがよかったんじゃないの」とか感じてしまったのである。いや、正直なところを言えば、おれの愛してやまないすばらしい『ストライクウィッチーズ』と比べてしまったのだ。なにかを良くないというのに持ち出したくないほど好きな作品なのにもかかわらず、だ。

 なにせ、元ネタを共に第二次世界大戦に持ち、ミリタリー少女島田フミカネが関わっている。空と海だしなにか比べたくなるところがある。そこで比べてみて、アニメ艦これ』の艦むすというのはいかなる存在かということからしてよくわからんからいかんのだ、などと思ってしまうのである世界は、人間はどうなっているのかさっぱりわからんである。おまけに提督がなんなのかこれも不明なのである。その点で、『ストライクウィッチーズ世界はこれでもかというほど(ユーラシア大陸東部、というか中国朝鮮半島の扱いはぶれているが)明快であって、未知なる人類の敵があって、魔法少女が戦うわけだ。モデルとなったパイロットの設定も、性格人間人間のそれを引き継いでいるようなもので単純といえば単純だし、自動車事故で死んだから車が苦手といったていどのことである

 一方で、船が人間に、というのはむつかしいものがある。なにやら一度通過した運命艦船としての記憶があるような、そんなところを匂わすところは悪くないのだが。そこはなにやらゾクッとするところがあって嫌いじゃない。あの敵の存在がどういうものであるか、というところも気にはなる。でも、そこのところの匂いがそんなに強くない。少なくともこの1クールではわけがからぬまま放っておかれた感じがするのである。そうだ、先も書いたがそもそも艦むすってどういう存在なのか、わからんである。そう考えていくと、作品で描かれている世界全体が異様で不可思議ものに思えてきて、おれはそのような異様さを好まないわけじゃないので、あれ、ひょっとすると続きが気になるかも? と思えてくる。ひょっとすると、続編で世界秘密が暴かれていく、そのところにSF存在するのであれば、おれはアニメ艦これ』のファンになるかもしれない。世界構造がひっくり返るのだ。PKDの世界だ……と、あらためて言うがおれは原作ゲーム二次創作、いっさい知らない。アニメのみからの連装もとい連想である

 しかしまあなんだかんだ言ったところで、やはり今のところは、一端は完結した作品としてアニメ艦これ』を評価するよりほかないのである。そして、その評価は「足を突っ込む気にはなれない」なのである。「手を出す気にはなれない」なのである円盤はもとより、ゲームに手を出す、コミックスに手を出す、フィギュアに手を出す、そういう気は起こらなかった。まあ手を出すだけの金があるかという話だが、決して酸っぱいブドウではないということは正直なところである

 というわけで、おれは続編でテレビ放送があるならそれまで何もせずに待機、というところに落ち着く。金が無いので好きなものが増えないことに歓びを感じるということには悲しさが伴うが、ともかくもそういうところなのであるおしまい