『スカイラークシリーズ』 E・E・スミス 創元

悪役が宇宙1の魅力を持つ(w

最終巻で主人公と協力して

我々の銀河系を守る為に、

二つの銀河系をメガクロスさせて消滅させてしまって、

正義に目覚めたかと思わせるが

(銀河系二つ消滅させるジェノサイドに正義もクソもないか?)

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『魔界転生』 山田風太郎 講談社

登場する忍法は<魔界転生>と<髪切丸>と<ひよどり越えの逆落とし>

のたった三つ。

逆落としは、あまりにも笑っちゃうので、

忍法に認めない人もいるみたいだが、

この笑えるギャグのセンスが、

筒井康隆並みに素晴らしい。

そして、小説としてストーリー展開が一番面白い忍法帖である。

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『ゴールデン・フリース』 R・J・ソウヤー ハヤカワ

SFのコンピュータと言うと、HAL9000が有名だが、

ノイローゼの被害妄想になって殺人する心の弱い香具師でイマイチだよな。

本書の宇宙船のコンピュータはいいぞ!

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『こちら殺人課!』 E・D・ホック 風見潤 編訳 講談社

レオポルド警部の事件簿
CAPTAIN LEOPOLD AND THE GHOST KILLER

●サーカス

何の罪も無い純粋無垢ないたいけな子供の死体が発見された。

レオポルド達の捜査の結果、一人の容疑者が浮かびあがった。

状況証拠しかなかったが、そのたった一人の容疑者は、

世にもおぞましい変態ロリコン男だったのである!

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『西遊妖猿伝』 諸星大二郎 双葉社

漫画家がよくネタにするものがある。

新撰組三国志罪と罰・聖書etc…。

西遊記もよく使われるネタだ。

だが本書は西遊記というより革命戦争演義ものに近い。

予言書に毛沢東の名まで出てくるSFである。

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『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』 カート・ヴォネガット・ジュニア

本書は漫画「はみだしっ子」ファンの必読書であり、
はみだしっ子」しか感動する物がない人は読んではいけない本でもある。
サーザ・グレアム・ダルトンの謎が本書によってすべて解けてしまうのである。
本書の主人公、エリオット(水樹和佳とは無関係)・ローズウォーターは
改名した後の名であり、
本来なら彼はグレアムと名乗っていた筈なのである。

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