最新のゴルフクラブ試打日記
2009-05-22 サソー Dr.Sato III ドライバー を試打
■[サソー] Dr.Sato IIIドライバー
今日はこのクラブを試打しました。
試打クラブは サソー Dr.Sato III ドライバー です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は58g、トルクは5.8、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。
初めて手にしたサソーグラインドのドライバーです。
今日はいつもお世話になっているクラフトマンと一緒に練習をしたのですが、その時彼はこのドライバーを私に試してみるよう、手渡してくれました。
数日前、彼の工房に、このクラブが中古品として入ってきたのだそうです。
早速私は、この珍しいドライバーを試打させてもらうことにしました。
普段なら、このような奇妙な形のクラブにはあまり興味が湧かないのですが、このドライバーは違います。
だいぶ前から知っていて、このクラブに興味を持っていたのです。
以前も書きましたが、私はゴルフ雑誌などを殆ど読みません。
それは様々なレッスン記事を読むと自分には必要ない記事もあり、それが迷いとなってしまったり、また読むだけでは決して上達しないことも解っているからです。
勿論、どれもとても素晴らしい記事だとは思うのですが・・・・。
それともうひとつ、読まない理由として、クラブに対する『メーカーの広告』や『雑誌の記事』を目にしない為です。
私はこの記事を書き出してから、打つ前に余計な『予備知識』を入れず、『先入観』を持たないように心掛けています。
『メーカーの謳い文句』などを目にしてしまうと、それが頭に残り、自分の感覚以外のことが働いてしまうような気がするからです。
メーカーなどが謳っている、様々な創意工夫や宣伝文句もいいのですが、要は『実際に打ってみていいかどうか』ということに尽きるのだと思います。
なので、そういった記事などに目を触れさせない為にも、私は雑誌などを読まないようになりました。
あくまでも自分が感じたことだけで、この記事を書いていきたい・・・。と思っております。
しかし、このドライバーは違います。
私はこのドライバーの存在をだいぶ前から知っていました。
以前、深夜に何気なくTVを観ていると、深夜の通販番組でこのドライバーのことを紹介していたのです。
最初から最後まで、私はこのドライバーの紹介に見入っていました。
その番組の内容は、とても興味をそそられるものでした。
『クラブの常識を覆したドライバー』
という宣伝文句でした。
『ソール』の部分にたくさんの『物理の公式』が表示されています。
学生時代、物理は大の苦手だったのですが、このドライバーはそれだけ物理的にも優れている・・・・。という自信の表れなのではないでしょうか?
『Dr.Sato』の『サトー』とは、航空工学の専門家、『佐藤友彦博士』の名前からきているそうです。
番組の説明によると、このヘッドにも『物理学』に基づいた素晴らしい設計になっているのだそうですが、まず先にシャフトの高性能なところが紹介されていました。
このシャフトは『インパクトの瞬間に加速するシャフト』であり、このシャフトを開発した『振動学』の専門家、梅村直氏によると、
『トゥダウン』を無くし『逆しなり』を抑制し、シャフトの復元力を利用して、ヘッドを加速させながらボールをヒットすることを可能にし、大きな飛距離性能を発揮しているのだそうです。
聞いているだけでも、すごく興味が湧きました。
クラブの性能は、大まかに『シャフト5割・ヘッド4割・グリップ1割』だと思っているので、私はこの奇妙な形のヘッドよりも、シャフトの方に興味が湧きました。
同じヘッドスピードでも、『ロス』が少ない方が明らかに飛距離が出せるので、その宣伝内容が本当ならば、とても画期的なことだと思いました。
素振りをしてみると、これまでの軽量ドライバーといった感じがしました。
決して他のこれまでのドライバーよりも強烈に、『シャフトがよくしなる』とか『ヘッドがよく走る』といった感じはしませんでした。
これまで通りの、軽いドライバーだな・・・・。という感じでした。
ボールを前にして構えてみると、その異様な形に目が点になってしまいました。
『バックフェース』部分が削り取られていて、
どのような球筋が出やすいのかが全く予想できず、頭の中で『イメージライン』を描くことができませんでした。
美しくて構えやすいクラブというのは、それだけで脳の中に『アルファ波』が出ているように思うのですが、今日は『ベータ波』が出ているような気がしました。
リラックス出来ているときは呼吸も深いのですが、今日は何だか浅い感じがします。
このような形になっているのは、やはり高度な物理学によって設計されているのだと思いますし、大きなメリットもあるのだと思います。
確かTVでは、『バックフェース』を削り、重心をシャフトに近づけることにより、『ヘッドの被り』を防ぐということだったと思います。
そうなると、これまでの『プロ・上級者モデル』によく見られた『浅重心設計モデル』と同じ理屈なのでしょうか?
『操作性』は向上する反面、曲がりやすくなると思うのですが、きっと何か大きな工夫があるのだと思います。
『飛行機の翼』をヒントに開発された、垂直尾翼のような三角形の『ホーゼル』は、空気抵抗を軽減し、『方向性』と『ヘッドスピード』をアップさせる作りになっているのだそうです。
さらに、『トゥ』と『ヒール』をこのように彫り込むことにより、『直進性』と『安定性』の向上が図られているのだそうです。
理学博士であり、早稲田大学の名誉教授でもある、大槻義彦氏も、確か絶賛しておられました。
やはり物理学に基づいて、研究・開発されたクラブなのだと思います。
『見た目』とか『感性』などよりも、はっきりと『科学的データ』を優先して設計されたクラブなのだと思います。
通販番組を見ていたせいで、打つ前からこのような様々な『創意工夫』されていることが解ってはいたのですが、やや構えづらいところや、全体的な軽さなどから、少々不安な面も、正直感じていました。
試打を開始しました。
『打感』は思っていたよりも、柔らかい感じがしてとても好感を持てました。
ボールも上手く『フェース』に乗っかってくれている感じがして、『インパクト』で運んでいける・・・。といいますか、『当たって終わり』というドライバーではないように感じられました。
『物理的理論』や『科学的データ』優先で、フィーリング性能は後回しなのかと思っていたのですが、予想していたよりも、いい打感に少し意外な感じがしました。
打つ前はもっと硬くて、手に響く感じの打感を想像していました。
割とコントロールしやすい感じの打感だと思いました。
構えづらいクラブではありますが、『打感』に関しては全く不満を感じることはありませんでした。
『音』は、ちょっと大きい感じがしました。
決して甲高くて耳鳴りがしそうな不快な音ではなく、どちらかというと『小爆発音』といいますか、昔、子供の頃、『爆竹』や『かんしゃく玉』で遊んでいてよく叱られていた頃を何となく思い出していました。
『爆竹』の音のようなびっくりすような音では決してありませんが、何となく昔のいたずらをしていた頃の記憶が蘇ってくる感じがしました。
音があまりにも大きくて、周りが気になり練習に集中できない音ではありません。
強く叩きにいくと、やや音が大きくなる感じがしましたが、スインガータイプの方にはちょうどいい感じの音なのではないでしょうか?
『構えやすさ』には、やや苦手な感じがしたのですが、『打感』『音』と、私はなかなかいい感じが残りました。
『球の上がりやすさ』は、これまでのこういったドライバー同様、とても上がりやすい感じがしました。
高弾道で、伸びるキャリーボールが打てる感じがしました。
しかし、私にはちょっと強めに叩いていくと、やや吹き上がり気味な感じがしました。
やはりこのスペックだと、私には少し合っていないのかもしれません。
ただ、それほど大きく飛距離をロスしている感じもせずに、割と好感を持てる弾道だと思いました。
『安定性』という点では、やはりこの『トゥ』と『ヒール』に施されている工夫が効いているのか、私はなかなかいい感じだと思いました。
ヘッドがブレたりせずに、そのままボールをフェースに乗せながら、弾き返すといった感じでしょうか?
細かいブレを気にせずに、思い切って振り切れる感じがしました。
ただ『ミスヒット』には、このTVの宣伝以上に『シビア』だと思いました。
最初慣れないうちは、やや『トゥ寄り』に当たったのですが、ボールは少し右に曲がり、そのまま帰っては来ませんでした。
しかし、すぐに慣れることができて、確実に『スイートエリア』で捉えることができて、球筋が自然と揃っていきました。
こちらが揃えようとしなくても、自然と揃って行く感じがしました。
そういった意味では、やはりこの『トゥ』&『ヒール』の凹みが効いているのでしょうか?
私の鈍い感性では、それを測り知ることができなかったのですが、やはり『物理学』の一流博士が研究されているので、この工夫が意味をなしているのだと思いました。
ただ、私は何球も試打を繰り返して、この『安定性の高さ』は、これまでの『高安定性ドライバー』と殆ど遜色ないようにも、感じられたことを付け加えておきます。
『操作性』という点では、私は打つ前に想像していたよりも高い感じがしました。
『オープン トゥ クローズ』とよくいいますが、まさに『開いて上げて閉じて下ろす』といいますか、『フェース』が『インパクト』から自然と閉じていく感じがしました。
見た目の印象以上に『フェースローテーション』を使っていける感じがしまいた。
球のつかまりがとても良く、私は自然に打っていくなら『ドローボール』がすごく打ちやすく感じました。
『安定性』『直進性』が高いので、『フック』というよりは『ドロー』という感じでした。
『スライス』にもトライしてみて、打つことができたのですが、今日の私の感じでは『ドロー』の方が打ちやすい感じがしました。
決して『つかまり過ぎる』とか『チーピンがでやすい』といった、マイナス的な要素は感じませんでした。
左を怖がらずに振り切っていくことができました。
こういった特殊な形をしたクラブというのは、それだけですごく難しい感じがするのですが、実際に打ってみると意外と易しい感じがしました。
しかし、いつも私は構えた時に、確実にこれから打つ球のイメージをしてから打ち出したいので、今日は『結果オーライ』だったのかもしれません。
いいイメージが浮かばないまま打っていたので、『たまたま』だったのかもしれない・・・・。と、正直思いました。
『飛距離性能』という点でも、私はとても高いポテンシャルを感じました。
適度な『弾き感』と、このシャフトの性能によるところが大きいのかもしれませんが、高弾道で力強い球を打つことができました。
『キャリー』+『ラン』というよりは、明らかに『キャリータイプ』のドライバーだと思いました。
ビッグキャリーで、飛距離を稼いでいくドライバーだと思います。
曲がりの小さい『ドローボール』を安定して連発できていたので、『方向性』も良く、『当たりはずれ』の無い、安定して遠くへ運んでいける感じがしました。
確かTVでは、3人のアマチュアゴルファーの方が、自分のドライバーと、この『ドクターサソーIII』を打ち比べていて、
1人目は、『HDCP9』の60歳過ぎの男性の方で、240ヤードから280ヤードへ伸びて、
2人目は、若い女性の方で、220ヤードから240ヤードへと伸びて、
最後は、『スクラッチプレーヤー』で体格のいい『ハードヒッター』の方で、350ヤード先のグリーンに『ワンオン』させていました。
まさにスーパーショットです。
決して『アベレージ専用』ではなく、スペックを選べば『アスリートゴルファー』にも対応できているのだと思いました。
ただ、これもやはり人それぞれの好みが大きく、一緒に練習をした『クラフトマン』には、やや合っていないのか、日頃使い慣れている自分のドライバーの方がいいような感じでした。
私も、このドライバーの飛距離性能の高さは感じつつも、先日試打した『カタナ スナイパーX』や『ツアーステージ701R』の方がいい感じかな・・・?などと思っていました。
やはり誰にでも合う、『万能クラブ』というのはこの世には無く、『向き・不向き』があるのだと思います。
しかし、このドライバーの飛距離性能は紛れもなく高いものを持っているので、試してみる価値は大いにあると思いました。
日頃、あまり出会うことのない『サソー』のクラブですが、思っていた以上に高性能でした。
やや構えづらい変な形も、『物理学』に基づいているものですし、この形に違和感を感じない方もたくさんいらっしゃると思います。
柔軟性のある方には、かなり高いパフォーマンスを発揮してくれるクラブなのだと思いました。
今度は『心理学』を追求したクラブが出てきても面白いな・・・・。と思いました。
『サソーグラインド』という名前だけは聞いたことがあっても、それを初めて手にすることが出来た私にとって、今日はとても有意義な一日でした。
このクラブを練習の時にわざわざ持ってきてくれた、クラフトマンにはとても感謝したい・・・。と思いました。
彼はやはり私にとってはこれからもずっと無くてはならない人です。
彼はもちろん上級者なのですが、どちらかというと、練習をするよりもクラブをいじるのが好きで、趣味と仕事がピッタリと一致した羨ましい人です。
彼の卓越した技術と、クラブに対する造詣の深さに、いつも私は助けられています。
私はよく細かい注文をつけたりするのですが、それを完璧にこなしてくれる彼は『プロ中のプロ』だと思いました。
今日は、初対面のクラブに対する好印象と、彼に対する感謝の気持ちがいっぱいになった一日でした。





































大阪kojiです。
こんにちは。
私も深夜の通信販売番組でこのクラブのことを知りました。
たしか『間違いだらけのゴルフクラブ選び』著者の岩間健二郎さんが出演・紹介されていたように思いますが、「ははぁー・・・!」と、その特異な形状や、初めて聞く理論、そしてその性能に目が釘付けになった記憶があります。
「衝動買い」癖のある私は、もう少しで注文してしまうところでした。
今回のgolfdaisuki様の記事(写真)で久々に見たわけですが、各メーカーから異形ヘッドが数多くリリースされている現在でも更に異形に感じます。
しかしながら、クラブの性能向上が日進月歩の今日にあって、未だにそのポテンシャルの高さを感じさせるとは、やはり相当の製品だったわけですね。
以前雑誌で、サソーグラインドスポーツ社長の佐想光廣氏の特集記事を読んだことがありますが、かなり熱い方で、夜にスナックやクラブなどで飲んでいる時にうっかり同伴者がゴルフクラブ理論について質問すると、もうヒートアップして、アテンドに付いていた周りの女性は逃げちゃうそうです。
ゴルフへの熱い想いは同じでも、色々なアプローチがあるものだと、しみじみと感じました。
今回のこのドライバーについては、この異型ヘッドながら、私はわりと好印象でした。
これまでの『スクエアドライバー』『トライアングルドライバー』よりも、まだ強い『異型ヘッド』ではありますが、結構高性能なものもあるものですね。
私もTVで観ていたときは、すごく購買意欲が掻き立てられたのですが、ちょうどその頃経済的な理由から購入するに至らず、
「一度打ってみたいなあ・・・。」
との想いがつのっていました。
それが、こうして実際に手にすることができたのは本当にラッキーなことだと想います。
サソーグラインド社長の佐想氏のことについて教えて頂き誠にありがとうございました。
やはりゴルフに熱い方だったのですね。
楽しく読ませて頂きましたし、勉強にもなりました。
これからもどうかよろしくお願いしたいと思います。
それでは失礼致します。