トラファルガー広場〜ロンドンアイ〜バッキンガム宮殿〜セント・ジェームス・パーク〜ウエストミンスター寺院〜テート・ギャラリー〜チャイナ・タウン(5月5日更新)

 時差ぼけで朝5時ごろには目が覚めてしまう。朝5時といっても、日本時間では午後1時。大体休日ならいつもこのくらいに普段も起きるんで、こっちに来ると時差ぼけがないんだよな。腕時計が電波時計なので、自動で合うかと思ったら、全然通じない。第2時間表示もあわせ方がわからない。安い腕時計売っていないかな。海外でデジタルの腕時計って高くてろくなものなさそうだし、アナログはどうせ使わないから買っても仕方ないしな。­
 早く、小銭の使い方覚えないと。­
 仕方がないので、今日は名所回りから始めることにする。美術館や博物館には開館時間があるが、観光名所は朝から存在するし、空いている。Tottenham Court Road ~ Leicester Square ~ Trafalger Squareまで、てくてく歩く。トラファルガー広場を一回りしたところで、腹も減ったのでマクドナルドに入り朝マックしてみる。ベーコンドッグみたいなのがある。イギリス独自メニューなのだろうか。頼んでみる。セットについてきたポテトが小さめ。袋にカロリーまで書いてある。その後広場近くの御土産物屋でユニオンジャックの小銭入れ(£3)、地図(£2)、ポンチョ(£2)を買う。朝は曇り気味で降らないかちょっと心配だった。

 その後、Hungerford Bridgeを渡り、大観覧車ロンドン・アイへ。高いところは嫌いなのだけれど、これはなかなの見物だった。切符渡され損ねたけど、危ない、危ない。ビックベンを横手に見ながら、バッキンガム宮殿を目指す。衛兵の交代は午前11時15分か30分くらいから始まるので、ここで見ておこう。間に合うかな、と思うと、道すがら、公園の隣の詰め所のようなところで衛兵が整列し始めている。間に合った、間に合った。行進を始めたので、後をついて、バッキンガム宮殿へ。すごい人ごみ。
 交代を見て、その後、セント・ジェームス公園に戻る。途中でサンドイッチで昼飯を済ませる。ウエストミンスター寺院を拝む。中には入れなかった。ヴィクトリア・タワー・ガーデンを抜けて、南へと、テート・ギャラリーを目指す。
 テートでは、まずカフェへ。さすがに疲れてきた。エスプレッソとピーカンナッツのチョコレートタルト。ターナーを見る。ブレイクもちょっと見る。
 ターナーの絵は未完成の作品も多いとされているのだけれど、あの枝と本当に未完成なのかどうか、わかったような、わからないような。一体、どこで絵が完成したと思うのだろう?水彩画はともかく、油絵だと、どんどん塗れるわけだから、どんどん果てしなく手を入れたくなるような気がする。当時の絵画は印刷といえば、白黒のエッチングで、その版作りにもターナーは積極的で、自分で最初の大まかな部分を掘って、職人に渡していたりしたらしい。だから、彼は「線」の画家でもある、という展示が一室あって面白かった。こうして、まとめて生涯の作品が並べてあると、どんどん形がなくなって、何を描いているのか、良くわからなくなって、ぼんやりしたものになっていくのが良くわかる。どんどんいってしまう、という感じだ。一人の画家の中でこういう変化が起こっていくのが、絵を追っていくと良くわかる。一体、この人はどんなことを考えていたのだろう。画家というのは一番ぶっ飛んでいる芸術かもしれない。
 ブレイクの部屋では、失われた作品には空白のスペースを作っているのが面白い。­­­­­­­­でも、元々の保存状態が悪かったのだろうか、黒ずんでいて、良く分からない。神秘主義とか、宗教的な意味合いとなると、私は良く分からないけど、なんか、その辺の上から目線があまり好きになれない。でも、インパクトはすごい。
 もう歩くのが嫌になってきたので、地下鉄の駅に行くが、ヴィクトリア・ラインは土曜から月曜までメンテナンスで運休中。バスを使え、と言われる。仕方ないので、バスでヴィクトリア駅へ。ヴィクトリア駅で飯どうしようか、考えるためにスタバへ。一休みしながら、写真見たりしながら、考える。結局中華街へ行くことにする。ピカデリーサーカスの東側。地下鉄を乗り継ぎ。ロンドンの地下鉄はレトロで蒸気機関の時代の雰囲気がどことなくある。最初は蒸気機関車だったんだろうな、地下鉄も。
 ピカデリーサーカスのあたりでちょっと迷いそうになる。さすがにここは人ごみがすごい。巨大ゲームセンターみたいなところで、トイレ(£1、でも、こんなところはそのほうが安心)を済ませて、中華街にたどり着く。うろうろした挙句、入りやすそうな敷居の低い店に。チャーハンもプレートに含まれているのを知らずに、チャーハンも注文してしまい、半分残す。タイガービール。地下鉄に乗るのも中途半端な距離だし、乗り換えするのもうっと惜しいので、ホテルまで歩く。途中、朝通った道に出ると、なんかほっとする。歩くと、やはり土地勘が少しずつついてくる。
 帰ってきてテレビをつけると今日もビリヤードだよ。荷物整理して、明日以降何するか考えて、シャワーを浴びる前に外へ出てタバコ一服。シャワーを浴びて、髪が乾くまで暇つぶしにこれを書いていたわけです。せっせと一日朝から晩まで歩き回ったなあ。日が長いので、夕方になっても明るいので、何かしなければもったいないとつい思って歩き回ってしまうが、こんなことをやっていると、最後まで持たないな。アンメルツを足に塗りまくったが、最後まで持つだろうか?明日はたらたらしよう。さあ、髪も乾いたし、寝るぞ。