毎年話題になり、毎年改善されない甲子園の連投問題


毎年話題になるものの、全く改善されない問題。
日本の政治。
花粉。
それに甲子園球児の球数問題。


春と夏に毎回問題として取り上げられながらも、
毎年一向に解決されないこの問題は、
今年ネットではいつも以上に話題になった。

乙武氏のTwitterから端を発し、ダルビッシュの登場で加熱し、
おそらく今まで多くの興味なかった人も巻き込んで議論が交わされた。


済美・安楽投手の連投に思うこと


けれど高野連は日本の政治と体質がほぼ同じだというニオイが人々にはプンプンするし、
柔道界のように何かセンセーショナルなことがない限り改善されない空気感が漂っている。


思うがままに書き綴ってみたい。
問題の1
高校野球、いやそれ以前に高校の部活動の理念が定まっていない。
地域密着型スポーツクラブと部活の未来 3(理念編)

問題の2
体についての基礎知識、及びトレーニングに対する基礎知識、そして医療を含めたコンディショニングの基礎知識不足。
地域密着型スポーツクラブと部活の未来5(指導者編2)


問題の3
スケジュール
2で指摘した知識があれば、普通この日程は組まない。
組んだとしてもWBCのように球数制限を設ける事が現在の医学上では求められる

問題の4
開催場所、甲子園
スケジュールを伸ばすことを考慮した場合、プロチームが活動する本拠地を開催場所に選ぶ事は現実的ではない。
単純に阪神タイガースにとって、たださえ不利なのに、余計に不利な条件となる。


問題の5
燃え尽きる対象の少なさ、多様性の欠如
高校野球では、大人が感動という美学のもとに、純粋な学生に夢を売る。
頑張れば君はできると。
でも誰しもがダルビッシュになれる訳ではない。
プロになる確立は宝くじを当てるようなものだ。
そんな確立の低い夢に、大人は学校教育の貴重な時間を将来に役立てるスキルを与えるでもなく、夢を売る。


しかし、頑張れば一流のデータアナリストになれるかもしれない。
一流のグラウンドキーパーになれるかもしれない。
一流のマネージャー、一流の広報、一流のトレーナー、一流の通訳。
高校野球が提供できる夢はもっと多いのではないだろうか?

ポッドキャストスポマンJAPAN!「小島克典さんと語るスポーツの多様性」


こんなところだろうか。
では解決策。


ダルビッシュ投手もTwitterで述べたが、いっその事甲子園から開催場所を移す事は一つの有効な手段だろう。
彼も歴史が邪魔して難しいと述べているが、
ここは東北に移すのがいいのではないだろうか?
福島、宮城、岩手と巡回したいところだが、楽天のスケジュールの兼ね合いが難しい。
福島、岩手の巡回だとフェアではなくなってしまう。


しかし歴史に勝るとしたらここしかないだろう。
多くの学校と多くの応援が駆けつける事で地方経済活性化にもなるし、
スポーツの普及にもなるだろう。
そうなってくると、国体みたいに、甲子園も各県を巡回するのがいいのではないか?と考えてしまう。
そもそも甲子園でやらなくてはならない理由があるとすれば、
それは新聞社の都合であったはずで、
他に「歴史」ということ以外思い浮かばない。


しかし開催場所とスケジュールだけ解決しても、そもそもの大会に対する考え方が変わらない限り、
あまり改善はされないだろう。
ではどうすればいいか?
知恵や知識のあるアスリートが増え、球界の中枢に入る事、これしかないのではないだろうか?
アスリートも引退後はどんどん勉強し、どんどん協会や高野連NPBに入り、どんどん球界を良くする。
これしか道はないのだろうか?
だからこそ桑田真澄に期待が寄せられるのではないだろうか?
野球界が今こそ提唱すべきは、ありきたりな「文武両道」という言葉かもしれない。


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NFLスーパーボウルと体罰問題

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