(新潟県)がれき処理に知事、慎重な姿勢

東日本大震災の被災地で出たがれきの受け入れ問題で、泉田裕彦知事は28日の会見で「何でもかんでも埋めればいいというものではない」と述べ、改めて、1キロあたり8千ベクレル以下のごみ焼却灰は埋め立て処分できるとする環境省を批判し、受け入れに慎重な姿勢を示した。がれき処理を巡る知事と政府の見解の違いに県内の市長らからは戸惑いの声が上がっている。

2011年12月29日 asahi.com
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001112290003

(長野県)震災廃棄物の広域処理 知事「受け入れ考えず」

 阿部守一知事は28日の定例会見で、東日本大震災で発生した廃棄物の広域処理について「現時点で受け入れることは考えない」と述べ、廃棄物処理施設に関わる市町村に受け入れを勧めない考えを示した。県内で発生した放射性物質を含む下水道汚泥や土壌の処理場所などを優先して考えなければならないことや、国の示す基準に国民の理解が十分得られていないことを理由に挙げた。

 阿部知事は会見で「県は国から受け入れの要請を受けている立場。国の対応をしっかりしてもらわなければ、県としては市町村に受け入れを勧められない」と述べた。

 知事は9月県会で、放射性物質の濃度が1キロ当たり8千ベクレル以下なら埋め立て処分できるとした国の基準を満たせば「県外からの受け入れもやむを得ない」と答弁。ただ、この日は「(その後の)国の対応はあまりにも不十分。国の基準に対する国民や自治体への分かりやすい説明がない」などとした。

 震災廃棄物の受け入れについて、県内では中野市など北信地方の6市町でつくる北信保健衛生施設組合だけが「検討中」としている。同組合の小田切治世組合長(中野市長)は取材に「現時点では詳しく聞いていないので判断しようがない。県の方針も踏まえて考えていく」としている。

12月29日(木) 信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20111229/KT111228ATI090019000.html