豪州で一人吟行神無月

   
   神無月赤道越えて結婚式


親戚の結婚式でゴールドコーストに行ってきました。

   


 

   夜間飛行水平線に月沈む 


赤道の上あたりでうとうとしていたら、水平線が温泉卵のように光っていて月が沈んでいった。
月って沈むんだ〜、と驚いた。
  

   黄金海岸着けば土砂降り雨女


着陸して、イヤでも自分が雨女なのを思い出した。飛行機から出ると、屋根も傘の用意も無いタラップを降ろされてビックリ。

俳句作ってはみたけど、こーいう時の季語は何を使うのであろうか?夏でいいのかな?それとも日本の11月を踏まえるのかしら、悩ましい。
   


夜の熱帯雨林に「つち蛍」というのを見に行きました。
   
   遠雷や熱帯雨林闇の中
   
   光る芋虫誰が名付けたかつち蛍    


   昼見たらキモチ悪そうつち蛍

    



オーストラリアといえばコアラだろういうことでカランビン動物園に。のんびりと可愛い風情でありました。

   風薫るコアラユーカリ揺らしつつ

   木漏れ日やカンガルーは臍天で


動物は食べるものさえあれば安穏だということがよく判ります。


ここはDog beach。犬は泳ぎたい放題。幸せそう。
しかし、アウトドア派では無い私に、サーファー天国は「猫に小判」。

  
   ゴールドコーストドレスコードはほぼ裸



結婚式は公園で。雨にならなくてホント良かった。


   誓いのキス今か今かと夏木立
   
   花嫁の日焼けの肌にベールかな
   
   永遠を誓う指輪よ神無月
 
神無月って便利な季語だな〜、と思いました。