Hatena::ブログ(Diary)

PICS,BOOKS,MEMOS



2012-07-05

(064)さよなら妖精

さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)

さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)

1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。覗き込んでくる目、カールがかった黒髪、白い首筋、『哲学的意味がありますか?』、そして紫陽花。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。気鋭の新人が贈る清新な力作。

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488017033

「人間は、殺されたお父さんのことは忘れても、奪われたお金のことは忘れません」

いやー面白かった。これを米澤作品でベスト作品とする人が多いのも納得。「青春物」「苦めの結末」といった米澤作品の特徴がほとんど入っていて確かに勧めやすい作品だと思う。個人的には小市民シリーズが好きだけど、人に勧めるのなら本作品か「ボトルネック」かな。ただ両方同時に勧めると嫌な奴だと思われるかもしれない...。ミステリ要素はかなり薄めで青春小説要素のほうが強いかもしれない。とはいえ先述したように甘ったるい結末では全くないのだけど。ところどころ氷菓っぽいなと思っていたが、wikiを読んだら元々古典部の1シリーズとして考えていたとのことで納得。序盤ぐらいではアニメ化とか出来そうな内容だなと思ってたが後半から結末で色々と無理だなと悟る。本筋ではないけど墓場での謎解きというか結末が非常に米澤作品らしいというか「意味が分かると怖い話」みたいで好き。関係ないところでは大刀洗が実は19歳だったという箇所があって、読んだ直後は結局何だったんだろうと思ったけど、あれは主人公が大刀洗が無関心であることと大刀洗にとっては主人公が隠したい存在だということを示唆しているんだなと思った。

投稿したコメントは管理者が承認するまで公開されません。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証