(122)隻眼の少女

隻眼の少女

隻眼の少女

古式ゆかしき装束を身にまとい、美少女探偵・御陵みかげ降臨!因習深き寒村で発生した連続殺人。名探偵だった母の跡を継ぎ、みかげは事件の捜査に乗り出した―。

最初は読んでて「設定はそれなりに面白いしロジカル的なとこもまぁまぁしっかりしてるけど説得力が全く無くてつまらないなぁ。これ本当に各賞を受賞した作品なんだろうか。まぁ初読の作家だからとりあえず最後まで読んでみるか」とか思ってたら残り30ページでひっくり返された。つまらなさもある種複線だったというか。終わってみたら納得の面白さ。久々に叙述トリック以外のどんでん返しを読んだ気がする。ただ、どんでん返しの結果生まれた新しい推理で突っ込み入れたいところも結構有。基本的には多少の無理は容認するほうなのだけど「腹話術」だけは納得いかない...。