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2012-10-09

(149)初秋

離婚した夫が連れ去った息子を取り戻してほしい。―スペンサーにとっては簡単な仕事だった。が、問題の少年、ポールは彼の心にわだかまりを残した。対立する両親の間で駆け引きの材料に使われ、固く心を閉ざして何事にも関心を示さない少年。スペンサーは決心する。ポールを自立させるためには、一からすべてを学ばせるしかない。スペンサー流のトレーニングが始まる。―人生の生き方を何も知らぬ少年と、彼を見守るスペンサーの交流を描き、ハードボイルドの心を新たな局面で感動的に謳い上げた傑作。

ミステリガイドで見かけてあまり解説文読まないで借りてみて裏表紙見たらハードボイルド物であることにその時に初めて気付いた一冊。ハードボイルド物はあまりいいイメージなかったので正直期待してなかったのだけど結果からいうと読んで大正解。非常に面白くて一気に読んでしまった。ストーリー自体はそれほど捻りはなく探偵であるスペンサーのキャラクターも典型的なハードボイルドなキャラクターなんだけど、会話のテンポや言い回しが非常に上手い。ストーリーに文章そのものが勝った好例。例えれば村上春樹ハードボイルドを書くとこうなりますみたいな。村上作品が好きな人は多分大丈夫。むしろこっちのほうがストーリー分かりやすい...。ハードボイルドへの抵抗が無くなった作品になった。かと思ったけど今読んでるチャンドラーの「さよなら、愛しい人」の頁をめくるペースがそれほど上がらないのでこの作品だけ例外なのか。とりあえず他のスペンサーシリーズも数作読んでみようかと思ってはいる。ちなみに狭義でのミステリ要素はほぼゼロ。ていうかここまで読んで気付いたけどハードボイルド物といえば「テロリストのパラソル」読んでたな。あれは面白かったので別にハードボイルド物苦手にする理由も無い気がしてきた。

【採点】

★★★★★★★☆☆☆(7)

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