続・脱力日記

描いたり作ったりしてる人のダラダラ日記

嗚呼。

以前から時折読んでいたブログがあって。
まったく自分とは違う世界に住んでらっしゃる男性が書いているブログ。
遠い異国で学者をしておられるようで、
その仕事と生活が国境をまたいで縦横無尽に展開される様子
さまざまな国籍を持つ友人たちとの豊かな交流の様子
それらを書き記す文章の中に流れる知的で暖かな雰囲気。
ブログを読むほどに
とても豊かで恵まれた人生、幸せな運命を生きておられるのだなと思われ、
そうしたもののお裾分けをいただくような心持ちがして読んでいました。
ですから、お子さんを得てからの一連の事態にはとてもとても驚きました。


http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090127

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090205

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090213

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090218

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090311

そして、今日のエントリー。

http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20090407


なんか、もう。
人の運命というのは・・・。
ただただ合掌。


それにしても、ことここに至るまでの間、
起きてくる事態に真正面から向かい合い
最善と思われる出来る限りのことを行い
冷徹な現実をしっかりと受け止めて文章とする。
その一貫した姿勢には頭がさがります。
そしてこの姿勢を通してこそ
こういうすばらしい看取りもできるのだろうなぁ、と。

音楽療法を生業とする友人が来訪した。私と彼女は交代でウクレレを弾きながら歌を歌った。彼女の最期が少しでも楽しいものであるように。へたくそな冗談をいくつもいってみた。そのあとで血圧ががくっと下がると、あまりにくだらなくて失望させたか、と頭を抱えた。必死だった。何人もの友人が彼女を励ました。私は死が怖くないことを泣きながら何度も彼女に説明した。


死んだらね、きみの体は小さな分子になって山や川や海や風になるんだ。水になって流れ、風になって空を飛ぶ。空を飛びたいっていってたでしょ。世界中にいけるよ。だから怖くない。こわくないよ。


あらためて合掌。