goodschooldays’s blog

発達障害があるために学校や日常生活で困っている子ども達を応援するための親の会です。 らっこの会 (東村山 困っている子ども達を応援する親の会)

【松本太一先生 療育講演会】 〜発達障害のある子の将来に向けた準備〜

松本太一先生の講演といえば、ゲーム療育!と思っていましたが、今回は就労に向けて今何ができるか?必要か?という内容で、発達障害を取り巻く社会の変化も含めたとても内容の濃い講演でした。

就労を考えるとどうしても福祉的就労か障害者枠で就労か通常就労かの三択をしなければと考えがちですが、いずれの場合にもメリットデメリットはあるし、1つに決めなくても途中で変わってもOKだし、最終的にはどの職場でも会社側と本人が相談しあって細かな調整が必要なことがわかりました。
細かな調整のためには正しく自己受容、自己理解ができることや相手に興味を持ち相手に合わせる力が必要だそうです。
その力は本人が好きな場所で多くの人との出会いを大切にすることで得られていくとのこと。
改めて、本人が好きなことや場所を大切にしてあげたいと思いましたし、親は焦りも当然ありますが、これからも心がけてどーんとゆっくり構えて行こうと思いました。
最後の質疑応答では、参加者一人一人に丁寧にお答えいただき、どんな質問にも迷いなくすらすらとお答えいただいて、安心感いっぱいで心穏やかに子どもの待つ家へ帰りました。
お忙しい中、ありがとうございました!


松本太一先生の講演会が決定!!

アナログゲームで有名な松本太一先生が

11月にらっこの会に来て下さる事になりました。

「思春期から準備できる就労にむけたこと」

以前から会長に懇願していた松本先生の講演。

今回はアナログゲームではございませんが、

思春期の子供を持つ親としてすごく楽しみでございます♪

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

我が子も思春期に入り、ぶつかることも多くなってきました。

話すときはケンカ調…な日々。

外に出かけるのにも行き先でもめることも増えてきました。

ゲームをきっかけにまずは子どもと穏やかに過ごしたい。

そのうえで、進学や就労に向けての親子会議をしていけるよう、

松本先生にアドバイスもらうぞ!!と楽しみにしてます。

不登校、ひきこもりの家族支援 CRAFT を勉強しよう!

CRAFTをご存じでしょうか?なかなか実施している機関が少ない現状で、日本認知・行動療法学会の年次大会で聞いてきた内容の勉強会を開催したいと思います。
まず、ひきこもりの現状に関する最新のデータを紹介し、ひきこもり取り巻く現状についてお話します。近年、ひきこもり本人の高年齢化を始めとした複合的課題が注目されている現状などについて学会で発表されたことをご紹介します。ひきこもり支援においては、当の若者へのアプローチが簡単ではないため、まずは家族、特に親への支援が最も重要となります。CRAFTプログラムはCommunity Reinforcement and Family Training という治療プログラムをもとにしており、認知行動療法の技法を応用して行われるものです。
CRAFTプログラムには、問題行動の機能分析、暴力的行動の予防、ポジティブなコミュニケーションの獲得、望ましい行動を増やす、望ましくない行動を減らす、家族自身の生活を豊かにする、相談機関の利用を勧めるといった基本的なパートがあります。勉強会ではこうした要素の実施手順を紹介します。また、ひきこもり本人に発達障害、特に自閉症スペクトラム特性がある場合の実施上の留意点についても紹介します。
いままでらっこの会で開催してきた講義形式ではなく、対話式で知識を深めていこうと思っております。そのためには安心安全な空間づくりが大切です。
非公開型でご予約いただいた方とご一緒に勉強会を進めていきたいと思っております。



日時:2017年10月4日(水) 10時〜11時半まで 30名程度まで

場所:東村山市民センター第1会議室 東村山駅東口より徒歩約10分、駐車場ございます。

会費:1000円(資料代、会場代、飲み物、お菓子代含む)

申し込み方法:①〜③共通担当窓口(土崎)

※CRAFT申し込みと記入、氏名、連絡先を送付

①メール→hba42470@gmail.com  土崎(つちざき)宛て

②電話→080-5677-8635  留守電に上記をお話しください。

③FAX→042-201-5917

CRAFT トライアル.pdf - Google ドライブ

レゴシリアスプレイワークショップ

初めて聞いた時
あのレゴ?

レゴで何が出来るの?
造形あそび?
と思って参加しました。

とんでもない

小さなパーツに秘められた
壮大な力を目の当たりにした体験でした。

・何かが変わる
・見えてくる
・心理テストみたい
・問題解決に繋がりそう

終わった後に出た言葉です。

私も大きくうなずきました。

ひたすらレゴに向かい
レゴに話しかけ(言葉には出さず)
レゴに心を込めていく。

出来上がった作品は
可視化となって
自分を知る事が出来るのです。

そもそも自分の大切なものが見えてくるのです。
私の場合は家庭でした。
それが形となって見えた時
私に何かが起きました。
(何かが何か書く言葉が見つかりません。)


この貴重な体験が
のちに大きな道しるべにつながるんではないか?

会話が難しくなった年頃の子供との
ツールになるんじゃないだろうか?

そしてその作品から読みとれる心の会話が
出来るんではないだろうか?

課題にそって
手先を動かしながら
考えていく。
形にしていく。

この作業には無限に広がる何かが
待っているような
そんな気持ちになりました。

就学支援相談説明会【2017.6.8】

東村山市市民センターで行われた就学支援相談説明会に参加しました。
午前中は小学校入学者対象で午後が私の参加した中学校入学者対象でした。

今回参加して、とても丁寧に説明していただけたことに驚き嬉しく思いました。
まず、就学相談自体の説明のあと東村山市内の特別支援学級についての説明が1中1組の先生からありました。
そのあと、清瀬特別支援学校の説明、通級指導学級について3中みどりの学級の先生から説明がありました。
全体で1時間ほどの説明の後、1中1組、清瀬特別支援学校、3中みどりの学級の各先生方に個別相談にのっていただける時間もありました。

私の場合、特別支援学級か通常級か?とかなり悩んでいましたので…
この個別相談の時間は率直にお話を聞けて助かりました。
具体的なアドバイスとしては、特別支援学級の場合、作業所等での就労や生活の自立をイメージして指導するので毎日通うことや体力をつけるために持久走が日課だそうで、子ども自身が可能であるか?やれそうか?はよく確認してくださいと言われました。確かに!!

通級の説明も丁寧にしていただけましたが、現在、通級自体があくまでも学校が必要と認めた場合に通うことが可能になるので、希望者全員が通級可能ではないと繰り返し説明がありました。
なんとも歯がゆく思いました。
確かに、希望者全員と枠を広げれば本当に必要な児童生徒がもれてしまう恐れもあります。

しかし、環境の変化に弱い子ども達にとってとても頼りになる通級。親や子の希望があれば判定を待たずに特別な支援を受けることが可能であって欲しいと思います。
ただ小学校では今年度から自校に設置しているのでこの点は少しずつクリアになっている気がします(*^^*)
なので、中学でも今後自校に設置していく見込みですし改善を期待しています。

また、個人的には今回の説明会でいただいた学校公開日の一覧表がとても嬉しく助かりました。今までいろいろな人脈を使い情報収集していたので…

やるじゃん〜東村山〜♪がんばれ〜東村山〜♪と思った就学相談説明会でした。

発達障害サイエンスカフェ@所沢

ライト・イット・アップ・ブルー所沢実行委員会さん主催の
発達障害サイエンスカフェ」にお邪魔しました。


「感覚」がテーマということで、
まずNPO法人ぷるすあるはさんの細尾ちあきさんによる
絵本『発達凸凹なボクの世界―感覚過敏を探検する―』の朗読から始まりました。


絵本の原文とは少し違う関西弁での語り口が優しく、
感覚過敏のある少年タクくんの肉声が聞こえてくるようでした。
この絵本、感覚過敏のことがよくわかるので、おすすめです!


発達凸凹なボクの世界: ―感覚過敏を探検する― (子どもの気持ちを知る絵本)

発達凸凹なボクの世界: ―感覚過敏を探検する― (子どもの気持ちを知る絵本)


次に、作業療法士の松島佳苗先生のお話。
感覚が発達に大きく関わっていることをわかりやすく教えていただきました。
わが子の育ちを振り返りながら聞いていると
「あるあるあるー」と何度も首を縦に振ってしまいます。


最後に、時間という切り口で感覚を研究していらっしゃる
生理学者の井手正和先生が登壇されました。
ASDの方の感覚の鋭敏さにあらためて驚きましたが、
失礼ながら、そもそもよくこんな実験を考えつかれたものだと……。
研究者の方々ってすごいですね。


自閉症者の感覚については、最近テレビ番組で取りあげられたりもしていますし、
注目されているトピックかもしれません。


海外には「センソリールーム」といって、
自閉症の人たちにリラックスできる感覚体験を提供する部屋を備えている
空港やホテルがあるそうです(日本国内にも、センソリールームが
設置されている特別支援学校や療育施設などがあります)。
非日常が苦手なASDの人たちが旅先でもリラックスできるようにという配慮、
すばらしいなあ。


感覚の違いって、なかなか実感としてわかりにくいものです。
わたしが平気で過ごせる環境でも、あの子やあの人にはつらいかもしれない。
感覚が過敏だったり極端に鈍かったりする人たちも安心して過ごせる社会には
なにが必要か、そんなことを考えたひとときでした。


所沢のみなさま、登壇された三人の先生方、どうもありがとうございました。

大岱小学校でワークショップを開催しました

毎年4月2日は国連が定めた世界自閉症啓発デーです。
世界中のさまざまな名所旧跡がブルーにライトアップされ、
自閉症を知ってくださいと呼びかける取り組みが行われます。


東村山市でも「ライト・イット・アップ・ブルー東村山実行委員会」が立ちあがり、
去年の4月2日にはじめてブルーライトアップのイベントを開催しました。
今年も久米川駅北口広場に市内の子どもたちが絵を描いた手作りランタン800本を飾り、
広場をブルーに染めます。


先日、東村山市立大岱小学校土曜塾のみなさまのご厚意で、
小学生の子どもたちを対象に
ランタンのシェードに絵を描くワークショップを行うことになり、
「らっこの会」メンバーもお手伝いしました。


まず、子どもたちに「自閉症って聞いたことがありますか?」と問いかけ、
ワークショップの導入として紙芝居「すずちゃんののうみそ」を読みました。


「すずちゃんののうみそ」は、自閉症の女の子「すずちゃん」のお母さんが、
保育園の卒園を前にクラスのお友達へあてて書いたお手紙にもとに、
やはり自閉症の妹さんのいる女性が絵を描いた紙芝居です。
自閉症のすずちゃんのみんなとちがうところ、みんなと同じところが、
小さな子どもにもわかりやすい平易な言葉で誠実に描かれています。
小学生のみなさんもじっと耳を傾け、
すずちゃんの豊かな表情が伝わってくる静かで優しい絵に目を凝らしていました。


紙芝居を読み終えたあと、
すずちゃんのような子どもや大人が東村山にもたくさんいること、
なかにはお話がじょうずな自閉症の人もいること、
みんなと見た目はまったく変わらないけれど、
だからこそみんなとちがうところをわかってもらえなくて、ときどき困ってしまうこと、
わたしたちは、そんな自閉症の人たちのことを知ってほしくて活動していることを説明しました。
そして、世界自閉症啓発デーに、久米川駅前に飾るランタン用の絵を描いてほしいと、
子どもたちにお願いしました。


88人の子どもたちは、思い思いに絵を描いてくれました。
なかには、自閉症の人たちへ応援のメッセージを書いてくれたお子さんもいます。
「なんで青なの?」と質問してくれたお子さんもいました!


東村山には、ライトアップできるようなタワーもお城もありませんが、
未来の社会を作る子どもたちこそ、まちのたからものです。
子どもたちに短い時間で自閉症について伝えるのは難しいけれど、
この先どこかで自閉症という言葉を聞いたり、
自閉症の人と関わることがあったりしたときに
「あのとき絵を描いたなあ。紙芝居を見たなあ」と思い出し、
新たに関心を抱いてくれればと願っています。


どれをとっても同じものがひとつとしてない子どもたちの絵を巻いた800個のランタンは、
多様な人々が生きる社会の象徴でもあります。
今年の4月2日は、ひとつひとつちがう青い光が輝く久米川駅北口広場へ、
どうぞ足をお運びください。


最後に、このような貴重な機会をくださった大岱小学校土曜塾のみなさま、
楽しい絵を描いてくれた子どもたちに、心よりお礼申し上げます。