いまどきの女と男

kanjinai さんのエントリーに関連した連載を読んだ。オーマイニュースの記事で、記者の方は kanjinai さんと同世代である。

特集
http://www.ohmynews.co.jp/feature/5?member_id=8009

自立した女性、支える男性〜亀山早苗コラム(12)〜
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/6095

この記事では、働く女性が期待する男性像が語られている。

 女性への尊敬の念をきちんと表現できる男性は、まだまだ少ない。女の愚痴なんて聞くに値しないと感じつつ、半分流しながら聞いているフリをする男はいても、本気で受け止めて励ましてくれる男は少ない。だからこそ、自分の道をまっすぐに進んでいこうとする女性は、サポートしてくれる男性を選ぶ。

一方、kanjinai さんの発言

モテる男とは、「自分の好きなひとりの女を恋人として大切にすることができる」男のことである。

パートナーの女性に「尊敬の念」を表現し、彼女を「大切にすることができる」という点が鍵なのだろうか。
下記リンク先のアンケート「夫に言われて傷ついた一言」では、男性(夫)の敬意のなさが女性(妻)を傷つけていることが示唆されている。

http://www.nikkei.co.jp/p1/ranking/

創造説は見えすいた嘘、か?

たまたま読んでいた本に、次のような会話があった。

功刀(由紀子):社会的な受け入れ体制と科学者の積極的な努力がなければ、誤った考え方や偏見がいつまでも社会にはびこることになりますね。
赤松(良子):もう一つ教育の問題も大切です。ところによっては、地動説さえ教えられてない学校があるっていいますからね。
功刀:米国では聖書の中身を教えるように強制されている州もあるとか。カソリックの女学校で教育を受けた学生が、「創造説の講義を受けた」と言ってましたもの。
板東(昌子):そういう見えすいた嘘は論外として、教育にはたくさんの問題がありますね。たとえば・・・(以下ジェンダーの話)
『性差の科学』一九九七年(功刀由紀子・・愛知大学教授・農学博士、赤松良子・・元文部大臣、板東昌子・・愛知大学教授・理学博士)http://leo.aichi-u.ac.jp/~kunugi/seisa/j/senden.htm

この、「そういう見えすいた嘘は論外として」というのは、文脈上、「創造説」のことを指すと思われる。創造説を、「見えすいた嘘」とさらっと言えてしまうことが、日本社会においてキリスト教徒が疎外感を感じてしまう理由のひとつなのだろうかと思った。

ちなみに、化石ごと創造されたとする創造説を「論理的に」否定するのは至難の業であることは哲学の思考実験によってよく試されている(バートランド・ラッセルなど)。感情的に否定するのは簡単。もちろん実証するのも至難の業。ちなみにkanjinaiは宗教を信じてはいない。