2007-06-20
■[font-da][雑記][集会]派遣労働問題
先日、私の携帯電話に知らない番号から電話がかかってきた。出ると、「プレミア・サービスです」という女性の声。怪しんで問いただすと、人材派遣会社の「クリスタルサービス」が社名を変更したらしい。
「ああ、『クリスタル』が名前を変えたんですか?」
と聞くと、あっさり「そうです」との答えだった。
私は、2002年頃にアウトソーシングと業種に書いてある求人広告をみて、面接を受けに行った。アルバイト情報誌には、時給1000円のアンケートの仕事だと書いてあった。興味を持ち、電話をかけると、登録制だから会社まで来て欲しいといわれ、ビルの一室で5〜6人の登録希望者と一緒にビデオを見せられた。画質の悪い、アウトソーシングについての説明のビデオで、周りで働いている社員の声がうるさくて音もよく聞き取れなかった。そのあと、持参した証明写真をその場で書いた簡易履歴書に貼り付け、社員の簡単な面接(というより、希望の仕事内容を伝えた)を行って、登録した。アンケートの仕事はもう埋まってしまってないが、別の仕事を紹介すると言われた。このとき、登録した会社は「ジオン」だった。
「ジオン」で仕事をいくつかこなした。工場のライン作業もあれば、倉庫でのピッキングもあった。その後、定期のアルバイトが見つかったので、しばらく「ジオン」には連絡していなかった。しかし、事情があってまた、短期でのアルバイトを希望して、前の番号に連絡した。すると、社名が「クリスタルサービス」に変わっていた。よくわからないまま、いくつか仕事をして、またこの会社とは縁遠くなった。
それから数年後、私は新聞で社名変更の理由を知って背筋が寒くなった。「ジオン」は、免許を持たない登録者にフォークリフトを運転させ、事故を起こしていた。その労働者は亡くなった。もちろん、行政指導が入ったが、親会社の「クリスタルグループ」が「ジオン」を吸収する形で、社名も「クリスタルサービス」に変えさせ業務を継続させたのだ。もちろん、私も含め、登録者に向けてのアナウンスは一切なかった。そして、社員の業務形態も、登録者の待遇もなにも変化はない。
先日、その「クリスタルサービス」が「グッドウィル」に統合されたことはニュースで知っていた。さらに「グッドウィル」が不祥事を起こしたときに、「クリスタルサービス」もヤバイな、とは思った。そう思っていた矢先に、かかってきたのが、冒頭の電話だった。一部の報道機関は、「グッドウィル」の件で、派遣労働問題にもメスが入ったなどと言っているが、実際には、また社名を変更することで全てなかったことにされ、肝心の登録者の待遇(そして社員の待遇も!)は改善されない、可能性が高い。
その証拠に、私の古いメールアドレス(登録時に使用していたもの)に入ってきたのは、プレミア・サービスからの情報はこれである→(http://west.crynavi.com/m/i.php?I=40347c2ec0)観て頂ければわかるが、アドレスはcrynabi、「クリスタルサービス」をもじっている。つまり、「クリスタルサービス」時代のシステムを、社名だけ変更して使っているのだ。そのうえ、メールの送り主は「クリスタルサービス」のままだった。[追記:この部分は誤りを含んでいるので、追記しました。]
多くの登録者は、また、過去の私のように何が起きたのか知らないのではないだろうか。
元気がなくなるこんな話題には、やっぱりこれ↓
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読んでて哀しいのは、全く他人事ではなく、私も含めていつワーキングプアと呼ばれてもおかしくないこと。東京で正社員で働く友人は、仕事が上手くいっているにも関わらず、日々、転落の恐怖にさいなまされ、解雇が一番恐れるあまり上司に逆らえないのはもちろん、残業代の申請すら怖くてできないという。派遣労働者の友人は2年働いているが、未だに正規採用の見込みはないという。聞いていると、偽装請負そのものだった。(誰でも知ってる大会社で起きていること)別の友人は、毎日10時間の労働にもかかわらず残業代はカットされ(時給制なのに!)、休憩は一日に30分しかない。労基法って何だろうねえーとつぶやく毎日です。路上で鍋する*1しかないのだろうか??
そんな派遣労働者のための、学習会が開かれる模様です。
派遣労働ネットワーク・関西
第二回事例研究会「スポット派遣の現状」
日 時 2007年 6月 29日(金) 18:30〜
会 場 エルおおさか 5F 研修室3
派遣労働は「人間リース」!?
派遣労働ネットワーク・関西は、全国の派遣ネットワークとともに、その被害を少しでも少なくし、派遣労働者の尊厳と待遇改善を目指して地域のユニオンなどと一緒に、労働相談、政策提言、学習活動を行っているネットワークです。
勝ち組・負け組の格差社会に泣き寝入りしないために、派遣労働者の権利をいっしょに学びましょう。妊娠・出産・育児と仕事の両立や、派遣先への直雇い制度を活用するなど、仕事と生活が調和でき、公平で人間らしい働き方について、一緒に考えていきましょう。
(http://homepage3.nifty.com/hatarakujosei/2007/hakennet.html)
女性運動系のグループのようだけれど、性別限定は特に見受けられませんでした。たぶん、公開のはず・・・私は日程が合わないので、行けないのですが。
[追記]
私が大きく勘違いした箇所があったので、訂正します。「クリスタルサービス」が「プレミア・サービス」に社名を変更したの2007年5月1日で、「グッドウィル」と統合直後でした。「グッドウィル」の不祥事と、社名変更は関係ありません。*2ただ、この会社にとって、社名変更は本当に、名前を変えるだけの意味しか持たないことは間違いないでしょう。
■[kanjinai][性][読書]バンコク児童買春の闇
- 作者: マリー=フランスボッツ,ジャン=ポールマリ,Marie‐France Botte,Jean‐Paul Mari,堀田一陽
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これは、タイの少女・少年売春の地獄のような実態を描いたものである。著者は、白人の女性ソーシャルワーカー。原著出版は93年だが、おそらく事態は今日でもまったく変わっていないだろう。著者は、支援者の男とカップルを装って、売春宿に行って調査をする。ホテルの部屋に売春婦としてやってきた少女は、8歳である。
トイがタイ語でやさしく尋ねる。ついさっき会った大人はどんな人なの。どこで。その人はどんな格好の人だったの。どんなことをさせようとしたの、ソンタ(少女)が話す。3時間ばかり前、147号室。背の高い、白人の男がベッドに横になって待っていた。ソンタがシャワーを浴びるのを、待ち遠しくてならないといった感じで、じっと見ていた。ウィスキー一瓶とグラス2個が、部屋に一つだけあるテーブルにのっていた。部屋はたばことアルコールの臭いがしていた。ソンタはベッドに横になった。男の90キログラムのからだがソンタにのしかかった。(22〜23頁)
著者は、ソンタを返すことができず、ルールをやぶって、ソンタを買い取ろうとする。宿屋の女主人と交渉して、800ドル(10万円くらいか)でソンタを買い取る。そしてソンタが誘拐されてきた村に連れて行き、家族と再会させる。しかしそんなことで問題が解決するわけではないことは誰よりもよく知っている。著者は、ギャングから脅迫され、部屋に臓物を届けられたりする。
80年代のヨーロッパの旅行会社のパンフレットにはこのように書かれている。
毎晩6人の小さな奴隷のなかから一人をお選びください。夜12時には、ガイドが参加者のためにくじで女の子を引きます。運のいい方は可愛い子猫ちゃん二人とベッドをともにできます。・・・「12歳でタイの少女は父親に強姦され、次いで母親からあらゆる体位について手ほどきを受ける」。(246頁)
欧米とは文化が違うのだから、心配しなくて良い、という伏線が張られる。著者は現地で買春するフランス人にもインタビューしている。
「ここでは、子どもはかなり幼いころから性的に成熟する。8歳、いや10歳かな。そこでからだを提供する。つまり、売春する。彼らには経済的な価値があるからね。でもそれだけじゃない。大人は子どもを痛がらせずに肉体的に愛することができるんだ。・・・(中略)・・・おわかりですよね、それが、新しき愛なんです。・・・(中略)・・・父親との間に性的関係を見いだすことよりも、小さな女の子や男の子にとって、もっと安心感を与えるものって何だと思います?それを引き受けるものこそ外国人だという考え方のほうが当然だと思いませんか。(87頁)
買春する外国人の年齢は20歳から70歳。売られる子どもたちは売春宿に閉じこめられ、逆らうと殴られたりナイフで虐待される。からだは傷とアザだらけである。ショーウィンドウに並べられて、客の指名を待つ。
本書の内容は引用したものよりもさらに衝撃的である。描写には、著者の憶測や脚色が入っているが、その裏側に透けて見える事実を否定することは不可能だろう。
先日、BBC国際放送で、タイの少女売春についての侵入レポートをやっていたが、ほんとうに、小学生くらいの少女たちが売られていた。警察とはイタチごっこが続けられているらしい(というかひょっとしたら警察との癒着があるんじゃないだろうか)。被害児童の写真は見るのがつらいし、客の写真は醜い。