修復的司法についての文献

 ついに、日本の法学者による概論書が出版された。

対話による犯罪解決―修復的司法の展開 (RJ叢書)

対話による犯罪解決―修復的司法の展開 (RJ叢書)

とりあえず、これを読めば体系的な知識は押さえられる模様。今までは、短い論文や英語論文をかき集めて、自分で整理するという、私のような初学者にとっては、不安でたまらなくなるような作業が必要だった。これで、心細さが半減しました!よかった。
 しかし、日本では、ものすごい勢いで修復的司法についての文献が出版されているようだ。私はこれも、買ったんだけど、未読になっている。ぱらぱら見た限りでは、入門書として、使いやすそう。

人が人を裁くとき―裁判員のための修復的司法入門

人が人を裁くとき―裁判員のための修復的司法入門

ここ1年くらいで、これまで出版されてきた文献は倍くらいになった気がする。ほくほく買ってしまうのだけれど、読みきれなくなってきた。それでも、修復的司法の理念について、観念的に論じた文献は、少ない。欧米では、いかにも、ポストモダンな発想で、1980年代から推進されてきた制度なので、流行れば言及する人は、もっと増えるのかもしれない。

「東京外国人」

東京外国人

東京外国人

 東京に住む外国人の家を30軒くらい訪れ、撮影したスナップ集。自国のインテリアで統一する人ありーの、和風を追及する人ありーの、インテリアにお金をかけてる人ありーの、なんにもない部屋に住む人ありーの。外から来て、日本で暮らすことに焦点を当ててるのは面白い。
 というわけで、狙った枠組みは良かったのだけれど、肝心の写真が良くない。作為が前面に出て、撮り手の主張が目障りなものが多い。欄外のコメントも、もう一つ面白くない。しかも、出来・不出来にばらつきがあるなあ、と思っていたのだが、専門学校の出身者がチームで作った写真集だと気づき、合点がいった。
 この本は、以前、留学生向けの雑誌「HIRAGANA TIMES」に紹介されていたので、知った。9月号くらいに出てた気がする。