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2007-04-27

[][]道徳教育必要ない

今朝の東京新聞の一面記事。山崎正和さんが、道徳教育を学校カリキュラムに取り入れることに否定的見解を示したとのこと。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007042790080734.html

「道徳教育必要ない」 山崎・中教審会長

 文部科学相の諮問機関・中央教育審議会山崎正和会長が26日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、倫理教育や道徳教育について「学校制度の中でやるのは無理がある。道徳教育は、いらない」と、授業で教えることに否定的な見解を示した。政府の教育再生会議は「徳育」の教科化を5月にまとめる第2次報告に盛り込むなど、道徳教育の強化を進める方針。山崎氏の発言は、「個人の意見」と断った上でのものだが、学習指導要領見直しの議論に一石を投じそうだ。

 山崎氏は「人の物を盗んではいけないかは教えられても、本当に倫理の根底に届くような事柄は学校制度になじまない」と話した。妊娠中絶や、競争社会で勝者と敗者が出ることなどを例に挙げ「学校で教えられるような簡単な問題ではない」と述べ、安易な道徳強化論にくぎを刺した。その上で、「代わりに順法精神、法律を教えればいい」と話した。

 山崎氏は「歴史教育もやめるべきだ。わが国の歴史はかくかくしかじかであると国家が決めるべきではない」とも指摘。「歴史がどうであったかは永久に研究の対象」と述べ、同じ事柄を正反対に記述した歴史文学2冊を読み比べさせることを提唱した。一方で「中教審会長としては委員の意見に耳を傾け伝達するだけ」として、自身の考えを、学習指導要領見直しを議論している教育課程部会の方向性に反映させる考えはないことを強調した。

先日の記事だが、山崎さんが批判する政府の「教育再生会議」は「親学」を提唱している。こちらの会議では、道徳の教育可能性について、楽観的な立場を取る委員が多いようだ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070426k0000m010157000c.html

山崎さんの問題提起が、今後どう展開していくのか、注目したい。

2007-04-24

[][][]朝日夕刊に青い芝の会

関西だけの連載かもしれないが、4月23日付朝日新聞の夕刊の連載「ありのまま生きて(6)」に、青い芝の会*1が登場している。副題は、「反差別 過激と言われても」。記事は、7割がた横田弘さん(青い芝神奈川県連合会長)のインタビュー。

青い芝の会は70年代、その「過激」な行動で世に知られる。

70年5月、横浜で30歳の母親が脳性まひの2歳の娘をエプロンのひもで絞め殺す事件が起きた。母親に同情する人たちが減刑嘆願運動を始めた。横田は恐ろしくなった。

「減刑になることは、僕たちの存在が、社会で殺してもいいということ。冗談じゃない」(横田(引用者註))

愛と正義も否定、ですか?

「かわいそうだから障害児を殺したほうがいいという、そんな愛ならば、いらない」と横田。

(横田(引用者註))「形の違う者、能力の劣る者を排除しようとするのね。でも絶望的な顔をしないでちょうだい。そういう矛盾を抱えているとわかればいいんだ。ひとり一人が。僕は絶望してませんよ、人間に。絶望してたら、運動なんかしてない」

私見を述べれば、「そういう矛盾を抱えているとわかればいい」だけではない、もう少し進むことができる、と思っている。しかしそれは、横田らの思想を真に受け止めた上で、なお後に続こうとする者たちの仕事だとも思っている。その意味で、青い芝の会の思想は「原石」であると思う。

=参考=

*1:「「踏まれても踏まれても起きあがる芝」から名づけた」とある。