『図鑑』を聴く

オレンジ・アンド・タール (光文社文庫)

オレンジ・アンド・タール (光文社文庫)

まだ出初めに、新宿のタイムズスクエアで手に取ってから、ときが経ち、3・11大震災の日に借りて、そのご節電でダビングしたままにしていた、くるりの『図鑑』
『街』これにつきる。
津波の映像で耳にした、「ここには街があったんです」と重なる。
あの日は、レンタルして書苑イケダに寄り、『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』『アエラ』(山口智子)を買った。
雑誌は、演劇の記事で購入。
『オレンジ・アンド・タール』の若林恭の解説と、『すばる』の岡本太郎特集のこれまた若林の寄稿文を読み、芸人ってすごいな、と思って『アンアン』の『村上ラヂオ』と星占いのときに、揺れた。
村上さんのは、なんの話だったか忘れたなあ。
調べたら、「ジューンムーンソング」、一言が「メンマ ハンマー」とノートに書いてあった。
星占いのほうは、ふたご座が「スケジュール管理」で、おうし座が「交流」
きのうは『群像』11・9を少し読んだ。
『戦争×文学』を池田雄一さんが書評。
話があると話がないの分けかたは、谷崎潤一郎芥川龍之介の論争として有名だが、大江健三郎が信奉するノースロップ・フライもこの考えを提出しているそう。
物語・演劇と思想・詩といった分けかたで。
戦争文学は話がなくてもいいと、池田さんは言っている。
きょうの朝日新聞は、「よみたい古典」で桜庭一樹が『嵐が丘』について、むかしは純文学とエンターテイメントの違いはなかったと述べている。
ノーベル文学賞作品は、狙っているのに、ほとんど読んだことがないが、あれは思想側なのか。
大江さんは筋はあるけど。
なんとなく持っている受賞作品も物語の範疇。
私が書きたい思想小説は、いったい、なんなんでしょうかね。
今晩も『図鑑』を聴いて考えようと思います。