すうどく

数独(SUDOKU)ナンプレ物語り

   誰が考案したのか起源はあまりはっきりしていないが、18世紀にスイスの数学者だという説がある。1970年頃から米国のパズル雑誌が「ナンバープレイス」の名で掲載していた。1984年に日本のパズル会社「ニコル」が数独の名前で紹介した。各マス目を家と想定して、1桁の数字をひとつの家に住む独身者に見立てた命名と言う。日本でははやらなかったが、日本にビジネスで来た一人の外国人がたまたまこれを見つけて、自分のサイトで紹介して、英国のタイムズ社に持ち込み採用された。世界の愛好者は5億人と推定されている。
 
 
 教師向けの雑誌で、子供の知的な能力向上によいという評価を受けて、ブームに拍車がかかった。イギリスでは殆どの新聞で毎日掲載されているし、関連した書籍も次々に出版されている。今年になり、米国でもNYポストとかNYタイムズ紙にも取り上げられている。1920年代に始まったクロスワード・パズル以来の広がりという。フランスでもフィガロ紙に今年の7月から掲載されている。もともと欧米人は飛行場の待合室などで、クロスワード・パズルで時間つぶしをする人をよく見かける。
 
   このパズルを解く方法は簡単であるが、はじめのうちはなかなか思うように数を埋められない。何回かトライしているうちにコツがわかり、そうすればどんな難問でも5〜7分ぐらいで解答を見つけられる。単純だから病み付きになる人もいるようである。前頭葉を活性化して老化防止につながるのかどうかは不明と思うが、時間つぶしにはもってこいかもしれない。新聞や雑誌だけではなく、本屋に数独ナンプレなどという本が並んでいるし、ネットを開くと、マウスだけで遊ぶことができる。